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@FX

Lucy
Lucy
(2009/12/15)
Julian LennonJames Scott Cook

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ジュリアン・レノンとジェームス・スコット・クックの「Lucy」という曲。
この曲を紹介する為にはどうすればいいだろう、と考えてかなりの時間を費やした。
そして未だレコ評のような音を文字で表現する言葉は思いつかない。
なぜならば、この楽曲が出来上がった経緯がThe Beatlesの名曲「Lucy in the Sky with Diamonds」のルーシーに基づいているとの事で
私自身The Beatlesのタイムリーなリスナーでもないし、心底ほれ込んで聴き入った事もないからだ。
私が生まれ育ち自ら音楽を嗜好するようになった時は既にThe Beatlesは定番だった。 彼らのヒット曲はどこにでも流れていた。
当たり前過ぎると存在を感じなくなるものだ。
そこにあるのはムーブメントをリアルで体験できなかった事実だけ。
だから個人的に大分距離を感じているThe Beatles関連の楽曲にこんなに心頭してしまうとは夢にも思わなかった。
それを世に広めたいもどかしい気持ち。言葉がみつからない限り、私が感じた事をそのまま文字にしてみようと思う。

私の心に一番響いたのは彼らからのメッセージ。(→the Lupus Foundation of America/Band together for Lupus)
「Dear Friends:」で始まるその英文メッセージはまるで手紙のようだった。
藁にもすがる思いで必死で辞書サイトに単語を入力して自分なりに翻訳しながらそのメッセージを理解しようとした。
彼らがこの曲で言いたい事は名曲の主人公がある病で亡くなった事、またその病に侵されながらも長生きしている女性がいるという事。
その同じ病をもつ二人の共通する事実が偶然にも「ルーシー」という名前であったという事。
この偶然をただの偶然で終わらせる事は簡単だ。良くある名前だし、もしかしたら何でもない事なのかもしれない。
しかし彼らはこの偶然を世に活かす事を考えた。
音楽のヒットというのは偶然の産物である事が多々ある。
クリエイターとの出会いだったり、時期的なタイミングの一致だったり、
その自分に訪れる幸運の波をうまくキャッチして効果的な方法で世に流布する。と、いつの間にか現象が現象を呼んで大ヒットしていたりする。
成功した人がよく言う「作品だけが一人歩きしているみたいだ」といったような世界。それは偶然を捕まえられる能力が鍵だと思っている。
その偶然を彼らは音楽チャートに的を絞るのではなく、慈善活動に見出した。
偶然にも同じ名前の女性を同じように蝕んでいた病の為にこの曲を世に捧げよう、と。
(人によってはこの事実はいかようも受け取り方があるというのは十分理解している上であえてこの方向性で私は受け取る)
彼女達に共通していた病「Lupus(全身性エリテマトーデス)」がどんなに複雑な病なのか私は十分に理解している。
私もそう診断されて2010年3月の時点で早3年半だ。

世界で研究が進められているこの病は日本でも難病とされ特定疾患として治療費の助成をしている。
原因が不明でほっておくと次第に体全身が病に侵されていく。
しかし現時点では未だ完治の道は見えずとも投薬治療によって普通の人と限りなく近い生活を送れるくらいにまで解明されてきた。
一般的にはその事実だけで十分だと思う。解明不能な病は世にいくらでも存在し、何も珍しい事ではない。
しかし実際のその立場になってみると生きてる限りの果てしない闘いに崩れ落ちそうになる。
定期的な血液検査、その結果に無意識に動揺してしまう苛立ち。毎日飲まなければいけない数種類もある薬。
そして度々やってくる症状そのものの耐え難い痛み。
難病が他人事だった時には当事者でない限り絶対に理解できる訳ない、と無責任な同情心を嫌悪し
自分の生きる道からは意図的に排除してきた。
しかしこの病に出会ってから何もかもが全て変わった。病は人を変えるというがまさしくそのものだった。
負けたくなかった。ただそれだけの思いで自分と向き合い、世間と向き合い、これからどう生きるべきか考えた。
何でもない顔をして体に無理を強いるのか。弱さを盾に何かに依存する道が楽なのか。私が一番守りたいものは何だろう。
・・・まるで答えなんかみえる訳がなかった。
地球上に存在する誰もがこの病を根本的に解明していない。絶対的な確信がどこにもない。勧善懲悪の価値観ぐらい揺ぎ無いものが欲しい。
今までに体験した事のない底知れぬ不安を抱える日々。突然発作的にやってくる絶望感との対峙が第二の病との闘いだった。

その暗雲の隙間から一瞬だけ光が差した。それがこの「Lucy」との出会いだった。
私は多感な思春期の頃から音楽に命を救われたと思う事が度々あったので、音楽の力を心から信じてきた。音楽は人を生かす力をもっている。
その音楽のメロディーにのせてルーシーにまつわる事実が飛び込んできた。
世の中に私の信じている音楽でこの病に働きかけようとしている人がいる。
この事実は最初素通りした。また直ぐに雨雲が立ち込めた。
だがまた偶然の出会いによりこの病の研究を支援している団体がアメリカにある事を知り、アクセスがインターネットで容易にできる事が解った。
とたんに距離感が縮まった気がした。
誰かが「私」を本当に理解しようとして実際に動いている。
日が経てば経つほどそう念じる度に頭上が晴れていくのを感じた。生きる活力が心の底から湧き上がってくる感覚。

音楽が伝えてくれたルーシーの事。音楽によって作り出されたルーシー。
もしかしたら私のように音楽の力を信じている方ならば、「ルーシー」の存在を知る事が助けになるかもしれない。
「治る」とか「治らない」は大事ではない、という事を受け入れられたら次はその先を歩く為の指針が欲しい。
そんな風に考えている方がいたら是非この曲を手に取って見てください。
この楽曲の売上金の一部は全身性エリテマトーデスの研究を支援している
the Lupus Foundation of AmericaとSt. Thomas Lupus Trust in Great Britainに寄付されます。
the Lupus Foundation of Americaの活動はサイトをご覧頂ける限りですが
病や研究の認知を広める活動、患者を支える活動等、細かいところまでケアしながらも非常に活発にアクションを起こしているようです。
まだまだ自分の身の回りの事しか配慮ができない不束者ですが、
今出来る限りの事を行動に移しながらゆっくりと病と共に歩いていきたいと思います。


the Lupus Foundation of America
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St. Thomas Lupus Trust in Great Britain
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Lucy
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Julian Lennon&James Scott Cook
(2009/12/15) 詳細を見る
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ダウンロードでも200円で購入可能! ↓こちらのituneサイトからどぞ。
http://www.apple.com/jp/itunes/overview/
(ituneをインストール後 「julian lennon」で検索すると一番上に出てきます。)
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