全日本プロレス観戦記

2002年-4

2002.10.6『ジャイアントシリーズ』・後楽園ホール

 9月30日に武藤が社長に就任し、新体制での最初のシリーズ。
 常連外人も参加で、いつもの顔ぶれがそろったが、変わっていくのだろうか。新社長の挨拶はあるのか。
 後楽園ホールのある5階に向かっていく途中のエレベーターの中。
 小さな子を連れた親子連れがいて、その子が「今日バートン勝つといいねえ」と言っていた。
 客の入りはよく、第1試合開始前にほぼ満員。
第1試合 トリプル・スレッド・マッチ30分1本勝負 グラン浜田 vs 土方隆司 vs 愚乱・浪花
○ 土方隆司 6分32秒
体固め
(浜田の体固めを
切り返して)
愚乱・浪花 ×
 姉崎レフェリー
 土方登場に白いテープ。
 続いて浜田、浪花登場。
 吾郎コール定着。

 最初は、3すくみ状態。「カニ行け」の声が飛ぶ。
 カニと浜田が仲間になるかと思うと、浜田と浪花ががっぷり四つに組む。浜田が浪花をロープに押しつけると、浜田の後ろに土方が忍び寄る。
 結局浜田を浪花と土方がコーナーに押しつけ、蹴りつけ踏みつける。
 浪花が「くそ浜田!」
 ところが土方が浜田を投げて背中を蹴ると浪花が土方を投げ飛ばす。
 土方はリング下へ降りて、残るは浪花と浜田。
 チョップの張り合いから浜田のヘッドバット。
 浜田が浪花にスリーパーをかけると、土方が「しめろ」。
 しかし、浜田が浪花を離したので土方VS浪花に。
 浪花を土方がコーナーに押しつけると、浜田が救出。
 浪花は浜田を投げて「浜さん」と声をかけ、浜田にカバーさせておいてその浜田を踏みつける。
 浜田と浪花のやり合いから浜田が浪花の関節を取ると、土方が浜田の間接を取って脇固め。ところが浪花が土方へ目つぶし。
 浜田と浪花のヘッドバット合戦。
 土方は浪花を突き飛ばして浜田にキック連発。
 浪花と浜田のやり合いのすきをついて、土方が浜田に腕ひしぎをかけると、浪花がその土方に腕ひしぎ、すると浜田が浪花に腕ひしぎ。場内大笑い。
 浜田が浪花にバックドロップをかけたところで、土方が浜田をカバーしようとするが、浜田の足がロープへ。
 土方は、浜田に一緒に浪花を攻めようと誘いかけ、コーナーの浪花にキック連発。
 浪花をコーナーへ振って、土方が浜田を振り、浜田の串刺しラリアット。しかし土方は後ろから浜田にバックドロップ。
 浪花にカニ歩きをさせておいて、浪花が飛ぶと浜田を引き起こして浪花には自爆させ、浜田をリング下へ落とし、土方の浪花の後頭部へのキック。
 ところが浪花も負けていずにお返し。浪花が土方をカバーしたところで、浜田が入ってひっくり返し、浪花の上になった土方のその上から浜田が押さえつけて、3カウント
 木原アナは「浜田選手の勝ち」とアナウンスしたが、レフェリーは土方の手をあげる。
 姉崎レフェリーの様子を見て、木原アナは「土方選手の勝ち」と訂正し、姉崎レフェリーにマイクを渡す。
姉崎「浜田さんは土方選手の上になっていたんで、フォールにならないんですよ。よって、土方選手の勝ちです」
 姉崎レフェリーの声を聞けて場内喜ぶ。
 納得しないながらも浜田退場。

 続いてのどかな牧場風の曲が流れる。「誰のテーマかな」と思ったら、曲が一転。ハンセンの登場だ!
 場内ハンセンコール。
 ロングホーンの後、ハンセンからあいさつ。通訳はウォーリー山口。
「本日、30周年を祝いたいと思います。みなさまの30年間は皆様個人個人の歴史があるように、全日本プロレスも30年ありました。それをみなさんの胸にいれてください。(場内拍手)今の拍手は皆様方も分かち合ってください。ここ後楽園ホールでも30年といえば、百、何百という興行をここでやってまいりました。そして自分がその何百ものここでの試合に参加できたことを誇りと思っております。しかし、これから自分も将来を、見たいと思います」
 このあと、「プレジデント・ムタ」とか何とか言ったがそれは訳されず、武藤登場。
 「社長」の声が飛ぶ

 武藤「今日は多数ご来場ありがとうございます。正直言って全日本プレスの看板、非常に重く感じております。一所懸命がんばりますのでどうかご声援お願いします。ハンセン、これからも全日本プロレス見守ってください」

 握手して両者退場。 
第2試合 タッグマッチ30分1本勝負
安生洋二
× 本間朋晃
7分33秒
体固め
(ジャンピング・
エルボードロップ )
アブドーラ・ザ・ブッチャー ○
保坂秀樹
 安生のテーマで本間・安生が入場
 安生は機嫌がよさそう。二人でボール投げ。

 ブッチャーのテーマで保坂、ブッチャー登場
 保坂に赤いテープ、ブッチャーにも赤いテープ。
 本間に黄色と青のテープ、安納にはピンク、白、黒。
 この試合でも吾郎コール

 レフェリー・チェックの最中に、本間がブッチャーに突っかかっていって試合開始。
 安生は保坂とリング下へ。
 本間ブッチャーもリング下でやり合う。ブッチャーは本間に椅子で投げつけ、安生は保坂を鉄柵に振る。
 安生はリングに戻り、保坂もしばらくしてリングに戻る。
 ブッチャーと、ダメージを受けたらしい本間はそれぞれコーナーへ。

 通常の試合が始まると、安生の、保坂の胸へのキック連発。さらに保坂にパンチの嵐。
 なかなか立ち上がれない保坂。やっと立ち上がるが、安生のパンチで膝をつく
 安生は保坂の後頭部を膝に当てて裏ココナッツ・クラッシュ(?)。
 しかし保坂も意地を見せ、安生にエルボー連発。
 両者ロープの反動を利用してタックルしあうと保坂が勝つ。
 保坂からブッチャーにタッチして場内歓声。
 地獄突きに悶絶する安生。地獄突き2連発を受けて安生はリング下へエスケープ。
 リングに戻ってファイティング・ポーズを取るが、ブッチャーが前に出ると。すぐに本間にタッチ。二人でちょっと蹴った後、本間とブッチャー。
 本間はチョップなどで気を吐くが、地獄突きで形勢逆転。
 ブッチャーは、本間を自軍コーナーへ連れて行くと、保坂に催促して、コーナー・トップから本間の背中にハンマーを落とさせる。
 ブッチャーが何度も指示してハンマーをやらせる。ブッチャーの指示通りに動く保坂。
 4、5回やって、やっと保坂にタッチ。
 その間、姉崎レフェリーは安生が中に入らないように牽制。
 本間が保坂にフェイス・クラッシャーをかけて5分経過。
 保坂も逆襲にでてフランケンなどで攻めてブッチャーにタッチ。
 ブッチャーの両手での地獄突きなどで、本間はコーナーに追いつめられたまま。
 安生が救出に入り、後ろからブッチャーに襲いかかって裏拳連発。縦横に裏拳をふるうが、地獄突き一発で動きが止まる。
 本間はリング下に降りていたが、保坂が追いかける。
 しかし、本間は机を鉄柵に立てかけ、その鉄柵にめがけて保坂にブレーンバスター。
 さらに机をリング内に入れて、ブッチャーにたたきつけるが、地獄突きを食らう。さらに机をブッチャーに取られ、ブッチャーに机をたたきつけられる。
 安生が救出に入ろうとするが保坂が押さえ、ついにブッチャーの毒針から3カウント。

 ブッチャーはすぐにリングから降り、保坂もリング下にいたので、姉崎レフェリーはリングから降りて二人の手を挙げた。
 安生は本間を気遣いながら、退場。
 後はお約束の、ブッチャーの音頭による「ブッチャー・バーバ」コール。
 ブッチャーは木原アナにマイクを突きつけ、「バーバー」の部分を言わせ、さらにその隣のドクターらしい人にも強要。
 ブッチャーはマイクを持ってリングの周りをまわり、そのままマイクを持って引き上げ、最後は「さよなら」といって消えていった。
第3試合 シングルマッチ30分1本勝負
× ケンドー・カシン 2分57秒
首固め
ジミー・ヤン ○
 和田レフェリー

 ジミー登場。リングにはいると、コーナーに立って場内にアピール。場内拍手。
 続いて「プロブレム」の声とともに始まるカシンのテーマ。場内手拍子。
 ヤンに白いテープを中心にたくさん飛ぶ。カシンに青いテープ。
 「ジミー」という女性の声が目立つ。

