全日本プロレス観戦記

2003年-3

2003.9.6「2003サマーアクション・シリーズ2」最終戦・武道館大会

 アジアタッグ、ジュニアヘビー級、世界タッグのタイトルマッチのほかに、橋本の負傷返上による3冠王者決定戦。すべてのベルトの選手権試合がある。
 このシリーズから初参戦の“偽造王”一宮、まだ生では見たことのなかったサスケと、TAKAみちのくと、他団体からの参戦も。
 全日しか見ない私でも、こんなにいろんなレスラーを見られるようになろうとは。
 テントの売店にはお船ちゃんの姿。

 5時50分頃会場に入ったら、リングで演歌歌手が歌っていた。カシンがつれてきた気仙沼二郎という人。
 歌い終わると場内から拍手。
 四方に礼をし、リングから降りて通路を下がるとまた拍手。

 若いアナウンサーが試合発表。
 残念ながら、客席せきは空席が目立つ。
 グラジVS川田に拍手が多い。
 大谷VS小島にも。

第1試合 6人タッグマッチ 30分1本勝負

渕 正信
河野真幸
● 石狩太一

12分53秒
片エビ固め
(トランスレイブ)
カズ・ハヤシ
土方隆司
Hi69 ○

 カズ、土方、Hi69がカラーボール投げ。
 金のボールはゲームボーイアドバンス、青い透明なボールはDVDがもらえる。
 6時になると、若いアナウンサーがリングに立って場内暗転。素ぽーっとライト。
 花道沿いに「KAZU HAYASHI」の幟が何本も。1階席にも見える。
 土方、カズ、Hi69の順に入場。
 リングインした土方は過ぎにボールを手にして投げる。
 カズはコーナーに立ってTシャツを投げるサービス。
 Hi69の投げたバール2階席まで届く。
 カズはリングサイドに来た子供にボールを投げてやる。
 最後の金のボールを、土方はあっさり近くに投げ、次に青いボールを手にしたHi69は見渡し、北側2階席へ。

 「デンジャラス・ゾーン」にのって石狩、河野、渕の入場。渕は銀色のガウン。花道わきの赤ちゃんに握手。
 Hi69にオレンジのテープがたくさん。
 土方に白いテープ。
 カズに赤いテープ。
 河野に白いテープ。
 石狩に水色のテープ。
 渕に白のテープ。渕には歓声も多い。
 斉藤レフェリー

 私のすぐ後ろの席に女性3人組。一人は全日ファンで、あと二人はプロレスとうものを全く知らないらしい。
 「一番強いの誰? 一難弱いの誰? などと言っている。
 はまりそうかも、などといっているのでうれしくなる。
 セコンドの二人は、練習生なのか、他団体なのか。
 渕と土方でゴング。
 渕が土方をロープに追いつめると、土方は、チョップ、キック。場内沸く。
 渕が怒ると、土方はすぐリング下へ。
 迫る渕。逃げる土方。
 土方を追うのをやめた渕がエプロンに立つと、カズがエルボー連発から、キックでリング下に落とし、リング下に落ちた渕にプランチャ。
 カズが渕を鉄柵に振ろうとすると、渕が振り返す。
 その渕がリングに戻ろうとまたエプロンに立つと、こんどはHi69ロープ越しのドロップキックで渕を落とし、これまたプランチャ。
 土方が渕をリングに戻し、三人でストンピング。
 河野と石狩が入るが、それを落として三人でまたストンピング、洟ひっかけ。渕が立ち上がって怒ると、三人は三方へ逃げた。
 渕は頭を押さえながら河野にタッチ。土方はカズにタッチ。
 リング中央のさぐり合いから、バックの取り合い。河野がカズの腕を取って自軍コーナーに連れて行き、石狩にタッチ。石狩のキックから張り手合戦、エルボー合戦。
 石狩も負けていない。果敢にエルボーを打ち込んでいく。
 カズをロープに振って石狩のドロップキック。
 石狩が背後に回って締めあげると、カズはそのまま立ち上がってバックドロップ。
 カズは石狩をコーナーに連れて行ってHi69にタッチ。
 5分経過。
 Hi69は石狩をコーナーに押しつけてチョップ。ロープに振って投げ、カバーはカウント2。
 渕が入って石狩をひっぱていこうとするのをHi69が邪魔すると、渕はHi69を蹴り倒して石狩を引っ張っていき、石狩から河野にタッチ。カズは土方にタッチ。
 河野はネック・ハンギング・ツリーで長身ぶりを見せつける。
 しかし、土方が攻勢に出ると、キックの音が場内に響く。キック連発。くずれおちる河野。
 土方は、蹴るだけ蹴っておいて、Hi69にタッチ。
 Hi69は河野の頭にパンチ。しかし河野はチョップでおかえし。
 渕にタッチ。
 渕はパンチからキック連発。Hi69の顔を蹴りつける。
 崩れ落ちるHi69。渕はロープをつかんでHi69の頭を踏みつけ、石狩にタッチ。
 石狩がHi69を投げて後頭部へ低空ドロップキック。さらにハーフ・ボストンクラブ。
 石狩は腰を落として攻めるが、Hi69はロープへはっていく。
 後ろでは、
 「ああ3対3なんだ」などといっている。今気づいたのか。
 石狩から渕にタッチ。渕のボディスラム。
 渕の指示で河野がコーナーに足を出すと、渕はそこへHi69の頭を打ち付け、河野にタッチ。
 河野のチョップに倒れるHi69。
 Hi69は倒れながらも反撃し、河野を引っ張っていってカズにタッチ。
 カズのチョップ。声を上げながら胸を出していく河野。
 カズはやっと河野を倒し、ブレーンバスターに持っていこうとするが、河野が逆に持ち上げ、高いブレーンバスター。
 石狩にタッチ。
 10分経過。

 後ろの席では、
「なんでこの人ばっかりいじめてんの」
「なんで助けにいかないの」
「ああ1対1なんだ」

 カズがセカンドロープからムーンサルト。渕がカット。
 Hi69にタッチ。
 Hi69haロープに走って石狩の顔を蹴り、カバーにはいると渕が入ってHi69にバックドロップ。入った土方にもバックドロップ。さにカズが入るとこれにもバックドロップ。場内拍手。
 渕がHi69を振って河野の顔面キック。からにカズにも。
 渕がカズをつかまえて河野のドロップキック。
 コーナーを背にしたHi69、カズに、石狩がロープをん駆け上がっての側頭部キック。石狩がHi69にジャーマンからカバーは土方がカット。
 河野が入ると土方は河野にキック。リング下に落とす。
 リング内では両軍が入り乱れる。
 石狩がカズとHi69に捕まってダブルのファイッシャーマン・バスター。
 カウント2。場内拍手。
 河野は土方とやり合い、Hi69は石狩を投げて、コーナーからのくるくるツイストするボディアタック。これはねらいがはずれる。しかしHi69はロープに飛んで顔面キックからカバーでカウント3。
 勝負がついて、石狩を気遣う渕。
 カズとHi69はコーナーに立ってアピールしてから通路を退場。
 石狩はリングで一礼してから河野に腕を取られて通路を退場。

第2試合 6人タッグマッチ 30分1本勝負

○ 宮本和志
橋本友彦
一宮章一

9分48秒
片エビ固め
(スワントーン・ボム)
エクストリーム・ブレイド ●
ファンク・スター
グラン浜田

 浜田、ブレイド入場。
 リングインしたブレイドは、リング中央で踊りながら浜田に手拍子を要求。
 浜田は断るが、ブレイドはリング中央で肩をグニャグニャさせてみせる。
 しょうがなく浜田も手拍子。
 ファンク・スターは一人で入場。
 星条旗を餅、黄色いコスチュームにサングラス。
 花道わきで星条旗を振る人もいた。
 赤と黄色のコスチュームに付けひげ。耳に手を当て、ホーガンそっくりというか、ファンクそっくり。
 入場の途中で、花道沿いの子供に頸のレイをかけてあげた。けっこう体に肉が付いている。
 偽造ぶりに怒るファンク。
 宮本と橋本が入場。
 橋本は胴着ではなくTシャツ。 
 宮本は花道で口から水を噴き上げる。
 宮本と橋本はコーナーに立ち、宮本は腰に巻いていたTシャツを投げる。橋本も。
 選手コール。
 浜田に白いテープ
 ファンクは耳に手を当てるポーズ。
 ブレイドには白と黒のテープ。
 一宮はファンクを挑発してポージング。
 橋本に白いテープ。
 宮本に黄色と白のテープ。かなり量が多い。

 ファンクがマイクを取って英語で何か言うと(「アックスボンバー」だけわかった)、一宮は日本語で、「おい、ブラザー忘れてるぞ。英語はしゃべれねえけど、NOVAぐらい通ってるんだこのやろう」といってつっかかり、乱戦から試合開始。
 ファンクは一宮を求めるが一宮は何もせずに橋本にタッチ。ファンクも浜田に変わって二人で正常の試合に。
 いきなり橋本のキック。倒れる浜田。しかし次は橋本のキックをとらえ、橋本の足に肘を落とし、腰を落とした橋本にラリアット。
 ブレイドにタッチ。
 ブレイドのエルボー、キック。
 橋本に声が飛ぶ。
 体当たりは橋本の勝ち。
 ブレイドの背中にキックをいれて宮本にタッチ。
 宮本はブレイドをコーナーに振って串刺しエルボーからロープに走るが、ブレイドのスピンキック。浜田が入ってチョップ。宮本が浜田をロープに振って「おやじがこのやろう」とボディスラム。
 宮本がコーナーの浜田に突進すると浜ちゃんカッター。
 ファンクに変わって、ファンクのパンチ、バックブリーカーのような技で持ち上げて宮本を顔からリングに落とす。
 カバーは一宮がカット。
 ファンクが宮本をロープにうつぶせに乗せると、ブレイドがコーナートップからその背中へギロチンを落とす。
 ブレイドが宮本をコーナーに追いつめてキックからカバー。カウント2
 宮本しばらく捕まる。
 ファンクが入ってやっと宮本は反撃に出るが、ボディスラムで投げられカウント2。
 ファンクのブレーンバスターはこらえて踏ん張り、逆にファンクを投げて5分経過。
 宮本はやっとタッチできそうになるが、ファンクがその足をとらえる。宮本は体を回転させて蹴って逃れ、一宮にタッチ。
 一宮はファンクをコーナーに振って、側転エルボーからフラッシング・エルボー。さらにLOVEポーズで場内沸く。
 一宮のパンチにファンクは拳を握って「YOU」。
 一宮にファンクのギロチン。カウント1。
 一宮はキックでファンクを倒して耳に手を当て、ギロチン。カウント2。
 続いてはファンクをコーナーに追いつめて、パンチとチョップの乱れ打ちと、天龍のまね。
 橋本にタッチ。
 橋本はファンクをニュートラル・コーナーに逆さ吊りにして手拍子を要求し、逆さまのファンクの胸にキック。橋本がロープに飛ぶが、ファンクはアックスボンバーで迎撃。
 浜田にタッチ。
 浜田のフライング・エルボー。カウント2。
 浜田のヘッドバット。
 浜田がロープに飛ぶと橋本はキックで迎え撃ち、ブレーンバスターの体制で持ち上げる。浜田は持ち上げられながらも、逆に投げ返す。
 ブレイドにタッチ。ブレイドが投げようとして決まらず、逆に橋本がエクスプロイダー。
 宮本が入って、ブレイドのバックを取り、ジャーマンの体制になると、橋本がさらにそのバックについて、宮本ごとジャーマンで投げる二段重ねジャーマン・スープレックス。
 六人が入り乱れ、リング下の橋本に浜田のプランチャ。
 ブレイドが宮本がをカバーすると一宮がカット。宮本がブレイドにジャーマン。カウント2。
 宮本がブレイドを投げて、コーナーからセントーン。これでカウント3。
 ちょっと「え?」という終わり方。

 一宮は勝ち名乗りの後、リングで耳に手を当てて見せ、怒ったファンクが後ろから襲いかかり、六人で乱闘。
 ファンクとブレイドがリングに残り、ファンクがホーガンのまねをして見せてポージングをしたり。ファンクは最後に四方に礼をする。
 宮本たち三人は花道を下がっていきかけるが、ブレイドが挑発すると、宮本がリングに戻る。
 しかし組み合うこともなく、宮本は花道を戻り、ファンクたちは通路を退場。

