独り言
2025.01.30 モリタクさん
今週の火曜日に経済アナリストの森永卓郎氏が亡くなりました。
経済アナリストと言うと、どうしても新自由主義者で政権与党お抱えの太鼓持ちというイメージが強いのですが、
モリタクさんは庶民の味方、国民の側に立った反財務省のおじさんでした。
一目見たいということで、つくばで開催された講演会に行ったのはコロナ前のことでしたね。
講演の中でも竹〇平〇氏の事を嫌っていましたが、その感性も僕と性が合っていて、
テレビでは「がっちりマンデー」、ラジオでは「おはよう一直線」で追っかけていました。
「がっちりマンデー」は昨年にその姿を拝見して以来、もう出演されなくなりました。
そして、月曜日のラジオでその声を聞いた時に、
「もう長くないんじゃないかな」
と感じていたのですが、翌日に訃報を聞くことになりました。
モリタクさんは今の日本に蔓延っている風潮を
「思いやりのない社会」
とおっしゃっていました。
ちょっとでも弱みを見せるとみんなで袋叩きにする世の中であると。
非難しあうことにより分断が進んでいくのではないか、それよりもみんなが支えあうような社会が訪れて欲しい。
かすれる声を振り絞ってそうおっしゃっていました。
毎週月曜日の朝、ほんの10分ほどでしたが、必ず聴いていました。
しかし、もう2度とその声が聞けなくなり、生島ヒロシも降板して、ラジオ難民これからどこへ行く。
2025.01.25 年のせい?
この1、2週間は仕事や私的なことが忙しくて、ゆっくり新聞や雑誌を読むこともままならない日々を過ごしていました。
まずは感染症の動向から。
現場の感覚ではインフルエンザが落ち着いてきているようです。
同時にコロナも幾分少なくなっている印象を受けています。
これは朝の電話の数から導き出されたものでして。
ピーク時は9時から9時15分くらいで一日の発熱外来枠が全て埋まっていました。
そして9時30分くらいまで2回線ある電話が鳴りっぱなし。
今週は大分平穏になってまして、今週中盤くらいからは午後の枠が4時になっても埋まっていない状態になりました。
そして、今日(土曜日)なんかは午前枠も余りまして、最終的には2名だけの発熱外来で拍子抜け。
また、検査での陽性率もグンと下がっています。
年明けは検査をすれば8割がたインフルエンザA型、残りはコロナでした。
今週のインフルエンザ陽性率は2割くらいになっています。
保健所からの定点報告(大体1週遅れのデータですが)でもインフルエンザ、コロナの患者さんはかなり少なくなっていました。
ただ、咳止めがありません。
今週は隣の薬局への錠剤の咳止め(メジコン、アストミン、フスコデ等)の入荷が殆どありませんでした。
ない袖は振れぬということで。ツムラさん、大変お世話になりました。
国はメーカーの尻を叩くのではなく、価格を上げればいいのにね。
「北風と太陽」でしょう。
次は中居くんとフジ。
SMAPのメンバー(草薙、稲垣、香取)がコメントをしていましたが、なぜかここにキムタクの名前がなくて…。
キムタクにも聞いてやってよね。
フジテレビはここ15年くらい何の番組も見ていないんですが、CMが軒並みACジャパンに置き替わっているというので興味本位で8chを少しだけ見てみました。
うーん、5分と持ちませんでした。
続いては「楽しい日本」
言うに事欠いて、そう来ましたか。
辛さ、苦しさを横に置いて(見て見ぬふりをして)
何とかなるさ、楽しくいこうぜっていう意味でこういうスローガンを出したとしたら石破さんはとても面白いキャラですね、好きです。
国民が「楽しい日本」を享受できるようにするために何をすべきか。
それを具体的に示してほしいところですが、残念ながら先日の施政方針演説では触れられていませんでした。
折角総理大臣になったんだからご自分の政治理念を国民の前に披露して、安倍-菅-岸田路線と違うものを実践していただけたらなあ。
「美しい国」より良いものが生まれそうな気がしております。
最後は年齢を感じた話。
先週は会議、会議、新年会と結構忙しくしていたのは確かなんですが、
今週初めから軽い左胸痛を自覚したんですね。
咳も熱もないのに刺されるような胸痛。
労作とは無関係なので、典型的な狭心症とは違うような…。
夜間にも左胸から背部に抜けるような痛みが出てきて、冠攣縮性狭心症?