 試合が始まると、組み合うや、カシンがジミーをコーナーに押しつけて離さないので、和田レフェリーが引き離す。
 カシンは立ったままジミーの腕を取り、ジミーは一回転して逃れ、グランドで腕の取り合い。どちらもきまらず立ち上がる。
 ジミーは首投げから、ヘッドロック。カシンは頭を抱えられたまま立ち上がり、ジミーを突き飛ばす。すると何と、ジミーの手には、カシンのマスクの黒いリボン部分が!
 ジミーは四方を見て、どこへ投げようかというポーズ。場内わく。ジミーは結局、北側へ投げ、客に与えると、カシンが激怒。立ったまま、地味の腕を極めてしまう。
 ジミーは悲鳴を上げてロープへ足をのばすが、カシンが離さない。
 やっと離れ、立ち上がったジミーは気合いを入れてカシンにキック。コーナーでサマーソルト・キック。
 カシンのネック・ブリーカー・ドロップ。
 互いに腕を取り合い、カシンがラ・マヒストラルを決めようとしたところをジミーが切り返して丸め込み、なんとここで3カウント!
 大喜びで、コーナーに立って、ベルトを巻くポーズをするジミー。
 怒ったカシンが後ろからジミーを捕まえ、踏みつける。
 そこへカズが救出に入ってカシンを蹴散らし、ジミーと抱き合う。

 ジミーはカズに指示されて客席にアピール。コーナーに立って、てブルース・リーのまねをするサービス。
 カズとジミーで肩を組んで退場していった。
第4試合 タッグマッチ30分1本勝負

× 荒谷信孝
10分29秒
片エビ固め
(ブロックバスター )
マイク・ロトンド ○
ジム・スティール
 ジム、ロトンドの順に登場。ジムは左肩にテーピング。まだ武道館でのアクシデントによるダメージが残っているようだ。
 ロトンドはコーナーでTOPのポーズ。

 荒谷、嵐登場
 嵐はすぐTシャツを脱いだが荒谷は少し遅れて脱いだ。

 ジムに赤いテープ、ロトンドにオレンジのテープ。
 荒谷にピンクと白黒、嵐には黒いテープ。
 ところが、WARの二人へのテープが、それがジムたちの青コーナー後ろから飛んでくる物だから、ジムがテープでぐるぐる巻き状態。怒ったジムは、エプロンに出て、テープを投げた女性をにらみつける。

 ロトンドと荒谷でスタート。
 ロトンドが軽く荒谷を投げ、両者ぐるぐると、リング内を回る。
 荒谷への声ばかりが飛ぶのが、ロトンドにはおもしろくない。荒谷、若干余裕の表情。
 荒谷のヘッド・ロック。体当たりは荒谷の勝ち。
 ロトンドが荒谷を投げようとするが、荒谷がかわし、荒谷のラリアットからのカバーはカウント2。
 両者エルボーの打ち合いから、荒谷のキックをロトンドが捕まえ、ドラゴン・スクリュー。さらに、荒谷の左足をつかんで、エルボーを足に落とし、ジムにタッチし、ジムとロトンドで股裂き。
 ジムは倒れたままの荒谷の左股の裏を蹴り、コーナーに振って体当たり。2回目は荒谷がかわしてカバーするがカウント2。
 嵐にタッチ。
 男性客から嵐に声が飛ぶ。
 ジムが嵐の背中にエルボーを落とし、ヘッドロック。しかし、嵐はそのままジムをコーナーへ突き当て、さらにジムの腹に肩先を打ち当てる。
 嵐のヘッドロック。ジムが脇腹を打って逃れようとするがなかなか離さない。
 嵐はロープの反動を利用してジムの左肩に体当たり。これは痛そうだった。2度はもっとはっきりジムの左肩に体当たり。
 ジム苦悶。
 荒谷にタッチ。
 ジムはほとんど右手一本で闘う。
 荒谷に右手でエルボーを何発も落とし、ロトンドにタッチし、荒谷をリング下に落とす。
 ロトンドは荒谷を鉄柵に振り、蹴りつけ、さらに荒谷を起こして鉄柱にうつける。
 荒谷はそれでも、ロトンドとリング下でやり合い、ロトンドが荒谷をリングに戻す。
 ジムのカバーはカウント2。
 ロトンドにタッチして5分経過。
 ロトンドが投げてカバーはカウント2。そこからロトンドのコブラツイスト
 ロトンドは自分でロープをつかんで体勢が崩れないようにし、じっくりせめるが、ウォーリーj山口が気づき、ジャンプしてその手を蹴り、ロープからはずす。
 ジムにタッチ。荒谷が捕まったまま。ジムの膝、かわず落としを食らってカウント2で返す。
 荒谷はロープに振られ、一度目は返すが、2度目はラリアットを食らうも、DDTで反撃して嵐にタッチ。
 嵐のラリアット。入ってきたロトンドへのどろっぷきっく。
 嵐のジムへの串刺しラリアット、さらにバックドロップ。カバーははロトンドがカット。
 引き上げるロトンドの後頭部に嵐のラリアット。嵐はさらにコーナーのジムに突進するがジムはキックで迎撃。
 ロトンドにタッチ。
 ロトンドは嵐をコーナーに振って串刺しラリアット。反対側へ振ってもう一度。
 倒れた嵐にエルボーを落としてカバー。カウント2。
 嵐はロープに振り返してボディスラム。カバーはカウント2。荒谷にタッチ。
 ロトンドをコーナーへ振って、嵐、荒谷と串刺しjラリアット連発。
 二人がかりのブレーンバスターで投げて、荒谷のエルボー。カウント2。
 荒谷はロトンドを投げてコーナーに登りかけるが、ジムが邪魔する。しかしジムを蹴散らして荒谷がコーナー・トップからムーンサルト。しかしロトンドはそれを自爆させ、エアプレーンスピン。カバーは嵐がカット。
 ジムも入って乱戦模様。
 10分経過。ジムとロトンドは、ダブルの体当たりで嵐をリング下へ落とし。ジムが荒谷を振ってロトンドが抱え上げ、そのままブロックバスターで背後に落としてカウント3。

 ロトンドとジムはそれぞれコーナーに立ってアピール。
第5試合 30分1本勝負シングルマッチ
長井満也
× 奥村茂雄
18分28秒
片エビ固め
(デンジャラス・
バックドロップ )
スティーブ・ウイリアムス ○
マイク・バートン
 ウィリアムスはいつもと違うテーマ曲。「USA」というフレーズが入っている。
 テーマがなってもなかなか入ってこない。やっとバートン、ウィリアムスが登場。
 星条旗を振るファン。バートンはスポーツ刈り。ウィリアムスはマスクをしての入場。
 ウィリアムスは、コーナーに立ってTOPのポーズ

