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全日本プロレス観戦記

2002年

2002.2.24『2002エキサイトシリーズ』日本武道館
2002.1.2『2002新春ジャイアント・シリーズ』後楽園ホール

2002.2.24『2002エキサイトシリーズ』日本武道館

 新日を離脱した、カシン、小島、武藤がそろって登場する。
 川田と武藤の3冠戦は、今後の全日のトップを決める注目の一戦。
(試合時間、決まり手は、全日本プロレス公式ホームページで公開されているものによる)
第1試合 シングルマッチ 30分1本勝負

○ 平井伸和

9分32秒
片エビ固め
(ロックボトム)
土方隆司 ×
 レフェリー姉崎
 土方から登場。平井、いつものように、ふてくされた表情で面白くなさそうに登場。
 コールの時、土方に二人からテープ。平井にかなりたくさんのテープが飛び、場内どよめく。
 リングサイドと一階はほぼ満席。2階席八割。
 最初は、グランドの地味な展開で腕の取り合い。
 平井に女性の声が飛ぶ。
 土方が平井の腕をとって裏十字で攻めると、平井はそのまま持ち上げてみせる。
 土方のキックの音が場内に響き、平井痛そう。
 平井は、蹴ってきた土方の左足を捕らえ、片エビへ。ロープブレイク。
 平井がロープへ振って巻き投げ、逆エビに持っていき、土方がロープへ逃げたところで五分経過。
 平井、サイドバスターからカバー。カウント2。
 さらに平井は、ダブルアームスープレックスからキャメルクラッチ。
 土方ガンバレの声が飛ぶ。
 土方やっと逃れるが、立ち上げれない。
 平井が土方をコーナーへ振って突進すると、土方がカウンターのキックで迎撃。キックの音が場内に響く。
 平井痛そう。
 さらに平井をコーナーへ振ってジャンピング・ニー。続けてフィッシャーマンズ・バスターと土方が追い込むがカウント2。
 平井はダメージが少なく、ジャーマンへで投げようとするが、土方が前転して逃れ、裏アキレス腱固め。平井痛そう。
 やっとのことでロープへ逃れ、場内拍手。
 ロープへ振られた土方は水面蹴りを見せ、さらにキック。土方は、カバーしてレフェリーと一緒にカウント。しかし、カウント2。
 土方のエルボー、キックを凌いで、ロックボトムで3カウント。

第2試合 トリプル・スレッド・マッチ30分1本勝負 愚乱・浪花 vs ヤス・ウラノ vs Hi69
○ Hi69 6分56秒
片エビ固め
(ムーンサルト・プレス)
ヤス・ウラノ ×
 ヤス、Hi69、浪花の順に登場。 Hi69にテープ。浪花にもテープ。

 Hi69がヤスに手をさしのべ握手。Hi69は浪花にベロを出してみせる。
 すると浪花はなんとレフェリーにを求め、レフェリーに何か耳打ち。
 Hi69が前に出ると、ヤスが後ろからたたき、浪速がHi69を抱き寄せる。
 ところが、Hi69が浪花の前に立ってヤスに向かうと、浪花が後ろからたたき、Hi69前からも後ろかもたたかれる。
 Hi69がヤスをカバーすれば浪花がじゃまする。
 Hi69と浪花が交互にヤスにエルボーを落とし、ヤスが逃げると、浪花は、Hi69に、いろんなやりかたで目つぶし。
 Hi69を投げておいてカニ歩き、しかし、Hi69が起きあがって蹴落とし、そこへヤスが戻り、Hi69をロープに振ると、その反動でHi69は場外の浪花へトペ。
 ヤスも場外へでると、浪花がコーナートップへ。
 場内の声援を受けて浪花が飛ぶが、下の二人はさっとよける。
 Hi69にヤスが三角絞め、浪花がヤスに三角絞め。するとHi69が逃げて、Hi69がヤスに三角絞め。
 ヤスはそのまま浪花の足を取って逆エビ。Hi69は浪花に逆エビをかけているヤスにスリーパー。
 浪花は、Hi69、ヤスをコーナーに逆さ刷りにして急所を踏みつける。
 ヤスとHi69が二人がかりで浪花を外へだし、ヤスがHi69にブレーンバスター。
 五分経過。
 Hi69を投げてヤスがコーナーから飛ぶがカウント2。
 浪花はリング下でようすを見ている。「カニ休むな」の声。
 Hi69をリング下に出し、浪花がヤスに片エビ。Hi69が入って浪花に向かって走ると、浪花がラリアットで迎撃。
 浪花はHi69にスワンダイブ式ミサイルキックを要求し、ヤスを捕まえて命中させる。
 次いで、Hi69が浪花に、ロープに上がるよう要求しするが、浪花があがると、Hi69がロープを揺さぶって、浪花は股間をロープに打ち付け、ロープにまたがったままうごけない。
 Hi69はロープを利用してムーサンルト決め、ヤスをカバー。カウント3。
 Hi69、コーナーに立ってアピールして帰る。
 終始浪花が試合をリードし、試合を盛り上げていた。

第3試合 タッグマッチ30分1本

○ 田中将斗
保坂秀樹

10分33秒
片エビ固め
(ローリング・エルボー)
ダブル・アイアン・シーク#1
ダブル・アイアン・シーク#2 ×
 試合前、田中、保坂によるボール投げ。
 2階席まで満席。
 一号二号のコール。
 テープが乱れ飛ぶ。
 保坂にも田中にもテープ。
 場内からは田中への声援が多い。
 田中が先発。
 ダブル・アイアン・シークはあいかわらずどっちがどっちかさっぱりわからない。
 手首にサポーターを巻いている方(たぶん2号。以下、こちらを2号とします)が先発。
 ロープに飛ばし合い、相手の力を計り合う。
 田中を投げて、田中が保坂に変わるとアイアンシークもタッチ。
 1号はあびせ蹴りなど、身軽なところを見せ、場外を沸かす。
 2号にタッチ。
 田中にタッチ。
 2号は田中を自軍コーナーにおしつけ、1号にタッチ。二号は田中を寝かせて、エプロンに出ると、ロープを利用して中に飛び、ボディプレス。
 2号にタッチ。
 連続ギロチンからカバー。カウント2。
 1号にタッチ。一号は田中をロープに持ち上げて落とし、股間を打つ。田中がロープにまたがったままの状態で、二号がコーナーからドロップキック。
 1号が田中を攻め込み五分経過。
 2号にタッチ。
 2号はかわず落としも見せる。
 1号にタッチ。ダブルのブレーンバスターを田中に決めて、1号はアラーのアクション。
 1号が田中をコーナーへ振って突進すると、田中が迎撃。そこから反撃に転じて、保坂にタッチ。
 保坂はダイビングしてタックルし、1号を攻め込む。
 1号をコーナーに座らせて保坂のフランケン。1号の体が飛んだ。
 1号はラリアットで反撃しておいて一号にタッチ。
 2号は「アラー」と叫びながら保坂を攻め込み、保坂が倒れると、「アラー」と声をかけながら起きあがらせる。
 保坂はフライングニールキックで反撃して田中にタッチ。
 田中はラリアットで2号を倒し、1号が入るとこれも迎撃。二人の頭を抱えてマットに打ち付け、逆に「アラー」のポーズをしてみせる。
 田中がロープに飛んだところで、リング下の1号が足もとをすくう。
 2号にタッチして、田中をコーナーに振り、1号、2号と連続ラリアット。
 保坂が入るがすぐに出し、2号にタッチ。
 2号がパワーボム。カウント2。
 田中エルボー。
 田中が2号をロープに振ると、保坂が入り、戻ってきた2号を保坂が持ち上げて、田中がチン・クラッシャー。
 田中と2号がリングに残り、田中のラリアットで3カウント。
 田中はロープに立ち、北側へ向かってアピール。アイアンシークは、アラーのポーズをしながら花道を戻っていった。

