全日本プロレス観戦記

2002年-5

2002.10.27『王道30 ジャイアント・バトルin武道館 Final BATTLE 新(あたらしい)の闘い』

 メインは天龍とムタの3冠戦。ZERO-ONEの大谷と田中の来襲も期待されるが、いったいどうなるのか。
 川田の挨拶があるというのが一番心惹かれる。
 客の入りは、2階席に空席が目立った。
 初の試みの大型ビジョン。武道館では上からつるすのはできないのではなかと思っていたが、フロアーに二つ置く形。席によっては見にくいかも。
 試合紹介は、テリーの試合に拍手が多かった。
第1試合 タッグマッチ20分1本勝負
○ 渕 正信
グラン浜田
9分47秒
片エビ固め
(バックドロップ)
奥村茂雄
宮本和志 ×
 試合前に、木原アナ「新しくの戦い、開催します」
 宮本、奥村入場。二人とも胸に肉が付いている。
 続いて、浜田、渕の順に登場。二人とも、リングインしてすぐ、右手を挙げてみせた。
 コールの時、宮本はマッチョポーズ。黄色いテープが飛ぶ。
 奥村に青とクリーム色のテープ。
 浜田にはテープなくて、渕には白いテープ。
 第1試合から京平コール。
 フロアーほぼ満席。
 宮本と浜田でスタート。
 四つに組んで浜田が宮本をロープに追いつめ、ブレイク。また四つに組んで浜田が宮本のバックをとるが、宮本が浜田の手をひねり上げ、浜田が宮本にカニばさみ。
 宮本をうつぶせにして足を攻める。インディアン・デスすロックを手できめる形。
 宮本は浜田に腕を取られても体を回転させて取り返す。
 渕にタッチ。大きな声援、ふっちーコール。
 渕はすぐに宮本のバックを取ってサーフボード・スタイル。宮本は力で返そうするが渕はさせない。
 渕は宮本の両腕をひねったまま後頭部に足を押しつけてみせる。
 宮本への声が飛ぶ。
 二人が一緒にいると、宮本が肉が付いてきたのに反比例して、渕が細くなったように見える。
 宮本は何とかして返そうとするが、渕は両腕をひねりあげたまま。場内から拍手が飛ぶ。
 宮本はやっとのことで体を返し、渕の両腕を後ろにひねる。
 渕はそれを返そうとするができず、ロープに足をのばす。
 奥村にタッチ。
 奥村が渕の左手をロープにあてたまま蹴りつけたので渕がむっとする。
 さらにロープを利用して渕の左手を痛めつけ、渕は拳を握るが、悲鳴を上げる。
 浜田にタッチ。
 浜田と奥村の胸への張り手合戦の後、浜田のヘッドバット。奥村のブレーンバスター。
 浜田はスイング式っDTでカバーはカウント2。
 奥村をコーナーへ振ってエルボーから浜ちゃんカッターは、奥村が膝を立てて浜田の股間を打ち付け、宮本にタッチ。
 宮本はロープに飛んでエルボー、スイング・コブラクラッチ。
 カバーはカウント2。
 浜田を投げておいてロープ上段からサマーソルト・ドロップ連発。
 カウント2。
 浜田は宮本をコーナーへ振ってラリアットから、宮本の頭を抱えてそのままチンクラッシャー。
 奥村が入るがヘッドバット連発で追い返し、渕にタッチ。
 渕のバックドロップ、浜田は奥村にプランチャ。
 渕は宮本にまたバックドロップ。宮本大の字。カバーにはいるが奥村がカット。
 渕は「ほら浜ちゃん」と声をかけて奥村をリング下に落とし、宮本に小包固め連発。
 カウント2。
 そして最後はバックドロップでカウント3。
 ビジョンでは渕がバックドロップを決めるところが繰り返し流される
 宮本はリングで四方に礼をして退場。
第2試合 タッグマッチ30分1本勝負
○ カズ・ハヤシ
ジミー・ヤン
10分53秒
片エビ固め
(合体WA4)
保坂秀樹
愚乱・浪花 ×
 フロアーほぼ満席。1階9割、2階3割というところ。

 カズはペットボトルの水を花道で頭に振りかけ、リングインすると、二人はそれぞれコーナーに立って場内にアピール。
 二人でカラーボール投げ。ジミーは2階席まで投げてみせる。カズはTシャツも投げるサービス。
 浪花と保坂が登場。浪花は赤と黒のコスチューム。
 浪花に緑のテープ。保坂に赤いテープ。
 ジミーに白いテープ何本も。カズに赤と白のテープ。
 吾郎コール。
 カズと浪花でスタート。
 浪花はしばらく場内の様子をうかがてから四つに組む。
 腕の取り合いバックの取り合いが身軽で流れるよう。両者すくっと立って場内拍手。
 力比べと見せかけて浪花のキック、張り手。
 カズは浪花を体当たりで倒して鼻水を引っかけるポーズ。
 両者ロープに飛んでドロップキックの撃ち合いは浪花の勝ち。
 カズはワンハンド・ハンドバックブリーカーで返してジミーにタッチ。
 ジミーはヘッドシザースから浪花をリング下に落としてロープに走るが、保坂が入ってジミーが飛ぶのを体で阻止。しかし、カズも入って保坂は浪速と反対側に落とされる。
 ジミーとカズは示し合わせ、カズは浪花に、ジミーは保坂にトペ。
 浪花をリングに戻してカズとジミーで痛めつけるが、ジミーと浪花になると浪花が目つぶし連発。
 保坂にタッチ。
 保坂はジミーをコーナーへ振って突進するが、ジミーはキックで返し、コーナートップからバク転で保坂にボディ・アタック。
 カズにタッチ。
 カズはジャーマンで投げようとするが、保坂はそれをさせず、カズの背中にハンマーを落として浪花にタッチ。
 浪花は蹴る蹴る蹴る。
 たち上がったカズが張り手をかますと、浪花は急所へキックをいれて保坂にタッチ。
 保坂は体格差を生かしてカズに逆エビ。
 5分経過。
 浪花が入ってカズの後頭部にエルボーを落とす。
 保坂と浪花でカズをロープへ振ってダブルのエルボーからのカバーはカウント2。
 保坂のブレーンバスター。カウント2。
 浪花にタッチして、保坂がカズの足を押さえて浪花のカニ歩きからエルボー。カウント2。
 両者ロープに飛んで浪花のラリアットからのカバーはカウント2。
 保坂にタッチして、保坂がカズにバックドロップ。カウント2。
 カズのローンバトルが続く。
 保坂のパワーボムは、カズがフェイスクラッシャーで返し、ジミーにタッチに行こうとするが浪花が入ってタッチさせない。カズはロープの反動を利用して浪速にアタック。やっとジミーにタッチ。
 ジミーはコーナートップから保坂にミサイル・キック、コーナーへ振ってサマーソルト・キック。さらにフライング・ニール・キックと気を吐き、決めるぞのポーズからコーナーに登るが、エプロンを走ってきた浪花が足元をすくって、ジミーは急所を金具に打ち付ける。
 保坂はジミーをコーナー座らせてフランケンシュタイナーで投げて浪花にタッチ。
 浪花は「ジミ〜」と女性ファンの声援のまねをしてジミーを攻め立てるが、ジミーは一発返してカズタッチ。カズは浪速のDDTを返し、浪花のジャーマンを体を回転させてのがれ、逆にDDT。
 ジミーはコーナーマットをたたいて手拍子を要求。
 カズのドラゴンスリーパー。
 浪花はカズをバックブリーカーで担ぎ上げてから投げ捨ててフェイスクラッシャー。
 浪花のカバーはカウント2
 カズのリバースDDTとラリアットの複合技からカバーは保坂が入ってカット。ジミーも入って、保坂とジミーはリング下へ。
 浪花がカズを投げるが、カウント2。
 ジミーが入り、カズが浪花を抱え上げ、ジミーがネックブリーカー、カズがWA4という複合技で浪花を後頭部からマットにたたきつけ、カウント3
第3試合 6人タッグマッチ30分1本勝負
安生洋二
長井満也
× 土方隆司
12分29秒
エビ固め
(デンジャラス・
バックドロップ)
スティーブ・ウイリアムス ○
マイク・ロトンド
ジョニー・スミス
 ウィリアムスのテーマが流れるが、なかなか入場してこない。
 ウィリアムス、ロトンド、スミスの順に登場。
 ウィリアムスとロトンドはコーナーに立ってTOPのポーズ。

 安生のテーマに場内手拍子。土方、長井、安生の順に登場。
 スミスに青いテープ。
 ロトンドにオレンジのテープ。
 ウィリアムスの赤と黒のテープ。

 土方に白いテープ。
 長井に黄緑のテープ。
 安生には歓声は大きかったがテープはなかった。

 ウィリアムスは安生が気に入らない様子。根に持つタイプだな。
 ウィリアムスが場内に手拍子を求めると、安生も馬鹿にしたように、一緒になって手拍子。
 土方とスミスで開始。
 体当たりはスミスの勝ち。
 土方が投げようとするがスミスは許さず、スミスが投げる。
 土方はスミスの腕を取って安生にタッチ。
 安生はスミスの左手を決めようとするが、スミスは腕を決められたまま安生の足を抱え自軍コーナーへ押していってしまい、ロトンドにタッチ。
 安生とロトンドの腕の取り合いになるが、ロトンドは大きな体を器用に回してのがれてみせる。安生とロトンドのにらみ合い。
 安生はロトンドの首を抱えて長井にタッチ。
 タッチしてからも、ロトンドの足を何度も踏みつける。
 長井はキックで倒してギロチンを落として腕を決めに行くが、ロトンドは両足で長井の頭を挟み込んでしめつける。
 長井は一度はかわすが、またロトンドに両足で首を決められる。
 ウィリアムスにタッチ。
 ロトンドが長井を押さえて、ウィリアムスが胸へのチョップ。
 長井のエルボーと、ウィリアムスのチョップの撃ち合い。最後はウィリアムスのパンチに長井は顔を押さえて倒れ、ウィリアムスはそれを起こしてコーナーに顔をたたきつける。
 ウィリアムスのタックルはかわして安生にタッチ。
 安生はボディへのパンチ連発。
 ウィリアムスはリング下へ。土方が鉄柵に振り、キック、張り手。
 その間、安生はロトンドにちょっかいを出す。
 ウィリアムスがリングに戻ると安生が蹴りつけ、パンチを落とし、カバーははカウント2。
 スミスにタッチ。
 スミスの膝蹴り、エルボー。
 安生はコーナーへ振り返してハイキック。
 さらにかち上げ式のエルボーを連発すると、スミスがうまくかわして逆さ押さえ込み。
 カウント2。体勢が崩れても安生の右腕を決めるが安生はロープへ。
 スミスがロープへ飛ぶと、安生はキックで迎撃し、自分がロープへ飛んでスミスの脇腹へキック。
 安生は「ナガタロックじゃねえぞ」と敬礼ポーズから、スミスの足を決めに行くがスミスが返して丸め込み、カウント2。
 ロトンドにタッチ。
 安生はコーナーのウィリアムス、スミスに突っかかっていくが、後ろからロトンドに捕まえられる。
 安生はロトンドの膝の裏を蹴り、長井が入って胸へののキック。
 安生のカバーはウィリアムスがカット。
 長井にタッチ。
 長井はキック連発からジャンピング・ニー。コーナーに振ってさらにジャンピング・ニー。ブレーン・バスターからカバーはカウント2。
 長井はハイパーニをねらうが、ロトンドは身を沈めてかわし、反撃に出る。
 ロトンドが長井を担ぎ上げてエアプレーン・スピンにはいると、安生が何とか止めようとするが、ウィリアムスに蹴られ、さらに回転している長井の足で倒されリング下へ。
 ウィリアムスに代わって、がコーナーから飛んで長井に体当たり。
 長井はキャプチュードで投げるがカウント2。
 ウィリアムスのチョップ、長井のエルボー。エルボーとチョップの打ち合い。
 長井をコーナーへ振って、ウィリアムスのボディアタック。
 さらに反対側に振るが、長井はフライング・ニール・キックで迎撃して土方にタッチ。
 土方のキックの音が響く。
 ハイキックばかりでなく、ウィリアムスの足元をすくって側頭部へキック。これも音が響く。カバーはカウント2。
 ウィリアムスが土方を抱えてオクラホマ・スタンビートを出すが、カバーは安生がカット。
 長井と安生はスミスとロトンドにリング下に落とされ、土方にはウィリアムスがタイガー・ドライバー。土方はこれはをカウント2で返す。
 ウィリアムスのバックドロップも土方は返し、場内拍手。
 ウィリアムスのボストンクラブは、安生がパンチでカットしようとするが、ウィリアムスは離さず、ロトンドが安生をリング下へ落とす。
 ここでウィリアムスの殺人バックドロップ。さすがに土方もこれは返せずカウント3。

 ウィリアムスが安生に何か言うと、安生はなぜか自分からウィリアムスに手をさしのべ、ロトンド、スミスとも握手。
 長井は「何やってってんだよ」、と怒るが、安生はTOPのポーズまでしてみせる。
 しかし、すぐにそれをへし折るポーズ。
 さらに安生は、花道を戻りかけ途中でウィリアムスに尻を向けて挑発。
 ウィリアムスたちはさして怒りもせず、ウィリアムスはこーなーに立ってベルトを巻くポーズ。
 ウィリアムスは放送席へ行き、解説者と人差し指を触れ合わせ、アナウンサーにも指を出すがアナウンサーが指を出すとさっと引っ込めるお茶目ぶり。客席にいた小さな子に愛想を振りまいたりまでして上機嫌。
第4試合 6人タッグマッチ30分1本勝負

荒谷信孝
× 平井伸和
15分52秒
エビ固め
(旋回式パワーボム)
マイク・バートン ○
ジム・スティール
ジョージ・ハインズ
 山口レフェリー。
 ハインズ、ジム、バートンの順に登場。
 バートンとジムは日の丸をあしらったタイツ。
 ジムの左肩は大きなテープ。8月の武道館で痛めたのがまだ治っていない。
 私も四十肩で肩に薬を張っているのでちょっと親近感。

 平井、荒谷、嵐入場。
 平井は客に握手したりして表情は無愛想だがファンサービス。
 ハインズに赤いテープ。
 ジムにも赤いテープ。
 バートンに白と紫のテープ。
 平井に黒と青のテープ。今日は多い。
 荒谷に赤と黒のテープ。
 嵐に黒いテープ。
 「ウォーリー」コール。