 西側からは「バートンさん」の声。

 奥村、長井登場。二人とも気合いの入った表情。
 ウィリアムスのマスクが気に入らない様子。

 バートンに白いテープ。ウィリアムスに赤いテープ。
 奥村に白いテープ。長井に黄緑のテープ。

 レフェリー紹介もあって、ウォーリー・コール。
 ウィリアムスはマスクを取る。

 子供の「バートンさん」の声に、西側から、「おお、少年!」
 長井がバートンを指名すると西側を中心に「バートンさん」の声。長井とバートンで開始。
 ウィリアムスが手拍子の音頭を取る。
 両者組み合ってバートンが長井をロープへ押しつけ、長井が返そうとするとバートンがそのまま体を回して長井をコーナーに押しつける。山口が割ってはいり、長井はバートンとにらみ合う。
 腕の取り合いから長井が立ったまま腕を決めようとするが、バートンはそれを返し、長井がバートンをロープに振り、戻ってきたところに長井が体当たりするがバートンの勝ち。
 ロープに振りあい、長井がバートンを飛び越えたりするが、すれ違いざまの左のパンチで長井は動きが止まる。それでも立ち上がり、バートンにやり返して奥村にタッチ。
 奥村はじっくり絞めにかかるが、バートンは立ち上がって低い体勢でエルボー連発。さらにチョップ。コーナーへ奥村を連れて行ってウィリアムスにタッチ。
 ウィリアムスと奥村のチョップ合戦。奥村一歩も引かない。
 ウィリアムスのパンチがでるとぐらつくがそれでも倒れない。両者負けずにチョップの打ち合い。最後はウィリアムスの連続張り手。カバーはカウント2。
 身を起こす奥村を後ろから捕まえて、ウィリアムスが胴絞めスリーパー。
 奥村は臆せず向かっていくが、どうしても力負けするところがある。
 ウィリアムスは奥村をチョップでたおして、コーナーの長井を突き落とし、バートンにタッチ。
 奥村は攻められながらもバートンを自軍コーナーへ押していって長井にタッチ。
 バートンをコーナーに押しつけたまま長井が回し蹴り連発。さらにバートンをボディスラムで投げてギロチン・ドロップ。カウント2。
 奥村にタッチ。
 動きの鈍くなったバートンだが、奥村がフロント・スリーパーをかけると、バートンはそのまま奥村を抱え上げ、自軍コーナーへ持っていってウィリアムスにタッチ。
 ウィリアムスは奥村をニュートラル・コーナーに押しつてチョップとパンチを乱れ打ち。
 反対側コーナーへ振ったがこれは奥村がウィリアムスの突進をかわし、長井にタッチ。
 長井はウィリアムスの左腕をねじって蹴り上げる。さらにロープを使って左腕を攻め、胸への膝を連発。
 奥村にタッチし、コーナー倒れたウィリアムスを二人がかりで痛めつける。
 奥村はは「この野郎バートン」と言ってウィリアムスかかえ、「フィール・ザ」といった所で怒ったバートンが入る。
 奥村が手を離しバートンに気を取られた所で、ウィリアムスのラリアット。奥村はリング下へ。
 長井が入って、ウィリアムスとにらみあい。リング下ではバートンが奥村を痛めつけ、チョップをくらって奥村が鉄柵の向こうへ落ちる。さらにバートンに振られて、リング下に降りたウィリアムスがラリアット。
 やっとバートンが奥村をリングに戻すかと思いきや、エプロンに仰向けに寝かせて、その胸元へエルボー連発。バートンさん立腹モード。
 やっと奥村がリングに戻され、ウィリアムスのカバーはカウント2。場内拍手。
 ウィリアムはさかんに山口に抗議するが受け入れられない。
 ウィリアムスのSTF。奥村の悲鳴。
 客の声援を受けてやっと奥村の手がロープに届く。
 バートンにタッチ。バートンは「奥村!」と言うと、本家の「フィール・ザ・パワー」。奥村を逆さに持ち上げたまま、長井に向けて親指を立て、その指を下に向けてみせる。
 長い間奥村を持ち上げておいてマットに投げる。奥村はおきあがれない。しかしカバーはカウント2。
 バートンの串刺しラリアットからロープに振ってのパワースラム。これも、カウント2。場内拍手。
 ロープに振られた奥村は、キックで迎撃し、さらにDDTをかけて長井にタッチ。
 長井はバートンをロープに振ってジャンピング・ニー。さらにコーナーに振ってジャンピング・ニー。
 キャプチュードからのカバーはカウント2。
 膝を入れてフロント・スープレックス気味に投げてカウント2。長井奮戦。バートンはふらふら。
 しかし、ゴールデン・レフトをボディに一発。長井は膝をつき、バートンはウィリアムスにタッチ。
 ウィリアムスは一人で奥村と長井を蹴散らし、15分経過。
 ウィリアムスのフロント・スープレックスからのカバーはカウント2。ウィリアムスがパワーボムへいこうとすると、奥村がカット。ウィリアムスはその奥村を突き落とし、長井はその後ろからウィリアムスの後頭部へキック。奥村にタッチ。
 奥村はコーナートップからミサイルキック。
 バートンを蹴散らし、ウィリアムスを投げようとするが、ウィリアムスのパンチ。
 しかしロープに走ったウィリアムスを捕まえて裏投げ。バートンをけ落とし、ウィリアムスにネックブリーカー・ドロップ。カウント2。
 ウィリアムスはなかなか起きあがれない。やっと起きあがり、奥村が「スティーブ」と叫びながら突進すると、それをつかまえてリングにたたきつける。
 長井が入るとバートンとウィリアムスでダブルのショルダー・アタック。
 コーナートップにウィリアムスが座り、バートンが奥村を持ち上げるが、うまく持ち上げられず、奥村を横にしたままウィリアムスに渡すが、受け取ったウィリアムスもどうしていかわからない。
 そのまま奥村を下に落として雷電ドロップ。お前はサンダー杉山か。
 奥村の上に座ったままカウントが入るが、奥村の手がロープに届く。
 長井はバートンにリング下に連れて行かれ、ウィリアムスのバック・ドロップが奥村に炸裂。
 カウント3。
 ウィリアムスはコーナーでアピールしたあと、リング下におり、何をするかと思ったら、リングサイドで、「Barton 3」のTシャツを着て星条旗を振っていた少年と握手。
 ウィリアムスはまたリングに戻り、長井とにらみ合った後、長井が突っかかる。
 ゴングが乱打される中、奥村とバートンもやり合うが、最後は奥村一人がバートンとウィリアムスにやられる格好に。
 ウィリアムスはよほどさっきの少年が気に入ったのか、コーナーからその子に向かって胸をピクピクさせてみせる。
 バートンは気づかなかったらしく二人退場。バートンも握手しに行ってあげればよかったのに。
第6試合 6人タッグマッチ30分1本勝負
○ 武藤敬司
渕 正信
宮本和志
19分17秒
体固め
(シャイニング・
ウイザード )
太陽ケア
ジョニー・スミス
ジョージ・ハインズ ×
 ハインズ、ケア、スミスの順に登場。客席では、星条旗、ユニオンジャックが振られる。
 一方は宮本、渕、武藤の順に登場。
 場内大歓声。武藤へ花束を持ってきたファンもいた。
 ハインズに赤いテープ。スミスに青いテープ。ケアに赤いテープ。
 宮本に黄色いテープ。淵に白いテープ。武藤は白いテープだが意外に武藤へのテープが少ない。

 ケアだけでなく、武藤も客席にTシャツを投げた。

 和田レフェリー。

 武藤先発。相手はケア。場内沸く。
 バックの取り合いから、互いに相手の出方を見る。
 体当たりは武藤が勝ち、武藤がロープに飛び、ケアは飛びこえ、最後はケアが武藤の頭を抱えて投げ、そのまま袈裟固めの形で押さえる。
 両者そのまま立ち上がり、武藤がケアをロープに押しつけてブレイク。
 武藤のフラッシング・エルボー。離れての体当たりもケアの勝ち。
 武藤はケアをカニばさみで倒し、上になろうとするがケアがさっと上に回って武藤を絞める。ハインズにタッチ。
 場内「ジョージ」コール。武藤は頭をなでるが、ハインズはにらんだまま。武藤はそのまま宮本にタッチ。
 宮本がハインズの腕をひねりあげるが、ハインズはすぐに足を取って固める。さらに宮本の左足にハインズがエルボーを連発して落とし、宮本の左足を決めにかかる。すると宮本はうまく上体を起こしてハインズの左腕を取り、関節技へ。ハインズがロープに足を出してブレイク。
 スミスにタッチ。
 スミスがエルボー連発から首投げ、さらに絞めにかかるが、宮本がその腕をとって、スミスを自軍コーナーへ引っ張っていって渕にタッチ。
 渕は器用に足でスミスの足を挟み、そのまま倒す。さらに変形STFへ行こうとするが、スミスはそれをかろうじてのがれロープに這っていく。
 渕がスミスのバックを取ればスミスはその左手を取ってねじり上げ、渕がそれを投げればスミスは投げられたまま左腕を取りに行く。こういう展開を見ると安心する。
 スミスがケアにタッチ。
 渕はケアをコーナーに押しつけるが、きれいに離れ、場内から拍手。
 ロープに振られた渕は体当たりするがケアは動じず、渕の胸に大きな音のチョップ。
 拳を握って耐える渕。さらにケアのチョップ。膝をつく渕。しかし、「許さん」の声とともにケアにチョップ。ところが、ケアのお返しの方が大きな音。
 場内「ふっちー」コール。それに力を得て、渕がケアにチョップのお返し。ケアのパンチさらにチョップ。耐える渕。顔は苦痛にゆがんでいるが、気合い一発、ケアに向かってチョップ連発。それにケアのお返し。渕もケアもすごい形相。見ていてうれしくなる。
 やっとケアをコーナーへ連れて行って宮本にタッチ。渕はそのまま倒れ込み、しばしリング下へ。
 ケアは宮本を抱え上げて落とし、ロープへ振り、エルボーをあててハインズにタッチ。
 ハインズは宮本をロープへ振り、ドロップキック。さらに首投げから、ヘッドバットを肩の当たりに連発して、逆エビ固め。
 宮本とは両腕を立て、ポンプアップしてロープへ這っていこうとするが、ケアがロープの外から宮本を蹴る。ハインズが宮本を投げてカバーにはいると、渕が入ってカット。そのまま宮本の手をつかみ、自軍コーナーへ引きずっていこうとするが、ハインズが宮本の足をつかんで引っ張る。引っ張り合いはハインズの勝ちで、ハインズが引きずっていってスミスにタッチ。
 スミスはボディスラム連発からカバー。カウント2。
 スミスのエルボーに宮本がやり返すが、やり返され、カバー。また渕がカットに入り、何とかして宮本を連れ戻そうとするのだがスミスがゆるさない。
 スミスは宮本をリング下に落とし、ケアのチョップ。宮本はケアに鉄柵に振られ、さらにマットにボディスラム。鈍い音が響く。
 ケアが宮本をリングに戻すと、渕が入るが、すぐにケアも入ってきたので、渕はそそくさともどる。
 ケアのテキサス・クローバー・ホールド。渕は客席を見回しながら、中に入ってケアの頭にパンチ。しかしケアが離さない。またパンチ。離さない。やっと渕のキックで離し、渕がコーナーに戻って手を伸ばすが、宮本はケアに捕まる。ケアは「渕!」と言って渕を見てから宮本にチョップを入れてスミスにタッチ。
 スミスのバックブリーカーからカバーはカウント2。
 15分経過
 スミスがパワーボムに行こうとすると渕が入ってパンチでカッ。
 宮本も、エルボーで反撃し、コーナーに振られると両足で迎撃、それからコーナートップからミサイルキック。待ちかねて手を伸ばしていて渕にやっとタッチ。
 渕は宮本との仇討ちとばかりに、スミスとハインズを蹴散らし、スミスをバックドロップで投げようとするがそれは耐えられる。
 スミスがコーナーからミサイルキック。ロープに飛んでラリアット。カウント2。
 ケアにタッチ。
 ケアのチョップによろめく渕。胸が真っ赤。またチョップ。渕のパンチ。ケアもパンチからチョップ。気合いとともに立ち上がる渕。パンチの打ち合いから、ケアのキック3連の発。ケアが渕を抱え上げたところで宮本がカット。
 渕は武藤にタッチ。
 元気が武藤は低空ドロップキックからケアの足を取るが、ケアはその足を軸にして武藤に延髄斬り。ハインズにタッチ。
 ハインズのボディスラムからカバーはカウント2。
 渕がカットに入り、乱戦になって渕とスミスはリング下へ。ケアは宮本とリング下へ。
 リング内では、武藤の低空ドロップキックからドラゴン・スクリュー。
 足4の字へ行こうとした所へ、戻ったケアがシャイニング・ウィザード。
 ケアがリング下へ落とされると、宮本がエプロンからダイビング・エルボー。
 リング以内ではハインズの二段蹴りから頭なでなで。そこへ武藤のシャイニング・ウィザード。ハインズが片膝をついたところへ、再び武藤のシャイニング・ウィザード。
 これでカウント3

