独り言
2024.11.30 もはや
1年で最も忙しい月が終わりました。
一般診療に加え、インフルエンザワクチンの方で通常の1.5倍くらいの来院数になるからです。
昨年まではここにコロナワクチンもあったんですけど、今年の方が忙しく感じるのは何故?
先月、今月と新しい事務さんに来てもらっていまして、最初の説明の時に、
「窓口業務だけで、受付と会計だけだよ」
なんて軽く言ってたんですが、この窓口業務が本当に大変で、
「話と全然違うじゃないか、こんなはずじゃなかった」と思っているでしょうね。
12月は例年ワクチンの希望者も少なくなります。
あとは感染症が流行しなければ比較的平穏に過ごせるのではないかと思っています。
そんな折、財務省から
「もはやコロナ禍ではない」
という言葉が出ました。
厚労省からではなく、財務省からというのが面白いですね。
財務省には感染症の専門家がいるようです。
「もはや」というワードに続くフレーズは
「戦後ではない」という昭和31年の経済白書が有名です。
この後、日本は高度経済成長期に入るのですが…。
「コロナ禍じゃないからね」
これの意味するところは、
「財政を一層引き締めますからね」というメッセージと受け取っています。
果たして疲弊した医療業界や飲食業界は復活するんでしょうか?
2024.11.23 ワインの日
今年最後の連休です。
カレンダーを眺めると、この後は年末まで休日は日曜日のみ。
平成天皇のお誕生日が今となっては恋しいです。
今日は朝から多くの電話を頂きました。勤労感謝の日(祝日)なのに…。
「もしかしたらやっているかも?」
「土曜日だから普通にやってるでしょ」
どっちの方が多かったのかなあ?
今週は例のごとく例のワインを購入してきました。
そして早速飲んでみました。
「すっきりとした味わいで、フルーティーでエレガントな仕上がり」
とでも表しましょうか。
僕はワインに関して全然詳しくないのですが、ボジョレーについてはこんな感想を書けば大体当たりなんでしょうね。
自分の誕生日とこのワインの解禁日が近いので一人でお祝いをしているんですね。
2024.11.22 壁
ベルリンの壁が壊されたのは僕が社会に飛び出した年でした。
アメリカにもメキシコとの壁が建設されたり、ゲーティッドコミュニティがあったり、分断が社会に暗い影を落としています。
今回は何かと話題になっている年収の壁について。
得とか損とか細かいことを言うこと自体が何だかみみっちいというか、些末な事と感じておりまして、全部取っ払って税の仕組みを構築すればいいのではないかと思っています。
稼いだ個人、企業はきちんと税を納める。これに尽きると思っていて。
昔の累進課税の税率に戻してもよいかと思っているんですね。
働いて稼ぐことで、国に恩返しできればそれが国を愛することになると思っています。
但し、良き政府、国であることが条件ですけどね。
税金が増えると富裕層が国外に逃げるなんていう人がいますが、
どうぞ、ご勝手に。
愛国心だとか、道徳を重視する勇ましい考えをお持ちの人たちは国外に資産を移したり、租税を回避するような企業、富裕層を徹底的に非難するべきだと思っています。
「そういう奴らは非国民だろ、売国奴だろ」って。
でもそうじゃないところが何とも不思議に感じます。
そもそも節税することが賢い、税金を納めることが馬鹿馬鹿しいって思う人って尊敬に値しないと、個人的には軽蔑しております。
(リバタリアンと称するトランプや多国籍企業)
今回、国民民主党の主張が取り入れられても、こんな歌が歌われるのではないかと。
♪♪終わりと思ってた壁も 新しい扉だった♪♪ 「砂漠の花」 by スピッツ
そして、突き破った壁の向こうには水たまりが待ち構えてるかもしれませんよ。(アメリカ横断ウルトラクイズ)
財務省を舐めてもらっては困ります。
今、経済的に苦しんでいる人々は果たして将来の世代に対して優しくなれるだろうか?
