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全日本プロレス観戦記

2004年

2004.1.2(後楽園ホール「2004新春シリーズ」開幕戦)

 朝6時前に目が覚めてしまい、7時半頃まで起きていて、また布団に入ったら、不覚にも11時まで寝てしまい、慌てて飛び出したものの、第1試合が終わるころにやっと会場に到着。
 新春早々縁起が悪い。
 会場は文句なしの大入り満員。
 いつものように、ノートパソコンを持ち込んで記録はしたが、風邪気味のせいか、観戦記をまとめる気力がわかないので感想のみ。
 試合経過はスポーツナビをご覧ください。

(試合時間、決まり手は、全日本プロレス公式ホームページで公開されているものによる)

第1試合 トリプルスレッド・マッチ 保坂秀樹vs石狩太一vs旭詩織 30分1本勝負
○ 保坂秀樹 7分32秒
エビ固め
(ビルディング・ボム)
旭詩織 ●

 会場に着いたとき、保坂はリング下にいて、石狩が旭をカバーしようとしていて、保坂がそれをカット。
 石狩が怒って詰め寄ると、保坂は謝るそぶり。
 旭が後ろから石狩を捕まえ、逆さ押さえ込みをねらうが石狩が返し、旭も返し、きわどいところでカウント2。
 しかし保坂は旭の手を挙げて勝利をたたえ、レフェリーがカウント2だというと、保坂が旭にラリアットを決め、石狩をリング下に落とし、ビルディング・ボム(高いパワーボム)3カウント。
 保坂の頭脳の勝利だったらしい。

第2試合 6人タッグマッチ 30分1本勝負
渕 正信
● ヤス・ウラノ
えべっさん

15分11秒
片エビ固め
(ノーザンライト・ボム)

ミツ・ヒライ・ジュニア ○
グラン浜田
Hi69

 事前の発表とは選手の組み合わせが違うことにここで気がついた。
 リングインする前に、えべっさんは賽銭箱を持ってリングサイドを一周し、お金を入れてくれた人の頭を笹のようなものでなでていた。
 渕のチームがカラーボール投げ。
 
 平井はお父さんの遺品のガウンをまとっている。

 Hi69にオレンジのテープ。
 浜田に白いテープ。
 平井に黄緑のテープ。多い。

 えべっさんには拍手は多いがテープが飛ばず、なきまね。
 ヤス・ウラノに緑のテープが何本も飛んだので、えべっさんは面白くない。
 渕に白いテープが一本だけ。

 えべっさんは笑いをとるのもうまいがプロレスもうまい。
 和田レフェリーも巻き込んで笑いをとり、随所に武藤のまねを織り込んで器用な所を見せる。
 えべっさんがふざけても浜田がその顔をリングにたたきつけたので、渕に向かって「どうして昭和のレスラーってのは頭が堅いんだろう」と言って渕に頭をたたかれていた。
 ほかにも「ブレーンバスター」と叫んでからHi69を高く持ち上げ、滞空時間の長いブレーンバスターかと思わせて、そっとHi69を前におろし、腰を痛めた、というポーズでタッチを求めたり。

 試合後、えべっさんはヤスの手を挙げて健闘をたたえ、二人は司法に礼をしてからリングを降りた。
 

第3試合 タッグマッチ 30分1本勝負
● 本間朋晃
宮本和志
14分48秒
片エビ固め
(雪崩式イーグルドライバー)

ジ・イーグル ○
ショーン・ヘルナンデス


 外人チームはアメリカ国家をイントロに使ったテーマで入場。
 村山大地レフェリー。
 コールの時、4人それぞれテープが飛び、レフェリーコールでは大地コール。

 本間に比べると、宮本の方が体はいいのだが、今ひとつ気力が伝わってこない。
 イーグルをコーナーに坐らせ、宮本が本間を肩車して本間がイーグルをブレーンバスターで投げる技(確か摩周と言った)をかけたが、宮本の体勢がくずれ、投げることは投げたものの、本間が後頭部を打ってしまった。

 97年以来、久々参戦のイーグルだが、二段蹴りを使っていた所を見ると、やはりハインズか。
 ヘルナンデスも生き生きとしていた。
 ターメリック、このままでは結果が残せないぞ。

 試合後、ギガンテスさんの追悼セレモニー。
 TAKAが遺影を持ち、RODの5人がリングに立ち、ほかの選手がリング下に並ぶ。
 今日は武藤も帽子を取っていた。
 テレビのアナウンサーが経歴を読み上げ、テンカウント。

 休憩かと思ったら、聴いたことのない曲が流れ、大きな外人が西側通路から現れ、リングイン。
 ほかの観客の声で、マーク・コールマンだと分かった。4日に、川田が「ハッスル・ワン」というイベントで対戦する相手。
 コールマンは、マイクを手にすると、「こんにちは、ジャパン。ハッピー・ニュー・イヤー」と穏やかな挨拶。
 何かしゃべったが、聞き取れたのは「プライド」「川田さん」という単語だけ。
 話が終わると川田が現れ、無言でリングインしてコールマント握手。

 ここで休憩。

第4試合 8人タッグマッチ 30分1本勝負

奥村茂雄
● 土方隆司
河野真幸

18分07秒
片エビ固め
(ローダウン)

TAKAみちのく
ブキャナン
ディー・ロー・ブラウン ○
ジャマール

 TAKA率いるROD。ブキャナンの身長とジャマールの体重が目を引くが、身長なら河野も負けていない。
 選手コールの時、RODはTAKAにだけ青いテープが飛んだ。
 試合前にTAKAのマイク。「おいおいおい、明けましておめでとう……ございます。まあよお、正月年末、忙しくて、何も考えてなかったら何もしゃべることないんだけどよ、今年もRODが好きなように暴れさせてもらう。今年は新しいメンバーを勧誘したい。嵐(と、嵐を指さし)……さん、お前じゃないからよ。今日は秒殺してやるよ」と言うと、RODの4人がいきなり全日軍に襲いかかり、乱戦のうちにゴング。
 RODも全日本のスタイルになれてきたのか、なじんでいる。去年よりいい。
 日本側は嵐が試合を引っ張り、TAKAにドロップキックを放つと、TAKAの口から白いものが飛んでいった。歯が折れたらしい。
 河野も臆することなく果敢に挑み、気持ちがいい。
 土方と二人がかりでブラウンにフィッシャーマン・スープレックスを決めた。
 最後は土方が巨漢に捕まり、ブラウンがコーナートップからダイビング・ボディ・プレスで決めた。
 TAKAは試合後もマイクを取り、嵐に向かって、「あんたのキックで俺の前歯がおれた。まあいい、戦いにアクシデントはつきものだ。ここで勧誘したいやつがいるが、それはあとで」と言って消えた。
 土方は動けず、石狩が背負って退場。
 RODがこのまま定着して常連外人になれば、それなりに新しい展開が開けてくるだろう。
 TAKAは面白いけれどしゃべりすぎ。

第5試合 アジアタッグ選手権試合 60分1本勝負
ミスター雁之助
● 黒田哲広
18分08秒
体固め
(ラリアット)

グレート・コスケ ○
獅龍

 村山大地レフェリー。
 コスケと獅龍が先に登場。それぞれ、オレンジと白のガウンをまとっている。
 黒田・雁之助の入場に場内手拍子。二人は通路で腕組みして左右に体を揺らす。その後ろに、「FMW」のバスタオルを手にしたファンがいた。
 コスケと獅龍は一度リングからおり、黒田と雁之助でブリブラ・ダンス。場内も揺れる。
 なんと、リング下のコスケと獅龍も一緒に踊っていた。
 黒田たちのセコンドに、黒いスーツの男がついていた。これがクドウちゃん(伊藤豪プロデューサー)だそうだ。

