2004年
チャンピオン・カーニバルの季節だ。今回は東京でのみの興行。テレビ東京での放送も始まったことだし、追い風が吹き続けて欲しいもの。
なんと言っても4年ぶり参戦の大森が見たかった。健介まで登場でにぎやかになったが、北斗がちょっかいを出しすぎなければいいが。
(試合時間、決まり手は、全日本プロレス公式ホームページで公開されているものによる)
試合開始10分前。客席はまだ閑散。
東西のバルコニーに「誠」の旗。
西側に、「HYPER NEE KUUGA」東側に棚橋の名をローマ字で書いた大きいのもあった。
一番おもしろかったのは「オレたちも王道」。そうだ、オレたちも王道だ!
リングはサイドが白と黒を基調にしたもの。スポンサーの名前入り。
マットはほとんど黄色。これもスポンサーの名前入り。
リング中央に、布をかけたマウンテンバイクが3台。
開始時間が近づいてきてだんだん客が入ってきたが、まだ空席が目立つ。
東側席の一角に、スーツ姿の若者の集団が。10数人のグループ。どこかの会社の新人研修? まさかね。練習生3人がリング脇で試合開始を待つ。
村山レフェリーが現れてロープの具合を確かめたり。
試合発表。
どのカードにも同じくらいの拍手。
第1試合前に川田がカラーボール投げ。
川田選手提供の、ハッスルや次回大会チケット、スポンサーからの、川田のサイン入りTシャツ、マウンテンバイク、プレステ。プラズマテレビにひときわ大きな拍手。
カラーボールを取った人が福引きをして商品が決まるというシステムだそうだ。
リングインした川田が一礼して挨拶。
「今日はご来場いただきありがとうございます。武藤社長とかはいませんけど、最後まで楽しんでいってください。今日、株式会社アーティングさん、サカイ社長のご厚意で今日の興行ができましたので、サカイ社長と一緒にボール投げをしたいと思います。」
サカイ社長リングイン。若い。三十歳ぐらい? 場内拍手。さっきのサラリーマンの一団は、この人の会社の社員だろうか。
二人でボール投げ。商品の豪華さがいつもと段違いなので、場内ほぼ総立ち。
川田が社長に礼を言って、社長挨拶。
「私どもアーティングとしましては、全日本プロレス、川田選手をより熱く楽しく応援して参ります。もっともっと大きな会場、武道館、もしくはそれ以上の会場で防衛戦を見られるよう応援してください」
商品を片づけていよいよ試合開始。
8割近く入っている。
第1試合 シングルマッチ 20分1本勝負 金髪の石狩が入場。パーマかけてるのかな。ちょっとチリチリぎみ。
● 石狩太一 08分25秒
エビ固め
(パワーボム)竹村豪氏 ○
竹村入場。通路からではなく、西側客席の横から。
テレビカメラにも当たり散らしてリングイン。
石狩がにらみつけるのをレフェリーが押さえる。
竹村に赤、ピンク、黄色のテープ
石狩に水色のテープ。
レフェリーコールに大地コール。
ゴング前に石狩のドロップキックで始まる。ドロップキック連発。
エプロンに立った竹村に、石狩がロープ越しに回し蹴り。竹村がリングに下に落ちると石狩がプランチャ。
リングに戻してカバーはカウント1。
石狩がスリーパーにいくが、竹村の足がロープに。石狩は引き戻して、後頭部にドロップキック。
「たいちー」という子供の声が響く。
グランドの展開。それぞれ腕、足を極めにかかる。
竹村は石狩の足を攻め、石狩の膝に自分の膝を落とす。
両者立ち上がり、竹村のチョップ、石狩のエルボー。石狩のボディスラムからカバーはカウント1。
石狩がコーナーに追いつめるが竹村は逃れて浴びせ蹴り。
石狩をリング下に落として鉄柵に振り、客席の椅子を取ってレフェリーの制止を振りきって殴りつける。3発殴り、さらに突き立て、レフェリーが椅子を取り上げると石狩を鉄柱にたたきつけ、近くにいた練習生を抱え上げて石狩に投げつける。
竹村が石狩をリングに戻して、顔を蹴りつける。何度も。さらに張り手。石狩も声を出して張り返す。
竹村が石狩の左腕をロープに巻き付けて絞り上げ、レフェリーが注意してもなかなかやめないい。
コーナー際にボディスラムで石狩を投げ、竹村はエプロンに出てロープ越しにボディアタックから足で踏みつけるカバー。カウント1。
竹村が石狩をコーナーに追いつめてエルボー連発。頃がしてキック。ストンピング。
石狩は膝をついたままボディへパンチを返すが、反撃されると倒れてしまう。
竹村が石狩ののどを踏みつける。
ロープに振られた石狩がヘッドシザース・ホイップで返し、反撃に。コーナーでキックから反対側に振り、ロープを駆け上がって側頭部へキック。さらにスイング式DDT。カウント2。
石狩がバックを取るが、竹村がバックを取り返し、石狩が取り返し、ジャーマン・スープレックス・ホールド。カウント2。
石狩は人差し指を突き立てて、スイング式DDTへ行こうとするが、竹村は石狩を抱えたままこらえてたたきつける。
竹村は「終わりだ、こら」といってパワーボムを打とうとするが石狩がフランケン・シュタイナーで返す。
互いに投げるがカウント2。
石狩のジャックナイフ。カウント2。
竹村のパワーボム。これは強烈。思い切りたたきつけた。カウント3。
石狩はやっと膝をついて起きあがり、リングから降りた竹村の顔を張り、互いに顔を張り合う。
竹村は客席の方から退場。
石狩は悔しそう。やっと立ち上がり、一礼して退場。
身長は同じくらいだが、体の厚みが違う。竹村の方が頑丈そう。
好試合だった。
第2試合 シングルマッチ 30分1本勝負 渕の入場。
○ 渕 正信 10分21秒
グラウンド股裂きえべっさん ●
場内手拍子。
渕がリングインして右手を挙げると大きな拍手。
えべっさん入場。
えべっさんのテーマが途中からスタン・ハンセンのテーマに変わって、ハンセンのコスチュームをまねたえべっさんがリングイン。ロープからロープへ飛んでみせ、ロングホーンまでやって見せて場内受ける。
渕はあきれてエプロンに出ていた。
選手コールは「エベセン・ハンセン」。もちろん「ウィー」。
渕に白いテープ。拍手。
「ボンバー」コール。
渕がえべっさんの帽子(カウボーイ・ハット)を脱がせようとするが、マスクにくっついたまま。レフェリーも取ろうとするが、取れない。
場内ハンセン・コール。
困った顔の渕。
えべっさんは、よくハンセンの特徴を捉えていて、黒いタイツに腕のサポーターという形だけでなく、少し前屈みで歩いたり、しきりに鼻を触ったり。
組むといきなりロープに押しつけられるハンセン。
四つに組んで、ハンセンがハンマーから渕の腰を落として、渕の胸をなぐる。
怒った渕がハンセンを転がして顔を踏みつけると、ハンセンは「痛い」と日本語で。
四つに組むと見せかけて、いつもの、すっとかわす動き。ハンセンしてやったりと大喜び。
これをもう一回やって、レフェリーに「まじめにやれ」と怒られる。
ハンセンが渕をロープに振ってエルボー。倒れた渕にエルボーを落として場内声をそろえて「イーヤッ」。連発。
ブルロープを手にしたハンセンが渕の顔を殴ったら、これが痛かったらしく、渕がロープを取り上げて殴り返す。リング下を逃げまどうハンセン。渕がロープをもって追いかける。
ハンセンは南側席まで逃げていく。
渕もフェンスを乗り越えて追っていこうとする。逃げるハンセン。
にげまわったハンセンは、やっとリングに戻るが、入るときにサードロープに足を引っかけてばったり倒れる。
やっとハンセンと渕がリングで組んで、っふちがハンセンを押し倒し、上になって五分経過。
渕の拷問殺法。ハンセンの左膝の後ろに自分の足を押しつけていためつける。さらに渕が股裂きに行くと、ハンセンは日本語で「痛い痛い痛い。ああ、折れる」と大げさな悲鳴。 渕が逆エビにでもいこうかとすると、場内から「ラリアットはどうした」の声。渕がそれに首を振って「無理だろう」という表情。
渕はハンセンの足を固めて腕も決める。ハンセンは足がなかなかロープに届かず、「オレの足がもっと長かったら」。場内笑い。
両者立ち上がり、ハンセンの顔をコーナーマットにたたきつける渕。これを四方でやってみせる。さらに反対側コーナーに走っていって打ち付ける。これを二往復。
客席からのアンコールにさらに一往復。疲れた様子だがまた求められて二往復。渕も息切れ。
ハンセンはうつぶせに倒れてぴくぴく。場内からは盛んに「ハンセン」と声が飛ぶ。
渕のバックドロップ。カウント2。
渕の小包固め。カウント2。
ハンセンのラリアット。ロープに飛んでさらにラリアット。
サポーターをなおして渕をロープに振り、さらにラリアットのような体当たり。カウント2。
ハンセンがロングホーンをやって渕をロープに降ると、渕はフロントキックで迎撃。これを三度繰り返して小包固め。しかしカウント2。場内沸く。
渕がグランドコブラに入るような動きから倒れたまま股裂きを決めて、ハンセンがレフェリーやマットをたたいたりしてギブアップ。
試合が終わると、和田レフェリーがきて渕に何かささやき、渕はハンセンを呼んで握手。
そこへ花道からデストロイヤーが姿を現した! そういえば、毎年夏には何かのイベントで日本に来ているということだった。リングインしたデストロイヤーは渕と抱き合い、ハンセンとも握手。
