全日本プロレス観戦記

2004年

2004.10.11(後楽園ホール『武藤敬司20th ANNIVERSARY TOUR LOVE AND BUMP』)

 武藤敬司社長のデビュー20周年記念シリーズ開幕戦。新日から棚橋、西村が参戦して花を添える。
 しかし、こちらの目当てはこの試合後しばらく休むという土方と、因縁の石川とのシングル。そして、東京愚連隊が渕・天龍組にいどむアジアタッグ選手権試合。
 健介・勝彦の親子コンビも参戦。健介は9日、藤田とのIWGP戦で不愉快な思いをしたばかり。今日は全日で川田とガンガンやり合ってすっきりして欲しいところだ。

(試合時間、決まり手は、全日本プロレス公式ホームページで公開されているものによる)

 白いリングの中央にLOVE AND BUMPと赤で書かれている。
 東西バルコニーに「誠」の旗。
 小島、健介ファンの垂れ幕。
 場内ほぼ満員。

 諏訪間のデビュー戦の相手をつとめるはずだった太陽ケアは、台風の影響で来日できず。諏訪間のデビュー戦の相手は変更。ただし誰かは試合の時に発表とのこと。
 試合発表、どの試合にも拍手。雰囲気は上々。
 RO&Dが参戦していないので、試合前のTAKAのマイクなし。

第1試合 シングルマッチ 30分1本勝負
○ 土方隆司

08分05秒
片エビ固め
(フィッシャーマンズ・バスター)

石川雄規 ●

土方入場。
 コーナーにもたれ、下を向いていたが、石川が現れると、もたれたままそちらを見る。

 石川に白と黒のテープ。
 土方に赤と黒と白のテープが四方から。
 「ボンバー」コール。
 テープを片づける間、両者離れている。
 レフェリーが握手しろと言うと、石川から手を出して握手。
 ゴング。
 組まずに様子を見合って土方のキック。
 石川が上になって土方のバックを取るが、土方が取り返し、腕を取って上になり、右手に腕ひしぎ。これは極まらず、石川がはずして土方の右足を極めにかかる。
 土方はそれをはずすとグランドでフェイスロックからヘッドロックに。石川は体を起こしてバックに回り、ヘッドシザース。
 土方はゆっくりと頭を抜いて離れる。
 両者立ち上がり、土方がロープに押し込んでいき、離れ際、土方が張り手、倒れた相手に前後からキック。石川がリング下に落ち、場内拍手。土方は追っていって、回し蹴り連発。石川はパンチと張り手で反撃するが、土方も張り手、土方の背中へのキックの音が場内に響く。
 土方が先に戻り、エプロンに立った石川に向かっていくと、石川はその左手をつかまえてトップロープで腕殺し。
 石川がリング内に入ってバックドロップからカバーはカウント2。
 石川は土方の左手に腕ひしぎ。土方は体を回して逃れるが、石川は土方の左腕を背後にねじりあげる。
 土方ははうめきながら体をずらして足をロープに。
 ブレイク。石川は土方の左手を極めたまま投げてそのまま固める。
 左足を土方の頭にかけて腕を決めるが、土方は回転してのがれる。
 石川の腕殺し。土方は左肘を押さえて苦しむ。
 五分経過。
 うつぶせ土方の上になって石川が土方の右手をひねりあげる。土方の足がロープに。
 石川のエルボー。土方のキック。石川はそのキックをとらえて張り手。倒れる土方。石川がマウントポジションから殴りにかかるが、土方は体を起こそうとする。
 石川がフロントスリーパー。土方はそれを抱え上げて投げる。
 膝をついたままの土方に石川のエルボー。張り手のうちあい。
 石川のバックドロップ、土方の張り手、頭への回し蹴り。
 土方が胴締めスリーパーに。形は決まるが、石川は足をロープに。
 土方の回し蹴り連発。フィッシャーマンズ・バスター。カウント2。
 もう一度フィッシャーマンズ・バスター。これでカウント3。

 意外にあっけなく土方の勝利。
 土方はガッツポーズで喜び、コーナーに立って場内にアピール。それからマイクを手に。
 一礼して、「みなさん、俺のわがままにつきあってくれてありがとうございました。(また礼)石川さん、格好は悪いけど、俺なりの恩返しです、ありがとうございました。(と、礼をすると、リング下にいた石川も礼を返しリングに入って握手し、土方の手をあげる)二回負けて大切なものを失って、やっと一個取り返しただけです。こんな俺が言うのは早いかもしれないけれどジュニアのベルトに挑戦します。しかしベルトを持っているカズ・ハヤシには今の俺では勝てないと思います。だから時間をください。心も体も変えて帰ってきます。いったんリングを離れますけれど、必ずこのリングに帰ってきます。どうもありがとうございました。」
 四方に礼をして退場。
第2試合 タッグマッチ 30分1本勝負
荒谷望誉
● グラン浜田

15分21秒
片エビ固め
(ムササビ)

AKIRA ○
Hi69

 AKIRAとHi69はリングインするとコーナーに立って場内にアピールし、カラーボール投げ。最後の一個、AKIRAは自分で目隠しして投げたら、南側正面。
 雷陣が走って登場しリング員。平井は手にしていたTシャツか何かを投げてリングに入り、コーナーに立って手をあげる。

 Hi69にオレンジと白のテープ。
 AKIRAに赤と黒と銀色のテープ。
 雷陣に赤のテープ。
 平井に赤と黄色のテープ。

 レフェリーは「イーグルなおき」という初めて見る若い人。

 両チーム握手して、雷陣とAKIRAでゴング。
 バックの取り合い腕の取り合い。雷陣がAKIRAの左腕を取るが、AKIRAは体を回転させて取り返す。雷陣はAKIRAの足もとをすくって左足をとり、ももにエルボーをおとすが、AKIRAに捕まって左腕を取られる。AKIRAの腕ひしぎ。雷陣はそれをはずしてAKIRAの左足を極めにかかるが、AKIRAが立ち上がって上になり、両者離れる。ロックアップからAKIRAのヘッドロック。
 雷陣はAKIRAをロープにとばすが、AKIRAの体当たりで倒れる。AKIRAは雷陣を押していって平井にタッチさせる。
 平井とAKIRAの力比べ。AKIRAは一度押し込まれてもブリッジで起きあがるが、また倒される。平井のストンピング。AKIRAはその左足を取って引きずっていってHi69にタッチ。二人で股裂き。
 Hi69は攻めようとするが、平井に左腕を決められ、足をロープに。
 平井は左手をひねったまま雷陣にタッチ。雷陣はその左腕にハンマーを落とし、ヘッドロックでしめあげる。雷陣の体当たりでHi69はたおれるが、次は雷陣をかわした後、リング下に落とし、ロープに飛んで飛ぼうとするが平井が入ってじゃまをする。するとAKIRAも入って平井を落とし、AKIRAが雷陣にプランチャ、Hi69が平井にトペ。場内拍手。
 平井が怒ってHi69に突っかかり、雷陣はリング下でAKIRAに捕まっている。レフェリーの指示でAKIRAが雷陣をリングにもどす。
 Hi69は雷陣の頭をコーナーにたたきつけ、逆水平連発。Hi69は雷陣の頭を抱えてAKIRAにタッチ。二人で雷陣をロープに振ってダブルのチョップ。胸を押さえる雷陣。
 五分経過。
 AKIRAのストンピング。雷陣は声を上げながら立ち上がっていくが、顔をむしられてたおれる。雷陣をロープに振ってAKIRAのドロップキック。カバーはカウント2。
 AKIRAのキック。張り手を返す雷陣。
 Hi69にタッチ。顔の張り合い。膝をつく雷陣。Hi69のソバット。倒れる雷陣。
 Hi69は雷陣を投げてスリーパー。倒立の姿勢になったりして締め上げる。
 雷陣は体を回してロープに足をのばす。
 AKIRAにタッチ。
 雷陣をロープに振ってショルダースルーからボストンクラブ。リング中央。
 平井が入ってAKIRAの胸に逆水平連発。さらに蹴り倒す。
 AKIRAは雷陣の背中にハンマーを落としてHi69にタッチ。雷陣はタッチしようと手を伸ばすが、Hi69が遮り、腰を落としたままの雷陣の胸にキック。カバーしてカウント2。
 Hi69が雷陣を投げてコーナーからムーンサルト。カウント2。
 Hi69がブレーンバスターに行こうとすると雷陣がこらえる。Hi69ははずしてキック入れ、ロープに走るが、雷陣はそれを捕まえてHi69をブレーンバスターで投げ、平井にタッチ。平井はラリアットを入れてAKIRAをリング下に落とし、Hi69にロックボトム。カウント2。
 Hi69のソバット。平井のキャプチュード。平井は張り手を入れてコーナー・トップからエルボードロップ。カウント2
 Hi69はロープに飛んでセカンドロープからムーンサルト、さらに後ろ回し蹴りを決めてAKIRAにタッチ。AKIRAの旋回式ラリアット。バックの取り合いから、平井はロープに走ったAKIRAを捕まえてロックボトム。カウント2。
 Hi69がカット。雷陣がHi69をリング下に落とし、平井がAKIRAにラリアット。AKIRA一回転。
 雷陣にHi69を牽制させて、平井はWARスペシャル。
 Hi69は雷陣をふりほどいてカット。Hi69は雷陣をリング下に落とし、自分もコーナーで横になる。
 平井はAKIRAにストンピングを入れて雷陣にタッチ。雷陣は声を上げ、ロープに飛んで体当たり二回。
 AKIRAを投げようとするが、AKIRAはかわしてボストンクラブ。平井がカットしようとするとHi69が遮る。深く腰を落とすAKIRA。
 雷陣の手がサードロープに届き、場内拍手。
 AKIRAは雷陣を立たせてロープに飛ぶと、雷陣がAKIRAの腹にヘッドバット。雷陣はヘッドバットからコーナーに連れて行って、コーナー中段からヘッドバット。カバーはカウント2。
 雷陣とAKIRAのエルボーの打ち合い。
 AKIRAも雷陣もしっかり受ける。ロープに飛んでのエルボーも出すが、両者踏ん張る。
 雷陣がラリアットを打ちに行くと、AKIRAは延髄斬り。さらにキック。
 平井がカットしようとするとHi69が平井をリング下に落とし、AKIRAは雷陣を投げ捨ててコーナートップからムササビプレス。これでカウント3。
 雷陣はリングで四方に礼をしてから頭を押さえて退場。