 選手権試合宣言の時、ハンセンの名が読み上げられると、黒田と雁之助はロングホーンをして見せた。
 試合は、黒田と雁之助が笑いを取りながらうまい所を見せ、見所満載。
 伊藤豪プロデューサーもちょっかいを出してコスケ・獅龍組を苦しめる。
 黒田と雁之助がキスをして見せたのには驚いた。
 コスケも随所に笑いの要素を入れ、獅龍が攻められると、思わず「カズ」と叫んで慌てて口を押さえたり。
 最後はコスケの説得力のあるラリアットで決まった。
 負けた黒田たちはなぜか木原アナに襲いかかり、通路の奥へ連れ去って痛めつける。
 そのあとコスケのマイクがあり、「誰でもいいので挑戦して欲しいでござる」と言うと、黒田と雁之助が早速挑戦をピールして場内を沸かす。

 選手が退場すると、コールマンが現れて本部の後ろの席に着く。川田の試合の視察。
 木原アナが戻ってくると場内から「おやじ」コール。木原アナは、ドクターに目の辺りを見てもらってからリングにたった。

 試合は面白かった。面白かったんだけどね。「はたしてこれが全日本プロレスだろうか」という疑問は残った。アジアタッグ戦じゃなくて、休憩前の試合だったらこれでもいいんだけど。
 インディー流の盛り上がり方のように思える。決してインディーを低く見ているのではない。
 性質が違うのではないかと思うのだ。

第6試合 太陽ケア復帰戦 60分1本勝負
武藤敬司
○ 太陽ケア
14分24秒
片エビ固め
(TKO=太陽ケアオリジナル)

川田利明
荒谷望誉 ●

 ケアが入場すると歓声が上がる。
 ケアはリングインする前にリングサイドを一周し、観客の手にタッチして回った。
 体重はかなり増えたらしい。だいぶ上半身が重そうだ。

 選手コールの時、ケアには大量の赤と白のテープが飛び、大きな歓声が上がった。

 川田は荒谷を下がらせ、川田とケアでゴング。
 すぐには組まず、リング中央の川田の回りをケアが半周。

 川田と荒谷はケアの左膝を集中攻撃。
 ケアは攻められるたびに悶絶する。
 この組み合わせ、4人のうち3人は膝に爆弾を抱えているのだ。

 まだまだ不十分なケアなのだが、荒谷も気迫が不十分。
 荒谷に対しては会場から厳しい声が飛んだ。
 もう一皮むけなくては、川田のパートナーの地位も危ういぞ。

 試合後、RODが現れ、リングのケアに向かってTAKAのマイク。「おい、おい、おい、太陽……ケア。復帰おめでとう。まあ、お前がいない間によ、全日本プロレスは大きく変わった。今は俺たちRODがのっとんてるんだよ。お前日本語わかるか」
 ケアは日本語が分からないというジェスチャー。
TAKA「ウソつけ、おまえ今、分からないって言ったじゃないか。お前は外人だよな。お前がいるべき場所はそっちじゃないんじゃないのか。今急に返事くれとは言わねえよ。あとで返事きくからよ。武藤さんに訳しておいてもらいましょう。それでは明日あいましょう。シー・ユー・トゥモロウ」
 ケアはリングから降りるとマイクをとって、「おい、TAKA。わかった。わたしは全日本プロレスの選手です。バイバイ」
 場内から拍手。

 とりあえずは復帰おめでとう。
 本調子に戻るまでには時間がかかるだろうが、無理は禁物。

第7試合 ヘビー級バトルロイヤル
○ ジャマール 8分25秒
片エビ固め
(フライング・ソーセージ)
河野真幸 ●
 スター・ウォーズのテーマ曲で選手入場。
 平井、保坂、宮本(腹部を大きなテープで覆っていた)、本間、奥村、小島、嵐、河野、ブキャナン、ブラウン、ジャマール、イーグル、ヘルナンデス、ケア、荒谷、川田、武藤の順。

 川田が武藤にキックを放った辺りから乱戦になり、武藤が川田に足4の字を決め、本間が武藤の指示に従って川田を押さえようとしたり、裏切って武藤を押さえたりして武藤に怒られたり。
 武藤、川田、嵐、荒谷、ブキャナン、宮本、ヘルナンデス、保坂、本間、ブラウン、奥村、平井、ケアと退場。
 残り4人となり、小島が河野に手を差し出すと、河野は握手する振りをして小島にバックドロップを決め、イーグルとジャマールも攻撃に加わって小島退場。
 河野はイーグルと組むが、ジャマールが二人に同時にラリアットを決め、まずはイーグルをカバーして退場させる。河野はジャマールの突進をかわすものの、投げようとしても投げられない。
 キックを食らい、コーナートップからのダイビング・ボディ・プレスで3カウント。
 賞金100万円の目録が渡されると、RODが集まって記念撮影。

総括

 だれる所がなく、面白い試合ばかり。
 会場は満員。
 ケアは無事復帰。
 しかし、「はたしてこれは全日本プロレスなのだろうか」というトゲが心に刺さっていて、完全に入り込むことができない。
 私の体調が悪かったせいだろうか。
 新しい全日本プロレスのあり方を模索している途中なのはわかる。努力は感じられる。
 会場は沸いていたが、「明るく楽しく」の部分ばかりが目立った。
 もっと、「激しく」で会場を沸かせてくれ。


2004.2.22(日本武道館「2004エキサイトリーズ」最終戦)

 もしかすると最後の武道館大会になるのでは、という危機感からか、客の入りはいい。
 花道の、これまでカーテンだったところが白いパネルになっていて、選手入場前に、その選手の活躍場面がそこに映し出される仕組みになっているという、新しい試み。
 面白いが、1階席、2階席の南側席の人には何も見えないのは気の毒。


 試合前、RO&Dが入場。ケアはサングラス。
 TAKAのマイク。「俺たちの名前を知ってるか、俺たちの名前をいってみろ」
 一人ずつメンバーを紹介。場内、そこそこ反応
「全日本プロレスといえば武道館だよな。俺たちが戻ってくるにはおまえたちの声援が必要だからよ。」
「(客席に)元気がないよ、そんなんじゃ戻ってこられないよ、最後まで楽しんでくれよ。」

 RO&Dが退場してアナウンサーがリングに戻り、選手入場。

第1試合 オープニングマッチ 30分1本勝負
奥村茂雄
グラン浜田
× 石狩太一

11分58秒
体固め
(ジャンピング・エルボードロップ)

アブドーラ・ザ・ブッチャー ○
えべドーラ・ブーチャン
ヤス・ウラノ

 花見の扉がスクリーンになったビジョンに試合風景が映され、ゴジラのテーマ曲をイントロに使った曲で石狩、浜田、奥村が入場。
 ブッチャーの入場に場内手拍子、ブッチャーコール。
 石狩に青いテープ
 浜田に白いテープ
 奥村に白いテープ