第4試合 タッグマッチ30分1本

奥村茂雄
× 本間朋晃

10分05秒
片エビ固め
(デンジャラス・バックドロップ)
スティーブ・ウイリアムス ○
マイク・ロトンド
 レフェリーはウォーリー山口。
 ウィリアムスとロトンドは並んで入場。
 バーシティクラブの二人に赤いテープ。本間にも奥村にもテープ。
 ゴング前に乱戦になり、奥村達が外人二人を外へだして、バーシティのポーズをしてみせる。
 奥村と本間は果敢に挑むが、パワーの差が出てしまう。
 ロトンドは、後ろから奥村の胴を足で締め付け、そのままローリングクレイドルのように回転してみせた。
 ウィリアムスに変わり、奥村にSTF。
 本間がカットにはいり、奥村から本間にタッチ。
 本間は、臆せずウィリアムスに向かっていく。パンチも繰り出すが、ウィリアムスは余裕がある。
 コーナーに振られた本間はロープを越えてエプロンに逃れ、ウィリアムスのあごをロープに打ち付ける、というワザを見せる。
 うぃりあむが本間を外に出すと、ロトンドが本間を鉄柵へ振る。鉄柵で本間半回転。次いでロトンドが本間を持ち上げて、本間の咽を鉄柵に落とす。本間悶絶。
 ロトンドは本間をリングへ戻すが、本間の動きが止まる。
 ウィリアムスからロトンドにタッチし五分経過。
 ロトンドは本間にコブラツイストをかけたり、ウィリアムスと二人で股裂きをかけたり。 本間は、二人の攻撃をしのいで、少し反撃して奥村にタッチ。しかし、奥村も思うようには攻め込むことができない。
 本間は、ロトンドへ、コーナーからのミサイル・キック、ウィリアムスにはダイビング・ヘッドバットなどを出すがカバーしてもカウント2。
 ロトンドは本間を担ぎ上げ、エアプレーンスピン八回転。続いて、ウィリアムスが本間を肩車し、ロトンドがコーナーから飛ぶダブルインパクト。本間の体が一回転する。
 奥村がカットに入ったが、リング下へ出され、本間はさらにドクターボムを食らう。
 もはやこれまでかと思ったら何とカウント2で返し、場内から拍手。
 しかし、続いてウィリアムスのバックドロップをくらい、3カウントを聞いてしまった。
 ウイリアムスはは盛んに客席にアピール。力こぶを見せたりし、上機嫌で引き上げる。
 奥村、本間の健闘が光った。

第5試合 シングルマッチ30分1本

× 宮本和志

2分47秒
飛びつき腕ひしぎ逆十字固め
ケンドー・カシン ○
 テーマが流れる前から「カシン」の声が飛ぶ。
 テーマが流れると場内拍手。カシンが姿を現すと場内大拍手。握手を求める人が花道ぎわに殺到。
 カシンのテーマのまま宮本が走って登場。
 しかし、いきなり乱闘にはならない。宮本ははやっているが、和田レフェリーが制す。
 コールの時には、カシンに負けず、宮本にも黄色いテープがたくさん飛んだ。
 奥村と土方がセコンドにつき、奥村は、盛んに宮本に声をかけていた。
 場内に宮本コールが起これば、対抗してカシン・コールが起こる。
 ゴングが鳴ると、カシン宮本に握手を求めるが、宮本は首を傾げ、いきなりエルボー。さらにコーナーに振って、カシンを攻める。
 コブラクラッチで、カシンをぐるぐる振り回すスイングコブラクラッチも見せた。
 さらにコーナーに振り、突進していくが、カシンは両足をあげて迎撃。
 そこから形勢逆転。カシンが攻め込む。
 キャメルクラッチでせめておいて、それをほどくと、宮本が座ったままの状態でコブラツイスト。
 それをほどくと、カシンは何度も宮本の腹の辺りを蹴るが、蹴られながらも立ち上がる。
 そこからエルボー合戦になったがとつぜんカシンは宮本の急所を蹴り上げ、飛びつき腕ひしぎ。
 宮本はすぐにタップしたのだが、カシンは離さない。
 ゴングが打ち鳴らされるが、カシンがいつまでも離さないので、渕が入ってカシンを殴りつけ、さらに、バックドロップ!
 場内渕コール。
 渕は怒りの形相で連続バックドロップ。場内大喜び。ゴングが鳴らされて特別試合か、と思ったのだがそうはならず、3度目に抱え上げたところへ、茶髪の男が入ってきてカット。カズ・ハヤシらしい。
 しかし、カシンは、ハヤシを突き飛ばして去っていった。
 渕は宮本の手を挙げて健闘をたたえ、宮本は肘を押さえながら退場。

 ここで「チャンピオン・カーニバル」参加選手発表。
 スターウォーズにテーマに乗って選手が発表される。
 Aブロックの最初が小島。場内大喜び。続いて、スティール、嵐、長井、安生、バートン、川田
 Bブロは、ケア、ハインズ、荒谷、ロトンド、ウィリアムス、武藤と来て歓声。最後の最後は、昨年の優勝者天龍。もちろん大拍手。


 続いて、王者の魂スローバージョンが流れ、元子社長登場。
 場内拍手。
 お礼の言葉の後、三〇周年記念興行の紹介。
 声が緊張気味で、少し上がっている様子。

第6試合 6人タッグマッチ30分1本勝負

安生洋二

× 荒谷信孝

17分22秒
片エビ固め
(ラストライド)

マイク・バートン ○
ジム・スティール
ジョージ・ハインズ
 レフェリーウォーリー山口。
 バートン、ハインズ、スティールの順に登場。スチールの頭が赤い!
 安生のテーマで荒谷、安生、嵐の順に登場。三人とも「あ」で始まる。ユニット名「トリプルA」はどうだろう。
 選手のコールのたびにテープが乱れ飛ぶ。最後にコールされたのは安生。
 ハインズと荒谷で始まる。
 荒谷が体当たりでハインズを倒すと、安生は拍手。
 安生はバートンを挑発しながらスティールを攻めたりするが、初めのうちは地味な展開。
 WARに戻った荒谷がなかなか元気で、ハインズにドロップキックでリング下に落とされ、続いて鉄柵に振られそうになったのだが、逆に相手を鉄柵にたたきつけた。
 また、安生がハインズを自軍コーナー近くで押さえている時に、レフェリーが外人コーナーを気にすると、荒谷がハインズの首を抱えてロープに押しつけたり。
 スティールにフライング・ラリアットを命中させ、続いてムーン猿とをねらったが、これはコーナーに上がったところを捕まってバックドロップで投げられた。
 安生の、ハインズへの起きあがりこぼしジャーマンから少しWAR攻勢になり、嵐と安生でハインズを持ち上げておいて、そこに荒谷がムーンサルトを命中させたりして、コンビネーションを見せる。
 安生は、バックドロップで投げられ、大の字になるが、ハインズが這って自軍コーナーへ戻ろうとすると、寝たままちょこんと蹴ったりして場内を沸かせる。
 荒谷はバートンとのラリアットの撃ち合いに負けず、ロープにトンでフライング・ニールキック。嵐も加わってバートンを攻めるが、ゴールデン・レフト・ハンド一発で逆転。
 荒谷に、スティール、ハインズ、バートンと、三方からボディプレスの連続、これはカウント2で返し、場内から拍手。
 しかし、高角度パワーボム(ラストライド)は返せずカウント3。