第3試合 タッグマッチ 30分1本勝負
荒谷望誉
● グラン浜田

10分54秒
エビ固め
(パワーボム)

スーパー・ラブ・マシン
ラブ・マシン・ストーム ○

 荒谷、浜田入場。荒谷は今日は背中のテーピングはしていない。
 LOVEマシーンズは、今日もリストラボックスを押してきた。今日は通路の奥のところにおいた。
 マシンはコールの時、LOVEポーズをしてみせる。
 村山レフェリー。

 浜田に白いテープ。
 荒谷にピンクと赤のテープ。
 マシンがつっかかって乱戦のうちにゴング。浜田はリング下に落とされ、荒谷がつかまる。
 ストームと荒谷で1対1に。
 エルボーの打ち合い。
 ロープに飛ぶと、ストームのドロップキックで荒谷がリング下に。マシンが下で荒谷を捕まえて鉄柵、鉄柱に打ち付ける。
 荒谷をリングに戻し、ストームがロープに振ってエルボー。マシンにタッチ。
 マシンのヘッドバット。荒谷の頭をコーナーに打ち付け、チョップからDDT、さらにセントーン。
 荒谷の頭をパンチで殴ると、荒谷も張り手を返し、胸へのチョップの打ち合い。
 ブレーンバスターの打ち合いは荒谷の勝ち。浜田にタッチ。
 浜田のフライング・ニールキック。カウント2
 浜田のヘッドバット。カバーはカウント2。
 マシンが浜田を押していってストームとタッチ。ストームはエルボーをうちおろす。ストームのボディスラム。
 また投げ捨てる。カバーはカウント1で返す。
 ストームのエルボーにダメージを受ける浜田。
 ストームのブレーンバスター。カバーはカウント2。
 マシンにタッチ。
 マシンの膝、エルボードロップ。カウント2。もう一度カバー。カウント2。
 マシンはカウントが遅いと怒り、「ワン、ツー、スリー」と高速カウントをしてみせる。
 浜田のチョップ。マシンはサミングで反撃。
 五分経過。
 マシンがボストンクラブ。荒谷が入って蹴りつけてカット。
 ストームにタッチ。
 浜田をコーナーに振り、のっそりと歩み寄って袈裟切りチョップ、嵐落とし。カウント2。
 マシンが入ってレフェリーの目を荒谷に向けさせ、その隙に浜田にサンドイッチ・ラリアット。荒谷が入って二人を蹴散らそうとがんばるが、ダブルのパワーボムを食らってしまい、リング下へ。
 マシーンズは荒谷をリストラ・ボックスの方へ連れて行き、マシンが荒谷をパイプ椅子で殴りつける。ボックスの方でもめている間に、ストームはパイプ椅子で、浜田をリング下でなぐる。浜田は額から流血。
 マシンが浜田をリングに入れ、さらに椅子で額をつく。悶絶する浜田。
 荒谷がボックスに入れられ、マシーンズは二人がかりで浜田をいたぶる。
 額へのパンチ。ぐりぐり。
 ストームからマシンにタッチし、浜田をロープに振るが、浜田は身をかわし、ドロップキックからマウントポジションでパンチ。しかストームが入ってカット。浜田をコーナーに振ると、浜田はコーナーにのぼって浜ちゃんカッター。場内拍手。
 浜田はコーナートップかららマシンにフライング・ラリアット。カバーはカウント2。
 浜田がマシンの頭を抱え込むとパンチで急所攻撃。
 10分経過。
 ストームはコーナーを間違えて赤コーナーにいて笑われる。
 ストームにタッチ。浜田をロープに振ってラリアット。カウント2。場内拍手。
 浜田に高いパワーボム。これでカウント3

 ドクターがすぐに入って額の傷の様子を見ていた。
 試合が終わってから、荒谷が救出されてリングに戻ってきて、ストームとやり合うがリング下に落とされる。
 マシンがマイクを持ち、「おい浜田、お前、もう50すぎてるな。もう定年退職だ帰れ。荒谷、お前も元気ねえぞ、おい」。

 厳しいことを書く。
 なぜマシーンズは、浜田ではなく荒谷をリストラボックスに入れたのか。
 浜田なら、孤軍奮闘して客席を沸かせる試合ができると計算したからだろう。
 荒谷だけを残した場合、不甲斐ない面がでて見せ場もなく終わってしまう可能性が高い。
 そう考えたはずだ。
 荒谷、どうする。
 川田は最強タッグリーグのパートナーに長井を望んでいる。このままでは居場所がなくなるぞ。
 会談をもう一段上にあがれ。

 ここで休憩。
 斉藤レフェリーがマットを拭く。
 平井がコーナーの金具を調整。
 「ファイナル・カウントダウン」など、武藤の過去のテーマ曲が流される。

第4試合 諏訪間幸平デビュー戦 30分1本勝負
○ 馳 浩

11分02秒
逆エビ固め

諏訪間幸平 ●

 諏訪間が黒いタイツで登場。リングで四方に礼をする。場内から拍手、歓声。
 さて相手は……。流れてきたのは「TWO HEARTS」、馳浩だ! カシンだったらおもしろいと思っていたが。
 馳のテーマに場内手拍子。
 馳はいつものようにコーナーに立つと、Tシャツを投げる。馳は白を基調にしたロングタイツ。
 諏訪間に白いテープ。

 「ボンバー」コール。

 ゴング。様子を見合い、馳が諏訪間の足を取りに行くが、諏訪間がバックを取って上になる。
 馳もバックを取り返し、のしかかる。
 グランドの攻防。上になり下になり。
 馳は下になってロープに逃れる。
 ロックアップと見せかけて諏訪間が馳の両足を取り、抱え上げて落とし、馳の左腕を取るが、馳は簡単に諏訪間の足をすくって倒す。
 もつれて、諏訪間が馳の左腕に腕ひしぎをかけ行くが、馳はグリップをはずさない。やっと諏訪間がグリップを切って極めようとすると、馳は体を回転させて諏訪間の上になってはずす。
 じっくり攻める馳。諏訪間の左足に体を乗せる。
 さらに左足をひねって極めにかかるが、諏訪間が馳の左足をすくって裏アキレス腱をかけていく。
 諏訪間は必死だが、馳は余裕を持ってはずし、上になり、諏訪間の顔に肘をおしつける。
 ロープブレイク。両者立ち上がる。
 馳が諏訪間の足を取って左足を極めにかかって五分経過。
 セコンドについた土方が「前へ出ろ」と声を飛ばす。
 馳は馳は諏訪間の右足を両足で挟み、手で左足先を持ってきめる。
 諏訪間はやっと這っていって手をロープにのばす。ブレイク。
 ブレイクした馳はささっと諏訪間の左足を取って極めにかかり、インディアン・デスロックに持っていくが、諏訪間が下からその顔を張り、馳にストンピング。
 馳は起きあがると諏訪間の顔に張り手連発。
 汗が飛ぶ。諏訪間はエルボー連発で場内歓声。馳をコーナーに振って突進。体当たり。
 ふらつく馳にフロントスープレックス。カウント2。
 諏訪間がボストンクラブ。深く腰を落とす。
 しかし馳はプッシュアップして這っていこうとする。ところがそれを引き戻す諏訪間。
 馳は腕の力で体を浮かせてロープに這っていき、ブレイク。
 諏訪間は馳の背中を蹴りつけ、馳は張り手を連発。諏訪間もやり返す。張り手連発。
 またも諏訪間のボストンクラブ。
 馳は這っていってブレイク。
 諏訪間のストンピング。
 馳を起こすと、馳の張り手張り手連発。ノーザンライト・スープレックス。カウント2で返して場内どよめく。
 馳が諏訪間の両足を取ったので、ジャイアントスイングかと思うとボストンクラブに。
 場内諏訪間コール。
 その声に押されて諏訪間のプッシュアップ。腕立てをして見せてロープに。
 ブレイク後、馳はサイドバスターのように投げて諏訪間の両足を取り、またボストンクラブ。これで諏訪間ギブアップ。
 平井、土方、荒谷、石狩がすぐに駆け込んで様子を見る。諏訪間はマットをたたいて悔しがり、立ち上がると、四方に深く礼をした。
 リングを降りても、マットをたたいて悔しがり、拍手に送られて退場。