 「あの人たちはもう試合やんないの?」と後ろの女の子。

第3試合 シングルマッチ 30分1本勝負

● 本間朋晃

5分56秒
片エビ固め
(オリンピック・ドロップ)
ショーン・ヘルナンデス ○

 ヘルナンデスは入場の時、花道で両手をあげてみせる。
 ヘルナンデスに赤、青、白のテープ。
 本間に黄色と水色のテープ。

 なんとレフェリーは村山大値! おお、全女時代に見た村山レフェリーにこんなところで再会するとは。
 彼は和田レフェリーのファンなので、同じリングで仕事でできてうれしいことだろう。

 ゴングが鳴ると、本間が組んでいくが、ヘルナンデスは投げ捨てる。
 本間がバックをとってもヘルナンデスが本間をロープに振る。
 体当たりは両者ゆずらず。
 本間がロープに飛ぶと、ヘルナンデスは飛び越えてみせ、そのまま反対側ロープに飛んだ本間が戻ってくると、後ろ向きのまま飛び上がって本間を飛び越えてみせる。
 ヘルナンデスは、本間をハンギングツリーのように持ち上げて投げ捨て、パワーを見せる。
 本間は首投げからしめにはいるが、ヘルナンデスがバックを取って左腕をきめる。
 腕の取り合いから、ヘルナンデスはさっと本間を抱え上げ、後ろに落とす。カバーはカウント2。
 さらにストレッチ・ボムのような形で持ち上げ、前に投げ落とし、カウント2。
 本間は踏ん張ってブレーンバスターで投げるがダメージは与えられない。
 キックの足を取られてそれを軸にヘルナンデスの側頭部を蹴るとそれはきいた。
 本間のエルボー、フェイスクラッシャー。
 ヘルナンデスはカバーに入った本間を軽々とはねとばして立ち上がる。
 本間のランニング・エルボー、一発目は当たるが二発目はかわされる。ロープに飛んだ本間にヘルナンデスがフランケンをかけようとすると、本間はそのまま前に落とす。
 チャンスと見て、本間がコーナーに立つと、ヘルナンデスがロープを揺すって本間は股間を打つ。
 ヘルナンデスが、自分もコーナーに立つと、本間はその背中を飛び越えて前転してリングに立ち、パワーボムのような形でヘルナンデスを投げる。カウント2。
 本間のエルボー、ローリング・エルボー。さらに飛びつくが軽々と抱え上げられ、旋回式パワーボムを食らう。本間カウント2でかえす。
 5分経過。
 またヘルナンデスが、本間を持ち上げるが勢いがつきすぎ、本間は相手の背中を飛び越え、逆さ押さえ込み。カウント2。
 突進する本間にヘルナンデスのラリアット。本間一回転。
 ヘルナンデスは本間を抱え上げて、サンダーファイヤー・パワーボムのような形でたたきつけて3カウント。
 こういう試合だと本間が光る。
 ヘルナンデスは花道を引き揚げ、石狩と河野が入って本間を気遣う。
 たいしたことはなかったらしく、本間は立ち上がって一礼してリングからおり、通路を退場。
 本間が消えると「川田」の声が飛ぶ。

第4試合 新三冠王者決定トーナメント 一回戦 60分1本勝負

○ 川田利明

3分26秒
片エビ固め
(顔面蹴り)
ザ・グラジエーター ●

 グラジエーター入場。
 両手をあげて花道に登場。
 場内騒然として川田入場。大川田コール。
 ガウン姿の川田が姿を現すと場内から歓声。

 グラジエーターに赤いテープ。
 川田に黄色いテープが大量に。おいうおい決勝の分のテープは残っているのか。
 京平コール。
 村山レフェリーはリング下でロープを片づける。

 ゴングが鳴ると、グラジは川田を指さして何か挑発。
 川田は屈伸。場内川田コール

 まずグラジが川田をコーナーに押しつけるがきれいにブレイク。
 場内拍手、。
 四つに組んでグラジが川田を押し倒す。右膝を気にする川田。
 グラジは川田の胸を突いて、さあ来いというポーズ。
 川田はロープに飛んでハイキック。さらにハイクック、スピンキック。
 怒ったグラジはパンチから投げ捨てパワーボム。川田はしばらく倒れたまま。
 グラジはカバーせず、川田を引き起こしてすが、川田がエルボー。グラジもエルボー。
 川田の張り手、キック。ジャンピング・ハイキック。腰を落としてたグラジの側頭部へさらにキック。川田は右膝を気にするが、すぐに、倒れたまま動かないグラジをカバー。
 和田レフェリーはカウント2まで数えて躊躇するが、3までたたく。あっという間の川田の勝利。
 グラジの様子がおかしいのでレフェリーもあわてる。
 渕が入ってセコンドにあれこれ指示をする。和田レフェリーは川田の手を挙げ、川田は石狩に支えられなが退場。
 グラジはぴくりとも動かない。今日に限ってドクターがいないらしい。セコンド陣も心配そうにしていたが、しばらくしてグラジはやっと身を起こし、呆然としている。
 ヘルナンデスがかけつけて気遣う。
 グラジはまったく状況が理解できていない様子。
 不思議そうな顔で辺りを見回し、ヘルナンデスに支えられて通路を退場。
 場内から拍手。

第5試合 新三冠王者決定トーナメント 一回戦 60分1本勝負

● 小島 聡

17分07秒
ドラゴン・スープレックスホールド
大谷晋二郎 ○

 大谷入場。 大谷の赤い幟が一つ立つ。
 赤と黒のきんきらのジャンパーの大谷登場。
 セコンドには保坂や山笠らが現れる。
 小島入場。場内手拍子。小島コール。
 大谷はリングに座り込んで小島を待つ。
 白とオレンジのガウンをまとい、白鞘の刀を持った小島が入場。
 木原アナ。
 大谷に赤いテープ。
 小島にオレンジのテープ。小島が刀を抜くと、刀身はオレンジ色。

 ゴングとともに両者つっこみ、一度すれ違って小島のラリアット。カウント2。あわやという展開。
 コーナーの大谷に小島のストンピング。さらに小島のブレーンバスター。カウント1。
 胸へ張り手合戦。
 小島のエルボー。大谷は小島のラリアットをかわしてバックドロップ。小島はリング下へ。
 大谷はロープの間をあけて招き入れるが、小島は違うところからリングに戻る。
 大谷のスリーパー、三角締め。
 ブレイクしてさぐり合いから胸を合わせ、力比べ。
 大谷かが勝って小島が膝をつくがすぐに返す。
 次は小島が大谷を跪かせる。
 小島は手を離してストンピング。
 5分経過。
 小島のスリーパー。
 しかし大谷は小島の親指をかんで立ち上がる。大谷が場内にブーイングを要求すると、投げ捨てバックドロップ。
 胸への張り手合戦、大谷の張り手がひときわ大きな音。これはきいた様子。
 大谷は小島をコーナーに追いつめ、ロープに走って顔面ウォッシュ。
 もう一度ロープに走るが、小島が立ち上がってエルボーで迎撃。
 大谷の腕をのどに絡ませて後ろに倒すがカウント1。
 大谷をロープに振って抱え上げて回して落とす。カウント2。
 小島のチョップ。腰を落とす大谷。小島が顔面ウォッシュのお返し。
 大谷をコーナーに振ってエルボから「いっちゃうぞ」とやると大谷はすぐに立ち上がってドロップキック。さらにバックドロップ。
 大谷がスワンダイブをねらうと小島はドロップキックで大谷をリング下に落とす。
 さらにロープに飛んで小島のトペ。
 場内沸く。
 小島が大谷をエプロンに持ち上げ、エプロンからリング下へコジコジ・カッター。
 小島が先にリングに戻る。
 大谷がエプロンに立つと、小島はロープに飛んで横殴りのラリアット。大谷はまたリング下へ。
 和田レフェリーもリング下に降りて大谷の様子を見たが、エプロンに戻ってカウントをし始める。
 山笠などが大谷をのぞきこみ、小島もリング下に降りて、無理矢理大谷をリングに押し上げる。
 小島がストンピングから大谷をリングの中央へ引きずっていってカバー。カウント2。
 大谷が立ち上がるとコジコジ・カッター。さらにまたコジコジ・カッター。
 大谷はロープにすがって立ち上がろうとする。
 小島は大谷をコーナーに座らせて雪崩式コジコジ・カッター。カウント1。場内拍手。
 大谷は拳を握り、小島は腕のサポーターを投げ、ラリアットをねらうが、大谷はそれをかわしてドラゴン・スープレックス。さらにドラゴンスープレックス。小島はふらつきながらもラリアット。両者ダウン。
 小島は頭を押さえ、大谷は大の字。
 小島が先に立ち上がるがまた倒れ込む。
 小島がやっとたって大谷を起こしすと、大谷のフライング・ニールキック。さらに大谷のバックドロップ。
 さらに大谷が拳を握ってエプロンに出てスワンダイブ式ドロップキックが小島の背中に炸裂。
 カバーはしないで、小島にパワーボムをかけようとするがきまらない。小島の背中をたたいてロープに飛ぶと、小島がラリアットで迎撃。
 15分経過
 カバーはカウント2。場内ドドドド。
 小島が先に立ち上がり、ロープに飛んでラリアットをねらうと、大谷がフルネルソンに取る。小島は逃れ、ロープに飛ぶと大谷のハイキックが待っていた。大谷の旋回式パワーボム。カウント2。ドドドドドド。
 大谷は背後に回ってスリーパー。コブラクラッチ式。
 場内小島コール。小島の足がロープに届く。
 大谷はベルトを巻く仕草から小島にフルネルソン。一度はかわされても、再びねらってドラゴンスープレックス・ホールド。これでカウント3が入ってしまう。
 場内騒然。
 大谷はコーナーに立とうとするが、一度は落ちてしまう。やっと立ってアピール。
 大谷に場内から大きな拍手。大谷は一度リングから降りるが花道へ。
 客が差し出した幼児を抱え上げ、日本刀の変わりに構えてみせる。

 ここで休憩。
 フロアー、1階席は9割、2階席7割というところか。

第6試合 アジアタッグ選手権試合 60分1本勝負

佐藤耕平
○ 横井宏考

11分31秒
片エビ固め
(顔面パンチ)
奥村茂雄
平井伸和 ●

 なぜか甲子園の「栄冠は君に輝く」のイントロ。
 あとはいつもの奥村の入場テーマで平井、奥村が登場したが、先にリングに入った平井は、マイクを手にして、奥村に「俺はお前のテーマで入場したくないんだよ。俺は自分のテーマで入場する」といって通路を戻っていき、リングアナが「青コーナーより平井伸和選手の入場です」とコールし直して、平井が一人で入場。
 面白くない奥村。ロープを挟んでにらみ合うが、石狩が間にはいる。

 横井、佐藤がベルトを肩に入場。

 スペースビジョンの近藤さんが選手権試合宣言。
 ベルト返還。横井に声が飛んだする。
 平井に黄緑のテープが大量に。
 奥村に白いテープ。
 横井に赤いテープ。
 佐藤にオレンジのテープ。