第7試合 特別試合シングルマッチ30分1本勝負

○ 太陽ケア

17分23秒
片エビ固め
(ハワイアン・スマッシャ―)

長井満也 ×
 レフェリーはウォーリー山口。
 長井の幟が用意される。
 長井から登場。
 ケアの入場の時、長井は鈴食い中央に仁王立ちになって、じっとケアをにらみ続けていた。
 長井コールにもケアコールも同じぐらいテープが飛ぶ。ケアはTシャツを客席に投げ込む。
 四つに組んでバックの取り合い、腕の取り合い。
 グランドの展開になって長井のヘッドシザースをケアがはずして両者が立ち上がると場内から拍手。
 ケアが長井の足を取ると長井はそのまま蹴って、ジャーマン。ケアをコーナーに追いつけて膝蹴り連発。
 長井はケアの左足を捕らえて、グランドで攻める。
 裏アキレス腱、膝十字。立ち上がっても、ケアの左足を持ち上げて太ももを下から蹴り上げるのを2連発。ケア、かなり痛そう。
 長井はケアの左足を集中して攻める。
 コーナーで、ケアの左足をロープにかけ、左足へドロップキック。
 倒れたケアの左足を攻め続けているところで五分経過。
 ケアが場外へ逃れると、長井はそれを追って出て鉄柵へ振ろうとするが、逆に振られる。取材のカメラマンが大勢いる。
 長井がケアに向かっていくと、ケアは長井を担ぎ上げて、鉄柵に長井ののどを落とす。長井悶絶。
 ケアは長井をリングに戻す。場内拍手。長井は立ち上がれない。
 ここからケアの反撃。長井の動きが鈍くなる。
 チョップ、ドロップキックと長井を攻めるが、ケアは左足が痛そう。
 フィッシャーマンズバスターからカバーでカウント2。しかし、長井は反撃できない。
 ケアが後ろから長井の腕を利用してスリーパー。長井苦しそう。やっとロープに逃れて場内拍手。
 ケアが長井にパイルドライバー。これもカウント2。場内からは長井への声がとぶ。
 張り合いでは両者譲らず踏ん張る。
 長井は、ロープに振られてもキックを返すものの、ケアのフライングニールキックで崩れ落ちる。しかしカウント2。
 長井はコーナーに振られてもキックで迎撃し、コーナーからハイパーニをきめるが、後頭部を押さえ、カバーに入れない。
 場内長井コール。
 ケアもダメージが大きく起きあがれない。ケアはあごを押さえていた。長井はこぶしを握りしめて起きあがり、ケアにキック連発。ロープに振ってジャンピング・ニー。カバーにはいるがカウント2。
 長井はサポーターをずらし、ケアをロープに振ってニーリフト。もう一度ロープに振ってニーリフト。しかしカウント2。場内騒然。
 ケアは、キャプチュードのようにして長井を投げるがカウント2。
 長井がロープに飛んだところをケアはフランケン・シュタイナーにこうとするがこれはくずれ、長井の左足をつかんで膝十字。
 ケアは長井をボディスラムで投げて、ボディプレス。カウント2。
 ケアは、長井の後頭部へキックを決めて、担ぎ上げるが、長井は逃れ、一進一退の攻防の中、15分経過。
 長井はケアの左足に攻撃を集中し、サブミッションで攻める。ケア悶絶。ロープに逃れようとすると長井が引き戻す。ケアがやっとロープに逃れ、張り手とチョップのうちあいから長井の後ろ回し蹴り。カウント2。
 長井はのどを掻き切るポーズをして、エプロンへ。満を持してのハイパーニだったが、ケアがドロップキックで迎撃!
 ケアは長井の腕を巻き込んで首を絞めながら後ろへ投げる。長井、変な角度でおちるがカウント2。場内スタンビート、ドドドドドドドド。
 しかし、ハワイアンスマッシャーでカウント3。
 長井、あと一歩及ばず。
 ケアはコーナーに立って場内にアピールしたあと、長井に歩み寄って手を差し出す。長井は素直に握手に応じ、三方に例をして、セコンドに抱えられながら退場していった。
 今のケアには安定感がある。長井、あと少しだ。

第8試合 シングルマッチ60分1本勝負

○ 天龍源一郎

17分51秒
片エビ固め
(垂直落下式ブレーンバスター)