 武藤は、渕、宮本と握手。
 去っていく武藤はセコンドに両脇化から支えられて退場。一人では歩けないほどひどいのか。
第7試合 タッグマッチ60分1本勝負
天龍源一郎
× 平井伸和
16分27秒
片エビ固め
(ラリアット)
小島 聡 ○
カズ・ハヤシ
 小島のテーマが流れ、幟が立つ。
 カズ、小島の入場。二人でポーズを決める。前にカズが膝をつき、後ろで小島が両手を広げる形。
 カズが小島の横に立ち、手をひらひらさせると、小島がガウンの前を開ける。
 そこには金色のベルト。

 一方天龍は4本の幟を従えて入場。
 カズに赤いテープ。小島にオレンジのテープたくさん。
 平井に黒いテープ。天龍に黄色いテープ。
 小島の青コーナーの後ろからたくさんテープが飛ぶものだから、小島がいやがる。
 京平コール。

 天龍コールと小島コールが交錯するが、先発は平井とカズ。
 組み合って平井がカズにヘッドロック。カズがロープに振るが平井が体当たりで倒す。
 両者ロープに飛び、カズが軽く投げてパッと離れる。
 組めばバックの取り合い、頭のとりあい。
 立ち上がってにらみ合い、カズのが平井の胸を張れば、平井の逆水平。
 カズが張れば平井が張る。
 平井がカズをロープに振って、ワンハンド・バック・ブリーカーをかけようとすれば、カズがヘッドシザースで切り返す。
 平井がカズの足を決めにかかれば、カズは平井の左腕を腕ひしぎに取ろうとする。
 腕の取り合いはカズがドロップキックでけりをつけ、それぞれ小島、天龍にタッチ。
 場内沸く。
 両者いきなり胸の張り合い。
 さらに小島が天龍のお株を奪うグーパンチ連発。
 小島をロープにっ振って天龍のラリアット。
 平井にタッチするが、小島は天龍に向かっていく。
 天龍のグーパンチでリング下に落ちる小島。
 自分も降りた天龍がパイプ椅子を手にし、平井が小島を天龍の方へ振る。
 椅子が飛んで最前列の人は危なかったよ。
 リングにもどると、平井を捕まえて小島とカズで股裂き。
 そのままカズが入って平井の左足をひねり、蹴る。
 しかし、平井はスタミナ十分、バックドロップで投げてカウント2。
 天龍にタッチ。
 天龍の一発一発に悶絶するカズ。四つんばいになる。
 さらにサッカーボール・キック。
 天龍はカズの髪をつかんで顔に膝を連発。さらにうつぶせに倒れたカズの後頭部にエルボーを落として平井にタッチ。
 天龍が押さえて平井がチョップ連発。
 平井がカズをロープに振って構えるが、カズがキックで返し、小島にタッチ。
 小島の平井の胸の張り合い、平井の膝、平井がロープに走ると、小島が抱え上げてたたきつける。
 小島は場内の様子をうかがってからブレーンバスター。カウント2。
 平井への声が多いのが気に入らない様子。
 自軍コーナーへ連れて行ってボディスラムで投げると、カズがロープ越しに飛んでボディプレス。しかし平井はすぐに立ち上がる。
 天龍は椅子を持ってエプロンに立ち、平井がカズをニュートラル・コーナーに振ると、それへ投げつける。椅子はカズに当たったあと、北側客席へ。
 天龍にタッチ。
 カズはいつものジュニア殺法で向かうがきかない。しかし、ドロップキックで天龍の動きを止め、天龍にシャイニングウィザード。場内拍手。
 平井がカットにはいってカズにエルボーを落とすと、場内ブーイング。
 平井にタッチ。平井は小島を見ながら、カズにパイル・ドライバー。カバーは小島がカットに入る。
 さらに平井は小島を見ながらWARスペシャル。小島が盛んに「カズ」と声を飛ばす。
 平井はそのままカズを引っ張っていって天龍にタッチ。
 カズをリング下に落とし、天龍はチョップから、椅子で殴り、さらに椅子をたたきつけ、おまけに鉄柵に振ってチョップ。
 ペットボトルを手にしてカズの頭に水をかけ、それからリングに戻す。
 天龍のチョップ。しかしカズもチョップを返す。天龍の張り手、カズのチョップ。
 10分経過。
 天龍の張り手にカズが倒れ、天龍はそのまま膝をカズの頭に落とし、顔を踏みつけて平井にタッチ。
 平井はカズをコーナーへ振り、串刺しニーの後、何と、「行っちゃうぞ」。小島は頭を抱える。平井のコーナーからのダイビング・エルボーはカウント2。
 ロープに振られたカズは、逆立ちしてロープにあたり、反動を利用して平井にアタックしてやっとタッチ。小島は平井を蹴散らし、天龍を蹴散らし、平井に串刺しニーの後、本家の「行っちゃうぞ」。
 ダイビング・エルボーからのカバーはカウント2。
 胸の張り合いから平井の腕を首に巻き付けて後頭部から落とすがカウント2。
 小島がロープに飛ぶと平井は待ちかまえてタイガードライバー。しかし、うまくきまらず、天龍にタッチ。
 天龍はこーなーに振って串刺しラリアット連発からチョップ、パンチ。
 DDTからカバーはカズがカットするが、天龍にチョップで蹴散らされる。
 小島は、天龍のブレーンバスターは体を入れ替えて返し、コジコジカッター。
 小島はサポーターを取ってロープに走り、ラリアットをねらうが、天龍はそれを読んでいてカット、逆に垂直落下式ブレーンバスター。カバーはカズがカット。天龍が拳を握り、ラリアットに行こうとすると、小島が先にカウンター・ラリアット。
 小島はカバーに行かずカズにタッチ。天龍も平井にタッチ。
 カズは平井のの股下をくぐり抜け、ジャンピングキック。
 平井のパワースラムからのカウントは2。
 平井の串刺しラリアット。さらにコーナーに立たせて、雪崩式ブレーンバスター。
 投げた平井も痛そう。カバーはカウント2。場内拍手。
 カズは平井のジャーマンを一回転して返し、平井の頭を抱えたままロープを蹴って一回転し、平井の後頭部をマットにたたきつける。
 小島にタッチ。
 小島がロープに飛んで突進すると、待ち受けて平井のパワースラム。さらにロックボトム。
 カズがカットにはいると、天龍が入ってカズを落とす。
 カズはすぐ戻ってリング下の天龍にトペ。
 リング内では平井が小島に向かっていくが、小島のラリアットが決まってカウント3。
 小島はマイクを取り、「今日はどうもありがとうございました。12月カズと小島と行く沖縄ツアーよろしく」というようなあいさつ
 カズが最後までリングに残って頭を下げ、大拍手を受けた。
総括
 前回に続き、今回も面白かった。
 第1試合の土方がいい。土方は平井あたりとゴツゴツぶつかる試合をしても面白いし、笑いを取ることもできる。センスがいいんだな。
 ちょっと変だったのはセミの試合。渕と宮本の絆が強調されるばかりで、武藤の出番が少なかった。よほど調子が良くないのか。
 いい時の全日の興行という感じ。こういう地道な積み重ねが大切だろう。
 相島がいなかったのが、ちと残念。

2002.9.16『王道30周年ファン感謝ツアー』・後楽園ホール

 レギュラー外人なしで、ジュニアタッグ選手権が中心のシリーズ。客の入りはよく、
 試合開始前に満員状態。
 女性客が目立つ。特にリングサイドのいい席に。

 試合前にアナウンス。小島選手の希望により、本日2試合に出場、とのこと。拍手。

 第1試合前に、なぜか音楽もなく土方登場。
 なんと、今シリーズから入団と言うことで挨拶。
「本日はご来場ありがとうございます。全日本プロレスに入団しました。昨年フリーになってからいろいろあったんですけれども、見捨てずに使ってくれた社長に感謝します。土方隆司はファンとともに大きくなっていきたいと思っています」
というような内容。