 ヤスに緑のテープ
 ブーチャンに赤いテープ一本
 ブッチャーにはテープは飛ばなかったが大きな歓声。
 レフェリーは村山大値。

 浜田とブーチャンでゴング。ブーチャンは予想がはずれたというポーズ。
 組むと見せてすれ違うパフォーマンスを繰り返して笑いをとり、ついでに奥村を挑発。
 もう一度すれ違うが、浜田が捕まえてたたきつける。
ブーチャン「頭堅いよ」
 今度は組んで、ブーチャンがロープへ飛んで飛んで体当たり。一度は浜田が倒れるが、二度目は浜田が捕まえてヘッドバット連発。
 奥村にかわってストンピング、ドロップキック。
 カバーはブッチャーが手を伸ばして奥村の髪をつかむ。
 ヤスに代わり、ブッチャーが奥村をコーナーに捕まえて、ヤスのチョップ連発
 しかし逃れた奥村の張り手でヤスが膝をつく。それを二度食らうが、次はヤスが体当たりで倒すも、奥村はバックドロップ風に持ち上げて前に落とす。
 ブッチャーが入って場内拍手。
 地獄突きから、倒れた奥村を踏みつける。
 ブッチャーが奥村をリング下に落とし、ブーチャンに飛べと命じると、ブーチャンはとまどいながら奥村にプランチャ。
 ブーチャンが奥村を戻し、奥村はブッチャーを押していって石狩にタッチ。
 石狩は果敢に攻めるが、のどを突かれて転げ回る。
 ブッチャーが石狩を花道に出すと、ブーチャンが張り手。
 ブッチャーも花道に出て、痛めつける。
 リングに戻り、ブッチャーが石狩をロープに振って体当たり。リバースのチョークスリーパー。
 浜田がカットにはいるが、ブッチャーの地獄突き。
 ブーチャンが入って、石狩に、ブッチャーとのダブルのヘッドバット。
 石狩を投げてブーチャンがムーンサルト。
 ヤスに変わり、串刺しエルボー、ドロップキック。
 カバーはカウント2
 ブッチャーにタッチ。
 ブッチャーのショルダークローに石狩が悲鳴を上げる。
 立ち上がってスリーパー。
 ブーチャンにタッチ。ヤスも入って三人で石狩を痛めつけ、ブーチャンの串刺しラリアット。
 ブーチャンが抱え上げるが、石狩は逃れ、ヘッドシザース・ホイップ。
 奥村に変わり、ラリアットでカバーはカウント2
 さらに奥村がロープに飛んだのを、ブーチャンは低空ドロップキックで迎撃し、起きあがったところへシャイニング・ウィザード連発。カウント2。
 ヤスにタッチ。
 ヤスとブーチャンで奥村をロープに振るが、奥村は両腕ラリアットで二人をなぎ倒し、浜田にタッチ。
 浜田のヘッドバットからバックドロップ。カウント2。
 さらに浜田は、串刺しエルボーからコーナーに座らせて雪崩式ウラカン。場内拍手。
 石狩にタッチ。
 ヤスと石狩の張り手の撃ち合い、
 ヤスが上だが、石狩はフロントキック連発。コーナーに腰を落としたヤスに石狩が低空ドロップキックから、ロープを駆け上がっての側頭部へのキック、スイングDDT。カバーにはいるとブーチャンがカットしてドラゴン・スクリュー。
 ブッチャーに代わり、石狩をロープに振って地獄突きから毒針。カバーは浜田と奥村がカットに入り、入り乱れての混戦。
 ブッチャーと石狩がリングに残り、またも地獄突きから再度毒針。
 カウンと3。
 石狩は大の字になったまま動けない。ブッチャーも心配して見下ろしているのかとおもったらヤスとブーチャンに追い打ちをさせ、浜田と奥村も捕まえて地獄突きを一発ずつ見舞う。
 ヤスとブーチャンは突然ヒールモードになって浜田や石狩におそいかかる。
 それから花道に出て三人で肩を組んで退場。ブッチャーはポーズをとったり、お尻を振ったりして愛想を振りまきながら退場。
 その一方、石狩はリング中央で四方に礼をし、胸を押さえながら退場していった。
 その石狩にも声が飛んだ。

第2試合 タッグマッチ 30分1本勝負
平井伸和
○ 土方隆司

09分08秒
片エビ固め
(フィッシャーマン・バスター)

荒谷望誉
保坂秀樹 ×

 保坂は左肩に大きなテーピング。
 荒谷は体重が元に戻ったか。顔がふっくら。
 二人でカラーボール投げ。
 荒谷は遠くまで投げるが、保坂は近いところへ投げていた。

 土方、ガウンをまとった平井が入場。
 保坂に赤と黒のテープ。
 荒谷にピンクのテープ。
 土方に白と赤のテープ。量が多い。
 平井には黄緑のテープ。これも多い。
 村山レフェリー。

 土方と保坂でゴング。
 距離を置いて回ってからバックの取り合い、腕の取り合い。
 さぐり合いから土方が足を取るが、保坂は立ち上がって土方を赤コーナーに押していき、平井がタッチしてはいる。
 四つに組んで平井のヘッドロック。
 平井をロープに振って体当たりは引き分け。次は平井のショルダータックルで保坂が倒れるが、次に平井がロープに飛んだときは、保坂がフランケンシュタイナーで迎撃。
 平井の裏投げ、保坂のスピアー。
 荒谷にタッチ。
 エルボーとチョップの撃ち合い。平井のパンチに荒谷らもパンチ。
 平井のジャーマン。カウントは2。
 平井は頭をぶつけたらしく、痛そう。土方にタッチ。
 土方は、腰を落とした荒谷の背中、胸を連続してキック。音が響く。荒谷はラリアットで反撃。土方を下に落とし、保坂が鉄柵に振る。さらに土方の顔を鉄柱に打ち付けてからリングに入れ、荒谷がサイドバスター。カウント2。
 保坂にタッチ。保坂が、ハンマー、ストンピング。土方は手足をついたまま。
 保坂はコーナーの平井にエルボーを食らわせると、平井が入って突っかかる。
 土方も立ち上がるが、攻撃されると動きが止まる。
 保坂はボディスラムで投げて荒谷にタッチ。荒谷は自分もボディスラムで投げてすぐ保坂にタッチ。さらに保坂、荒谷と一発ずつボディスラムを投げてタッチするのを2回繰り返し、最後は荒谷がボディスラムで投げてカバーはカウント2。
 保坂にタッチ。
 保坂の串刺しラリアット、土方をコーナーに座らせて雪崩式フランケン。担ぎ上げてデスバレー・ボムと責め立てるが、カバーはカウント2。
 荒谷にタッチ。保坂は平井をリング下に落とす。
 荒谷が土方に串刺しラリアット、さらに垂直落下式ブレーンバスター。
 カバーは平井がカット。
 荒谷のSTF。平井が入って低空ドロップキックで荒谷の頭を蹴ってカット。
 保坂にタッチ。荒谷は平井をリング下に落としてから土方に串刺しラリアット。保坂も串刺しラリアット。
 土方はそこからキックで保坂に反撃。
 ハイキックが保坂の頭に当たって保坂の動きが止まる。
 土方がコーナーに振ってハイキックからフィッシャーマンズ・バズター。
 これが決まってカウント3で逆転勝利。

 すぐにドクターが入って保坂の頭の様子を見ていた。
 土方と平井は花道ではなく通路から退場。平井は土方の健闘をたたえるようファンに要請しながら退場。

第3試合 全日本vsRO&D 30分1本勝負

Hi69
× 河野真幸

12分06秒
片エビ固め
(ダイビング・ボディプレス)

TAKAみちのく
ザ・グラジエーター ○
ブキャナン

 TAKA、グラジエーター、ブキャナンが入場。
 TAKAはRO&Dの旗を持っていて、それを振る。
 河野、Hi69、嵐が入場。
 グラジエーターが立ちはだかっているのを河野が下がらせて3人がリングイン。
 ブキャナン、グラジエーター、TAKAと拍手はあるが、テープは飛ばない。
 河野に白いテープ。
 Hi69にオレンジのテープ。
 嵐に紫のテープ。
 レフェリーはボンバー斉藤。「ボンバー」コール。