小島 聡 ×

 前の試合が終わると、小島の幟、天龍の幟が立つ。場内騒然。
 テーマがかかると小島コール。小島は仮面をして登場。
 花道の途中で立ち止まり、仮面を取る。
 続いて天龍のテーマ。場内大天龍コール。天龍ゆうゆうと登場。セコンドは嵐。
 レフェリーは和田京平。
 小島、天龍のコールのたびにテープが飛ぶ。黄色いテープがちょっと多いか。
 ゴングが鳴ると場内小島コール。
 天龍の方からじりじりと迫っていって四つに組んだ。
 小島が天龍をロープに押しつけたが、ロープからの離れ際、小島が天龍の胸に張り手。
 次は天龍がお返しをするかと思いきや、天龍はなにもせずはなれる。そうやって気を抜いたところを、コーナーに追いつめてチョップ連発。
 続いての天龍のモンゴリアンチョップ4連発に場内わく。
 小島が怒って天龍をリング下へ落とし、ロープに飛んで天龍にトペ。
 小島がもう一度飛ぼうとするが和田レフェリーがエプロンに立って遮る。
 天龍は小島をボディスラムで投げて手刀を切るポーズをしてパンチ。さらに、セントーンまで見せる。
 小島は花道へ逃れる。どうも調子が狂っている感じ。
 天龍は余裕。小島が何か叫んで場内沸いたが聞き取れなかった。
 小島がヘッドロックに行けば天龍はバックドロップで返す。
 天龍はブレーンバスター、場内に音の響くチョップ、串刺しラリアットと、チョップ連発と攻め続け、小島は、やられっぱなし。
 小島は、ロープに飛んだ天龍を捕らえてコジコジカッターで反撃するが、続かない。
 それでも、ドロップキックから、エプロンで天龍を捕らえ、リング下へダイブしながらコジコジカッター。
 先にリングに戻った小島は、プランチャを狙うがかわされる。天龍がリングに戻ると、小島は場外から天龍の足を払い、天龍は右膝を痛めた様子。
 天龍をコーナーに追いつめて小島がチョップ連発。そして、天龍を反対側へ振ると、場内と声を合わせて、
「いっちゃうぞ!」
 コーナーからダイビングエルボーを落とすともカウント2。
 ロープに飛んだ小島に天龍がチョップ、延髄斬り。ここで10分経過。
 天龍が小島をとらえてWARスペシャルをかけると、小島は下から天龍の頭を蹴って逃れる。天龍は、ちょこんという蹴りで小島の頭を蹴る。
 天龍はちょこんちょこんと小島の頭を蹴り、それから小島を後ろからしめる。バッファロー・スリーパーまで繰り出され、場内わく。
 小島、また下から天龍の頭を蹴って逃げる。
 天龍は、小島をコーナーの上にあげ、スパイダー・ジャーマンまで決めてみせ、続いてダイビングエルボー。しかしカウント2。
 一方的に天龍が小島をなぶる展開。張り手でいたぶる天龍に、小島はやっとパイルドライバー。しかしカウント2。
 小島は天龍に、仰向けに落ちるチン・クラッシャーの裏返しような技をかける。
 ここで小島は右腕のサポーターをはずし、ロープに飛んでラリアットをねらうが、天龍に阻止される。
 天龍がラリアットに行くが小島が逆にカウンタでラリアットを決める。天龍大の字。
 やっとのことで小島がカバーに入るが、カウント2。
 小島はロープに飛んでラリアット。天龍はかわさずに受ける。カウント2。場内、ドドドドドドド。
 天龍は大の字。小島が先に立ち上がるが、胸をはったら、自分で後ろに倒れてしまった。
 小島が天龍を起こすと、天龍はグーパンチ。
 両者、張り手とチョップの撃ち合いから、天龍のチョップで小島が倒れる。
 天龍は起きあがった小島にチョップを連発。小島もグーパンチで反撃するが、天龍のチョップに倒れる。
 天龍は、立ち上がった小島にグーパンチを連発してパワーボム。ところがカウント2。
 場内ドドドドドドドドド。大小島コール。
 小島が先に立ち上がり、場内どよめくが、小島はそのまま倒れてしまった。
 最後は天龍のノーザンライトボムで3カウント。
 天龍元気。
 天龍は花道を引き揚げ、途中で両手をあげて見せた。
 小島はセコンドに両側から抱えられて退場したが、去っていく小島にも声援が送られていた。
 天龍の懐の深さが光った試合だった。

メインイベント 三冠ヘビー級選手権試合 60分1本勝負

チャンピオン
× 武藤敬司

27分37秒
エビ固め
(パワーボム)

チャレンジャー
川田利明 ○
 17時28分。場内暗くなり、満員御礼の表示。
 場内が沸くとサンライズ。花道からスタン・ハンセン登場。場内大ハンセン・コール。リングインしたハンセンにテープが飛んだ。
 川田のテーマが流れ、川田コールの中、川田登場。ガウンの金糸がキラキラ光る。
 武藤は白いガウンで登場。花道のファンの手にタッチしながら歩いてリングイン。リングインしただけで白ロープが飛ぶ。
 ハンセン会長が認定書を読み上げる。
コールの時は、リングが完全に埋まってしまうほどテープがとんだ。
 ハンセンは本部席で観戦。

 最初は静かな立ち上がり。
 両社バックを取り合い、腕を取り合う。グランドでの攻防で、川田は、腹這いになった武藤の足を捕らえ、弓矢固めにもっていこうとした。場内どよめいたが、それはくずれて武藤は場外へ。
 もどってきた武藤は、川田の膝に低空ドロップキックを放つが川田はかわす。
 ここで五分経過。
 グランドで、川田は武藤の左足を捕らえ、武藤はロープへ逃れる。
 川田は、リングに座ったままの武藤の頭や背中をけりつける。武藤がロープに振ると、戻ってきた川田は体当たりで武藤を倒す。
 シャイニング・ウィザードは川田がブロック。
 コーナーにもたれた川田に、武藤が側転エルボーを放とうとするが、目測を誤り、武藤の後頭部が川田に当たり、武藤は後頭部にダメージを受けたようだった。
 それでも武藤は、川田の頭をつかんで、フェイスバスター、エルボードロップ。
 この時は、川田はまだ落ち着いていた。川田がブレーンバスターで投げれば、武藤はすぐに起きあがった社イニング・ウィザード。
 川田はすぐに立ち上がったものの、ふらふらとリング下へ落ちていった。
 武藤は右膝を抱えてリングに倒れていたが、立ち上がると、客席に向かって、両手を唇に当ててから左右へ広げるポーズ。それからリング下へ降りていって、川田を鉄柵へ振る。
 さらに武藤は客から椅子を借りるが、和田レフェリーがその椅子をつかんで離さない。
 場内京平コール。
 武藤は椅子をあきらめ、川田をリングに戻すと、コーナーから川田の膝にドロップキック。川田が身を起こすと、また低空ドロップキックで川田の右膝をける。川田がおきあがるともう一発。
 川田は膝を抱えて悶絶。やっと立ち上がると、待ちかまえていた武藤がドラゴン・スクリュー。
 続いて足4の字に入ろうとするが、川田は倒れた体制から蹴り上げて阻止。
 立ち上がった川田がキックを出すと、武藤はその右足を捕まえてドラゴン・スクリュー。川田はすぐに立ちあがってキック。続いてバック・ドロップ。武藤をコーナーにおしつけて、正面からハイキック。ドロップキック。
 攻め込んだがカバーするとカウント2。
 武藤を引き起こしてパワーボムへ行こうとするができず、離れたところを武藤がフランケン・シュタイナー。
 川田と武藤のチョップ合戦から、川田浴びせ蹴り。
 さらに川田はマウント・ポジションから武藤にパンチを放つがレフェリーが制止。
 両者攻めあぐねている感じ。
 武藤はドラゴン・スクリューから低空ドロップキックで川田の右膝を攻める。低空ドロップキック連発。そしてさらにドラゴン・スクリュー。そしてついに足3の字。
 川田は武藤の左足を手でおさえ、かろうじて致命的なダメージは受けないようにしていたのだが、支えきれず、しっかりかかってしまい、川田悶絶。
 場内川田コール。
 川田は必死にロープに手を伸ばし、セコンドの長井が声をかける。
 川田は必死に体を裏返すが、すぐに武藤が元に鬼戻す。
 すると川田は体を左右に振って勢いをつけ、ロップへ二人一緒に転がっていく。体は離れたが、川田は膝が痛そう。
 川田は低い体勢から武藤の左足を蹴り、武藤は低空ドロップキックで反撃。川田はキック連発の後、トラース・キック。武藤を引き起こしてバックドロップを書けようとするが、武藤は体を返してかわし、シャイニング・ウィザード。
 川田は倒れ、武藤は川田に背を向けて座り込む。間があいてからやっとカバーに行くがカウント2。
 武藤は立ち上がると低空ドロップキック四連発。川田痛そう。さらにロープに飛んでまたも膝へドロップキック。
 川田が倒れると、倒れたままの膝へドロップキック。
 川田が身を起こすとまた膝へドロップキック。
 ここで15分経過。
 起きあがった川田にシャイニングウィザード。川田大の字。場内川田コール。
 武藤は少し間をおいてカバー。カウント2。
 川田は蹴りから反撃しようとするが、武藤がシャイニング・ウィザード。
 倒れたままの川田に、武藤がムーンサルト。
 武藤、膝が痛そうだったが、やっとカバー。カウント2。場内ドドドドドドド。
 武藤はシャイニングに行こうとするが、川田が抱きつくようにしてかわす。
 場内川田コール。
 川田は武藤起こして延髄キック2連発。さらに、垂直落下ブレーンバスター。
 場内騒然。カバーするがカウント2。場内ドドドドドドド。
 武藤を起こしてパワーボムへ行こうとするが、武藤踏ん張る。逆に返されたがすぐに突進して武藤を蹴りに行くと、武藤はそれをとらえてドラゴン・スクリュー。
 川田がラリアット。武藤の大の字。
 武藤を起こしてパワーボムへ。武藤を持ち上げた時、セコンドについていた渕が、これできまったと思って拳を突き上げたが、カウント2。
 場内ドドドドドドドドドドドドドドドド。
 川田は武藤を引き起こしてパワーボムへ。しかし、武藤は腰を落とす。
 その背中へ川田がかかとを落としてまたパワーボムへ。しかし、もちあげきれない。
 川田は一度体を離し25分経過。
 川田ハイキックからバックドロップ。しかし武藤はすぐに起きあがってシャイニング・ウィザード。
 両者ノックダウン状態。
 場内、川田コールと武藤コールで耳がじんじんするほどの騒ぎ。鼓膜が破れそう。
 渕が、心配そうに、カメラマンの後ろから声をかける。
 武藤が先に立ち、ロープに飛んで戻ってきたところへ川田が延髄斬り。さらにもう一発。
 川田が立ち上がり、武藤を捕まえてパワーボムへ。やっと持ち上げ、体勢が崩れるがそのまま、武藤を脳天からリングに落とす。
 武藤は頭と足をリングにつけた「ヘ」の字の形のまま動けない。
 カバーするがカウント2。
 川田は、延髄斬りを決め、それからまたパワーボムへ。これでやっとカウント3
 黄色のテープに混じって金色のテープが飛び、場内川田コール。
 