第1試合 30分1本勝負シングルマッチ
○ 小島 聡 10分43秒
逆エビ固め
相島勇人 ×
 姉崎レフェリー。
 相島入場。男性客から声援が飛ぶ。
 小島登場、花道で花束が渡される。
 相島に白いテープ
 小島にオレンジのテープ。
 吾郎コールもかなり定着。
 ゴング前に客席から相島コール。
 握手してゴング。
 両者組んで相島がロープに押しつけ、きれいにブレイク。
 小島がバックを取るが、相島が取り返し、さらに小島が相島の左腕を取る。
 そこから相島を転がして袈裟固めの体勢でヘッドロック。
 ヘッドロックのまま立ち上がり、相島はやっと小島の腕を取って返し、小島を倒す。
 両者立ち上がり、小島のカニばさみから小島が上になって相島うつぶせ。小島が締めに行こうとするが、相島はロープへ。
 相島をロープへ振って小島のニー・リフト。悶絶する相島に小島の片エビ。
 苦しい相島に声援が飛ぶ。ロープブレイク。
 相島は小島の腹へのキック、背中へハンマー。ロープに飛んで肘を落としてから、小島の首をねじる。
 しかし立ち上がった小島が相島の左足を取って仰向けに倒し、足首をひねりあげる。
 相島は小島の鼻をつかんで逃げようとするができす、小島はフロントのインディアン・デスロックへ。
 相島は上体を起こして小島の顔を何度も張るが逃げられない。
 小島はそのままフロント・スリーパーの形へ。
 足と首を決められ苦しい相島
 5分経過。
 相島は、フロント・スリーパーは逃れるが、足は決まったまま。
 小島の腹に何度もパンチを入れるが逃げられず、逆にエルボーを食らって倒れる。
 小島は自分から足を解いて、相島を立ち上がらせ、相島の左肩にエルボーを連発で落として、脇固めへ。
 相島の足がロープに。
 小島はさらに相島の手をロープに巻き付けて痛めつけ、相島の動きが止まる。
 相島はコーナーに追いつめられ、小島のチョップ3連の発。音が響く。
 小島は相島を反対コーナーに振ってエルボーから、「いっちゃうぞ」。
 ダイビング・エルボーは相島がカウント2で返し、場内拍手
 小島に胸を張られて張り返す相島。
 何度も何度もやり合い、相島は裏拳連発からエルボー。
 しかし、小島がロープに走ってエルボーを打ち返すと相島は倒れてしまう。
 コーナーに追いつめられ逆水平チョップを食らうが、相島は小島を反対側へ振り返し、エルボー、さらにブレーンバスター。カウント2。
 相島は小島をボディスラムで投げて、コーナーへあがり、「逆いっちゃんぞだ」
 ダイビング・エルボードロップはカウント2。
 相島は右肘を指さし小島が起きあがるのを待ってロープに走り、ラリアットに行くが、小島はその右手に自分の右手を引っかけてコジコジ・カッター。カウント2。
 相島が立ち上がったところで、腕を絡めて相島を後頭部からたたきつける。
 小島がロープに走るが、相島は受け止めて背中に抱え上げ、ブロックバスター。
 相島は、ロープに飛んでラリアット。さらにまたロープに飛んでラリアット。しかし小島は倒れない。小島は、3発目はかわすが、相島は反対側のロープにそのまま走って度盛り、ラリアット。小島倒れる。カウント2。
 さらに相島がロープに飛ぶが、小島がラリアットで迎撃。すかさず小島が相島の両足をつかんで逆エビ。ギブアップ。
 相島健闘。第1試合からかなり盛り上がる。
 相島は、リングで礼をしてから退場。拍手が送られた。

第2試合 シングルマッチ30分1本勝負
○ グラン浜田 7分09秒
羽折り腕固め
土方隆司 ×
 レフェリー姉崎。
 土方登場。フリーではなく全日本の土方だ。
 土方に白いテープ。浜田にはテープはなかった。
 しっかり握手してゴング。
 組んで土方がバックに回るが、浜田はその左手をつかんでひねり、土方は浜田を投げ、両者さっと立ち上がる。
 浜田は土方の左足を取って倒し、ちょっと痛めつける。
 両者立ってもすぐ浜田がタックルで倒して土方のをうつぶせにして足をひねりながら、腰に膝を落としていく。
 リバースのインディアン・デスロックのような形にして、浜田が手で土方の足をおさえつける。土方はそれをかえして裏アキレス腱に入りかけるが、浜田はすかさずロープに逃れる。
 土方がロープに振ると戻ってきた浜田が体当たり、土方が倒れる。
 浜田は積極的にロープに飛んで土方を投げたり、右腕を取って脇固めを極めたり。
 それを逃れて土方の反撃。キック3連の発。音が響く。さらに胸元へキック連発。これも3連発。カバーは、カウント2。
 浜田は胸が痛そう。起きあがった浜田に土方がエルボー連発。さらにコーナーに振って串刺しニー。
 ブレーンバスター浜田が空中で体を入れ変えて土方をバックドロップで投げる。カウント2。
 浜田のヘッドバッド連発。土方は、2発目は気合いでこらえたが、3発目には倒れる。
 浜田は土方の上体を起こしただけでラリアット。カウント2。
 5分経過。
 土方は浜田をコーナーへ振って側頭部へキック。そして浜田を持ち上げてフィッシャーマンズ・バスター。カウント2。
 土方は、起きあがった浜田の胸へキックを連発すれるが、浜田はその足を捕らえ、ロープにトッでラリアット。
 土方をコーナーに振って串刺しラリアットから浜ちゃんカッター。カウント2。
 土方をコーナーに座らせて、雪崩式ウラカン。これもカウント2。しかし、土方がカバーを返そうと体を跳ね上げたところを、すかさずその左手を取ってねじりあげる。土方ギブアップ。
 セコンドが入って土方の肘にスプレー。
 浜田は土方が起きあがるのを待って握手し、土方の手を挙げて健闘をたたえてから退場。両者に拍手。


第3試合 シングルマッチ30分1本勝負
× 奥村茂雄 12分42秒
エビ固め
(パワーボム)
保坂秀樹 ○

 3試合続けて姉崎レフェリー。
 保坂、奥村の順に入場。
 奥村には白を中心としたテープが飛んだが、保坂にはなかった。
 両者じっくりと相手の様子を見合い、四つに組んで奥村が保坂のバックを取るが、保坂がその左手をねじり上げ、さらに奥村が保坂の左手をねじり上げてバックに回る。保坂は後ろから奥村の両足をつかんでうつ伏せに倒し、上になって顔を締め上げる。
 それから体制を変えて、奥村の両足を極めてそのまままた奥村の顔を締め上げる。
 立ち上がると、こんどは奥村が同じように後ろから両足を取って倒し、保坂の顔を締め上げる。やられたことはやり返す。
 奥村は、横、前と体をずらして顔と首を絞めるが、保坂がすぐに奥村の左手を取って立ち上がる。腕の取り合い、足の取り合いの攻防。
 グランドの展開になり、両者互いにヒールホールドを極め合い、両者ともに悲鳴あげる。
 ロープ際だったので、奥村がロープに逃れ、リング下へ。保坂も足が痛そう。
 リングに戻った奥村は保坂にヘッドロック。
 奥村がロープに走って体当たりで倒せば、保坂は次に走ってきた奥村をアーム・ホイップ。立ち上がった奥村はロープの反動を利用して、ローリング・クラッチ・ホールド。カウント2。
 保坂は奥村をリング下へ蹴り落とし、トペ。
 リングに戻して、セントーン。
 そのまま背中で押さえつけるがカウント2。
 保坂は奥村のバックに回ってスリーパー。体を倒して胴締めスリーパー。
 ギブアップはしないが苦しそうな奥村。ごほごほとむせかえる。
 保坂はスリーパーを解いてカバ0するがカウント2。立ち上がってエルボー合戦。
 奥村がロープに走ってラリアット。
 保坂が立ち上がるが奥村のキック。奥村は保坂の左手を決めたまま投げてねじり上げるがきまらず、そこから腕ひしぎへ。しかし保坂は極めさせずロープへ。
 奥村は保坂の左手にねらいを定めてひねり、キーロック。
 保坂がこらえると、体勢を変えて腕ひしぎ。決まるかと思ったが保坂の右足がロープに届く。
 奥村は保坂の左手にギロチンを落として、両足で挟んでひねりあげる。
 体制を入れ替えて、腕がらみでひねり、さらに角度を変えて上からのしかかりながら肘関節を逆にひねる。さらにまた体勢を入れ替えて腕ひしぎをねらうが、保坂がずるずるとロープに逃れる。
 拍手。
 奥村が保坂をコーナーへ振ってエルボー。
 さらに振ると保坂がキックで迎撃し、奥村をコーナーに持ち上げ雪崩式フランケン。
 保坂の逆襲。両者ロープに飛んで保坂が奥村の腹にショルダー・アタック。カバーはカウント2。
 保坂のラリアットをかわして奥村のジャーマン。両者すぐに立ち上がりラリアット相打ち。さらに保坂が打って来たところを奥村が裏投げ。
 奥村のブレーンバスターは、保坂はかけさせなかったが、奥村がラリアット。カウント2。
 奥村は保坂をリングにたたきつけてコーナーへ上るが、保坂はすぐに立ち上がり、担ぎ上げてリング中央まで運んでパワーボム。フォールまでちょっと間があったがカウント3。
(3カウントの後、姉崎レフェリーは保坂の手を挙げなかったんじゃないか。私が見逃したのか)
 試合の途中で気がついたが、髪の短い保坂は、奥田民生に似ている。