  村山レフェリーが全日武道館初登場でアジアタッグを裁く。体型は昔と変わらないが、顔はさすがに年齢を感じさせる。

 横井が佐藤を制し、平井は奥村と握手して自分が出る。
 横井のタックル。上になった横井がパンチを繰り出すが、平井はガード。平井のバックドロップ。
 横井を起こして天龍ばりパンチとチョップ。
 奥村にタッチ。
 横井は奥村を押していって佐藤にタッチ。二人で奥村の胸を蹴る蹴る。
 佐藤は倒れた奥村の背中を蹴り、奥村が立ってエルボーの打ち合い。ロープに飛んでエルボーを打ち合う。
 佐藤のキック奥村が倒れ、佐藤のストンピング。立ち上がった奥村が張り手、佐藤も張り手。ロープに飛んだ奥村のエルボーで佐藤が倒れる。
 平井にタッチ。
 二人で佐藤をロープに振ってダブルのショルダー。平井のエルボー・ドロップ。カウント2。
 平井のスリーパー。佐藤の足がロープに届く。平井はストンピングからボディスラムで投げ捨てる。
 立ち上がった佐藤に、平井と奥村でサンドイッチ・ラリアットをねらうが、佐藤がかわしてあい打ち、二人はにらみ合うが、ロープに飛んだ佐藤にダブルのエルボーをくれて握手。 奥村のチンクラッシャー。平井が抱え上げて、奥村がパワーボム、平井がコーナーからエルボードロップ。奥村がカバーしてカウント2。
 奥村の投げっぱなしジャーマン。さらにエクスプロイラーに行こうとするが、佐藤はキックでかわして横井にタッチ。横井の膝。横井は裸足。
 コーナーを背にした奥村にパンチ連発。さらに右ストレート。マウントポジションからパンチ連発。
 奥村は両手でブロックし、横井が腕ひしぎに行くが平井がエルボー・ドロップでカットして5分経過。
 佐藤のハイキック。横井のパンチ。佐藤がバックドロップ、ヒザ、ロープに飛んでジャンピング・ニー。
 奥村はカウント2で返す。
 佐藤は奥村をコーナーに振って串刺しエルボー。二発目は奥村がラリアットで迎撃。奥村もダメージが大きい。
 横井にタッチして横井が裏投げに行こうとすると、平井が低空ドロップキックでカット。横井が奥村に腕ひしぎをかけると、佐藤も入って平井を腕ひしぎにとる。
 奥村の足がロープに届いて場内拍手。
 横井のフロントスリーパー。奥村はそれを抱え上げ、横井の股間を膝に落として平井にタッチ。
 平井は横井を投げてコーナーからエルボードロップ。
 カウント2。
 平井のパワーボムは崩れたが、かえって危ない角度で落ちて横井はうごけない。
 佐藤がカットにはいるが平井はラリアットで迎撃。
 平井のカバー。かろうじてカウント2。
 奥村と平井で横井を振って、奥村、平井の順に串刺しラリアット。
 奥村が横井をかかえ上げ、平井がコーナーにあがって合体パワーボム。
 奥村のカバーを横井はカウント2でかえす。
 奥村は首をかききるポーズから垂直落下式ブレーンバスター。佐藤がカットに入ると、平井も入って佐藤にWARスペシャル。奥村は横井を捕まえて永田ロック。
 横井はじりじり後ろへ下がって足がロープに届く。
 平井は佐藤を投げ捨て、奥村は横井に蹴りを入れてから平井にタッチ。平井が横井を持ち上げ、奥村のチョークスラムとの合体技。平井のカバーは佐藤がカット。
 佐藤が奥村を投げると平井が行くが、佐藤は平井もジャーマンで投げる。その佐藤を奥村が裏投げで投げる。
 平井は両手をあげ、横井にラリアット。カウント2。
 平井が横井の首に腕を回すと、横井の右ストレート。
 平井は耐える。横井のスリーパー。
 平井はしめられたまま立ち上がり、後ろに倒れて横井の背中を打ち、奥村が入ってカット。
 場外で佐藤と奥村、リング内は横井と平井。
 立ち上がった横井が平井の髪をつかんで右ストレート これでカウント3。

 プロレスラーとしてのうまさは平井・奥村組なのだが、勢いというか、突っ走るエネルギーはZERO−ONEの二人の方が上だった。
 ベルトを受け取り、花道を退場していく二人に拍手とブーイング。

第7試合 世界ジュニアヘビー級選手権試合 60分1本勝負

○ ケンド−・カシン

15分05秒
腕ひしぎ逆十字固め
ザ・グレート・サスケ ●

 黒いコスチュームのサスケが花道沿いの客の手にタッチしながら入場。
 昔テレビで見たときよりはだいぶ肉がついているように見える。
 カシンの入場では、「はーい、お待たせしました」とかいう声に続いていつものプロブレム。
 場内手拍子。
 カシンは気仙沼二郎を連れて花道を入場。沼二郎はベルトを肩にかけ、ロープをあけてカシンを入れる。

 近藤さんが認定書を読む。
 沼二郎がベルト返還。カシンは自分の持ってきたベルトを差し出すが受け取ってもらえない。
 カシンは沼二郎に、自作のベルトをかざせと指示し、沼二郎がかざすと場内から拍手。
 サスケに赤いテープが一人から。
 カシンに黒と青のテープ。
 ウォーリー・コール。

 ゴングがなって組み合い、カシンがロープに追いつめてブレイク。
 腕の取り合いから両者立ち上がって場内拍手。
 サスケはかにばさみ上になってキャメルクラッチ風にはいるが、カシンはサスケの親指をかんで立ち上がる。それをウォーリーがカットしてカシンは不満そう。
 カシンはストンピング。投げて腕ひしぎ。
 バックの取り合いになってサスケがバックに取り、逆にキャメルクラッチ。しかしカシンはサスケの下をくぐり抜けて逆に決める。
 今度はサスケがカシンの親指をかんで立ち上がる。
 サスケの首投げからスリーパー。カシンは手を後ろに回してサスケのマスクのひもに手をかけるがウォーリーはそれをゆるさない。
 カシンの首投げ、カバーはサスケがブリッジから立ち上がる。サスケが上になるとカシンも同じことをして見せ、さらにカシンが上になってサスケもまた同じことをする。
 サスケはリング下に降りて間合いを取り、リングに戻るがカシンが背中を蹴りつける。
 5分経過。
 カシンがサスケの後頭部をマットにたたきつけ、ストンピング。
 サスケは腰を押さえて転げ回る。
 カシンはサスケをリング下に落として、ハンマーを落とす。
 さらにサスケを通路奥に連れて行って客席に投げ捨て、サスケは客席の上で一回転。
 カシンがサスケを連れ戻して鉄柱に頭を打ち付けると、「カチン」という音が響いた。
 カシンがサスケをリングに戻し、自分も戻ってエルボースマッシュ連発。
 サスケをコーナーに振って突進すると、サスケはそれをかわして体当たり。さらにロープ中段から後ろに飛んでエルボー。カバーはカウント2。
 サスケのジャンピングキック。
 カシンの連れてきた沼二郎は、着物の上にTシャツを着てセコンドについていて、花道からレフェリーに何か抗議。
 カシンがロープを挟んで沼二郎と向かい合っていると、サスケが後ろから飛んでアタック。カシンが沼二郎にぶつかる。
 さらにサスケがロープ越しに飛ぶと、カシンはかわして沼二郎にあたってしまう。
 花道下のカシンに、サスケがバク転からアタックすると、カシンは沼二郎に身代わりをさせる。タフな沼二郎。
 客席で揉めてからカシンがサスケをリングに戻し、カバーするとサスケの手がロープをつかむ。
 サスケがカシンをコーナーに振って突進するとカシンは足で迎撃。しかしサスケもくずれたウラカンでおかえし。
 サスケがコーナーからミサイルキック。カウント2。
 10分経過。
 サスケがコーナーからボディアタック。カウント2
 サスケの卍固め。崩れて離れ、サスケがカシンを捕まえて投げようとすると、カシンは後ろへ回転して逃れ、逆に卍固め。さらにカシンのローリング・クレイドル。
 カウント2からまたローリング。カウント2でまたまたローリング。
 カシンはそのままサスケの膝を決めにいく。
 ブレイクしてカシンのストンピング。
 やっと立ったサスケがロープに飛んだが、カシンはワンハンド・バックブリーカーにきってとる。
 カウント2。
 サスケが体当たりからロープ中断からバク転してアタック。コーナーに連れて行って浜ちゃんカッターのようなことをしようとすると沼二郎がレフェリーに抗議。サスケはカシンの背中越しに前転してカシンの頭を打ち付けるがカウント2。
 サスケがウォーリーに抗議しているとカシンが立ち上がる。サスケのトラースキック。
 サスケのハンマー。
 カシンの頭をコーナーに打ち付け、ロープに振ってサスケがジャンプ。カシンはスライディング。
 カシンをサスケが肩車してのどをロープに落とす。
 サスケがカシンをコーナーに座らせて雪崩式に行こうとすると、カシンがサスケの急所を殴り、ロープ越しに絞首刑。
 カシンの回転押さえこみからカシンの腕ひしぎ。サスケは一度返して上になるがカシンが返して腕ひしぎ。
 これが決まってサスケがタップ。


 カシンはベルトとトロフィーを受け取るが、トロフィーはリング下に投げ捨てて退場。
 サスケは怪我をしたばかりで動きが精彩を欠いていた。しかし、体調が万全だったとしてもカシンには勝てなかったのでは。
 カシンの実力がありすぎて敵がいない状態だ。

セミファイナル 世界タッグ選手権試合 60分1本勝負

武藤敬司
○ 嵐

18分24秒
体固め
(シャイニング・インパクト)
ギガンテス
TAKAみちのく ●

 三味線のテーマ曲でTAKAとギガンテス入場。
 TAKAは黒いガウン。
 ギガンテスはハンセンみたいなウェスタンの格好。ロングホーンまでやっせみせ、なぜか木原アナになぐりかかり、ストンピング。木原アナはリング下に落ちて若いアナウンサーに代わる。
 嵐、武藤の入場に場内歓声。

 TAKAに白と青と水色のテープ。
 ギガンテスにピンク、黄色、青のテープ。
 嵐に紫のテープ。
 武藤に白いテープ。
 ウォーリー・コール。
 武藤とTAKAでゴング。
 場内武藤コール。
 TAKAが武藤の周りをぐるぐる回り、隙をうかがう。バックの取り合い、手の取り合い武藤がTAKAの左腕を取るがロープブレイク。
 TAKAは敏捷に動いて武藤にフロント・スリーパーからヘッドロック。武藤が左腕を取って倒す。
 TAKAが首投げから、武藤の後頭部と顔に低空ドロップキックを連発して、それぞれ嵐、ギガンテスにタッチ。
 ギガンテスは武藤を意識する。
 四つにくんでギガンテスのヘッドロック、胸へのチョップ。
 嵐の張り手。エルボーの打ち合い。
 嵐をコーナーに振ってギガンテスが突進すると、嵐はそれをかわしてギガンテスはリング下へ。
 武藤が入ると、TAKAがドロップキック。TAKAはさらにドロップキックで武藤をリング下へ落とし、リング下の嵐へ向かって、トップロープに一度乗ってからボディアタック。
 ギガンテスが嵐をリングにあげ、ギガンテスも戻る。
 5分経過。
 ギガンテスが嵐の頭をつかんで膝を連発。
 TAKAにタッチ。TAKAを嵐がロープに振ると、TAKAが体当たりして大きな音がするが嵐はゆるがない。
 嵐の指示でTAKAはさらにロープに飛び、体当たりするが、嵐は揺るがず、またTAKAがロープに飛ぶと、自分から体当たりしていってTAKAを倒す。
 嵐がTAKAを投げ捨て、武藤にタッチ。
 武藤が首投げからフラッシング・エルボー。場内拍手。
 さらに武藤のSTF。それが崩れてTAKAの首を締め上げるが、TAKAはこらえ、武藤の腕にかみつく。
 ウォーリー「かむな、こら」
 嵐にタッチ。
 嵐のココナッツクラッシュ。
 膝をついたままTAKAが張り手を出すが、嵐は動じない。
 嵐がTAKAを持ち上げ、ブレーンバスターで投げ捨て、ハーフ・ボストンに。ギガンテスが入って嵐は手を離す。
 ギガンテスが戻ると嵐は再びTAKAの足をもち、ボストンクラブへ。ギガンテスがカット。
 武藤にタッチ。
 武藤のキック。TAKAは倒れても立ち上がるが、武藤のドラゴンスクリューから足4の字。
 TAKAの手がロープに届いて10分経過。
 嵐にタッチ。
 嵐の串刺しラリアット。
 反対側に振ってさらに突進すると、TAKAはそれをかわして側頭部へキックを入れてギガンテスにタッチ。ギガンテスのブレーンバスター。
 カウント2。
 ギガンテスが嵐の足を抱えて裏投げ。カウント2。
 ギガンテスが顔面パンチ。
 嵐はロープに振り、ショルダースルーで投げて武藤にタッチ。武藤はドロップキック連発。さらにドラゴン・スクリュー。
 武藤がスワンダイブ式ドロップキック。
 さらにギガンテスをコーナーに座らせて、雪崩式フランケン。場内拍手。
 カバーはTAKAがカット。
 嵐も入ってTAKAをリング下に落とすが、TAKAはさっと戻り、リング下の嵐にプランチャ。
 武藤はギガンテスのチョークスラムをかわし、シャイニング・ウィザードをねらうが、TAKAが横からその武藤にドロップキックを決めてカット。
 ギガンテスが武藤を投げてTAKAにタッチ。
 TAKAは嵐をギガンテスに任せ、武藤の左膝に低空ドロップキック3連発から左足に膝十字。
 嵐がカット。
 ギガンテスが嵐を捕まえ、花道ラリアットをきめようとするが、嵐がかわし後ろに回る。すると、ギガンテスは急所攻撃からチョークスラム。
 リング内ではTAKAが武藤を転がして裏アキレス腱。
 武藤はロープに逃れたが、立ち上がったTAKAがウォーリーをロープに押しつけ、その間にギガンテスが武藤をコーナーに座らせ、自分は中断に立って雪崩式ブレーンバスター。
 TAKAがカバーしてカウント2。
 15分経過。
 TAKAとギガンテスは片手をあげ、チョークスラムのポーズ。
 ギガンテスがチョークスラムを決め、TAKAがカバーするがカウント2。
 立ち上がろうとする武藤にTAKAがラ・マヒストラル。カウント2。
 バックの取り合いから、TAKAは前転して裏アキレス腱固め。
 嵐が入ってカット。嵐は、ギガンテスが入るとバックドロップ。さらにTAKAにラリアット。ここで武藤がTAKAにシャイニング・ウィザード。嵐にタッチ。
 嵐がTAKAをチョークスラムで投げようとすると、TAKAはうまくかわしてウラカンぎみに投げ、カバーはカウント2。
 嵐の投げっぱなしジャーマンはTAKAがバク転でリングに降り立ち、TAKAがウラカンにいこうとすると、嵐はそれをパワーボムの形でリングに打ち付ける。カウント2。
 倒れたたTAKAに、嵐がコーナーに立ってフロッグ・スプラッシュへいこうとするとギガンテスが邪魔をする。
 武藤がギガンテスを引き離し、フロッグ・スプラッシュが決まるがTAKAはカウント2で返す。
 TAKAのキック。嵐のラリアット。
 嵐がTAKAを肩車して、武藤がコーナートップからダブるインパクト式シャイニング・ウィザード。
 嵐がカバーしてカウント3。