武藤はわりにすぐ立ち上がり、花見を去っていった。
 去っていく武藤に武藤コールが送られる。
 川田はなかなか立ち上がれなかった。
 ハンセンが川田にベルトをわたし、川田の手を挙げて健闘をたたえると、場内にわき起こる「全日本」コール。


 テレビのインタビューに答えて。
「やっとベルトが全日本に戻ってきました」
(武藤の印象を聞かれ)「いやーでかい体だ」
最後に、マイクを持って「これも全日本プロレスです!」

 花道を下がっていく川田は、花道の両側のファンに、手にしたベルトを触らせるようにして歩いていった。
 花道のカーテンの所でなにかしたらしいが、南東の席だったので死角で見えなかった。
 (あとで雑誌で見たら、馬場さんのカーテンの前に立って写真を撮らせたのだった)

総括
 超満員。大興奮の興行だった。
 新生全日本プロレス第2章の始まりである。
 渕が調子が良さそうで、次期シリーズからは復帰できるのではないかと思われた。
 次はどうなるのかまったく予想がつかないところが面白いのだ。

2002.1.2『2002新春ジャイアント・シリーズ』後楽園ホール

 旗揚げ30周年を記念して、若手選手のレベルアップのために、「ジャイアント馬場杯争奪リーグ戦」が開催される。初めて見る選手もいるので、どんな試合が展開されるのか楽しみだった。
 ただ、ポイント制で、短い時間で勝利した方がポイントが高いというもので、始まるまでは、どうなるのか不安だったのだが……。
 参加選手とポイントは以下の通り。

Aブロック:
長井満也、奥村茂雄、平井伸和、保坂秀樹、土方隆司、Hi69  
Bブロック:
荒谷信孝、宮本和志、田中将斗、本間朋晃、愚乱・浪花、ヤス・ウラノ


 リーグ戦はPWFルールによる20分1本勝負、
 優勝戦は時間無制限1本勝負。
 試合時間によるポイント制
 4分59秒までに勝利 5点
 9分59秒までに勝利 4点
14分59秒までに勝利 3点
19分59秒までに勝利 2点
時間切れ 1点

 会場にはいると、東側立ち見席に本間ファンの垂れ幕が三つ。(西側は私の席からは見えなかった)

 開始前、リングにトロフィーが置いてある。

 開始前に場内ほぼ満員。
 試合前に木原アナから残念なお知らせ。
 まず、バンピーロが奥様病気で来日中止。欧米の人は家族を大事にするので当然の選択だったのだろうが、バンピーロが結婚していたことに驚いた。
 ついで、ウィリアムスは飛行機遅延で明日から参戦とのこと。
 前日にきておく、ということはしないらしい。

 まずは、日刊スポーツの竹内さんが登場し、ジャイアント馬場杯争奪リーグ戦入場セレモニーが行われる。
 各部ロックから一人ずつ入場し、最後は長井。
 竹内さんが開会宣言を力強く読み上げる。主催者はPWF会長スタん・ハンセン。
 得点形式の説明があり、ここでボール投げ。
 それが終わると、トロフィーの前で参加選手全員で記念撮影。
(試合時間、決まり手は、全日本プロレス公式ホームページで公開されているものによる)

第1試合 ジャイアント馬場杯争奪リーグ戦Aブロック 20分1本勝負

× 奥村茂雄

15分58秒
外道クラッチ
平井伸和 ○

 和田レフェリー。
 入場した平井、指を立てて客席にアピール。
 コールの時、平井に女性ファンから緑のテープ。奥村には男からテープ。
 ゴングが鳴ると、いきなり奥村がラリアット。
 カウント2で返したが、平井悶絶。
 続いて奥村のブレーンンバスターが垂直ぎみに決まる。
 これも2カウント。
 返したものの平井が動けないので、奥村はまたカバー。平井はやっと2で返す。
 平井がロープにすがって立ち上がろうとするが、奥村がそれをつかまえヘッドロック。すると平井がバックドロップ。
 平井がカバー、カウント2。
 女性客からは平井に、男性客からは奥村に声が飛ぶ。
 エルボー合戦のあと、奥村がロープに飛んでラリアットへ行ったところを、平井がうまくバックに回ってジャーマン。ダメージは少なく、奥村はラリアット。平井場外へ。奥村エプロンから飛んでニーを炸裂させる。
 奥村が平井を鉄柵に振るが、鉄柵にぶつかって戻ってきた平井がエルボー。
 リングに戻り、奥村の首投げからカバー。カウント2。
 奥村のスリーパー、平井のチン・クラッシャー、奥村スリーパーから首4の字へ。
 ここで5分経過。場内から「ああ」という溜め息。
 奥村あくまでもスリーパー。
 スリーパーのまま平井をリングに押さえつけるが、カウントは2。
 平井をロープに振ったが、戻ってきた平井がバックドロップ。しかし、奥村はまたもスリーパーにとってしめあげる。
 とくかく奥村は、平井にスリーパー。投げられてもスリーパー。さらにSTFまで出すが、ギブアップは奪えない。
 スリーパーがとけ、平井がチキンウィング・ウィズ・フェイスロックをかけて息を整え反撃へ。
 平井はアームブレーカーを皮切りに、奥村の左手を攻め続ける。
 奥村の腕に膝を落としてから、腕ひしぎ。
 奥村ロープに逃れると、平井は奥村の指を踏みつけ、ロープへ振って巻き投げ。奥村は左肩を打ってしまう。
 投げ合ったあと、奥村がコーナーに立つと、平井が起きあがってコーナーを駆け上り、雪崩式ブレーンバスターで奥村を投げる。これでも決まらない。
 平井の裏投げ、奥村のラリアットなどがあって15分経過。場内また溜め息。
 最後は、平井が外道クラッチで丸め込んで3カウント。
 奥村は非常に悔しがり、平井は自分の頭を指差し、頭脳プレーぶりをアピールして退場していった。