第4試合 タッグマッチ30分1本勝負
○ ケンドー・カシン
ロビー・ブルックサイド
9分19秒
飛びつき腕ひしぎ
逆十字固め
本間朋晃 ×
宮本和志
 宮本、本間入場。
 ボール投げ。宮本は、リングサイドに小さい女の子がいたので投げてあげていた。

 カシン組入場。
 初めて見るロビーは、背は高いがやせている。
 レフェリー山口。
 宮本に黄色いテープ。本間に黄色と青の二色のテープ。
 ロビーに青いテープ。コールの時、ロービー変なポーズ。
 カシンにもテープが飛び、コールが終わったとたん、カシンたちがつっかかる。カシンは本間を西側席へ連れて行き、背中にパイプキスをたたきつける。
 間近で見ると、本間の背中は傷だらけ。おろし金のようになっている。
 ロビーは宮本を捕まえて東側花道で痛めつけていたらしいが見えなかった。
 カシンが本間をリングに戻し、両腕をねじり上げたあたりでロビーと宮本が戻る。
 カシンはすぐに、ロビーにタッチ。
 本間へのキックの音が響いたが、本間はブレーンバスターで投げて宮本にタッチ。
 ロビーはダブルアーム・スープレックスで投げ、カシンに両足を出させて宮本をそれにぶつけ、タッチ。さらに二人で宮本の顔を足の裏でぐいぐい。
 リング中央に戻り、宮本とカシンのエルボー合戦。宮本が不意をついて逆さ抑え込み。カウント2。
 宮本がカシンを引っ張っていって本間にタッチ。本間はコーナーのカシンを蹴りつけ、さっきのお返しとばかり、二人でカシンの顔を踏みつける。
 本間はパンチとエルボーで攻めるがカシンは余裕。
 「カシン様」と女性ファンの声が飛んだ。
 本間が蹴りつけ、ボディスラムで投げ、さらにカシンの背中を蹴るがカシンはまだ余裕。
 宮本にタッチ。
 宮本はコーナーのカシンを蹴る蹴る。しかし、カシンは蹴ってきた宮本の右足を肩に担ぎ、大きくあいた股間を蹴り上げる。悶絶する宮本。
 ロビーにタッチ。ロビーはエプロン下に降りて、倒れている宮本の頭をロープの外に出し、その頭を抱え、のど元をエプロンの縁にたたきつける。カシンも加わって二人がかりでたたきつける。
 本間に代わると、ロビーはカニばさみみたいなやり方で本間をうつ伏せに倒して、後ろから両足を決め本間の左手をねじり上げる。本間は左手を取られたまま立ち上がり、ロビーはカシンにタッチ。
 ロビーとカシンの二人がかりの攻撃が続き、宮本がレフェリーに抗議するが、レフェリーは止めない。
 二人がかりの股裂きが決まったところで宮本がカットに入る。
 ロビーは、本間を繰り返しコーナーにたたきつけ、フロント・スープレックスからカバー。カウント2。
 本間はロープに振られるがロビーの股下をくぐり抜け、片足を取られてもそれを軸にして側頭部へキックを決め、宮本にタッチ。
 はやる宮本をロビーはショルダー・スルーで投げ、軽くあしらう。ロビー宮本を投げてコーナーにあがるが、落ちてきたところを宮本の足が迎撃。
 カシンにタッチ。
 宮本はスイング・コブラクラッチで回して本間にタッチ。本間も休まず攻め、フェイスクラッシャーからカバーはカウント2。
 本間は宮本に指示を出してロビーを押さえさせ、コーナーからダイビングヘッドバット。カウント2。
 リング下ではロビーが宮本が痛めつけてて蹴るが、最後は鉄柵に逆に振られていた。
 リング内では本間がカシン相手に健闘。コーナーから得意技のシャリマティー(ダイビング・ローリング・ネックブリーカー。相手の頭をつかんで前方宙返りしながら相手の後頭部をリングに打ち付ける)を出すが不十分。山口がカウントしようとすると、ロビーがリング下から山口の足をひっぱってカウントさせない。
 リング下は宮本とロビー、リング内は本間とカシン。
 最後はカシンの飛びつき腕ひしぎが決まって本間がギブアップ。
 本間はカシンが去った後も、左肘を押さえて悶絶。セコンドがスプレーで冷やす。
 宮音と本間は握手し、本間はすぐに降りたが、宮本は四方に礼をし、北側席に向かって胸をたたきながら雄叫びをあげ、それから去っていった。
ここまでで1時間

第5試合 世界最強ジュニア・タッグリーグ戦 30分1本勝負
カズ・ハヤシ
○ ジミー・ヤン
13分21秒
片エビ固め
(ヤンタイム式
ボディアタック)
愚乱・浪花
ダーク・ゲレーラ ×
 ダーク、浪花入場。
 ダークは両肩両腕にイレズミ。入場するやコーナー立ってアピール。
 続いて、黒いバンダナで顔を覆ったヤンとカズが入場。二人ともコーナーに立ってアピール。声援が大きい。二人とも白い長いタイツ。
 ダークにも浪花にもロープは飛ばない。
 ヤンには白いテープ、カズに赤いテープ。
 ウォーリー・ーコール。
 場内のジミー・コールに、ダークがコーナーから「しーっ」。
 ダークとカズでゴング。
 ダークはカズ・ファンの声援が気に入らない。
 カズのソバットから両者ロープに走って体当たり、カズの勝ち。次も同じ。
 3度目にロープに走ると、ダークはリングに伏せるが、カズはその背中にエルボー。
 カズはロープに飛ぶとバク転をして、ダークをリングにたたきつける。
 カズはダークを投げてリング下に落とし、ロープに飛んでトペ。
 ところがダークは客席の椅子を手にして待ち受けていた。
 カズは頭から椅子に直撃。
 リング下ではダークがいいようにカズをいたぶり、それからリングへ。
 カズの動きが止まる。
 浪花にタッチ。浪花はコーナーにカズを押しつけ、顔を痛めつけ、腹を蹴りつけ、リング中央に腰を落としたカズの後頭部へ低空ドロップキック。
 カズは逆水平で反撃。
 浪花はヘッドバット。さらに、カズの股間へドロップキック。
 レフェリーの山口がジミーに気を取られている間に、ダークもカズの股間に足を落とす。
 浪花とダーク二人がかりでカズを攻める。
 ダークのラリアットから、二人で抱え上げてフェイス・クラッシャー。
 浪花のカバーはカウント2。
 ヤジが飛ぶので、浪花が客席に向かって「うるせえなお前らこのやろう」と小島風反発。
 カズは跳び後ろ回し蹴りで反撃してヤンにタッチ。
 ヤンは浪花を飛び越え、ダークを蹴り落とし、キックで浪花を倒すと、ブルース・リー風の動き回る。
 浪花のカニ歩きからのチョップはあまりきかず、両者ロープに飛んですれ違った後、ジミーの片エビ固め。
 5分経過。
 ジミーのサマーソルト・キック。さらにジミーが浪花のバックを取ったところで、ダークが後ろから股間を蹴り上げる。
 ジミーをコーナーへ振って、浪花とダークの二人が反対側コーナーから突進し、何をするかと思えば、スライディングしてジミーの両足をとり、そのまま引っ張ってうつぶせに倒し、ジミーの股間を鉄柱にあてた。目をむくジミー。
 ダークとヤンの攻防になり、めまぐるしく走り回ったあと、ダークはあらぬ方向を指さして山口の目をそらし、ジミーの股間のを蹴り上げる。カバーはカウント2。
 浪花にタッチ。
 浪花のジミーの胸へのチョップの音が響き、ロープ府振って浪花のラリアット。カウント2。
 ジミーはカズの手を伸ばすが遠い。
 浪花はカズの顔に唾をとばし、ジミーをロープに振るが、ジミーは器用に切り返し、一発返してカズにタッチ。
 カズは軽い身のこなしで浪花にキックを決め、浪花の左足を取り、レフェリーの注意をダークに向けて浪花の股間を蹴りつける。
 ジミーに代わって、ジミーはロープ越しに前転して浪花の上に背中から落ち、カバー、カウント2。
 さらにジミーが浪花の足を極めるが浪花はロープへ。
 浪花の左足をサードロープにのせてジミーがが体を落とすのを繰り返し、カズにタッチ。
 浪花はカズの片足を取られるがそれを軸にして側頭部へキック。
 さらに走ってきたカズにカニばさみを決めてカズの顔をロープに当て、ぬかりなくダークが横からキック。
 ダークにタッチ。
 10分経過。
 ダークがソバットからカバーはカウント2。
 ダークのジャーマン。カウント2。
 カズをロープに振ってダークが突進すると、カズは両足で迎撃し、さらに飛びつきウラカン。
 ジミーにタッチ。ジミーは元気いっぱいで二人を蹴散らし、浪花、ダークとキックで蹴散らすが、浪花に反撃されて動きが止まる。
 浪花とダークがジミーをロープに振ると、ジミーはリング下に逃れ、エプロンにいたカズが飛び込んで一人で二人にラリアット。
 ジミーも戻ってカズと二人でダークを投げ捨てた後、ジミーがコーナーへ上って、さあ、ヤンタイムというところで、浪花がロープを振って、ヤンはしたたか股間を打ちつける。
 浪花の雪崩式ウラカンから、ダークが入る。
 カズはリング下。浪花はコーナーからそのリング下のカズへボディ・アタック。
 リング内では、ダークがたたきつけてカバーはカウント2。
 ダークがジミーをコーナーに振ると、ジミーがキックで迎撃。ジミーはすかさずコーナーこーなーに飛び上がってヤン・タイム。3カウント。

