独り言


2024.12.28  オーラス
昨日はとんでもなく忙しかったのですが、今日は11時以降のんびりムード。
発熱外来もできるだけ発熱患者さんに貢献しようと、いつもよりも枠を多く取っていました。
それでもあぶれる患者さんが多数いらっしゃったのは存じ上げております。
(スタッフが電話でお断りしている声が聞こえたから) 

「もっと多くの枠を取っておけばよかった」
と少しばかり後悔したんですが、時すでに遅し。 

診療はほぼ時間通りに終了できて、みんなで片づけをしてお弁当を食べて今年は終了。
一人残った僕はまだまだやることが残っていましたので夕方まで居残り。
しかし、不思議なことに一本の電話もかかってくることはなく、何だか拍子抜けでした。 

巷では一般企業は昨日で仕事納め、15日までの9連休です。
そして、多くの医療機関も今日で今年の診療は終わります。
インフルエンザやコロナの感染も拡大している中、国民の大移動が始まると…。 

簡単に想像がつきます。
皆さまご注意を。 

そうそう、検査キットやインフルエンザの治療薬が不足しているという話を聞きます。
しかしもう何度目なんだろう。
過去に学ばない、失敗の検証をしない姿勢には尊敬してしまいます。 

在庫を抱えたくないのは私企業では当然の考え方です。
うちだってそうだもん。
かつて大量の検査キットや薬剤が使用期限切れで廃棄処分となりましたから。 

「大丈夫だよ、何かあったら責任を取るから」
という大旦那みたいな役割を果たすのが国だと思うんですが、口は出すけど金は出さない渋ちんのどこかの球団オーナーみたいな国には感染症のコントロールは無理と言わざるを得ないでしょう。 

 

16日に元気な姿で会いましょう」
と言って職員とお別れしました。
僕はちょっとだけ親の顔を見に行って参ります。
母も年老いて、食事を作るのが面倒になったのか、旅行に行こうとか、外食をしようなんて言ってます。
僕は洗濯はするし、掃除も出来ます。皿洗いなどの後片付けもできますよ。
しかし、料理だけはできないんですね。
だからできるだけ迷惑をかけずに早々とお暇する予定。 

皆さま、また来年。良い年をお迎えください。

2024.12.26  3大ニュース
診療も残りわずかとなりました。
恒例の今年一年を振り返るシリーズ。 

3位は北海道旅行(職員旅行)
自身2度目の知床観光船(寒かった)、初めて網走刑務所、そして美瑛から富良野への美しい景色を堪能してまいりました。
網走刑務所では北海道開拓の歴史の暗い面を勉強してきました。
吉村昭の「赤い人」を読んでいたのでそれをなぞる感じでもあったわけで。 

2位は相変わらずの医療制度の改悪、医療行政の怠慢
多大なストレスと手間、現場への丸投げで、ほとほとあきれ返っていました。
オンライン資格制度、マイナ保険証導入(半強制的な義務化)も腹立たしいのですが、
診療報酬を下げているにも関わらず、職員の給与を上げろとはどんなマジックを使えばいいんでしょうか。
また、薬がないのは現場で何とか工夫をしろだって。
国には薬価を上げるという選択肢は全くないようです。
医療は成長産業ではなく、大切な社会インフラなんだけどね。
そこに群がる業者(IT業者)にとっては成長産業なのかもしれません。 

そもそも教育、食料(米をはじめとする農産品)、医療などは市場経済に任せてはいけないと思っています。

堂々の1位は職員採用に纏わるドタバタ劇
丁度秋から冬に向けての最も忙しくなるタイミングでスタッフが足りなくなるという事態に陥りまして、
ハローワークやホームページで募集したり、派遣業者さんにお願いしたり。

働き手不足を痛感した次第です。
準備を怠っていたわけではなかったのですが、目論見通りとはならずに直前まであたふたしておりました。
それに全くの新戦力なので、教育、指導はイチからのスタートです。
これが本当に大変でした。(僕じゃなく、現有スタッフが)
1112月は疲労困憊だったんじゃないかと思います。
来年1月からは新しい医療事務さんが入ってきますので、まだまだ忙しい日々が続きそうです。
(僕にとってではなく、残ったスタッフにとって) 

 

さて、ここへきてのインフル禍。
例年12月は落ち着いた外来風景となり、最後の週なんてのんびりムードなんですが、今年は全然。
インフルエンザが猛威を振るっている関係で、発熱外来の予約電話が鳴りやみません。
9時から2回線が塞がっています。
時間にして15分から20分くらいかなあ。
だいたい最初の10分間でその日の予約枠が埋まってしまいます。
だから、やっと繋がったと思ったら午前の部も午後の部も埋まってしまっているという状況ですね。 

感染症の患者さんの診察には動線を分けろ、時間を分けろという厚労省のお達しのもと、
「発熱外来」を設けているのですが、これが完全に崩壊しております。
 

なんで、うちばかりに電話の問い合わせが集中するの?
他の医療機関でも同じ状況?
かかりつけの患者さんをお断りするのは忍びないなあ、等々。 

いろんな感情が渦巻いておりまして…。 

最後に、クリスマスの事。
今年も患者さんから手作りケーキを戴きました。
毎年大きなホールケーキを持ってきてくださります。
これを職員で仲良く等分に(僕の分だけ少し多い?)切って美味しく頂きました。 

子供が小さい頃はお店で買ってきてうちで食べていましたが、もう最近は患者さんからのケーキをお昼休みに診察室で食べるのが恒例となっています。
疲れた身体、荒んだ心にカロリーと糖分と潤いを補充してくれるチョコの味です。
ごちそうさまでした。

