幕末三俊                玄関へ戻る
 五郎左衛門への判決文の原本の所在は不明であるが、今から110年以上前の明治30年に刊行された「幕末三俊」に、その翻刻文が掲載されていることがわかった。
 川崎三郎(紫山)という人が表した本で、発刊部数が少なく(100部という説もある)入手困難な貴重本であるが、幸い横浜市立中央図書館の書庫に所蔵していることがわかった。

 右はその表紙の写真である。
 明治30年11月18日に春陽堂から刊行された約200ページ程の小本であり、矢部定謙、川路聖謨、岩瀬忠震を幕末の「三俊」として取り上げている。
 
 口絵に矢部定謙の筆と見られる和歌と、交友があった水戸藩士・藤田東湖の「哭矢部駿州」と題する長い漢詩が掲載されている。