全日本プロレス観戦記

2003年-4

2003.11.11「世界最強タッグ決定リーグ戦」開幕戦・後楽園ホール大会

 全日本プロレス年末の恒例シリーズ。
 今年は全7チーム参戦。
 最終日の武道館前に決定戦を終えてしまうという変速日程。
 常連外人が一掃され、顔ぶれが変わったのは寂しい。

 会場にはいると、先日なくなったミツ・ヒライさんの遺影。
 試合開始前に、平井が遺影を持って登場。
 全選手がリング下に並ぶ。武藤社長、追悼セレモニーでは帽子は取ろうね。
 テレビアナがミツ・ヒライさんの経歴を紹介。
 テン・カウントの後、日本テレビのスポーツ番組のテーマで退場。場内手拍子。

第1試合 シングルマッチ 20分1本勝負

○ 石狩太一

6分04秒
鬼葬
旭詩織 ●

 石狩VSグラン浜田の予定だったのだが、浜田が右膝半月板損傷のため欠場。その代わりに旭がK−DOJOから参戦。それにしても、旭詩織って、グラビアアイドルにでもいそうな名前だ。
 旭はリングインすると、闘志むき出し。赤いトランクス。
 旭に白いテープ
 石狩に青いテープ
 和田レフェリー。
 レフェリーの指示で握手してゴング。

 石狩の方が一回り大きい。四つに組んでロープに押しつけ、ブレイクの繰り返しかと思ったら、押しつけた石狩が離れ際にエルボーを入れたことからエルボー合戦。
 尻をついた旭の後頭部に、石狩の低空ドロップキック。
 しかし旭も負けていない。声を出して打ちかかっていく。
 両者声がよく出る。
 石狩がロープに振ってドロップキックからカバーはカウント2。
 石狩は、フロント・スリーパーからヘッドロック。
 腰を落としてひねりあげる。
 「詩織」と声が飛ぶ。
 旭が這っていってロープブレイク。
 石狩が蹴りつけるが旭は声を出して耐える。
 旭は反撃に出ようとするが、石狩のボディスラム。ボストンクラブ。
 旭はロープへはっていく。
 旭の背中にパンチを落とす石狩。石狩のエルボー。
 旭がエルボーで反撃からドロップキック。
 旭は、首投げから、片足をつかんで自らリングに倒れて相手の足を痛める技を出す。
 さらに右足を取って極めにかかる。石狩、ロープへ。
 旭はコーナートップからダイビング・ボディアタック。それを受け止める石狩。
 旭は石狩の両足をつかみ、自分の体を間に入れて開くまた裂き。
 悲鳴を上げる石狩。しかし、ロープに近かった。
 石狩が旭をコーナーに振ると、旭はかわすが、石狩のカニばさみ、コーナーを駆け上がっての顔面キック。スイング式DDT。
 カバーは返す。さらに石狩のジャーマン。これも旭は2でかえす。
 石狩のフロントキックをかわして逆さ押さえ込み。カウント2。
 もう一度。これもきまらない。
 ロープに飛んだ旭に、石狩のフロントキック。さらに両手両足を同時に決めるサブミッション。これで旭はギブアップ。
 若さのぶつかる好試合。
 和田レフェリーに手を挙げられて、石狩はガッツポーズ。
 旭が立つと石狩から握手をもとめ、健闘をたたえ合い、互いに礼をしてリングを降りた。

