◆保護者の皆様へ
◇御挨拶
2003年度のSTEP英検(実用英語技能検定)の受験者数が延べ250万人に達する等、 英語のブームは30年来衰えることなく、益々盛んになっています。 現在は、筆者の世代に比べ、より実用的な英語を学ぶ環境がかなり整って きているように感じます。 ラジオは勿論、テレビ等でも実用的で興味深い内容の番組を放送していますし、 学校では、英語指導助手の先生方と実際に英語で話す機会も有ります。 また、辞書や教材等も良いものが沢山出ています。 中学生になって英語に関心を持ち初めたお子様にとって、 意欲さえ有れば学ぶのは比較的容易な状況になっているように思います。 しかし、筆者の世代が学校で英語を学んでいた頃、何故なのか疑問に思った点、 理解できなかった点は、現在学んでいるお子様達にとってもやはり同じように 難しくて中々分からないでおられるのではないでしょうか。 リスニングやスピーキングの練習のお手伝いはできませんが、 今後英語を学んでいく上で必要不可欠な基礎的な文法を中心に、学校では 教わらなくても知っていると役に立つ考え方を解説していく所存です。 英語の学習というと、単語の丸暗記というあの辛い作業を真っ先に 思い浮かべる保護者の方も少なからずいらっしゃるのではないかと思いますが、 学習するという行為は暗記する作業ばかりではありません。 筆者が中学で初めて教わった文章は「This is a pen.」で、「pen」を他の単語に 置換えて発音練習、暗誦したように記憶いたしております。 しかし、一般的・日常的な会話の場面を想定した場合、目の前にある 一見してペンだとわかる物を指して「これはペンです。」などと発言する状況が 果してどれ程有り得るでしょうか。 今になって教師の立場に身を置いて考えてみますと、この簡単な例文を 用いて教えるべきことは、和文と比べた場合の英文の特徴や構造の違いといった 大局的な見方、何故このような意味を成すのかという論理的・原理的な側面で あるように思えてなりません。 たとえ意欲のあるお子様だとしても、暗記を主体とする学習が続けば、 やがて興味を失ってしまう時期がきます。 単なる丸暗記による机上の知識の詰込みに終始するのではなく、論理を学んで 実際に使える英語を目指してトレーニングすれば、知的好奇心と相俟って 更なる興味が湧いてくるものと信じております。 高校受験を控えたお子様の応援や英語に対するお子様の興味の芽を育む ための一助になれば、また外国語を学ぶことの楽しさをお伝えすることが できれば幸いでございます。

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