第5試合 アジアタッグ選手権試合 60分1本勝負
天龍源一郎
○ 渕 正信

19分38秒
岩石落とし固め

NOSAWA ●
MAZADA

 場内暗転し、東京愚連隊入場。
 客席の方から登場。
 コーナーに立って場内をひとにらみ。

 チャンピオンチーム入場。
 Jとサンダーストームの合体した、いつものテーマ曲。天龍の幟が立つ。
 場内手拍子。
 天龍はいきなりベルトで殴りかかろうとして和田レフェリーが止める。

 ガオラの吉田さんが選手権試合宣言。
 ベルト返還。
 NOSAWAはベルトにキス。
 MAZADAとNOSAWAにに黄色と青と赤のテープ。
 渕に白いテープ。
 天龍に黄色のテープ。

 京平コール。
 MAZADAは「うるさいよ」と文句。
 渕が握手を求め、愚連隊の二人と握手。
 渕とMAZADAでゴング。
 いきなりフッチーコール。
 ロックアップから渕がおしこむと、MAZADAは大げさにロープと主張。「何にもしてねえじゃねえか」のヤジに場内笑い。
 MAZADAがロープに押し込んできれいにブレイクし、渕の胸をたたいてみせる。
 渕の首投げ、グランドでヘッドロック、立ち上がって、フロントスリーパーに持ち替え、さらにMAZADAを投げて足でMAZADAの頭を締め上げる。MAZADAはうつぶせになって頭を抜こうとするが、渕はその頭を両手で押し込み、さらにそのままの体勢で体をずらしてMAZADAの頭をマットにおすりつける。
 MAZADAは渕の膝をこぶしで押して頭を抜くが、渕はすぐにヘッドシザースでぐいぐいとMAZADAの頭をゆする。
 MAZADAはやっと逃れて渕の足を極めにかかる。渕の右足をひねりあげるが、渕は様子を見てMAZADAの頭をとらえ、立ち上がって締め上げる。ロープブレイク。
 力比べ、押されたMAZADAの背中にNOSAWAがタッチして入る。
 NOSAWAが渕の足をすくって極めようとすると、渕がさっとNOSAWAの頭をつかんでヘッドロック、
 NOSAWAが回転して逃げて立ち上がり、渕はちょっと構えて見せ、場内から拍手。
 NOSAWAが渕の足を取って股裂きで、左足を顔の方におしつけて五分経過。
 渕は立ち上がると、シューズの紐がほどけたのを直す余裕。
 NOSAWAが天龍を意識し、渕がタッチして天龍が入る。
 NOSAWAはおっかなびっくり手を伸ばし、力比べ。
 天龍が押し込むとNOSAWAはブリッジで立ち上がるが、天龍のチョップを食らう。 天龍はNOSAWAの頭を抱えたまま後ろに回転して頭を締め上げる。離れてロックアップからNOSAWAが天龍をロープに押し込み、チョップとパンチ連発と、天龍のお株を奪って挑発するが、天龍は相手にせず渕にタッチ。
 NOSAWAもMAZADAにタッチ。
 MAZADAは渕をコーナーに押していって「ロープブレイクだ」と言われると、渕の胸に逆水平。痛そうな渕。また逆水平。位置が入れ替わると、MAZADAはコーナーにもたれて「ロープだ」とアピール。渕はきれいに離れと見せて腹にキック。
 渕はNOSAWAを見ながらさっきやられた股咲き。悶絶する宇MAZADA。
 MAZADAの背中がマットにつくと和田レフェリーがカウントを取る。カウント2を繰り返し、やっとMAZADAがロープに逃れるが、渕は足を痛めつけて天龍にタッチ。
 MAZADAをロープに振り戻ってきたのを抱え上げて投げ捨て、さらにロープに振って軽くラリアット。のどもとへチョップ連発。連続逆水平。
 10分経過。
 MAZADAはチョップを胸に入れて反撃するが、天龍の一発を食らうと倒れてしまう。 天龍は渕に膝を出させ、そこにMAZADAの顔を打ち付けタッチ。
 渕の拷問コブラ、変形コブラから、渕はMAZADAの右足を抱え上げて見せる。
 NOSAWAがカット。
 渕のボストンクラブ。MAZADAはプッシュアップして手をロープに。ブレイク。
 MAZADAは渕にバックを取られるが、うまく腕を取って前に投げ、左手で渕の首を絞めながら、右手で渕の右手を後ろにひねりあげる。
 ロープブレイクでNOSAWAにタッチ。NOSAWAは天龍を見てから渕の顔にパンチ連発。ロープに振ってキックからカバーはカウント2。
 MAZADAにタッチして、二人がかりでブレーンバスター。さらに手をつないでダブルのエルボーを落とし、二人がかりで渕を攻めコーナーに振って二人でスライディングして渕の足を引っ張り鉄柱で急所攻撃。さらに渕を鉄柵に振る。
 NOSAWAは天龍hを挑発するが、天龍はあまり相手にしない。
 MAZADAが渕をリングに戻し、NOSAWAが本部の机を取ってリング下に置く。和田レフェリーは「戻せっちゅんだ」としかりつけるが、NOSAWAはいうことを聞かない。セコンドが戻しに行った。
 渕がバックを取ると、MAZADAは後ろに足を蹴り上げて急所攻撃。渕は苦しみながら天龍にタッチ。
 MAZADAは天龍の胸にチョップを打っていくが、まったくきかず、天龍がノシノシと歩いてくるので怖くなってNOSAWAにタッチ。NOSAWAも攻めるが天龍はダメージなし。MAZADAも入ってふたりでパンチとチョップ。連係攻撃も出すが、天龍がちょっと本気になってパンチとチョップ、ラリアットで二人を蹴散らし、NOSAWAをコーナーに追いつめて逆水平とパンチ連発。さらにDDT。
 天龍の胸が赤い。カバーせず、ボディスラムで投げて蹴り、テキサスクローバー・ホールド。MAZADAがカットしようと天龍の胸にチョップを連発するが、全くきかない。MAZADAはしかたなく客席のパイプ椅子を持ってきて殴りかかろうとするが、天龍は腹へのパンチで先制攻撃。さらに椅子を取って殴りつけると、MAZADAはリング下へ。
 ここで渕に代わって小包固め。カウント2。
 渕のばっくドロップ。さらにバックドロップ。天龍は「投げろ」のポーズ。
 渕は少しけりつけてまたバックドロップ。
 MAZADAが入ってカットすると、天龍がMAZADAを捕まえて垂直落下式ブレーンバスター。一方、渕はNOSAWAにばっくドロップ。これはカウント2。場内拍手。
 和田レフェリーはMADAZAを動かそうとするが、MAZADAは全く動かない。平井がエプロンに引き寄せ、ドクターが様子を見に行く。
 NOSAWAは渕にやられっぱなし。もう一発バックドロップをくらい、カウント3。
 チャンピオンの横綱相撲。
 NOSAWAもMAZADAも倒れたまま動けない。NOSAWAは気を失ってはいない。がMAZADAは失神状態。天龍は気絶したMAZADAの顔を何度も張り、それでMAZADAは意識を取り戻す。さらに天龍がその背中を蹴りつけて、MAZADAはやっと立ちあがった。
 NOSAWAとMAZADAはコーナーにへたり込んだまま。チャンピオンは記念撮影の後、退場。
 そのとき、スーツの数人と相撲取りが北側客席に。NOSAWAはリングで四方に礼をしたが、MAZADAはリング下に隠してあったバケツの中身をリングにぶちまけ、NOSAWAが椅子を投げ入れ、悔しそうに退場。セコンドがそれを片づけた。

第6試合 タッグマッチ 45分1本勝負
川田利明
● 石狩太一

18分17秒
ラリアット
→エビ固め

佐々木健介 ○
中嶋勝彦

 選手入場前、アナウンサーが各チームを紹介。
「現三冠チャンピオンチーム対、現IWGPチャンピオンチーム」
 健介は余りいい気持ちがしないかも。

 健介組が登場。
 レガースを付けた中嶋。健介はコーナーに立って手を挙げる。
 二人とも、白い半ズボンタイプのタイツに、若竹の葉のような色・線で「健介」と書かれている。