第2試合 タッグマッチ 30分1本勝負

奥村茂雄
○ ミツ・ヒライ・ジュニア

14分33秒
後方回転エビ固め
土方隆司
Hi69 ●

 平井はラメ入りの肌色といった色合いのガウンを着て登場。お父さんのミツ・ヒライさんの遺品だそうだ。
 奥村と平井でカラーボール投げ。

 Hi69、土方入場。
Hi69はトップロープ越しに前転して入場。
 土方に白いテープ
 平井に黄緑のテープが大量に。
 奥村に白いテープ。
 平井と奥村が先陣争いをしそうになるが奥村が譲り、平井とHi69でゴング。
 バックの取り合い腕の取り合い。平井の方が上。Hi69はバネを生かして返すが、すぐに平井に左腕をきめられる。
 Hi69の左腕を平井がねじり上げ、倒して平井が上から足を決めにかかるとHi69が平井の髪をつかんで注意される。
 Hi69の手がロープに届く。
 力比べは平井が軽くかわして左腕をとり、Hi69の首に巻き付けて倒すとHi69がヘッドシザース。平井はそれをはずすとHi69が下から平井の顔に張り手。
 奥村にタッチ。
 奥村の逆水平。ロープに振ってドロップキック。
 奥村のヘッドロック。Hi69が決められたままコーナーに押していって土方にタッチ。土方のローキックの音が響く。
 土方はカニばさみから足をきめに行くが、奥村がすぐに立って左腕をとる。
 土方は腕を取り返し、逆水平。コーナーに振ってさらにチョップ。
 つづいて腕ひしぎねらうがこれは奥村がかわしてヒールホールド。土方は体を回転させロープへ。
 奥村が土方を敵陣の青コーナー押しつけ、Hi69が土方の背中にタッチ。
 入ったHi69は攻め込むが、奥村のチョップに動きが止まる。
 平井にタッチ。
 「ジュニア」コールが起こる。
 奥村と平井でダブルのショルダーアタック。
 土方はカットに入らず、声を飛ばす。Hi69育成マッチの様相。
 Hi69は平井にキックをいれてから土方にタッチ。
 5分経過。土方のキック連発。
 平井が土方の足を取ると、Hi69が入って平井の顔にドロップキック。
 Hi69にタッチ。
 土方が平井を押さえてHi69がチョップを入れるが、全然きかない。
 平井は胸を出して受け、チョップのお返し。体当たりも平井が上。
 Hi69はドロップキックで反撃して、リング下に落ちた平井にトペ。平井に命中したが、鉄柵にも当たってしまい、自分のダメージが大きそう。
 土方が平井を捕まえ、Hi69はやっと立ちあがってリングに戻る。
 Hi69がロープに飛ぶと、平井はそれを巻き投げでエプロンに投げる、が、Hi69は平井の頭を捕まえたまま平井をロープに打ち付ける。
 Hi69がコーナーに立つと、平井がそれを捕まえて、雪崩式ブレーンバスター。
 カバーはカウント2。
 土方は、「立て、立て」と声を飛ばす。
 平井がHi69をリング下に落とすと、奥村が捕まえて鉄柵へ。
 奥村とHi69がリングに戻り、奥村のカバーはカウント2。
 平井にタッチ。平井はエプロンからHi69を捕まえてリング下へのブレーンバスターをねらうが、Hi69がこえらえる。
 平井はリングインすると、Hi69をかかえあげ、股間をトップロープに落とす。
 奥村、平井がリング下におり、平井が奥村の方へHi69を振ると見せかけ、Hi69を鉄柵に振ったので、奥村は面白くない。
 リングに戻って、平井が奥村にタッチすると、奥村は平井に、「ちゃんとやれ」。
 奥村は平井をコーナーに立たせ、Hi69に向かって飛べと指示しておきながら、自分がHi69にバックドロップ。カバーは土方がカット。奥村の背中にキック。
 奥村がHi69をコーナーに振ると、Hi69はキックで迎撃。しかし奥村がラリアット。カウント2。
 Hi69の側頭部へキック。
 土方にタッチ。
 土方のキック連発。背中に胸に。
 奥村をコーナーに振って側頭部へキック。「フィッシャーマン」と声をかけてフィッシャーマン・バスター成功。しかし平井がカットにはいる。
 カットに入った平井をHi69がリング下に落とし、土方が奥村にキック。
 平井にタッチ。
 平井の串刺しエルボー。コーナーからダイビング・エルボー。
 カウント2。
 平井が裏投げへ行こうとするのを土方はこらえ、平井がロープに走るとキックで迎え撃つ。土方がロープに飛ぶと、平井はそれを投げてカバー。カウント2
 土方の回し蹴りで場内が沸く。Hi69にタッチ。Hi69はミサイルキックで攻め、さらに串刺しのキック。
 平井をコーナーに坐らせ、飛びつきフランケン。カウント2。
 平井を転がしてHi69がコーナーに登ると、奥村がカット。土方がそれをさえぎり、Hi69がムーンサルト。カバーは奥村がカット。
 土方も入るが、奥村の裏投げ。
 平井がHi69にジャーマンをかけようとするがHi69はこらえる。
 Hi69がバックを取り返すが、平井の急所蹴り。
 平井のバックドロップと奥村ののど輪落としの合体技。カバーは土方がカット。土方が奥村を蹴り落とすと、平井が土方を押しだし、平井はHi69を捕まえてエプロンの土方にHi69をぶつけて落とし、さらにロープの反動を利用してジャパニーズ・レッグロール・クラッチホールド。これでカウント3。
 奥村が平井に握手を求めると、平井は軽く指先だけで握手。


