独り言


2025.12.13  自分探しという謎
いつの頃からか「自分探し」という言葉が現れました。
今の自分は本当の自分ではなく、別の自分(本当の自分)がいるはずだ。
だからそれを見つけよう、探そう。 

今の自分は誰かから指示されたり、演じさせられているだけだ、
仮面を被って暮らしているんだ、という幻想。 

親や先生から、そして友人から、
「〇〇はそういう奴だよなあ」
「〇〇はそんなキャラじゃないだろう」
「〇〇はこんなことに向いているんじゃないか、将来はこういう職業についたらどうだ」
「うちの〇〇に限って…」 

子供の頃に何度も聞いた言葉ではないでしょうか。
自分の性格や能力までもが他人の方がより判っていて、規定してくる、そしてその殻を破ろうとすると、
他人は敢えて閉じ込めようとする。
 

少し普段と違ったことをやったり喋ったりすると、
「お前、柄にもないことを言うんじゃないよ、するんじゃないよ」
って否定的にとらえられてしまうんですね。 

だって、昔からこういう言葉があるじゃないですか。
「男子、三日会わざれば刮目して見よ」

中学生、高校生って短期間で変わります。
変わるのが当然で、それは成長するってことですよね。
自我が芽生えて、昨日の自分とは違う自分が生まれてきます。
そうでなくっちゃいけません。 

その一方で中学生の頃から将来の職業を語らせたり、10年後の自分について考えさせたり。
将来は無限に広がっているんだと言うくせに、一つのキャラに閉じ込めようとする(将来の道を一つに決めさせようとする)風潮って何か矛盾してやいませんか。 

だから、他人に規定された自分のキャラは本当の自分じゃないという気持ちが芽生えるのは不思議じゃないんですね。 

でも、本当の自分なんて、どこかに行って見つかるものじゃないでしょ。
後で振り返ってみて、「自分ってこういう奴だったんだなあ」ってわかるものです。 
本当の自分というのは今の自分が作っていくしかないわけで、どこかに落ちているわけでも、他人が用意してくれているわけでもないわけで。
探すだけ無駄なように感じるんですけど。 
何でこんなことを書いたかと言うと、先日たまたま渡辺真知子の「迷い道」を聴いたからでして。(違うか) 

そんなこんなで、残り2週間余りとなりました。
ここで今年の3大ニュースでも。 

3位:夏休みが台風で台無しに。
山口、広島の旅が悲惨なことになってしまいました。
ついでに僕のスマホも水没、そして車輪の下(ヘルマン・ヘッセ)。
「いつかこのリベンジをするんだ」と強く心に決めた出来事でした。 

2位:休日診療は大忙し
丁度インフルエンザが流行している時期に休日当番医が当たってしまいました。
ある程度は予想していたんですよ。
でも、半日で100人越え。
電話が鳴りやむことはなく、みんなへとへととなりました。
たまに忙しい時、一日に100人診察することはあります。(インフルエンザの予防接種も含めてですけど)
馴染みの患者さん(かかりつけの患者さん)であればストレスもかかりませんが、
殆どが初診の発熱の患者さんっていうのはまあ大変でしたね。 

1位:北陸3県の旅
職員と行く2度目の(個人的には3度目)黒部アルペンルートの旅でした。
なかなか天候に恵まれません。(前回も雨)
雪の大谷は雨、風も強くて寒くて。
片平なぎさの気分で臨んだ東尋坊、金沢では海鮮丼に舌鼓を打ちました。 

行きの新幹線は奮発してのグランクラス。
元を取らなくちゃという貧乏性が出てしまい、車内で飲みすぎました。(だって、飲み放題なんだもん)
芦原温泉から東尋坊までの記憶がなく、職員には、
「先生、大丈夫?」
と優しい声をかけてもらう始末。
危うく東尋坊で足を踏み外すところでした。  

番外編:新郎の父で大失敗
なんかうまいことを言おうとして言葉に詰まり、あたふたしてしまいました。
ああいう場面では用意しているカンペをきちんと読むに限ります。 

他には、同級生と行った北海道旅行も良い思い出です。(毎年の恒例)
いつまで続けられるかはいかに元気でいられるかにかかっていますね。

2025.12.06  忘年会シーズン
12月に入りました。
師走と言えば忘年会のシーズンでもあります。
うちは毎年やっています。コロナ禍でもやってたくらいですから。
別に強制参加ではないんですが(無言の圧力もあるのかも)全員参加してくれます。 

最近の若い人たち(この言い方も問題ありますね)は、
「忘年会の参加は業務命令ですか、残業代は出ますか」
とか言うようになった、という都市伝説もありますけど。 

それに対し、「世知辛い世の中になったもんだ」
とバブル世代のおじさんは嘆いてみせます。

一年に一度、全員が顔を揃えて食事をするのも良いんじゃないかなあっていう趣旨でやっているだけなんですけどね。 
いつものお店でマスターのお任せに舌鼓を打ち、しこたま飲んで、代行で帰る。
そんな土曜日でした。 

インフルエンザ、幾分下火になっています。
院内の大掃除も終わり、あとは自宅の大掃除です。



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