作るのは難しいの?調整はどうやるの?


 チャレンジャーを例にすると、キットは半完成品でマニュアルもプラモデルの組立て図よりも絵が大きく小学校高学年でも制作可能だと思います。
ガーデンR/Cユニオンや紙貼りのゴム動力機の方が制作は難しかったです。(笑)

機体の制作に使用する道具は
プラスドライバー(小・中)・カッター・ニッパー(はさみ)・定規・洗濯ばさみ・マチ針
ジュピター・フェニックスはポリカーボネート塗装用の白の塗料※(後期型は最初から白く塗装済なので不要)
エポキシ系接着剤は二液混合タイプで5〜30分硬化型を使用しましょう。
(私が使っているのはホームセンターなどで入手可能なコニシ(株)ボンドクイック30 金属・ガラス・陶器用80gセット 30分硬化型)
写真はセメダイン ハイスーパー5分型

制作時間は、2日で完成すると思います。
2時間程度で完成と説明書には書いてありましたが、私は倍以上の時間がかかりました。
これはほとんどの時間がエポキシ接着剤を乾くのを待つ時間のためです。
接着剤が完全な強度で固まるのに最低半日はかかります。
翼や尾翼などはマチ針などを刺して、動かないように固定して乾かすのがコツです。
主翼などは洗濯ばさみや大きいクリップで中空の翼(チャンピオン等)では潰れないように固定します。
機体の材質が貧弱そうな発泡スチロールなので、私は最初見た時これじゃ半年もたないかな?
と思いましたが、なんと!18年も使っています。(飛行回数1000回は超えていると思う)
バルサ材より制作が簡単で意外と丈夫です。(※入門者向けのチャレンジャーは特に発泡スチロールがぶ厚い)

初心者は標準のタイヤをマーキュリー用補修パーツのスキッド(そり)に交換すると着陸の度に脚のピアノ線が曲がらなくなります。
(※当然離陸滑走はできなくなります)
7.2vの機種では折畳み式プロペラ(6v機種では利用不可)と併用すると効果大です。(マーキュリー・フェニックスで標準装備)


ゆっくり最終着陸コースに向かって旋回する
Super Boy

離陸を待つEPチャレンジャー
数年ぶりにRCプレーンを再開した直後の撮影
スピンナーを紛失しているところが歴戦の機体らしい?



次に調整ですが、主翼はねじれないように決められた上反角で接着します。
マニュアルにも書いてある通り水平尾翼と垂直尾翼が90度になるように接着します。
これがきちんとできていないと、あとで飛行中に変なクセが出て手に負えません。
あとは、送信機・機体の電源を入れリンケージを調整して水平・垂直尾翼を見て舵が水平になるように調整します。
モータとプロペラの間のクリアランス(遊びの隙間)も説明書通りにとります。(※ナットをきっちり締めましょう)
クリアランスが無いと、モータの回転が落ちて最悪は墜落、焼付き・発火の危険もあります。(※よくやるミスです)
ナットの締付けがゆるいと飛行中の振動で徐々にクリアランスが狭くなり最後はゼロになってしまいます。
後期型のギアシャフトでは奥までネジの溝が切ってないので、最後までナットを締めても自然に隙間が開きそのような事故は無くなりました。※フェニックス等の特殊なプロペラブレーキ搭載機種を除く

初飛行させると必ず左右・上下にクセが出ますが、安全な高度まで上昇させ風上に向かって直進飛行中にトリムで微調整します。
エレベータは少し緩やかに上昇するように、特にラダーは手を放しても旋回しない位に細かく調整して下さい。


機体を使い込んだ今でも安定した飛行をするチャレンジャー

SSチャレンジャーの飛行
普通のチャレンジャーとの違いは
主・尾翼が厚いのと赤ではなく白い色
組合せ機体なので赤いがSSは胴体シールが青