 TAKAのマイク。
「おい、武藤……さん。嵐……さん。あんたらつええなあ。でもよお、俺はこの日に備えてシャイニング・ウィザードとフロッグ・スプラッシュを研究してきた。でも、あんなわけのわかんねえ技つかってひどいじゃないか。こんな小さい俺に勝ってうれしいか。俺はニューヨークに5年いた。俺の仲間でオールジャパンに来たがってるやつが山のようにいる。さっそく次期シリーズに強力な外人を呼んでやるよ。俺一人で勝てねえからよ。俺にはこの体がある(とギガンテスを前に出し)、俺には頭がある。See you next time」

 武藤はコーナーに立って、リングサイドで「吉田屋」の紙を掲げている女性ファンに向かってLOVEポーズ。

メインイベント 新三冠ヘビー王者決定戦 60分1本勝負

○ 川田利明

21分34秒
体固め
(座っている大谷への延髄斬り)
大谷晋二郎 ●

 赤地に黄色い字で「王道」と書かれたTシャツの奥村がロープの間を開け、近藤さんとと木原アナがリングに。

 大谷入場。
 大谷はタイツだけで客席を挑発しながら登場。
 川田は黒いTシャツ姿で登場。
 大谷がロープ際にいたので、川田は大谷を下がらせてからリングイン。

 大谷に赤いテープ。
 川田に黄色いテープ。さっきより多いくらい。
 京平コール

 そこにグラジが来て、マイクでなにか川田に文句をつけるが川田がフロントキックで蹴落とす。グラジはリングには行って川田に襲いかかり、川田の右膝にエルボーを落とす。倒れた川田を蹴りつけセコンドがはいってグラジを押さえ、渕と平井がグラジをおして花道を戻らせる。
 川田はコーナーで腰を落としていたが、立ち上がる。大谷は面白くない様子。
 ゴング。
 両者しばらく離れたまま。
 場内川田コール。大谷コールも起こる。
 様子を見合って、四つに組む。大谷がロープに押しつけ、きれいにブレイクして拍手。
 さぐり合いから、川田がタックル、それを大谷がかわし、両者立ち上がる。
 大谷の後頭部に川田のエルボー。張り手と逆水平の打ち合い。川田の方が威力がある。川田がキック連発からスピンキック。
 リング下に降りる大谷。膝を押さえる川田。
 和田レフェリーも川田の膝が心配な様子。
 大谷が戻り、四つに組んで川田をコーナーに押しつけ、前腕部で川田の顔をごしごし。
 川田を投げてスリーパー。
 川田は下から大谷の顔を蹴り上げ、大谷は手を離して倒れたままの川田の右足をけりつける。
 立って間合いをとる両者。
 胸を合わせて力比べ。バックの取り合い、腕の取り合い、川田がカニばさみで大谷を倒し、、バックを取って上になる。
 川田はヘッドロックに移行して立ち上がり、ロープにとばされるが体当たりで大谷を倒す。
 倒れた大谷の顔に膝を落とし、大谷は足をばたつかせて痛がる。立ち上がってエルボーの打ち合いから、大谷がいきなり川田の右膝に低空ドロップキック。客席にブーイングを要求してから、腰を落とした川田の膝を蹴りまくる。
 川田の足がロープの外に出ているので和田レフェリーが注意するが、大谷は聞き入れず、川田に顔面ウォッシュ。
 ロープに飛んでさらに顔面ウォッシュ。
 怒った川田が立ち上がって、エルボー。ロープに飛んだ大谷にハイキック。自分が飛んでハイキック。大谷がロープに飛ぶと川田はハイキックで迎撃。
 両者ハイキック、顔面キックの打ち合いから、川田が気合いを入れながら顔面キック。
 倒れた大谷の足を取り、ハーフボストンへいこうしながら顔を踏みつけ、顔面ウォッシュのお返しもしてから、ハーフボストンクラブへ。大谷の足がロープに届く。
 川田の弓矢固めが出て場内どよめく。
 腰を押さえる大谷。
 立ち上がった大谷に川田の逆水平連発。ぐらつく大谷。さらに逆水平で大谷は大の字。
 大谷が立ち上がると、川田がニーリフト連発。大谷の張り手。川田は顔面キック連発からコーナーに振って「ディーヤー」とハイキック。
 大谷はすぐにキックでお換えし。さらにロープに飛んで川田の右膝に低空ドロップキック。川田の右足をつかんでハーフボストンクラブ。
 川田はうつぶせのまま左足でけって逃れるが、大谷は上になって川田の右足を攻めつづける。
 膝十字をきめると、川田は上体を起こして、ロープに這っていく。場内拍手。
 川田の膝の裏側を蹴る大谷。客席にはブーイングを要求する。
 大谷が、川田のまねをして、頭を押さえつけて顔を連続して蹴ると川田は怒って張り手連発。
 しかし大谷は川田の足をとらえて肩に乗せ、川田を倒して足4の字へ。
 場内川田コール。
 足4の字がきまったまま両者上体を起こして顔の張り合い。
 川田はやっとロープに逃れるが、大谷は足をほどかない。
 やっと離して大谷が先に立ち上がる。
 川田が立ち上がるところへ、大谷がスワンダイブ式ドロップキックで背中を蹴る。川田はすぐに立ち上がり、ハイキック。しかし大谷は手でブロック。
 大谷はロープに飛んで両者顔面ハイキック相打ち。
 川田が先に立ち上がる。
 川田が蹴りを連発し、大谷が立って張り合い、大谷が川田の膝に低空ドロップキック。
 大谷が旋回式パワーボム。カウント2。
 大谷が後ろから川田の首を締め上げる。
 場内川田コール。
 川田の足がロープに届いて15分経過。
 大谷の突進を川田はハイキックで宇換えうち、大谷が蹴っていくと押し倒し、大谷がたちあがったところに川田のラリアット。
 大谷を起こして高角度バックドロップ。
 カバーはカウント2。
 腰を落としたままの大谷にストレッチプラム。
 大谷がロープに手を伸ばすが、川田は逆方向にねじってそれをゆるさない。
 カバーはカウント2。場内拍手。
 大谷は蹴ってきた川田の足をとらえ、さらにフルネルソンになるが、川田がエルボーで返し、後頭部にエルボーを落とす。
 大谷がバックを取るが、川田が回転してキック。
 大谷は平気で、川田にバックドロップ。川田が立つとさらにバックドロップ。
 川田を起こしてさらにドラゴンスープレックス、投げ捨て。カウント2。
 場内ドドドドドドド。
 大谷が膝十字。
 離れてみていた渕がリング下を回って様子を見に行く。
 場内川田コール。
 渕がエプロンにあがりかけると場内騒然。川田はロープにのがれかけが大谷が引きもどし、渕がTシャツを脱ごうとすると、奥村や本間がそれを止める。
 川田はやっとロープに。しかし大谷は離さない。場内ブーイング。
 やっと大谷は離して立ち上がる。
 川田は延髄ラリアットからハイキック。さらにドロップキック。
 20分経過。
 川田が大谷を起こしてパワーボムへ行こうとするが、大谷が腰を落とす。その顔を蹴ってパワーボム。
 カウント2
 ドドドドド。場内騒然。
 大谷のエルボー。川田のハイキック。エルボーの打ち合いから川田のハイキック。
 大谷踏ん張る。
 川田が垂直落下式ブレーンバスター。カウント2。
 ドドドドドドドドドドド。場内狂乱。
 大谷はやっと立ち上がる。川田のジャンピング・ハイキック。カウント2。
 ドドドドドドド。
 腰を落としたままの大谷の頭に回し蹴り。これでカウント3。
 黄色いテープが飛ぶ。

 川田が勝つだろうとは思っていたが、大谷はよくがんばった。
 川田はベルトを両手に、場内に掲げてみせる。
 本間がマイクを持ってきて、渕が川田に渡すよう指示し、川田がマイクを持つ。
「やっとここにベルトが帰ってきましたこれからが俺の王道です」
 川田は再度ベルトをかざして見せ、さらに四方に礼をして花道から退場していった。

総括

 ベルトの絡んだ試合はすべて予想通りではあったが、川田の勝利はやはりうれしい。
 問題は次だ。どのベルトも、挑戦者が光っていないと試合が盛り上がらない。世界タッグはTAKAが連れてくる外人チームだろうが、三冠はどうか。小川だったら盛り上がるだろうし、客ももっと入るのでは。
 このところ、第1試合から場内が沸くことが多いが、デビューしたての新人と、他団体からの参戦選手の力によるところが大きい。中堅どころがもう一皮むけないと、三年後、五年後が不安だ。
 来年は武道館でも興行は減らすという。しばらくは身の丈にあった興行を続けて内部の充実を図る必要があるということだ。


2003.10.26「RE−BIRTH×RE−VERSE」 最終戦・武道館大会

 武道館についたら、気仙沼二郎が、テントの前で、みちのくプロレスの優待券を配っていた。
 14時30分に会場入り。場内閑散としていて不安になる。
 ロックが流れているが、これがメタリカというものらしい。
 45分、いきなり阿部アナが、「ホーク・ウォリアーさん」と始めたので驚く。
 「失礼しました、ただいまよりホーク・ウォリアーさんの追悼セレモニーを始めます」と言い直し、経歴を紹介。
 渕が遺影を持って登場。外人は西側に、日本人は東側に並ぶ。TAKAは外人側にいた。
 客席がまばらなままテンカウント。

