いつも不思議に思うことがあります。

常に「不思議な構造だ」と思っている自分の頭脳で不思議なことを考えているから

全然結論なんて出ないのですが(誰でもそうだと思いますが)

「ものの形」は、一体誰が決めたのでしょうか。

これは、ずっとずっと前からいつも考えていた事ですが、

ここのところ、公私共に煩雑で、そういうことに思いをめぐらせるひとときがありませんでした。

今朝、庭の植物に水やりをしていたとき、ホースの先のシャワーの水から

二重にかかった虹を見ました。

何度も見たくて、何度も同じところに水遣りをしてしまいました。

そして、水を止めに行こうとして、ふと目をやったところを見たら、

  ランタナの花弁の形に釘付けになりました。

  「スクエア」に「ペンタゴン」。

  色の配列。

  ひとつひとつのレースのような構造。

  どうしてこんなに規則正しい形が生まれるのか。

  誰が決めたのか。

  一粒の種の中を割って見ても、

  どこにそんな細やかな情報が入っているのか、あまりにも壮大すぎて

 頭がくらくらしそうです。

 そう思いながらすぐに写メを撮りました。そうしたら小さな蝶がやってきて、とまりました。

 とっても地味で、およそ「蝶」というイメージからは程遠いその小さな生き物は

 しばらく「ペンタゴン」の上にとまってじっとしていましたが

 すぐに飛んでいきました。

 そうこうしているうちに、ようやくいつもの「私モード」に戻りつつ。

 どんどん、いつもの「不思議だなあ」的考えが湧いてきました。

 

 

  花壇を取り囲むレンガの枠。

  レンガの目地からいろいろな緑がのぞいています。

  シダ類・苔類。

  スミレの葉っぱものぞいています。

  普通人目に付かないようなこんな場所にも

  良く見るととてもきれいにデザインされた形の葉っぱが

こんな風に顔を出しています。

誰にも注目されないのに、どうしてこんなに美しくデザインされた葉っぱなのでしょうか。

雑草と呼ばれる「その他大勢」の草花の小さな花弁をよくよく見ると、

拡大してみたら、百合や蘭にも匹敵するような、ゴージャスな形のものも沢山あります。

はたして、どのくらいの人間が、これらの花弁に気付くでしょうか。

「雑草」と呼ばれているほど誰からも注目されていないのに、どうしてこんなに美しいのでしょうか。

でも、昭和天皇はおっしゃっていました。「雑草、という名前の植物は、無いのです。」と。

 

なんていう名前だか忘れましたが、

良く見ると、とても葉の生え方が面白いです。

バラのつぼみみたいに、幾重にも重なりあいながら

少しずつずらして、巻いているようです。

どうして巻いているの?

 

これも、有名な名前だったけれど、忘れました。

この鮮やかな紅い色と、この質感は、どんな思惑で、誰が決めたのでしょう。

そして真ん中の黄色い芯、緑の葉っぱそして紅。 この三色の組み合わせは

一体誰が、誰のために考えて作ったのでしょう。

私の「不思議」は、植物に限っているわけではありません。

 

    休みの日や在宅している日には

    玄関にアロマキャンドルを点けています。

    ろうそくの火の形。

    先がとがっていて、椎の実のような形をしています。

    火をあやつる専門家に言わせると

    「本来の火」の形は、このように小さくかわいらしいものだそうです。

    そこに「何か」があると、大きく細長くなったり揺れたりするそうです。

    どちらにしても、どうしてこんな形をしているのでしょう。

 

 

お隣さんとの境の狭い陽があたる時間のすくない、こんなところに

ニチニチソウのこぼれ種が芽吹いて、規則正しく並んで咲いています。ずっと奥の裏口の方まで。

最初、どうしてこんなところにまで植えたのかと思いましたが、母に聞いたら「こぼれ種から勝手に芽吹いた」とのこと。

陽の目を見ないような場所に、どうしてちゃんと花まで咲かせるのでしょう。

                                    

 

いつのまにか、白い朝顔が咲いていました。いろんなところに巻きついています。

朝顔は「どんな意思を持って」’巻きつこう’と考えたのでしょうか。

   色々な色があり、らっぱのような可愛い形をしています。

   そういえば、朝顔ではなくても、トランペットリリーとか

   らっぱの形をしている花もありますね。

   花の形にも朝顔みたいなものもあれば、

   はなびらが1枚1枚付いているものもあれば

   ランタナや紫陽花のように、ガクがきれいなものもあります。

   一体どんな思惑で、どんなカテゴリーで、

   種類分けがされたのでしょう。そして、一体誰が?

 

 

私が言いたいのは、化学式でおさまる類のことではありません。

 

そうは言ったものの、ある人が言ったことばを思い出しました。

「化学式に出てくる、アルファベットや数字の羅列も、芸術に値するくらい美しいものだ」と。

 

そう思うと、美しくないものなど、ほんとうは存在しないのかもしれません。

 

不思議なことがあまりにもありすぎて、いつも頭がくらくらします。

でも、とても楽しい発見です。

疑問に思うばかりで、そういえばまだ一度も、この植物達に「どうして?」と聞いたことがありませんでした。

答えてくれそうかなと思ったら、聞いてみたいと思います。

 

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