 嵐はバートンと握手。ジムにも手を差し出すがジムは応じない。
 嵐とジムでスタート。
 四つに組んで離れ、また四つに組んでロープに押し付け合い、中央に戻って離れる。
 力比べへ行くかと思わせてジムが嵐の背中に拳を落とし、ヘッドロックへ。嵐はジムをコーナーへ押しつけてブレイク。
 ラリアットの打ち合いは互いに身を沈めてかわし、胸のどつき合い。
 ジムのヘッドロックを領して嵐がバックドロップから荒谷にタッチ。
 荒谷はジムをコーナーへ振るが、キックで返され、ジムからバートンタッチ。
 チョップ、エルボーの打ち合い。
 荒谷はエルボー連発からバートンをコーナーへ振ってラリアット。
 平井にタッチして荒谷と平井のダブルのタックル。
 バートンは平井をエルボーで倒し、引き起こして自軍コーナーへ叩きつけ、ハインズにタッチ。
 平井がロープに走ると、ハインズは身を伏せたり平井を飛び越えたりと身軽なところを見せる。
 組んでは離れ、ハインズの二段蹴りを平井はさっとかわし場内拍手。
 ハインズは、平井をロープに振ってドロップキックから頭なでなでポーズ。
 嵐にタッチ。
 少しやり合ってジムにタッチ。
 五分経過。
 ジムは嵐をコーナーに押しつけてラリアット連発。
 さらにラリアットからカバーはカウント2。
 ジムのココナッツクラッシュからかわず落としに場内拍手。アカウント2。
 バートンにタッチ。
 エルボーの打ち合いから荒谷にタッチ。
 荒谷は胸へのチョップ連発。バートンの首を抱えるが青コーナーへ押して行かれる。
 ハインズにタッチ。
 ハインズは荒谷をリング下へ落として鉄柵へ振ろうとするが、荒谷が振り返す。
 荒谷はさらにハインズを鉄柵へ。それから荒谷がハインズを振ると平井が待ちかまえていてラリアット。
 荒谷が先にリングに戻り、平井がハインズをリングに戻す。
 荒谷のサイドバスターからのカバーはカウント2。
 嵐にタッチ。
 嵐のブレーンバスターからカバーはカウント2。
 ジムはコーナーマットをたたいて手拍子を要求。ハインズ劣勢。
 平井にタッチ。平井はハインズの顔をコーナーマットにたたきつけ、反対側コーナーへ振るが、ハインズがキックで迎撃。
 しかし平井は、向かってきたハインズをうまく投げてカバー。カウント2。
 荒谷にタッチ。
 荒谷はラリアット連発からカバー。カウント2。
 ハインズをロープへ振ってラリアット。カウント2。
 荒谷のブレーンバスターは、ハインズが体を返してバックに回り、逃れた荒谷がロープに走ると、戻ってきたところへ二段蹴り。ハインズは自軍コーナーへ行きかけるが、平井が入ってハインズを蹴りつける。
 両軍それぞれ嵐、ジムにタッチ。
 ラリアット相打ち。また相打ち。嵐のバックドロップ。カバーはバートンがカット。
 嵐はバートンにエルボーを決めてジムをコーナーへ振るがキックで迎撃される。
 ジムはDDTを出してからバートンにタッチ。
 バートンはコーナートップからフライング・ラリアット。さらにラリアットでカバーはカウント2。
 ここで、「フィール・ザ・パワー!」
 果たして嵐を持ち上げられるか。
 持ち上げようとするが嵐が持ち上がらない。
 ゴールデンレフトから嵐を持ち上げかけ、場内どよめくがあがらない。
 キックを入れてついに嵐を持ち上げて見せ場内拍手。カバーはカウント2。
 ジムがコーナーへ振ってハインズが突進すると、嵐のキック。嵐はジムも蹴散らしハートンにブレーンバスターを決め平井にタッチ。
 バートンへ、平井、荒谷、嵐の3人で串刺しラリアット連発。
 嵐と荒谷がバートンを抱え上げ、平井がコーナーから足を抱える3人がかりの雪崩式パワーボムでたたきつけるがカウント2。
 嵐と荒谷のダブルのブレーンバスターから平井がコーナーからダイビングエルボー。
 カバーはジムとハインズがカット。
 平井のWARスペシャルをジムがカット。
 平井はジムを蹴散らしてバートンにラリアット。カウント2。
 平井はのどをかききるポーズからロックボトムへ行こうとするが、バートンはそれをかわしてトルネードボム。
 バートンの串刺しラリアットからフェイスクラッシャー。カバーするが、嵐がすぐそばのエプロンにいてカット。
 バートンのパワースラムはカウント2。
 最後は、ゴールデンレフトから、持ち上げて回転を加えての旋回式パワーボムでカウント3。

 ジムはコーナーに立ってアピール。バートンガ最後までリングに残り、一礼してから下りた。
 バートンは腹に黒い腹巻きのようなものをしていたが、腰痛だろうか。

セレモニー

 試合後、リングに赤い絨毯が敷き詰められる。

 木原アナ「全日本プロレス創立30周年記念セレモニーを行います」
 選手がリングサイドに集まる。
 花道から武藤登場。黒いトレーニングウェア姿に黒い帽子。
 リングインしてLOVEポーズ。
 新社長から挨拶。
「本日は多数ご来場まことにありがとうございます。十月より全日本プロレスの社長の命を受けた武藤敬司です。全日本プロレスの看板、非常に重いです。今シリーズ、自分も危うい場面がありました。これからも前途多難だと思います。これからもよろしくお願いします」

 ここで川田のテーマが流れると、場内大歓声。
 スーツ姿の川田が花道を歩いてくると、場内は狂乱状態。
 川田コールが起こり、黄色いテープが飛ぶ。
 マイクを手にした川田は一礼して、
「一日も早い復帰に向けて今がんばっています。全日本プロレスは新体制になりましたが、自分の心の中にある全日本プロレスは変わっていません。もうしばらく時間を下さい。自分の復帰が本当の全日本プロレス復活だと思っています。(大歓声)帰ってきたときにはまた応援よろしくお願いします。ありがとうございました」
 また黄色いテープが飛ぶ。

 「王者の魂」が流れ、元子さんがビジョンに映る。場内どよめき。
 元子さんがリングイン。

 木原アナ「馬場元子産さんは、2年あまりにわたりまして弊社社長を続けて参りました」というような紹介。

 ここで歴代チャンピオン登場。
 
 まず、デストロイヤー。
 ゆっくりと花道を歩いてくる。リングインも大変そう。
 元子さんと抱き合い、武藤と握手、川田握手。
 ですとろのメッセージは日本語で。
「ちょっと待って。(馬場さんのカーテンへ目をやって)社長、淋しい。みなさんよろしく。全日本プロレス30年記念おめでとうございます。(武藤に向かって)武藤、いま社長?(武藤、慌てて帽子をとる)がんばってください。元子、さびしいね。どうもありがとうございました。はい」

 次は、ニック・ボック・ウィンクル。ベルトを手にして入場。
 めがねをかけ、にこやかな表情。赤いテープが飛んだ。
 メッセージ(ウォーリー山口が通訳)
「AWA世界ヘビー級チャンピオンとして、昔も今も将来も日本を楽しませていただきました。これからもまたチャンピオンとして来たい」

 ジン・キニスキー登場。体が大きい。
 花道の両側のファンに手を差し出し、タッチしながら歩いてくる。
 赤いテープ、白いテープがとぶ。
 リングインすると腰が低く、四方にお辞儀。
「皆様にわたしの幸をわけてあげたい。ここに来られたのも何かの縁。ありがとうございました」

 マスコミ各社から元子さんに記念品贈呈。
 最初は日本テレビからだった。
 竹内宏介さんは、「週刊ゴングの」表紙をパネルにしたものを四方に掲げて見せ手から渡した。

 ジン・キニスキーは、ロープに飛んで走るふりをしてみせたりする。

 記念品贈呈の後、川田から元子さんに花束。武藤から花束。

 元子さんから挨拶。
「元子さーん」の声が飛ぶ。

「全日本プロレスのファンの皆様、30年間ほんとにお世話になりました。(拍手)皆様の変わらぬ暖かいご声援に支えられて、馬場さんも私もこの30年間ほんとうに明るく楽しい夢を見続けることができました。わたしは本日を最後に馬場さんとの二人の生活にもどらせていただきますが、これからも、馬場さんが愛した全日本プロレスをよろしくお願いします。30年間ありがとうございました。さようなら(客席に手を振る)」

 「王者の魂」に送られて花道を去っていく元子さん。
 馬場さんのカーテンの前で立ち止まり会場に手を振って消えていった。
第5試合 日本プロレス30周年記念特別試合
タッグマッチ60分1本勝負
テリー・ファンク
○ アブドーラ・ザ・ブッチャー
13分42秒
体固め
(ジャンピング・
エルボードロップ )
ターザン後藤
本間朋晃 ×

 山口レフェリー。
 場内暗転。
 本間登場、少し遅れて後藤がガウンを着て登場。
 後藤はファンにて手を差し出されても蹴りつける。

 ファンクスのテーマが流れると場内大いにわく。
 テリー入場。
 タオルと、牛に焼き印を押す金具を持っている。
 ブッチャーのテーマ。
 手拍子に乗ってブッチャー登場。
 後藤はガウンを脱ぎ、花道のブッチャーに歩み寄る。
 ブッチャーがリングインしたとたん、後藤がテリーに突っかかり、本間はブッチャーへ。
 色とりどりのテープが飛ぶ。
 混乱の内に試合が始まり、ブッチャーは本間を外へ放り出す。
 テリーは後藤の額にパンチ連発。
 テリーはブッチャーと並んでファイティングポーズ。
 少し落ち着いて、本間とテリーで平常の試合に。
 テリーは本間をロープに押しつけてチョップ、ヘッドロック。
 本間がロープに振るが、体当たりはテリーの勝ち。
 それぞれブッチャー、後藤にタッチ。
 後藤がロープに飛んでの体当たりは両者譲らず。四つに組むと見せかけてブッチャーは地獄突き。連発。
 テリーにタッチ。
 後藤をロープに振ってキック。後藤のパンチ。
 後藤がテリーをロープに振ってラリアット。
 本間に膝を出させてそこへテリーの顔を打ち付け、本間にタッチ。
 本間のキック、投げてスリーパー。
 テリーはパンチなどで反撃し、リバースのチン・クラッシャーのような技で本間の後頭部を痛めつけブッチャーにタッチ。
 テリーが押さえてブッチャーが本間の脇腹に地獄突き。
 さらにのどに地獄突き。
 ブッチャーが本間の顔をねじり上げると、後藤がカットに入ろうとするが、山口が許さず。
 ブッチャーは本間を仰向けにしたまま首をわきに抱きかかえ、テリーにタッチ。
 本間はテリーを押していって後藤にタッチ。
 テリーを振って本間と後藤のダブルのエルボーから後藤が何発もエルボーを落とす。
 本間の膝へ後藤がテリーの顔を打ち付ける。
 後藤のチョップ、テリーのチョップ。
 テリーがチョップを連発すると、後藤は声を出して受ける。テリーのヘッドバット連発は、テリーの方が痛かった。
 テリーは後藤のラリアットを空振りさせ、右手のパンチ連発から左ストレート。
 本間が入るがこれもパンチでそとに出す。
 ここで後藤にスピニング・トーホールド。
 回り始めると、後藤がテリーの髪をつかんで、手に持っているフォークで額を突いた。
 後藤はフォークで何度もテリーの額を突いて本間にタッチ。
 本間はパンチでテリーをリング下へ落とし、自分も降りてストンピング。
 リングに戻すと、エプロンで、後藤が倒れたテリーの額を何度も殴る。
 リング中央に戻って本間のカバーはカウント2。
 後藤はその間に凶器を調達し、本間がテリーをロープに押しつけ、後藤の凶器攻撃。テリーの顔が血だらけ。
 テリーはよろよろとブッチャーにタッチを求めていくが、後藤が前に回ってラリアット。
 テリーをロープに振って体当たり。
 さらに凶器を手にしてテリーに襲いかかると、ブッチャーが入り、フォークを取りあげて後藤の腕に突き立てる。カットに入った本間にも突き立てる。
 ブッチャーは、後藤の左肩に何十回も突き立て、後藤の左腕に血の筋が何本も。
 しかし後藤はブッチャーの顔にスプレーを浴びせて反撃。
 テリーの額にフォークを突き立ててからブッチャーに向かっていく。
 その間に、本間はリング下にあった机をリングの中へ。
 後藤はの机を持ってコーナーのブッチャーに叩きつける。
 さらに赤コーナーに机を立てかけると、本間がテリーの顔を机に何度もたたきつける。
 本間はテリー机に振ろうとするが、振り返され、それでも机を蹴ってのがれ、今度は机を抱えてふりまわし、照りの頭を殴る殴る。
 場内から悲鳴。
 本間のカバーはカウント2。
 本間はテリーを机にうつぶせに乗せて、その背中に拳をたたき落とし、コーナーに上がるが、テリーが起きあがって、コーナー2段目から雪崩式ブレーンバスターで、本間を机に叩きつける。
 机は板の部分がとれ、二つに割れてしまった。
 テリーが割れた板で本間の頭をたたくと、板に、本間の頭の形に穴があいた。
 最後はブッチャーの毒針で3カウント。
 後藤とブッチャーはコーナーでやり合っていることが多かった。

 試合が終わっても後藤は机の破片を手にテリーに向かっていこうとするのでテリーはリング下へ。
 しかし後藤が板を離したのでテリーは戻る。
 後藤はリングで両腕をを突き上げてみせるが場内ブーイング。花道でも両手をあげるがブーイング。
 ブッチャーのマイク。
 「バーバー・ブッチャー」コール
 「バーバ」といってテリーにマイクを向けるが、テリーは何も言わない。
 ブッチャーは、客席に、「バーバー・テリー」コールを要求し、客席は応えるが、テリーはマイクを向けられても応じない。
 テリーが、ばかばかしいという様子で花道を帰り始めると、後ろからブッチャーが襲いかかり、ブーツに隠していたフォークで襲いかかる。
 テリーは這って花道を逃げていき、ブッチャーは後を追っていく。
 ブッチャーのテーマが流れ、ブッチャーはブッチャー・コールを確認してから馬場さんのカーテンの前で一礼し、さらにブッチャー・コールを要求し、凶器を客席に投げて退場。