渕が紹介。「みなさん。インテリジェンス・センセーショナル・デストロイヤーさんです」。
デストロイヤー「渕、どうもありがとうございます。みなさんよろしく。ぼくの息子、一番上、カート。」息子登場。カート・ベイヤー。渕と懐かしそうに抱き合う。
デストロイヤー「僕の最後のラストマッチ。何年前。僕のパートナー、ジャイアント馬場。カート、あなた日本語上手。よろしくおねがいすます」。
カート「よろしくお願いします。ひさそぶり。」
デストロイヤー「どうもありがとうございました。」この後英語で何か言う。
渕「駒沢体育館で子供のレスリングの大会があるそうです」と通訳。「今月17日、誕生日。74歳になったそうです」。場内拍手。
デストロイヤーたちが退場し、ハンセンは最後に通路を下がる前にロングホーン。
思わぬゲスト登場に場内ほのぼの。
これで、次の試合がよけい殺伐とした雰囲気になるのだろうと思ったのだが……。
第3試合 シングルマッチ 30分1本勝負 土方登場。
● 土方隆司 03分18秒
レフェリーストップ
※左目上部負傷石川雄規 ○
最初から目つきが違う。
石川入場。黒いガウン。頭は灰色。リング下でガウンを脱ぎ、赤いタオルを肩にかけてロープをくぐろうとすると、土方が突っかかってリング下に落とし、キック連発。
和田レフェリーはまだゴングを鳴らさせない。
フェンスを超えて殴り合う二人。
和田レフェリーは「ヒジ!」と注意してやめさせようとするが、やめないのでゴングを要請。
ひとしきりやり合って、石川が先にリングに。エプロンに立った土方に石狩が回し蹴り。側頭部へ。土方はリング下に落ちる。セコンドについていた石狩が、レフェリーに向かって、自分の左こめかみを指さしてみせる。どうしたのかと思ったら、立ち上がった土方の左こめかみあたりから出血している。
土方は石川に殴られながらリングイン。張り手を返すが回し蹴りを食らう。
場内からは土方に声が飛ぶ。
石川の張り手、土方のパンチ。
場内土方コール。
あまりに出血に、ドクターが入って土方の傷を見える。土方が顔を振ると血が飛ぶ。
和田レフェリーは「やめろ」と言うが、土方は「やらせろよ」と言ってきかない。
石狩がタオルを持ってくると、土方はそれで顔を拭いて石川に殴りかかっていく。
石川は傷口めがけてパンチ、キック。石川のバックドロップ。土方の張り手。
動くたびに、血がボタボタとマットにしたたり落ちる。
石川が側頭部にドロップキック。土方は張り手。
石川が回し蹴りから馬乗りになってパンチを連発すると、和田レフェリーがゴングを要求。
レフェリーストップで石川の勝利。
出血が激しい。土方はコーナーに腰を落とし、頭を抱える。和田レフェリーは石川をなだめるようにして帰らせる。
アナウンサー「全日本プロレスよりお知らせします。当初の予定を変更してここで休憩時間をいただきます」。
練習生や村山レフェリーがマットの血を拭く。
女性カメラマンもタオルでコーナー近くを拭いたりしていた。
第4試合 シングルマッチ 30分1本勝負 木村、越中入場。
荒谷望誉
● グラン浜田11分33秒
エビ固め
(パワーボム)越中詩郎○
木村浩一郎
木村は黒いTシャツ、越中は白いガウン。
浜田、荒谷入場。
木村にも結構拍手。越中に白いテープ。
浜田に白いテープ。荒谷にピンクのテープ。
村山レフェリー。
荒谷と木村でゴング。
しばらく様子をみあって組み、荒谷のヘッドロック。木村が荒谷をロープに振るが、体当たりで荒谷が木村を倒す。しかし、木村もサッカーボール・キック。音が響く。カバーはカウント1で返す荒谷。
バックの取り合いから木村が馬乗りになるがあまり攻めずに越中にタッチ。
荒谷が越中をロープに押しつけてブレイク。
荒谷が越中をコーナーに押しつけて浜田にタッチ。
浜田が首投げからスリーパーに行こうとすると、越中が腕を取って投げ、浜田が投げ返して場内拍手。両者、ヘッドバットの打ち合い。
腰を落とした浜田に越中の腰。
木村にタッチ。
木村はキックを放つが浜田はその左足を捕まえて荒谷にタッチ。二人で股裂きから荒谷が木村の左足をひねる。
荒谷が木村の上になってヘッドロック。木村が体をかえして荒谷の上になり、荒谷は亀状態。
木村がスリーパーをでしめあげる。荒谷の動きが止まって声が飛ぶ。
荒谷は木村蹴ってきた足を捕らえて引き倒し、ヘッドロックでしめる。
木村が荒谷を押していって越中にタッチ。越中のヘッドバット。胸への張り手の撃ち合い。
越中はロープに飛んでヒップアタック。
五分経過。
越中は荒谷の顔を締め上げながら浜田を挑発。浜田が入ろうとするがレフェリーが止める。
荒谷に声が飛ぶ。
越中は木村に膝を出させてそこに荒谷の頭を打ち付け、木村にタッチ。
防戦一方の荒谷。
木村は荒谷を投げてスリーパー。さらにWARスペシャル風にねじ上げる。
やっと立ち上がった荒谷は、木村と胸を張り合い、エルボー連発で木村を倒す。
浜田にタッチ。
浜田のエルボー、チョップ、ヘッドバット。木村が腰を落として場内拍手。腰を落とした木村の胸に浜田がラリアット。カバ0−はカウント1。
浜田は木村をコーナーに座らせて腹へパンチ、太股へキック。
荒谷にタッチ。荒谷のボディスラムからギロチンドロップ。スリーパー。
浜田にタッチ。二人で木村を振って、ダブルのチョップ。
浜田は膝を落とし、木村のあごをひねり、頭に肘を落としと攻める。荒谷にタッチして、荒谷の串刺しラリアット。さらにブレーンバスター垂直落下式。カバーは越中がカット。
荒谷がまたブレーンバスターにいこうとするが木村に投げ返される。越中にタッチ。ヒップアタックから、コーナートップからのヒップアタック。
10分経過。
越中がバックを取るが、荒谷がエルボーで返し、ロープに走る。ラリアット相打ち。次は荒谷がラリアットを決めて浜田にタッチ。浜田のミサイルキックを受けて、木村にタッチ。木村は串刺しラリアットにいこうとするが、浜田はこれをかわしてスイング式DDT。
越中が入るが、荒谷が越中を外に出し、浜田が木村を羽交い締め。しかし荒谷のラリアットは木村にかわされて同士討ち。
越中が戻り、タッチして浜田にヒップアタック。
越中は木村に指示して荒谷を押さえさせ、浜田にパワーボム。これで3カウント。
荒谷は汗はだいぶかいているがどこか控えめだった。
浜田は右手を挙げて観客の声援に応えてからリングを降りた。
第5試合 シングルマッチ 30分1本勝負 本間入場。
● 本間朋晃 16分20秒
ドラゴン・スープレックス・ホールド棚橋弘至○
ぴあタイツ。コーナーに立ってアピールすると場内歓声。
棚橋入場。場内手拍子。
棚橋はベルトを肩に入場。
これもコーナーでベルトをかざしてみせる。
棚橋に色とりどりのテープ。応援団らしい女性軍から。
本間に黄色と水色のテープ。
声援は本間の方が大きい。
「ボンバー」コール。
棚橋コールが起こると、それにまけまいと本間コールが大きく起こる。
リング中央近くに立つ本間。コーナー際の棚橋。
ゴングが鳴って四つに組む。
両者譲らない。
いつみてもすごいのは本間の背中。
組んで離れて腕の取り合い。足の取り合い。グランドでも腕を取り合い、離れて立ち上がって場内拍手。
両者、派手な技を出さず、グランドで腕を取り合う。本間がロープに振ってエルボー。エルボーの撃ち合い。顔の張り合い。
本間劣勢、膝をつく。
場内棚橋コール。それに対抗する本間コール。
棚橋が上になって腕を攻めるが、本間の足がロープに届くときれいブレイク。
組んで力比べ、本間が声を出して押していくが棚橋はこらえる。
本間のチョップ。
本間がロープに振ってチョップ。カバーはカウント1。
本間のスリーパー。
棚橋がバックを取ろうとするが本間はバックを取り返し、スリーパー。
棚橋が立ち上がり、本間の腕をねじり返そうとする。
こらえる本間。
棚橋が左腕をつかんで投げ、腕ひしぎに入ろうとする。こらえる本間。腕が伸びたが本間の足がロープに。
棚橋のストンピング。
本間のエルボー。棚橋のエルボー。
腰を落とす本間。棚橋はその肩の上に立つ。本間はその足をつかんで立ち上がり、押し倒すが、反撃されてストンピングを食らう。胸への張り手の打ち合い。腰を落とす本間。
白いTシャツの女性グループが棚橋コール。棚橋が投げて、エルボードロップ。カウント1。
棚橋のブレーンバスターは本間がこらえ、投げ返そうとするが、棚橋もこらえる。やっと本間が投げたが、棚橋はすぐに立ち上がる。
本間苦しい。
本間のキック。棚橋のラリアットをくぐり抜けて本間がキック。本間の串刺しエルボー。フェイスクラッシャー。カバーはすぐに返される。
エルボーの打ち合い。ロープに飛んだ棚橋を本間がうまく捕まえてDDT。
本間はコーナートップに立ったが棚橋が起きあがり、雪崩式ブレーンバスターで投げようとすると、本間はこらえて前転し、パワーボム式に投げつけ、もう一度コーナーにあがってダイビング・ボディプレス。カウント2。
場内大本間コール。
10分経過。
本間はフルネルソンで投げようとするがかわされ、棚橋のドラゴン・スクリュー。