 川田のテーマに川田コール。

 中嶋に白と黄緑と赤ののテープ。
 健介にも同じ色のテープ。
 石狩に青いテープ。
 川田に黄色のテープがたくさん。

 「大地」コール。
 川田はTシャツを客席に投げた。
 石狩と中嶋でゴング。
 中嶋はコーナーの川田も意識する。
 中嶋がまずロープに追いつめて胸をたたいてブレイク。次に石狩がロープに押しつけて張り手。中嶋はすぐにキック連発。
 エルボーの打ち合い。両者譲らないが石狩が優勢、最後は石狩が中嶋を倒して頭を蹴りつける。
 石狩が腕を取りに行ったところを中嶋が取り返し、石狩をうつぶせにしてひねるが、石狩もそれをはずして上になる。
 しかし中嶋がマウント・ポジションを取って張り手から腕ひしぎへ。石狩の左腕をのばそうとするが、石狩は体を起こして逃れ、中嶋を起こして投げ、中嶋のヘッドシザース。一度離れて石狩のヘッドシザースを中嶋が体のバネを生かしてピョンと起きあがってはずして場内歓声。
 中嶋はここでコーナーの川田にエルボー。川田はリング下に落ちる。
 リング内では石狩と中嶋のエルボーの打ち合い。
 中嶋は声を出して打っていく。
 続いて顔の張り合い。
 石狩の左右連続の張り手で中嶋が倒れ、カバーはカウント1。
 中嶋のキック。石狩の胸に連発。石狩が倒れると、中嶋はまた川田にエルボー。川田はリング下に落ちて鉄柵で背中を打つ。
 石狩は中嶋をエルボーで倒すと、健介に突っかかっていってエルボーで下に落とす。健介が戻ると石狩はまたエルボーで落とす。怒った健介がリングに入って石狩に蹴りを連発。村山レフェリーに戻される。
 永島はキック連発で石狩をコーナーに追いつめ、健介にタッチ。
 石狩は果敢にエルボーを打っていくが、張り手で倒れる。
 健介は石狩を蹴り上げ、逆水平で倒し、石狩も張り手やエルボーで反撃する。石狩が左右の連続張り手をだしても健介の張り手一発に動けなくなってしまう。
 中嶋にタッチ。
 中嶋は倒れたままの石狩にストンピング。キック。健介にタッチ。健介は石狩をリング下に落とし、鉄柵に。
 さらに追っていって逆水平。石狩をリングに戻してボディスラム。
 健介がコーナー中段からエルボードロップ。カバーすると川田がカットに入り、健介を蹴ると、中嶋が入って川田にエルボー連発。さらに中嶋がロープに走って鬼嫁殺し炸裂。
 中嶋は川田にエルボー、キック。健介は石狩を痛めつける。川田はキックで中嶋を蹴散らしてコーナーに戻る。
 石狩は声を出してエルボーを打っていくが、健介のエルボー一発に倒れる。それでも起きあがってエルボー。健介の張り手。石狩を投げて背中にキック。カバーはカウント2。
 中嶋に代わってエルボー。石狩も打ち返す。中嶋は「どうしたおら」と攻め立てる。石狩は張り手の打ち合いから顔面にフロントキックを入れてやっと川田にタッチ。
 10分経過。
 川田は中嶋の顔にキック連発。さらに健介にもフロントキック。健介は下に落ちる。
 主にキックで中嶋を痛めつけ、さらに滞空時間の長いブレーンバスター。カバーは中嶋が2返す。
 中嶋は川田をコーナーに押していってタッチ。健介の逆水平連発。川田も連発でお返し。川田のエルボー、健介の逆水平。川田はスピンキックからニースタンプを落として石狩にタッチ。
 石狩は健介をロープに振ってきれいなドロップキック。
 ブレーンバスターで健介を投げようとするが、健介に持ち上げられ、ロープの上に腹から落とされる。
 健介が石狩をロープに振って抱え上げようとすると、石狩はその手を踏み台にしてジャンプし、健介の顔にドロップキック。場内沸く。川田にタッチ。
 健介のラリアットを川田はキックで迎撃、川田のラリアットに健介は自分の右手をぶつけて迎撃。両者、ダメージが大きい。
 胸へのチョップ打ち合い。川田は健介の顔を蹴り上げ、コーナーに追いつめて、ディーヤッとフロントキック。
 健介を投げようとすると、中嶋がキックでカット。
 中嶋にタッチ。
 川田にストンピング。カバーはカウント2。
 張り手の打ち合い。中嶋は負けずに打っていく。川田は大きな回転のスピンキックで中嶋の顔を蹴って倒す。これはダメージが大きかった。
 川田は中嶋をコーナーに追いつめて蹴り、頭を蹴って石狩にタッチ。川田が中嶋をコーナーに押さえ、石狩はそれにドロップキック。
 中嶋の動きが止まる。
 石狩はロープに飛んで低空ドロップキックからからカバー。カウント2。
 中嶋をコーナーに連れて行ってコーナーをあがり、旋回式のDDT。カウント2。
 石狩はトップロープでジャンプしてミサイルキック。中嶋はその勢いで回転して健介にタッチ。
 健介と石狩の張り手合戦。
 石狩は健介のキックをかわしてロープに走り、ジャンプして回し蹴り。さらに健介をブレーンバスターで投げてみせるが、カウント1で軽くとばされる。
 石狩のエルボー。健介の逆水平。
 健介がボストンクラブにはいると、川田がキックでカット。中嶋が入って川田をリング下に落としやり合う。石狩は逆さ押さえ込みであわやカウント3かという大奮戦。
 健介が石狩を抱えて投げ、さらに左右の手でラリアット連発。川田がエプロンに立つと、それもラリアットで落とし、中嶋が川田を押さえている間に、ラリアットを決めてカウント3。

 石狩は倒れたまま動かない。川田、ドクターレフェリーが気遣う。
 石狩は結局セコンドに背負われて退場。
 残った健介と川田はにらみ合い、顔を張り合う。一発張るたびに汗がしぶきになって飛ぶ。
 健介はエプロンに出ると、自分の頭を指さす。
 退場する時、一度方向を間違えて逆方向へ行きかけた。