第1試合 シングルマッチ 30分1本勝負

○ 奥村茂雄

6分58秒
グランド・コブラツイスト
平井伸和 ●

 今シリーズ全戦シングルマッチが組まれている二人の試合。
 まず平井登場。
 コーラのペットボトルを手にして現れ、両手をあげてアピールながら歩いてきて、コーラを花道に置き、側転してみせる。
 コーナーに立ってコーラを掲げて見せ、それから斉藤レフェリーに差し出すが、手を振られる。
 奥村は最初だけ六甲おろしになっているテーマで登場。阪神の帽子をかぶって現れたが、花道でその帽子を客席に投げた。
 平井(コールは「クラッシャー・バンバン・ヒライ」)に赤と黄色と白のテープがかなり大量に飛ぶ。
 奥村には白いテープ。
 第1試合からテープが多いので処理に手間取る。
 まず奥村がマイクを手にし、「平井、渕さんから聞いたんだけどな、この試合で勝った方を、川田さんの最強タッグのパートナーとして推薦するそうだ。今日はぶっとばしてやるからな」
 平井もマイクを取り、何か言うかと見せかけていきなり奥村に張り手。すぐにカバーするが、まだゴングがなっていない。
 ゴングを要請して、倒れたままの奥村をカバーするが、カウント2。
 しかし奥村は立ち上がれず、平井が頭にストンピング連発。
 奥村がやっと立ち上がってエルボー合戦。しかし、奥村の動きが止まる。
 場内から奥村に声が飛ぶ。
 平井は体が太くなっている。
 突進する平井を奥村はかわして回転エビ固めに行こうとするが、上になった平井がそのまま腰を落としておさえこみカウント2。
 突進する平井を奥村がラリアットで迎撃するが、カバーにはいれず。奥村、まだダメージがある。
 よっつに組んで奥村のヘッドロック。
 平井がロープに振ると、帰ってきた奥村は体当たりでたおす。もう一度ロープに飛ぶと、今度は平井がショルダースルーで投げた。
 奥村の巻き投げ、平井のヘッドシザースから、両者たちあがって場内から拍手。
 平井は組むかと見せて、リング下にエスケープ。
 すぐにもどって力比べ。
 平井は奥村の指を踏みつけたり、奥村がブリッジすると、その上に乗ったり。奥村はそれから盛り返して平井を投げ、スリーパーに。
 平井「チョークはいってるぞ、おら」
 平井はチンクラッシャーで脱出、トラースキック。
 奥村をロープに振ってエルボー。コーナーに立って、ダイビング・エルボーからカバーはカウント2。
 五分経過。
 ロープに飛んだ奥村をボディスラムでカウント2。
 奥村はショートレンジ・ラリアット、カウント2。
 奥村の逆襲が始まる。コーナートップからミサイルキック。カウント2。
 奥村がチンクラッシャーから、ロープに飛んでラリアットをねらうと平井がかわして投げ、次は奥村が投げる。突進する奥村に平井が迎撃のラリアット。カウント2。
 平井がバックを取ると、奥村は身を沈めて回転エビ固めをねらうが、平井が上になって腰を落とし、カウント2。危ない危ない。
 平井がレフェリーに「三つはいっただろう」と抗議していると、奥村が横からそれを捕まえ、グランドコブラでカウント3。
 平井は憮然とした表情。奥村は両手をあげ、よろこんで退場。
 平井はコーラを手にすると、放送席へ行き、アナウンサーに何か文句を言ってから通路を退場していった。

第2試合 6人タッグマッチ 30分1本勝負

渕 正信
土方隆司
○ 石狩太一

12分47秒
横入り式エビ固め
宮本和志
Hi69
ジェレミー・ロペス ●

 「デンジャラス・ゾーン」で、石狩を先頭に3人登場。
 土方は2階席まで投げてみせた。石狩のボールは高くは上がるのだが、距離が伸びない。
 
 Hi69、ロペス、宮本登場。
 Hi69はトップロープ越しに前転してリング・イン。
 ロペスはコールされてコーナーに立つ。テープはない。
 Hi69もコーナーに立ち。オレンジのテープが飛ぶ。
 宮本には白と黄色のテープ。
 石狩に水色のテープ。
 土方に白と赤のテープ。
 渕には白いテープ。
 この試合も斉藤レフェリーだが、レフェリー・コールはなかった。
 宮本は頭が爆発している。ハリネズミみたい。
 渕には女性ファンのグループから声が飛ぶ。これが噂のファン・クラブか。
 宮本と土方でゴング。どちらにも声が飛ぶ。
 ファン同士で声の掛け合い。
 バックの取り合い、腕の取り合い、足の取り合いと基本を見せて立ち上がり、拍手が起こる。
 土方の内股へのキックで宮本が声をあげる。そこで渕にタッチ。フッチー・コールを女性ファンが主導。
 渕が宮本をコーナーに追いつめ、ブレイク。
 渕がフルネルソンにとらえると、宮本は腕力にものを言わせてそれをはずそうとする。宮本は声をあげ、両手をぐっと押し下げ、力こぶを作るようにしてはずそうとするが、渕はそれをさせず、宮本の体を揺する。
 それを西、北、東と3方向でやってみせ、最後に宮本がはずす。宮本は腕の太さを誇示。 四つに組んでから、今度はこんどは宮本がフルネルソン。
 土方と石狩は、渕に、宮本のようにやれ、とポーズを見せるが、渕は苦戦。宮本のようにやろうとするのだが、できない。
 場内からわき起こる笑いとフッチー・コール。
 渕がなんとか腕を押し下げてもが、宮本が元に戻してしまう。
 渕は石狩に、カットに入れとしきりに手招きするが石狩は入らない。渕はやむなく、「このやろう」と声をあげて、ロープへ走っていき、足を出してブレイク。
 宮本はHi69にタッチ。
 Hi69は渕の左手をねじり上げるが、渕のキックで形勢逆転。渕はかるくHi69をなげすてる。
 渕のボディスラム、逆エビ。
 放送席後ろの女性ファンのグループがさかんに渕に声を送る。
 五分経過。
 石狩にタッチ。
 Hi69をロープに振って石狩のドロップキック。カウント2。
 エルボーの打ち合いから石狩の張り手でHi69が倒れるが、倒れながらHi69が石狩の急所を蹴ったらしく、石狩悶絶。
 ロペスにタッチ。石狩を投げてカウント2。ロペスは間を取らず、石狩に逆エビ。
 渕がカットにはいりかけるが、石狩は自力でロープへ這っていく。一度は引き戻されるが、またはっていく。ブレイクを命じられる前にロペスが離し、宮本にタッチし、ダブルのブレーンバスターから宮本がカバーしてカウント2。
 宮本が石狩を投げると、石狩は声をあげて立ち上がり、果敢に宮本にうちかかる。しかし宮本が投げてキャメルクラッチ。
 土方が宮本の背中を蹴ってカット。
 Hi69にタッチ。Hi69がキックを連発。
 さらにコーナーに押しつけ、顔を踏みつける。渕が救出しようとするが、レフェリーがとめる。
 Hi69は石狩をすわらせ、その顔に後ろ回し蹴り。カバーはカウント2。
 石狩を投げて、Hi69がコーナーに駆け上って高いムーンサルト。
 カバーは渕がカットのそぶりを見せて2。
 コーナーに振られた石狩はエルボーでお返し。さらにスイング式ヘッドシザース。
 土方にタッチして、土方が後ろから前からHi69を蹴る。キックの音が場内に響く。 10分経過。
 土方は「フィッシャーマン」と叫んでかけにいくが、Hi69にかわされ、ロペスにカットされる。宮本が代わって入って土方にドロップキック。さらに串刺しラリアット。
 土方くずれる。
 宮本が土方を持ち上げ、滞空時間の長いブレーンバスター。さらにショートレンジ・ラリアットを放つが、これは土方が体を沈めてかわし、キックを放つ。
 土方はさらに串刺しハイキックをねらうが宮本がかわして逆さ押さえ込み。あやういところでカウント2。
 それぞれ石狩とロペスにかわって、石狩がロープを駆け上がってキック、スイング式DDT。
 カットしようとするHi69を渕が蹴り落とす。
 ロペスはスイング式フルネルソンDDTからストレッチ技に入り、そのまま投げて頭から落とすがカウント2。ブレーンバスターもカウント2。
 カットに入った渕がロペスにドロップキック。宮本が入って渕を落とすと土方がキックで宮本の動きを止めてリング下に落とし、自分も下りると、Hi69がリングに戻り、ロープの反動を利用して土方にトペ。
 リング内は石狩とロペス。ロペスが石狩を丸め込もうとしたのを石狩はうまくかわしてスクールボーイで押さえ込み、カウントは微妙だったが、レフェリーが「三つはいった」とアピールしてゴング。
 ロペスたちは抗議するが、受け入れられない。
 アナウンサーにもわかりにくかったようだ。
 渕はHi69、宮本、ロペスと握手。石狩も3人と握手。
 この試合の後、ロペスはほかのレスラーと同じように、セコンドとして雑用をこなしていた。

第3試合 シングルマッチ 30分1本勝負

● シルバー・キング

13分33秒
片エビ固め
(フェニックス・スプラッシュ)
LOW−KI ○

 木原アナ。
 シルバーキング登場。
 赤と緑の派手なマント。花道に姿を現すと、口から水をはきあげる。
 コーナーに立って場内に拍手を要求。
 Low−Kiはトップロープ越しに前転してリング・イン。
 シルバーキングに銀と緑と白と赤のテープ。
 ロウキーにはテープはなかった。
 村山大地レフェリー。
 レフェリーに声が飛ぶ。

 ゴングが鳴ると、シルバーキングはコーナートップからバク転してみせる。
 身長はさほど変わらないが、体重はシルバーの方がかなり重そう。
 Low−Kiは左肩に大きなテーピング。
 腕を取られたLow−Kiが蹴りでシルバーキングの手を離すと拍手が起こる。
 シルバーキングがバックを取るが、Low−Kiはなげさせず、バックのとりあい、腕の取り合い、基本を見せめまぐるしい展開。最後は二人とも、仰向けに寝た状態から反動を利用してピョンと立ち上がり、場内拍手。
 ここでシルバーキングが握手を求め、Low−Kiが応じると、手を握ったままシルバーキングがキック。
 Low−Kiを投げてカバーはカウント2。
 立ち上がったLow−Kiはシルバーキングの逆水平に倒れる。
 シルバーキングが押さえ込もうとすると、Low−Kiがその両足を握り、シルバーキングもLow−Kiの両足をつかんで二人でぐるぐる回転。
 力比べはシルバーキングが優勢。Low−Kiが下になると、シルバーキングが体を浴びせかけようとすると、両足でそれを押し返し、さらに体を起こして、シルバーキングの上を飛び越える。
 Low−Kiは体がよく動く。シルバーキングも「すごいねえ」と日本語で感心。
 シルバーがリング下に下りると、Low−Kiはエプロンから前転式トペ。
 五分経過。
 ロープを挟んで、Low−Kiがシルバーキングにドラゴンスリーパー。
 シルバーキングがそれをはずして、今度はLow−Kiがリング下に。
 エプロンのシルバーキングはその後頭部にキックを入れ、リング内にはいると、ロープに飛んで三角飛びで、トップロープ越しにボディアタック。
 さらにLow−Kiを客席に連れて行き、客の中でLow−Kiを痛めつける。
 リング下に戻って、シルバーは水を口に含み、Low−Kiをリングに入れ、蹴りつけ、ボディスラム。倒れているLow−Kiにコーナー二段目からムーンサルト。カウント2。
 立ち上がったシルバーキングは口から水を噴き上げる。
 Low−Kiの体をねじるストレッチ技で苦しめ、腰を落としたLow−Kiの側頭部にシルバーキングのキック。さらに足4の字。
 リバース状態になってもシルバーキングはあなかなか離さなかった。
 シルバーキングがパワースラムで投げようとすると、Low−Kiはその頭をつかんでマットにたたきつけた。
 Low−Kiがダメージでロープにもたれると、シルバーキングはロープの間で体を回転させてその頭を蹴る。カバーはカウント2。
 ウラカンを回転エビで返したりと互いに上になってシルバーキングやっと上になってカウント2。
 Low−Kiが飛びついて、しがみつくような形で右腕をきめにかかるが、シルバーキングはそれを投げ飛ばす。
 10分経過。
 Low−Kiが飛びかかるとシルバーキングは身をかがめてかわし、カバーしてカウント2。
 Low−Kiはロープに飛び、2段目から反動で飛んでキックを放つが、自分も苦しいらしい。少し間があってカバー。カウント2。
 シルバーキングは力にものをいわせてLow−Kiをたたきつけ、トップロープに立つが、後ろからLow−Kiがとびかかり、シルバーキングの首に足をかけて逆さづり。
 シルバーキングをコーナーに振って、Low−Kiが側転から側頭部へキック。シルバーキングをボディスラムで投げておいて、Low−Kiがやっとコーナートップに。
 今度はシルバーキングが後ろから襲って、Low−Kiをコーナーにすわらせ、ドラゴンスリーパーの形で後ろへ雪崩式でなげる。
 カバーはカウント2。場内わく。
 シルバーキングがパワーボムをかけようとすると、Low−Kiはその頭を飛び越えてのがれ、回転エビ固めに行こうとするのをさらにLow−Kiがかわし、と、めまぐるしい。
 Low−Kiのデスバレー・ボムで、シルバーキングは動かなくなり、Low−Kiがコーナートップから前方二回転ボディプレスでカバーしてカウント3。
 やっと勝ったLow−Kiの方が、ダメージは大きかったようだ。
 シルバーキングは手を挙げて客に応えながら通路を下がり、Low−Kiは花道を下がって、最後にポーズを取って見せた。