 ここで、最強タッグリーグ参加選手発表。
 さらに、ビジョンで、全日30年の歴史の映像。
 評論家・菊池氏の選んだ全日ベスト・バウト。
1・馬場 VS サンマルチノ
2・馬場、鶴田 VS ファンクス
3・鶴田 VS マスカラス
4・ファンクス VS シーク、ブッチャー
5・馬場 VS バーンガニア
6・馬場 VS ハンセン (場内拍手)
7・輪島 VS シン
8・天龍 VS 鶴田
9・ハンセン VS 川田
10・馬場還暦記念試合
第6試合 『週刊ビッグコミック・スピリッツ』 Presents
シングルマッチ60分1本勝負
○ アグネス仮面 7分05秒
片エビ固め
(H5O)
ケンドー・カシン ×
 和田レフェリー。

 カシンは、入場すると、木原アナやレフェリーに何か文句を言う。
 続いて、サンバのリズムに乗って黄金のマントをまとったアグネス仮面登場。
 コーナーから飛んでリングインしたのはよかったが、マントが頭にかぶさってしまってちょっとかっこわるかった。
 カシンに青いテープ。
 アグネス仮面に赤いテープ。アグネスは膝をついて礼。

 カシンが握手しようと手を差し出し、アグネスが応じようとすると、カシンはさっとかわす。
 ゴングが鳴り、組み合うかと思うと、カシンはすぐにリング下へ。
 アグネスは戻ってきたカシンをこーなーに押しつけるが、きれいにブレイクしてみせる。
 カシンはアグネスの左手を取って極める、アグネスはそれを返して、両者足をすくいあう。
 アグネスがチョップで倒して逆エビに行こうとすると、カシンはくるりと返してロープに飛ぶ。
 アグネスはカシンをつかまえて、コブラツイスト。グランドコブラに行くが、すぐに離れて両者立ち上がる。
 力比べはアグネスの勝ち。
 カシンは膝をつく。カシンはキックから体勢を猶し、アグネスは一度倒れて起きあがりそのままフランケンシュタイナーへ。カシンをリング下へ落として、トップロープ越しに体をひねりながら飛んでアタック。
 リングに戻してカバーはカウント2
 カシンをロープに振って担ぎ上げ、両足を抱えてリングにたたきつけ、両足を右脇に抱えたまま逆エビ。
 カシンはロープに手を伸ばす。
 アグネスはカシンのもも後ろを蹴り、カシンの両足を折るようにして足首をひねる。カシンはロープへ。
 五分経過。
 エルボーのかち上げあい。アグネスのチョップ、首投げ。
 しかしカシンがアグネスの指をかんで立ち上がり、アグネスは悲鳴をあげる。
 カシンのエルボー。アグネスはカシンをコーナーへ振るが、カシンはロープを越えてのがれ、追ってきたアグネスの首を両足で挟んで首4の字のまま、ロープを利用して絞首刑。
 しかし、アグネスはそのままカシンを持ち上げ、ロープに叩きつける。
 さらにカシンを抱え上げてリングにたたきつけ、バックをとったところでカシンの急所へのキック。
 アグネスはジャーマンで投げたがカシンを離さず、そのままジャーマン連発。
 カシンを担ぎ上げて後ろへ倒れながら叩きつけるハワイアン5アウト(という技らしい)でカウント3。
 あっけない終わり。
 カシンは大の字になったまま動けない。
 そこへカズがマイクを手にしてリングイン。
 手にしたペットボトルをカシンにたたきつけ、「カシン、ふさけるなお前。こいつはな、ゼロワンに一緒に行こうと誘っておきながら、ドタキャンしたんだよ。おかげで俺は、高岩にラリアットくらうわ、パワーボム食らうわ、星川に蹴られるわ、さんざんだったんだ。この裏切り者」

 アグネスはコーナーに立ってポーズの後、花道を引き揚げていった。

 試合後、スーツ姿の大谷、田中が通路から登場。特別席につく。
第7試合 特別試合 シングルマッチ60分1本勝負
○ 小島 聡 20分41秒
片エビ固め
(ラリアット)
馳 浩 ×
 馳登場。黒幕Tシャツ。
 コーナーに立ってTシャツを投げる。
 小島登場前に、ビジョンに、カーテンの後ろの小島の姿が映る。
 小島の幟が三本振られる。
 馳にテープを一本とばそうとした人がいたようだ。
 小島にはオレンジのテープがたくさん。
 吾郎コール。
 小島はベルトを巻いてきていた。

 両者様子を見合ってなかなか組まない。
 四つに組んで馳が小島をロープに押しつけブレイク。
 また組んで、バックの取り合い、腕の取り合い。
 馳が小島をうつぶせに倒して上に乗り、リバースのインディアン・デスロック連発。
 さほどダメージはない様子。
 馳が鎌固め。小島に声が飛ぶ。
 小島がロープに手を伸ばしてブレイク。
 馳が小島を抱え上げてたたきつけ、逆エビへ行こうとするが小島が足をつかんで裏アキレス腱。
 グランドでのバックの取り合いになる。
 小島が起きあがると、馳はすぐにバックを取って押し倒し、足を極める。
 体を移して腹固め。
 馳は足で小島の左手を極め、手で右足を極めようとする。
 小島がバックを取り、上になり、たて四方固めになると馳はブリッジ。
 小島が上になってスリーパー。
 馳は逃れて小島の左手を両足で挟んで立ち上がり、「はい」と声をかけて倒れ、腕を痛める。
 馳が小島にコブラツイスト。小島の体が折れ曲がる。
 小島が攻勢に出ないので、客席から盛んに声が飛ぶ。
 馳が腕ひしぎに行くと、小島はそれをはずし、バックを取り、うつぶせの馳の足を極めながらフェイス・ロック。
 小島が脇固めに行くと、馳は体をずらして小島の足を取るが、小島がマウントポジションからインディアン・デスロックを決める。さらにそのままフロント・スリーパー。
 しかし馳はしっかり返して、両者上になり下になりの攻防が続く。
 10分経過。
 馳のアキレス腱固めに小島はロープへ手を伸ばす。
 馳のチョップ連発。コーナー追いつめてチョップ連発。小島はただ受ける。
 小島は、キックで反撃から、馳をコーナーに押しつけ、チョップ連発で反撃。
 小島のエルボー、馳のチョップ。小島は逆水平連発。
 馳をコーナーに振ってエルボーで倒してから、「行っちゃうぞ」。
 ダイビングエルボーはカウント2。
 馳がすかさず腕ひしぎへ。小島の足がロープへ。
 馳がノーザンライト・スープレックスをねらうと、小島はキック連発で投げさせない。
 馳はするりと体を入れ替えて、小島の右手を捕まえて脇固め。
 小島の足がロープに届く。
 馳がロープに飛んでフロントキック連発。
 三発目を食らったところで小島がエルボーで反撃。
 小島のラリアットは空振りさせて馳がジャーマンスープレックス。カウント2
 さらにジャーマンに行こうとするのをコジコジ・カッター。
 ところが馳はささっと右手に腕ひしぎを決める。
 小島の足がロープへ。
 馳の小島の胸への張り手、チョップ、ロープに飛んでキック。
 小島はコジコジ・カッターを出すが、また腕ひしぎが決まる。
 しかし小島はすぐに逃れて逆にかけかえす。馳がロープに逃げてブレイク。
 小島はパワースラムでたたきつけるが、カウント2。
 小島が腕ひしぎ。馳は体を回して足がロープに届く。
 小島はエプロンに出て、ロープ越しに馳をブレーンバスターリング下へ投げようとする。
 馳が踏ん張る。
 両者踏ん張りあい、ついに小島が馳を持ち上げるが、馳は小島に体重を浴びせるようにして落ちる。
 リング下の馳へ小島はエプロンから前転してダイビング・アタック。
 さらにリング下でパワーボムに行くが、馳がうまく体を前に倒して小島の上に馬乗りになるようにして小島を倒す。
 馳は小島をリングに入れてコーナーからミサイルキック。さらに裏投げ。
 も一発投げに行くが、これは小島が耐える。しかし、結局馳は投げてみせる。
 先に立ったのは小島。
 馳が起きるのを待ってラリアット。
 カバーはカウント2。
 小島はロープに飛んでラリアットに行くが、馳は両腕でブロックし、ビクトル投げから腕ひしぎ。
 リング中央で決まる。
 小島はやっと逃れるが、馳がノーザンライト・スープレックス・ホールド。
 カウント2。
 もう一度ノーザンライトに行こうとするところで20分経過。
 小島は、結局投げられるがバックドロップで反撃。
 またバックドロップ。しかし、すぐに馳が立ち上がり逆にバックドロップ。
 小島が先に立ち上がり、サポーターをはずして、ロープに飛んでラリアット。
 カウント3。

 小島はおもしろくない様子。
 マイクを手にする。
「大谷、田中、よく来てくれたなこのばか兄弟ども」
 小島が大谷の方へ向かっていき、こぜりあい。大谷は上着を脱いで立ち向かう。
 小島がリングに戻ると、大谷と田中がエプロンに。
大谷「小島、やっと火がついたみてえだな。最強タッグ、俺ら炎武連夢が出ちゃうからよ。小島、太陽ケア、全日本プロレス、お前ら全員覚悟しておけ」
 場内ブーイング。

大谷と田中はこれで退場

 小島はリング内で一礼して花道を引き揚げていった。
三冠へビー級選手権試合
シングルマッチ60分1本勝負
× 天龍源一郎 17分12秒
体固め
(ムーンサルト・プレス)
グレート・ムタ ○
 認定書を読むのは竹内さん。
 赤いシャツに黒いベストの派手な格好。
 ビジョンには、ムタの、前の武道館での映像。
 マスクにずきんのムタ登場。
 蜘蛛の巣がらのベスト。顔の覆いを取ると白塗り。

 天龍の幟が何本も立ち並ぶ。
 ビジョンには天龍のこれまでの映像。
 天龍のテーマが流れると場内手拍子と天龍コール。
 ガウンをまとい、ベルトを手にした天龍登場。
 花道の途中で、客席からの花束を受け取る。
 竹内さん、力強い声で認定書代読。
 ベルト返還。竹内さんはリング中央で四方にベルトを見せてから退場。

 ムタに赤いテープ。頭巾をとると、以前と同じムタの顔。白塗りも仮面だった。
 天龍には黄色いテープ。
 京平コール

 試合が始まっても組み合わず、ムタはいきなりリング下に降りると、リングの下を物色。
 天龍がロープに飛んでムタに飛ぼうとするそぶりを見せると、ムタはリングに戻って上へ向かって霧をはく。
 組むと腕の取り合い。
 ブレイクしてムタはすぐリング下におり、ほうきを見つけるがすぐに離し、リングに戻る。
 天龍はムタを倒すとロープに飛んでエルボーを落とし、サッカーボールキック。
 ムタは天龍をロープに振ってドロップ・キック。
 両者リング下に降りて、ムタはゴングの台で天龍の額を一撃。
 ムタはすぐにゴングを返すが代わりに木槌を手にして天龍に向かっていく。
 天龍の額をたたき、鉄柵に振り、また額をたたく。
 ムタが先きにリングに戻り、天龍は顔をしかめてリング下を歩く。
 ムタがまたリング下におり、天龍を投げて椅子を手にする。
 その椅子を天龍にたたきつけ、ムタはリングに戻る。
 天龍がなかなかリングに戻らない。ムタは一人でポーズを取って見せ、またリング下へ。
 天龍を引き起こして本部席にたたきつけると、天龍はそこにあったベルトを手にしてムタにたたきつける。
 5分経過。
 ムタがリングに戻るが天龍は戻らない。どうしたんだろう。
 またムタが降りて天龍をリングに戻す。
 天龍を投げて、フラッシングエルボー。天龍は起きあがって逆水平。
 ムタに反撃されると、天龍は頭を押さえて動けなくなる。
 ムタは天龍をコーナーに振って側転エルボーからフェイスク・ラッシャー。
 天龍はエプロンに倒れ、リングからおりる。ムタも降りて天龍を鉄柵に振る。
 天龍、元気がない。平井からボトルを渡され、中身を口に含む。
 天龍がエプロンに立ったところへムタが捕まえに行き、ここで天龍の赤い毒霧。
 ここから反撃開始。グーパンチと逆水平連発から延髄斬り。
 カバーはカウント2。
 天龍が先に起きあがり、ブレーンバスター。垂直気味。
 カウント2。
 ムタをコーナーに振ってチョップ、反対側へ振ってチョップ。
 ボディスラムで投げてコーナー2段目からエルボードロップ。
 カウント2。
 天龍は出血していて、頭を押さえる。
 天龍のパワーボム。カウント2。
 ムタを起こしてブレーンバスターへ行くが、ムタが途中で天龍の顔を蹴って逃れ、ムタはリング下へ。
 10分経過。
 ムタは放送席の椅子を手にしてリングに戻るが、京平が奪いとろうとする。横から天龍が椅子を奪ってムタに投げつけると、ムタは天龍めがけて緑の毒霧。
 ムタは椅子を置いてそれを踏み台にシャイニング・ウィザードをかけるが天龍が両腕でブロック。
 そして、ムタの膝に低空ドロップキック。
 場内、ムタコールと天龍コールが交錯。
 天龍も足が痛いらしく、なかなか起きあがれない。
 ムタがコーナーに立ったところで、天龍がチョップを入れてムタの右足をつかんでドラゴン・スクリュー! さらに右膝にエルボー・ドロップ連発。
 ムタを立たせて低空ドロップキック。倒れたムタの後頭部に膝を落とす。
 ムタをコーナーに座らせて、天龍のスパイダー・ジャーマン。さらに膝を落としてのカバーはカウント2。
 ムタが起きあがると、ランニング・ネックブリーカー・ドロップ。カウント2。
 天龍は右手を突き上げ、「オー」をやってバックドロップ。しかしカウント2。
 場内ドドドド。
 ムタを起こしてブレーンバスターへ行くが、ムタは体を回転させて逃れ、新崎人生の輪廻を天龍に見舞う。
 天龍は頭を押さえて動けない。
 ムタは天龍を抱えあげて落とし、コーナーへ。天龍もすぐに立ち上がるが、ムタはそのままムーンサルト・アタック。
 立っていた天龍は、頭にムタの膝を食らう形になったため、大きなダメージ。
 ムタは反対側コーナーに立ち、自分と天龍の間にいた京平レフェリーの肩を踏み台にして者イニング・ウィザード。
 レスラーもレフェリーも倒れたままで、場内京平コール。
 15分経過。
 天龍が起きあがると、ムタはまたシャイニング・ウィザード。
 天龍は起きあがりかけるが倒れてしまう。ムタは足が動かず、手で体を引きずっていってカバー。カウント2。
 場内ドドドドドドドド。
 天龍が身を起こすと、またシャイニング・ウィザード。しかし天龍はラリアットで迎撃した様子。
 両者なかなか起きあがれないが、ムタが先に起きてカバー。カウント2。
 ドドドドドドド。
 また天龍を投げてムタのムーンサルト。
 これはまともに当たって、天龍は腹を押さえて足をばたばたさせる。
 これでカウント3。
 しかし、天龍もムタも立ち上がれない。