 最強タッグ決定リーグセレモニー
 トロフィーが運び込まれる。

 まずはスタン・ハンセン入場。場内歓声。
 ハンセンのテーマに手拍子。
 ハンセンが姿を現すと場内ハンセン・コール。リングインするとお約束のロングホーン

 参加全選手入場。テーマはオリンピア。場内手拍子。
 カズ、小島。小島はリングインするとハンセンと握手、
 ゲレーラ、オリジナル。TAKAブラウン。クレディブル、ジャマール。
 荒谷、川田。川田が姿を現すと川田コール。
 ギガンテス、ブキャナン。嵐、武藤。
 リングインしたギガンテスは小島を突き飛ばす。

 ハンセン会長の開会宣言。

 昨年優勝の小島から優勝トロフィーの返還。
 武道館大会がテレビ東京で放送されることがアナウンスされ、場内どよめき。
 ギガンテスが小島に突っかかり、乱闘に。リング下で揉めるが、少しやりやって小島たちが去ろうとすると、TAKAがマイクを持って、「おいおいおい、小島……聡、今回俺たちRO&Dがかきまわして優勝する。まずは今日、俺とブラウンがお前たちの首をもらう」と言って、RODコールをあおるが、場内からはブーイング。

第3試合 タッグマッチ 30分1本勝負

ケンドー・カシン
● ヤス・ウラノ

10分16秒
体固め
(プランチャ・コンヒーロ)

ラ・パルカ・オリジナル ○
パルカ・ゲレーラ

 マイケル・ジャクソンの「スリラー」でゲレーラ、オリジナル登場。
 リングインした二人はちょっと踊ってみせる。
 四股を踏むような形で片足を軸にして円を描く動き、どこかで見たなあと思ったが、しばらくたってから、「スリラー」でマイケル・ジャクソンがやっていた振り付けだと思い出した。
 オリジナルは上着を脱いで股間を拭いて見せたり。

 ヤス、カシン登場。
 ヤスは地味な髪に戻っている。
 ヤスに緑のテープ。
 カシンに青と黒のテープ。
 レフェリーはボンバー斉藤

 レフェリーがカシンのボディチェックをするとオリジナルがそのお尻をなでる。
 レフェリーがゲレーラをチェックすると、カシンがそのお尻を蹴る。
 パルカ二人は怒ったレフェリーに自分たちの手を挙げさせ、それを見たカシンも無理矢理自分たちの手を挙げさせる。
 ゲレーラとヤスでゴング。
 腕の取り合い、両者とも身軽なところを見せる。
 ゲレーラは天井を指さしてヤスの注意を向けさせ、足を取りに行くというベタな動き。
 バックを取り合った後、ゲレーラはなぜか、両手をあげ片足で立つ「ベストキッド」のポーズ。
 ゲレーラはヤスの左腕をつかんでひねり、いためつける。
 ヤスを転がして、背中に馬乗りになり、鼻の穴に指をいれる反則攻撃。
 踏みつけられれ、蹴られ、ヤスはさんざん。