第2試合 ジャイアント馬場杯争奪リーグ戦Bブロック 20分1本勝負

○ 荒谷信孝

1分48秒
体固め
(ラリアット)
ヤス・ウラノ ×
 和田レフェリー。
 ヤス、荒谷の順に登場。
 コールの時、ヤスにテープ。荒谷はテープ無し。
 ヤスへの声援がやや多い。
 両者握手してゴング。
 ヤスは、最初から、ドロップキックを出して積極的。腕ひしぎに行くが、荒谷はロープに逃れ、ラリアット。それでヤスが吹っ飛び、決まるかと思ったが、かろうじて返した。
 荒谷がブレーンバスターに行こうとしたところを、ヤスが脇固め。荒谷はロープに逃れ、ヤスをロープに振るが、ラリアットは空振り。次の体当たりは互角。ロープに飛んだヤスがエルボーを決めると場内から拍手。
 ブレーンバスターの投げ合いは、余裕で荒谷の勝ち。投げた後カバーするがカウント2。
 すると荒谷はヤスを引き起こして至近距離からラリアット! これでカウント3。5ポイント獲得。
 ヤスは起きあがれず、荒谷が起こしてやり、両者握手。
 荒谷はヤスの健闘をたたえ、互いに礼をして去る。
 荒谷はなかなか余裕のある戦い方だった。

第3試合 ジャイアント馬場杯争奪リーグ戦Bブロック 20分1本勝負

× 本間朋晃

12分24秒
エビ固め
(回転エビ固めを返して)
愚乱・浪花 ○

 浪花から登場。カニ道楽のテーマ曲に場内手拍子。
 姉崎レフェリー。
 コールの時、浪速のテープ一本。本間に2色のテープ。
 最初は、腕の取り合いなどで互いに様子を見ていたが、浪花がヘッドロックをしかけ、締め上げる。
 場内から子供の声で「かに」と声援が」飛ぶ。
 浪花がロープに飛んで体当たりするが、本間は動じない。次に本間が飛んで体当たりすると、浪花は倒れる。
 本間は、ボディスラムからエルボーを落として、フォール。カウント2。
 本間がヘッドロックで締め上げると、浪花が返して腕をとる。
 本間がヘッドロック。浪花がバックドロップ。すかさず本間はバックドロップでお返し。 ロープに飛んだ本間を浪花が飛び越え、DDT。
 ロープ外に出た浪花を、本間がエルボーで落とし、さらにロープ越しに本間が飛ぶ。
 4分経過。
 リングに戻り。本間がロープ越しに浪花をつかまえ、リング内へ垂直落下式ブレンバスター。
 カウント2。
 浪花は、本間を投げておいて低空ドロップキックで顔面を蹴る。
 チョップとエルボーの撃ち合いの後、本間がエルボーで倒してカバーするがカウント2。
 本間は、浪花の後頭部をリングに打ち付けておいて、逆エビで攻める。
 浪花がロープへ逃れると、本間はブレーンバスターを決めてカバー。カウント2。
 しばらく本間が攻め続け、浪速ぐったり。
 コーナーの浪花へ本間が走ると、浪花は体をずらしてカニばさみ。本間の顔がコーナーに激突。
 浪花は目つぶしの後、DDTをねらうが交わされ、延髄斬りで本間をリング外に出し、コーナートップから飛ぶ。
 リング内へ戻して飛びつきDDT。カウント2。
 浪花はボディスラムで本間を投げておいて、コーナーからフライング・ボディプレス。カウント2。
 九分経過。
 本間がロープに飛んでラリアット。カウント2。
 本間が攻め続け、コーナーへとばして、エルボーからフェイス・クラッシャー。浪花ダウン。
 さらに本間はコーナー・トップからフライングヘッドバット。カウント2。
 10分経過。
 浪花は脇固めから反撃の糸口をつかみ、本間が回転して返したところを腕ひしぎ。
 本間はやっとのことで足がロープへ。
 浪花コールと本間コールが交錯。
 浪花はコーナー・トップに立って、本間の背後から回転しての腕ひしぎ。本間がロープに逃れると場内から拍手。
 次に浪花がコーナーから飛んだのを本間がドロップキックで迎撃し、延髄キック。
 浪花をロープに振ってラリアット。カバーするもカウント2。
 浪花が逆に丸め込むがこれもカウント2。
 本間が浪花を抱えて脳天砕き。これもカウント2。
 抱えられた浪花がフランケン・シュタイナーに行くが、本間が回転エビ固め。ところがそれを浪花が逆に返してエビ固めでカウント3!
 敗れた本間は納得せず、浪花を蹴りつけ、椅子をリングに投げいれ、フェンス際を回ってから退場。
 浪速はコーナーに立って場内の声援に応えるが、ヘロヘロ。
 セコンドの肩を借りて退場していった。

第4試合 ジャイアント馬場杯争奪リーグ戦Bブロック 20分1本勝負

× 宮本和志

5分54秒
変型タズミッション
田中将斗 ○
 姉崎レフェリー。
 田中のテーマで宮本登場。まだ自分の入場テーマ曲がない。
 トップロープ越しにリングイン。
 ついで登場した田中はゆっくりリングイン。
 両者リング中央でにらみ合う。
 エルボー合戦、張り手合戦など、宮本は一歩も引かない。あくまでも強気で攻める。
 田中を場外に落とすと、宮本プランチャ。田中を鉄柵に飛ばしておいてリングに戻る。
 宮本は、ジャパニーズ・レッグロール・クラッチホールドなどで、あわやと思わせ、場内大いにわく。
 ソバットを出したかと思うとコーナーから飛び、がんがん攻めて5分経過。
 最後は、ロープに飛んだ田中が低空タックルで肩を宮本にあて、倒れた宮本にコーナー・トップからフライング・ボディアタック。これは返したが、チキンウィング・ウィズ・フェイスロックのようなタズミッションでギブアップ。
 試合後は、両者健闘をたたえ合い、宮本はリング中央から四方に礼をして退場。

 ここで休憩。
 リングのシートの張りがゆるかったのか、リングアナも一緒になって直していた。

 「王者の魂」シンセバージョンが流れて全選手登場。
 整列すると、川田が中央。その右が天龍。天龍の後ろに嵐。左がケア。ケアの後ろが馳、長井、渕、荒谷、奥村。
 川田の挨拶。
「あけましておめでとうございます。ことしは全日本プロレス30周年でもありますし、みなさまの期待にこたえられるようにがんばりたいと思います。」
 そのあと、全員が礼をして退場。
 きわめてあっさりしたセレモニー。

