独り言


2025.04.27  米不足
この国の農業政策は…、と大上段から論じるだけの知識は残念ながら持ち合わせていませんので、素人の戯言としてお聞きください。
国は農業を守りたいのか、それとも切り捨てたいのか、何か中途半端な感じがするんですね。
まずはかつての減反政策の検証をすることが必須でしょうが、この国では決して行いません。
それは検証をすることで過去の失敗や失政を暴かれるのを回避したいからでしょう。 

農業を守るとなれば生産者に補助金を出す。
すると、財政に負担がかかる。
農業に携わっていない国民の理解を得るのが大変だ。
などの問題があるのはわかります。
しかし、この国はそういう課題を丁寧に説明することを避けてきました。 

産業の盛衰は市場に任せればいい、市場は間違えないという論理で放っておかれてきたように感じます。
そもそも国民の生命を守る、飢えさせないためには食料の自給率を上げなくてはならないと思うのですが、
国は困ったら他国から輸入すればいいと考えているように見えます。

コロナ禍でマスクがない、薬がないって時に海外からすぐに輸入できたでしょうか? 

自国の防衛というと軍事的なものばかりを考えますが、エネルギー、食糧についても重要だと思うんですね。 

そして、保守を自認する人々は選挙になると
「日本の農業を守ります」
なんて言いますが、果たして。 

農業従事者の数は減り、その年齢も高齢化する一方です。
仕事はきついのにそれに見合うだけの収入が得られないのが新規従事者が増えない原因です。
原因が明らかなのにそれを手当てしないというのは産業が衰退するのを待っているとしか考えられません。 

「主食である米」というのであれば、沢山作ってもらって高値で買い取る、余ったら輸出すればいいのに。
農家も個人で小さな耕作地で収益を出すことより、大規模化して大勢で耕作することを目指すことで生産性の向上が図られると思います。
一軒一軒が高い農機具や農薬を買って、収益の上がらない稲作を続けるのは非効率的ですもん。 

 

介護や医療分野でも同じことが言えるんですね。
報酬が少ないから人が集まらない。
少ない人数で業務をこなそうとするから忙しい。
忙しいから離職する。事業所は縮小、閉鎖を余儀なくされる。
最終的には被害を受けるのは国民です。
解消するには診療報酬を上げるのが最も効果的なんですけどね。

2025.04.20  春から初夏へ
3月終わりから4月初めに患者さんの目を楽しませてくれたコブシの花はとっくに散ってしまい、公園のサクラも散ってしまったけれど、
エアコンもつけずに窓を開けっ放しにして吹き込む風を吸い込むと一気に気分爽快。

サクラが散れば辺りはグリーンの世界です。 

♪♪ どん底から見上げた 青い空とか
     砂漠で味わった 甘い水とか ♪♪  「グリーン」 by スピッツ

と口ずさみながら、こんな日がいつまでも続けばいいのにって思ってしまいます。 

GWは暦通りで特に予定もなかったのですが、子供たちの誘いでゴルフをすることに。
正月に練習場で打って以来の本番デビューとなります。
服もシューズも持ってなかったので急遽買い出しへ。 

シャツやズボンを見ていたら、
「ああ、こんな服を着て外来に来る人いるよなあ」ってある患者さんを思い出していました。 

帽子(もしくはサンバイザー)も必要だし、手袋はどっちにつけるんだっけ(両方?)など、結構大変です。
クラブですか?
息子のお下がりを使うことになります。(彼は新しいものを買うそうなので)

まっすぐ飛べば何とかなるだろうという甘い目論見でチャレンジしてまいります。
マナーやドレスコードもあるのですが、その辺は子供たちに教わりながら。 

 

春と言えば、牛久運動公園で高校野球の県大会が行われていて、そばのテニスコートではテニスの大会も行われていました。
取手一vs緑岡の途中からと土浦日大vs太田一を観戦してきました。 

これが夏の大会だと暑くてしょうがないんでしょうが、この時期は快適ですね。
ビール片手に…、と思ったのですが、学生さんの試合なのでやっぱり不謹慎かと。
自重しました。 

若い人たちが元気一杯スポーツをしているのは本当に羨ましいです。
全力でボールを投げて、打って、走ることなんて僕にはもうできません。
だって、肩、肘、膝が痛くて。
応援団に徹することしかできない体になってしまいました。 

GWまであと10日、頑張りましょう。

2025.04.12  カナダからの手紙
4月はこれまでとは打って変わって暇な外来風景となっています。
感染症が落ち着いているのがその一因ですね。
発熱外来もこれまでの半数以下で、陽性率も低下しています。
(サトテルの打率並みで、そのうち坂本の打率くらいまで下がるかも) 

 