 カズがすぐにドクターを呼び入れ、ドクターがリングに飛び込み、ムタの足の具合を見る。
 天龍は嵐や荒谷が立たせようとするが立てず、転がってリング下へ。
 竹内さんは倒れたままのムタにベルトを渡す。
 ムタはうつぶせに倒れたままベルトに顔を近づけていたが、やっと立ち上がり、和田レフェリーに手を挙げられ、不自由な足でベルトを手にして花道を引き揚げていった。
総括
 自分の精神状態がよくないこともあって、すっきりしなかった。
 小島は具合でも悪かったのか。天龍も精彩を欠いていた。
 これからどうなるのか不安。
 大谷と田中は、どうせくるなら、小島・馳組との試合にしてもらえばよかったのに。

2002.11.23『2002世界最強タッグ決定リーグ戦』後楽園ホール

 武藤体制全日本プロレス、最初の最強タッグリーグ。武藤のパートナーは前日になってはじめて、アニマル・ウォリアーであることが明かされた。この目でアニマル・ウォリリアーを見る日が来ようとは。
 ZERO−ONEからは大谷・田中組が参戦。
 安生・長井組の試合がないのが残念。
 12時には、立ち見以外は完売。
 試合開始直前、リングの具合が悪いのが発見されたらしく、スタッフや練習生が、シートをはずして調整。
 このため、試合開始が少し遅れる。
 つのだ☆ひろがいる、と思ったら木原アナだった。
第1試合 シングルマッチ
× 愚乱・浪花 7分35秒
片エビ固め
(フリード・オブ・
ザ・デッド)

エクストリーム・ブレード ○

 姉崎レフェリー
 テーマが流れてもなかなか選手が入ってこないので、姉崎レフェリーが一度リングを降りて花道の奥へ消える。
 すると、レフェリーが消えたのと反対側から、ブレード登場。
 黒い体に黒いマスク、黒いガウン。
 浪花のテーマに場内手拍子。
 浪花に3色のテープ
 ブレードにはテープはなかった。
 吾郎コール。聴くたび参加者が増えている。
 ゴングが鳴ったのは12時38分。
 ブレードはカニより頭一つ分ぐらい背が高い。
 浪花がタックルに行くが、ブレードはさっと側転でかわし、浪花は悔しそうにコーナーを蹴る。
 バックの取り合いから、浪花がヘッドロックへ。
 ブレードがロープへ振ろうとするが、浪花は踏ん張って話さない。
 やっとブレードがカニをロープへ振って逃れる。
 浪花のコンプリートショット、ボディスラムからのカニ歩き、
 しかし、アピールに時間を取ったので、ブレードが立ち上がってしまう。ブレードはドロップキックで浪花を外へ落として、トップロープ越しに体を寝かせてクルクル回転しながらプランチャ。
 浪花は少し間をおいてからリングに戻る。
 ブレードが浪花の頭を抱え込み、膝、腕の取り合いから、力比べへ。
 しかしブレードが浪花の腹へキック。ロープへ降ってフロントスープレックスで浪花を投げる。
 浪花をコーナーに押しつけて攻め、注意されるとリング中央へ投げて浪花の左手を攻める。
 浪花は目つぶしで逃れ、また目つぶし。
 五分経過。
 ブレードはカニの左手をしつこく攻めるがまた目つぶし。
 その後、なんと浪花はブレードのマスクをはぎにかかり、レフェリーに注意されると、「いいじゃねえか」。場内笑い。
 ブレードはスープレックスも得意。
 リング中央に投げておいて、コーナートップからギロチン。
 浪花はかろうじてカウント2で返す。
 場内から浪花に声が飛ぶ
 ブレードがコーナーにたつと、浪花は倒立して足で頭を挟んで投げ、さらにスイング式DDT
 カウント2。
 もう一発見舞うが、ブレードのドラゴンスープレックス・ホールドで反撃。カウント2。
 最後は浪花の頭に右足を載せ、くるりと回す技(フリード・オブ・ザ・デッドというそうです)でカウント3。

第2試合 タッグマッチ 30分1本勝負
○ ケンドー・カシン
平井伸和
3分18秒
首固め

渕 正信
宮本和志 ×

カシン・平井 VS 渕・宮本
 渕のテーマに乗って両選手登場。
 カラーボール投げ。渕はいつもの馬場さんTシャツ。
 「プロブレム」の声が流れてカシンのテーマ。場内手拍子。
 平井が不機嫌そうに入ってきて、少し間をおいてカシン登場。
 宮本に黄色と白のテープ。
 渕に白いテープ。
 平井に黄緑のテープがかなりたくさん。
 カシンにも少しテープが飛ぶ。
 カシンは、テープの玉になっているのを拾って宮本にぶつけ、姉崎レフェリーに怒られる。

 開始前からふっちーコール
 平井はさっさとコーナーに引っ込むが、カシンは自分がでる気はなかったようす。
 平井がとカシンが揉め、平井がカシンをリング下へ投げてしまうと、宮本がエプロンから飛んで場外でやり合う。カシンが一度リングに戻るが、渕がまたリング下に落とし、宮本がまたエプロンから飛んでエルボー。さらに場外で痛めつけた様子。
 リングに戻ったカシンノ胸が真っ赤。
 渕がカシンに逆エビを決めると平井がカット。
 カシンは平井にタッチを求めるが、平井は拒否。
 渕がカシンを後ろから捕まえると、カシンはいつもの急所攻撃。
 渕が悶絶している間にカシンがタッチを求めるが、平井はまたも拒否。
 宮本にタッチして、宮本は早速スイング・コブラクラッチ。
 渕がカシンを投げて宮本がコーナートップからサマーソルト・ドロップ
 渕に代わり、キックやボディスラムでカシンをいたぶる。小包固めはカウント2。
 ボディスラムで投げて宮本にタッチ。
 宮本が逆エビに行こうとしたところをカシンがくるくるっと回って逆に押さえ込み、なんと、これでカウント3が入ってしまう。
 納得しない宮本。
 平井は結局一度もリングインしないまま
 カシンはすぐにリングから去ってしまい、コーナーにいた平井だけがレフェリーに手を挙げてもらい、腕をさすって退場。
 宮本はおもしろくない。
 かろうじて渕と宮本は握手はしたが、宮本はロープを蹴飛ばしてリングを降りた。


 トロフィーが運び込まれて最強タッグリーグ開幕式。
 姉崎レフェリーの指示で、トロフィーの位置が決められる。
 まずは、スタン・ハンセンPWF会長入場。
 場内手拍子大歓声。大「ハンセン」コール。ロングホーン。
 最強タッグのテーマが流れてまた手拍子。
 登場順は、小島、ケア、PJフリードマン、アッサム、長井、安生。上機嫌の安生に対して、長井は興奮しているのか顔が赤い。
 田中、大谷。大谷はなぜかにこやかに登場。
 荒谷、嵐、ウィリアムス、ロトンド。ロトンドの横顔には年輪が漂う。
 天龍、テンタ、武藤、アニマル。


 会長より開会宣言。
 長井は腕を組んで聴いていた。
 賞金1000万円。優勝チームは、最強タッグチームとして認定される。
 退場の時、ウィリアムスは意味ありげに小島を見る。
 小島はケアの肩に手をやり最後に退場。


第3試合 6人タッグマッチ 30分1本勝負
本間朋晃
カズ・ハヤシ
× 土方隆司
11分07秒
片エビ固め
(アッサム・ボム)

マイク・アッサム ○
PJフリードマン
ジミー・ヤン


 カズ、土方、本間登場
 カズはこーなーに立ってTシャツを投げる。
 いつ見てもすごいのは本間の背中の傷跡。
 ヤンを先頭に相手チーム登場。
 アッサムは、入ってくるなり、土方たちを挑発。昔はグラジエーターといって、FMWの常連だった。確か全日の東京ドームに出たことがあったのでは。田上を相手に、ノータッチでトップロープ越しのダイブを見せた記憶がある。
 ヤンに白いテープ。
 土方に白いテープ。
 カズに赤いテープ。
 本間に黄色と青のテープ。

 姉崎レフェリー

 土方とPJでスタート。
 組んでバックの取り合い、たちあがってPJの軽いキック。土方もローキックを出す。
 すぐヤンに代わり、ブレーンバスターで投げてそのまま離さず、リバースのチンクラッシャーのような技で土方の後頭部をリングにたたきつける。
 土方は多彩な蹴りで反撃してカズにタッチ。カズはローブ越しに飛んで背中からヤンにアタック。胸へのチョップ合戦。
 ヤンのチョップで大きな音。カズもお返し。
 ヤンのチョップの方がきくらしい。
 立ったカズにヤンが手を差し出し、握手するがすぐヤンのキック。カズをコーナーへ振ってサマーソルトキック。
 互いに身軽なところを見せた後、本間にタッチ。
 ヤンが本間を自軍コーナーへ押していってアッサムにタッチ。
 アッサムが本間をロープに振ってラリアット。
 体の大きさがアッサムだけ違う。
 本間はすぐリング下へエスケープ。
 アッサムがそれを追って本間をリングに戻す。
 本間はアッサムをコーナーに振り、エルボーからフェイス・クラッシャーで奮戦。
 しかしアッサムがすぐ反撃。
 本間がアッサムをコーナーへ振ってスライディング・キックを決めようとすると、アッサムは足を上げてかわし、本間はリング下へ滑り出てしまう。
 本間はアッサムの足をすくってリング下へ出し、客席で乱闘。
 アッサムを、イスの上にブレーンバスターで投げようとするが、できず、逆に投げられてしまう。
 本間をリングに入れて、アッサムがロープ越しにダイビング・ボディプレス。カウント2。
 PJにタッチしたところで5分経過。
 本間劣勢。タッチを求めるが、PJが引き戻す。
 ヤンにタッチして、二人がかりで本間を宙づりにして逆エビ。
 ヤンのコブラツイスト。
 ヤンが、本間をコーナーに振って、トップロープをつかんで回転してのキック。カウント2。
 ヤンは本間を抱えて膝に落とし、アッサムにタッチ。
 本間とアッサムの殴り合い。アッサムの膝が内股に当たって本間は倒れ、アッサムのキャメル。クラッチ。
 PJにタッチ
 本間に声が飛ぶがなかなかタッチできない。
 本間は敵コーナーに捕まって、アッサムとPJに二人がかりでやれれる。
 ロープに振られて、PJのトラースキック。さらにハイキック。ヤンがタッチして入ってカバーするがカウント2。
 本間はコーナーに振られるが、相手をよく見ていて、突進してきたヤンの足元をすくい、ヤンは自分の顔面をコーナー二段目に打ち付ける。
 本間は延髄斬りからカズとタッチ。
 カズとヤンの攻防
 カズはヤンの足をすくい、ロープをりようしてスイング式DDT。カウント2。
 ヤンに振られても倒立してロープの反動を利用し、ヤンに背面アタック。しかしそれをヤンが捕まえてジャーマンで投げ、カズは一回転して顔から落ちた。
 PJと土方に代わってキック合戦。
 土方はフィッシャーマンに行こうとするができず、くるっと回って回し蹴り。
 PJの低空ジャーマンで土方の動きが止まる。
 PJの高速フィッシャーマン・スープレックス。
 アッサムにタッチして、二人でロープに振ってダブルのパンチ。
 アッサムはPJにカズたちを押さえるよう指示し、自分はコーナートップアから迫力のあるダイビングボディプレス。本間がカット。
 土方はパワーボムはかわすが、ラリアットをくらい、さらに抱え上げられて、アッサムボム(全身でたたきつける感じのパワーボム)。
 これで3カウント。
 土方は起きあがれないほどのダメージ。姉崎レフェリーが心配して冷却剤を持ってこさせ、さらにドクターを呼ぶ。和田レフェリーも土方の手を取って様子をみる。
 カズ、本間も心配そう。
 担架が用意され、そっとおろされて担架に乗せられ、練習生と宮本が担架を運んでいった。拍手が送られたが、会場の雰囲気はみな心配そうだった。

第4試合 タッグマッチ 30分1本勝負
長井満也
× 保坂秀樹
12分10秒
エビ固め
(スパイラル・ボム)