第5試合 30分1本勝負
× 保坂秀樹

2分16秒
体固め
(ジャンピング・エルボードロップ)

アブドーラ・ザ・ブッチャ―○
 レフェリーは、ウォーリー山口。
 保坂が先に登場。
 続いてブッチャーのテーマが流れると場内どよめき、ブッチャー・コール。
 はやる保坂。レフェリーの静止を聞かず、リングインしようとしたぶっちゃーに襲いかかる。
 ぶっちゃーを鉄柱に振り、場外で攻め続けるが、ブッチャーの地獄突き一発で形勢逆転。
 鉄柵で逆に痛めつけられる。
 ブッチャーは椅子攻撃のあとリングイン。しかし、なかなかリングで立ち上がれない。
 保坂がリングに戻ったときには、ブッチャーはまだ立ち上がっていなかった。
 保坂が果敢に攻めるが、ブッチャーのヘッドバットで場外に落とされる。
 保坂痛そう。
 リングに戻るが、地獄突きをくらって悶絶。グエッグエッとうめいている。
 保坂が起きあがると、ブッチャーはパンチ。さらにロープに振ってキック、地獄突き。
 そして最後は毒針。
 あっというまに3カウント。
 場内大喜び。
 ゴングが鳴っても、ブッチャーが保坂の上に寝たままなので保坂は起きあがれない。
 カメラマンが集まって写真を撮っている間、ブッチャーは動かない。
 セコンド陣が近寄るが、ブッチャーにふれたくない様子。
 何と、ブッチャーはマイクを要求していたのだった。
 保坂を押さえつけたまま「ハッピー・ニュー・イヤー」場内大喜び。
 リングからおりて、また「ハッピー・ニュー・イヤー」
 上機嫌のブッチャーだったが、なぜか本部席のゴングをたたきつけたりする。
 ブッチャー・コールのなか、ファンに握手を求められながら退場していったが、記者席の前では、自ら手を伸ばして記者たちと握手していた。
 保坂にはちと気の毒だったが、ブッチャーが元気なのがよかったよかった。

第6試合 30分1本勝負

安生洋二
マイク・ロトンド
× Hi69

20分55秒
エビ固め
(ハインズ・ドライバー)
馳 浩
ジョージ・ハインズ ○
土方隆司
 馳のテーマで馳たちが登場。馳は赤いタイツ。
 馳は立ち見席にTシャツを投げようとしたようだったが、ちょっとしか飛ばず、リングサイド席に落ちていった。
 安生のテーマで安生たち登場。
 コールの時、土方に白いテープ、ハインズに赤いテープ。馳は声援があるがテープ無し。
 Hi69、ロトンドにもテープが飛び、安生にもロープがとんだ。
 この試合からレフェリー・コールがあり、場内ウォーリー・コール。

 馳が安生を要求すると、安生はロトンドを前に出す。ロトンドは安城に行けと言うが、安生はHi69を出そうとし、結局ロトンドに言われて、「よしっ!」と安生が先発。
 試合が始まってすぐ、安生は馳をコーナーに押しつけるが、きれいにわかれ、頭を下げて丁寧に挨拶。
 馳と安生はマウント・ポジションやバックの取り合いの攻防を見せ、しばらくグランドの展開。
 馳が、マウント・ポジションをとると、安生の足がロープへ。
 馳は離れるが、安生が馳に「卑怯だぞ、馳」と抗議。
 安生が馳をヘッドロックに取り、レフェリーの隙をついてチョークで咽を攻める。
 一方馳もお茶目ぶりを発揮して、安生をうつ伏せにして吊り天井へ。「せーの」と場内から声がかかるが、結局上がらず、キャメル・クラッチに移行した。
 苦しい安生は、「ロトンド」と叫び、ロトンドがカットに入った。
 馳に代わってハインズが入ると、安生はロトンドにタッチ。
 場内ジョージ・コールで、ロトンドは面白くない。
 ジョージがドロップ・キックを見せたところで、ロトンドに代わってHi69がリング・イン。
 体格は六人の中では最も劣る。
 ジョージはHi69を痛めつけておいて土方にタッチ。
 土方はキック、高速ブレーンバスター、DDTのあと腕ひしぎ。
 安生がレフェリーを引きつけておいて、ロトンドがカット。
 逆にHi69土方に逆エビをかけると、馳がゆっくりとカットには入り、Hi69にチョップ。大きな音が響いて場内どよめく。
 馳、ジョージとタッチして、Hi69を攻め、土方に変わってまたキック。キックが胸板に当たると大きな音。
 Hi69はやっとのことで土方を自軍コーナーへ押していって、安生が「よっしゃあ」と登場。
 安生と土方のエルボー合戦。
 安生は、やられると、土方のつま先へエルボー。
 これは痛かったらしい。
 続いて安生は土方の足を攻める。
 ロトンドも今日はお茶目ぶりを発揮して、レフェリーがよそを向いた隙に、土方の急所にギロチン。
 代わったHi69もがんばって土方を攻める。コーナーの馳は、さかんに土方に声をかけていた。
 ここで10分。
 最大の見せ場は、馳のお約束、ジャイアント・スイング。
 Hi69を40回回して見せたが、その後、馳はふらふら。
 対抗したのか、ロトンドはハインズを肩に乗せ、ぐるぐる回して見せた。
 最後は、Hi69とハインズ。
 土方と安生が場外でやり合い、馳がロトンドをコーナーに押しつけている間に、二段蹴りからハインズ・ドライバーでスリーカウント。
 Hi69はしばらく起きあがれなかった。

第7試合 30分1本勝負

×太陽ケア
ジョニ―・スミス

20分19秒
片エビ固め
(ターボドロップ2)
マイク・バートン
ジム・スティール ○
 バートン登場に場内大喜び。
 バートンはいつものようにリングサイドを回ってファンの手にタッチ。
 スティールはコーナーに立ってアピール。
 リングインしたバートンはリングアナの肩のほこりを払ってやり、余裕を見せる。
 コールの時、バートンにテープが飛んだが、スミスにはもっと飛んだ。ケアにはそれ程多くない。
 ケアとバートンが先発。バートンは握手を求めるがケアは応じない。
 互いに様子を見て、落ち着いた展開から、スティールとスミスどちらもラリアットの空振りがあったりしたあと、バートン組が二人がかりでスミスを何度もコーナーにたたきつける。
 5分経過。
 バートンは場内に声をかけた後、スミスを、ブレーン・バスターの要領で、高々と持ち上げてみせる。
 ずいぶん長い間持ち上げておいて、ブレーン・バスター。
 カバーにはいるがカウント2。
 スティールに代わると、スティールはココナッツ・クラッシュ2連発の後、かわず落とし。
 カバーするがカウント2。
 スミスをコーナーへ振って体当たりをしようとすると、スミスはうまくかわして、スティールは場外へ。
 ケアが場外で攻めにかかるが、スティールは反撃。
 ロープを挟んで、スミスとスティールがブレーン・バスター合戦。
 どちらもなげきれず、スミスはスティールを持ち上げて、後ろへ投げず、そのまま腹からロープに落とした。スティールはこれでだいぶ腹を痛めたらしく、動きが鈍くなる。
 スミスに攻め込まれ、膝蹴りを何発も喰らっていた。
 バートン組はスミスを攻めるが、スミスがんばる。
 ケアに代わると、ケアがキック、パンチでバートンを攻め、串刺しニー。さらにコーナーからボディプレスを放つがカウント2。
 ここで15分経過。
 最後は、ケアがスティールにバックドロップをしかけたところへバートンが入り、バートン・ディザスターへ行こうとすると、ケアがフランケンの要領で返すが、スティールがケアにラリアット。
 ケアをコーナーへ振って、バートンの串刺しボディプレス、スティールのラリアット。
 場内から「ターボ」の声。
 ケアがキックで反撃し、ロープに飛んだところを待ちかまえてターボドロップに行こうとするが、スミスがカット。
 スミスにはバートンがレフト・ハンド・パンチ。
 ケアを投げておいて、バートンがコーナーからエルボー・ドロップ。スティールは反対側からボディプレス。
 そこでお待ちかね「ターボドロップ2」だが、お正月ということでいつもより一回多く回してたたきつけ、3カウント。
 ケアは長い間立ち上がれなかった。
 退場するケアに場内から拍手。