棚橋が本間を振ってボディアタック。エルボー・ドロップ、サマーソルト・ドロップ。カウント2。
本間を振って串刺しドロップキック。棚橋が腕を決めて投げるがカウント2。
本間をロープに振ってスリーパー。本間はぐったりして腰を落とす。棚橋がドラゴン・スリーパーに行くが、それをほどいて本間が立ち上がり、体当たりしていったのを棚橋が捕まえてスリーパー。さらにドラゴン・スリーパー。
本間は右手を挙げて耐える。場内本間コール。
本間は耐えてロープに足をのばす。場内拍手。
棚橋のジャンピング・回し蹴りをブロックして本間のラリアット。もう一発撃ちにいったところで棚橋が回し蹴りで迎撃。
両者倒れるが本間が立ってロープに飛び、エルボー、さらにロープに飛んでラリアット。
カバーはカウント2。本間は三つ入ったと思ったが。
本間はもう一度ラリアット。エルボーを打ってローリング・エルボー。さらにシャイニング・ウィザード! カウント2。場内騒然。
棚橋は側頭部を押さえて痛そう。
本間コール。本間がロープに飛んだのに、棚橋が低空ドロップキック。連発。
棚橋のドラゴンスクリューから足4の字に行こうとしたのを本間が丸め込んでカウント2。棚橋がキックから押さえ込むがカウント2。
場内ドドドドドド。
棚橋が立ってバックを取り、ドラゴン・スープレックスをねらうが本間はこらえる。
本間がシャイニング・ウィザードを放つが、棚橋はブロック。逆に棚橋がシャイニング・ウィザード、さらに棚橋がドラゴンスープレックス・ホールド。これでカウント3。
棚橋はマイクを持つと、「リクエスト一つだけ聞いてくれ。音響さん、パワーホールお願いします」。
武藤の昔のテーマ曲。
棚橋はLOVEポーズを決めてリングを後に。
本間が握手を求めたが棚橋の目に入らなかったらしい。
正直なところ、本間がここまでやるとは思わなかった。本間株急上昇。次のステップへのきっかけをつかんだのでは。
第6試合 タッグマッチ 30分1本勝負 天龍ファンが天龍の幟を用意。
○ 天龍源一郎
スティーブ・ウイリアムス09分56秒
首固め嵐
平井伸和 ●
まずは平井と嵐の入場。
白いTシャツ平井、続いて嵐が入場。平井はコーナーに立ってTシャツを客席に投げる。
ウィリアムス入場。
懐かしいテーマ曲に場内手拍子。
赤いガウンのウィリアムス入場。北側席で星条旗を振るファンも。
コーナーに立ったウィリアムスはTOPポーズ。確かにやせた。
喉頭ガンとの戦いに勝利して復帰したばかり。
天龍のテーマに場内手拍子。荒谷もセコンドについてくる。
リングインしてウィリアムスと握手。
平井に赤黄黒のテープ。
嵐はテープはなかった。
ウィリアムスに赤いテープ。
天龍に黄色いテープ。
村山レフェリー。
ウィリアムスが先発を買って出て平井とでゴング。
ウィリアムスはTシャツを着たまま。
足を取り合う静かな立ち上がり。
ウィリアムスの首投げ、平井のヘッドシザース。お互いに同じことをやり返して離れて場内拍手。
平井のチョップ。ウィリアムスのパンチ一発に平井が倒れる。
嵐にタッチ。
力比べ。
腕を取り合うじっくりした攻防。
天龍にタッチ。
天龍のチョップ。嵐がすぐにフロントスープレックス。
天龍をコーナーに振るが天龍がエルボーで反撃。パンチを入れて天龍がロープに走ったところを、エプロンから、平井が後頭部にキック。倒れる天龍。
平井にタッチ。平井は天龍をコーナーに振ってエルボー。さらにコーナートップからエルボー・ドロップ・カウント2。
もう一度平井がコーナーに立つと天龍が立ち上がり、平井がミサイルキック。天龍は倒れるがすぐに立って低空ドロップキック。さらに天龍のドラゴンスクリュー。
平井がリング下に落とされ、ウィリアムスがリング下でドラゴンスクリュー。
天龍は本部席を取って平井に投げつけ、律儀に机を返してから平井をリングに戻し、平井の右足を極めにかかる。
五分経過。
平井がロープに逃れ、ウィリアムスがタッチして入り、平井の膝を蹴りつける。平井を押し倒してウィリアムスがSTF。
嵐がカット。
ウィリアムスが怒って突っかかり、嵐が再度入ろうとしたのをレフェリーが止めて、ウィリアムスは平井の右足をとらえ、アキレス腱固め。
平井は体を起こしてウィリアムスの胸にチョップを入れたりするが、ウィリアムスはそれでは放さない。
天龍にタッチ。天龍はエプロンに倒れた平井に、客席の椅子を取って膝をめがけて打ち付け、さらに殴りつける。椅子で膝を集中攻撃。
リングに戻し、天龍が垂直落下式ブレーンバスターをねらうが、平井はかわしてチョップとパンチの連続。
嵐にタッチ。
嵐は手刀を天龍の首筋に打ち落とし、串刺しラリアット。嵐落とし。
ドロップキックは天龍がかわし、天龍がラリアットにいこうとすると、嵐はかわして反撃。カバーはカウント2。
天龍はパンチを出すが、自分の手が痛かった。ウイリアムスにタッチ。
ウイリアムスはバックドロップにいこうとするが、嵐がこらえてDDT。
平井にタッチ。
平井のドロップキック。連発。ウィリアムスをボディスラムで投げてコーナーに上ろうとするが、天龍が駆け寄ってチョップ、さらにウィリアムスが平井を抱え上げてバックドロップ。
天龍とウィリアムスは譲り合うが、天龍が入ってパンチから投げにいったのを嵐がカット。ウィリアムスもはいって嵐をカット。
天龍の首固め。
カウント3。
村山レフェリー、3カウント目は躊躇したが平井の肩はあがらなかった。
平井は肩をあげたつもりで抗議していたが、認められず、コーナーマットに八つ当たりして退場。
第7試合 シングルマッチ 60分1本勝負 八割ぐらいの入りか。
○ 川田利明 12分28秒
片エビ固め
(座っている長井に顔面回し蹴り)長井満也 ●
長井入場。
入場した長井はコーナーに足を乗せてストレッチ。
川田入場。場内川田コール。黒いTシャツ。
長井に色とりどりのテープ。新日ファンらしいの女性グループから。
川田に大量の黄色いテープ。川田はTシャツを客席に投げ入れた。
京平コール。
リング中央まで歩み寄る長井。
見つめ合い、ゴング。
川田にも長井にも声が飛ぶ。
さぐり合いから川田が上になる。
長井が上になって膝を川田の顔に押しつけ、川田の足を極めにかかるが、川田は体を起こし、それをさせない。
両者ブレイクして場内拍手。
さらに探り合いから川田が上になる。
長井が上になろうとするが、川田は下から長井の左腕を極める。
体を回した長井は逆に川田の左腕を腕ひしぎで極めようとするが、川田がこらえる。
腕が伸びかけたところで川田の足がロープに。
両者立ち上がって拍手。
川田のローキック。チップ。長井のチョップ。
長井は「川田、おらっ」とエルボー。
両者、ローキックの蹴り合い。顔の張り合い。
ローの応酬で長井が膝をつく。
川田は長井の顔を蹴りつけ、胸へのキック。ところがここで長井がストレッチプラムを仕掛けに行く。場内どよめき。川田ははずして立ち上がり、「このやろう」という表情で攻勢に。
エルボーの撃ち合い、川田のチョップ、キック。胸ヘ連発。しかし長井はその足をとらえてキャプチュード。
長井の串刺しニー。川田のエルボー。
川田のニーリフト。長井はロープに飛んでジャンピングニー。
さらにロープに飛んでニー。カバーはカウント2。
ここで長井がストレッチプラムを決める。ひねりあげる長井。
カバーに入るがカウント1。
川田はロープにもたれて間を取る。
長井は膝をついたまま。長井が立ち上がって歩み寄るが、川田の張り手、長井も張り手。
張り手の打ち合い。顔を張り合ってから川田のスピンキック。
川田のカバーはカウント2。
川田がコーナーの長井にキック連発から対角線を走って「イーヤッ」とフロントキック。
川田のチョップ連発。
川田のバックドロップ。長井はすぐに立ち上がってエルボー。川田が再度バックドロップ。長井はまたすぐに立ち上がり、ニーからエルボー。エルボー連発。
川田もエルボー連発からハイキック。さらに垂直落下ブレーンバスター。
しかしカウント2。
10分経過。
川田がエルボーを後頭部に落とし、張り手。
長井「なんだこのやろう、きてみろ、川田このやろう」
長井がキックで反撃。長井のエルボー、ローキック。川田のローキック。
互いにローの打ち合い。
長井が膝をつく。
川田は長井の頭を蹴りつける。
蹴られながらも立ち上がる長井。
しかし、胸へのキックで前のめりに。
川田が長井を起こすと長井がチョップ。長井のジャーマンは川田がこらえて、バク転しながらキック。川田のバックドロップ。しかし長井はすぐに立ち上がり、川田の側頭部へのキック。カバーしてカウント2。
川田が、腰を落とした長井の側頭部へ回し蹴りを決めてカウント3。
すぐにドクターが入って長井の様子を見る。
何かアクションがあるのでは、と、客はおほとんど帰らない。
川田が歩み寄って長井の手を引いて起こそうとするが、立ち上がれない。和田レフェリーも手伝って長井を起こす。
川田のマイク「長井、いつでもタッグを組んでやるから、最強タッグまでに戻ってこい」
場内長井コール。長井はふらふらしながらも、「川田さん、俺と川田さんであのときの夢の続き見ましょうよ。川田さん、俺と世界タッグ取りましょうよ」。