 Hi69とTAKAでゴング。
 様子をさぐり合い、腕を取り合い、投げを打ち合うが離れて立ち上がり、場内から拍手。
 腕の取り合いから、Hi69がロープに飛んで体当たり。TAKAがリング下に落ちると、Hi69は飛ぼうとするがTAKAがかわす。
 グラジエーターにタッチすると、グラジエーターが嵐を要求。
 嵐が入る。
 四つに組んで嵐がロープに押しつけ、ブレイク。
 また組んでグラジエーターがコーナーに振るが、嵐はキックで迎撃。
 嵐がロープに飛ぶと、グラジエーターはハイキックで迎撃。嵐がリング下にエスケープすると、グラジエーターがトップロープ越しのトペ。
 嵐が先にリングに戻り、エプロンのグラジエーターに突進すると、グラジエーターはまた飛ぶが、嵐がラリアットで迎撃。
 河野にタッチ。
 グラジエーターはすぐブキャナンにタッチ。
 四つに組んでバックの取り合い。ブキャナンが河野を捕まえて前へつぶすが、河野はすぐ立ち上がる。
 また組んで、河野が腕をとり、左腕をたったままねじり上げるが、ブキャナンは空いた手でロープをつかみ、バック転して逃れる。
 ブキャナンは、ロープから外に落ちかかるが、耐え、河野の頭を足で挟んでリング下に投げ捨て、自分は倒立してリング内に戻ってからスライディングして河野を蹴り、リング下へ。
 鉄柵に振ったぐらいでリングに戻り、Hi69にタッチ。Hi69は、ブキャナンの串刺しラリアットに悶絶。ブキャナンはコーナーに駆け上がって身を反転させながらHi69にキック。さらHi69の腕をひねり、ニュートラル・コーナーから自軍の青コーナーにロープ渡り。
 さらにもう半分わたってチョップを打ち下ろし、カバーはカウント2。
 グラジエーターにタッチし、グラジエーターはコーナーから、ブキャナンが捕まえているHi69にフライング・ショルダーアタック。
 グラジエーターはさらにHi69を投げてカバーはカウント2。
 グラジエーターはラリアットを決めてからTAKAにタッチ。
 TAKAはちょこちょことHi69の頭を蹴り、怒ったHi69が張り手を連発するとTAKAのサミング。
 TAKAがキック連発。
 さらにHi69の首を締め上げると河野が入ってカット。
 Hi69はチン・クラッシャー、後ろ回し蹴りから嵐にタッチ。
 TAKAは果敢に向かっていくが、一発でたおれる。嵐がTAKAをジャーマンで投げるとTAKAは空中でバック転して着地。
 ブキャナンにタッチ。パンチ連発で嵐を攻めるも、嵐の裏投げ一発。河野にタッチ。河野はコーナーからミサイルキック。さらランニング・ネックブリーカー。カウント2。
 ブレーンバスターの打ち合いは河野の勝ち。場内拍手。カウント2。
 ブキャナンが形の悪いバックドロップ。河野は頭を打つ。グラジエーターにタッチして10分経過。
 河野のバックドロップ。カウント1。
 さらに河野はラリアットを放つが空振りし、グラジエーターのスピアーをくらう。
 グラジエーターがアッサム・ボムを出すが、嵐とHi69がカットに入り、入り乱れて乱戦。
 倒れたままの河野にグラジエーターがボディプレス。カウント2。場内拍手。
 アッサム・ボムが決まってカバーは嵐がカット。
 嵐はグラジエーターを捕まえて嵐落とし。ブキャナンが画嵐の後頭部にかかとを落としてリング下へ落とす。
 花道に出たグラジエーターを河野が追っていくが逆に捕まり、トップロープ越しにリング内へ投げ入れるランニング・アッサムボムを食らう。さらにグラジエーターがトップロープ越しに飛んで入るボディプレスで3カウント。

 TAKAは花道から消える前、一礼して消えた。
 河野はリングで四方に礼をしてから退場。

第4試合 ハードコアタッグマッチ 30分1本勝負
○ 本間朋晃
宮本和志

12分27秒
片エビ固め
(シャリマティ)

NOSAWA ×
MAZADA

 ここから木原アナ。
 まずは、NOSAWAとMAZADA入場。一人は竹刀を、もう一人はいろいろな道具が入ったバケツを引きずって入場。
 リングインすると、バケツの中身をぶちまけたが、中にはくまのプーさんのぬいぐるみも。
 二人ともベルトを巻いている。
 斉藤レフェリーが片づけろというが、聞く耳を持たない。

 ターメリック入場。
 宮本は花道で女性ファンに花束を贈られ、それをかざして入場。本間は脚立に頭を入れて担いでの入場。
 リングインすると、二人でコーナーにたってポーズをとり、Tシャツを投げた。

 宮本に黄色と白のテープが大量に。
 本間に黄色と青のテープ。
 レフェリー、ボンバー斉藤。

 NOSAWAたちは、レフェリーにベルトを持たせ無理矢理記念撮影。
 さらにレフェリーにそのベルトを掲げさせ、レフェリーが怒って投げ捨て、二人が詰め寄ってゴング。
 ターメリックが二人をリング下に落としいきなり混戦。宮本がMAZADA、本間がNOSAWAを相手にする。
 本間はすぐリング下から机を出し、鉄柱に立てかけ、NOSAWAを繰り返しその机に打ち付ける。
 宮本とMAZADAはリングに戻る。

 リング下の本間はNOSAWAをまた机に打ち付け、それから鉄柵に投げつける。
 リング内で劣勢だったMAZADAは急所攻撃から反撃に転じ、傘で殴ったり。
 NOSAWAは花道を逃げていくが、机を持ったが本間が追っていって頭を机でなぐる。本間は机を組み立て、その上にNOSAWAをねかせ、ゲートをよじ登って1階席にいこうとするが、NOSAWAも生き返ってよじ登り、ゲートの上で互いに相手を落とそうとする。
 リング内では宮本がMAZADAを蹴りつける。
 花道では、NOSAWAが本間をゲートの上から花道に投げ落とした。
 リング下にいた石狩太一が、あわてて本間の様子を見に行った。
 NOSAWAは、机を持って本間に投げつける。
 リングでは、MAZADAが宮本をリング下に落とし、マットをはがし、竹刀を持って宮本を突き、宮本の背中をたたく。
 NOSAWAと本間もリングに戻り、NOSAWAがキーボードで本間の頭を殴りつけ、キーが飛び散った。
 その後、壊れたキーボードを後ろに投げ捨てていたが、それが客席に入ったのが気になった。
 NOSAWAはリング下に机を組み立て、本間をその上にボディスラムで投げつけ、机がおれた。
 MAZADAとNOSAWA、本間がリングにいる状態で5分経過。
 MAZADAとNOSAWAはjふたりで本間を踏みつける。
 NOSAWAがギターで本間の頭を殴れば、MAZADAは傘で首を絞め、さらにかみつき。
 甦生した宮本がエプロンに立つと、バドミントンのラケットで頭を殴る。
 MAZADAが本間を捕まえてNOSAWAがくまのプーさんのぬいぐるみを持ち、ぬいぐるみが本間に襲いかかるというふうにして、本間の顔をぬいぐるみでぐりぐりやる。
 ここから本間が反撃に出て、延髄斬りから宮本にタッチ。
 宮本は、MAZADAにドロップキック。カバーはカットされる。
 宮本はダブルのブレーンバスターをかけらえそうになるが、逆に二人を投げかえして、場内から拍手。
 壊れた机の板でNOSAWAがターメリックの二人を殴るが、宮本はそれを奪って自分も殴ろうとするが、それはやめて板を投げ捨てる。
 リングの道具を蹴散らし、MAZADAにコーナーからスワントーン・ボム(空中で前転してのボディプレス)。カバーはNOSAWAがカット。
 本間にタッチ。本間の串刺しエルボーからフェイス・クラッシャー。
 カウント2。
 本間はMAZADAにDDT。ラリアットを打ってきたNOSAWAも捕まえて二人をマットにたたきつける。
 本間は脚立をもちこみ、それでNOSAWAを殴ってから、脚立を組み立て、その上にあがるが、NOSAWAも反対側からあがり、本間は脚立越しに前転してNOSAWAの後ろに回り、脚立にたたきつけて、小包固め。カウント2。
 本間がロープに走ると、後ろからMAZADAが竹刀で殴りつけ、本間の動きが止まる。
 宮本も入るがこれも竹刀をくらい、コーナーに振られるが、キックで迎撃。
 本間が傘でなぐりつけ、宮本はラリアットを放つ。
 MAZADAをコーナーに座らせ、摩周(宮本が本間を肩車しての二階建てブレーンバスター)をねらうが、NOSAWAが脚立で後ろからなぐりかかる。
 NOSAWAとMAZADAは二人で本間を持ち上げて投げつけるが、カウント2。
 NOSAWAのボディスラム。NOSAWAは、本間に脚立を乗せて、ムーンサルトを放つが、自分の方が痛かった。
 その間、宮本はリング下でMAZADAをパワーボムでたたきつける。
 本間はコーナーに立つと、NOSAWAが近づくのを待ち、ロープの反対側に飛んでテコの原理を利用して、下からNOSAWAの顔を脚立で打ち上げ、さらに決め技シャリマティーで3カウント。