 石狩の気持ちは分かるが、もっと川田と健介がやり合う場面を見たかった。

第7試合 武藤敬司デビュー20周年記念スペシャルマッチ 60分1本勝負
武藤敬司
西村 修
○ 棚橋弘至

25分23秒
飛龍原爆固め

小島聡
カズ・ハヤシ
本間朋晃 ●
 小島のテーマで青コーナー3人登場。本間、カズ、小島。
 小島以外はコーナー荷立つ。

 棚橋がベルトをかざして登場、紫のガウンの西村、Tシャツの武藤。
 棚橋はコーナーでアピール。

 本間に黄色と青のテープ。カズに朱と青と黒のテープ。小島にオレンジと白のテープ。
 棚橋に白いテープ。西村に紫と青と赤のテープ。武藤に白のテープ。

 京平コール。棚橋は客席にタオルを投げ、武藤はTシャツを投げた。西村も後からタオルを投げた。

 本間が「棚橋出てこい」というポーズ。
 本間と棚橋でゴング。
 本間やる気満々。
 武藤はコーナーにおいてあった棚橋のベルトを手にとって見ていた。
 バックの取り合い、腕の取り合い。
 両者休みなく動いて棚橋が投げるが、本間も腕をひねりあげる。コーナーを背にしてブレイクから棚橋の空中で前転しながらのキック、投げの打ち合いから立ち上がって場内拍手。
 棚橋には女性ファンの声 本間には男の声が飛ぶ。
 小島にタッチ。
 しばらく様子をうかがってロックアップ。
 小島が押していくと西村が棚橋の背中にタッチ。
 ロックアップから西村がコーナーに押していってきれいにブレイク。
 今度は小島が押していってきれいにブレイクすると見せて、エルボーを打っていく。エルボー連発から巻き投げ。カバーはカウント1。
 小島のヘッドロック。西村のヘッドシザース。小島は倒立で逃れて見せ、場内拍手。
 カズにタッチ。
 カズは西村に腕を取られるがロープ利用して体を回転させてはずす。
 西村がカズを投げて武藤にタッチ。
 武藤に声が飛ぶ。
 バックの取り合い。カズがバックを取って上になり五分経過。武藤はそのままカズを持ち上げて立ち上がる。
 離れて武藤がカズの上に馬乗りになり、体をずらしてカズをコントロール。
 武藤は下から抱え上げるようなヘッドロックの形で立ち上がり、棚橋にタッチ。
 棚橋も下から抱える形でカズの頭を締め付け、スリーパーのような体勢になるが、カズが逃れてキック、胸へのチョップ打ち合い。カズが棚橋を倒して本間にタッチ。本間はエルボーアタックからカバーはカウント2。
 本間のボディスラム。サッカーボール・キック。エルボー連発で棚橋をコーナーに追いつめて小島にタッチ。
 小島と棚橋でエルボーの打ち合い。
 棚橋も負けていない。ロープに飛んでエルボー。
 さらに棚橋がロープに飛んだのを小島が抱え上げてたたきつける。
 小島は胸を張り合いながら、近くにいた西村にもチョップ。
 武藤にタッチ。武藤のフラッシングエルボー。
 さらに小島の左足を痛めつけ、西村にタッチし、二人で股裂き。
 西村は小島の右足を抱えて極めにかかり、小島を倒してリバースのインディアン・デスロック。それから鎌固め。
 10分経過。
 ブレイクして立ち上がり、小島が西村を押していって本間にタッチ。本間がエルボーを打っていくが、西村のエルボーの方が効く。本間は棚橋にちょっかいを出し、西村は棚橋にタッチ。顔を張り合って、棚橋が本間を投げ、左腕に腕費ひしぎをきめるが、本間の足がロープに届く。
 棚橋は本間の左腕を痛めつけ、武藤にタッチ。
 武藤も本間の左腕にねらいを絞り、キーロック。腕ひしぎ。本間の足がロープに届く。
 倒れたままの本間に武藤の低空ドロップキック。
 西村にタッチ。
 西村が本間の左腕をつかむ。本間はつかまれたままエルボーを打っていく。西村はかちあげるエルボー連発。
 本間の左腕をとらえたまま棚橋にタッチ。
 棚橋が蹴っていき、本間は張り手を打っていくが、左腕を取られて決められる。本間はやっと体をずらしていって手をロープの外に出す。棚橋はブレイクするとすぐ本間の左手を取って投げ、また腕ひしぎに。本間の足がロープに届き、武藤にタッチ。
 武藤はまた本間の左腕を取って投げ、上になってひねりあげる。悶絶する本間。
 西村にタッチ。西村はチョップから本間の左腕にアームブリーカー。さらにロープを使って本間の左腕を攻める。
 西村が本間を自軍コーナーに連れて行くと、本間は棚橋にエルボー。
 棚橋が代わって入り、少しやり合って、本間を飛び越えて丸め込もうとするがカウント1。
 それからまた左腕に腕ひしぎ。
 本間が耐えているので武藤にタッチ。武藤は本間の左腕に低空ドロップキック。ロープに振られた本間はキックで反撃。足を取られ、ドラゴンスクリューをくらいそうになったが、取られた足を軸にしてキック。カズにタッチ。カズのミサイルキック、不知火。
 しかし武藤がドラゴンスクリュー。
 西村にタッチ。
 西村のダブルアームスープレックス。エルボー。またダブルアームスープレックス。カウント2。
 コーナーに追いつめられたカズは西村の延髄斬りをかわし、ロープ際で倒立してロープの反動を利用しての体当たり。
 小島にタッチ。小島の連続逆水平。エルボーから「いっちゃうぞ、バカヤロー」エルボードロップはカウント2。
 胸への張り手とエルボースマッシュの打ち合い。
 小島がチョップ。西村がエルボー。
 西村は小島のラリアットを空振りさせ、殴って倒し、コーナートップにあがるが、ニードロップは小島がかわす。
 小島のチョップから、ブレーンバスター。カバーはカウント2。
 小島は西村を持ち上げるが投げられる。西村は小島の足を抱えてドラゴンスクリュー。カズが入って西村にドラゴンスクリュー。棚橋が入ってカズにドラゴンスクリュー、本間が入って棚橋にドラゴンスクリュー、最後は武藤が入って本間にドラゴンスクリュー。
 カズと本間がリング下におとされ、武藤たち三人は小島をロープに振ってトリプル・ドロップキック。武藤が指示して棚橋が小島にシャイニング・ウィザード。武藤もシャイニング・ウィザード。
 西村にもやれという感じだったが、西村はコブラツイスト。グランドコブラになってカウント2。
 棚橋と武藤で小島にサンドイッチのシャイニング・ウィザード。
 西村と小島が残り、西村が攻める。武藤と棚橋もリング下へ行くが、棚橋はカズに鉄柵に振られ、カズがリングに入って西村をカット。
 本間にタッチ。本間の串刺しエルボー、フェイスクラッシャー。カウント2。
 本間が西村をロープに振るが、西村はロープで止まり、本間に蹴りを入れて棚橋にタッチ。棚橋のフラッシングエルボー。セントーン。ミサイルキック。カズが入って棚橋にドロップキック、西村がカズに延髄斬り、本間が西村にドロップキック、武藤が本間にシャイニング・ウィザード、とめまぐるしい。
 小島も入って西村と棚橋をなぎ倒すと武藤が小島にシャイニング・ウィザード、小島が武藤にラリアット。この二人が東西のロープに飛んだところ、同じタイミングで、西村が小島を、カズが武藤をエプロンからロープ越しに捕まえ、動きを封じる。
 リング内で本間と棚橋の攻防。
 本間がが延髄斬り、ロープに飛んでエルボー、ラリアット。カウント2。あわやというきわどいカウント。
 棚橋の延髄斬り、さらにドラゴンスープレックスホールドでカウント3。

 本間はマットをたたいて悔しがり、客席に深々と頭を下げて退場。場内から拍手。

総括

 今日は、前回のように長くは感じなかった。
 土方の長期離脱、不本意なIWGPチャンピオン健介、武藤の20周年とバラバラなテーマがあったが、全体としてはそれなりにまとまっていた。
 土方のスランプのきっかけは石川に二連敗したことだろう。会社は土方の意向を聞いて、配慮として前回石川を呼び、今日、けじめをつけさせたわけだ。土方の明るいところが好きなので、元気になって帰ってきて欲しい。
 ラブ・マシーンズは、いつまでもリストラボックスをネタにしてはいられない。次はどうする? 増殖か?
 とりあえずは最強タッグで結果を出さないと、先が見えない。
 川田はきっと健介とやりたいのだろう。健介も同じ気持ちだと見えた。
 メインに起用された本間は健闘。棚橋にはライバル意識ばりばり。ぜんぜんタイプが違うけど、見ていて面白い。
 こうしてみると、全日、上昇気流に乗っているという感じがする。団体内がすっきりしていて、変な混迷がないのがいい。
 財布の中身が乏しかったので、最強タッグ開幕戦のチケットを買うか、渕のDVDを買ってサインしてもらうか迷ったが、チケットは後でも買える、と、DVDを買ってサインしてもらい、握手してもらって会場を後にした。


2004.11.21(後楽園ホール『2004年 世界最強タッグ決勝リーグ戦』開幕戦)

 毎年恒例のタッグリーグ戦。
 今年は2ブロックに分かれて計10チーム参加
 いつも1チームは入っている不思議なチームはなしで、落ち着いた顔合わせ。

 体調が悪く、観戦をあきらめようかと思ったほどだったのだが、朝11時ごろまで横になっていたらいくらかよくなったので出かけた。
 出るのが遅かったので、第1試合に間に合わないかと思った。
 会場に着くと、ちょうどRO&Dタイムが始まったところ。
 外人4人がそれぞれコーナーに立つ。
 TAKAからタッグリーグ参加選手を紹介。
 「ベルト一本もとってない現実を受け止めているから、みんなのサポートをしてRO&Dで決勝戦を行いたいと思う。(客席は静か)なんか、この反応、それは無理かと思ってるだろう。俺もちょっとそう思ってる。俺ら初心に戻って優勝戦を行うからお楽しみに。さらに、12月5日、両国の一部カードが発表になった。天龍…さん、佐々木…さん、中嶋…君、健心?(受ける)。RO&Dは俺も入れて5人だ。北斗ばばあさ、ジャマールとシングルやるって言ったよな。五対5の枠に北斗ばばあ入れてみたらどうかなあ」
 ついでにRO&Dグッズの紹介。シルバープレート、携帯ストラップ。
 西側立ち見席からRODへの声援が多い。
 最後はRODの合唱外人4人はリング内で握手し、抱き合い、TAKAはTVカメラにシルバー・プレート
 場内満員。熱気あり。
(試合時間、決まり手は、全日本プロレス公式ホームページで公開されているものによる)

第1試合 シングルマッチ 30分1本勝負
○ 平井伸和

05分28秒
反則
(レフェリーへの暴行)

ミニ・ラブ・マシン ●

 平井入場。
 コーナーに立つと、白いTシャツを投げた。

 ミニラブマシーン入場。ラブマシーンズの二人がミニを担いでの入場。ラブマシーンズはそのままセコンドにつく。
 ミニラブマシーンのコールになぜか文句を言うミニ。
 平井に赤、黄色、白のテープ。
 いきなりミニが突っかかってゴング。
 平井をロープに振ると、セコンドのマシーンそのが足を引っ張る。平井が場外に出てミニが後を追い、平井を鉄柵に。さらに西側客席に連れて行って椅子にたたきつける。
 ミニは平井を鉄柱に打ち付け、鉄柵に肩を打ち付けてからリングに戻す。平井は右肩が痛そう。
 「平井がんばれー」とちびっ子の声。
 平井の右肩にミニが肘を落ちおろし、倒れた平井ののどを膝で押さえる。
 レフェリーに止められて立ち上がり、平井をコーナーに振って串刺しラリアットから浜ちゃんカッターへ行こうとしたが、これは平井が踏ん張って逆にミニを投げる。
 さらにコーナーに振って串刺しエルボー、コーナートップから「浜田くらえ」と叫びながら、平井のエルボー・ドロップ。カウント2。
 平井がバックドロップに行こうとすると、ミニが目つぶし、さらに平井の急所を蹴り上げる。平井をリング下に落とし、カウント・ナインで平井が戻り、張り手を打ち合ってミニのヘッドバット。
 平井がミニをコーナーに振って突進するが、ミニが両足で蹴り上げ、さらにミニはコーナーからフライング・ニールキックでカバーはカウント2。
 ロープにとんだミニに平井のトラースキック、裏投げ。カウント2。
 平井のパワーボム。これもカウント2。場内拍手。
 平井は倒れたミニの顔を殴って、マスクに手をかける。
 はずそうとすると、客席に座って見ていたマシーンがパイプ椅子を投げ入れ、ミニがそれで平井を殴って逃れ、さらに突く。ついでにレフェリーも椅子で付き、レフェリーがゴングを要請してミニの反則負け。
 ミニは倒れた平井ののどにパイプ椅子を突き立てたまま。平井が起きあがるとその背中をたたく。
 マシンーズ退場。
 客席は欲求不満。
 平井は膝をついてなかなか立ち上がれず、おもしろくなさそうに退場。リングサイドの小さな女の子に握手。(この女の子、小さな花束を用意してきていて、入場する選手に渡していた)
第2試合 6人タッグマッチ 30分1本勝負
カズ・ハヤシ
石狩太一
● クワイエット・ストーム