 カズとヤンでポーズを取って記念撮影。
 最後は浪花とダークで両手をあげてアピール。
 結構人気者。

第6試合 タッグマッチ30分1本勝負
太陽ケア
× 渕 正信
15分45秒
腕ひしぎ逆十字固め
安生洋二 ○
長井満也
 安生のテーマが流れると場内手拍子。 
 長井、安生と入場。
 安生は髪が短く、うっすらとひげが生えている。
 ケアのテーマで渕、ケアが入場。渕のタイツが紺色。
 渕は今日も馬場さんTシャツ。
 ケアはコーナーに立ってアピール。
 長井に緑と黄緑のテープ。長井の方がテープが多い。
 渕には白いテープ。
 ケアには赤いテープ。

 ケアはいつものように客席にTシャツを投げる。

 長井はなぜか渕の肘のサポーターに因縁をつけている様子。
 安生と渕でゴング。
 ふっちーコールと安生コールが錯綜。
 両者じっくり様子をうかがい、ぐるぐる回る。
 渕が詰め寄ると、安生は、コーナーから体を出して「怖いよ」
 それを繰り返したものだから、渕の顔がますまあす怖くなる。
 組むと安生はすぐロープへ。
 渕がパンチのポーズを見せると安生は大げさに顔を覆う。
 安生が盛んに文句を言うので、京平は「うるさいよ! やれよ!」 噂の安生VS京平に場内大受け。
 組んでしまえば、安生もテクニシャンぶりを見せ、渕と腕の取り合い。
 渕は安生を敵軍の青コーナーに押しつけ、ブレイク。安生は長井にタッチを要求。
 入った長井も、じっくりようすを見る。腕の取り合いから、渕はさっと長井の左腕を取って極めてしまう。悲鳴を上げながら長井はロープに逃れる。
 ケアにタッチ。スキンヘッド同士。
 ケアは片足タックルから長井の後ろに回るが、長井はケアの左腕を取る。ケアは体を回転させて腕を取り返し、長井を投げて左手にギロチンを落とし、そのまま足で挟んで極める。
 足で腕を決めたままのカバーはカウント2。
 グランドの展開になり、両者足を取り合っていると、エプロンの安生が「うぉっほんほん」と咳払い。それを和田レフェリーに注意され、安生はお手上げ。
 長井のヘッドロックをケアがロープに振って逃れるが、長井は体当たりでケアを倒す。
 さらに両者ロープに飛んでケアのドロップ・キック。
 渕にタッチ。
 渕は長井を倒して左足をひねる。長井は倒れたまま安生を見るが、安生は「つれて来いよ」
 股裂きを決めながら長井の左足をひねる渕。悶絶する長井。やっと安生が入って渕の頭にパンチ。
 安生はコーナーに戻ると、「連れてこい」。
 長井はやっと渕を連れて行って安生にタッチ。
 安生はレフェリーの様子を見ながら渕の顔にパンチ。
 渕が顔をカバーすると、わきからちょこんちょこんとパンチ。
 渕を立たせて、「チョップ」と言ってからチョップ。さらにチョップ。
 チョップ連発かと思わせて裏拳。
 渕を立たせてパンチ。
 渕が怒ると、コーナーに逃げ戻って、一方的に長井にタッチ。
 長井は驚くが安生が引っ込んでしまったので、しかたなく入る。
 渕はおもしろくなく、コーナーの安生に突っかかるが、安生はさっと逃げる。
 長井は渕をロープに追いつめてニーリフト。渕は悶絶。
 続いて、渕の左手をひねったまま、肘関節を膝で蹴り上げるのを2連発。
 安生にタッチ。
 長井が渕を捕まえていて、安生がロープに走って渕の左手にキック。
 渕がリング下に逃れると、安生は、「おいおい、ありかよこんなの」
 リング下では長井が渕の腕を痛めつけ、リング内ではケアが安生に迫る。安生は和田レフェリーを呼んででケアに注意させ、場内笑い。
 安生は渕をコーナーに振って、スライディングしながら渕の左足にキック。
 さらに、渕の足を取り、なんと敬礼ポーズ、場内を沸かせておいて、グランドクロスへ行くかと思ったら腕ひしぎへ。
 それは極まらなかったが、安生は渕の左腕を足に巻き付け、そのまま足を落とす。渕悶絶。安生にんまり、さらにもう一度。
安生「参ったって言ってみろ」
 ケアが入ってカット。
 安生はパンチで反撃。さらに安生の太股を蹴り上げ、バックドロップへ行こうとするが、安生がその頭にエルボーを落として阻止。安生の裏拳は渕が両手でブロックし、側頭部へキックを決めてケアにタッチ。
 ケアは安生をコーナーに追いつめてチョップ連発。反対側へ振ってラリアット。
 長井にタッチ。
 長井とケアのキック合戦。両者負けていない。
 ケアのチョップ連発に長井の体がぐらつくが、長井もキックで反撃。
 長井のフライング・ニールキックを空振りさせてケアが攻勢。キック連発。
 ケアが長井をかつぎ上げたところで安生が入ってカット。
 安生がケアを抱え上げるが、長井はロープに走ったもののうまくケアを蹴れなかった。
 渕が入ってカット。
 ケアは長井にとびつきDDT。渕にタッチ。
 渕は連続して、スモール・パッケージ・ホールド。いずれもカウント2
 安生にタッチ。
 渕は安生にもスモール・パッケージ・ホールド。カウント2。さらにもう一度。カウント2。さらに3回目のスモール・パッケージ・ホールド。長井がカット。
 15分経過。
 安生がロープに飛んでのアッパー。カウント2。ケアが入って安生を蹴りつける。
 長井もすぐに入りケアを押さえる。渕は安生に高速バック・ドロップ。
 渕がカバーに入ろうとすると、待ちかまえていた安生がその左腕を取って腕ひしぎ。渕はたまらずギブアップ。安生の頭脳プレーの勝利。
 すぐに宮本が入って不意地の左肘を冷やす。
 安生と長井は結構うまくやっている。
 試合後、安生がケアに、ベルトを巻くポーズをして見せて挑発。何のベルトだ。長井もケアに突っかかる。
 安生はすぐに花道を戻りかけたが、リング内では長井とケアがやり合っていて、安生は、セコンドや客に止められ、リング戻りかける。ところが鉄柵の所に渕が北面のだから、安生は、自ら「ふっちー」コールの音頭を取り、ちょっとヨイショして渕の怒りをなだめ、花道を戻っていった。


第7試合 8人タッグマッチ60分1本勝負
天龍源一郎
○ 嵐
荒谷信孝
平井伸和
24分16秒
片エビ固め
(フロッグ・スプラッシュ)
武藤敬司
馳 浩 ×
小島 聡
新崎人生
 小島の幟が立つ。
 まず人生のテーマ。人生が一人で入場。
 馳、小島、武藤が入場。馳は青を基調にしたタイツ。場内歓声。