大谷晋二郎 ○
田中将斗

 和田レフェリー

 田中、大谷が登場。リングインすると、大谷が刀を持ち、二人でポーズ
 気合いが入りまくり。
 保坂、長井登場。
 長井はおもしろくねえなという表情。
 入ってきた保坂に大谷が刀を突きつける。長井が入ると大谷とにらみ合い。
 田中に黄色いテープ。
 大谷に赤いテープ。
 保坂に赤紫黒三色のテープ。
 長井に黄緑と緑のテープ。
 すぐに長井たちが突っかかり、乱戦のうちにゴング。
 大谷をコーナーへ振って保坂のラリアット、長井のジャンピング・ニー。
 さらに、二人で大谷の顔を踏みつける。
 和田レフェリーに止められて、悪態をつく長井。
 長井はコーナーへ戻って、保坂と大谷の顔の張り合い。
 保坂がロープに飛んでラリアット。
 長井に代わると、足の裏で大谷の顔をぐりぐり。
 長井はバックを取って締めにかかるが、大谷が長井の指をかみ、そのまま自軍コーナーへ。指をかんだまま田中にタッチすると、田中も長井の指をかみ。二人に指をかまれて悲鳴を上げる長井。
 キックになると長井の勝ち。エルボーの打ち合いから、長井のキック。
 エプロンの大谷「熱くなってきたぞー!」
 田中がフロントスリーパーをかけると、長井はかけられたまま自軍コーナーへ押していって、保坂にタッチ。
 保坂のブレーンバスターからのカバーはすぐ返される。
 田中のエルボー。保坂ぐらつき、田中の顔面キックに膝をつく。
 コーナーに振られ、田中は何か言いながら走ってエルボー。
 大谷にタッチ。
 二人でロープに振って、大谷がカニばさみで倒して田中ノエルボードロップ。そのままキャメルクラッチのような形で保坂を押さえていて、大谷は何度もロープを往復して走って、保坂の顔にスライディング・キック。
 保坂を田中に押さえさせておいて、大谷は長井を挑発してから、保坂の顔にキック連発
 大谷は、保坂をコーナーに逆さ吊りにして、顔へスライディング・キック。
 さらに、キャメルクラッチをかけて、カメラマンに写真を撮らせる。
 保坂に声が飛ぶ。
 エルボーの打ち合いは保坂の勝ちで、自軍コーナーへ。長井にタッチし、ダブルのショルダーアタック。
 長井は腕ひしぎに行くがこれは決まらず、大谷が逆に上になり、長井の顔を押さえつける。
大谷「プロレス教えてやる」
 大谷は長井をコーナーに押しつけ、場内を見まわすと、大谷コールが起きる。
 大谷は、ロープに飛んで長井の顔にキック。長井を立たせてエルボー。
 長井のお返しの張り手、エルボー、大谷がロープに飛んで顔面キック。長井もお返し。
 今度は大谷が顔面キック。長井のハイキックが胸元へ。大谷の顔面キック。
 長井のキック。大谷のキック。両者ゆずらないが、長井のロープに飛んでのフライング・ニールキックに場内沸く。
 長井はカバーーせず、大谷を起こすと投げ捨てジャーマン。突進してのニー。
 カウント2。
 大谷は長井へバックドロップ。
 田中にタッチ。
 田中はエルボー連発からラリアット。保坂が入るが、保坂も捕まえ、保坂にチン・クラッシャー、長井にDDTを同時にかける。
 大谷と田中がそれぞれコーナーに立ち、長井にスイング式DDT連発。
 田中がコーナーからからダイビング・ボディプレス。カウント2。
 田中は長井が起きあがるのを待ってエルボー、二発目は長井がかわしてキャプチュード。
 保坂にタッチ。エルボーを打たれるが、ラリアットで反撃。大谷に代わるとこれにもラリアット、コーナーに振ってラリアット。コーナーにのせて雪崩式フランケン。
 カウント2。保坂が光っている!
 大谷を担ぎ上げたが、バックを取られ、ドラゴン・スープレックスから巻き込み式スリパー。
 長井がカット。田中が入ってその長井を外へ出す。
 大谷と保坂が残り、保坂をコーナーへ振るが、保坂が逆に突進してスピアー。
 保坂のパワーボムは田中がカット。
 長井も戻って田中を捕まえ、保坂がラリアットに行くがかわされて同士討ち。
 大谷が保坂の後ろからスワンダイブ式ミサイルキック、さらに回転式パワーボムで3カウント。
 最後に大谷はこーなーに立ってアピールしようとするが、足が滑って倒れ後頭部を打ってしまうこと2回。
 長井が入って田中にキックをいれようとするものの、二人に踏みつけられる。
 長井のピンチに駆けつけたのは、安生!
 安生はグローブをはずして田中を素手で殴りつける。長井も殴りつけ、田中出血。
 大谷が安生につかみかかり、長井は田中のに馬乗り。
 和田レフェリーと渕が入ってやっと引き離す。
 長井は宮本と浪花が押さえる。
長井「おい大谷、何が火祭りだ、てめえ。俺が血祭りに上げてやる」
大谷「おいくそぼうず。あいつらだけじゃねえぞ、全日本のばかどものファンよ、お前ら上等じゃねえかよ。全日本、渕、お前もシカトしてんじゃねええぞ、こら。何が王道だよ、俺が最強タッグだ。ひっかきまわしてやるからよ、お前らバカなファンども楽しみに待ってろよ」
 大谷と田中、二人でロープに足をかけてポーズを取ってから退場

 休憩のあいだにも、リングのシートをはずして手直し。
 木原アナや姉崎レフェリーも一緒、忙しいのである。
 それが終わると、木原アナは放送席へ行って談笑。

第5試合 タッグマッチ 30分1本勝負
天龍源一郎
○ ビッグ・ジョン・テンタ
5分51秒
体固め
(アースクイエク・ドロップ)

安生洋二
奥村茂雄 ●


 安生のテーマに場内手拍子。
 奥村、安生登場。
 「天龍」のパネルが北側席に。 
 山口レフェリー

 天龍の幟が立ち並び、天龍登場。
 テンタが後から。テンタ、でかい。
 奥村にテープなし。
 安生のピンクを中心としたテープ。
 テンタはテープなし。
 天龍には黄色いテープが大量に投げられる。

 奥村が先発を買って出て、テンタと奥村でゴング。
 二人の大きさが全然違う。
 テンタは奥村をすぐにコーナーに押しつけるが、レフェリーに言われてすぐに離れる。奥村はその胸を両手で突くが、テンタはゆるぎもしない。
 奥村は、テンタのニーリフトで悶絶、ボディへのパンチで悶絶。
 ラリアットを食らって自軍コーナーへ倒れ込む。
 安生はちょっと迷うが、自分から奥村にタッチ。
 入っても様子をうかがう。テンタの足を取ろうとするが、テンタは全く動かない。
 安生が力比べを申し込み、テンタが受けようとすると、さっと片足タックルに行くが、やはりテンタは動かない。テンタはわざと片足を出してみせる余裕ぶり。
 また安生が力比べを申し入れ、相手が応じようとすると、安生はテンタのつま先を踏みつけて大笑い。さらに裏拳。
 コーナーの奥村に指示して。ミサイルキックをきめさせると、テンタはぐらつくが、すぐに奥村を蹴散らす。
 天龍にタッチ。
 安生も天龍には普通に攻撃でき、キック連発、ニー一発。
 奥村にタッチ。
 奥村のドロップキック、ストンピング。顔面へのステップキック連発からスープレックス。
 天龍もむっとしてチョップや延髄斬りを出すが、奥村奮戦。さらにつっかかる。
 天龍はステップキックでお返しして、テンタにタッチ。
 奥村をロープへ振ってのラリアットは、奥村がうまくかわし、逆にエルボー。奥村はエルボー連発からコーナーの天龍にもエルボーをきめてリング下へ落とす。
 天龍は客席のイスをとって戻り、テンタが奥村をコーナーへ追いつめたところへイスを投げつける。
 その後、平井が、申し訳なさそうな顔をして、その椅子を客のところへ返しに行った。
 パワースラムは安生がカットにはいるが、天龍が安生をリング下へ落とし鉄柵へ。
 テンタのドロップキック。
 ロープに走ってヒップドロップ(アースクエイク・ドロップ)。これで3カウント。
 テンタはスピードはないが、体が大きく、一発一発の重みがある。
 奥村はおきあがれず、セコンドに背負われて退場。

第6試合 世界最強タッグ決定リーグ戦 30分1本勝負
○ 小島 聡
太陽ケア
22分00秒
片エビ固め
(ラリアット)

スティーブ・ウイリアムス
マイク・ロトンド ×


 ドクロのマスクのウィリアムス、続いてロトンド登場。それぞれコーナーでTOPのポーズ 。
 ケアのテーマと小島のテーマをつなぎ合わせた曲で小島、ケア登場。
 ウィリアムスがコーナーから挑発する。
 ロトンドにオレンジのテープ。
 ウィリアムスに赤いテープ。
 ケアにオレンジのテープ。
 小島にオレンジのテープ。

 ウォーリー・コール。

 小島への声援が多い。手製の小島の旗を立てている人もいた。
 ケアとウィリアムスでスタート。
 ケアは盛んにタックルをねらうが、ウィリアムスはかるくかわす。
 バックの取り合い腕の取り合い。
 ウィリアムスはケアの足を取って倒すと、左足を極めにかかるが、ケアは右足でウィリアムスの顔を蹴って逃れる。
 ケアとウィリアムス、それぞれへ声が飛ぶ。ケアは耳に手を当て、声援を確認。
 胸へのチョップ合戦。ウィリアムスのパンチ
 ケアをコーナーに押しつけ、ウィリアムスのショルダー・タックル。
 反対側に振られると、ケアはウィリアムスをかわして小島にタッチ。
 小島とケアで、コーナーのウィリアムスにストンピング連発。
 リング下に逃れたウィリアムスを、小島は椅子を取ってなぐりつける。
小島「(場内に)うるせえばかやろうてめー」
 ウイリアムスは客のペットボトルか何かで小島を殴り、オレンジ色の液体が飛び散る。
 リングに戻り、ケアが小島とタッチして、ダブルのエルボーから小島対ウィリアムスに。
 小島はチョップ連発するも、ウィリアムスのパンチで動きが止まる。ロトンドにタッチ。
 ロトンドは小島の左足を両足で挟み込み、締め上げる。
 小島はロープに逃れ、ケアにタッチ。
 二人でロトンドを蹴る蹴る蹴る。ロトンドはチョップで反撃するも、蹴られて膝をつく。
 五分経過。
 ケアはロトンドを転がして左足首をひねる。さらに内股を蹴る。
 ケアは、ロトンドの右足を左膝にのせて自分の足で挟み、足首をひねる技を見せる。
 ウィリアムスがカットに入ると、ケアはさっと離れる。
 ロトンドは左膝が痛そう。
 力比べからケアのキック、ロトンドがロープへ振るが、ケアのボディアタック。
 ロトンドは、ボディスラムで投げられても、ケアをよく見ていて下から蹴り上げる。
 ロトンドがケアの頭を抱えて投げ、袈裟固め。ケアは頭を抱えられたまま立ち上がる。ロトンドはウィリアムスにタッチ。ウィリアムスがケアの脇腹にキック。さらにストンピング。
 ウィリアムスのコブラツイスト。
 小島がカットに入ろうとすると山口レフェリーが英語で注意。
小島「何言ってんだばかやろー」
 ウィリアムスのコブラツイストの威力を増そうと、ロトンドがエプロンからウィリアムスに手をのばすと、ウォーリー山口はジャンプしてその手を蹴り上げた。
 ロトンドにタッチ。
 ロトンドのエルボーなど一発一発がきいて、ロトンドはケアをリング下へ。ケアは振られるが鉄柵へ振り替えし、放送席がめちゃくちゃ。
 ケアがロトンドをリングに戻し、小島にタッチ。
 小島のサマーソルト・ドロップからエルボー・ドロップ。カバーはカウント2。
 小島のブレーンバスター。カウント2。
 小島はウィリアムスをラリアットで落としておいて、ロトンドにチョップ連発。
 にやっと笑ってコーナーへ振り、エルボーから転がして「行っちゃうぞ」。
 ところがウィリアムスが後ろから入ってチョップの打ち合いに。
 結局ウィリアムスがパワーボムを出し、ケアを蹴散らし、ロトンドが小島をカバーしてカウント2。
 ロトンドが小島を抱え上げてコーナーのウィリアムスに渡し、コーナーから雪崩式アバラッシュ・ホールド。
 ロトンドがカバーしてカウント2。
 小島コールが起こる。
 ロトンドは小島をリング下へ出し、ウィリアムスが鉄柵に振る。さらに椅子を取ってさっきのお返し。小島に投げつける。
 ロトンドはその間にケアに突っかかってリング下に落とす。
 小島がリングに戻ると、ロトンドの足4の字。小島悶絶。
 普通とは違う入り方の足4の字。左足が右膝の上に乗っている。
 やっと小島がロープに逃げるが、ロトンドは離さない。ケアが入ってカット。
 ブーイングが飛ぶ。
 ウィリアムスにタッチ。
 ウィリアムスは連続して小島の右膝を蹴り、左足をつかんで片逆エビ。
 ケアが入ってウィリアムスにチョップでカット。ウィリアムスはパンチで反撃。
 小島の顔に膝を連続でたたきつけ、バックをとってスリーパー。
 小島は苦しそうにケアに手を伸ばすが遠い。
 15分経過。
 やっとチンクラッシャーで逃れる小島。
 しかし、タッチしに行く体力がない。
 ウィリアムスが先に立ち上がり、小島をコーナーに振って串刺しラリアット。
 小島は、コジコジ・カッターでやっと反撃。
 やっとケアにタッチ。ケアのドロップキック。入ったロトンドにもドロップキック。 ウィリアムスをコーナーに振って、エルボー。ロープに振られても、飛びつきDDT
 ケアのストレッチ・ボム。
 ロトンドがカット。
 ウィリアムスのパワースラム。カウント2。
 ロトンドにタッチ。
 ケアのトラースキック。しかし捕まってエアプレーンスピン高速回転。
 カバーにはいると小島がカット。
小島「(ブーイングに)うるせえばかやろうてめえ」
 ケアはリング下に逃れ、ロトンドが鉄柵に振る。
 さらにウィリアムスのチョップ。
 ウィリアムスが抱え上げて鉄柵に落とす。
 ウィリアムスがケアを中に戻し、ロトンドのコブラツイスト。
 ウィリアムスは小島につばを飛ばす。
 ロトンドは余裕の表情。ケアは悲鳴。
 ケアが投げて逃れるが、ロトンドは下からパンチ。
 ケアのキック3連発、フック・キックまできれいに決まって小島にタッチ。
 小島のチョップ。コーナーに振ってエルボー。頃がしておいて、「行っちゃうぞ」。
 ダイビングエルボーはカウント2。
 20分経過。
 エルボーの打ち合い。
 小島がロープに走ると、ウィリアムスがエプロンで待ちかまえていて後頭部にラリアット。さらにロトンドのラリアット。カウント2。
 ロトンドの串刺しラリアット。
 小島は、ウィリアムスの攻撃はかわして、ロトンドにドラゴンスクリュー。
 小島とケアがダブルのブレーンバスターをねらうと、ウィリアムスがカット。小島たちはウィリアムをつかまえてダブルのフェイス・クラッシャー。
 小島とケアでロトンドを抱え上げて頭から落とすがカウント2。
 続いて小島のラリアットととケアのフック・キックの合体技。
 小島がサポーターを投げ捨て、ラリアットで3カウント。