川田「今、社長とかでかけてるから言うんじゃないんだけど、全日本プロレスにはこれだけ熱いやつがいないんだよ。俺は熱いやつがほしいんだ、熱いやつが。待ってるぞ」
抱き合う二人。
和田レフェリーが二人の手を挙げ、長井が正座すると川田も正座して互いに礼。
二人のやりとりの間、リング下で聞いていた荒谷の表情が印象的だった。特に何の感情も見せなかったのだが、この後、荒谷が長井につっかかって、川田のパートナーの地位をあらそわなくてはならないだろう。
川田「今日は最後までありがとうございました。(拍手)また、全日本プロレスを、そして川田利明を応援してください。よろしくお願いします」。
大川田コールの中、退場。
総括
大量離脱後、武藤が参戦する前の時期を思い出すような興行だった。
武藤もコジ・カズもRODもなしでこれだけの興行ができるのなら……と思ったが、いつもいつもこういうテーマのあるカードが用意できるわけではないだろうし。
初めて見た竹村、棚橋もいい選手だった。石狩も本間も好ファイト。
土方は、アクシデントで因縁の対決が不完全燃焼に終わってしまい残念。
帰りに、出口のところで石川がにこやかにバトラーツのビラを配っていて驚いた。土方、再戦のチャンスはあるはずだ。
長井参戦が決まったとき、復帰への伏線だろうというのが大方の予想だったろうが、予想通り。それでもうれしい。
満足できる興行だった。久しぶりに、「ああ、全日本プロレスだ」と思った。
川田のパートナーが長井となると、荒谷の立場がなくなる。ここで奮起しなくちゃ、荒谷。
2004.9.25(後楽園ホール『SEPTEMBER DREAM2004』最終戦)
2か月ぶりのプロレス観戦。
リストラ寸前だった嵐はRO&Dにコケにされ、S・S・マシーンに手をさしのべられて、なんと二人でLOVEマシーンズとして登場という。
全日しか見ない私は、マシーンを見るのも初めてだが、今日は西村の参戦もある。全日の大量離脱後、西村って新日では居場所がないようだから全日に来たらいいのに、渕と手が合うだろうと思っていたが、武藤社長も同じことを考えていたのかなあ。
さらにAKIRAがシリーズ参戦。役者としては大河ドラマ「武蔵!」にちょこっと出ていたのを見たくらいでプロレスで見るのは初めて。
これも初めて見る新人・雷神明の戦いぶりはいかに。
次期三冠挑戦者決定戦となる健介VSケア。
と、見所満載、テーマ多すぎの興行だ。
今日はすぐ近くの武道館でK−1の大会があるということだったが、試合開始前、8割ぐらいの入り。
(試合時間、決まり手は、全日本プロレス公式ホームページで公開されているものによる)
試合開始前
午後6時半。試合開始ということでアナウンサーがゴングをたたくと、選手のテーマではなく、RODのテーマが流れてTAKAとケア、ジャマールが登場。客も慣れたもので場内手拍子。
TAKAのマイク。「ウェルカム・トゥーRODタイム。ちょっといつもと違うこと言ってみたけどあんまり反応なかったな。俺たちの名前言ってみろ。(場内から控えめに「」ROD」)。あんまり元気なかったな。」
今回はメンバーが少ないのでそれぞれの近況報告。
ジャマール。「一回もフォール負けもギブアップ負けもしていない。一回も負けてない。今日は小島とシングル。小島はCCDっていう持ち上げて落とす技を作ったらしいけど、このデブはそう簡単にはもちあがらないよ。」
ケア「もう全日本長いのに、三冠戦の挑戦権がもらえない。(場内から拍手)俺たち、会議を開いた。ベルトでも盗んじゃおうか。そしたらこいつほんとに盗んじゃった。今はハワイのケアの家のテレビの上にある。今日の佐々木さん、健介戦どんな手をつかっても勝つからよ。きっとあのババアも来てるんだろう。」
「そして俺、TAKAみちのく。俺はこの全日本のプロレスの戦いが一番好きだ。俺の目的はカズの持つベルト。俺の団体のベルトも持ってる。俺はしつこくやらせろって言ってるんだけど、あいつはいやだって言ってる。実現させるからな。」
「千葉県柏にお住まい柏ダイゴロウ君のお手紙。『R・O・Dって言った後、最後にほえてるんですけどなんて言ってるんですか。』R・O・D、ウィアーッと言ってます。意味はわからない。」
というようなことを言って、最後に場内と一緒に「ウィ・アー・R・O・D、ウィアー」と言って引き上げた。
渕 正信 ○ 平井伸和 雷陣 明 |
11分04秒 |
ファンク・スター |
雷陣がスライディングしてリングイン。平井と渕はいつも通り。平井はコーナーに立って手にしていたTシャツを袋に入れたらしいものを投げる。
三人でカラーボール投げ。
雷陣、身長はさほどでもないように見えるが、体はできている。
ロペス。ファンス・スター。浜田入場。
ファンク・スターは星条旗を持ってリングサイドを一周。ハルク・ホーガンのコピー。 黄色いコスチュームで、耳に手を当て、Tシャツをやぶいて見せる。
コールの時、ファンクはポージング。
浜田に白いテープ。
雷陣に赤いテープ。
平井に赤黄色黒のテープ。平井は着ていたTシャツも投げる。
渕に白いテープ。
ボンバーコール。
ゴング前、平井に声が飛ぶ。
雷陣がファンクに向かって胸の筋肉をピクピクさせてみせると、ファンクも対抗。ファンクが雷陣に握手を求め、渕、平井とも握手。ロペスも握手。浜田も三人に握手を求めるが、平井は拒否。渕、雷陣は握手する。
平井と浜田で。ゴング。
ロックアップから浜田がバックを取るが、平井はその左腕をとらえて絞る。しかし浜田も左手を取り返す。平井のハンマー。浜田がボディへのエルボーからヘッドバット連発。浜田の逆水平。平井が投げようとする浜田が逆に投げる。
浜田のパンチ、エルボーを落としてファンクにタッチ。平井の逆水平。ファンクも返すが音が小さい。平井のチョップ、ハンマー。さらにコーナーに追いつめ、膝とエルボーを連発。平井がファンクをリング中央に投げ捨て、踏みつける。ファンクはやっと立ち上がり、拳を握り、平井を指さして、立ち上がり、拳を握って耐え、平井を指さして会場と一緒に「ユー」。
平井を投げ捨て両手を天にかざすポーズ。さらに平井を投げてカバーはカウント2。平井がファンクを敵コーナーに押していってロペスにタッチ。
ロペスは平井を押していって平井が雷陣にタッチ。
雷陣が腕を取るが取り返され、雷陣のベッドシザースをロペスがはずすという基本の基本。場内拍手。
また腕をとられたロペスは身軽に回転してかわす。
体当たりはロペスの勝ち。次は雷陣が巻き投げて投げてドロップキック。渕にタッチ。「フッチー」コール。相手も浜田にタッチ。
浜田にも声が飛ぶ。
浜田が渕の左足を取ってももの裏を痛めつける。ファンクにタッチ。ファンクもももの裏を蹴りつけ、ハーフボストンの体勢へ。
渕は防戦一方。
平井が入ってカット。
ロペスが入ってまた同じところを蹴りつけ、足を巻き付けて痛めつける。平井がカット。
浜田にタッチ。
浜田も一点攻撃。ファンクも入って二人で股裂き。さらに渕の左足をロープに乗せてファンクがそれに腰を落とす。
渕は倒れたまま。
ファンクが急所を蹴りそうなそぶりを見せるがそこは蹴らず、ロペスにタッチ。渕はやっと右足でロペスを蹴って雷陣にタッチ。雷陣がパンチ、キック、エルボーでロペスを攻める。よく声が出ている。
しかし逆にコーナーに追いつめられエルボーをくらい、振られてロペスの串刺しラリアット。カバーはカウント2
浜田にタッチ。浜田のエルボー連発。
浜田のボディスラム。客席の子供が、「雷陣がんばれー」と声を飛ばす。腰を落とした雷陣に浜田がラリアット、ヘッドバット。
渕は盛んに「雷陣怒れ」と声をとばすが顔は楽しそう。
ロペスにタッチ。
雷陣の顔をコーナーマットにたたきつけると、雷陣が怒って、自分で顔を打ち付けてみせ、ロペスの腹に頭突き。しかしロペスに足を捕まれ、タッチしようとするができない。
ファンクにタッチ。ファンクのパンチ、ストンピング。
ロープに飛ばされ体当たりは雷陣の勝ち。ドロップキックを入れてやっと渕にタッチ。相手も浜田にタッチ。
渕は浜田のパンチを腹に食らってさらにヘッドバットもくらい、痛そう。
またヘッドバットで苦悶。また 浜田のヘッドバット。渕も怒ってやっと蹴りから浜田を投げ捨て、ファンクを指さして「ユー」と挑発。場内沸く。
浜田は渕を転がしてうっかり平井にタッチを求めてしまうが自軍コーナーへ渕を引いていってロペスにタッチ。しかし渕のバックドロップ。浜田がカット。平井にタッチ。
平井のラリアットは空振り。ロペスが平井を後頭部から落とし、カバーはカウント2。
コーナーにあがったロペスを、平井が雪崩式ブレーンバスターで投げる。カバーはファンクがカット。
平井のロックボトムはロペスがエルボーでカット。しかし、平井のタイガー・ドライバーが決まる。カバーを浜田とファンクがファンクが入ってカットし、乱戦に。
平井のエルボー、ロックボトム。これでカウント3。
渕たちは、花道を下がる時、リングサイドのちびっ子ファンに握手してやっていた。
● 荒谷望誉 |
09分42秒 |
越中詩郎 ○ |
荒谷入場。背中に大きなテーピング。
越中入場に歓声。銀のガウン。
越中に白いテープ。
