大地震などの災害に必要な物リスト
令和2年3月18日再作成
30年間の消防団として働いてきた経験と阪神淡路大震災の
経験から災害時に必要、役立つものをリストアップしてみました。
神戸市の消防署の救急救命法を学んできました。
皆様も機会があれば是非参加してみてくださいね
とても 勉強になりました。
エクセルで作成していますのでこのページをコピーして使ってください
全部持って逃げる事も出来ませんが、あると安心です
災害は突然やってきます、完璧な防災対策は不可能ですが
何もしないよりは、はるかに良いと思います。
 
ただし 災害が起こった時に被災者で無い者が以下の
買いだめをする事は絶対しない様にお願い致します。
人間としてのマナーを守ってくださいますよう 心よりお願い申し上げます。
制作 神戸市北区鈴蘭台北町1丁目 理容なかもと 078-591-0325
   
普段からして置くべき事 !!
◎ 2階建て木造建築では1階が潰れることが多いので
   寝室は2階が良いと思います。
   箪笥などの大きな家具類やガラス製品は 
   なるべく寝室に置かない方が良さそうです。
   置く場合は必ず転倒防止器具を付けましょう。

   寝室の照明器具が重いと落ちる恐れが有ります
   実際 我が家では落ちました 幸い下に居なかったので助かりました
   軽い物に取りかえる事をお勧めします。
◎ 神戸の震災では ご近所の人に命を助けて頂いた方が
   大勢 居られました 普段からのお付き合いが大切だと思います。
◎ お風呂の水は次に沸かすまで捨てずに置いておきましょう
   トイレを流したり消火に利用できます。
   市販されている携帯用浄水器があれば飲み水にもなります。
 

つなみ対策
つなみに関しては 何の準備も役に立ちません
ひたすら 高い所に逃げるしかありません。
大きな地震があった場合 海の近くに居られる時は
無駄になってもいいから高台へと向かうべきです。
普段から家族の話し合いで
地震があった時は まずは家族を探さず逃げる
各自が自分の命を守る行動をとる事を
決めておくのが必要だと思います。
赤色の物は最低限必要な物です
救急箱
常 用 薬 包  帯
救急絆創膏 ピンセット
スプレー式消毒液 液体絆創膏
湿 布 薬 ガーゼ
火 傷 薬 三 角 巾
生理用品 避難用リックセット
胃 腸 薬 うがい薬
風 邪 薬 止 血 剤
鎮 痛 剤 目  薬
消 毒 薬 整 腸 剤
体 温 計 洗 眼 剤
刺 抜 き 肌・皮膚の薬
備  考
◎ 震の後、怪我、恐怖の後の胃痛や ほこりでの
   目や喉の異常など色々な障害が出てきます。
   周辺の薬屋さんも被災してすぐに開店してくれません。救急車も来てくれるか 
   どうかもわかりません、自分の必要なものは自分で準備しなければなりません。
   普段から用意しておく方が良いでしょう。
   救急箱にはあまり使わないので よく期限切れの薬が
   入ってる場合が多いです。年に一度は点検しておくことが必要です
   緊急の場合にリックに入れ持ち出しやすいサイズの救急箱を準備しておきましょう。
   常用の薬は必ず持ち出す事が大切です
◎ 処方箋が無ければ 販売してもらえない事があります。
 
◎ 
夏場の野外避難では虫よけスプレーも必要です
◎ AEDの設置場所は普段から把握しておくといざという時に役に立ちます。
  場所によっては消防署に設置場所のリストがある所があるそうですが 全国的に
   そうしてくれると ありがたいですね。
家財対策
耐震・転倒防止用接着マット・ストッパー
ガラス飛散防止フイルム 火災報知器
耐震ラッチ ブレーカー自動遮断装置
防炎スプレー テレビ゙転倒防止
耐震扉ブロック
備考
◎ 家具の転倒により亡くなられた方が多く居られたようです
   また倒れた家具によってドアが開かなくなり逃げ遅れたりしたようです。

   ドアのそばに物を置かないようにしましょう
◎ 
転倒防止器具は正しい位置に取り付けないと
   機能しない場合が有りますので説明書をよく読んで下さい。
◎ テレビ・冷蔵庫
ピアノの用にキャスターの付いている物は
   揺れている時に部屋の中を走り回る恐れが有ります
    滑り止めのゴムなどで固定する事をお勧めします。
◎ ブレーカー自動遮断装置は地震後の通電による火災を防ぐ為のものです。
◎ 自宅から外へ避難する場合は必ずブレーカーを切るようにしましょう!。
熱・灯り
懐中電灯 ガスランタン
ダイナモパワーLEDライト カセットバーナー
予備電池各種 サーチライト
ブレーカー自動遮断装置  ロウソク
カセットコンロ 固形燃料
カセットストーブ ヘッドライト
ライター用ガス インバーター
ライター カセットガスボンベ
ランタン ターボライター
マッチ
灯油ランプ 灯 油
食品加熱用パック ひちりん
備  考
◎ 電気、ガス、水道が全部止まってしまうと、食事、
   トイレなど日常の生活が出来なくなってしまいます。
◎ インバーター(車の電源から100Vに変換出来るもの)