年明けからはできるだけ本を読もうと思っていました。
しかし、なかなかうまくいかないもので、買ってきた本がたまる一方。
エッセイや評論も合わせると78冊ほど「積ん読」状態でした。 

昨年買った「百年の孤独」は1月から読み始めて2月途中までかかりました。(忙しかったから)
それよりも人間関係が判りづらくて。
それはアウレリャノ、アルカディオという名前が何人も出てくるもので、誰が誰の子供で、誰と誰が兄弟なんだか何度も家系図を見直す必要があったんですね。

その後は日本の作家の小説を2冊。
3月からはディストピア小説を2作。
オーウェルの「一九八四年」、「動物農場」は以前に読みましたので次の作品は、
「華氏451度」(レイ・ブラッドベリ)
「すばらしい新世界」(オルダス・ハクスリー)
です。 

今のアメリカも一つのディストピア世界ではないかと感じた次第です。 

次は教育や社会制度関連のものが待ち受けています。
その前に読みやすそうなエッセイを挟んでショートブレイクです。 

 

トランプ関税で国難だそうです。
そこで政府は国民に一律にお金を配るという愚策を打ち出してきました。 

「下々のものよ、ありがたく受け取れ」
という感じがして嫌なんですね。 

消費税減税や年収の壁の時にはしきりに「財源は?」って言うくせに、
現金給付の時は財源には全く触れないのはどうして?
一回こっきりだから補正予算で何とかなるという魂胆でしょうか。
選挙対策というのがバレバレなのがかえって潔いです。 

 

さて、タイトルの件。
僕のパソコンには1日で50件以上のメールが届きます。
しかし、そのほとんどが迷惑メール(詐欺メール)です。
銀行、証券会社、カード会社、アマゾン、ANAJR、ヤマト、電気、ガス会社等々、よくもまあ凝りもせずに送り付けるものだなあって感心しています。
そんなものは粛々と削除するに限ります。 

そして今週、カナダからエアメールが届きました。
カナダのトロントに住む、マイケルさんからの突然のお便り。 (平尾さんからでも畑中さんからでもなかった)

内容は、投資家の方が突然お亡くなりになったのでその保険金を受け取って欲しいというもの。
総額11,550,300米ドル(1ドル150円と計算すると、何と17億円以上
仕事なんか辞めて一生遊んで暮らせます。 
どうして僕が?というのがなかなか怪しくて。
まともに読めば(考えれば)あり得ないものなんですね。 

手続きをするために僕のフルネームと連絡先電話番号をメールで教えてくれだって。
これに引っかかる人が果たしているんだろうか?
騙されたふりをしてどういうストーリーを組み立ててくるのかを楽しみたいという遊び心がないわけでもなかったのですが、それ程暇でもないしなあ。

2025.04.05  便利グッズ
新年度が始まりました。
社会ではいろいろな変化がありますが、うちはいつもと変わらず平常運転です。
院長からの特別な訓示もなく、新入職員がいるわけでもなく、淡々と業務をこなすだけの毎日です。 

行政部門(学校や役所関係)、製薬会社では異動があるのは仕方ないことではありますが、長年お世話になった方とお別れするのはやはり寂しいですね。 

「担当の交代です」とか、「定年になりまして」とか言われるんですね。
自分はこんな年になっても異動も定年もないけど、周りの人々は次のステージに移っていくんだって知らされます。 

そして、新たなステージに進む若者がクリニックにも大勢訪れます。
診断書、健康診断、ワクチン関係ですが、僕はよくこう声を掛けます。
「頑張ってね」って。
彼らの前途は「洋々」なのか「多難」なのかはわかりませんが、社会に一歩踏み出したことを陰ながら応援しています。 

先週受診された外国の患者さん。
受付さんから、「会話は英語オンリーです」とのことで、診察室では嫌な汗をかいて身構えていました。
しかし、彼女、とても便利なアイテムを持ってこられていたんですね。
それは、
「翻訳コンニャク」(ドラえもんで出てくるやつ) 

彼女のスマホに搭載されていて、僕が日本語を話すと全て英語に変換され表示、彼女が英語で話すとスマホには日本語の文字が表示される優れもの。 

学生時代、自慢じゃないけど英語の授業は一番出来の悪いグループに振り分けられていましたので、僕の英語力は推して知るべし。
簡単な文脈や構文、単語であれば何となく理解できます。
しかし、患者さんに医療の専門用語を用いてわかりやすく説明なんてできるはずもなく、
ひたすら彼女のスマホに向かって大きな声でゆっくりと話していました。

でも、凄いですね。
きちんと英語に変換できていまして、彼女も理解されていました。
これさえあれば海外旅行も怖くない、かも。
英会話の勉強も、駅前留学も必要ないんじゃないかと思いましたもん。



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