荒谷に赤いテープ。
レフェリー「大地」コール。
ゴングが鳴る前から越中はやる気満々。荒谷は静か。
組んで離れ、また組んで越中のヘッドロック。
体当たりは最初は互角、次は荒谷の勝ち。
荒谷がコーナーに振って串刺しラリアットからコーナーにすぐあがるが、越中が背中をたたいておとす。
腰を打たれると動きが止まる荒谷。リング下に逃れ、間を取る。
越中は入ってこいといいながら荒谷が入ろうとするのを待ちかまえる。荒谷がはいると腰にハンマーを落とし、蹴りつける。
荒谷の背中をコーナーに打ち付け、腰を落としたところ顔に向けて腰を連発。
荒谷を鉄柵に振り、客席の椅子を取って荒谷の腰を打つ。さらに荒谷を鉄柵に打ち付ける。もう一度。
越中はすぐリングに戻る。荒谷は間を取って戻る。
越中が荒谷の顔を締め上げる。
場内から荒谷へ声が飛ぶ。
越中は荒谷の左腕を取ってそれもつかって顔を締め上げる。
やっと離して荒谷をボディスラムで投げる。荒谷は腰が痛そう。
また越中が顔をしめる。
五分経過。
荒谷の足がロープに届く。越中は荒谷の背中を連続して蹴る。さらに荒谷をリング下に落とし、鉄柵に。次に鉄柱に。荒谷悶絶。今度は鉄柵に腰を。
越中はリングに戻るが、荒谷は苦しそう。
やっと戻ると越中が待っていてヘッドバット連発。背中にハンマー連発。荒谷はエルボーで反撃するがすぐにやり返される。
荒谷の腰に足を落とす越中。
越中の集中攻撃に荒谷は息も絶え絶え。
荒谷は膝をついたまま越中の腹にパンチを打っていくがあまりダメージは与えられない
やっと越中をコーナーに追いつめて肩で腹を打っていくが続かない。荒谷の串刺しラリアット。ロープに飛んでのラリアット。これはきかなかった。もう一度ロープに飛んでラリアット。これで越中は倒れるがカバーにいけない。越中を起こし、ブレーンバスターに行こうとするが、越中がこらえる。
荒谷、声は出るが投げられる。しかしたちがり、エルボー連発。ロープに飛ぶが、越中のヒップアタックが待っていた。
越中がコーナートップからヒップアタック。
しかし荒谷は倒れずエルボーを打っていって、串刺しラリアットをねらうが動きが遅く、かわされて小包固め。これはカウント2で返す。
起きあがろうとしたところに越中のヒップアタック。これでカウント3
荒谷は一礼してリングを降り、苦しそうに退場していった。
AKIRA 本間朋晃 ● 土方隆司 |
11分38秒 |
TAKAみちのく ○ |
竹村、NOSAWA、TAKAの3人は西側の客席横から入場。
土方、AKIRA、本間登場。AKIRAと本間はそれぞれコーナーにtがってアピール。本間はいつものピア・タイツ。
コールはそれぞれのチーム名をつけて。
「CTU竹村」に黄色と黒と銀色のてーぷ
「東京愚連隊」NOSAWA。
「R・O・D」TAKAに青いテープ
土方に赤と黒のテープかなりたくさん
本間に黄色と水色のテープ。これも多い。
AKIRAに赤と黒のテープ。
「ボンバー」コール。
竹村とTAKAとNOSAWAは、「CTUだろ」「何だよ東京愚連隊って」と仲間割れとみせかけて一気に的に襲いかかっていく。
本間とNOSAWA、竹村とAKIRA、TAKAと土方。
本間とNOSAWAは西側客席でやりあう。
本間が椅子を重ねるが、NOSAWAが本間をブレーンバスターで投げてしまう。
竹村とTAKAはそれぞれリング下で土方とAKIRAの上に立っていたようだ。
NOSAWAとAKIRAでリング内での試合。
AKIRAがロープに飛んで体当たり。次にはNOSAWAがAKIRAをとびこえる。
AKIRAの回転エビをNOSAWAはかえして低空ドロップキック。
「のがちゃんがんばれ」の声。
AKIRAは身軽なところをみせる。ジャンピングキック合戦はAKIRAの勝ち。
本間にタッチ。
NOSAWAはリング下をうろうろしていたがTAKAにタッチ。
TAKAが力比べを挑むと見せて蹴りつける。
体当たり、本間押されるがこらえる。これを連続。本間がボディスラム連発でTAKAはコーナーに下がるがタッチはせず、力比べ。本間が優勢。
TAKAが本間の左腕をねじって竹村にタッチ。
竹村のボディスラム。ロープ越しのエルボードロップ。
エルボーの撃ち合い、本間のハンマー。
土方にタッチ。
土方のキックの音が響く。三連発。土方の逆水平。低空ブレーンバスター。しかし竹村はすぐ立ち上がってNOSAWAにタッチ。
五分経過。
NOSAWAと竹村で土方の足をすくって鉄柱で急所を打ち付け、TAKAがその頭にスライディングキック。
TAKAが両手をあげるとNOSAWAはそれを突き飛ばして自分が両手をあげる。
竹村にタッチ。
土方の右ももを蹴りつける。
土方の右足をロープに乗せて竹村が体を落とす。TAKAのカニ挟みで土方を倒してNOSAWAがキャメルクラッチ。TAKAと竹村が両側から土方の顔に低空ドロップキック。
土方を立たせ、TAKAと竹村が土方の両手をとってかがませ、NOSAWAがその背中に乗ってみせる。
TAKAの低空ドロップキックが土方の後頭部に。竹村にタッチ。
受けに回る土方。コーナーに振られるがキックで迎撃してAKIRAにタッチ。AKIRAのミサイル・キック。
AKIRAはTAKAとNOSAWAをエルボーで下に落として竹村に旋回式ラリアット。竹村がロープに飛ぶとジャンプイング・キック。コーナーからムササビ。カウント2でNOSAWAがカット。
竹村はAKIRAを抱えがあげて急所を膝に落とし、ラリアットを食らわせてNOSAWAにタッチ。NOSAWAの攻撃はAKIRAに読まれていて、AKIRAのドラゴン・スクリュー、裏アキレス腱固め。さらにSTFを決めるが竹村がカット。
本間にタッチ。
NOSAWAが本間の顔につばを吐くが本間は臆せずエルボーを連発。
NOSAWAが膝をついて場内から拍手。本間がNOSAWAを反対側コーナーに振って串刺しエルボー。
本間のカバーはTAKAがカット。本間はTAKAとNOSAWAの頭を抱えてどちらもマットにたたきつける。AKIRAと土方も入ってTAKAと竹村をリング下に落とすが、本間がコーナーに立とうとしたところを、NOSAWAがロープを蹴って振動させ、本間が足を滑らせて股間をコーナーで打ち、NOSAWAがコーナーにあがるが、本間はそのNOSAWAを前転で飛び越えてパワーボムの形でたたきつける。
さらに本間のボディプレス。カウント2
NOSAWAは急所攻撃で逃れてTAKAにタッチ。本間はキックで倒しておいて土方にタッチ。土方は蹴りを放っていくが、TAKAがその足を捕まえる。TAKAはうまく逃げて蹴りを連発。トラースキックで土方が倒れると竹村とNOSAWAも入って、三人でトリプル・トラースキック。AKIRAたちをリング下に落として、TAKAがカバーしてカウント3
本間はAKIRAと握手してすぐ一緒に退場。土方はリングに座ったまますねのプロテクターか何かを気にしている。
TAKAのマイク。「おい、土方。お前どうしたんだ最近。あの石川なんとかに2回負けてから、全然ぱっとしねえな。覇気がねえ。こんなんじゃいつリストラされてもおかしくねえぜ。俺たちRODといっしょにやらねえか。なんて嘘にきまってるだろ」
土方はサードロープに腰を落として黙って聞いている。
TAKAがマイクを捨てて去ると、なんと石川が西側からリングイン。
マイクを取って、「おう、土方よ。見に来たが、なんだお前、覇気のねえ試合しやがってよ。過去のことをくずぐず言ってるお前とはやる気もねえしやりたくもねえよ。くやしかったら、元バトラーツのお前じゃなくて、この何年か全日本プロレスでやってきたお前を見せてみろ。元バトラーツのお前じゃなくて、全日本の土方とならいつどこででもやってやるよ」
土方は無言で退場。
初めてAKIRAを見たが、さすがにキャリアがあるだけあって、ほかの選手とは力量が違う。感心。
● 武藤敬司 西村 修 |
16分04秒 |
スーパー・ラブ・マシーン |
LOVEマシーンズは噂のリストラボックスを押して入場。
大きな鳥かごというところ。
西村・武藤の入場に歓声。
西村は無我の紫のガウン。
武藤は白いTシャツ。
場内大歓声。
マシーンは大きい方がストーム。コールの時、LOVEポーズをやってみせる。
西村に青と紫のテープ。
武藤に白いテープ。
「大地」コール。
武藤はTシャツを投げる。
西村とストームでゴング。
「嵐」と声が飛ぶ。
ロックアップから西村がコーナーに押しつけ、すぐブレイク。
また組んでストームが西村の左手を取り、ロープに押しつけてブレイク。
西村のヘッドロック。首投げ、ストームのヘッドシザース。
西村はブリッジで頭をはずそうとする。場内からどよめき。しかしストームは足をはずさない。西村はうつぶせになり、頭をはずそうとするが、ストームは離さない。
西村は倒立してゆっくりと頭を抜く。
場内拍手。
ストームの体当たり。倒れる西村。
マシンにタッチ。
「平田」と声が飛び、マシンはちょっとその声の方を見る。「お前は平田だろう」の声も。
マシンは西村の頭にエルボーを落とし、コーナーに押しつけてきれいにブレイク。場内拍手。