第4試合 スペシャルマッチ 30分1本勝負

○ ザ・マスク・オブ・タイガー

11分28秒
体固め
(ダイビング・ヘッドパット)
グラン浜田 ●

 木原アナ。
 グラン浜田入場。鮮やかな緑のタイツ。
 タイガーはなかなか姿をあらわさず、金ぴかのマントでセコンドを二人従えて入場。
 浜田に黄緑のテープ。
 タイガーに青と黄色のテープ。
 京平コール。

 浜田とタイガー、体格が全く違う。
 リング内を二人で軽やかに回るのだが、タイガーのおっぱいがゆさゆさ揺れる。
 タイガーが足を取って、浜田がロープに逃れる。
 四つに組んで、タイガーが浜田の腕を取り、浜田がバックを取って上になり、タイガーがロープに逃れる。
 グランドで腕の取り合い、足の取り合い。
 両者立ち上がり、タイガーがクルクルっと回って相手の足にかにばさみをかけて倒す動きを見せようとしたが空振り。それでも浜田は倒れた。
 浜田が立ち上がり、ロープに飛んで体当たりすると、二回目はタイガーがショルダースルー。さらに両者飛んでドロップキック相打ち。 
 タイガーが浜田の右すねに後ろ回し蹴り。
 浜田のヘッドバット。腰を落としたタイガーに浜田のショートレンジラリアット。浜田が腕ひしぎ。
 前の試合に比べるとじっくりした展開なので、前の席の子供は退屈している様子。
 タイガーがキック連発。
 エルボーを落として、腕ひしぎをねらうが、浜田はグリップを離さない。
 五分経過。
 浜田が上になってタイガーの足を極める。
 タイガーがロープに手を伸ばす。
 浜田のエルボー連発。首投げ、腰を落としたタイガーにショートレンジ・ラリアットからカバーはカウント2。
 浜田はそのままタイガーの左腕を決めてねじり上げる。タイガーは極められたまま立ち上がって浜田を投げる。が浜田は腕を放さず、そまた腕をねじり上げる。
 持ち方を変えて浜田が腕ひしぎ。タイガーはやっと腕をはずして立ち上がる。
 力比べから浜田の巴投げ、
 リング下に下りた浜田へ、飛ぶふりをして、タイガーがトップロープとセカンドロープの間を横に回って見せようとするがうまくいかない。
 浜田がタイガーを鉄柵に振り、コーナー・トップからリング下のタイガーへプランチャ。
 リングに戻って浜田のバックドロップ。カウント2。
 浜田が、コーナー中段からタイガーに飛ぶと、タイガーはそれをかわして、右腕をとって腋固め。
 浜田は体を回していってロープに逃れ、10分経過。
 「タイガー飛んでくれ」「無理を言うな」とヤジの応酬。
 タイガーが投げてカウント2。タイガーがブレーンバスターで投げようとすると浜田はこらえて投げ返し、カバーはカウント2。
 浜田のウラカン。カウント2。
 タイガーのキック。体勢が崩れて美しくない。
 タイガーがツームストン・パイルドライバー。浜田倒れたまま。
 タイガーはゆっくりコーナートップに上がって、フライング・ヘッドバット。
 これでカウント3
 浜田はパイルドライバーの時のダメージが大きかったらしく動けない。
 立ち上がるまで時間がかかったが、タイガーと握手し、健闘をたたえあって退場。
 グラン浜田のおかげで成り立った試合だった。
 タイガーよ、いやさ佐山聡! あの「ケーフェイ」は何だったのだ!

第5試合 全日本vsRO&D ハンディキャップタッグマッチ 30分1本勝負

カズ・ハヤシ
● 本間朋晃
河野真幸

9分28秒
体固め
(チョークスラム)
TAKAみちのく
ギガンテス ○

 花道の両側にKAZU HAYASIの幟が並び立つ。
 TAKAとギガンテス入場。
 ギガンテスは偽ハンセン。ロングホーンの手つきをしてみせる。
 TAKAの指示で、ギガンテスが手にしたロープで木原アナになぐりかかり、リング下にけりおとす。
 TAKAがマイクを取って、「大丈夫かリングアナ。しょうがねえな、俺がリングアナやってやるよ。続きましてカズは椰子組の入場です」
 河野、本間、カズが登場。
 カズがマイクを取って、「グラジエーターが怪我して休んで3対2に。そんなのは俺がプライドとしてやらない。あと一人つれてこい。それまで俺はやらない」。
 TAKA「おい、カズ……ヤハシ。こんなカードを組んだのはお前の会社、全日本プロレス、お前の会社だよ。お前はこんなあつかいでいいのか。お前はかみつかないのか。お前はアトランタからニューヨークにいた。お前のいる場所はそっちじゃないんじゃないのか。お前は俺たち。RO&Dにはいるべきだ。お前はそんなの着てないで、これを着るべきだ」と、自分のTシャツをぬいでわたし、カズはまよいながら手にとるが、それを投げ捨て、乱闘で試合開始。リング内はカズとTAKAがのこり、めまぐるしく飛び合う。赤いテープ、黄色、水色のテープが飛ぶ。
 そのロープがからまって、TAKAは思うように動けない。
 本間が入ってカズをロープに振り、胸元にエルボーを入れてカバーはカウント2。
 河野にタッチ。河野がTAKAにけりつけ、ボディスラム連発。
 TAKAはすぐに立ち上がり、三発目をくらっても立ちあがるが倒れてしまう。
 カズにタッチ。
 カズのドロップキック。顔面を踏みつけ、顎をねじり上げるとギガンテスがカットにはいる。
 本間にタッチ。
 本間のキック。TAKAは張り手で反撃してギガンテスにタッチ。
 ギガンテスは本間をかかえ上げてコーナーマットに顔を打ち付ける。
 ギガンテスは本間を花道に投げ捨て、自分も花道に出て、本間をリフトアップし、リングに投げ入れる。
 TAKAにタッチ。
 TAKAはキックで倒れた本間を踏みつける。立ち上がった本間とエルボー合戦から、TAKAがサミング。
 TAKAの腕折り。脇固め。
 本間は耐え、カズが入ってTAKAの顔にドロップキックでカット。
 ギガンテスにタッチ。
 ギガンテスは逆水平連発。本間は耐える。ギガンテスのヘッドバットで本間が倒れ、ギガンテスは本間をかかえ上げて膝の上に落としてカバー。カウント2。
 TAKAがロープ越しに本間を羽交い締めにし、ギガンテスが突進してフロントキックを出すと、本間がかわして同士討ち。
 カズにタッチ。
 カズがロープ前で倒立して反動で後ろに飛んでギガンテスにアタックしてギガンテスはTAKAにタッチ。
 両者飛んだりはねたり。TAKAは前から後ろからカズを蹴る。
 TAKAは客席に手拍子を要求してコーナーから飛んだが、カズがドロップキックで迎撃。カズのキック連発。
 それぞれ、河野、ギガンテスにタッチ。
 肉弾相打つ雰囲気。エルボーの撃ち合い。
 ギガンテスの後ろからのショートレンジ・ラリアット。
 ブレーンバスターの打ち合いは、河野が勝って投げてみせる。場内拍手。
 本間に変わって、本間はコーナーからミサイルキックではいる。
 本間のラリアット。しかし捕まってギガンテスがパワーボムへ持っていこうとすると、本間はギガンテスを飛び越えて回転エビ固め。カウント2。
 ギガンテスは本間をかかえ上げて、その背中を落としてカバー。
 河野がカットに入り、ギガンテスに落とされる。TAKAが河野に向かって飛ぶが河野がかわす。
 河野がTAKAを羽交い締めにすると、カズがそれに飛ぶ。しかしTAKAがかわして同士討ち。
 ギガンテスはカズの髪をつかんでエプロンに持ち上げ、チョークスラムの形でリング内に投げ捨てる。
 ギガンテスが本間にパワーボム。終わるかと思ったが2で返す。
 さらにギガンテスのチョークスラムの構え。たかがトラースキックで本間を蹴って助勢。
 このチョークスラムが決まってカウント3
 青いテープが投げ入れられる。
 高は倒れたままのカズに黒いTシャツをきせる。
 RO&Dと書かれている。カズの姿をカメラマンに撮らせ、村山レフェリーにギガンテスと手を挙げてもらって、通路を退場。
 試合が終わると、場内にスモークがたかれ始めた。

第6試合 世界ジュニアヘビー級選手権試合 60分1本勝負

○ ケンドー・カシン

16分32秒
片エビ固め
(腕ひしぎ逆十字のまま丸め込む)
ドクトル・ワグナーJr ●

 阿部アナウンサー。
 ワグナー入場。
 カシンの入場は、気仙沼二郎ともうヤス・ウラノを従えて。
 ガオラの近藤さんが選手権試合宣言。
 気仙がベルトを返還。近藤さんがそれをかざす。
 ヤスがもうひとつのベルトをわたすがそれはささっと外に出される。
 ワグナーに赤と緑のテープ。カシンに黒と銀と青のテープ。
 斉藤フェレリーに「じゅんちゃん」コール。
 カシンは、レフェリーがマスクをチェックするのをいやがる。

 ゴングがなると、両者組み合い、ワグナーがカシンをコーナーに押しつけ、カシンのマスクをチェックし、後転してから片膝をついて腕を組んで上を向くポーズ。
 今度はカシンがワグナー同じことをしてみせると、ワグナーは怒ってラリアット、スライディングキック。
 カシンがリング下に逃れると、ワグナーは飛ぶと見せかけて後転からポーズ。
 チョップ、エルボーの打ち合い。ワグナーの声が響く。ワグナーがドラゴンスクリュー。
 ワグナーがカシンの足を取るとカシンが足を取り返して押さえ込みカウント2。
 カシンが握手を求めると、ワグナーは警戒しながら手を出す。握手するとカシンは蹴りを入れて襲いかかり、互いに上になり下になりし、カシンのネックブリーカー。
 ワグナーがリング下に逃れると、カシンは後を追うと見せかけて、リング中央で腕を組んでワグナーのポーズ。
 場内沸く。
 戻ったワグナーのキック、チョップの音が響く。
 ワグナーはコーナー・トップからミサイルキック。カウント2。
 ワグナーが横から抑え込んでカウント2。
 ワグナーのヘッドシザースをカシンが体を起こしてはずし、さらにかけると、カシンはロープに足をのばす。
 カシンに声が飛ぶと、ワグナーが「るさい」と日本語で怒鳴りつけ、腕を組んでポーズ。
 五分経過。
 ワグナーのラ・マヒストラル。カウント2。
 ワグナーがリバースのフルネルソンでカシンをの体をねじる。カシンは体を入れ替えようとするが、ワグナーがおしつけてカウント2。
 ワグナーは押さえこんだ体勢からパワーボムのように持ち上げ、たたきつけるがカウント2。
 ワグナーがカシンを花道に出して、花道でパワーボムかけようとし、かからないとワグナーのセコンドが柵を持ってきて、ワグナーはそれでカシンを痛めつける。
 ワグナーはリングへ這っていくカシンを捕まえて、花道でロメロスペシャル。
 さらにワグナーが後ろから攻めるが、カシンはその指をかんでリング内に連れて行く。
 ワグナーがカシンをコーナーに振れば、カシンは足で迎撃し、ワグナーは相撲の仕切のまねらしいことをしてつっぱりつっぱり。
 カシンを反対側に振って「このやろー」と叫んで、カシンをコーナートップに立たせて雪崩式ブレーンバスター。
 カウント2。
 ワグナーが「このやろう」ラリアット。カシンがリング下に落ちると、気仙がかけより、ワグナーがエプロンから飛ぶと、カシンは気仙を身代わりにして自分はリングに戻る。
 ワグナーのセコンドが入ってカシンを痛めつけ、リング下に落とし、セコンドが飛ぶと、カシンは今度はヤスを身代わりに。
 カシンがリング内でワグナーのセコンドを痛めつけていると、ワグナーも入って、二人がなりでカシンを痛めつける。
 二人でたたきつけてワグナーがカバーすると、レフェリーは一度はマットを叩くが、途中でカウントをやめる。ワグナーがレフェリーを殴ると場内ブーイング。
 ワグナーがパワーボム。カウント2。
 カシンがロープに飛ぶと、セコンドが足を引っ張り、ワグナーがカシンをかかえ上げて、ジャンピング・パワーボム。カウント2。
 両者ダメージが大きい。
 ワグナーはヘッドバットからカシンをコーナーに立たせて自分も上るが、カシンが急所を殴り、動きが止まったところで、カシンがコーナー越しの絞首刑。
 ワグナーはリングに戻ると、カシンの腕を取って丸め込み、カシンの頭に足をかけてねじりあげるが、カシンは足をロープにのばしていく。
 ヤスがマットをたたくのに合わせて手拍子が起こり、カシンの足がロープに届く。
 両者ロープに飛んでワグナーのラリアット、パイルドライバー。カウント2。かなりきわどい。
 カシンの動きが止まる。ワグナー軽くジャンプしてそのまま押さえ込み。カウント2。
 15分経過。
 場内「カシン」コール。
 コーナーでの攻防があって、コーナーのカシンにワグナーが突進すると、カシンが両足で迎撃。さらにワグナーをコーナーにすわらせて飛びつき腕ひしぎ。ところがワグナーはそれをうまく丸め込み、それをカシンが返し、さらにワグナーが返しカシンが返してカウント3。
 ワグナーのセコンドのシルバーキングが、今度は俺と戦え、と、カシンにアピールすると、ヤスがTシャツを脱いでエプロンにあがる。
 リング下におりていたカシンは、気仙を、お前も行け、とおしだす。気仙は着物を脱いでヤスとリング・イン。
 ヤスはエルボーでシルバーキングをリング下に落とし、気仙はおろおろ動き回る。カシンも入ってどうするかと思ったら、リング下の近藤さんからトロフィーを貰って花道へ。
 ベルトを手に提げて、ヤスと気仙沼を従えて退場していった。
 シルバーキングとワグナーは手を挙げて場内にアピールして人差し指を突き上げ、場内を見回したりしてから通路を退場していった。

