風に結構強いスケール機セスナ・センチュリオン![]() 離陸着陸の基本は風上に向かって行います。 これは手投げでも一緒です。 私は飛行中でも時々プロポのバンド表示リボンを見て風向きが変わってないか確認しています。 最近のプロポはバンド表示板に変更されているようですが、リボンの方が何倍も役に立ちます。 簡単ですので自作するとよいでしょう(吹き流しでもよい) 特に着陸に失敗しないためには絶対に必要な情報です。 初心者がまず覚えることは風の強い日には飛行を断念する勇気を持つことです。 せっかく飛行場まで来たから・・・で風が強いのに無茶を承知で飛ばして何度私も墜落させたことか・・・。 具体的には風速4m以上では飛ばさない方が良いでしょう。 特に初飛行では全く風が無い位じゃないと、追い風の時のスピードにスティック操作がついていきません。 追い風時には時速50〜60kmは出ていると思います。 慣れて来た頃でも着陸寸前に突風が吹いて機体が横に転がされ垂直尾翼を破損したことがあります。 ![]() 実際入門者の技量では操縦するのに精一杯で、サーマルに当たって機体が傾いたのか自分のスティック操作なのか区別がつかないと思われますので、さわりだけを説明します。 まずサーマルは目では見えません。 一番簡単な見つけかたは、鳥が羽ばたかず小さく円を描いてクルクル回ってどんどん上昇しているのを見つけたらその場所がサーマルです。 (写真:サーマルにのって鳥と一緒に上昇中のスーパーボーイ) サーマルは小さな台風のような形をしています。 私の個人的な感覚ですが半径は2〜5m以上もあります。 見つけたポイントに飛行機をぶつけると、翼が傾きます。傾いた方向とは反対側がサーマルの中心です。 サーマルの強さにもよるがサーマルの中に入ると機体が急激に上昇します。 サーマルの範囲はあまり広くありませんので範囲から出てしまったらもう一度その付近の空域に突っ込ませます。 この時急激な旋回をしすぎると高度が著しく落ちてしまいます。 ジュピターみたいなモーターグライダータイプの飛行機ではオートカットでプロペラが止まってから10分以上も高度を損失しないで滑空していたことがあります。 地面は土か畑で冬の前日がとても寒くて当日暖かい日などが強いサーマルが出やすいようです。 川の上なども水が大量に蒸発しているのか良く上昇します。 ただ、川に落とすと回収できず厄介なので危険なポイントといえます。 サーマルは低空では捕まえにくいので、ある程度高度をとってから探すと良いでしょう。 初心者は調子に乗って機体の向きが分からなくなるまで高度を上げる事は危険です。(特に視力の弱い人!) 操縦に慣れると機体の移動距離を見て機体の向きを割出せるようになりますので、機体がよく見えない高度にまで上げて長い滑空を楽しむこともできます。 高高度を飛行中は機体が小さく見えるのでスティック操作が大きく雑になりがちですので注意しましょう。 サーマルについてもっと詳しく知りたい方はRCグライダーの解説本などを探すとよいでしょう。 機会があれば、当HPでも詳しく解説したい内容ではあります。
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