 試合後、ウィリアムスはなぜかオレンジのテープの切れ端を口にくわえてエプロンに立つ。リングを降りたケアと小島は握手して退場。
 ウィリアムスは花道で、父親らしい人に抱かれた小さな子の前で立ち止まる。その子にTOPのポーズをとると、その子もしてくれた。
 最近すっかり子供好きになってしまったウィリアムス。
 昔のガメラみたいだ。


メイン 世界最強タッグ決定リーグ戦 30分1本勝負
武藤敬司
○ アニマル・ウォリアー
4分12秒
片エビ固め
(投げ捨てパワーボム)


荒谷信孝 ●


 荒谷、嵐登場。
 嵐のパネルも北側席にでる。
 武藤、アニマル登場。
 アニマルはウォリアーズのコスチューム。
 場内どよめく。
 荒谷にピンクのテープ。
 嵐に紫のテープ。
 アニマルに赤いテープ2本。
 武藤に白いテープが少し。

 京平コール。

 いきなり乱闘。
 リング内は嵐と武藤。
 荒谷はリング下でアニマルに鉄柵に振られる。
 嵐はパワーボムからケロッグ・スプラッシュ。カウント2。
 嵐の突進は、武藤が低空ドロップキックで迎撃し、シャイニング・ウィザード。
 荒谷にタッチ。
 武藤の低空ドロップ・キック。嵐のラリアット。荒谷はアニマルを下に落として武藤に串刺しラリアット。ブレーンバスター。カウント2。
 荒谷は武藤をボディスラムで投げて、ムーンサルト。武藤はこれをかわし、また社イニング・ウィザード。嵐が入って武藤を捕まえ、投げようとするとアニマルが入って嵐を外に出す。
 荒谷は武藤をロープに振るが、攻撃はかわされる。しかし、武藤のドロップ・キックはかわす。
 武藤は荒谷にドラゴン・スクリューをかけてアニマルにタッチ。
 アニマルのラリアット。入った嵐にドロップ・キック。さらに荒谷にラリアットからカバーはカウント2。
 パワー・スラムからカバーは嵐がカット。
 武藤も入って嵐を出し、武藤が荒谷を抱えて、アニマルに渡し、コーナーからのパワースラム。嵐がカット。
 武藤が嵐にシャイニング・ウィザード。
 荒谷が武藤にラリアット。アニマルにもラリアット。嵐と荒谷のキック。
 荒谷はロープに振られても一度は攻撃をかわすが、捕まったパワーボムを食らう。
 カウント2。
 しかし、アニマルの投げ捨てパワーボムでカウント3。

 武藤とアニマルは握手。武藤のBATTのポーズをして退場。

総括
 いろんなタイプの試合が見られてよかった。
 ジュニアもヘビーも持ち味を生かしている。
 なんと言っても一番光っていたのは、保坂。
 思えば、初めて保坂を見たのは、2001年5月20日の後楽園、「スーパーパワー ワンナイトスペシャル」に田中・保坂組でフリー参戦し、荒谷・奥村組と試合をしたときだった。
 互いに思い切りぶつかり合う好試合だった。
 その後、道が分かれ、田中と保坂はそれぞれ違う団体の所属となったわけだ。
 保坂は人の良さが災いしてか、他人を押しのけてオレが、というところが見られなかったが、今日は、田中が相手だったためか、ガンガン攻めていって気持ちがよかった。
 メインで、短期決戦をねらった嵐・荒谷組の作戦はよかったのだが、詰めが甘かったのが残念。

 一番気になるのは、担架で運ばれたまま、セコンドとしても姿を現さなかった土方。
 大丈夫だろうか。


2002.12.6『2002世界最強タッグ決定リーグ戦』武道館大会

 武藤体制での最初の最強タッグ決定リーグ戦。
 嵐と長井が負傷欠場で、2チーム脱落という異例の事態。
 唯一明るい話題は、新人・石狩太一のデビュー。
 優勝の行方以外は、石狩と安生が目的で会場に足を運んだが、会場に入ってびっくり。
 南側の席がない。
 フロアーは南側席が少しあってその後ろはステージ。櫓が組んであって、照明などがたくさんついている。
 1階席と2階席は南側が黒い布で覆われている。
 どちらも、8分の5はつぶされていた。

 試合前、1階席の高さにおかれた二つのビジョン(フロアーにあるより見やすい)で、おそらくスカパーで流している映像が流れる。
 今日の見所や、最強タッグリーグのこれまでの流れ。
 
 花道の奥の馬場さんのカーテンはなく、細い白い布が何本もすだれ状に垂れているもの。

 第1試合前、セコンドにつくために本間がリング下に。ドクターに右目を指さして何か話している。ケガの話だろう。表情は明るい。

 さあ、今日の試合発表と思ったら6時30分なのにスカパーの映像がビジョンで流れ、ゴング。
 木原アナがリングに立って「2002世界最強タッグ決定リーグ最終戦日本武道館大会を行います」

第1試合 トリプルスレッドマッチ 30分1本勝負
● 愚乱・浪花 VS グラン浜田 VS 平井伸和 ○
6分11秒
片エビ固め
(ロックボトム)
 姉崎レフェリー
 浪花、浜田、平井登場
 選手がロープをくぐるときに選手紹介。
 平井にだけ黄緑のテープ
 「ごろー」こーる。
 ビジョンでは生の映像が流れる
 浜田が浪花を呼び寄せ、二人で組もうと持ちかけるが、浪花は応じると見せかけて、浜田にキック。さらにコーナーに追いつめ、キック、キック。
 浪花は平井を呼んで一緒にキック。平井が蹴り始めると浪花はすぐに離れ、平井が不満そうにすると平井対浪花の攻防に。
 そこへ浜田が入って浪花にヘッドバット。
 平井が浜田にエルボーからから首投げ、スリーパー。その平井に浪花がスリーパーという団子三兄弟状態。
 浪花と浜田でグランドになると、浪花に平井がエルボーを落とす。
 平井が浪花をコーナーへ振ってエルボー。浜田が浪花を投げて、続いて平井が浪花にボディスラム。浜田のボディスラム。平井がまたボディスラム。
 平井のカバーはカウント2。
 平井が浪花をサーフボードスタイルで押さえ、浜田がキック。
 平井は浪花を離すと浜田にボディスラム。浪花もボディスラム。平井のエルボーからのカバーは浪花がカットし、浪花が平井をボディスラムで投げようとするが逆に投げ返される。
 浜田が浪花にキックを入れると、後ろから平井が浜田にハンマー。
 平井が浜田を投げ、浪花が浜田にフルネルソン。
 平井のラリアットは浜田がかわす。
 平井と浜田でグランドの展開。
 浪花のカニ歩きから浜田と平井がやりあい、平井がロープに飛ぶと、浪花がリング下から足を引っ張り、浪花はリングに戻ってリング下の平井にプランチャ。続いて浜田が浪花めがけて飛ぶ。平井と浜田がリングに戻り、浪花はしっかりリング下で休む。
 浜田のウラカンから、浪花の飛びつきDDT。
 浪花が浜田をコーナーへ振って、コーナートップから雪崩敷きウラカン。
 浪花のカバーは平井がカット。
 平井がロープに飛ぶと、浜田が崩れながらもウラカン。
 続いて浪花が平井にウラカンをかけようとすると、平井がそのまま浪花を持ち上げてパワーボム。
 それからロックボトムで平井が浪花から3カウントを奪った。

第2試合 タッグマッチ 30分1本勝負

 渕 正信
●石狩太一
8分31秒
片エビ固め
(アバランシュホールド)
荒谷信孝
保坂秀樹 ○
 姉崎レフェリー
 保坂、荒谷 登場。
 渕のテーマに手拍子。
 石狩が鮮やかな青いタイツで走って登場。
 渕がゆっくりと登場。
 保坂に赤いテープ
 荒谷にピンクのテープ。
 石狩に水色のテープ。
 渕に白いテープ。
 
 また吾郎コール。

 「太一」と声が飛ぶ。
 渕と荒谷で開始。
 四つに組んでロープ・ブレイク。
 また組んで、荒谷が渕をロープに押しつけ、ブレークすると見せかけてエルボー連発。
 さらに渕をロープに振り、ブレーン・バスター。
 荒谷がロープに走れば、渕はキックからバック・ドロップ。
 ここで石狩にタッチ。
 石狩はいきなりコーナートップからミサイルキック。
 渕は、リング内に残っていて、バックド・ロップで投げて石狩にカバーさせるが、カウント1。
 渕は、入ってきた保坂にもバック・ドロップ。
 石狩はロープ際に倒れた荒谷を何度も踏みつけ、こっちもやれてと渕に言われ保坂の上にも立って足踏み。
 石狩が荒谷にエルボーを連発するが、荒谷は全く効いてない、という顔で石狩をなぎ倒す。石狩はすぐ立ち上がり、またエルボー。荒谷がなぎ倒してもまたすぐ起きあがってむかっていくが、荒谷のヘッドバットで動きが止まる。
 保坂にタッチ。
 入った保坂はボディースラム。
 保坂とエルボーの打ち合い。保坂はボディースラムで投げておいて荒谷にタッチ。荒谷はキックから胸への張り手。ロープ際に追いつめてエルボー、投げてジャーマン。
 「太一」の声が場内から飛ぶ。
 保坂にタッチ。
 二人で石狩をロープに振ってダブルのタックル。渕が入ろうとするが、レフェリーが制止。
 保坂のカバーはカウント2で自力で返し、場内から拍手。
 保坂のスリーパー。石狩、苦しそう。
 カバーはかろうじてカウント2。場内拍手。
 5分経過。
 荒谷にタッチ。
 荒谷が踏みつけるように蹴り、石狩が立ち上がるとボディスラムからカバー。カウント2。渕はじっと見ている。
 荒谷がエルボーを当てておいてロープに走ると、石狩のドロップキック炸裂。
 場内沸く。
 保坂が入ると保坂にもドロップキック。
 しかし荒谷のダメージは少なく、、すぐに石狩を捕まえて投げる。カバーはカウント2。
 保坂にタッチ。
 石狩の左足を取ってハーフ・ボストンクラブ。
 渕が入るが、荒谷がそれをおさえ、保坂が石狩をボディスラムで投げてボストンクラブ。
 石狩は悶絶するもタップせず。渕が荒谷を振りきって救出。
 渕は、保坂の顔を踏みつけ、さらに荒谷、また保坂と顔を踏みつけ、石狩にも、保坂、荒谷の顔を踏みつけさせる。場内沸く。
 渕は荒谷をリングに下に落とし、自分も降りる。
 石狩はコーナーの保坂ののどを踏みつけるが、リング下で渕を鉄索に振った荒谷が戻ってカット。さらに串刺しラリアット。
 保坂のボディスラムからセントーン。カウント2。場内拍手。
 しかし、保坂のアバラッシュ・ホールドでカウント3。
 武道館初お目見えの石狩、けっこう場内を沸かせた好試合。

 淵はおもしろくなく、勝ち名乗りを上げる保坂の腹を蹴りつけていた。
 ビジョンにはのジョンには、セントーン決める保坂を真上から映した映像などが流れる。
 淵は石狩の手を挙げて健闘をたたえ、石狩は四方に礼をした後、リングに一礼してリングを降り、セコンドに支えられて退場。
 場内から拍手が贈られた。
 

第3試合 タッグマッチ 30分1本勝負

○ カズ・ハヤシ
  ジミー・ヤン
10分32秒
片エビ固め
(合体WA4)
ミスター・プロブレム
エクストリーム・ブレード ●
 姿を現したジミーとカズは、ステージで両側へ行ってアピール後、走ってリングイン。
 さらに、コーナーに立ってアピール。カズはTシャツを投げるサービス。

 カラーボール投げ。
 カズは近いところに投げるが、ジミーは離れた席にも投げる。2階席までボールが届いた。

 山口レフェリー

 プロブレムとブレード登場。

 プロブレムとブリードにはテープなし。
 ジミーに白いテープ、カズに赤いテープ。

 ウォーリー・コール。
 
 ブレードとジミーでスタート。
 両者、リング内をぐるぐる回ってから四つに組む。
 ブレードがジミーをコーナーに押しつけ、きれいにブレイク。ブレードは両肩をグニャグニャ回してみせる。
 グランドでバックを取り合い、腕を取り合い、立ち上がってジミーの首投げからのカバーを、ブレードがブリッジから起きあがるようにしてするりと抜け出してみせる。
 グランドの攻防が少しあった後、ジミーもブレードのまねをして肩を回して見せた。
 プロブレムにタッチ。ジミーは絡まず、カズにタッチ。
 両者、様子をさぐりあうが、プロブレムがタックルからマウント・ポジションに。
 両手で軽くパンチを入れてカズの腕を取る。左腕に腕ひしぎが決まるが、カズの手がロープに届く。
 カズがリング下へ降りると、プロブレムはロープに飛んで、その反動で飛ぼうとするが、飛ぶ前にカズがよけてしまったので、飛ばないまま。
 カズが戻ると、プロブレムは握手しようと手を差し出すがカズは断り、キック。
 ブレーンバスターの投げ合いはプロブレムの勝ち。
 ブレードにタッチ。
 ブレードのエルボー、キック。カズはロープに振られると、ロープ際で倒立してロープに辺り、反動を利用して戻る。
 ブレードはカズを抱え上げてロープに股間を打ち付け、カズがロープに座った状態になると、コーナーからロープを歩いてカズの頭を両足で挟んで、ヘッドシザース・ホイップ。
 場内から驚きの声。
 カズの反撃からジミーにタッチ。
 ジミーはブレードをコーナーに振って、トップロープをつかんだまま回転してキック。
 その勢いでエプロンに降り立ち、ロープをつかんで倒立してリングに戻るが、両者リング下に降り、ジミーがブレードを鉄索に振る。ブレードが鉄索の向こうに落ちると、ジミーは走っていって鉄索でジャンプしてチョップを打ち下ろす。
 リングに戻り、ブレードがジミーを自軍コーナーに押していってプロブレムにタッチ。
 プロブレムはジミーを赤コーナーに投げて、カズに代われと要求するが、カズはタッチせず。
 ジミーとプロブレムでバックの取り合い。
 カズにタッチ。
 カズはプロブレムをつかまえ、ジミーがロープに走ってプロブレムの胸へ低空ドロップキック。
 プロブレムをロープに振ってカズがドロップキックにいくが、プロブレムはさっとかわし、カズは両足がロープにかかって背中から落ちる。
 プロブレムのドロップキック。それからカズをヘッドロックでしめあげるが、カズがバックドロップ。
 それぞれタッチ。ジミーはブレードのラリアットを空振りさせ、チョークスラム。
 さらにフライング・ニール・キック。コーナーに振ってサマーソルト・キック。
 プロブレムが勝手に入って、ジミーに腕ひしぎを極め、カズがカットに入る。
 ブレードがカズをリング下に落とし、プロブレムと二人でジミーをロープに振ってラリアットにいこうとするが、ジミーはそれをくぐりぬけ、ジミーと入れ替わるようにカズが飛び込んで二人をなぎたおす。
 ブレードは相手の後頭部に足を引っかけて打ち付ける技をカズに決めるが、ジミーが戻り、乱戦に。
 ブレードとジミーがリング内に残り、ジミーがブレードをコーナーに振ると、ブレードはコーナーを駆け上がってバック転してジミーの後ろに降り立ったが、ジミーもコーナーを駆け上がり、バック転してボディ・アタック。
 プロブレムが入ってジミーに腕ひしぎを極めるがカズがカット。ブレードの、さっきも出した、足を相手の頭にかけてたたきつける技を食らっても、ジミーがカズにタッチ。
 カズもブレードに痛めつけられるが、ブレードがコーナーに立つと、地味がそのあしもとをすくい、ブレードは股間をコーナーに打ちつける。
 ジミーとプロブレムはリング下へ。
 リング内では、カズがブレードを攻める。
 最後はカズがブレードを抱え上げたところにジミーが入って合体技WA4。
 3カウント。