 宮本と本間は勝手にベルトを手にして腰に巻いてコーナーに立ってアピール。
 NOSAたちはベルトを奪い返し、レフェリーに抗議。
 NOSAWAはレフェリーにベルトを巻くのを手伝わせ、二人で勝手に手を挙げるが、場内ブーイング。
 NOSAWAがバケツに道具を拾って入れ、バケツを引きずって花道を退場。
 本間は脚立を持って通路から退場。宮本は手首のテープをほどいて、通路脇へ投げ入れながら退場。

 ここで休憩。

第5試合 ザ・プロレス〜龍魂vs職人魂〜 30分1本勝負
○ 天龍源一郎

10分43秒
エビ固め
(パワーボム)

渕 正信 ×

 ガウンをまとった渕が姿を現すと、場内から歓声。
 天龍ののぼりが立ち並び、天龍が登場すると、その後ろには、木刀を持った北斗が!
 北斗は気持ちよさそうに花道を歩いてきたが、和田レフェリーが、北斗はリングに入れない。やむなく北斗は天龍側の鉄柵の外に控える。

 渕に白いテープ。
 天龍に黄色いテープ。
 京平コール。

 渕のセコンドは荒谷と奥村。
 天龍のセコンドは保坂と平井。

 ゴングがなると、場内フッチー・コール。
 天龍はコーナーにもたれたまましばらく動かない。
 天龍が突進して組む。渕をロープに振って体当たり。天龍のチョップに対していきなり渕のバックドロップ。さらに渕は首4の字で締め上げる。
 しばらくしてほどいたが、次は渕のフェイスロック。前腕部で天龍の顔をごりごりやってまたしめあげる。
 天龍の足がロープに届いてブレイク。
 立ち上がった天龍は張り手からフロントスリーパーで締め上げ、天龍は倒れ込んでさらに締め上げるが渕の足がロープに届く。しかし、天龍は放さない。
 奥村と荒谷が心配してエプロンにあがると、北斗が木刀で二人の後ろから襲いかかる。
 レフェリーに注意され、平井がなだめて、北斗を鉄柵の外に出す。北斗は文句を言いながら通路の奥に消えていった。
 天龍はやっと渕を放すが、渕は倒れたまま起きあがれない。
 渕はやっとリング下へエスケープするも、倒れたままなので、ドクターも様子を見に来る。
 5分経過。
 場内からはフッチー・コールが起こり、天龍はリング下へ降りて本部の机を抱え上げるが、和田レフェリーが、身をもって、それを投げるのを阻止。
 渕は鉄柵にもたれて腰を落としている。
 天龍とレフェリーがリングに戻ってカウントを取り始める。天龍は保坂からペットボトルを受け取り、一口飲んで渕に投げつける。渕はやっとリングに戻る。天龍のチョップでふらふら。
 早くも53歳。カウント2で返して場内拍手。
 天龍のチョップ。グーパンチ。チョップ、パンチ。
 コーナーに振って天龍の串刺しラリアット。また天龍がパンチとチョップの連発。
 渕の胸が真っ赤。
 次にロープに振られた渕は、天龍の突進を交わし、グーパンチで反撃。さらにバックドロップ。
 もう一発バックドロップ。
 起きあがった天龍は、やっと左のラリアットを放つがカバーせず倒れ込む。
 天龍が先に立ち上がり、渕の立ち上がるのを待って突進するが、渕はキックで迎撃して小包固め。カウント2。
 さらにもう一度小包固め。
 決まらず、体を起こして逆さ押さえ込み。カウント2。
 起きあがって渕のフロントキック。場内大いにわく。
 渕のパンチ、バックドロップ。
 天龍はすぐに立ち上がり、チョップ。渕のパンチ。天龍のチョップ。
 渕の延髄斬り。天龍は顔をしかめただけ。渕はもう一発放つが空振りし、逆に天龍の延髄斬りをくらう。
 天龍はまた53歳。渕はカウント2で返す。
 場内、ドドドドドドドドド。
 渕コール。
 天龍のラリアット、さらに渕を起こしてパワーボム。
 カウント3決まってしまった。
 天龍はすぐに花道を引き揚げていった。
 渕は立ち上がって、リングで一礼。場内から拍手。さらにデンジャラス・ゾーンまでかかった。

第6試合 世界ジュニアヘビー級王座決定戦 時間無制限1本勝負
○ カズ・ハヤシ

14分31秒
エビ固め
(ファイナル・カット)

BLUE−K ×
(TAKAみちのく)

 カズの幟が林立。

 ブルーKは黒いガウンに身を包んで入場。
 カズの入場。
 カズはペットボトルの水を頭にかけて通路を歩き、最後は走って飛び込んでリング・イン。
 ベースボールマガジン社社長が選手権試合宣言。
 ブルーKがマイクをとり、「全日本プロレス・ファンの皆様、初めまして。、海援隊道場の隠し玉、ブルーKです。というか、わかってんだろうもう、俺はよ(とマスクを取り)、俺はベルトがほしかったんで、こういうせこい手を使って挑戦権を手に入れた。昨日もお前の分身の獅龍の裏切りのせいでJカップにまけちゃったじゃねえかよ、その借りはかえすからな」
 選手コールは「ブルーK」ではなく、「TAKAみちのく」。青いテープが飛ぶ。
 カズには赤いテープ。
 「ボンバー」コール。