 その一方では天龍の幟も立つ。平井、荒谷、嵐、天龍が入場。
 人生に白いテープ。小島にオレンジのテープたくさん。馳にテープ一本。武藤に白いテープ。小島が一番多い。
 一方、平井に黒いテープ。荒谷にピンクと黒のテープ。嵐に黒と白。天龍に黄色のテープ。
 京平コールと同時に乱戦。しかしすぐに武藤と天龍の二人になる。
 武藤が天龍に足4の字を決めると、平井がWARの3人を誘って乱入し、カット。
 すぐにWARの3人はリング下に落とされ、リング内はBATTと天龍一人。
 コーナーに振られた天龍にBATTの四人が次々に襲いかかり、馳が残って天龍にチョップを放つが、逆に突き倒される。
 嵐にタッチ。場内嵐コール。馳はそれがおもしろくない。
 外に出た天龍は、リング下を回って武藤にペットボトルを投げつける。
 さらに、本部席の椅子を取ってなげつける。
 嵐と馳はというと、馳が体当たりしてもチョップを決めても嵐は倒れず、チョップを打つ馳は自分の腕が痛そう。
 嵐のボディスラムで馳の動きが止まる。ボディスラム連発。
 馳はチョップを連発するが、嵐のエルボー、蹴りで動きが止まり、コーナーに振られて嵐の体当たり。
 馳はドロップキックから嵐をボディスラムで投げようと持ち上げるが、嵐に体重を浴びせられて下敷きに。
 平井にタッチ。
 平井はいきなりキャメルクラッチ。天龍が入って馳の顔をちょこんとキック。
 馳は平井の股下をくぐって自軍コーナーへ戻り、人生にタッチ。
 平井には男から、人生には女性から声援が飛ぶ。
 ロープに振っての体当たりは人生の勝ち、続いてロープに振ると平井のアーム・ホイップ。また走るがやはり平井が投げる。
 両者バックを取り合うが、きれいに離れて場内から拍手。
 ここで荒谷へ。
 エルボーを落としてカバーはカウント2。
 荒谷は人生にフロント・スリーパーをかけるが、人生は自軍コーナーへ押していき、小島にタッチ。
 小島のヘッドロック。荒谷がやっとロープへ振って逃れるが、小島はエルボー。胸の張り合いは荒谷の勝ち。
 天龍登場。チョップ一発。
 小島は倒れるがすぐに起きあがって、天龍と逆水平の撃ち合い。
 両軍選手がロープにあがって声援を送る。
 小島は掟破りのグー・パンチを出すが、天龍はもちろんお返し。
 WARに捕まる小島。
 平井にタッチして平井のWARスペシャル。
 平井はそのまま自軍コーナーへ小島を引きずっていき、また天龍登場。
 チョップ、パンチを出す天龍に、小島がパンチ連発で反撃。
 やっと武藤にタッチすると、武藤はいきなりフラッシュニング・エルボー。
 天龍はすぐに立ち上がり、チョップとパンチ。
 平井にタッチ。
 武藤は平井を自軍コーナーへ押していって馳にタッチ。
 馳は平井を抱え上げ、その腹を立てた膝に落とす。
 腹を押さえて悶絶する平井。
 さらにロープに振ってニーリフト。ジャンプしてダブル・フットスタンプと平井の腹を痛めつけ、人生にタッチ。
 人生は平井を投げてコーナー2段目からボディプレス。
 場内から平井に声援。
 平井はチン・クラッシャーで返して逃れ、荒谷にタッチ。
 人生は荒谷の右手をつかんで念仏渡りに行こうとするが、平井と嵐が入ってさえぎる。場内拍手とぶーいんぐ。
 リング下に落ちた人生に天龍がチョップを入れてリングに戻す。
 荒谷はすぐに天龍にタッチ。
 天龍は人生をロープに振るが、人生は側転でかわし、天龍の右手を取って念仏渡りへ。
 BATTの面々が中に入ってWARを牽制。人生はロープを1本半歩いてチョップを打ち下ろすが、天龍が反撃。
 天龍は人生を自軍コーナーへ連れて行って嵐にタッチ。
 嵐のエルボーは人生にかわされ、人生は馳にタッチ。
 しかし、馳はすぐにWARコーナーに捕まり、嵐、平井、荒谷で太鼓の乱れ打ち。
 平井のサイド・バスターからのカバーはカウント2。
 荒谷にタッチ。
 倒れる馳の背中を蹴りつける。
 荒谷はパンチ連発からコブラツイスト。
 しかし馳はそれを投げて逃れる。
 馳は腰が痛そう。
 嵐にタッチ。
 荒谷が馳の頭を捕まえたまま嵐が胸元を蹴る。
 馳をロープに振って嵐のドロップキック。
 馳をこーなーに振って嵐が突進すると、馳はそれをかわし、嵐を投げておいて小島にタッチ。
 小島はサマーソルト・ドロップから、エルボーを連続して落とし、キック。カバーするがカウント2。
 嵐を起こしてブレーンバスターへ行こうとするが、嵐は踏ん張る。
 投げ合いは嵐の勝ちかと思ったが、小島は空中で体を入れかえ、さらにブレーンバスターの打ち合い。結局嵐の勝ち。
 場内、嵐と小島への声援が錯綜する。タッチして入った平井は小島をリング下へおとす。
 それを天龍が待っていてチョップ。
 天龍がパイプ椅子を取り、荒谷が天龍は小島を振るが、小島は椅子ごと天龍を蹴り倒す。しかし荒谷が小島を痛めつけ、天龍は椅子で小島の背中をしたたかに打ち据える。天龍の額から流血。
 リングに戻って平井のタイガー・ドライバー、カウント2。
 天龍にタッチ。
 天龍は用意よくコーナーのマットをはずしてあり、そこへ向かって小島の顔を何度も打ち付ける。荒谷にタッチ。
 コーナーに振ってラリアット、さらにロープに振ってラリアット。カウント2。
 小島は倒れたまま動けない。
 代わった嵐は小島を高く持ち上げてパワーボム。荒谷たち武藤たちを牽制するがカウント2。
 小島は、嵐のラリアットは両腕でブロックしてコジコジ・カッター。
 人生にタッチ。
 人生はコーナーからチョップを落とし、反対側コーナーからフライング・ボディアタック。
 さらに念仏パワーボムへ行こうとするが、嵐の体が持ち上がらない。逆に返され、天龍にタッチ。
 天龍のチョップ延髄斬り。DDT。カバーはカウント2。
 武藤は出番がなくいらいら。
 人生は地獄突き、輪廻から武藤にタッチ。
 休養充分の武藤は、天龍の右膝の低空ドロップキック連発。さらにむりやりドラゴン・スクリュー。コーナーからミサイルキック。カウント2。
 武藤がロープに振ったが、天龍がロープをつかんでドロップキックをかわし、ラリアットを決めて荒谷にタッチ。
 荒谷はラリアットをねらうが、武藤はドロップキックで迎撃して馳にタッチ。
 馳は荒谷を倒して回しに行こうとするが、平井と嵐がカット。場内ブーイング。
 平井にタッチ。平井はコーナーからのミサイル・キック。決めるぞのポーズからロックボトムへ行こうとするがかえされる。
 結局馳は平井を捕まえてジャイアントスイング。21回転。
 回し終わるのを待って荒谷と嵐が入り、馳たちを蹴散らす。
 怒った小島が反撃に出て、嵐、天龍を一人でなぎ倒し、荒谷とチョップ合戦。
 荒谷がロープに飛んでラリアットをねらうが、それをかわしてコジコジ・カッター。
 嵐が入ると、コーナーに振ってエルボー。「いっちゃうぞー」
 そしてコーナーあがると、ささっと回り込んだ天龍の毒霧。
 怒った武藤が入って天龍をリング下へ落とし、乱戦後、リング内は嵐と馳
 いつのまにか平井とタッチしたらしく、平井はコーナーへ。
 馳に逆エビを決めた嵐に武藤がシャイニング・ウィザード。
 天龍も入って武藤を倒し、馳にパワーボムに行こうとすると、人生がコーナーからチョップを落としてカット。人生が天龍に念仏パワーボムを決めようとすると、その人生に荒谷がラリアット。
 荒谷と嵐で人生を持ち上げてたたきつけ、荒谷がコーナーから人生にムーンサルト
 平井と馳がちょっと絡むが、荒谷が馳を投げつけ、嵐がフロッグ・スプラッシュで飛んで3カウント。
 荒谷は馳を踏みつけ、セコンドの相島が馳に駆け寄ると、荒谷はそれもリング下へつきおとす。
 嵐たちはファンの手にしていた天龍の幟を手にしててリング内で振り回す。
 天龍は馳をかかえ、嵐は、幟の竿で馳をつく。
 いつのまにか武藤はサードロープに両手を縛り付けられていて動けない。手首に巻いていたテープで縛られたらしい。その武藤に天龍の幟をかけ、天龍たちは意気揚々と引き上げる。ほとんどの客はまだ席を立たない。
 テーマ曲が終わってしばらくしてやっと、セコンドが武藤の手にまかれたテープをほどきおわった。
 武藤はリングで四つんばいになったが、場内から武藤コール
 武藤はリング内で一礼して花道を引き揚げた
 そこでやっと客が席を立ち始めた。

総括
 面白かった!
 9月に入ってから右肩が痛くて思うように動かず、先週どうにもならなく医者に行ったら、なんと「四十肩」との診断。痛い時は、パソコンのキーボードを打っていても痛いので、ノートパソコンを持ち込んで見ながら入力するのは無理かな、と思っていたのだけれど、試合前の土方の入団から会場が盛り上がって、肩の痛みを忘れた。
 試合も、どれもよかった。
 第1試合から相島の奮戦で盛り上がり、浜田は元気だし、奥村VS保坂はいかにも全日らしい試合。
 ジュニア・タッグ・リーグも面白かったけど、急所攻撃が多すぎ。
♪急所 急所と 草木もなびく 急所痛いか 攻めよいか
 スミスもウィリアムスもバートンもいない、常連外人抜きの興行だったのに、よくお客さんが入っていて、結構大丈夫なものだな、と思った。
 最近、出費におけるプロレス係数が高くて、10月は武道館だけでいいやと思っていたけれど、勢いで、帰りに6日の券を買ってしまった。こんなことならもっと早いうちにいい席を買っておくんだった。
 券を買っていたら、隣で、10月の武道館大会の券を買っている人がいて、1階席というのはどういう席なのか、聞いていた。
 きっと、全日初観戦で、今日の試合を見て、武道館も見に行ってみようと思ったのだろう。

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