毎年4月、庵原仏教会及び地元自治会の主催により、子ども花まつりが開催されています。この行事はお釈迦様の誕生を祝うと共に、子ども達の健やかな成長を祈願するお祭りです。
例年、稚児衣装を身に着けた子ども達が行列して会場へ向かって歩道を歩き、その後一人一人お寺にてお参りをします。その後、アトラクションを見て、楽しい半日を過ごされます。毎年多数のお子様とその御家族が参加され、良い思い出を作られています。(近年庵原地区外からの参加者もおられます。)
午前9時頃から、稚児が歩き始めます。行列の先頭は例年、ボーイスカウトが務めてくださいます。彼らが綱で引いているものは・・・? お釈迦様の母親、マーヤ妃がある日のこと、ベランダですやすやと休んでいる時に、空から白い象が静かに降りてくる夢を見て懐妊されたそうです。これはその白い象を模したものです。 私も幼少の頃、この花まつりに参加しました。修行から帰り、近隣の和尚様に聞き、始めてこれが「作り物」だと知りました。昔は本物の象が歩いていたと、真面目に思っていました・・・ |
男の子は烏帽子、女の子は冠を頭にかぶります。 普段身に着けることのないものを着て、嬉しいのか、子供たちには自然と笑みがこぼれています。 ただ・・・歩いているうちにこれがずれ落ちてくる。お母様がこうやってなおしてあげる光景は珍しくはありません。 |
会場まで1キロ弱の道を親子で並んで歩きます。天候が悪ければこの行列は中止になってしまいます。(雨天の場合は、本堂内での記念撮影のみとなります。) |
法要は、舞姫(まいひめ)が仏前にて、舞いを披露することから始まります。 毎年この舞を見て心が洗われます。子供たちには、幼いながらも何かを感じてくれればいいなと思います。 |
式の後半は、お稚児さんが花御堂の中の釈迦像に甘茶を浴びせます。 お釈迦様がお生まれになられた時、空には七色の光が輝き、甘いよい香りの雨がぱらぱらと降ってきたそうです。その甘い雨がお釈迦様を洗ったことにちなんで、子供たちは釈迦像に甘茶を浴びせます。 |
法要終了後のアトラクションとして例年、婦警さんによる交通安全教室が催されます。 「はーい!」子供たちの元気な声が本堂内に響きます。 |