国からは、「将来につけを残さないように」と緊縮財政を押し付けられていますが、
「今、苦しいんだよ、何とかしてくれ。」という叫びが届かないんでしょうかねえ。
2024.11.16 みかんの事
子供の頃は親がみかんを箱買いしてくれていて、一日にいくつも食べて、手のひらが黄色くなったものでした。
食べずにいつまでも箱に置いておくと…、
そうですね、腐ったみかんの出来上がり。
それでも一部を取り除いて、無事な部分を食べていました。(ちょっと変な味がするけど)
僕は冬のみかんよりも運動会の頃(10月中旬)のまだ青く、少し硬く、皮を剥くのに手こずる酸っぱいみかんが好きでした。
当時、正月明けにはぶよぶよした大きめのものが主流となっていましたが、好みではなかったです。
他には、はっさくや夏みかんも好物でした。
ちょっと酸っぱく、苦味のある柑橘類という括りでしょうかね。
どうして突然こんな話題になったかと言うと、
今週、お店で買ってきたみかんと患者さんに頂いたみかんがブッキングしたんですね。
腰が90度くらい曲がったおばあちゃんが、家でできたみかんを職員の分も含めて沢山持ってきてくださいました。
市販のものは少し甘いんだけれど、どうもパンチが効いてない気がするんですね。
患者さんから頂いた方は酸っぱくて、僕の味覚にはジャストミート。(福沢アナ風に)
以前、県の職員をやってる同級生に話を聞いたことがあります。
彼は農家さんに「売れる果物」を指導、指南する中で、最大の武器は
「甘さ、糖度」だと言ってました。
解るんですよ、マニアに受けるものよりも一般受けするものの方が商品価値は高いって。
「あまーい」って、にっこりとイチゴやブドウを頬張る姿が目に浮かびます。
しかし、僕みたいなへそ曲がりにとっては、甘いだけの果物ってどうもいけません。
「酸っぱさ」、「酸味」
これを失ってほしくないなあって思うんですね。
もう一つの食べ物が
「梅干し」
今はハチミツ入りの梅干しが人気なんですよね。
これまた、毎年患者さんから自家製の梅干しを頂きます。
彼の作る梅干しは正統派(僕の主観でしかないかも)で、とても酸っぱい。
ご飯が進む、進む、そして進みまくるんです。
以前、友人にハチミツ入りの梅干しをご飯の上に載せるのってご飯にハチミツをかけるようなものじゃない?
って言ったら呆れられました。
条件反射の実験で「パブロフの犬」が有名です。
酸っぱい梅干しを食べて育った人は梅干しを見ると唾液が出ます。
僕も当然、条件反射的にご飯が欲しくなります。
果たして甘い梅干しを食べて育った人は同じような反射が起こるんでしょうか?
イチゴもブドウもみかんもナシもリンゴも全部
「あまーい」のが正義です。
「市場は裏切らない」という原理から考えると当然です。
そのうちあまーいレモンが商品開発されるかも。
知らんけど。
2024.11.04 文化の日だったので
連休最終日は文化の日らしく芸術的なものを堪能してまいりました。
前回牛久で行われたものの全国版というか、本家主催のもので相当気合の入ったものでした。
前々から師範の方から、
「先生、是非いらしてください」
と、ご招待を受けていましたからね。
優美な舞を見るのも悪くないし、銀座の空気を吸うのも久しぶりだったし。
会場は年齢層が高く、男女比も9.5:0.5くらいで圧倒的に女性ばっかり。
それでも20代くらいの若い男性の姿もあったし、東南アジア系の男性も目にしました。
コンサートやスポーツイベントも楽しいけど、芸術的なものに触れるというのは心がリフレッシュされます。
以前、母が絵を描いていた頃は上野の東京都美術館によく行ったものでした。
僕には絵心が全くないので、
「これはこういう点が優れているんだよ」
という解説は全然わかりません。
でも、「ふむふむ、なるほどね」
なんて知ったかぶりをして鑑賞しておりました。
母は九州の片田舎から東京の作品展に応募して、賞をもらったからと言っては上京していました。
もう年老いてしまったため筆を折りましたが、僕はその才能をちっとも引き継がず、
通信簿の図工の評価はいつも5段階の3だったのはここだけの秘密です。
2024.11.02 疲労困憊だったでござるよ
11月に入って最初の土曜日は朝から雨、受診される患者さんも雨あられ。
風邪にワクチンに定期受診に。
「お車で待ちますか?」
「出直しますか?」
久々にスリッパが枯渇しておりました。
午後からは遅い昼食を摂って(コンビニ弁当)、患者さんに渡す書類を作成していたら外は真っ暗。
夕飯は酒とつまみだけになってしまったけれど、
「どうせ明日から連休だし」
と自分を慰めておりました。
今週は消化器病の学会が神戸で開催されていまして、コロナ後は専らウェブでの参加になっています。
現地の様子も配信されていますが、会場は閑散としています。
座長の先生と演者がいて、会場にはチラホラ。
多くの聴衆はカメラの向こうにいて、見てるんだか見てないんだかわからないけど学会には参加していることになっています。
(自分もその一人)
僕も2019年までは外来を休診にして、朝早くのぞみで神戸へ行って、その日の夕方に戻ってくるという学会活動をしていました。
しかし、今はもうそんなことできません。
体力的なこともあるし、金銭的なこともあるし、何よりも便利、それに尽きると思っています。
現地開催オンリーだと、見たい、聞きたい講演があってもその日に参加できない(日程的に無理)というケースがありました
しかし、今はオンデマンド配信もやってくれるので、後日見ることができるようになっています。
診察室でおやつを食べたりコーヒーを飲んだりしながら視聴できるって、多少参加費が高くなっても昔には戻りたくなくなるシステムです。
しかし、便利さと引き換えに失ったもの、それは非日常的な1日でしょうか。
東京駅で弁当を買い込み品川を過ぎたあたりで食べ始め、富士山を横目で見ながら京都、大阪、神戸へ。
三宮で美味しそうなお店を探し、職員へのお土産を買って帰るという1日。