12分18秒
片エビ固め
(ファイナル・カット)

TAKAみちのく
NOSAWA論外 ○
竹村豪氏

 石狩、ストーム、カズ入場。カズはベルトを肩にかけている。
 カズはリング下でベルトを木原アナに渡し、リングサイドの女の子にもらった花束をかざす。
 
 カラーボール投げ。

 カズは自分のTシャツも投げる。

 客席から、NOSAWA改めNOSAWA論外、TAKA 竹村が登場。
 論外は毛筆で書いた名前をコーナーでかざしてみせる。意外に達筆。

 TAKAと論外は東京愚連隊のTシャツなのに竹村は違うのでもめる。

 コールの時、論外はカズたちに深々と頭を下げる。
 竹村に赤、ピンク、黒のテープ。
 TAKAが東京愚連隊のTシャツを脱ぐとCTUのTシャツ。
 ストームに黄色と銀のテープ
 石狩に青いテープ。
 カズに赤いテープ。
 「ボンバー」コール。

 論外にもけっこう声が飛ぶ。

 TAKAが、俺が行くといっておきながら、論外たちが下がるときに自分も一緒に下がってしまい論外に中に戻される。
 石狩とTAKAでゴング。
 バックの取り合い、腕の取り合いから、型の通り、ヘッドシザースにいってそれをはずし立ち上がって場内拍手。
 力比べ。石狩が優勢。TAKAも盛り返し、石狩にヘッドロックからロープに飛んで体当たりで石狩を倒し、スリーパー、ヘッドロック。
 石狩がTAKAをロープに押しつけ、膝蹴りから、エルボー。TAKAをロープに振ってドロップキックを放つが、TAKAは竹村にタッチ。
 ストームにタッチ。
 ストームに場内から声が飛ぶ。
 竹村はストームをコーナーに追いつめ、胸をたたいてブレイク。竹村のヘッドロック。ストームがロープへ振ろうとするが竹村は離さず、低い体勢から投げあい、足を払いあい、離れてポーズを取って場内拍手。
 論外とカズになると、場内から論外コール。
 論外はカズに握手を求めておきながら、蹴り上げる。論外がカズをコーナーに振ると、カズはスライディングしてリング外に逃れたが、リングサイドのカメラマンに激突。
 TAKAがカメラマンを気遣う。カズはすぐにリングに戻って、身軽な攻防。
 論外はカズの攻撃をかわして見得を切り、シャイニングウィザード。カズのがリング下に落ちるとLOVポーズまで。
 石狩にタッチ。石狩はコーナーに捕まって論外と竹村そのが両足をつかんでリング下に降り、股間を鉄柱に打ち付け、うつぶせに倒れた石狩の顔にTAKAがスライディングキック。
 竹村にタッチして石狩にボディスラム。ロープ越しにショルダードロップ。
 石狩は顔を押さえる。
 竹村は石狩を投げ、背中を蹴ってTAKAにタッチ。TAKAも顔を蹴っていくが蹴られながらも石狩は立ち上がり、エルボーで反撃していく。しかし、TAKAの低空ドロップキックで膝を攻められて動きが止まる。
 TAKAの蟹ばさみ、論外が入ってキャメルクラッチ。TAKAと竹村がダブルの低空ドロップキックで石狩の顔を蹴る。
 論外のギロチンドロップ。カウント2。
 エルボーの打ち合い。論外は石狩の股間を蹴り上げる。
 石狩をコーナーに振って突進するが、石狩のキック。石狩はさらにスイング式DDTで反撃してカズにタッチ。
 カズは論外をロープに振って抱え上げて前に落とし、ロープ中段からムーンサルト。
 論外はカズをロープに振り、カズが倒立から戻ってくるのをキックで迎撃したので客席が感心。竹村にタッチ。
 胸への張り手の打ち合い。エルボーの打ち合い。
 カズが突進したところへ竹村のラリアット。
 カズは竹村の股間をすりぬけてフライング・ニールキック。しかし竹村が捕まえてパワーボムへ行こうとしたところを、カズは竹村の頭をつかんでマットにたたきつけ、ストームにタッチ。
 ストームはコーナートップから「タケムラ」と叫んでミサイルキック。カウント2。
 ストームがロープに飛ぶと竹村の蟹ばさみ。竹村はストームの上で前転して前へ行き、ストームの顔に低空ドロップキック。TAKAにタッチ。
 TAKAが押さえられると、論外が「返せ、リーダー」。
 石狩にタッチ。石狩はコーナーに立つが、何もしないまま足を滑らせて落ちてしまう。TAKAがいいように蹴りまくってカバーはカウント2。
 TAKAはコーナーに立って手拍子を要求し、飛ぶが、石狩がドロップキックで迎撃。石狩は蹴りを決めてストームにタッチ。TAKAも論外にタッチ。
 論外はTAKAに何か言ってTAKAはおもしろくなさそう。論外がコーナーの上に立つとストームがロープをゆすって論外は股間をコーナーに打ちつける。ストームは雪崩式フランケンを放つが、うまくきまらず、論外がストームの上に落ちる。
 ストームのフロントスープレックス。カウント2。
 論外はストーむの股間を蹴って小包固め。カウント2。
 最後は論外が見せつけるようにファイナルカットを決めてカウント3。

 TAKAはマイクを要求し、アナウンサーに投げてもらう。論外は一人先に引き上げる。
TAKA「おい、石狩…くん。お前にふってもたぶんしゃべれねえからいいや。チャンプ、いいかげん俺から逃げないで、俺の挑戦受けてくれ」
竹村「おい、ハヤシこら。いつになったら再挑戦うけるんだ。二枚目づらしてんじゃねえ」
カズ「おい、TAKA、お前他団体出て負けてばっかっりじゃねえか。もうちょっと実績作っておい。竹村、お前、こないだやったばっかじゃないか。お前こそ論外だ」
 竹村がカズに襲いかかり、本部席のベルトを奪い取ると、それをかざしながら引き上げようとすると、論外が出てきて、それを奪い取り、場内沸く。
 論外はそれを拭いて、カズの腰にあてて返し、自分の腰にベルトを巻く仕草。さらに無理矢理カズと握手して退場。
 カズはベルトをたたき、あいつと一対一でやるぞという仕草をして退場する。
 石狩は本部席のマイクを取り、何か言いかけるが、声が出ず、そのままマイクを帰して退場。場内笑い。

 ここで最強タッグ戦入場セレモニー。
 優勝トロフィーがリング内に運び込まれる。カメラマンが南側席に集まる。
 
 オリンピアが流れ場内手拍子。
 まず西側から健介、中嶋組。(以下、東西交互に登場)本間、諏訪間組。荒谷、平井組。ブキャナン、ブラウン組。ケア、ジャマール組。MUTA、スティール組。ラブ・マスーンズ組、武藤、西村組。川田、長井組。小島、カズ組。
 レスラー20人でリングがぎゅうぎゅう。
 「ゴング」の小佐野さんが開催宣言。ハンセンの代読。

 コジカズから優勝トロフィー返還。

 木原アナからルールの説明。
 終了後、ラブマシーンズがコジカズにつっかかり、二人を痛めつけて退場。
 最後に残ったコジカズはおもしろくなさそうに退場。
第3試合 タッグマッチ 30分1本勝負
渕 正信
● 荒谷望誉

10分10秒
体固め
(アイアンクロー・スラム)