煙草は吸わないけどアルコールは飲みます。
家族歴に高脂血症や高血圧もあって、自分も少しコレステロールが高かったからリスクはあるよなあって。
肋骨のあたりが痛いからもしかして癌の骨転移?
寝ていても色んな考え(最悪のケース)が浮かんできて、
「よし、明日看護師さんにレントゲンと心電図を撮ってもらおう」
翌朝
更衣室で背中を見たら、
「何か赤いものができてるやんか」
帯状疱疹でした。
「50歳以上の方はワクチンという選択肢もあります」
なんていうCMもありましたね。
自分には全く関係ない病気だと高を括っていました。やはり年を取ったんですね。
取りあえず、暫くはワクチン不要ということになりました。
今ですか?
胸痛は消え失せ、背中がチクチク痛むだけになってます。
2025.01.12 ウォーク(WOKE)
トランプ大統領が誕生するのを前にメタ社がファクトチェックを廃止したというニュースがありました。
また、アマゾンやマクドナルドやウォルマートも多様性や公平性を重視する方針を転換する動きがみられているようです。
これはトランプ大統領の就任に合わせての政治的配慮と言われています。
以前、『WOKE CAPITALISM 「意識高い系」資本主義が民主主義を滅ぼす』
という本を読みました。
リベラルで環境問題、銃規制、人種差別、性差別にも取り組み、社会正義やポリティカル・コレクトネスを前面に押し出すような企業を辛辣に批評しているものでした。
米国の民主党が掲げている目標を企業も積極的に支持することで企業のイメージは良くなり、企業も成長していく。
いかにも大卒のエリートが好みそうな目標、SDGsに代表されるものですね。
建前上は素晴らしいのですが、個人的には何だか胡散臭いという目で見ていました。
あくまでもビジネスのためのリベラル主張なんじゃないかなって。
今回、トランプ氏の大統領就任によりリベラルの皮を剥ぎ取り保守寄りになっていく企業は
まさしく「正体見たり」です。
儲けるためなら悪魔に魂を売ることも厭わないんでしょう。
「企業って本来そういうものでしょ」とシニカルに言うのは簡単です。
しかし、僕らは彼らの変わり身の早さや変心をいつまでも覚えておきたいものです。
4年後、トランプ氏が退任して、振り子の針がまた大きく振れてリベラル派が息を吹き返すとも限らないわけで。
その時、「もう一度、私とよりを戻そう」
って昔の彼氏、彼女が言ってきた時、果たしてあなたは
「うん、いいよ」
と言えるだろうか。
2025.01.11 時代に取り残された人の戯言
松の内も終わり、通常の生活に戻っていることと思います。
うちは6日がスタートでしたが、いつもの患者さんはやや少なめ。
しかし、咽頭炎、気管支炎の患者さんが一日の来院数の半数以上を占めていました。
ここに発熱外来受診(検査希望)の患者さんもいたもんだからてんてこ舞いでしたね。
さて、年明け最初の土曜日。
普段の土曜日は発熱外来枠は少なめにしています。
だって、通常の診察の患者さんが多いから。
でも、インフルエンザが猛威を振るっていて、熱のある人が受診できないという事態が起きていることを目の当たりにしています。
だから今日はいつもの倍以上の発熱外来の枠を設けていたところ、あっという間に全てが埋まってしまいました。
そこに一般外来も延長したためスタッフには大変申し訳ないことになってしまいました。
「お腹がすいた」
当然ですよね、帰ったのが2時過ぎだったんだから。
僕も昼食抜きで夕方まで仕事をしたり遊んだりしていました。
ただ、僕の場合不思議なことに昼食を摂らなくても
「別に大したことない」
と思えるようになってきました。
3食食べることに義務感というものがなくなったからでしょうか、空腹感に苛まれることもなくなっています。
多分、年を取ったからではないかと。
それにあんまり動かなくなっているからでしょうね。
QRコードのこと
最近の飲食店では注文の際に自分のスマホにQRコードを読み込ませて、そこから注文をするというシステムが多くなってきました。
あれ、大嫌いなんですね。
一度そういうお店に行ったんですが、
「二度と行くもんか」と思った次第です。
そして、これからはスマホを持っていないふりをしようと心に決めたものです。
それと、ロボットが運んでくるところも経験しましたが、2度目はありません。
最近行ったお店のマスターとも話したんですが、
「あれって、人と人とのコミュニケーションを拒絶するシステムですよね」
という話をしました。