◎ ダイナモパワーLEDライトは電池がいらなく、ハンドルを廻すと点灯する物です。
◎ 乾電池は長く入れて置くと電気が無くなっている事が多いので 
   必ず点検をする必要があります。
◎ 懐中電灯はナイロンの白い買い物袋に入れて点灯させると 
    より明るく照らす事が出来ます。
◎ 乾電池を保存する時は冷蔵庫ではなく 暗くって冷たい所が良いそうです。

◎ 使用推奨期限は単1・2で3年 単3・4・5で2年アルカリボタンは2年 リチウムは5年。

◎ ブロックなどを集め かまどを作るのも良い方法です。
◎ 灯油ランプや蝋燭は長時間の明かりには良いのですが火を使うので余震には
   気を付けなければいけません。屋外で使うのが良いと思います。

◎ ヘッドライトは両手が使えとても便利です。
食関連品
ミネラルウォーター 美味しい防災食
ポリタンク プラスチック食器
即席ラーメン お茶
チョコレート 非常食
スポーツドリンク 缶切り
栄養食品 携帯用浄水器
スプーン・フォーク
クーラーボックス 非常用保存ごはん
飯ごう 保存用ビスケット
コッフェル 保存用餅
栄養ドリンク 保存用カンパン
紙コップ 缶詰めパン
栓抜き 非常用缶詰め
備  考
◎ 皆が買いだめに走るためスーパー・コンビニの
   食料品店などの品物がほとんど無くなってしまいます
   ひどい所では値段を上げて販売した店もあるそうです、普段から一週間ぐらいの
   食料は準備すべきです、水1人1日に3リッターは必要だそうです。
◎ 被災地には全日本が被害を受けない限り支援物資が数日で届きます。
   周辺の方もくれぐれも買占めに走らない様にして下さい。
◎ ポリタンクに薬品を入れると水が長持ちするのも販売されています。
   太いストロー状の浄水器もあり 少し汚れたぐらいの
   水を飲める様にしてくれる物も販売されています。
◎ チョコレートはカロリーも高く保存がきくので便利です。
◎ お湯又は水を入れるだけ(お湯約20分、水で約60分)で
   出来上がる簡単調理。長期保存可能のものも販売されています。
日用品
除菌ウエットティシュ ポケットティッシュ
手 鏡 筆記用具
ノート 油性マジック
タオル 眼 鏡
ドライシャンプー 消臭スプレー
紙おむつ リュックサック
大人用紙おむつ 下 着
毛 布 防炎タオル
ティッシュ 子供関係品
備  考
◎ 家が使えなくなった時に家族に居場所を知らせるのに家の前に張り紙を書く。
   普段から家族で 緊急避難場所を数か所を決めておくのも必要です。
◎ ドライシャンプーは水を使わずに頭を洗う事が出来ます。
◎ 寝る時にメガネは必ず置く所を決めて置き緊急時に絶対に忘れることなく
   持ち出す事が大切です。メガネ屋さんも被災されすぐに作って頂けません。
   見えないと避難生活も大変な事になります。
   使わなくなった古いメガネを避難袋に入れて置くのも良いでしょう。
◎ 簡易トイレでは臭いがします 消臭スプレーがあれば少しはましになるかもです。
◎ リックサックは両手が使えるのでベストです。

◎ 鏡は埃が舞う所で 目にゴミが入った時にあれば便利です
◎ 老人用紙おむつも結構不足するようです。ふだんから 
   2週間分ぐらいはストックして置いた方が良さそうです。
体の保護
厚めのシャツ・ズボン 安全ゴム手袋
安全靴 ヘルメット
長靴(水が少ない時) 軍手作業用皮手袋
底厚靴(大水の場合) 防災ベスト
防塵メガネ マスク
カイロ たためるヘルメット
防寒着
防塵マスク レインウェア
サバイバルシート ホイッスル
防炎シート 防災頭巾
備  考
◎ 冬の災害にはカイロはとてもありがたい物です
   普段から買い置きをして置くべきです。
◎ 何をするにも手を傷つける危険な物が多く用途に合わせ
   多数必要です。ゴムの付いた厚手の手袋も必需品です。
◎ 長靴は中に水が入ってしまうと重たくなり歩きにくくなります  
   水が多いと短靴の方が安全な場合もあります。
◎ 被災地でのビルの解体中は
アスベストを含む埃が舞いとても危険です 
   必ずマスクをして下さい。
   神戸でも震災後アスベストによる中皮腫になられ
   亡くなった方が近所に居られます。
◎ 枕元に靴を置いておくと逃げるときに割れたガラスなど
◎ 危険な物から身を守る事が出来ます。
   ヘルメットはオートバイの物でもOKです。
貴重品
運転免許証 非常用携帯ラジオ
健康保険証 預金通帳
権利証書 防水カメラ
現金(小銭も) ソーラースマホ用充電器
非常用携帯用充電機 緊急時連絡帳
携帯電話 印 鑑
備  考
◎ 携帯電話は使えなくなる事が多くなります公衆電話用に小銭を用意。
◎ 被災地では通帳がなくてもある程度のお金を引き出す事が
   出来るようになります。ただし 預金されてる方のみです。 
◎ 緊急持ち出しの貴重品は 持ち出しやすい場所でどろぼうなどに見つかりにくい
   場所を決め家族全員が把握しておくことが大事です。
◎ 携帯電話は当然の事ですが充電が必要です。充電器も予備が
   あれば非常持ち出しの中に入れておきましょう。
   位牌を取りに戻り亡くなった方もいらっしゃるようですが
   まずは 自分の命を守るのが先決です
   正しい決断をすべきです。