マシンが武藤を指さし、西村は武藤にタッチ。マシンが武藤の手をひねって投げるが、武藤がすぐに足をすくう。しかしマシンが左腕をきめにかかる。武藤がアキレス腱をねらえばマシンも体をかえして武藤の右足を極めにかかる。
マシンは「あいたたた」と言ってロープに手を伸ばす。
マシンのエルボードロップ。カウント2。
五分経過。
じっくりした静かな立ち上がり。
ストームにタッチ。
ダブルのショルダー、ストームのエルボー・ドロップ。カウント2。
武藤が押していって西村にタッチ。
西村のエルボー連発。
ストームをロープに振って西村のスリーパー。
ストームはそのまま後ろへ押していってマシンにタッチ。
マシンは西村をコーナーで痛めつけ、ブレーンバスター。カウント1。
また押さえるがまたカウント1。これを繰り返してから、起きあがってエルボー。西村も反撃。
武藤にタッチ。
武藤のキック。マシンは武藤の顔をかきむしってストームにタッチ。ストームのエルボー、ヘッドバット。
倒れた武藤ののどを押さえつける。
ストームが後ろからスリーパーをねらうが武藤の足がロープに。
ストームの高速ブレーンバスター。カウント1。
ストームが武藤をリング下に落とすとマシンがマットをはがしてDDT。さらにマシンが武藤を鉄柵に振る。マシンはさらに椅子をとって武藤の首のあたりをつく。その上、ゴングを打つ木槌で武藤の頭、背中をたたいてリングに戻す。
ストームが待っていて武藤を蹴りつける。
ストームのバックドロップ。カウント1。
10分経過。
マシンにタッチ。
武藤はドロップキックで反撃して西村にタッチ。
西村のドロップキック連発。ストームにタッチ。ストームの体当たりで西村が倒れ、ストームの高速ブレーンバスター。
西村をコーナーに振ってストームが突進するが、西村がかわして延髄斬りからグランドコブラ。カウント2。
西村はストームの右足を取ってスピニング・トー・ホールド、。
ストームは倒れたまま手をロープにのばす。武藤にタッチ。
武藤の低空ドロップキック連発。武藤のドラゴン・スクリュー。しかしストームはすぐに立ってラリアット。くやしがる武藤。ストームの串刺しエルボーはかわして、シャイニング・ウィザード。カウント2。
武藤のドラゴン・スクリューから足4の字。マシンがカットにはいると西村もはいってマシンにコブラツイスト。マシンは足を後ろに蹴り上げて西村の急所を打ち、足4の字のカットに入らず、西村をリング下に連れて行き、リストラボックスに入れて鍵をかけてしまう。鍵をかけるのに手間取って、足を決められたままのストームは悶絶。
やっとマシンがもどってエルボードロップでカット。
マシンが串刺しらラリアット。ストームが椅子を持ってきて武藤の顔をつく。
村山レフェリーがが厳然とした態度でマシンを外に出そうとし、また、西村を気遣う。 マシンが武藤を押さえてストームのラリアットは武藤がかわして同士討ち。武藤のシャイニング・ウィザード連発。ストームもマシンも倒れる。
しかしもう一度ねらったシャイニング・ウィザードはストームがロック。マシンのラリアット。
ストームのボディスラム。マシンがセントーン。ストームがフロッグスプラッシュ。決まるかと思ったらカウント2。
セコンド二人がボックスの鍵をいじっているがとれない。
マシーンずのサンドイッチラリアットから、ストームが魔神風車固め。
これでカウント3。
村山レフェリーは西村を出せと要求するが、マシンは鍵がなというしぐさ。
ボックス近づくと、西村はなんとボックスの中で瞑想にふけっているのでマシンが驚く。
みんなでよってたかってなんとかしようとするが、鍵があかない。和田レフェリーも出てきて「京平」と声が飛ぶ。
渕も出てくる。
小島やカズ、石狩、川田もでてくる。何事かと思ったら先日なくなったビッグ・ボスマンの追悼セレモニー。西村はかごの中。
ジャマールが遺影を持ってリングに立ち、ガオラのアナウンサーがボスマンの経歴を紹介。テンカウントゴング。
終わっても西村はかごの中。西村が入ったままのかごを台車に載せてみんなで押していった。
休憩。場内満員。
● 佐々木健介 |
15分37秒 |
太陽ケア ○ |
「次期三冠挑戦者決定戦」
赤コーナーから健介入場。
場内手拍子、「健介」コール。
黒い木刀を持った赤いジャージの北斗が先導して健介が入場。健介はコーナーに立って両手をあげる。
青コーナーから太陽ケア入場。
ケアが現れたところで健介がリングから降りてつかっかり、ゴング。
ケアと健介は南側客席の階段を上がっていってやりあう。
健介がケアのチョップで倒れて村山レフェリーが下敷きに。健介も逆水平でやり返す。
通路で逆水平の打ち合い。
村山レフェリーは平井に担がれてリングにもどされた。
健介とケアは相変わらず通路。
レフェリーがリングアウトのカウントを要請。北斗が客の持っていたドリンクか何かをケアにぶちまけたりしている。TAKAがカウントをやめさせようとレフェリーに迫るが、やめない。
ぎりぎりのところで二人がリングに戻る。
逆水平の打ち合いからケアが健介の左足を捕まえて裏アキレス腱。
健介は手をついて前進し、ロープに。北斗がロープを外から中に押して助ける。
ケアのキック。ケアは足を攻め、インディアン・デスロック。
健介は下からケアの顔を張るが、ケアは離さず、健介の首も決める。そのまま下に押しつけるがカウント1。
ケアがニー・クラッシャー。5分経過。
健介は左膝を押さえて動きが止まる。ケアはそこを蹴りつける。
ケアが健介の左足をつかんでひねると健介は下から右足で蹴って逃れる。
両者立ち上がり、ブレーンバスターの投げ合いは、健介の勝ち。
健介はケアをリング下に蹴り落とし、鉄柵に。
さらにラリアット。さらに椅子を取って腹を突き、頭にたたきつけ、ケアが膝をつくと、背中にたたきつける。
場外で健介の逆水平。健介は椅子を打ち付け、鉄柱にケアの右肩を打ち付け、ゴングでケアの頭を殴る。逆水平を決めて場内拍手。
TAKAと北斗がレフェリーの注意を引いていてカウントはしない。
両者リングに戻り、健介がレフェリーの目をTAKAに向けさせると北斗が木刀を投げ入れて、健介はそれでケアをなぐる。
健介がケアをコーナーに振ると、その反動でケアは飛びはねる痛さ。
健介の逆水平。ロープに振ってラリアットはケアが交わして、飛びつきDDT。両者倒れたまましばらく立てない。
ケアのパンチ、逆水平。ケアが健介をコーナーに振って串刺しエルボーからノーザンライト・スープレックス。カウント2。
ケアが、健介をバックドロップの形で持ち上げて前に落とす。カウント2。
チョップの打ち合い。ケアのサミング。
北斗が抗議するとケアがツバを飛ばす。ケアの串刺しニーは健介がかわし、10分経過。 コーナーで健介がチョップとラリアット連発。健介のフェイス・クラッシャー。カウント2。
健介のニー。投げ捨ててカバー。カウント2。
ケアのトラースキックで健介がリング下に落ちる。ケアはトップロープ越しに旋回しながらニールキック。
ケアは健介をリングに戻し、場内拍手。
ケアのバックドロップ。脳天から落ちる。
ケアは健介を立たせて担ぎ上げ、ハワイアン・スマッシャーで前に落とすがカバーに行く前に健介が立ちあがり、ラリアット。ケアもキック三連発のパターンで反撃。
両者ダメージが大きいがケアが先に立ち上がり、ノドをかききるポーズから健介を担ぎ上げ、あご砕き。カバーはカウント2。場内拍手。
ケアがロープに飛んだのを捕まえて健介のパワースラム連発。ケアはすぐに立ち上がる。
またもパワースラム。しかしケアは立つ。健介がロープ際でラリアット。ケアがリング下に落ちると、健介がコーナートップからフライングボディアタック。
健介がケアをリングに戻し、場内拍手。
健介が後頭部と前から連続ラリアット。何発もくらわしてカバーはカウント2。
ケアに声が飛ぶ。
健介がケアの股下から手を入れてかかえあげ、トルネードボムでたたきつけ、カウント2。
北斗が三つ入っただろうと抗議するが入れられない。
レフェリーが北斗にかかり切りの時、TAKAが後ろから健介を椅子でたたくが、健介はTAKAを下に落とす。
ケアを投げて、健介がサマーソルト・ドロップをコーナーからねらうが、これはかわされる。TAKAがエプロンで椅子を持って待ちかまえていたが、それには当たらなかったようだ。
ケアが自爆した健介を丸め込むとこれでカウント3が入ってしまった。
TAKAのマイク「おい、正々堂々勝ったぞ。これで三冠戦挑戦権いただきだよ」
ケアは花道で、三冠ベルトをかざしてみせる。
TAKA「俺、椅子を使おうと思ったけど、つかうひつようなかったよ。正々堂々勝ったんだよ。なんか文句あっかよ、北斗ババア」
北斗「おい、ちんちくりん。てめえが勝ったんじゃねえだろう、ばかやろう。お前らどろぼうだよ、ばかやろう」
健介は、ケアのテーマ曲が流れているのをやめさせ「最後に俺の曲流せ、おい」
これで健介のテーマに変わり、健介はリングに戻って客席に手を挙げ、歓声を浴びる。最後は場内の手拍子で退場。
川田利明 ○ 石狩太一 |
19分41秒 |
天龍源一郎 |
天龍と組むからとはいえ、中嶋の試合が、健介の後!