ブキャナン ○
ディー・ロウ・ブラウン

 ブキャナン、ブラウン組入場。
 リングインすると二人でポーズ。
 ブラウンは阿部アナウンサーを威嚇。

 荒谷、渕入場。

 ブキャナン、ブラウンにはテープはなし。
 荒谷にピンクのテープ。
 渕に今日はテープはなかった。

 デューク佐藤レフェリー。

 渕が先発を買って出て場内どよめき。
 ゴングが鳴ると早速「ふっちー」−コール。
 「ディー・ロー」の声もかかってブラウン納得。両者なかなか組まない。
 ロックアップして渕が押しつけ、ブラウンは大声でブレイクを要求。
 渕「声が大きい」と耳をいじる。
 ブラウンが押しつけると、渕は「ブレイク、ほら」 ブラウンは離れ際、張り手を放つ。ブラウン「カモン。フッチー」と「ふっちー」コールをしてみせると、場内からまた「ふっちー」コール。
 渕はリング下に落ちていたが、中に戻るとすぐ荒谷にタッチ。
 場内笑い。渕は顔を押さえて痛そう。
 荒谷とブラウンのエルボーの打ち合い。
 ブラウンは気合いをいれて打つかと思わせてサミング。
 荒谷がロープに飛んで体当たりで倒し、さらにロープに振ってラリアットはブラウンが身をかがめてかわし、逆に張り手。
 ブキャナンにタッチ。
 ブキャナンのパンチ、膝。エルボー。
 ロープ際で荒谷はブキャナンのラリアットをかわし、ブキャナンはエプロンに落ちるが、荒谷が近寄ると、ロープ越しに両足で荒谷の頭を挟んでリング下に落とし、逆上がりでリングに戻る。落ちた荒谷をブラウンがトペで痛めつけて荒谷をリングに戻す。
 ブキャナン投げてカバーはカウント2。
 さらにボディスラム。
 ブラウンに代わり、手拍子を求めて、コーナー中段からムーンサルト。
 ブラウンのエルボー、荒谷のエルボー。
 ブラウンがエルボー連発からブレーンバスター。しかし荒谷の頭を抱えたまま起きあがって、もう一発。また起きあがってもう一発、滞空時間の長いのを投げる。カバーはカウント2。
 五分経過。
 ブラウンが荒谷を捕まえてブキャナンがコーナーから飛び降りて荒谷の肩を痛めつけ、さらに荒谷をコーナーに追いつめてエルボー連発投げて背中にキック。
 ブラウンにタッチ。
 場内からも「荒谷がんばれ」の声。
 渕も「荒谷がんばれ」と声を飛ばす。
 ブラウンがタックル。カウント2。
 ブレーンバスターの投げ合い、かろうじて荒谷が勝って渕にタッチ。渕は拳を握ってアピールし、ブラウンに殴りかかり、顔を踏みつけ、ブキャナンにも突っかかり、さらにまたブラウンを攻めていくが、顔に張り手を食らって荒谷にタッチを求めると、荒谷がいやがって後ろを向いてしまう。しかし渕は後ろを向いた荒谷に背中をたたいて強引にタッチ。
 荒谷は張り手を食らってもヘッドバットを帰す。また股食らうがまたヘッドバット連発。
 ブラウンをコーナーに振って串刺しラリアット。さらに飛びつくが前に落とされる。ブキャナンにタッチ。
 ブキャナンはコーナーを駆け上がってフライング・ラリアットを打ち下ろす。カウント2。
 さらにブキャナンは荒谷の左手をつかんでロープ渡り。中央で前転しながら荒谷を打ち付け、アイアンクロー。渕が入ってその背中を打ち、カットしようとするが、ブキャナンが離さず、渕をにらむので、渕はそのままコーナーに戻って「荒谷がんばれ」。
 荒谷は立ち上がってロープに手を伸ばし、ブレイク。ブキャナンはロープに飛んでかがんだ荒谷の後頭部へギロチンキック。渕が入るとブラウンが渕を場外に落とし、ブキャナンはまたアイアンクロー。
 荒谷が立ち上がると、アイアンクローで捕まえたままマットに打ち付け、その体勢のままカウントが3つはいる。
 ゴングが鳴ってもブキャナンが離さないので平井も入り、離そうとするが、ブキャナンは手を離さない。
 興奮のやまないブキャナンをブラウンがなだめる。ブラウンとブキャナンはカメラや客席にアピールしてから退場。

ここで休憩。
第4試合 タッグマッチ 30分1本勝負
小島 聡
● 雷陣 明

23分42秒
ハーフネルソンからの
ジャーマン・スープレックス・ホールド

本間朋晃
諏訪間幸平 ○

 本間のテーマで諏訪間、本間が入場。

 小島のテーマで雷陣、小島が入場。

 諏訪間に白いテープ。
 本間に青と黄色のテープ。
 雷陣に赤のテープ。
 小島にオレンジと白のテープ。。
 京平コール。

 諏訪間と雷陣でゴング。
 諏訪間のタックル。
 腕の取り合い、バックの取り合い、上になり下になりし、雷陣のヘッドシザースから諏訪間が飛び起きて離れ、場内拍手。
 ロックアップから雷陣が投げ、腕を取る。
 諏訪間が立ち上がってエルボー連発。雷陣をコーナーに振って突進するが、雷陣はかわして諏訪間を投げる。
 諏訪間が雷陣を押していったので小島が雷陣の背中をたたいてタッチ。
 ロックアップで諏訪間が自軍コーナーに押しておき、本間にタッチ。
 本間と小島、ロックアップからロープに押し付け合い、本間は離れ際、張り手を放つ。
 小島は首をぐるぐる回して首の調子を見るしぐさ。
 バックの取り合いから、小島が本間の左腕を取るが、本間は腹にパンチを入れてはずし、逆に腕を取る。小島のヘッドロック。小島はそのまま投げて押さえ込みから体を起こし、気合いを出してひねりあげる。本間が小島をロープに振るが、小島の体当たりで倒れる。
 胸の張り合い。本間はやってもやられても声を出す。
 エルボーの打ち合い。
 小島のサミングから張り手。
 雷陣にタッチ。二人がかりで本間に股裂き。
 雷陣は本間の足を取っていくが、本間は下から腕を取っていく。
 立ち上がりかけて本間は雷陣の足を取り、引いていって諏訪間にタッチし、さっきやられた股先を諏訪間と二人できめる。
 諏訪間は雷陣の右足を踏みつけたまま左足首をねじり、ももを蹴りつけ、グランドで雷陣の左足首を極める。雷陣の手がロープへ。
 雷陣のエルボー連発。諏訪間をボディスラムで投げてストンピング。
 小島にタッチ。
 小島はすぐに諏訪間を捕まえてハーフボストンクラブ。
 諏訪間は声を上げて這っていこうとするするが、小島はさせない。小島は体勢を変えてSTFになると、諏訪間の手を交差させてつかみ、ロープをつかめないようにする。やっと諏訪間がロープに手を伸ばす。
 ブレイクして立ち上がると、小島が連発で蹴りつける。
 怒りの表情で立ち上がる諏訪間。
 エルボーの打ち合いになっても、諏訪間は負けずに打ち合う。最後は口のあたりに諏訪間のエルボーが当たり、小島は顔を押さえてしゃがみ込み、雷陣にタッチ。
 本間にタッチし、諏訪間とダブルの体当たり。本間のエルボー
 雷陣をロープに振ってチョップからカバーはカウント2。
 雷陣がエルボーで反撃。本間はコーナーの小島にエルボーを入れ、雷陣にもいれるが雷陣の反撃が強く、コーナーで腰を落とす。小島にタッチ。胸の張り合い。
 10分経過。
 小島は胸を張られても「痛くない」と言って張り帰す。本間は膝をつく。小島のDDT。カウント2
 小島のバックドロップ高角度。
 すぐにカバーせず、ストンピング。
 雷陣にタッチ。
 雷陣はストンピングからエルボー、キック。
 小島が指示して本間を場外に出させ、小島が鉄柵に振ると、本間は鉄柵の上で一回転して客席に。さらに小島が鉄柵に振ると、また本間は客席に。
 小島は本間を鉄柱に打ち付け、それからリングに戻す。
 雷陣のハンマー。
 小島にタッチ。
 本間をコーナーに追いつめて、場内と声をそろえてチョップ連発。
 さらに反対側へ振るが、本間は体あたりを交わして、小島の頭をマットに打ち付け、小島に右足を取られるが回転して小島の頭を蹴って諏訪間にタッチ。
 諏訪間と小島のエルボーの打ち合い。
 小島の張り手。諏訪間も張る。
 諏訪間が小島をコーナーに振って串刺しニー、フロントスープレックス。カウント2。
 さらにフロントスープレックス。カバーせずにもう一発ねらうと、小島は諏訪間の耳元で「ウワー」と大声を上げて逃れる、場内笑い。
 諏訪間を投げて雷陣にタッチ。
 15分経過。
 雷陣のエルボー。諏訪間をロープに振って腹に頭突き、チン・クラッシャー。ロープに飛んで肩にヘッドバット。もう一発ねらうが今度はかわされて、諏訪間のニー。
 本間にタッチ。
 本間の串刺しニー、フェイスクラッシャー、バックドロップ。
 小島は声を飛ばす。
 雷陣がカウント2で返して、場内拍手。
 本間が雷陣のDDTを決めようとすると小島がカットに入る。ところが本間は小島の頭も抱えて二人をマットに打ち付け、自分で拍手。
 小島はリング下に落ち、本間はコーナーから雷陣に飛んでヘッドバット。カバー。カウント2。
 雷陣は返したものの動けず、またカバー。カウント2。
 本間のボディスラム、本間はコーナーからヘッドバットを落としていくが、雷陣にかわされて自爆。
 雷陣は何とか小島にタッチ。
 小島の逆水平連発。
 反対側に振ってエルボーから「いっちゃうぞ」とやったが、本間が立ち上がる。小島はチョップ入れてコーナー立つが本間もコーナー−に上がって、雪崩式ブレーンバスターにいこうとする。
 小島は逆に投げようとする。
 両者踏ん張り、やっと本間がコーナー中段から雪崩式ブレーンバスターで投げる。
 本間のエルボー。ロープに飛んでのエルボー。さらにロープに飛んでラリアット。小島は受ける。本間がもう一発。小島は倒れず、本間は腕が痛そう。もう一回。小島は倒れない。本間は腕が痛い。本間は腕を回してもう一回。
 受けきった小島がロープにロープに飛んでラリアットをねらうと、本間はしゃがんでかわし、押さえ込もうとするが小島は帰し、コジコジ・カッター。
 それぞれ諏訪間、雷陣にタッチ。
 エルボーの打ち合い。
 二人とも声を出して打っていく。張り手の打ち合い。一発一発に場内が沸く。
 先に諏訪間が膝をつくが、雷陣がロープに飛ぶと、ジャンピング・ニー。
 小島がカットにはいると、本間と諏訪間はダブルのショルダースルーで小島をたたきつけて下に落とし、雷陣をコーナーにコーナーに振って本間の串刺しエルボーから諏訪間の串刺しラリアット。諏訪間がパワーボムのように雷陣を抱え上げて、本間がコーナートップから雷陣の頭に飛びついてたたきつけ、諏訪間がカバーするが小島がカット。
 本間が小島を捕まえて「タイガードライバー」と叫ぶが持ち上がらない。
 すると諏訪間が本間の後ろに回って、本間ごと小島を投げる。
 本間もダメージを受けてリング下へ。
 諏訪間は一声叫んで雷陣にハーフネルソン・スープレックス。
 雷陣は倒れたまま。無理矢理起こしてジャーマン。カウント3。