◎ 最近 携帯電話等のカメラで写真や動画を災害時に
   撮られている方が多く そのために命を落としている方が
   増えているそうです。まずは 確実な安全を見極めてから
   撮るようにするべきです。
有れば役立つ物
オートバイ 簡易トイレ
エア枕
自転車 発電機
テント ダンボール
ガイガーカウンター腕時計 簡便エアマット
非常用浄水器 台車 折りたたみ 軽量
ゴムボート 延長コードリール
送排水ポンプ 放射線測定器
寝袋 着る寝袋
備  考
◎ ここに並べた物は 必ず必要と言う物ではないのですが 
   あると便利だと思います。
◎ 車は壊れていなければとても役立ちます。
   でも 長く寝たりする時はエコノミー症候群にご注意ください。
◎ オートバイ、自転車は移動には便利です、
   車は建物の崩壊等で通れない場所が沢山出来ます。
◎ ダンボールは避難先での仕切りに使えプライバシーを守る事も
   出来ますし 布団の下に敷くと保温する事が出来ます。

◎ ドーム型テントは安価な物があり軽くて避難先での
   プライバシーを守るのに便利だと思います。
いろいろ応用出来る物
ポリ袋大中小 ゴミ袋45L
ポンプ 厚ポリ袋
サランラップ ペットボトル
布テープ トイレットペーパー
万能ナイフ レジャーシート
古新聞紙
備  考
◎ ポリ袋はぶ厚い物を何枚か重ね水を入れたり、
   濡れてはいけない物を入れたりできます。
◎ 食器にサランラップ貼り付け使うと めくり取るだけで洗わずに済みます。
◎ 空のペットボトルも数個は捨てずにストックしておきましょう。
◎ 古新聞紙は防寒、焚き火、敷物、色々使えます。
   全部捨ててしまわないで 少しはストックしておきましょう。
◎ トイレットペーパーは使い捨ての汚れ拭きなどとして用途が多いです。

◎ 他にも アイディアで活用が出来る事が沢山あると思います。

写真の銃はオモチャですがかなり大きな音が出ます
救出用具
ウインチ スコップ
バッテリーマルチカッター エンジンチエンソー
簡易担架 ツルハシ
ノコギリ バール
ロープ 太い物
ジャッキ 非常用はしご
ハンマー 消火器
ペンチ 鉄用ノコギリ
赤色ラッカースプレー 充電式ドライバドリル
バケツ ワイヤーカッター
ホースリール ワイヤーソー
備  考
◎ 救出工具などは 個人で揃えるのは大変です。 
   地域の消防団や自治会で設置するのが良いと思います。
   消防署も隣にあるのなら直ぐに来てくれるかも知れませんが 
   道も車が走れる状態では無くなります。火災も初期消火が基本で 
   近所での煙などは早く見つけ消して置く事が必要です。
◎ 自分が無事に助かった場合 他の方の救出の手伝いなど協力する時に
   自分の身を守る手袋等や工具類が必要になってきます 
   素手では危険な事ばかりで、何もすることが出来ません。
◎ ジャッキはどの車にも必ず付いています必要な時は借りましょう。
◎ 停電でも使えるのでチェンソーはエンジンの物が良いです、
◎ バールは大きい物が役立ちます。
◎ スコップは簡易トイレを作るにも必要です。
◎ ロープ゚は避難する為に使うので住んでる建物の高さに合わせた長さが必要です。
◎ 赤色ラッカーは救出捜査済みのマーク(
)を書くもの
補 修
瞬間接着剤 土嚢袋
ブルーシート ボンド
ビニールロープ 針金
釘セット 速乾セメント
ネジセット 裁縫セット
コーキング 止水栓キー
備  考
◎ 当たり前のことですが災害後すぐにプロが修理してくれる事は
   なかなか難しい事です。 自分でできる事は自分でしましょう。
◎ 地震後の屋根は雨漏りがする事があります。屋根全体を
   覆う事の出来る大きブルーシートは必需品です 
   阪神の震災の時も何ヶ月もブルーシートの屋根が沢山ありました。
◎ コーキングはひび割れには とても役立ちました。
◎ ビニールロープはブルーシートを引っ張る物なので少し太めの物が要ります。

◎ 全壊判定を受けた家には絶対入らない事が望ましいです。