よく行くラーメン屋だって、
「麺を少し硬めにしてください」、「麺は中盛で」なんていうリクエストをしますから。
食券を買って、それを店員さんに渡すだけの店って味気ないでしょ。
機械の操作という点ではタブレットで注文するのはまあ許せます。
客のモバイルを利用せずに自前のシステムを使うという点で納得感があります。
しかし、QRコード注文というのはスマホを持っているのが前提というところがどうにも嫌なところなんですね。
スマホを持っていない人への配慮っていうのが感じられない、店の思惑通りにコントロールされることへの嫌悪感を抱かせます。
まあ、そういう人は来てもらわなくて結構という意思表示かもしれませんけど。
キャッシュレスオンリーという店もありまして、結局僕は二度と行かなくなってしまいました。
結構いいお店だったんですけど。
但し、ドームは別ね。
2025.01.05 奢られたでござる
子供たちはとうに社会人となり、あちこちを転々としています。
久々に関西から戻ってきた息子との会話は何だかぎこちなくて、
「最近はどう?」
なんて会話をするわけですよ。
男の子っていうのは自分もそうでしたがあまり自分の事を話そうとしません。
辛いとか苦しいということは一切言いません。親に心配させたくないという気持ちが働くんでしょうね。
しかし、女の子は違いますね。
上司がどうのこうの、職場でこんなことがあった、あんなことがあった、と言います。
でも、そんなことを聞くのはとても楽しいですけどね。
自分も年を取り、子供たちも同じように年を重ねていきます。
以前は教育的立場から色々と小言を言ったり、指導、指摘をしてきました。
しかし、30歳前後となった子供たちはもう一人前の大人と尊重して接することになります。
そこには今を生きる彼らの常識、世間というものが親世代とは異なっているからですね。
全て阿るわけではないのですが、色んな場面で子供たちに任せるケースが増えてきました。
古い常識を押し付けないというのは基本中の基本で、多様な意見を同じテーブルに置いて議論することが重要であると感じたんですね。
今回、昔ピッチングやバッティングの基本を教えた息子にゴルフのスイングの基本を教わりました。
(約30年ぶりにドライバーを振りました)
僕がゴルフの再デビューを果たすかどうかは不透明ですが、正月のむくんだ体を絞るには有効な運動療法だったかも。
食事が終わり、会計の伝票を持っていくのはこれまで親の役目として当然だったのですが、
「今日は僕が」
なんて伝票を取り上げて渡してくれません。
まだ僕より給料は少ないのに…。
奢ってくれました。
2025.01.04 今年もまた始まる
いつもより短い帰省となりました。
多くの電話を頂戴しましたが、出ることができない状況もありました。
飛行機や電車での移動中だったり、車の運転中だったり。
でも半分くらいは対応できたでしょうか。
しかし、正月の1日や2日に
「発熱外来の予約をお願いします」みたいな電話を受けた時の何とも言えない気持ち、どう表現したらいいんだろう…。
まあ、いいや。
実家での正月は温泉と五郎さんとアンソニー・ホロヴィッツでその大半を終えました。
紅白はかれこれ30年くらいは見ていないような。
箱根は往路だけを少々。復路は1秒も見ずに終わりました。
青学の独走を延々と5時間以上見せられるのはなんかの拷問でしょうか。
駅伝ならニューイヤー駅伝の方が好みなので。
アンソニー・ホロヴィッツの「死はすぐそばに」は週刊文春の2024年ミステリーベストテンの海外部門の1位作品です。
彼の作品は毎年正月休みに電車や飛行機の中で読んでおります。
今回も大変面白かったですね。
その他にも2、3冊の本を持ち帰って読んでいました。
五郎さん(孤独のグルメ)はテレ東で繰り返し放送されていますが、性懲りもなく何話も見ておりました。
年末年始は朝からずーっとやってますもので。
「また見てるの」という声を右から左へ聞き流しながら。
温泉については出不精の父がいなくなってからこれで3年連続ですね。
今回は原鶴温泉。(福岡県の朝倉市、筑後川沿いにあります)
母の仕事を減らし、のんびり温泉に浸りましょうというのが目的です。
大晦日の夜、部屋からは花火も鑑賞出来て良かったです。
♪♪最後の花火に今年もなったな♪♪ 「若者のすべて」 by フジファブリック
なんて口ずさみながら
季節も背景も全然違うけれど、何だかふと頭に思い浮かんだもので…。
そして、また1年が始まります。