 カシンは「立て」と声をかける。ヤスが立つと、ゲレーラが右ストレート連発。
 さらにヘッドバット。ヤスがやり返すとこれはきいたらしいがやりかえされる。ヤスがタッチしてもらおうとすると、カシンは、「行け」と言ってタッチしてくれない。
 ゲレーラもタッチしようとするが、オリジナルもタッチせず、まだやらせる。
 胸への張り手合戦。
 ゲレーラは両手を合わせて謝ると見せて、さらに張り手、
 ヤスはカシンの方へ行くが、カシンはまだ、「行け、行け」。
 ゲレーラもタッチしようとしてオリジナルに拒否される。
 やっとヤスがカシンにタッチ。ゲレーラもタッチしよううとするが、オリジナルはコーナーにしがみついてタッチしない。
 カシンは、ゲレーラをコーナーに押しつけ、踏みつけ、すぐヤスにタッチ。
 ヤスが蹴りつけると、ゲレーラは手を合わせて自軍コーナーへ行き、やっとオリジナルにタッチ。
 胸への張り手はオリジナルの方が遙かに上。ヤスはカシンを見るが、カシンはタッチしない。
 踊るオリジナル。
 やっとカシンにタッチ。
 5分経過。
 オリジナルの、胸への張り手の音が場内に響く。カシンが背中を向ける背中にも張り手。 カシンの逆襲の張り手、背中へのハンマー。
 オリジナルの体当たり、延髄斬り。カバーはカウント2。
 カシン劣勢。
 カシンへの声が飛ぶと、オリジナルは裏声で「カシーン、カシーン」。
 オリジナルが投げて、カウント2。
 リング下のカシンへオリジナルがトペスイシーダ。もろに命中。
 崩れ落ちるカシン。
 オリジナルがカシンをリングに戻し、ロープ越し飛び込んでボディプレス。
 オリジナルの串刺しラリアット。カシンをコーナーに坐らせて、さらに胸への張り手。
 しかしカシンがロープ越しの絞首刑でお返し。
 カシンの回転エビ固めはカウント2。
 ゲレーラにタッチ。
 ゲレーラが向かっていくとカシンが急所攻撃。ヤスにタッチ。両者、ロープに飛んで走り回り、ゲレーラはヤスの顔にドロップキック。
 調子に乗ってゲレーラが踊ろうとするとヤスの張り手。
 ゲレーラは器用にいろいろな技を出す。
 オリジナルにタッチ。二人でヤスをコーナーに振って突進すると見せかけ、スライディングでリング下におり、ヤスの足をそれぞれつかんで引き倒し、コーナーにヤスの股間を打ち付ける。
 ヤスが飛びつきボディシザースねらうと、オリジナルはそれを捕まえて後ろへ投げる。
 カバーし、レフェリーがカウントしようとすると、カシンがそのレフェリーをつかんでひきずる。ゲレーラはカシンを場外へ連れて行く。
 リングでは、オリジナルが、コーナートップに坐らせたヤスをなげ、回転してのボディアタックでカウント3。