天龍の幟が花道に立ち、場内「天龍」コール。天龍大人気。
石狩、川田入場。
場内大「川田」コール。
石狩は黒に銀の模様の長いタイツ。
川田は黒いTシャツ。
中嶋に白と黄緑のテープ。
天龍に黄色のテープ。
石狩に水色のテープ。
川田に黄色のテープが四方から。
「京平」コール。
中嶋と石狩でゴング。
中嶋は前転して石狩をかわすと、コーナーの川田にエルボーを連発で打ち込んでいく。川田はリング下に落ちることなくやられる。
石狩が捕まえに行くと中嶋はうまくマウント・ポジションを取って掌底でで石狩の顔を連発で張る。
石狩は立ち上がって、中嶋の左腕を取るが、取りかえされる。
中嶋のヘッドロック。
体当たりは中嶋の勝ち。しかし次は石狩がロープに飛んだ中嶋を飛び越え、中嶋も石狩を飛び越えてみせる。
石狩のヘッド・シザースを、中嶋はぴょんと起きあがってはずす。
中嶋は敵陣の赤コーナーを背にすると、川田にエルボーを打ちに行く。川田はさっとリング下によける。
天龍が手をのばすと、中嶋は、「いやだいじょうぶです」と断り、川田が石狩に手を伸ばすと石狩もそれを抑える仕草。
エルボーの打ち合い。中嶋が優勢で、石狩が腰を落としてしまう。
中嶋のドロップキック。中嶋はまた川田にエルボー。リング下に落とされた川田は怒ってリングに入り、中嶋にチョップ連発からリング下に落とす。天龍が入って石狩にチョップ。
リング下で川田は中嶋を鉄柵に振り、逆水平。
石狩がエプロンで中嶋を羽交い締めにし、川田はロープに飛んで、トップロープ越しに「ディーヤッ」とフロントキック。
天龍はリング下を回っていて、本部席の机を石狩に投げつける。
天龍は中嶋をリングに戻し、石狩も後頭部を押さえながらリングに。
「太一しっかりしろ」と声が飛ぶ。
川田にタッチ。川田のチョップ。中嶋は川田にも石狩にもエルボー。
場内沸くが、川田のフロントキックで中嶋は倒れ、顔を踏みつけられる。
五分経過。
川田は中嶋をリング中央に引いていって顔を踏みつけてハーフ・ボストンクラブ。
中嶋がロープに手を伸ばそうとすると、川田は中央に引いていってきつくしぼりあげ、離すとコーナーの天龍にフロントキック。
怒った天龍は手にしたボトルを川田に投げつける。
石狩にタッチ。石狩のドロップキックからカバーはカウント2。
石狩のバックドロップ。カウント2。
石狩のボディスラム。石狩はコーナーに立ってミサイルキック。きれいに決まってカバー。カウント2。
天龍はじっと見ている。
川田にタッチ。
川田は中嶋の頭にエルボーを落とし、胸にキック連発。中嶋は腰を落とさず回し蹴り連発で反撃するが、川田のトラースキックで倒れる。川田の起きあがりこぼしチョップ。
川田はコーナーの天龍にフロントキック。天龍がまた平井からペットボトルを受け取って川田に投げつける。
石狩にタッチ。
石狩の高速ブレーンバスター。カウント2。
石狩のボストンクラブ。中嶋はポンプアップ。這っていってロープに手が届く。
中嶋はハイキックを入れてから天龍にタッチ。
天龍の逆水平一発で石狩が倒れる。ロープに振って天龍のラリアット。
天龍は川田を意識しながら石狩の頭をちょこちょこ蹴ってリング下に落とし、椅子を取って石狩を殴る。
石狩をリングに戻し、ロープに振って投げとばす。
石狩は必死にエルボーを打っていくがきかない。天龍の逆水平に倒れ、エルボードロップをくらう。
川田は石狩に盛んに声をとばすが、石狩はやられっぱなし。
中嶋にタッチ。中嶋は声を出しながらエルボー。石狩も反撃するが、張り手の打ち合いで倒れてしまう。カバーはカウント2。
天龍が手を伸ばし、中嶋は蹴りを入れてからタッチ。
天龍が垂直落下式ブレーンバスター。場内どよめき。
川田が入ろうとするが、カバーはしない。天龍のグー・パンチ。
天龍は石狩の顔を踏みつけ、蹴りつけ、痛めつける。
中嶋にタッチ。天龍は石狩を捕まえて中嶋がその胸にキック。中嶋キック連発、ストンピングから、ボディスラムで投げて、「しっかりしろこら」と叫んでボストンクラブ。
締め上げる中嶋。
川田は声を飛ばし、自分は入らず見守る。
石狩はロープへ這っていこうとするが、中嶋が中央に引き戻す。
やっと中嶋が離し、天龍にタッチ。
天龍のチョップ。ロープに振って待ちかまえるところ、石狩が天龍の首にドロップキック。川田にタッチ。
川田がロープに飛んでフロントキックを出すが、天龍はきいてないぞと言うそぶり。逆水平の打ち合い。両者痛みをこらえる。
川田が天龍の頭を押さえて蹴り上げ、コーナーに振って「ディーヤッ」。
川田が天龍をブレーンバスターで投げようとするが、中嶋が蹴りを入れて、天龍が投げる。
天龍は川田をコーナーに振って、中嶋を投げるが、川田はフロントキックで中嶋を迎撃。
中嶋はもう一回同じのを食らうが、フライング・ニールキックが川田の顔にクリーンヒット。川田が打つぶせに倒れ、場内大拍手。
中嶋は川田を起こして胸にキックを連発で入れるが、川田の怒りを買い、蹴り倒され、頭を踏みつけられる。
それでも中嶋はチョップとキックを連発。
川田は、「こいこら」と、どんどん受ける。
次に中嶋の左ももにローキック連発。倒れた顔にストンピング。
中嶋ぐったり。石狩にタッチ。石狩は中嶋を立たせようとするが立てない。
カバーすると、カウント2。場内拍手。
石狩が中嶋をコーナーに振ってロープを駆け上がってドロップキック。さらにコーナートップからミサイルキック。カバーはカウント2。場内拍手。
「太一行け」の声。
中嶋は生き返り、石狩の後ろに回ってロープに押していくと、天龍が石狩の胸板にチョップ。その勢いで中嶋が石狩にジャーマン。川田がカット。中嶋のキック連発。石狩はそれをかわして回転エビ固め。カウント2。川田の「丸めろ」の指示もあった。
中嶋が立ち上がるところへ、石狩が向かっていくが、中途半端で場内がっかり。中嶋のバックを取るが中嶋はこらえてロープに行き、それをはずして石狩が引き戻すが、また中嶋はロープへ。今度は川田が中嶋の胸にチョップを入れ、石狩がジャーマン。
石狩がロープに飛んで胸にキックを入れてカバーするが天龍がカット。川田が入って、天龍と川田でチョップを打ち合う。
石狩が中嶋にジャーマン・スープレックス・ホールドを決めるがカウント2。
石狩が中嶋を抱え上げて、WA4のような形で横から頭をたたきつける。「ブラック・メフィスト」という技らしい。
天龍は川田にかかり切り、川田が天龍の足を捕まえていてカットさせず、カウント3。 すぐにドクターが入って二人の様子を見る。たいしたことはなかったらしく、石狩はふらふらしながら和田レフェリーに手を挙げてもらう。
石狩の左目の周りが赤い。和田レフェリーは「左目大丈夫か」という様子。
石狩に指を三本立てて三つ入ったぞ、というと、石狩が抱きつき、和田レフェリーはもう一度川田と石狩の手を挙げた。
チャンピオン | チャレンジャー | |
○ カズ・ハヤシ |
19分41秒 |
MAZADA ● |
MAZADAが東京愚連隊のテーマで入場。西側の客席の方から入ってきた。
TAKAとNOSAWAと竹村がセコンド。
カズは、入場するとコーナーに立ってベルトを場内にかざしてみせる。
選手権試合宣言。認定書の最後にスタン・ハンセンの名前があると場内拍手。
ベルト返還。
MAZADAだけでなく、NOSAWA、竹村、TAKAもベルトに近寄る。一度リングの外に出されたベルトをまた入れてもらって、斉藤レフェリーも巻き込んでベルトを中心にみんなで記念撮影。場内笑い。
MAZADAに黄色、赤、青の色とりどりのテープ。
カズに赤いテープ。
「ボンバー」コール。
ゴングが鳴ると、組んでバックの取り合い。カズはカズはバックを取られても身軽に逃れる。
胸をあわせて力くらべ。
MAZADAのカニ挟み。しかしカズが上になり、MAZADAがバックを取り、と、クリーンな展開。
カズがロープに振るが、MAZADAの体当たりにカズが倒れる。しかし、カズはバネを生かして反撃に転じ、MAZADAをリング下に落として、ロープに飛び、きれいにトペ・スイシーダ。
MAZADAをリングに戻して顔を締め上げる。
MAZADAがカズをコーナーに振るが、カズはうまく交わし、MAZADAのキックの後、もう一度突進すると、MAZADAが身を倒して逃れ、カズは肩を鉄柱に打ち付けてしまう。
リング下に落ちたカズを踏みつけるMAZADA。
鉄柱にカズを打ち付け、リングに戻る。
MAZADAの首投げ、エルボーを肩に落として顔をひねりあげる。
MAZADAは肩固めでカズの首を締め上げる。
五分経過。
両者起きあがってMAZADAのチョップ。
MAZADAのサミングからヘッドシザース・ホイップ。カズはリング下に落ちるがすぐにエプロンに戻り、ロープを利用して、チン・クラッシャー。MAZADAはロープの間を回るキックでカズを落とし、プランチャ。きれいに決まる。MAZADAがカズをリングに戻して、首を締め上げる。
カバーはカウント2。
MAZADAはまた肩固めでカズの上体を起こして締め上げる。
MAZADAは立ち上がってカズの首筋を踏みつける。カズが立つとMAZADAの裏拳。
カズがロープに飛んで飛んで、MAZADAがそれを飛び越えるが、カズがフライング・ニールキック。カズは右肩を押さえて痛そう。
MAZADAを前にたたき落として、カズがセカンドロープからムーンサルト。
カズがドラゴン・スリーパーに行くとNOSAWAがエプロンに立つ。レフェリーがそれに気をとられていると、竹村が椅子を入れるが、MAZADAはそれを外にけり出し、場内拍手。