第8試合 30分1本勝負
川田利明
×長井満也
10分5秒
片エビ固め
(ノーザンライト・ボム)

天龍源一郎 ○

 天龍の幟が三本立つ。
 長井がエプロンに立ったところへ、先にリング・インしていた嵐がドロップ・キック。
 長井怒ってリング・イン。和田レフェリーが必死に止めた。
 リングアナも入って、きちんとコール。嵐にテープが飛ぶ。天龍にも飛ぶ。
 長井への声援は多く、テープも飛んだ。川田へのロープが一番多かった。
 もちろんレフェリーもコールされて場内京平コール。
 ゴング前から、長井はあらしをずっとにらんでいて、天龍が先に長井に張り手。嵐も張り手。長井がキックで反撃し、エルボーの撃ち合いになってゴング。
 長井は左右からの多彩な蹴りで嵐を攻め立てる。
 コーナーに追いつめて蹴り続けると、嵐は動けなくなった。
 胸板へのキックの音は場内に響き渡る。
 嵐はエルボーで反撃。これに長井が崩れ落ちる。
 天龍と川田になると、チョップ合戦。場内にチョップの音が何度も響く。場内川田コール。
 川田は天龍をコーナーに振って、フロント・キック。しかし天龍は倒れず、今度は張り手合戦。
 その後、川田は、ロープに飛んでのフロント・キックはかわされたが、延髄キック炸裂。
 カバーにはいると、嵐がカット。場内ブーイング。
 天龍をリング下へ落として長井にタッチ。
 川田は自分も場外へ出て天龍にキックを浴びせ、さらに天龍を振ると、長井がジャンピング・ニー! そして「オー」のアピール。場内から「ジャンボだ」の声。
 四人とも次々に技を出すめまぐるしい展開。
 長井のキックがさえ、天龍もだいぶやれれていた。
 長井は天龍をボディスラムで投げてエプロンへ。天龍が立ち上がるのを待って、ハイパーニ空牙命中!
 しかし、嵐の近くだったので、カバーにはいると嵐がカット。
 天龍が嵐に代わると、互いにエルボー、チョップ、キックとめいっぱい攻め続ける。
 嵐の張り手で長井の動きが止まると、川田が入って嵐に突っかかったが、これも嵐の張り手で体がぐらつく。そこへ天龍が入って川田にラリアット。
 川田は場外へ。
 嵐は長井に串刺しラリアット。続いて、投げ捨てパワーボム。
 天龍がタッチして入ると、長井は復活して張り手を打ち合うが天龍がパンチを出す。
 さらに嵐とサンドイッチ・ラリアット。天龍の延髄斬りで、長井の頭が真下にたれる。深々と礼をしたような格好。
 川田が入るが、嵐が川田を場外へ出し、天龍がラリアット。ところが長井はカウント2で返す。
 場内長井コール。
 長井は引き起こしにきた天龍をつかまえて丸め込もうとするが、返され、天龍のノー残ライト・ボムでスリーカウント。

 天龍・嵐の壁は厚かった。
 まだ何か長井には足りないものがあるのだ。
 しかし、息つく間もない攻防で面白かった。
 長井はしばらくしてやっと立ち上がり、客席に一礼して去っていった。

第9試合 ヘビー級バトルロイヤル
優勝:G・ハインズ
出場選手(退場順):馳、A・T・ブッチャ―、嵐、天龍、J・スティール、J・スミス、長井、太陽、平井、M・ロトンド、川田、S・ウイリアムス、M・バートン、安生、田中、荒谷
 まずウォーリー山口登場。

 木原アナが竹内さんを呼んで、トロフィーを持ってきて貰う。
 スター・ウォーズに乗って、選手登場。
 馳、平井、ケア、荒谷、田中、安生、川田、バートン、天龍、嵐ときたところで、何と、ィリアムス登場。バトルロイヤルには間に合ったのだ。場内大喜び。以下、ロトンド、ブッチャー、アインズ、スティール、長井、スミスの順。

 まずは馳が川田につっかかったが、みんな様子を見ている。
 エルボーの撃ち合いの後、延髄斬りを決めた川田を川田をみんなで押さえていたが、馳がブッチャーに押さえられと、レフェリーはそちらをカウント。ブッチャーもすぐ押さえられ、その次に嵐も退場。
 いつもながらのあれこれがあって、ハインズ、安生、田中、荒谷が残る。
 安生は期待通りうまく立ち回っていたのだが、田中に裏切られ、押さえ込まれる。安生は田中を道連れにして退場。
 残ったハインズと荒谷はエルボーの撃ち合い。
 荒谷がんばる。
 荒谷はブロック・バスターのあと、ロープに振って、フライング・ニールキックまで出す。
 ブレーン・バスターの掛け合いはハインズが勝ち、カバーにはいるが荒谷が逆さ押さえ込み。カウント2。
 ハインズは二段蹴りを決めるがカウント2。
 荒谷のラリアットは空振り、ジャーマンをくらうがカウント2で返す。
 しかし、最後はハインズのダイヤモンド・カッターに沈み、ハインズが100万円獲得。
 竹内さんからトロフィーと目録が贈られる。
 その後、荒谷は、握手しにいって100万円を奪いとろうとするが、ハインズにかわされる。ハインズはおどけてトロフィーで荒谷をたたくまね。


総括

 新年最初の興行は、にぎにぎしく満員で見所も多かった。
 欠場のはずだったウィリアムスが、かろうじてバトルロイヤルに間に合ったのもうれしかった。
 「ジャイアント馬場杯争奪リーグ戦」は、事前には、ポイント制がよく理解できなかったが、始まってみると、ただ勝てばいいというものではなく、短期決戦が要求されるので、おもしろい。
 全日の、長くなりがちな試合になれている選手は、勝手が違ってとまどうかもしれないが、見ている方はおもしろい。
 ただ、相島がいないのは寂しかった。相島も出してやりたかったなあ。

 注目選手は荒谷。
 自分の試合でも、バトルロイヤルでも余裕があった。
 なぜか、武道館ではあまりいいところを見せてくれず、後楽園ホールでは見応えがあることが多いのだが、バトルロイヤルも最後の二人まで残ったことだし、今年は荒谷に期待しよう!

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