 ゴングが鳴ると、タックルをかわしあい、足の取り合い、腕の取り合い。
 カズがカニばさみから上になるが、TAKAも上になり、カズがTAKAの左腕をとって二人とも立ち上がる。
 カズのヘッドロック。
 ロープに飛んでの体当たり。引き分け、もう一度。
 カズが飛ぶとTAKAがジャンプするが、カズはそれを捕まえて膝にTAKAの股間を打ちつけ、カズのヘッドスザース・ホイップ。
 TAKAがリング下に落ちるとカズはプランチャ。
 リングに戻ってカズが肩固め。
 TAKAの足がロープに届いてブレイク。
 立ち上がったカズはストンピング。
 カズのエルボー、チョップ。
 カズはエプロンにでてTAKAののどをロープに打ち付ける。カズがエプロンにいるところへ、TAKAがロープ越しにキックを放ってカズをリング下に落とす。
 ちょうしにのったTAKAがコーナートップからリング下に飛ぶと、カズにかわされて鉄柵に激突。
 カズがリングに戻ったが、左脇腹がいたそう。
 ドクターがリング下に倒れたままのTAKAの様子を見に行く。
 カズは一度リング下に降りてTAKAをリングに入れる。
 TAKAは左膝を痛めた様子。
 カズはTAKAの左足をひねりあげ、TAKAが悲鳴を上げる。
 5分経過。
 TAKAがロープに逃れ、ブレイク。立ち上がって、カズがTAKAの左膝に低空ドロップキック。
 さらに変形のリバース・デスロックでTAKAの左膝を攻める。TAKAの手がロープに届く。
 カズのブレーンバスター。カバーはカウント2。
 カズがTAKAを投げ捨て、コーナーからムンサルトで飛んだのを、TAKAは両膝をあげて迎撃したが、自分の左膝も痛かった。
 それでもカズを締め上げるが、カズの足がロープに届く。
 カズが花道に逃げると、TAKAも後を追う。カズは花道でTAKAを抱え上げて後ろに落とす。
 二人とも動けない。
 リングアウトぎりぎりで二人ともリングに飛び込む。
 カズのパンチ。
 カズはTAKAの左足をロープにかけて痛めつける。
 カズがTAKAをコーナーに振るが、TAKAは走れず、崩れ落ちる。
 TAKAはカズの突進をかわして、ロープを使ってジャンプしてキック。コーナーに立ち、フライング・ボディアタックを放ったが、カズがドロップキックで迎撃。
 TAKAのジャンピング・キック。カズの跳び回し蹴りはTAKAが河岸でかわしたが、次のハイキックがTAKAの頭に命中。
 両者ノックダウン状態。
 体を起こし、二人とも膝をついたままチョップを打ち合う。
 立ち上がって、カズが高の左膝に低空ドロップキック。
 カズのフランケン・シュタイナーをTAKAはこらえて前へ落とし、後ろに回ってカズのあごをねじ上げる。
 あごに腕をかけて後ろに持ち上げる形。
 カズの顔がねじれる。やっとカズの手がロープに届く。
 カズのジャーマン・スープレックスは、TAKAはバック転で着地。カズのドロップキックがTAKAの膝に。カズのムーンサルト。形は不十分。カウント2。
 カズがファイナルカットをねらうがTAKAはかわす。カズの膝十字。
 TAKAは足を取られたまま回転してカズの側頭部へキック。
 カズはまた高を抱え上げて後ろに落とす技。カウント2。
 カズのファイナルカット。カウント2。
 場内拍手。
 カズがまたファイナルカットをねらうが、TAKAがパンチで反撃。しかし、投げようとしたTAKAにカズがまたファイナルカット。
 カウント3。
 すぐにドクターが入ってTAKAの足の具合を見る。
 カズにベルト贈呈。
 レフェリーが巻いてやろうとするが、カズは不機嫌な表情で拒否。
 TAKAのマイク。
「カズ、俺は、今日、2試合目なんだよ。えらいハンディだよな。こんな2試合目の俺に勝ったってうれしくないよな。偽ブルーK計画だけどよ。次期シリーズに本物のブルーKをつれてきてやるからな。おい、カズ、ベルト取られんなよ。必ずお前からベルトとってやるからな、今日は負けといてやるよ」
 カズのマイク。
「本物とか偽物とかたくさんブルーKいるのか。でもな、おれはブルーKなんかに勝ったってこのベルトは巻けないんだよ。次の挑戦者、カシンとやってやる。TAKAみちのく、お前はその次だ」

 カズはトロフィーとベルトを手にして記念撮影をした後、ベルトとトロフィーをもって通路から退場。

第7試合 友情凄惨 30分1本勝負
× 小島 聡 19分23秒
片エビ固め
(ニ−パット)
太陽ケア ○
 太陽ケア入場。
 RO&Dのテーマとミックスされた入場曲。
 黒いコスチュームにサングラスのケア登場。花道脇で星条旗が振られる。
 小島が刀を手に登場。
 リングインする前に刀を抜き、ポーズ。
 ケアに赤いテープ。
 小島にオレンジのテープ。
 村山レフェリー。
 ゴングが鳴っても、離れて相手の様子をうかがう。ケアが小島の腕をとってコーナーにたたきつけたりするが、すぐに離れる。
 小島がケアのバックをとり、背中にパンチ。
 また離れる。
 ケアが小島の左手をひねって倒し、手をつかんだまま立ち上がり、小島がそれをはずしてケアの頭を抱え込む。
 小島のチョップ、ケアをロープに振ってカニばさみから小島のSTF。
 ケアはロープに這っていく。
 立ち上がったケアのチョップ。パンチ。小島もチョップを出すが、ケアのチョップのほうが大きな音。
 ケアのパンチ。
 ケアが足を取りに行ったのを小島が押し倒し、ケアの左膝に得るエルボーを落とすが、小島は自分の肘を押さえて悲鳴を上げる。疑惑のニーブレス。
 ケアが小島の左腕をねじり上げ、押し倒す。小島の足がロープに届いてブレイク。
 小島はケアを投げ、またケアの膝に得るエルボーを落とすが、自分が悲鳴を上げる。
 レフェリーがケアの膝をチェックしようとすると、ケアはレフェリーをを突き飛ばし、場内からブーイング。
 体当たり、引き分け。
 小島がロープに飛ぶと、ケアの膝が待っていた。小島は脇腹を押さえて倒れる。
 さらにケアが膝蹴りをねらったのを、小島はかわして逆水平連発。
 ケアを反対がコーナーへ振って突進するが、ケアがジャンピング・ニーで迎撃。
 小島はリング下へ。
 ケアは自分の膝をたたいて見せ、レフェリーもコスチュームの上からさわってみる。
 ケアはリング下におりて小島を捕まえ、鉄柱に打ち付ける。小島の額から流血。
 小島を花道のあげて、ケアががパンチ連発。小島もチョップで反撃。しかし続かない。ケアが花道でDDT
 ケアは時々、膝につけたものを移動させている様子。
 ケアが小島をリングに戻し、小島の額にエルボーを落とす。
 ケアが小島の顔をコーナーにたたきつけ、小島もやり返す。
 ケアが小島の頭を蹴ってカバー。小島の足がロープに。
 ケアが小島を抱え上げ、前に落としてカウント2。
 ケアの逆水平、小島をコーナーに振って突進してジャンピング・ニーをねらうが、小島はそれをかわす。小島の逆水平連発。
 反対側へ振って串刺しエルボーから「いっちゃうぞバカヤロー」と叫んだが、力尽きて膝をついてしまう。
 やっと小島がコーナーに立ったが、ケアが生き返り、自分もコーナーに登って雪崩式ブレーンバスターの体勢。こらえる小島。
 小島はDDTの形でケアの頭を抱え込むが、結局ケアが雪崩式ブレーンバスターで投げきる。
 ケアのキックを捕まえて小島のドラゴン・スクリュー。
 ケアのトラースキック、さらにキッチンシンク。小島悶絶。
 ケアがコーナー前に小島をボディスラムで投げて、セカンドロープをつかんでのボディプレス。カバーするが、小島の足がロープに。
 小島はケアの後頭部にエルボーを落とす。ロープに飛んだケアを捕まえ、前へたたきつける。カウント2。
 ケアの腕をのどに巻き付けさせて後ろへたたきつけるが、これもカウント2。
 小島がバックをとるが、ケアが後ろへ急所げり。場内ブーイング。
 ケアは倒れた小島の両足を開いて股間へギロチン。
 小島も、ロープにとんだケアを抱き上げて、立てた膝の上に股間を落とす。
 25分経過。
 小島はサポーターを投げ捨ててラリアットをねらうが、ケアが捕まえ、バックをとって、腕を絡めたまま後ろへ投げる。(コブラクラッチ・スープレックスというらしい)カバーせず、また腕を固定しまたまま後ろへ投げようとする。こらえる小島。ケアが投げきる。
 カバー。カウント2。場内拍手。
 ケアが小島を担ぎ上げて、チン・クラッシャーの形で落としてカバーはカウント2。
 ケアはパンチからロープに飛ぶ。小島はそれをつかまえてコジコジ・カッター。
 両者ダウン。
 小島が先に立ち上がり、ケアをコーナーに坐らせて、雪崩式コジコジ・カッター。カウント2。
 ケアは下から小島の股間にパンチをいれ、小島を抱え上げて落とすが、小島はロープに飛んでラリアット。両者ダウン。
 レフェリーがカウントを取る。
 カウント7で小島が立ち上がり、ラリアットをねらうがケアが膝で顔を蹴り上げる。それでも小島がラリアットをきめるが、カバーにいけない。
 ケアが立ち上がり、前屈みの小島の顔に膝。
 これでカウント3入ってしまう。