 オリジナルたちはまた、スリラーでちょっと腰を振って喜ぶ。
 カシンは頭を押さえるヤスをつれて退場。
 
 ここで休憩。
 リングサイドに和服の女性がいたが、平井の親族らしい。

第4試合 全日本vsRO&D 4対4対抗戦 8人タッグマッチ 30分1本勝負

渕 正信
本間朋晃
宮本和志
● 河野真幸

7分37秒
片エビ固め
(サモアン・ドロップ)

ギガンテス
ブキャナン
ジャマール ○
ジャスティン・クレディブル

 登場すると、ギガンテスはブルロープでリング下にいた木原アナに襲いかかる。

 「デンジャラス・ゾーン」で、河野、宮本、本間、渕登場。
 
 クレディブルは小柄。
 コーナーに坐っていたジャマールは、コールされて飛び降りる。
 外人はテープなし。
 河野に白いテープ。
 宮本に黄色と白と青のテープ。
 本間に青と黄色のテープ。
 渕に白いテープ。

 レフェリー、ボンバー斉藤。場内からボンバー・コール。
 ゴング前からふっちーコール。

 外人4人は円陣を組む。
 日本人側も、本間、宮本、河野で丸くなり、渕も輪に入ろうとするが、本間が渕をいたわるようにコーナーに押し戻す。
 渕はやる気だが、本間たちがコーナーに下がらせる。
 ギガンテスと本間でゴング。
 エルボーの打ち合い。
 本間の胸への張り手、ギガンテスの逆水平。
 本間はエルボーを落とされるのをかわしてエルボーを打つが、きかない。
 ギガンテスに持ち上げられたのを返して、宮本にタッチ。
 宮本がロープに走ると、ギガンテスがフロントキック。
 ギガンテスのラリアット。
 ブキャナンにタッチ。
 ブキャナンは宮本のバックを取るとそのまま持ち上げ、前へ落とす。
 渕がタッチしようとして手を出すが、宮本はタッチしない。
 ブキャナンの串刺しラリアット、延髄ラリアット。ブキャナンは、コーナーに飛び上がって飛び降りながら宮本にラリアット。カウント2。
 宮本は、ブキャナンのブレーンバスターを空中で返して河野にタッチ。
 エルボーの打ち合い。河野も負けていない。
 河野はロープ際でブキャナンのラリアットを空振りさせ、ブキャナンをエプロンに落とす。しかしブキャナンは腹筋で体を起こし、ヘッドシザースで河野をリング下へ落とす。
 リングに戻ってブレーンバスターの打ち合い。河野が投げ勝ってみせる。
 渕がむりやり河野の手を握ってタッチ。
 ふっちーコール。
 ブキャナンをコーナーに追いつめて、胸への張り手連発。
 ブキャナンはパンチから反撃し、渕の手を取ってロープを歩いてみせる。
 本間にタッチ。宮本も入って二人でドロップキック。
 本間のキック。ブキャナンは本間を抱えあげてコーナーに落とし、さらに二段蹴り。
 ジャスティンにタッチ。ジャスティンの尻のポケットから白いタオルが尻尾のように出てるのはなぜ。
 本間をコーナーに押しつけ、キック連発からすぐにジャマールにタッチ。
 ジャマールは、コーナーに腰を落とした本間に巨大な尻を打ち付ける。
 ギガンテスにタッチ。
 コーナーに振られた本間は体当たりをかわして河野にタッチ。河野はドロップキックで倒してからコーナーの外人3人にエルボーでうちかかる
 ジャスティンにタッチ。
 河野の方がエルボーで打ち勝つ。
 ジャスティンは河野をつかんだままブレーンバスター三連発。
 ジャマールにタッチ。ジャマールはコーナートップから河野にダイビングボディプレス。
 両軍入り乱れ、日本人は河野以外おとされる。河野が捕まった。ジャマールが担ぎ上げ、ジャスティンがキックをいれる合体技で投げ落とし、3カウント。
 倒れたままの河野の上でポーズを取る外人4人。

 石狩が河野の様子を気遣うが、動かないのでドクターを呼び入れる。
 しかしギガンテスは石狩を落とし、ジャマールが河野を引き起こしてリング下に投げ落とす。
 宮本が河野を背負って退場。

セミファイナル 世界最強タッグ決定リーグ戦 30分1本勝負

小島 聡
○ カズ・ハヤシ

18分47秒
片エビ固め
(ファイナル・カット)
TAKAみちのく ●
ディー・ロウ・ブラウン

 TAKA、ブラウン入場。
 それぞれコーナーに立ってアピール。
 ブラウンは木原アナを威圧。

 小島のテーマでカズ、小島入場。
 カズと小島でポーズ。
 TAKAに青いテープ。
 カズに赤と白のテープ。カズはTシャツを投げる。
 小島にオレンジと白のテープ。小島もTシャツを投げた。
 レフェリー、ボンバー斉藤。