 カズはグローブを片方客席に投げ、一つはリングサイドの子供に手渡し。
 カズは客席にポーズを決めて退場。

第4試合 タッグマッチ 30分1本勝負

奥村茂雄
● 土方隆司
6分13秒
エビ固め
(カミカゼ・アッサムボム)
マイク・アッサム ○
PJフリードマン

 フリードマン、アッサム登場
 土方、奥村登場
 土方は体重が増えたように見える。

 コールの時、四人ともテープはなかった。

 吾郎コール。
 どうやら、毎試合レフェリー・コールをすることになったらしい。

 アッサムと奥村でスタート。
 いきなりにらみ合う二人。胸を張り合い、アッサムがキックからロープに振り、戻ってきた奥村は体当たり。両者譲らず。
 奥村がロープに飛んでラリアットが決まる。そして高々と持ち上げてボディスラム。
 カウント2。
 アッサムが奥村をコーナーに振って体当たり。さらに反対側へ振るが、走ってきたアッサムを奥村がキックで迎撃。
 フリードマンにタッチし、ダブルのタックルからカバーはカウント2。
 奥村はフリードマンのあごひげをつかんで引っ張る。
 さらにコーナーに押しつけて顔をかきむしり、土方にタッチ。
 土方もコーナーに押しつけ、ひげをかきむしり、フリードマンを投げてスリーパー。
 フリードマンはそのまま立ち上がる。
 両者キックを出し、土方はフリードマンの足をとらえてアキレス腱固め。
 フリードマンがロープに逃げようとするのを引き戻して奥村にタッチ。
 フリードマンが奥村を投げてカバーはカウント2。ラリアットからカバーもカウント2。
 フリードマンがロープに走ったのを、奥村はキックで迎撃して土方にタッチ
 土方は、「よく見ておけ」と叫んで、フリードマンをコーナーに振ってキック。
 それからやっとのことでフリードマンを持ち上げて、フィッシャーマン・バスター。
 カバーに行くがアッサムがカット。
 フリードマンはバックドロップで投げてアッサムにタッチ。
 アッサムはフリードマンに指示して奥村を下に落とさせ、アッサムがパワーボムの要領で土方を持ち上げ、フリードマンが土方の頭をつかんでリングにたたきつけるが、カバーはカウント2。
 奥村が入ると、フリードマンは奥村を捕まえ、アッサムがコーナーからボディプレス。
 カウント2。
 アッサム・ボムへ行こうとすると奥村がカットに入り、そこは逃れるが、フリードマンが奥村をリング下へ連れて行く。
 アッサムはコーナーに立って土方を持ち上げようとする。
 奥村が一度はじゃまし、土方もブレーンバスターで投げようとするが、アッサムの方が強く、コーナートップからのアッサム・ボム。
 そのダイナミックさに場内どよめく。
 これでカウント3。
 試合後、土方は起きあがれず。セコンドがとりかこみ、レフェリーや奥村も心配そう。
 ドクターも中に入って様子を見る。みんなで土方を転がしてリングからだし、セコンドが背負ってつれていった。
 その姿に拍手。
 奥村は面白くなくて姉崎レフェリーにつっかかたが、本間が止めていた。

第5試合 世界ジュニアヘビー級選手権試合 60分1本勝負

○ ケンドー・カシン 10分56秒
高角度
前方回転エビ固め
高岩竜一 ●
 高岩登場。
 ゆっくりと花道を歩いてくる。
 コーナーにいた、白いユニホームの二人は、ZERO-ONEの選手がセコンドについているらしい。
 カシン登場。ベルトを手にぶら下げ手歩いてくる。
 カシンはZERO-ONEのセコンドを指さしてさっそくクレームをつける。
 和田レフェリー。

 スカイパーフェクTVの山口まことさんが選手権試合宣言。
 その時、特別席にいる人にカメラマンが殺到。赤いバンダナの男と赤いシャツの中年男。中年男は小笠原だった。
 ベルト返還。
 高岩に黒いテープ。
 カシンに黒と青のテープ。

 京平コール。

 手のさぐり合いからカシンのタックルを高岩がかわしてバックをとろうとするが、カシンはうまく逃げる。
 カシンが握手を求め、高岩は考えるが、手を伸ばすと見せかけてキック。
 カシンが飛びつき腕ひしぎから丸め込むがカウント2。
 互いに相手を丸め込もうとし、あわやカウント3というのおあって場内どよめく。
 両者立って、手のさぐり合いから高岩のチョップ。大きな音が響く。
 スリーパー・ホールドに行こうとすると、カシンがその左手をひねりあげ、相手を立たせてチョップ。チョップとエルボーの打ち合い。
 カシンのエルボーで高岩が倒れ、カシンのキャメルクラッチ。
 高岩が逃れてカシンのバックを捕り、絞めにかかる。
 過信を起こして左腕をとり、肩にエルボーを落としてカシンを前屈みにさせ、左手を攻める。さらに両足でカシンの頭を挟んでしめる。
 カシンの足がロープに届く。
 高岩は、ボディスラムからハーフ・ボストンクラブ。カシンの手がロープに。
 カシンは高岩を持ち上げてその腹をロープに落とす。
 高岩を投げて絞めながら高岩の鼻をねじる。
 高岩がカシンを抱え上げて背中から落とし、立ち上がらせてチョップ。ロープに振ってエルボー。カウント2。
 高岩のスリーパー。
 カシンは高岩の指をかんでほどかせ、そのまま立ち上がる。
 ロープに振られたカシンは両足で蹴って高岩を迎撃したが、高岩に投げられ、高岩のボディスラム。
 高岩はコーナートップからエルボーを落とすがカシンにかわされ、カシンがローリング・クレイドル。
 ぐるぐる回ってそのままフォールはカウント2。
 立ち上がった高岩はふらふら。
 カシンのネックブリーカー・ドロップ。
 リング下に降りたカシンは、特別席に突っかかり、相手も激昂するが、和田レフェリーが相手を必死に押さえる
 場内京平コール。
 リング内では高岩がカシンにラリアット。
 カシンがリング下に落ちると、高岩も降りるが、すぐにカシンをリングに戻し、垂直落下式ブレーンバスター。
 ところがレフェリーは特別席の小笠原たちをおさえるのに必死で、カウントをとれないので、高岩が自分でカウントをとるが、カシンは2で返す。
 和田レフェリーが戻ったところで、カシンが逆さ押さえ込み。カウント2。
 高岩のラリアット。
 高岩はカシンをコーナーにのせて投げようとするがカシンの急所へのパンチ。
 カシンは高岩の頭をつかんでロープを利用してのどを痛めつける。
 倒れた高岩にストンピング。
 高岩をコーナーに座らせて、カシンが飛びつき腕ひしぎ。
 しかし高岩はそのままカシンを持ち上げ、デスバレー・ボム。
 カウント2。場内拍手。
 今日はカシンに声が飛ぶ。
 高岩は餅つきパワーボム3連発。
 しかしカウント2。
 立ったカシンの後頭部へラリアット、さらに正面からラリアット。
 カシンはこれもカウント2でかえす。
 場内ドドドド。
 高岩はカシンを持ち上げるが、カシンが足をばたつかせて逃れ、カシンが高岩の頭を挟んでロープを利用したギロチン。
 そのままコーナーから高角度前方回転エビ固めでカウント3。

 和田レフェリーは起きあがれないカシンの手を挙げてやる。
 やっと立ったカシンはマイクをとれとセコンドに指示。
 カシンは渡されたトロフィーをおいてマイクを手にし、特別席に向かって、
 「おい、小笠原、試合が終わったからタクシー呼んどけ」
 怒った小笠原が入ってキック、突き、肘連発。
 ゴングが打ち鳴らされ、カズが救出に入り小笠原とやり合うと、そのカズを、プロブレムがおさえつける。
 カシンはリング下で、バンダナの男を鉄柱にたたきつけて引き上げていった。

 休憩。
 フロアー席に一カ所、固まって空席になっているところがあるのが気になる。
 休憩時間に、スカイパーフェクTVの、これまでの流れダイジェスト。
 リングサイドの、数少ない南側の席の人は後ろを振り向かないとビジョンが見られない。
 北東の席は喫煙所が近いらしく、たばこのにおいがプンプン。

第6試合 タッグマッチ 30分1本勝負

安生洋二
● 宮本和志
13分19秒
片エビ固め
(殺人バックドロップ)
スティーブ・ウイリアムス ○
マイク・ロトンド
 ウィリアムスのテーマ。
 二人が登場してTOPのポーズ。
 リングインすると、それぞれコーナーに立ってTOPのポーズ。
 安生のテーマに場内手拍子。
 ステージのところで、宮本が両手をあげてみせれば安生はGOODのポーズ。

 ロトンドにオレンジのテープ。
 ウィリアムスに赤と黒のテープ。
 宮本に黄色いテープ。
 安生にはテープがなかった。

 ウォーリー・コール。

 宮本とウィリアムスでスタート。
 ウィリアムと宮本の胸のどつきあいから、ウィリアムが宮本を押し倒し、パンチ。
 胸へのチョップ合戦。
 宮本のも効いているらしい。
 宮本は頸動脈チョップ連発からウィリアムスをコーナーへ振って串刺しドロップキック。ロトンドが入るとこれにもドロップキック。さらにウィリアムスにドロップキック。
 ウィリアムスたちがリング下に落ちると、安生が入って宮本の前でGOODのポーズをすれば宮本はその後ろでマッチョ・ポーズ。
 ウィリアムスが戻ると、安生はそそくさとリング下へ。
 宮本が奮闘して安生にタッチ。
 安生襾は拳を見せるが、宮本がさっとコーナーに戻り、ウィリアムスが自由になったのであわてる。
 ウィリアムスはそのままロトンドにタッチ。
 安生はロトンドにキック連発からチンクラッシャアー。
 ロトンドにコーナーに振られた安生は、キックで迎撃しようとするが、ロトンドはたち止まって空振りさせ、安生をなぎ倒す。
 ウィリアムスも入ると、安生は腹這いのまま、手で後ろへずり下がって逃げる。
 ロトンドのドラゴン・スクリュー。
 ウィリアムスにタッチ。
 安生は、やられると大げさに痛そうにする。
 ウィリアムスにハンマーを落とし、宮本に膝を出させてそこにウィリアムスの頭を打ち付けてから宮本にタッチ。
 宮本はウィリアムスをコーナーに押しつけてキック、さらに踏みつけるが、ウィリアムスのパンチ一発で動きが止まる。
 リング下に落とされ、ロトンドが宮本を鉄柵に振ろうとする。宮本はそれは振り返したが、ウィリアムスに捕まり、抱えられて背中を鉄柱にたたきつけられること2回。
 さらにマットに投げ捨てられる。
 ウィリアムスがリングに戻ると、ロトンドが宮本を鉄柵に振る。
 ロトンドが宮本とをリングに戻し、ウィリアムスのカバー。カウント2。
 ウィリアムスに蹴られても宮本は立ち上がり、胸への張り手には張り手を返すがパンチでダウン。
 ロトンドにタッチ。
 宮本はロープに振られるが、回転エビが固め。カウント2。ロトンドにエルボーを落とされるが、カウント2で返す。
 ロトンドのコブラツイスト。
 ウィリアムスがロトンドの手を引っ張って補佐するが、山口がジャンプしてその手を蹴り上げてはなす。
 場内拍手。
 ウィリアムスにタッチ。
 宮本はロープに振られてもウィリアムスを飛び越え、逆さ押さえ込みをねらう。
 ウィリアムスが踏ん張るが、そのウィリアムスを安生が蹴って逆さ押さえ込みが決まる。しかし、ウィリアムスが両足で宮本の頭を挟むようにたたいて逃れる。
 宮本はウィリアムスをボディスラムで投げて安生にタッチ。
 安生はキックで二人を蹴散らし、ウィリアムスの顔にニーリフト。
 エルボーを打つとウィリアムスもエルボー。コーナーに振って安生のハイキック。
 「永田ロックじゃないぞ」からグランドクロスにはいるとロトンドがカット。
 エルボー合戦。
 安生ぐらつく。しかし、エルボーをブロックして裏拳。
 宮本にタッチ。
 宮本はコーナーからウィリアムスに向かって飛ぶが、ウィリアムスはそれをかわして顔からたたきつける。
 宮本をロープに振って投げから逆エビ。安生がカットにはいるが外に出される。
 ロトンドが宮本を押さえて、ウィリアムスがアメフト式体当たりを見せるが、宮本がかわして同士討ち。
 宮本はウィリアムスと五分にやり合い、リバースDDTからカバーはカウント2。
 コーナーの下にウィリアムスを投げて、コーナートップからスワントーン・ボム。
 カバーはロトンドがカット。
 ロトンドは安生も蹴散らす。
 ロトンドのエアプレーンスピン。いつもの倍ぐらいの回転数とスピード。
 ウィリアムスがカバーするがカウント2。
 コーナーに戻った安生は、ロトンドにやられて大げさにふらふらするが、ウィリアムスが宮本を投げてカバーするとカットに入り、パンチと裏拳でウィリアムスとロトンドをなぎ倒すと思いきや、やっぱりつかまり、ロープに振られてダブルのショルダー・タックルをくらい、リング下へ。
 ウィリアムのロトンドの合体技を食らっても宮本はカウント2で返す。
 ここでウィリアムスのバックドロップ。
 安生はカットに入ろうとするがロトンドに殴られて大げさに悶絶。
 ウィリアムスはTOPのポーズを決めてからカバーにはいってカウント3。
 安生、受けのねらいすぎ
 安生は、やられると、トップ・ロープを片手でつかんで大げさにぐらりと体を開く芸を覚えてさかんに披露していた。