2024.12.21  若い
今週初めに熱はないけれどちょっと咳が出ていたので、
「もしや?」と思い、クリニックの検査キットで調べてみました。
だって、連日コロナ、インフルAと接触してたんだもの。
幸いなことに「陰性」が確認されたので、そのまま診療継続。
週の後半にはすっかり改善しておりました。
インフルAが流行ってます。皆様、くれぐれもご注意を。 

悠仁さまが筑波大学に入学されることになりました。
学部(筑波では学群と言いますが)も全然違うけれど一卒業生としては何だかとても喜ばしいことです。 

開かれた大学なので、警備という面では難しいことが多々あるかと思います。
将来の天皇となるお方ですが、できるだけ普通の大学生らしく過ごしていただきたいと切に願っています。 

流石に学生宿舎やボロアパートに入られることはないでしょうけど、大学周辺に住んでもらえたらいいなあ。
もちろん、通学や講義の移動には自転車で。
学生時代に運転免許も取って、有意義なキャンパスライフを送ってもらいましょう。
そして、つくばでの学生生活の中で下々の庶民と触れ合い、色んな階層出身の学生と会話をしていただきたいです。 

先日、今年から筑波大学に通い始めた息子さんを持つお母さまから、
「息子が朝帰りをするんです」
と言われました。(相談?) 

いいじゃないですか、若いんだから。
1年生でしょ、朝まで遊べるのは今しかありません。
3年生以上になれば嫌でも勉強するしかないし、年を取ればそんな元気もなくなるから。
羽目を外せるのは若い人の特権ですからね。  

もう一つ。
先日50歳代の患者さんと話していた時の事。
「〇〇さんもまだまだ若いんだから…」という会話をしていたんですね。
そしたら、
「病院でだけですよ、若いって言われるのは」 

確かにね。
会社ではもうベテラン、定年が近づいてくる年齢だもの。
一般社会とは違うんだとしみじみ感じさせられた一言でした。 

ただ、基本的に僕より年下の方、年上でも実年齢に比べ若々しい方に対して僕は
「若いですね」
と言いますので、ご勘弁を。

2024.12.14  難民
今週は暖房をつけていたにもかかわらず寒い一日が続きました。
26度に設定していても全然暖かくならず、28度まで上げていたのですがあんまり暖かくなかったように感じました。 

このところ発熱外来がパンクしております。
9時に電話が殺到して、午後枠まで侵食しております。
9時に電話して、診察が午後5時半ってどうなの?
「他を探せばいいのに」って個人的には思ったりもするんですが、何だか全然ダメみたいです。
診てくれるところがないらしくて。
インフルエンザが流行ってきているのと、依然としてコロナもチラホラ。
今日は検査した患者さん全てでコロナ、もしくはインフルAが検出されました。 

コロナ禍前を思い出したのですが、インフルエンザの検査は普通の診察の中で行っていました。
患者さん:「昨日から熱が出ています」
僕:「じゃあ、インフルエンザの検査をしてみましょう」
と言って、鼻に綿棒を突っこんで検査をしていました。
そして、「あぁ、インフルエンザA型ですね」って言いながらタミフルやイナビルを処方していたんですね。 

当然、待合室には熱のある人もない人も混在していました。
それが当たり前の診療だったから。 

しかし、今は違います。
「熱がある患者さんはクリニック、病院には入れません」
を謳っている医療機関が殆どです。 

37度台の微熱のある患者さんが受付をしようものなら、
「発熱している患者さんは診れません、困ります」
となるんですから。
それを隠して、診察室にたどりついたとしても
「どうして熱があるって言わなかったの」ってなじられるのがオチで、とても肩身の狭い思いをされた方もいらっしゃるのではないでしょうか。 

何だか最近、風邪(大雑把な言い方で申し訳ないのですが)の患者さんの来院が増えているのはそういった側面があるのではないかと考察しています。 

だって、うちはとやかく、うるさく言わないから。
それでも発熱外来の枠は一日何人までと決めています。
流石に38度以上であれば、待合室に入ってもらうのは他の患者さんの手前、拒否しているんですけどね。
でも時々いるんですよ、診察室で、
「検査をしてもらえますか?」って。
一応、検査を希望される方は事前予約になっていますから、ここは心を鬼にしてお断りしていますけど。 

そして律儀に電話してくれた発熱外来枠にあぶれた38度以上の患者さんがとても可哀そうな状況となっています。
それが今週のパンク状態で、発熱難民が生まれる事態となっています。 

難民を受け入れるか、壁を作って排除するか。
それでも僕は前者でありたい。

2024.12.08  師走に突入
院内清掃、忘年会が終われば残りあとわずか。
医師会でも忘年会が執り行われるのですが、最近全く顔を出していませんでした。
週の初めから飲み会と言うのが何となく気乗りしなかったんですね。
ただ、役員になっている手前、すっぽかすのも悪い気がしていまして、今年は久々の出席です。
(甲子亭で行われた時に参加して以来かなあ)
 

12月に入ってからは季節通りの寒さになっています。
一時期発熱外来が少なくなっていたのですが、再び盛況となっています。
インフルエンザも1日に23人出ていますね。
けれども不思議なもので、僕は全く感染する兆候がありません。
既にどこかで罹って、免疫を獲得しているのかもしれませんけど。 

そういえば、今年はインフルエンザワクチンを打つ人がかなり少ないです。
うちは予約なしでできますので、希望がございましたらどうぞ。



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