 ゴング前から小島コール。小島の要請でカズ・コールも。
 TAKAがコーナーに立つとブーイング。
 いきなりTAKAとブラウンの奇襲でゴング。
 二人が小島たちを振ろうとすると振り替えされ、リング中央で同士討ち。さらにリング下のTAKAとブラウンに、カズ、小島がそれぞれプランチャ。
 リング下でやりあうブラウンと小島。
 二人がリングに戻って通常の試合に。
 胸への張り手合戦。ブラウンのエルボー。腕の取り合い。
 ブラウンが小島を倒して、ハーフボストンへ行くかと思ったらSTFに。
 小島の手がロープに届く。ブラウンのヘッドロック。
 小島がロープに振ると、ブラウンの体当たりで小島が倒れる。
 小島のサマーソルト・ドロップはかわされ、ブラウンがお返しをねらうと今度は小島がかわす。両者立ちあがって場内から拍手。
 小島はカズに何かささやいてタッチ。
 ブラウンもTAKAにタッチ。
 TAKAのヘッドロック。体当たり。TAKAのチョップ。カズはTAKAを持ち上げて、腹を膝に落とす。さらにヘッドシザースをかけたような格好からくるりと回ってTAKAを投げ飛ばす。
 小島にタッチ。
 胸へのチョップ合戦から、小島のサミング。
 小島のバックドロップ。カズにタッチ。
 二人がかりでまた裂き。
 カズがTAKAをころがして、セカンドロープから後ろへ飛んでエルボーを落とすと、小島もトップロープ越しに飛んでエルボーを落とす。カバーはブラウンがカット。
 TAKAの腕をひねり上げるカズ。小島にタッチ。
 小島のボディスラム、エルボー、カズのギロチン、小島のサマーソルトドロップ、カズのムーンサルト。カウント2。
 小島のブレーンバスター。カウント2。
 小島が高速DDT。カバーはブラウンがカット。
 TAKAは自力で立ち上がり、小島に闘志をむき出しにしていく。
 胸への張り手合戦。
 カズにタッチ。
 TAKAにも声が飛ぶ。
 カズはTAKAを踏みつけ、張り手、逆水平。TAKAはカズが蹴ってきた足を捕まえて張り手、腰を落とさせてその後頭部へ低空ドロップキック。
 ブラウンにタッチ。ブラウンのパンチ。腰を落としたカズにラリアット。
 カウント2。
 場内カズ・コール。
 ブラウンがカズをかかえ上げ、滞空時間の長いバックドロップ。
 ブラウンがカズの頭にパンチ。TAKAにタッチ。
 TAKAのスリーパーホールド。
 小島がカズに声を飛ばす。
 TAKAがカズをロープに振ってさらにスリーパー。
 カズはTAKAの腹に肘を打ち付け、一度は逃れるが、また捕まってしまう。
 小島は身を乗り出してカズに声を飛ばす。
 やっとカズの手がロープに届きそうになるが、TAKAがカズの体を転がす。小島がカット。
 ブラウンにタッチ。
 カズは軽く持ち上げられて正面からたたきつけられるがカウント2で返す。
 ブラウンがカズをリング下に落とし、TAKAがつかまえて、ブラウンがトペ。
 カズをリングに戻して、カバーはカウント2。
 カズの奮闘に場内沸く。
 カズはバク転エルボーを一発いれて、小島にタッチ。小島の逆水平連発。
 ショルダー・スルー。
 コーナーに追いつめて逆水平連発。
 反対側コーナーへ振って串刺しエルボーから「いっちゃうぞ、バカヤロー」、エルボードロップ。
 カウント2
 エルボーの打ち合い。ブラウンが小島を振り回して落とし、さらにサイドバスター。
 倒れた小島にブラウンがムーンサルト。カウント2。危ないところ。
 場内小島コール。
 小島がドラゴンスクリュー。
 小島はサポーターを投げてラリアットに行くが、ブラウンが両腕でカット。ブラウンがジャンピングキック。TAKAが小島をいい位置に転がしてブラウンがダイビング・ボディプレス。
 これはカズがカット。
 15分経過。
 TAKAにタッチ。
 TAKAは小島の頭をちょこちょこ蹴るが、小島がコジコジ・カッター。カズにタッチ。
 TAKAの串刺しキック。TAKAはコーナートップからカズにボディプレスをねらうがカズはドロップキックで迎撃。
 TAKAのジャンピング・キック。カズがお返し。
 カズのウラカン。さらにデスバレー・ボム。カウント2
 カズはTAKAの両足を決めてうつぶせにさせる。悶絶するTAKA。
 ブラウンがはいると小島もはいる。ブラウンは小島をかかえ上げて落とし、カズをカット。 
 TAKAの後ろ回し蹴りと、ブラウンとジャーマンの合体技。さらにTAKAのニールキックでカバーは小島がカット。
 カズはTAKAにウラカンをねらうがはずされ、逆に捕まり締めあげられる。
 かなりしめられるが、小島がブラウンを振り切ってカット。
 TAKAが小島にニールキック。カズのTAKAへのキック。小島のラリアットとたたみかけて、最後はカズの決め技、ファイナルカット。
 これでカウント3
 小島は大喜び。
 カズと小島でポーズを取ってから退場。