MAZADAとカズのチョップの打ち合い。カズのエルボー。
MAZADAのフロントキック。さらにうまく腕を取って投げ、カズの体の上回って腕を取り、首をしめあげる。場内拍手。
カズは上体を起こし、ロープに手を伸ばすが届かず、足が届いてブレイク。しかし、MAZADAはそのままリング中央に戻し離さない。
MAZADAは持ち方を変えてリバースのDDT。続いてファイナルカットも見せる。カウント2。
MAZADAが投げようとすると、カズはそれを飛び越える。MAZADA回転エビ固めはカズが回転してのがれるが、MAZADAのドロップキック。
カズはロープに振られるが、倒立してロープに当たり、反動を利用してキック。
MAZADAがロープに飛んだところをうつぶせに倒して、カズが裏アキレス腱。MAZADAははっていってロープに手を伸ばす。ブレイク。拍手。
MAZADAがバックを取るが、カズはコーナーを駆け上がってMAZADAの顔をマットに打ち付け、カバーしようとしたところをMAZADAが丸め込む。あやういところでカウント2。
MAZADAはカズがボディシザースに来たところをつかまえて後ろに投げ、カズを抱え上げて前に落とす。カバーはカウント2。
MAZADAがコーナートップにあがるがカズが生き返り、逆に、コーナートップから雪崩式裏DDT。さらにMAZADAを抱え上げWA4。
しかしMAZADAは立ち上がる。MAZADAのラリアットはカズがかわし、カズがドラゴン・スクリュー、続いてカズのファイナルカット。カウント2。場内拍手。
カズがMAZADAをコーナーにすわらせて担ぎ上げ、雪崩式WA4。これでカウント3。
MAZADA大健闘。実力のあるところを見せつけた。こんなにちゃんとプロレスができるとは思わなかった。
竹村とNOSAWAがすぐに入って、コールドスプレーでMAZADAの体を冷やす。
カズにベルト贈呈。
カズはMAZADAに手を伸ばして握手。場内拍手。
カズが、MAZADAに勝利者賞のトロフィーを渡すと、TAKAがマイクを取って、「おい、カズ。次は俺の番だよな」
そこに現れた石狩がマイク。「おい、TAKA……さん、ちょっと待て。ハヤシさん、俺は今シリーズ結果残してきましたよ。昨日優勝、今日中嶋に勝って、そろそろ挑戦権回ってきてもいいんじゃないんですか」。場内「えーっ」。
TAKA「おい、太一くん。『えーっ』って言われてるよ。何? タッグマッチ優勝? そんなの知らねえよ。熊本の話だ。中嶋に勝った? あたり前だろ。16だろ」
NOSAWAがマイクを取って、「君らうるさい、次は俺だよね。俺が挑戦するんだ」。
カズのマイク、「TAKA、お前、最近どこの会場行っても負けてんな。それからNOSAWA、お前は論外だ」。
怒ったNOSAWAはベルトを奪ってカズを殴りつけ、花道を下がろうとすると、途中でAKIRAが現れてベルを奪い、NOSAWAをたたきのめしてリングに。
場内「AKIRA』コール。AKIRAはベルトを差し出し、カズと堅い握手。
「よっ、役者」の声。
AKIRAは無言でベルトを巻く仕草。
カズはコーナーに立ってベルトをかざしそれから退場。
○ 小島 聡 |
18分14秒 |
ジャマール ● |
場内から「ジャマール」の声。
TAKAとケアがセコンドでジャマール登場。
小島入場。場内「小島」コール。
小島はマスクをして登場。
リングインするとマスクを取り、ジャマールをにらみつける。
ジャマールに拍手。
小島に白とオレンジのテープ。
「京平」コール。
ゴングが鳴ると「小島」コール。両者しばらくにらみ合ったまま動かない。
ロックアップすると、ジャマールが小島を投げ飛ばす。
またロックアップ。
胸の張り合い、ジャマールの逆水平。
小島をロープに振って、ジャマールの体当たり。また体当たり。小島が立つとまた体当たり。小島が倒れてジャマールが場内に胸を張ると、小島は後ろからジャマールをリング下に突き落ちし、小島がプランチャを放つがジャマールは読んでいてかわす。
ジャマールが小島を鉄柵に振る。また振る。また振る。また振る。四方で小島を鉄柵にたたきつけて小島をリングに戻す。カバーはカウント2。
ジャマールはうつぶせの小島の両腕を取って後ろに引っ張る。右膝は小島の背中。
それを離してコーナーへ。小島を殴ると、小島は「いてえぞ、バカヤロー」とチョップを打ち返すがあまり通じない。
ジャマールのボディスラム。小島は腰を押さえる。またボディスラム。
小島はエルボーを打っていくが、ジャマールの反撃に動きが止まる。
小島のチョップ、エルボー。コーナーに追いつめて逆水平連発。
しかしジャマールは平気な様子。
小島が反対側コーナーに振ってエルボーから投げて、「行っちゃうぞ、バカヤロー」とコーナーにあがって五分経過。
エルボードロップ。カウント2。小島が軽々とはじき飛ばされる。
ジャマールが小島をコーナーに振って串刺しボディプレス。腰をついた小島にヒップ。さらに対角線に走ってヒップ。小島はリング下に崩れ落ちる。
場内「小島」コール。
和田レフェリーはカウントしながら、「起きろこら」。
ジャマール降りていって、小島を客席に投げ捨て、椅子でたたく。さらにジャマールは放送席の机を取ると、TAKAに手伝わせて鉄柵にのせ、それに小島を仰向けに寝かせるとエプロンに立ってダイビングボディプレス。
南側で行われたので北側の席からはよく見えなかったが、アナウンサーが「こんな中継は初めてでです」と叫んだのが聞こえた。机は折れている。
折れた机の板でジャマールが殴ろうとすると、和田レフェリーが身を挺してそれを遮ったので、場内から「京平」コール。
アナウンサー「中継ができません」
ジャマールは一度リングに戻るがすぐに降りて小島をリングに入れ、場内拍手。
カバーしてカウント2。
うつぶせの小島の背中に右膝を乗せて体重を乗せ、小島の左手をねじり上げる。それをほどくと、ボストンクラブに。
小島はポンプアップしてロープに手を。場内拍手。
セカンドロープにもたれる小島。その背中を蹴るジャマール。さらに小島の肩に乗っかって体を上下させるとロープが上下にぐんぐん動く。
ジャマールのサーフボード。小島は苦痛をこらえて足をロープに。
ジャマールは小島を立たせてロープに振るが、小島はうまく反撃してコジコジカッター。 しかし起きあがったところにジャマールのラリアット。
ジャマールはブレーンバスターを打とうとするが、小島も逆にブレーンバスターで投げようとする。しかしそれ無理でジャマールに投げられてしまう。
先に立ち上がったジャマールは、小島の胸にキック連発から後頭部にフライング・ニールキック。カバーはカウント2。
ジャマールのチョークスラム。カウント2。
ジャマールはコーナーに立つが、小島は生き返って、パワーボムで投げ捨てる。カウント2。
場内「小島』コール。
小島がブレーンバスターで投げてみせると場内大歓声。
やっとカバーにいってカウント2。
またジャマールを持ち上げてCCDをねらったが体勢が崩れ、カバーはカウント1。
十五分経過。
小島はサポーターを投げ捨て、ロープに飛んでラリアットをねらうがブロックされ、チンクラッシャーを食らう。
「小島」コール。
ジャマールは上半身裸になり、小島にパワーボム。たたきつけ、引き起こすともう一度、投げ捨ててカバー。カウント2。場内ドドドドドド。「小島」コール。
小島をロープに振って抱え上げ、背後に落とすブロックバスター。カウント2。
ジャマールはコーナーに上がり、フライングソーセージ。カウント2。ドドドドド。
立ち上がろうとする小島。しかし倒れる。
ジャマールは小島をボディスラムで投げて、コーナー中段からムーンサルト。
しかし小島はそれをかわす。
小島のラリアット。ジャマールは倒れない。ロープに飛んでもう一発。倒れない。さらにねらうがジャマールがトラースキックで反撃。
しかし、小島がまたロープに飛んでラリアットを放つと、その衝撃で、ジャマールが空中で一回転。これでカウント3。
場内歓声。「小島」コール。ジャマールの体がくるりと回ったのには驚いた。
悔しそうに退場するジャマールにも、やっと立ち上がった小島にも拍手。
小島はマイクを要求し、「ありがとうございました。やった。完勝したぞバカヤロウ。勝って感動しました」
21時49分終了。
出口に向かったら、チケットコーナーでNOSAWAとMAZADAが声を張り上げて次回後楽園のチケットを売っていた。売店側には渕がいて、「チケット売らないと、アジアタッグの挑戦受けないぞ」。
おいおい。アジアタッグ挑戦に必要な実績はチケットの売り上げか。
総括
全8試合で長い興行だった。どの試合もそれぞれに見所があり、面白い。あえて言えば、土方の今後、TAKAと北斗の抗争、ケアの三冠挑戦、次期エース・小島の成長と、テーマが多すぎた。
もちろん、興行全体としては充実していたのだが、「でも、何かが違う」という思いが残った。
何が違うのか。
西村、AKIRA、マシンを初めて見た。いずれも実力者。見るのは2度目の竹村も含め、このあたりが全日に欠けているということを痛感。それを埋めるために武藤社長が呼んだのだろう。
テクニシャンもいればパワーファイターもいる。ヒールもいる。多彩な顔ぶれだったのだが、悪く言えば「寄せ集め」のようになってしまった。
内部で熟成されたものではない。完成品を借りてきて充実させたものだった。
全日内部から、ここに挙げた4人に匹敵するようなレスラーが出てこなくてはならないのだ。
先は長い。