 石狩とドクターがすぐに雷陣の様子を見に入る。
 ハーフネルソン・スープレックスの段階で決まっていたのに。
 和田レフェリーが、最後のジャーマンはやりすぎだと注意したようだった。
 平井が担架を持ってくる。雷陣は動かない。
 小島も手伝って担架に乗せ、みんなで運ぶ。小島はとりあえずリング内で礼をして拍手を受け、自分も担架を運ぶのを手伝う。
第5試合 Aブロック公式戦 30分1本勝負
● 武藤敬司
西村 修

10分45秒
片エビ固め
(シャイニング・ウィザード)

GREAT MUTA ○
ラブ・マシン・スティール
 MUTA、スティール入場。
 スティールはコーナーに立ち、MUTAは頭巾を取る。頭巾の下はマスク。
 紫のガウンの西村と武藤の入場。
 いきなり二人でスティールとMUTAに襲いかかる。
 武藤はリング下で、MUTAのコスチュームの帯でMUTAの首を絞める。スティールが救いだし、MUTAとスティールで通常の試合に。
 武藤のフラッシング・エルボーからSTF。
 スティールがカットにはいる。MUTAが武藤をコーナーに追いつめて著婦。スティールにタッチ。
 武藤をコーナーに振って串刺しラリアット連発。
 さらにスティールがリング中央でエルボーを落としてすカバー。カウント2。
 武藤を投げて、頭をつかみ、武藤の背後から体の上を前転して武藤の首筋を伸ばし、MUTAにタッチ。
 二人で股裂き。MUTAは武藤を蹴りつけ、カバーはカウント2。
 またカバー。カウント2
 村は頭へパンチからスリーパー。グランドスリーパーになって5分経過。
 武藤が立ち上がるがMUTAのラリアット。カバーはカウント2
 MUTAは武藤の顔をロープにこすりつけ、武藤が悲鳴。
 スティールにタッチ。。
 スティールのココナッツクラッシュ。かわず落とし。カバーは西村がカット。
 (ここでノートPCのバッテリーが切れてしまったのであとは記憶に残っている場面)
 武藤の低空ドロップキックや西村のコブラツイストなども出るのだが、なぜかスティール組が主導権を握っている。
 武藤に、MUTAの緑の毒霧が炸裂し、最後は、あまり格好のよくないMUTAのシャイニング・ウィザードでカウント3があっけなく入ってしまい、場内唖然。
第6試合 Bブロック公式戦 30分1本勝負
川田利明
● 長井満也

13分29秒
魔神風車固め
(天山が川田
の注意をひきつけて)

スーパー・ラブ・マシン ○
ラブ・マシン・ストーム

 (ノートPCのバッテリーが少し持ち直したので簡単なメモ)
 長井がコールされたところでマシーンずが襲いかかってゴング。
 マシンと川田。川田のスピンキック。
 マシンは川田を自軍コーナーに押しつけてストームにタッチ。
 川田をちょっと痛めつけてマシンにタッチ。マシンは川田の後頭部にエルボーを落としていく。
 ストームに二タッチ。
 ストームのチョップに揺るがない川田。逆にエルボーを打っていくが、マシンが後ろから川田を捕まえ、ストームが撃っていく。
 マシンにタッチ。川田の脳天に肘を落とす。川田が押していって長井にタッチ。長井は短いタイツ。川田と長井でマシンの胸を蹴る、蹴る。
 長井はちょっと絞めてカバー。カウント2。
 長井はマシンの左腕を取りに行くが、逆に左足首を極められ、悲鳴を上げる。
 回転してロープブレイク。
 五分経過。
 マシンのスクールボーイ、カウント1。
 長井は下からマシンの右手を取りに行くが、マシンの手がロープに。
 マシンと長井でエルボーの打ち合い。
 その時、天山がリングサイドに姿を現す。場内どよめき。
 ストームにタッチ。
 ストームのスリーぱー。長井の足がロープに。
 リング下では本間と天山がにらみ合う。
 天山には帰れと声が飛ぶ。
 天山は本部席に座り、川田をにらんでいるが川田は相手にしない。
 マシンにタッチ。長井にさそり固め。プッシュアップする長井。
 マシンは長井の左足を極め、ストームにタッチ。長いのローンバトルが続く。
 川田はじっと見ている。
 ブレーンバスターの打ち合い。長井が勝利。場内拍手。
 やっと川田にタッチ。川田のキック、トラースキックからコーナーに振ってフロントキック。
 マシンにタッチ。川田の顔面蹴り連発。対角線に振ってこれにもフロントキック。
 ロープに飛んでラリアット。
 天山が立ち上がるが川田はチラッと気にはしてもマシンに膝を落として長井にタッチ。長井のキックの重い音。串刺しニー。マシンを投げてカバーはカウント2。
 川田がストームを落として、長井がマシンを振って川田のキック、長井のキャプチュード。
 長井がロープに振ってジャンピング・ニー。さらに長井がくるくるっと丸め込むがカウント2。
 長井はこぶしを握って、胸へのキック連発からロープに飛ぶ。しかしコーナーにいたストームがその後頭部にラリアット。マシンが川田を下に落とし、ストームがボディスラムからコーナーに上がってフロッグスプラッシュ。
 カシンのセントーン。カバーは川田がカット。
 ストームが川田を本部のほうのリング下に落とすと、天山が立ち上がる。
 リング内では長井がサンドイッチ・ラリアットをくらい、さらに魔神風車固めを食らう。川田がカットに入ろうとするのをストームが抑え、マシンが長井から3カウントをとる。

 川田は長井を自分のほうへ引っ張っていく。天山は鉄柵をまたいで本間たちをエルボーで蹴散らし、マイクを手にすると、
「おいおいおい、川田。(場内大ブーイング)それがデンジャラスKか。(場内「帰れ」コール)23月5日、両国、チャンピオン・ベルトもらうからな。わかってるか」
 天山がマイクを川田に投げると、
川田「天山、ここは最強タッグのリングなんだよ、お前、邪魔しに来るなよ。お前との三冠は、新日本のように邪魔者の入らないところで正々堂々とやってやると。うちのリングはな、お前のところみたいに邪魔者が一杯入らんないんだよ」
 川田のテーマが流れて場内「川田」コール。

 長井の動きが、以前に比べるとよくないのもあったが、天山がぶち壊して後味の悪い試合に。
 天山も、来るなら、試合が始まる前に来て、「川田さんの試合を見せてもらいます」ぐらいのことを言えばいいのに。全日の会場では、今回のようなことは、ただただ嫌がられるだけ。迷惑なんだよ。
第7試合 Bブロック公式戦 30分1本勝負
佐々木健介
● 中嶋勝彦

18分15秒
片エビ固め
(トップロープからの
フライング・ソーセージ )

太陽ケア
ジャマール ○

 (ノートPCのバッテリーが完全に切れたので、印象に残っている場面のみ)
 試合開始前、中嶋がやる気満々。相手はジャマールが出ている。健介は中嶋を抑えようとするが、どうしても出たいというので中嶋を出す。
 ジャマールはあまりの体格差にかえってとまどっていたが「カモン、ボーイ」と胸を貸す態度。
 途中、ジャマールがエプロンをコーナーに向かって歩いている時、健介がリング下からジャマールのふくらはぎにラリアット。これはきいたらしく、ジャマールは膝を押さえて苦悶。やっとケアにタッチ。
 しばらくしてまたジャマールがリングにはいると、健介が身を低くしてまた足にラリアット。ジャマール悶絶。
 体が重いからいつも膝に負担がかかっているのだろうし、本当に痛そうだった。
 中嶋はいつものように奮戦し、鬼嫁殺しやミサイルキックを繰り出すも、受けに回ると弱い。
 見ていて気持ちのいい選手なのだが、これだけやられていて大丈夫だろうか。せっかくの才能をつぶすようなことにならなければいいが。

 試合後、TAKAが入って、
「健介ファミリーで一番強いのは、北斗のババアじゃないのか。両国に連れてこい。俺も入って5対5でどうだ」
というと、健介は、
「その通りだ」
とあっさり認め、連れてくることを約束。マイクを投げ返すと、投げ返されたTAKAは一瞬困ったが、
「というわけで、両国、5対5、決定だ」

総括

 大入り満員で客の反応もよく、盛り上がった興行だった。全日が上昇気流に乗っているということを肌で感じる。
 終わって見たら、第1試合が反則負けで物足りなかったのを忘れていた。一試合ぐらいはああいうのもいいか、という気にもなる。それだけに天山の乱入は余計だった。雰囲気が壊れただけで何のストーリーも生まれていない。
 最後はRO&Dと健介ファミリーの抗争でまとまったが、これは、手の届く範囲で地道に話題を作ろうということだ。
 地に足がついている、ということである。