 花道を去ろうとするウィリアムスを宮本が呼び戻し、どうするのかと思ったら両手でウィリアムスの胸をつく。
 怒ったウィリアムスが入ろうとすると安生が宮本の生に立って宮本を護るそぶり。
 それからぞれぞれ反対方向へ去っていった。

第7試合 世界最強タッグ決定リーグ戦 30分1本勝負

武藤敬司
● アニマル・ウォリアー
13分31秒
体固め
(エルボードロップ)
天龍源一郎
ビッグ・ジョン・テンタ ○
 少しスカイパーフェクTVの映像が流れて、リングアナが、「世界最強タッグ決定リーグ戦」

 天龍のテーマ。
 天龍の幟が立ち、場内手拍子。
 天龍、テンタの順に登場。

 アニマル、武藤と登場。
 保坂も天龍側のセコンドに。

 テンタに白いテープ。
 天龍に黄色いテープ何本も。
 アニマルと武藤に赤いテープと白いテープがそれぞれ一本。

 ウォーリー・コール。

 テンタとアニマルでスタート。場内テンタコール。
 天田はちょっと耳に手を当て、両手をあげて声援に応える。
 アニマルがテンタをボディスラムで投げると、それだけでどよめき。天田はすぐに立ち上がり、アニマルを抱えてボディスラム、エルボーでカバーはカウント2。
 テンタのドロップキックでアニマルがリング下に落ちると、テンタはさらにスライディング・キック。
 両者リング下へ。
 アニマルは鉄柵に振られそうになって振りかえし、キックを二、三発入れてからリングに戻る。
 武藤にタッチ。
 しかし、すぐにアニマルがタッチを要求し、中に入る。
 アニマルはテンタに向かって四股を踏んで見せ、テンタを挑発。テンタは本物の四股を踏んで、両者相撲のようにぶつかり合うがテンタの方が遙かに上。アニマルはかなわない
 それぞれ天龍と武藤にタッチ。
 腕の取り合いから立ち上がり、四つに組むかと思わせて武藤がバックに回り、フルネルソン。天龍がロープに逃れてブレイク。
 天龍はチョップ連発からロープに振るが、武藤は天龍のラリアットをかわしてドロップキックで天龍を落とし、なんとトップロープ越えのプランチャ。
 武藤が天龍をリングに戻し、首投げから踏みつけ、フラッシュニング・エルボー。
 武藤はスリーパーから、天龍の頭を抱えたままアニマルにタッチ。
 アニマルは天龍の頭をねじ上げる。
 それから左手で天龍のあごを押さえつけそのままカバー状態。カウント1。
 天龍はアニマルの腕を取って逆にひねり、自軍コーナーへ。
 テンタにタッチ。
 アニマルをコーナーに追いつめ、テンタのボディアタック。さらにフロントスープレックスからカバーはカウント1。
 アニマルを投げて踏みつけると、アニマルはロープに逃れ、セカンド・ロープに体を載せるが、その上に天田がのっかり、体重を載せる。
 アニマルを立たせてテンタの鯖折り。
 アニマル劣勢。
 アニマルは、テンタの頭を両側から挟むようにたたいて逃れ、ロープに飛んで体当たり。両者倒れ、アニマルが武藤にタッチ。
 武藤の低空ドロップキック連発からドラゴン・スクリュー。
 足4の字へ行こうとするところへ天龍が入ってチョップで武藤をなぎ倒す。
 テンタは武藤を抱えてサイド・バスター。
 天龍にタッチ。
 天龍はチョップから串刺しラリアット、反対がわに振ってチョップとパンチ連発。
 さらにDDT。カバーはカウント2。
 決めるぞ、のポーズから持ち上げるが、武藤にかわされ、肩にキックを食らう。
 両軍それぞれタッチ。
 アニマルがテンタをショルダー・タックルで倒し、さらにフライング・ショルダー・タックル。
 カバーは天龍がカットにはいるが、山口がそれを注意している間にアニマルと武藤でダブルのブレーンバスター。
 アニマルが天龍を肩車し、ダブル・インパクトへ行こうとするが、アニマルがふらついて天龍を落とす。もう一度天龍を肩車するのだが、アニマルの腰がいうことをきかず、また天龍を落としてしまう。
 テンタはその隙に武藤をコーナーから投げ落とし、天龍が武藤に垂直落下式ブレーンバスター。武藤はすぐさまシャイニング・ウィザード。
 テンタが武藤にエルボー。
 4人とも倒れたまま起きあがれない。
 やっと武藤がエプロンに出てコーナーにあがるが、テンタがそれを捕まえ雪崩式ブレーンバスターに行こうとする。するとそれをアニマルが肩車し、ダブルインパクトへ持っていこうとするのだが、アニマルがテンタの体を支えきれない。
 天龍が武藤に武藤に雪崩式ブレーンバスター。アニマルとテンタはラリアット相打ち。
 アニマルにテンタと天龍のサンドイッチ・ラリアット。天龍がアニマルに垂直落下式ブレーンバスター。テンタのギロチン・ドロップからのカバーはカウント2。
 場内ドドドドド。
 天龍がアニマルにまたも垂直落下式ブレーンバスター。天田のボディプレス。武藤がカット。
 天龍が武藤をリング下に落とし、アニマルにさらにブレーンバスター。そこにテンタのエルボードロップで3カウント
 アニマルは精彩を欠いていた。試合後、セコンドが腰にスプレーしてやっていた。
 武藤とアニマルは握手してリングを後にしたが、アニマルはセコンドの肩を借りての退場。
 これで天龍・テンタ組と武藤・アニマル組は同点。

メイン 世界最強タッグ決定リーグ戦 30分1本勝負

○ 小島聡
太陽ケア
14分39秒
片エビ固め
(ラリアット)
大谷晋二郎
田中将斗 ●
木原アナ「首位チームが複数の場合は試合終了後に優勝決定戦を行います」
 場内拍手
 メインで小島・ケア組が勝てば、小島・ケア組の優勝だが、負ければ、天龍・テンタ組、武藤・アニマル組、炎武連夢で三つ巴。引き分ければ、天龍・テンタ組、武藤・アニマル組、小島・ケア組で三つ巴。

 田中、大谷が登場
 大谷が刀を抜き、二人でエンブレムのポーズ。
 大谷は和田レフェリーに刀を突きつけ、木原アナにまで突きつける。
 何考えてるんだ。対戦相手にならわかるが、誰彼かまわず刀を突きつけるのはあまりにも品位がない。
 小島の幟が立ち、小島、ケアが登場
 ステージで左右に分かれて場内にアピールした後、握手してリングに向かうが、大谷がこれにも刀を突きつける。
 リングインしたケアと小島はコーナーに立って場内にアピール。
田中に黄色いテープ。
 大谷に赤いテープ。
 ケアに赤いテープ。
 小島にオレンジのテープ。

 京平コール。

 ケアはTシャツを客席に投げるサービス。

 レフェリーチェックの間もはやる大谷。
 ケアと大谷でスタート。
 大谷は客席を挑発。
 大谷がケアをコーナーに押しつけ、チョップ。ブレイクして四つに組み、ケアが大谷をコーナーに押しつけ、チョップ連発。
 大谷が崩れ落ちる。
 バックの取り合い腕の取り合いから大谷がケアの足を決め、大谷は立ち上がると、「太陽ケアこのやろう」と言って、ハーフ・ボストンクラブ。
 大谷のヘッドロック。
 ケアは大谷をロープに振るが、大谷に体当たりされて倒れ、大谷がロープに走ると、それを飛び越え、ドロップキックで大谷をリング下へ落とす。
 ところがケアはここで右膝をいためらたしく。膝を抱えて苦悶。小島にタッチ。
 大谷は田中にタッチ。
 四つに組んで田中のヘッドロック。小島がロープに振ると、田中は戻ってきて体当たりするがどちらも倒れない。
 エルボーの打ち合い。
 小島はリング下に降りて間をとり、それからリングに戻る。
 バックの取り取り合いから小島が田中の左腕を取り、ケアにタッチ。
 ケアはチョップを入れるが、膝が踏ん張れない。
 小島と二人で田中をロープに振り、ダブルのチョップを決めるがケアは膝がいたそう。
 大谷にタッチ。
 大谷は当然ケアの左膝を蹴りつける。ケアはチョップを決めても、自分が崩れおちてしまう。
 大谷はケアをコーナーにおいつけてケアの左足を攻める。
 ケアの左膝に自分の左膝を載せ、手でつま先をねじ上げる。
 小島が入るがれレフェリーに戻される。
 ケアは立ち上がって張り手合戦。しかし、崩れ落ち、大谷がケアの顔を繰り返し踏みつける。
 大谷がロープに走るとケアはキックで迎撃。
 やっと小島にタッチ。小島はエルボーで相手二人を蹴散らし、ケアの仇討ちとばかり、大谷の顔をコーナーで踏みつける。
 チョップから串刺しエルボー。そしてここで「いっちゃうぞ」。
 ダイビング・エルボーはカウント2。
 蹴り合いから、コジコジ・カッター。
 小島が大谷に固め技を出し、田中が入ると、ケアが田中を押さえる。
 しかし田中は逃れて小島をカット。ケアが田中をリング下に落とし、大谷と小島のチョップ合戦から大谷のジャーマン。
 田中にタッチ。
 田中がエルボーからロープに飛んでエルボー連発に行こうとするが、小島が捕まえて投げっぱなしジャーマン。
 小島がロープに飛ぶと、田中がラリアットで迎撃。
 大谷が小島を押さえ、肩車して、田中がコーナーから小島の頭を抱えてダブルインパクト式スタナー。大谷のパワーボム、田中がコーナーからダイニング・ボディプレス。
 カウント2。
 場内にやたらとスモークがたかれていて、リングの上に雲がひとひら。
 大谷にタッチ。
 大谷が小島にフルネルソン・スープレックス。
 小島を起こそうとするが、小島が起きないので片足で踏みつけ、引き起こして旋回式パワーボム。
 ケアがカット。
 大谷が小島に巻き込みし式スリーパー。
 田中はケアにスリーパー。
 場内小島コール。
 小島の足がロープに届く。
 大谷が向かってきたところで小島のラリアット。
 両者、倒れたまま。
 大谷がやっと田中にタッチ。
 田中は小島にストンピングからパワーボム。カウント2。
 大谷が小島の後頭部にスワンダイブ式ミサイルキック。
 田中がコーナーから前転式チンクラッシャー。カウント2。
 場内ドドドドド。
 田中はポーズをとってからエルボー。ケアがカット。
 大谷がケアをリング下に出し、リング内では小島のラリアットが田中に決まるがカウント2。
 小島は肘のサポーターを投げ捨てて、ラリアット。これでカウント3。
 大谷を押さえていたケアは、すぐにリング下でドクターに足を見てもらう。
 リング内に優勝カップなどが運び込まれ、大谷は興奮して小島たちに向かおうとするが、和田レフェリーが制止。

 アナウンサーが入ってインタビュー。
「小島選手ケア選手優勝おめでとうございます。気持ちをひとこと」

小島「どうもありがとうございました。ケア、サンキュー・ベリーマッチ、エブリシング。サムタイム・アイム・ソーリー、サムタイム、ケガするプロレスラー。ウィー・アー・ベストタッグチームな、ケア」という調子で、日本語と英語チャンポンでケアに話しかける。
ケア「今日、ごめんなさい。今後ともよろしくお願いします。すみません」

「小島選手からファンにひとこと」
小島「これから全日本プロレスを支えていくのは、僕だったりケアだったり、長井選手や荒谷選手、たくさんの選手がいます。これから盛り上げていきたいと思いますので、応援よろしくお願いします」

 表彰式
 フリードマン、アッサム、安生、テンタ、ロトンド、ウィリアムス、アニマル、武藤が花道から登場。
 テンタは真っ先に小島、ケアと握手。
 小島は立てないケアにベルトを掛けてやり、自分も肩にかける。
 アニマル、ウィリアムスも、小島、ケアと握手。
 賞金の目録が贈られ、荒谷もリングに入り、全員で記念撮影。

木原アナ「2002世界最強タッグリーグ優勝は小島聡、太陽ケア組です」
 最後に小島がケアの手を挙げて健闘をたたえ、さらに和田レフェリーが二人の手をあげ、場内から拍手。
 山下達郎の歌が流れる中、客は帰り始め、ビジョンには今日のハイライトが映し出される。

総括
 いろいろ試行錯誤しているのだろうが、毎試合レフェリー・コールがあるのはいかがなものか。
 京平コールの価値がさがるような気がするが。
 やたらにスモークがたかれるのは、なぜか、客席を減らしたのはどのような意図があるのか、などなど疑問や不満はあるのだが、おそらくテレビ局主導の演出だったのではないかと思う。
 場内にスカイパーフェクTVの映像を流す都合があったのだろう。
 客が減っても、その分、テレビ局からお金が出るのならいいのだが。
 試合内容には不満はない。
 しかし、全体の雰囲気が変わってしまったように思える。
 全日本プロレスを見に行ったはずなのに、他団体の興行を見せられたような気になったのは私だけだろうか。
 最後に、小島が、自分とケアのほか、長井と荒谷の名をあげたのは興味深い。
 おそらく小島は、天龍と武藤が引退した後のことを考えているのだろう。
 小島の奮闘に触発されて、ほかの選手がさらに一皮むければ、新たな時代の到来となるだろう。
 プロレスは常に、「俺たちの時代」を主張する世代が必要なのだ。

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