 石狩が盛んに、ケアの膝に何か付いているとレフェリーに抗議。
 レフェリーがケアの手を挙げても拍手はまばら。
 ケアは倒れたままの小島に手を差し出し、小島を発たせ、手を挙げて健闘をたたえるが、小島はケアを蹴りつけ、ケアが反撃して馬乗りになってゴングが乱打される。
 ケアは平井、ヤス、石狩らを蹴散らし、荒谷が怒ってケアを乱打。
 本間は乱闘に加わらず、タオルでコーナーマットやロープを拭いていた。
 小島はケアが消えてからやっと起きあがり、カズに支えられて通路を退場。しかし途中で倒れてしまい、みんなが駆け寄る。
 小島は起きあがり、ふらふらと退場。
セミファイナル チームW-1vsRO&D 60分1本勝負
○ 武藤敬司
ボブ・サップ
15分05秒
体固め
(シャイニング・インパクト)
ジャマール
ディー・ロウ・ブラウン ×
 またも「RO&D」という声が聞こえ、軽いのりの曲が流れ、TAKAに先導されて、ブラウンとジャマールが姿を現す。ブキャナンも一緒。

 ボブ・サップが一人で入場。
 花道に姿を現すとひときわ大きな歓声。
 両手を広げ、走ってリングイン。
 武藤敬司入場。
 姿を現す前から武藤コールが起こる。
 白いガウンの武藤が姿現すと場内歓声。LOVEポーズをして歩き始め、リングへ。
 はやるジャマールとブラウン。

 ブラウンにはテープがなかったが、ジャマールには赤いテープが一本。
 サップと武藤には白いテープが飛んだ。
 レフェリーのボンバー・コール。
 ジャマールは叫び声をあげながらジャンプしてサップを挑発する。
 それをおさえてブラウンと武藤でゴング。
 バックの取り合い、腕の取り合いから、武藤がブラウンの足を取り、左足をきめる。
 ブラウンは武藤の右手をとる。
 両者立ち上がり、離れる。
 ブラウンが力比べを挑み、両手を組み合わせ、胸をあわせる。武藤が膝をつくが立ち上がる。ブラウンが武藤の腹を蹴ってヘッドロック。武藤がロープに飛んで体当たり。武藤が倒れるが、ブラウンがロープに走ると、武藤が巻き投げ。
 サップが手を伸ばし、タッチ。場内拍手。
 ブラウンは「タイム」の仕草をして、ジャマールをみるとジャマールは手を伸ばし、タッチ。
 両者リング中央でにらみ合う。
 四つに組んで離れ、また組む。また離れ、両者胸を張って叫ぶ。
 サップのヘッドロック。ジャマールがロープへ振ってサップの体当たり。ジャマールもロープに飛んで体当たり。両者ゆずらず。次にサップがロープに胃飛んで体当たりでジャマールが倒れ、サップは場内にアピール。
 ジャマールは立ち上がって体当たり、
 サップがアメフトのポーズ。
 ジャマールは反対コーナーでで困惑。すると、ブラウンがタッチして入る。場内からブーイングが飛ぶが、ブラウンがアメフトのポーズをとったので、サップが突進すると、ブラウンはそれをかわし、ロープに飛ぶが倒される。サップはブラウンをリストアップして投げ捨てる。
 サップがブラウンを自軍赤コーナーに投げて武藤にタッチ。
 武藤のフラッシング・エルボーからSTF。
 ジャマールがカット。
 サップにタッチ。
 ブラウンをコーナーに振って串刺しラリアット。ブラウンの体が浮く。サップがボディ・スラムからエルボーを落とす。
 サップが腰を落としてブラウンの頭をつかんでひねりあげ、ジャマールがカット。武藤にタッチ。武藤の低空ドロップキック、ブラウンのバックドロップ。
 ジャマールにタッチ。
 二人で武藤をロープに降ってダブルの巻き投げ。
 ジャマールが倒れ込みながらヘッドバット。さらに膝を落としてカバーはカウント2。
 ジャマールは何か叫んでから武藤にヘッドバット。さらにジャマールは地獄突きを入れてからブラウンにタッチ。
 ブラウンとジャマールで武藤を振ってダブルのエルボー。ジャマールはブラウンに、武藤のまねをしろ、というと、ブラウンはLOVEポーズからフラッシング・エルボーをするまねをして、二人で手をつないで武藤に腕を落とす。それからブラウンがLOVEポーズ。
 武藤が腰を落とし、ブラウンがその上体をねじって10分経過。
 武藤はのがれると、キックで反撃。
 それぞれサップ、ジャマールにタッチ。中央で体当たりは引き分け。
 サップがジャマールののどをつかんでのど輪落とし、場内わく。
 ジャマールも同じ技でお返しするが、サップのラリアットを食らう。
 サップはジャマールにパンチを入れ、武藤にタッチ。武藤は低空ドロップキックからドラゴン・スクリュー。さらにコーナーからミサイルキック。
 カバーにはいかない。
 ブラウンにタッチ。
 武藤の低空ドロップキック、さらにシャイニング・ウィザード。しかしきまらず、腰を落とした武藤に、ブラウンがラリアット。カウント2。
 ブラウンが武藤を抱えて膝に落とし、エプロンにたち、手拍子を要求して一度エプロンから中に飛んでセカンドロープからムーンサルト。
 カバーはサップがカットに入り、ジャマールも入ってサップとジャマールは花道へ。
 ブラウンはコーナートップから武藤にフロッグ・スプラッシュ。
 それが決まってブラウンがLOVEポーズをした所へ武藤が社シャイニング・ウィザード。
 しかし武藤も倒れ、戻ったジャマールがコーナーからフライング・ソーセージ。
 サップはジャマールをリング下に落とし、スライディングキックで蹴り、自分もリング下へ。
 ブラウンは武藤にパワーボムをかけるが、カウント2。
 またブラウンがコーナーに立つと、サップがリング戻り、ブラウンをリングに投げ捨てる。
 ジャマールも入ったのに武藤が低空ドロップキック。武藤がサップに指示して、武藤がブラウンに、サップがジャマールに同時にシャイニング・ウィザード。
 サップがブラウンを肩車し、武藤がコーナーからシャイニング・ウィザードをかけるシャイニング・インパクトでカウント3。

 試合がきまるとケアが入って武藤に襲いかかる。サップそれを押さえようとするが、ジャマールがサップをおさえ、ケアとブキャナンで武藤をいためつめる。
 すると花道からぶっちゃーがフォークを持って現れ、それに気づいてRO&Dはにげるが、ジャマールは逃げ遅れてフォークの餌食に。
 武藤の救出に入ったカズや小島もブッチャーには近寄りたくない。
 TAKAのマイク。「おい、ボブ・サップ。おまえ強いな、おまえ外人だよな、RO&Dに入れよ。では、次にあうまで、See you next time.」
 サップは即座に「No」
 武藤とサップがポーズを取ると、ブッチャーもちゃっかり、フォークを口にくわえて仲間入り。
 花道を下がっていくRO&Dに小島が突進し、サップや武藤たちも後を追い、ジャマールとサップは乱闘しながら消えていった。
 武藤は、最後に振り返り、LOVEポーズ。サップも出てきてポーズ。
メインイベント 冠ヘビー級選手権試合 60分1本勝負
○ 川田利明 19分57秒
TKO
(セコンドによるタオル投入)
橋本真也 ×
 武藤たちが消えると、川田コール。
 場内暗転。