メインイベント 世界最強タッグ決定リーグ戦 30分1本勝負

武藤敬司

時間切れ引き分け 川田利明
荒谷望誉

 南側の席にやや空席がある。
 荒谷、川田入場。場内川田コール。
 荒谷はえび茶のガウン。
 嵐、武藤が登場。

 荒谷にピンクのテープ。川田に黄色いテープが大量に。
 嵐に紫のテープ。
 武藤に白いテープ。

 京平コール。

 武藤はTシャツを客席に投げた。

 荒谷と嵐でゴング。
 場内荒谷コール。
 四つに組んですぐ離れる。
 さらに組んで嵐が押しつけ、チョップをいれてブレイク。
 荒谷もチョップでお返し。嵐のエルボー、ハンマー、サッカーボール・キック。
 荒谷は気迫では負けていない。
 四つに組んではロープへ押しつけ合う。
 荒谷のヘッドロック。
 嵐がロープにとばすが、荒谷の体当たりで嵐が倒れる。
 嵐が荒谷を押していって武藤にタッチ。
 手のさぐり合いから武藤がバックを取る。
 荒谷を押していって川田にタッチさせる。
 場内川田コール。
 バックの取り合い。
 上になったが川田も少しあぐむが、武藤の腕を取って体を返していく。
 ロープブレイク。
 静かなグランドの攻防が続く。
 腕の取り合い、足の取り合い。
 両者立ちあがって嵐にタッチ。
 5分経過。
 川田のチョップの音が響く。嵐痛そう。川田のエルボー、嵐もエルボー、
 川田のキック。キック連発。
 太股へのキックで嵐が倒れる。
 荒谷にタッチ。
 荒谷は嵐の足を取って攻める。
 荒谷がSTFに行く様な格好で嵐の左膝を攻める。
 川田にタッチ。
 川田が嵐の左太股にキック連発。
 嵐の左足を取って背中を蹴りつけ、ハーフ・ボストンクラブに。
 嵐がロープへ這っていく。
 荒谷にタッチ。
 荒谷のエルボー。嵐もお返し。
 エルボーの打ち合い。嵐は荒谷の顎を蹴り上げる。倒れる荒谷。嵐の右ストレート。
 荒谷の反撃パンチ、エルボー。
 パンチは嵐の方が上
 武藤にタッチ。
 荒谷は武藤の膝にエルボーを落とし、コーナーの嵐に打ちかかるが、武藤に捕まる。
 武藤のフラッシング・エルボー。さらに嵐もまねをしてエルボーを落とし、場内わく。
 武藤のSTF。締めあげる武藤。
 川田がカットに入って10分経過。
 嵐にタッチ。
 荒谷がエルボー連発からヘッドバット。コーナーの嵐にキック。嵐はその足を捕まえてリング中央へ行き、ラリアット。
 嵐がスリーパー。荒谷の動きが止まる。
 武藤にタッチ。
 荒谷の張り手。武藤も荒谷にスリーパー。さらに武藤がドラゴンスリーパー。
 これを川田がカット。
 嵐にタッチ。
 嵐が逆水平連発。
 胸への張り手の打ち合い。
 嵐のブレーンバスターは、荒谷がこらえて投げ返す。しかし嵐が先に立ちあがってエルボーを落とす。
 武藤にタッチ。
 武藤のキック。パンチ。
 荒谷に声が飛ぶ。荒谷のエルボー。
 荒谷はロープに振られるが、キックをいれて返してから川田にタッチ。
 川田の顔面蹴り、
 コーナーにおしつけて「イーッヤッ」とフロントキック。
 川田のブレーンバスター。
 ジャンピング・ハイキックは武藤がブロック、しかし、シャイニング・ウィザードを川田もブロック。
 川田が武藤の背中にキック連発。
 さらに武藤の顔に膝を落とす。
 カバーはカウント2。
 武藤は川田の足をとらえてドラゴン・スクリューへ行こうとするが、川田はそれをさせず、肘を落とす。
さらに武藤が川田の足を捕まえるが、川田はうまく体を乗せてつぶし、荒谷にタッチ。
 15分経過。
 荒谷のパンチ、キック。荒谷のラリアットは空振りで、膝への低空ドロップキックを食らう。さらに武藤のシャイニング・ウィザード炸裂。
 荒谷が立ちあがりかけると嵐が入って荒谷にボディスラム。続いてフロッグ・スプラッシュへ行こうとしたのを川田がカット。
 その川田を武藤が捕まえてシャイニング・ウィザードが決まる。
 ここで嵐は荒谷をボディスラムで投げすて、フロッグ・スプラッシュが決まる。
 嵐は川田をリング下に落とし、リング内では荒谷が捕まり、武藤のパンチ。
 荒谷をコーナーに坐らせて武藤のフランケン。しかし荒谷はカウント2でかろうじて返す。
 嵐が荒谷を肩車し、シャイニング・インパクトをねらう。決まることは決まったのだが、武藤は不自然な形でリングに落ちた。