第7試合 荒谷望誉復帰戦

○ 小島 聡

16分38秒
体固め
(ラリアット)
荒谷望誉 ●

 7.19武道館大会で嵐に敗れてから欠場を続けてきた荒谷がの復帰戦。
 木原アナ。
 村山大値レフェリー。
 やせて顔が小さくなった荒谷が、ワインレッドのガウンをまとって入場。
 小島はいつもの服装で刀を下げて入場。
 花道で立ち止まってオレンジの刀を抜いてみせる。
 荒谷にピンクのテープが大量に飛ぶ。
 小島にオレンジ、黄色のテープ。

 四つに組んで、離れる。
 荒谷のヘッドロック、小島はそのままバックドロップ。しかし荒谷は離さない。
 荒谷がロープに飛んで体当たり。小島は動かず。荒谷に指示されて小島がロップに飛んで体当たりをすると荒谷は倒れる。
 それから、胸へのチョップ合戦。
 荒谷のボディへのパンチで小島の動きが止まり、さらに荒谷のパンチ。
 ロープに飛んだ荒谷を、小島が抱えて投げようとすると、荒谷は回転して小島の頭をマットにたたきつける。小島がリング下に逃れると、荒谷はトップロープ越しに飛んで見せ、さらに小島を鉄柵に振り、エプロンを走ってフライング・ショルダーアタックまで見せる。決して形はよくないが、よくとんだ。
 荒谷が小島をリングに戻して、ボディスラムからスリーパー。
 小島の足がロープに届くが、荒谷は小島を引きずり戻す。
 再度小島の足がロープに伸びて、そこで離した。
 荒谷は小島を花道に出して、頭へパンチ。さらにパンチ。小島の張り手、荒谷の張り手。荒谷は顔面かきむしりから、ブレーンバスターをねらうが、小島はこらえる。小島は体の向きを変えて、花道から客席へブレーンバスターで荒谷を投げようとするが、すぐには投げられず、体の向きがずれて、結局花道に荒谷を投げた。小島は花道を戻って助走をつけて走ってきたが、荒谷がキックで迎え撃つ。荒谷はロープに飛んで小島へ突進したが小島はエルボーで迎撃。
 荒谷は花道下におちたが、小島がもどし、両者リングに。
 コーナーの荒谷に小島が逆水平連発。
 反対側に振って小島のエルボー、「いっちゃうぞ」と言いかけたら荒谷が立ちあがって小島に反撃。倒れた小島を起こして、荒谷がコーナーに押しつけ、腹にキック。パンチ。ボディにパンチ。
 反対側に振って荒谷が串刺しラリアット。倒れた小島にサソリ固め。
 小島ははっていってロープに逃れる。
 立ちあがった小島の顔面、ボディに荒谷のパンチ。さらにキック連発。
 荒谷が小島を反対側に振って突進すると、小島がカニばさみで荒谷の顔をコーナー中段にうちつけ、立ち上がった所へ小島が逆水平。
 反対側に荒谷を振ってエルボーから「いっちゃうぞ、バカヤロー」
 ダイビング・エルボー・ドロップからカバーはカウント2。
 小島がパンチとチョップと天龍式攻めを見せる。
 荒谷は小島のラリアットをかわしてジャーマン。
 小島を起こしてバックを取り、小島はこらえるが、結局荒谷が投げきってカウント2。
 小島はダメージが大きい様子。
 10分経過。
 小島のドラゴン・スクリュー。両者動きが止まる。
 小島が荒谷の腕を相手の首に巻き付けるようにして後ろに倒してカバーはカウント2.
 今度は、荒谷がうしろからおそいかかってスリーパー。倒れてそのままスリーパー。
 小島の足がロープに届く。
 荒谷のラリアット。小島は倒れない。次のラリアットはかわしてコジコジカッター。
 小島が荒谷をコーナートップに坐らせて、頭を抱えてマットに落とす。カウント2。
 場内拍手。
 小島は腕のサポーターを投げ、ラリアットに行くが、荒谷はその腕を取って投げ捨て、腕ひしぎに。
 場内騒然。
 小島は手をロープにのばすがなかなか届かない。やっと体を回転させて足がロープに。
 荒谷はパンチから小島をロープに振ってフライング・ラリアット。パワーボム。カバーせずにコーナートップからムーンサルト。カウント2。
 荒谷は首をかききる仕草から、小島を垂直落下式ブレーンバスターで投げるが、小島はすぐに立ちあがり、ふらつきながらもラリアット。両者ノックダウン状態。15分経過。
 ここが荒谷のふんばりどころ。場内荒谷コール。
 小島が先に立ちあがり、ラリアットに行くと、その腕を荒谷が蹴って、逆にラリアット。丸め込んだがカウント2。
 場内ドドドド。
 荒谷が先に立ちあがり、ブレーンバスターの打ち合い。これは小島が投げきってカバーは荒谷がカウント1で返した。立ち上がった荒谷はロープに飛んだが、小島がラリアットで迎撃。これがカウンターで決まってカウント3。
 荒谷あと一歩。
 小島はふらふらと花道を戻って行きかけたが、途中で前のめりに倒れ、声援を送られ、よろめきながら消えていった。
 荒谷は悔しそう。リングで一礼して通路を戻っていき、拍手を送られた。

セミファイナル 荒谷望誉復帰戦

○ 武藤敬司

24分26秒
体固め
(ムーンサルト・プレス)
ブキャナン
ディー・ロウ・ブラウン ●

 ブラウン、ブキャナン入場。
 ブラウンは丸刈り。
 ブキャナンはスキンヘッド。
 TAKAとギガンテスもその後についてきた。
 二人ともRO&Dと書かれたコスチューム。
 嵐、武藤登場。黒いガウンの嵐、銀のガウンの武藤がそれぞれベルトをもって入場。
 背の高い中年男性が花束を持ってリングにいるので、何かと思ったら、全日の35周年ということで、全日創立当時のメンバーだったサムソン・クツワダ氏から、武藤社長に激励の花束が贈られるのだった。
 ガオラの近藤さんが選手権試合宣言。

 コールの時、TAKAあおるが挑戦者チームにテープは飛ばない。
 嵐に紫のテープ。
 武藤に白と青のテープ。
 京平コール。
 嵐とブキャナンで試合開始。
 四つに組んで嵐のヘッドロック。
 体当たりは両者ゆずらず、チョップ合戦からブキャナンのエルボー。
 ブキャナンはスライディングでリング下に下り、ささっと戻って身軽なところを見せる。
 嵐が突っ張りでブキャナンをコーナーに追いつめ、反対側に振って串刺しラリアット。カウント2。
 ブキャナンが嵐の左手を取ってブラウンにタッチ。
 ブラウンと嵐のエルボー合戦。ブラウンが体当たりしたが、自分が苦しそう。
 ブラウンはロープに飛んで体当たりと見せかけて嵐のまたの下をくぐり抜ける。
 ブキャナンにタッチ。ブキャナンは嵐に対し、武藤に代わるよう要求。
 タッチして入った武藤は、ロープ・ワークで元気のいいところを見せる。
 バックの取り合い腕の取り合い、ブラウンは武藤の背中をたたいてボディスラムで投げ、エルボーを落とす。すぐに武藤は立ちあがってブキャナンの腕を取って投げる。
 武藤は巻き投げをかけて嵐にタッチ。
 嵐とブキャナンで指を組み合わせ、胸を合わせ、力が入ったところにブラウンが入って嵐の背中を打つ。膝をつく嵐。
 ブキャナンが左足で蹴ろうとすると、嵐はその足を捕まえて肘を落とし、ブキャナンを倒して足を攻める。
 武藤にタッチ。
 武藤は体調がいいらしく、元気にブキャナンの足を攻める。投げて倒して、胸をたたき、フラッシング・エルボー。
 武藤がSTFで上になるとブランがカット。
 嵐にタッチ。
 ブキャナンは左膝を蹴られると動きが止まる。白いテープが巻かれている。
 嵐のハーフ・ボストンクラブ。
 嵐が一方的に攻め、腰を落としたブキャナンにスリーパー。
 ブラウンがカットに入り、嵐は武藤にタッチ。
 ロープに振られたブキャナンは、不完全ながらラリアットで返し、ブラウンにタッチ。
 武藤が腰を落とすと、ブラウンはロープに飛んでスライディング式にラリアット。
 武藤はリング下におりたが、ブラウンがロープの反動を利用して飛ぼうとすると、体を移動させた。
 それを見たブラウンは、ロープをつかんで前転してエプロンに立ったはよかったが、セカンドロープとトップロープの間に首がはさまってしまい目をむく。
 ブキャナンが慌てて走っていって戻してやっていた。
 武藤がリングに戻り、ブラウンはロープ越しに前転してアタック。さらにブラウンのパワーボム。カウント2。
 ブキャナンにタッチ。
 ブキャナンのボディシザース。武藤を回転させてカウント2。ブラウンにタッチ。
 ブラウンは、腰を落とした武藤の体をねじり、回転させて肩をつかせ、カウント2。
 立ちあがって、ブラウンがフロント・スリーパーのままブキャナンにタッチ。
 ブキャナンがロープに振ると、武藤はブキャナンのショルダースルーをかわして、回転エビ固め。カウント2。
 じっくり間のある展開。
 ブキャナンは武藤を抱え上げ、コーナーマットに顔を打ち付け、ロープに飛んで二段蹴り。カウント2。
 ブランにタッチ。
 ブラウンが武藤を押さえると、ブキャナンは花道から走ってきて、ジャンプしてトップロープを分でスワンダイブ式で武藤に膝蹴り。
 しかし、あまりダメージは与えられなかった様子。
 武藤は少しブキャナンを攻めてから嵐にタッチ。
 嵐の串刺しラリアット。フロントスープレックス。
 カウント2。
 15分経過。
 コーナーのブキャナンに嵐が突進すると、ブキャナンはキックで迎撃し、コーナートップに坐り、向かってきた嵐の手をつかんで立ちあがり、ロープ渡りを見せた。
 ブラウンにタッチ。
 嵐の串刺しラリアット。裏投げ。嵐はカバーせずにコーナートップから旋回式フロッグ・スプラッシュ。カウント2。ブキャナンが入ってカット。
 武藤はブキャナンにドラゴン・スクリューを決めてからブラウンにシャイニング・ウィザード。失神状態のブラウンを嵐が無理に肩車して、武藤がコーナートップからのシャイニング・ウィザードをねらうが、ブキャナンが復活してリングに入り、武藤をリング下におとす。
 ブラウンも生き返って武藤にスリーパー。
 ブラウンは嵐の背中を蹴ってブキャナンにタッチ。
 ブキャナンがスリーパー。武藤がカットにはいると、ブラウンも入って武藤を押さえ、ブラウンが武藤に、ブキャナンが嵐に胴絞めスリーパー。
 和田レフェリーは嵐の手を取って様子を見ている。
 ブラウンが武藤をリング下に落とし、コーナーに戻る。
 ブキャナンは嵐を一度離して、リング中央に戻ってさらにスリーパー。
 嵐はかけられたまま立ち上がり、ブキャナンの背中をコーナーに打ちつける。ブラウンにタッチ。
 ブラウンもスリーパーをねらうが、嵐がバックドロップで投げて、武藤にタッチ。
 武藤の低空ドロップキック連発からドラゴン・スクリュー。側転エルボー。
 ブラウンをコーナーに坐らせて雪崩式フランケン。
 カバーはブキャナンがカット。
 嵐が入ってブキャナンをリング下に落とし、武藤はブラウンにシャイニング・ウィザードをかけるがきまらず、ブラウンは武藤の体を振り回してたたきつけ、カウント2。
 ブラウンはコーナーに上ってトップからダイビングボディプレスをかけるが、体勢が悪い。自分の膝が先にマットについてしまって膝をいためる。そのブラウンに嵐がフロッグ・スプラッシュ。その嵐にブキャナンがキック。
 ブキャナンには武藤が低空ドロップキック。
 四人ともしばらくリングに倒れたまま。
 ブキャナンがコーナーに駆け上ったがただ飛び降り、嵐のチョップを食らう。ブラウンが武藤にラリアットをかけようとすると、武藤はそれをかわして低空ドロップキック、ドラゴン・スクリューから足4の字。
 TAKAがエプロンに立って声援を送るとカズがその足を引っ張っておとす。
 ブキャナンがコーナーから武藤に飛び、嵐が入ってブキャナンをリング下へ連れて行く。ブランは武藤を膝に落として、さらにムーンサルト。
 カウント2。危ないところ。
 リング下ではブキャナンと嵐。
 ブラウンは再度コーナーに立ってボディプレスをねらうが、武藤にかわされ、ブラウンには嵐がなんとシャイニング・ウィザードを決める。場内拍手。
 武藤はブラウンを抱え上げて膝に落として、今度は自分がムーンサルト。カウント3。
 急造チームだったためか、挑戦者としては物足りなかった。
 ベルトと勝利者賞を受けとった武藤と嵐を、TAKAがカメラつき携帯で撮影。
 それからマイクを取って、「初来日で、ちょっと調子がわるかっただけなんだよ。グラジが怪我しちゃったから。次の最強タッグ、俺の昔の仲間をつれてくる。それじゃ11月22日後楽園ホールで会いましょう。See you next time.」と言って外人たちと通路を消えていった。
 武藤と嵐はベルトを持って花道を退場。
 河野と本間が勝利者賞を持ってその後をついていった。
 花道奥からスモーク。