 橋本入場。
 「破壊王」ののぼりを振るやつがいる。
 橋本が現れると大「橋本」コール。
 橋本は赤いガウン。その後ろから、ゼロワン勢が大挙して姿を現した。
 しかし、橋本リング・イン後の川田コールはまさに耳を聾せんばかりの大声援。
 黄色いガウンの川田が登場すると場内大歓声。
 選手権試合宣言。
 ベルト返還。
 橋本に赤いテープ。一人だけ。
 川田には四方八方から黄色いテープ
 京平コール

 橋本は右肩に大きなテーピング。
 ゴングが鳴ると川田コール。
 両者無言でにらみ合う。
 川田は一歩下がって屈伸運動。
 橋本は両手を交互にぐるぐる回す。
 四つにくんで橋本が川田をロープに押しつけブレイク。しかしブレイクしながら、橋本が手刀を川田の頭に打ち落とす。
 また組んで橋本がおしつけると、川田は体を入れ替えて橋本をロープに押しつけ、ブレイク。
 川田は警戒しながらきれいブレイク。拍手。
 また組むかと思ったら川田が軽く橋本の左膝を蹴る
 川田が出ようとすると、橋本が捕まえて払い腰。しかし川田は橋本の左腕をつかまえて腕ひしぎのかたち。橋本は体をかえしてつぶせになり、腕を抜こうとするが、川田はなかなか放さない。
 上になった橋本は逆に川田の左腕を決めにかかる。
 川田は下から橋本の頭を蹴って脱出。
 川田が橋本のバックをとって橋本がロープに手をかける。川田はなかなか離れず、橋本がおこると、川田のフロント・キック。橋本かっとなってチョップ。チョップの打ち合い。川田がハイ・キック。
 川田は左耳に打ち込まれたチョップがきいたようす。
 川田のタックル、橋本が倒れて、川田は橋本の左足をとる。
 そこから片逆エビ。
 もちろん、足で橋本の頭を何度もふみつけてから。
 橋本はロープへはっていく。
 川田のローキック。橋本もローキック。ローキックの打ち合い。川田はももの裏を蹴られて痛そう。
 川田は、膝を蹴られて膝をつく。立ち上がってエルボーを打ち込むが、橋本が水面蹴り。川田は右膝を押さえてのたうち回る。
 橋本はその膝をふみつけ、さらにロープに右足を乗せて、膝の上に体を落とす。川田苦悶。立ち上がれない。
 今度は川田の右足をセカンド・ロープに乗せて、また膝に体を落とす。
 やっと立ち上がる川田。散発的に蹴りを出すが、右膝が痛い。橋本は川田の右足を捕まえて右膝にエルボーを打ち落とし、そのまま倒れ込んで膝十字。
 川田は悲鳴は上げたが、まだ周りをみる余裕があった。土方が「右へ回って」と声をかけていたが、その通り右へ回ってロープへ。
 橋本は、川田の膝を踏みつける。川田は倒れたまま左足でける。
 橋本は川田の右膝の上で足踏み。川田悶絶。
 橋本が川田をたたせて、10分経過。
 橋本の払い腰を、川田はこらえ、バックドロップで投げようとしたが、うまく投げられず、うしろへ倒しただけ。
 しかし橋本は右肩を打ったらしく動けなくなった。
 両者膝をついたまま。川田はけりを出す。
 橋本が立ち上がってフライング・ニール・キックを出すが、川田はそれをかわし、立ち上がってスピンキック、ロープに飛んで顔面へハイキック。
 川田が橋本の肩に膝を落として右腕をとり、腕ひしぎをねらう。
 橋本はグリップをはずさず、体勢をを入れ替えて上になり、逃げようとするが、川田は下になったまま橋本の右肩を蹴る。さら下から腕ひしぎ。橋本が倒れてほとんど決まる。
 橋本の左手がロープに届いてブレイク。
 立ち上がって川田の逆水平連発。ロープに足をかけて橋本の側頭部へキック。
 対角線に走ってイーヤュとハイキック。
 リング中央に連れて行ってパワーボムをねらうが、逆に後ろに投げられる。しかし、すぐに川田が橋本の右肩へキック。さらにジャンピング・ハイキック。側頭部へのキック2連発。さらにバックドロップで投げるが、持ち上げられず、不十分。カバーはカウント2。 橋本の体を起こして変形のストレッチプラム。
 15分経過。
 川田が自らほどき、立ち上がり、左右のキック連発。特に右肩をねらう。
 橋本は川田の右足をつかまえ、今朝ぎりチョップを膝に落とし、重いキックを胸に一発。
 カバーにはいかず、垂直落下式ブレーンバスターで川田を投げるが、橋本は肩を押さえて足をばたばた。カバーに入れない。
 場内川田コール。川田は動かない。
 橋本が先に立ち上がるが、川田は下から橋もとの肩を蹴る。川田が立ち上がると橋本が左右のキック連発。
 ふらつく川田。橋本がまた川田を投げようとするが、右肩がいたくて投げられない。
 川田をまた捕まえるが、川田は膝蹴り連発から顔面キック、左右の回し蹴り。左右のパンチ連発からジャンピング延髄。しかし川田は右膝を押さえて倒れる。橋本が立ち上がってその胸元へキック。
 川田は生き返ってジャンピン・キック、一発目は空振り、もう一発は側頭部へ命中。またねらうが、橋本が足元をすくう。さらに川田のジャンピング・キックが決まり、橋本は仁王立ちになったあと、後ろに倒れ、カバーはかうんと2
 場内、ドドドドドドド。
 川田は橋本を起こそうとするが起きないので、ニースタンプ連発。
 橋本の上体を起こしてストレッチプラム。
 ゼロワンのセコンドについていた背広の男(中村祥之ZERO-ONE専務だそうだ。試合の途中、本部で何か話してから青コーナー側に行ったりしていた)がタオルを投げようとしてセコンドがそれを止める。
 赤コーナー側の土方や石狩は、タオルを投げろと手招き、
 結局背広がタオルを投げ入れ、試合終了。テープが投げ込まれる。
 3カウントじゃなかったのは残念。
 川田はベルトを巻き、橋本は起きあがって一礼してからリングを降り、通路を下がっていった。
 ベルトを巻いた川田が記念撮影をしていると金が実入りのテープが投げ込まれる。
 渕がマイクを手にし、川田に渡す。
 川田のマイク。「とりあえず、きょうはありがとうございました。(声がかすれている)今日でしばらくの間武道館を離れるらしいんですが、ぼくは日本武道館が大好きです。そして、ここに来てくれるお客さんも大好きです。どんな形でもいいから、またここにもどってきます。それまで防衛しつづけるつもりです。明日からも全日本プロレス、よろしくお願いします。」
 川田はベルトを持ち、一人花道を退場。
 奥に消える前に、振り向いて一礼し、ベルトを掲げて見せてから姿を消した。

総括

 また村山大値レフェリーを起用したのは良かった。かつての全女の仲間である北斗とは、挨拶ぐらいしたんだろうか。
 「ハードコア」というものを初めて見たが、後楽園ならともかく、武道館で見せられてもなあ、という印象。工夫は感じられるんだけどね。
 九試合は多い。メインの前に疲れてしまった。
 天龍が、本当に北斗晶を連れてきたのは仕掛けとしてはよかったが、変にセコンドに手を出したりしてすぐにいなくなったのはよくわからない。天龍が勝った後、リングインして勝利をたたえるぐらいなら、和田レフェリーだって入れたかもしれないのに。まあ、北斗がいい子ぶったのではつまらないのだが。
 メインはすっきりしない結末ではあったが、途中、橋本が肩を打っていたことからすると、選手生命に関わる状態だったのだろう。
 代々木体育館というのはどういうところかわからないが、やっぱり武道館がいいなあ。


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