 嵐が突進したのを、荒谷が捕まえてラリアット、川田にタッチ。
 武藤は腰を落としたまま。左肩を痛めている様子。肩がはずれたのかもしれない。関節が不自然な盛り上がり方をしている。
 川田のバックドロップ。
 ドクターも心配してリング下で見ている。川田が武藤の左手を持つと、武藤は悶絶。川田がさらにバックドロップ。カウント2。
 川田はみたびバックドロップ。しかし武藤は立ちあがる。川田のハイキックを、武藤は手でブロックし、嵐にタッチしようとするが、嵐はリング下で動けない。
 川田が武藤にストレッチプラム。
 川田は一度離して、逆向きにストレッチプラム。
 20分経過。
 カバーはカウント2。
 さらに川田は武藤の左手をとって腕ひしぎ。武藤はギブアップしない。
 川田がすごい形相。
 武藤は無理矢理体を起こして逃れる。嵐はリング下。
 下になった川田は三角締め。
 レフェリーはドクターの方を見たりして、武藤の左肩を気遣う。
 武藤の顔がゆがむ。
 川田が腕ひしぎ。
 武藤は体を回転さえてロープに逃れ、ドクターが心配そうに見ている。
 川田は後ろからその武藤の肩を両足で踏みつけ、さらに左肩の後ろからキック。うつぶせに倒れ武藤の左肩に膝を落とす。
 さらに武藤の左手を取ると、荒谷にタッチ。荒谷も武藤の左肩を蹴りつけてから、垂直落下式ブレーンバスター。
 カバーはカウント2。
 荒谷が武藤の後ろからドラゴン・スリーパーをきめるがあまい。
 カバーはカウント2。
 嵐が復活してエプロンに立つと、川田がけりおとす。荒谷は武藤をコーナーに振り、串刺しラリアット。荒谷が武藤を川田に振ると、川田はキックから、パワーボム。
 そこへ荒谷がムーンサルト。しかしカバーは嵐がカット。
 嵐が川田を落とすと、荒谷が嵐にラリアットをねらうが、嵐がジャーマンで投げる。
 嵐復活。
 嵐にタッチ。
 嵐の串刺しラリアット。嵐落とし。パワーボム、投げ捨て。
 嵐がコーナーに上ると川田がその足を捕まえ、荒谷を呼ぶと、荒谷がコーナーに立って、雪崩式ブレーンバスターで嵐を投げる。
 20分経過。
 川田にタッチ。川田のキック、キック。カバーはカウント2。
 川田、回し蹴り連発。嵐は顔をゆがめるが、倒れない。
 嵐が、川田の足をとらえて、ドラゴン・スクリュー。
 武藤にタッチ。武藤が川田の膝に低空ドロップキック連発。
 さらにLOVEポーズからドラゴンスクリュー、足4の字。
 残り時間3分。
 川田の手がロープに届く。武藤は左肩がまだ痛そう。
 場内川田コール。川田が体を起こしたところをねらって、武藤のシャイニング・ウィザード。
 荒谷が入ると、荒谷にもドラゴンスクリュー、シャイニング・ウィザード。
 嵐にタッチするが、武藤は川田にドラゴンスクリューをかけてからエプロンに出た。
 残り時間2分。
 嵐が荒谷を肩車して、武藤がコーナートップからシャイニング・ウィザードをかける、シャイニング・インパクトが決まる。
 嵐はそれから川田を捕まえてパワーボム。投げ捨て。フロッグ・スプラッシュ。
 カバーはしない。川田が起きあがるのを待って、川田を肩車。
 残り時間1分。
 シャイニング・インパクトは荒谷がカット。荒谷が嵐を捕まえ、川田のキックと、荒谷の裏投げの合体技。さらに川田がパワーボムで投げた所へ、荒谷のムーンサルト。
 川田は武藤を捕まえ、ストレッチプラム。荒谷は嵐に三角締め。これではきまらない。
 川田が武藤を離し、嵐を引き起こして頭に蹴りをいれたところで時間切れ引き分け。

 川田は無念そうにさっさと引き上げた。
 武藤は嵐と握手し、左肩を冷やしながら退場。

総括

 実は、しらけた興行になるのでは、と心配しながら見に行ったのだが、ふたを開けたら第1試合から盛り上がった。
 全日内部には、石狩にちょうどいい相手を借りられるという点では、他団体との交流も悪くない。
 満員にならなかったのは残念だったが、内容は悪くなかった。武道館のような大きい箱は避け、これぐらいの規模の興行を多めにして内容の充実を図っていくのがいいだろう。
 「最強タッグ決定リーグ戦」開幕セレモニーで、スタン・ハンセンが登場しただけで客席は大喜び。そのことの意味を、フロントはよく考えてもらいたい。

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