メインイベント 三冠ヘビー級選手権試合 60分1本勝負

○ 川田利明

17分05秒
レフェリーストップ
(ストレッチプラム)
ドン・フライ ×

 セミの試合が終わると場内から「川田」という声が飛ぶ。
 ドン・フライ入場。
 オープンフィンガーグローブをしたフライが、花道で左右に拳を突き上げてみせる。
 リングインしてコーナーに立つと、青、赤、白のテープが飛んだ。
 川田入場。
 川田が姿を現すと歓声が上がる。
 ガオラの近藤さんが選手権試合宣言。
 ベルト返還。
 ドン・フライはグローブのひもを結んだものを肩にかけていたが、それを川田に差し出す。川田は黙って受け取り、そのまま和田レフェリーに渡した。
 フライは「パンチは使わないのか」というジェスチャーをしてみせ、和田レフェリーがパンチは禁じると説明したらしい。
 選手コール。
 フライにまた赤、青、白のテープ。さっきと同じ人かららしい。
 川田には四方八方から黄色のテープが飛ぶ。
 京平コール。
 ゴングとともにフライがラッシュ。川田はすぐにバックを取るが、フライがマウント・ポジションに。しかし川田がすぐに体を入れ替え、上になって体を密着させ、フライに殴らせない。
 川田はボディにパンチを入れ、下になったフライがロープに手を伸ばす。ブレイクしてすぐ、川田がフライの後頭部を蹴ったのでフライがいきりたつ。スタンディングのポジションで川田のローキック連発。フライがぐらつくと、川田がフライの左足を取って倒すが、フライは下から右ストレート。
 上になった川田は右手を顔の前に立ててブロックしていたが、一発なぐる。
 しばらくその体勢でいたが、川田が体を起こして、フライの顔を何度も踏みつけ、ハーフ・ボストンクラブの崩れた形に。
 フライの右手がロープに届く。
 立ちあがろうとするフライの左ももの裏に、川田のローキック連発。たまらず倒れるフライ。
 倒れたフライの左足を川田が取るが、ろーぷ際。
 立ちあがったフライにまたローキック。川田が足を取ると、そこからフライがパンチ連発。
 川田は倒れてしまうが、フライも立ちあがれない。四つんばいになったフライのももの裏を川田が倒れたままで蹴る蹴る。やっとフライが立って川田も立つが、川田は素手でストレートパンチを出してしまい、和誰レフェリーが注意。
 距離を置いて立つふたり。
 フライは川田をにらんだまま位置を変える。両者スタンディング。フライのパンチ連発。顔にボディに。
 さらに川田の頭をつかんでコーナーに押しつけ、パンチと膝蹴り連発。
 フライが離れると川田がタックル。
 しかりフライが膝蹴り連発からパンチ。
 フライはコーナーにもたれ、川田はそこへ向かって行きかけるが、ふらふらとリング下に崩れ落ちてしまった。
 場内から川田コール。
 みている方も胃が縮む思い。
 川田は程なく立ちあがり、リング下を回ってリングに戻る。
 川田が戻ると、フライが組んでいってドラゴンスクリュー。さらにニーリフト連発。しかし川田は体を密着させて組み付き、コーナーに押しつける。
 それから体を離して張り手連発、さらにハイキック。対するフライはパンチ連発。
 川田は倒れず、組んでいくが、フライがフロントスリーパーにとらえた
 場内騒然。
 川田が膝をつく。フライは中腰。
 フライは体を入れ替えて後ろに回ってスリーパー。
 渕が、「チョークだろう」とレフェリーにアピール。
 場内川田コール。
 レフェリーは、チョークと認めてブレイクさせ、ドクターが川田の様子を見る。
 川田を倒れたまま。
 フライが、渕に文句を言うと、渕がエプロンに立って「チョークだ」とアピール。
 その間に川田は息を吹き返し、立ちあがる。フライがパンチに行くと川田はフライをコーナーに追いつめてエルボー連発。
 膝をついたフライに回し蹴り。
 セカンドロープにもたれたフライに蹴りをいれて、フロント・スリーパーのお返し。
 これはフライが川田の足をつかんで防ぎ、川田を投げて上になり、逆にスリーパーをねらう。
 それは決まらず、川田の左腕に腕ひしぎを決めようとするが、川田はグリップを離さず、体を起こし、上になる。腕は取られたまま。
 やっとフライが腕を放すと、川田はアキレス腱固め。フライ悶絶。
 フライ苦しそう。川田は歯を食いしばって攻める。
 10分経過。
 やっとフライの手がロープに。
 先に立った川田がキック。立ちあがろうとするフライの左ももの後ろを蹴る。倒れるフライ。
 フライを起こしてジャーマン。
 フライは倒れたまま。川田は後ろからスリーパー。うつぶせのフライに馬乗りになったまま。
 フライが立つと顔面にハイキック。フライは倒れながらも右ストレート。
 両者倒れるが、川田が先に立ってフライを起こし、フロント・スリーパーしかしフライがボディにパンチ。川田は倒れず、ジャンピング・ハイキック。
 フライは倒れ、川田も腰を落とす。
 川田が先に立って、バックドロップ。体勢がくずれ横になげた。
 フライの左足にアキレス腱固め。フライの手がロープに届く。
 川田はマウント・ポジションから左右の張り手連発。
 フライは下から川田を抱え込んで体を密着させる。
 フライの手がローから出て、ブレイクして立ちあがると、川田のジャンピング・ハイキック炸裂。
 倒れるフライ。川田のスリーパー。しかしフライはそのまま立ちあがり、川田を投げる。
 川田のキック。腰を落としたフライにストレッチプラム。しかし、ろーぷ際。川田はフライを中の方へ転がしていき、カバーするがカウント2。
 川田のキック。フライは勢い余って花道まで転がりでる。
 花道でフライがやっとロープにもたれて立つと、川田のラリアット。フライが倒れる。
 15分経過。
 またフライが立つと、川田はロープ越しにブレーンバスター。垂直落下気味。
 カバーはカウント2。
 ここでストレッチプラム。リング中央。
 ひねる、ひねる。
 カバーはカウント2
 フライの側頭部にキック。スリーパー。
 場内から「落とせ」の声が飛ぶ
 しかし、その体勢で体を起こしたのを見ると、スリーパーではなくフェイスロックだった。フライが上体を起こすと、ストレッチプラムに移行。
 ねじるねじる。
 フライはタップしないが、まったくうごかなくなり、様子を見ていた和田レフェリーが本部席に向かってゴングを要請。
 ゴングが鳴って黄色いテープが乱れ飛んだ。
 川田が離れてもフライは全く動かない。
 ベルトが贈呈される一方で、ドクターも入ってフライの様子を見る。
 レフェリーが川田の手を挙げて場内から拍手。
 フライはやっと体を起こすが、またすぐ横にしてもらう。
 若手がよってたかってフライをかかえ、通路を下がっていくと、一方から橋本が登場。
 場内騒然。ペットボトルを投げる奴がいる。ものを投げるな。
 橋本がマイクを取って、
「川田さん。おめでとう。俺が(と言いかけて、場内からヤジが飛ぶので)そこにうるさい。黙れこのやろう。(場内からブーイング)覚悟はできてますか、川田さん」
そこで川田に向かってマイクを投げたが、自分でマイクのコードを踏んでいたものだから、途中で落ちた。
 川田のマイク。
「橋本。待ちくたびれてんだよ俺は。(場内わく)」
 それだけ言って、川田はリングから降りた。
橋本「おい、言っていいんだな」
 橋本は上着を脱いで、「お前ら、ボケ、かかって来い、腰抜け」。
 すると川田がリングに戻り、全日の若手が橋本に突っかかっていってゼロワンの若手と乱闘。
 本間は今日もまたリングからおとされたようだ。
 渕が橋本に抗議すると、橋本が渕に袈裟切りチョップ。倒れる渕。場内から大ブーイング。
 和田レフェリーが、「帰れ」という仕草をして、橋本はリングから降り、通路を下がっていった。
 その背中に川田が、「おい橋本、年寄りに手だしてどうすんだよ。(客席に)今日はありがとうございました」
 金紙入りの黄色のテープが飛んだ。
 リングでは渕が黄色いテープに埋もれて坐っていた。

総括

 客の入りが……。
 フロアー8割、1階7割、2階5割というところだろうか。
 例年なら今日発表するはずの、最強タッグ決定リーグ戦参加チームの発表はなかった。
 荒谷・小島戦の結果がでないうちは決まらないだろうとは思っていたが、武藤・嵐組以外は予想がつかない。
 他団体からはアジアタッグ保持者の金村・黒田組だろうか。あと、ZERO-ONEから炎武連夢?
 全日内部からどんどん出したいところだが、こうなるとますますケアがいないのが痛い。
 次回の武道館の入りはどうだろう。今のままでは、来年は武道館大会を減らすのも無理はない。

 それはさておき、今回は北西側の席だった。初めて。今までずっと南か北だった。
 その席に坐って新発見。リングの対角線の延長上にある席に坐ると、和田レフェリーの背中をしょっちゅう見ることになる。
 カメラマンの邪魔をしないようにという配慮で、ニュートラルコーナーよりに立つようにしているのだろう。


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