独り言


2024.04.27  GW突入
うちは暦通りの診療ですからご安心を。
ただ、祝日はきちんとお休みしますので。忝い。 

また、4月から土曜日の午後を休診にしていますが、意外と浸透しているんでしょう、問い合わせの電話はそれほどかかってきません。
今日は23件。 

2週間ほど前から始まった外装工事もあと少しで終了する模様ですが、昨日は塗装に使うシンナーの臭いで結構辛かったですね。
窓は締めていたんですが、何故か臭いは室内に入ってきて、
「シンナー中毒になりそう」
時々窓を開けて空気の入れ替えを行いましたが、今日も幾分臭っていました。 

ただ、今週はクリニックの窓を開けていることが多かったのですが、鶯の綺麗な囀りを聞くことができました。
この季節は本当に大好きで、木々の緑と鳥の囀りが心を癒してくれます。 

♪♪思い出せる いろんなこと
    花咲き誇る頃に 君の笑顔で晴れた 街の空
    涼しい風 鳥の歌声 並んで感じていた
    つなぐ糸の細さに 気づかぬままで ♪♪   「若葉」 by スピッツ
 

もう一つ。
高校野球の春季大会が行われています。
牛久運動公園も会場の一つになっていましたので先日観に行って参りました。
夏とは違って、今の時期は選手にとっても観客にとっても快適です。

試合前のシートノックから観ておりましたが、勝敗の行方はここで大体の予想がつきますね。
特に12回戦レベルだとボール回し、ノックを受ける内野手の動き、外野からのカットプレー、送球の早さや正確さに結構差があります。

観た試合は残念なことにコールドゲームでしたが、若い子たちが真剣にプレーをしている姿を見ていると、やはり心が洗われます。

2024.04.20  本を買う
どこで買う、どういうルートで買うか。
多分、「アマゾンで決まりでしょ」っていう人が多いんでしょうね。 

数年前に友朋堂がなくなり、続いてララガーデンのくまざわ書店がなくなり、
そのあとのツタヤもララガーデンと共になくなりました。
ワンダーグーはこちらから見切りをつけ、残っているのは未来屋書店とうちの近くの個人書店になっています。
少し足を延ばせばイーアスのくまざわ書店やコーチャンフォーもあるんですが…。
残念ながら足が延びないんですよ。 

書店のない市区町村は全国で26.2%(2023年のデータ)だそうです。
そういう所に住んでいる人たちって、どうやって本と触れあっているんだろう。
図書館?ブックオフ? 

ネットで何でも買える時代だから町の本屋がなくなっても一つも困らないという合理主義的な考えに僕はひたすら抵抗を続けております。 

必要なものはネットで注文すれば事足りるんでしょう。
それにネットでは「あなたへのお勧め」も親切に教えてくれます。
しかし、予期せぬ出会いは期待できません。 

大型店には数多くの本があり、時間をつぶすにはもってこいの場所で、素敵な出会いもあります。
しかし、店員さんがすぐそばにいるにもかかわらず、
「セルフレジへどうぞ」と案内されることには我慢がならない性分ときたもんだ。 

一方で、品揃えは今一つだけど店主がいつもいてくれて、
「こんにちは」と挨拶を交わし、
500円毎にスタンプを押してくれる書店が僕には性に合うようです。 

根本的にはどこで買おうと値段は同じなら馴染みの店で買うのがいいでしょって思っているので、最近では「お取り寄せ」を活用しております。 

だから、毎号買う本は「取り置き」してもらい、書評やネットで話題になっているものなどは大型店に行って物色して自分の目で確認。
買うときは地元店で注文。
手間はかかるけど、アナログ世代のせめてもの抵抗かな? 

マイナ保険証の利用率が伸び悩んでいる件。
今年の暮れには従来の保険証が廃止されてマイナ保険証に一本化されるとのことですが、本当にこのまま突き進めていいんでしょうか?
うちにかかっている患者さんのマイナ保険証の利用率なんですが、政府のポータルサイトからのお知らせでは5%くらいだそうです。
この前メールが来たので、それこそ「チラッと」見ただけで、すぐに削除しちゃいました。 

政府の考えることって、いつもそうなんだけれど、お金で釣れば乗ってくるだろうっていうあまりにも人を馬鹿にしたものです。
医療機関が患者さんにマイナ保険証の利用を積極的に推進すると国からご褒美(10万円)がもらえるんですって。

「だから皆さん、協力してください」
ということは決して申しません。
だって、皆さんが協力すると僕だけが儲かるんだから。
そこに乗っかる医療機関って「浅ましい」、「守銭奴」なんて言葉が思い浮かびます。 

僕は「別にどうでもいいです」、「使いたい方はどうぞ」というスタンスです。
お国からは医療機関でのメリットが示されていますが、今のところ診察には全く感じられません。
そして、利用することになる患者さんの利点って一体何だろう?
そこが最も重要だと思っているんですけどね。 

複数の医療機関で処方されているお薬が把握できるらしいのですが、それを見たことがありません。
だって、「お薬手帳」というとても便利なアイテムがありますから。見る必要がありません。
健診結果が把握できるともいわれていますが、これも見たことがありません。
うちでは診察の時に実物やスマホに入っているデータを見せてもらえればそれを書き写していますもんねえ。
結局、従来の保険証を続けることの不利益というものが何であるのかをそれこそ「丁寧に」説明されたことがないんですね。 

白状しますが、僕はマイナ保険証を持っていません。
いまだに紙の保険証(国民健康保険証)が活躍中で、12月以降も資格確認書があれば多分大丈夫でしょう。

2024.04.14  内科学会やゴルフのこと
コロナ以降、クリニックにいながら参加できて非常に便利なシステムになりました。
金曜日の昼休みと土曜日の午後からのんびりとネット中継を見て、これで視聴時間のノルマはクリア。
もう現地に赴くなんて考えられないくらいの快適さになってしまいました。 

そういえば現在クリニックは改装中です。
周囲には足場を組んで屋根を綺麗にしてもらっています。 

雨漏りしてるわけではないのですが、大家さんから、
「大分痛んでいるので修繕しましょう」
という声掛けでやってもらっています。(全て費用は向こう持ちだから断る理由はありません)
出入口がちょっと狭くなっていて、ご不便を感じていらっしゃることでしょう。
特に足の悪い方はスロープが使えないので。 

先週の金曜日からマスターズの中継をやっています。
今年は日本人選手が上位に絡む展開にはなっていませんのでTBSも淡々と放送をしています。
でも、あの中継を見ると、「ああ、春だなあ」って感じてしまうものです。
鳥の囀り、パトロンの歓声、中島プロの解説、全てが良いんです。 

自分はゴルフをやりませんが、この時ばかりはティーグラウンドに立ってみたいと思うんですね。(この4日間だけです) 

昔はちょっとばかしゴルフをやろうと思ったことがあって、友人にゴルフクラブを安価で譲ってもらいました。
彼は凄くいい人で、
「新しいのを買うから1万円でいいよ」と言って、それまで使っていたセットをバッグも含めて譲ってくれたんですね。
(バブルの終わる頃かな?)

練習場に行ったこともあったし、コースでプレーしたこともありましたが…。
仕事の関係上、無理やり参加させられるコンペみたいなものがどうしても嫌で。
それなら、いっそのこと
「ゴルフはやりません」と言っておいた方が精神的にも楽になるように思えたんですね。
それに、何だか性格的に合わなかったみたいで、すっかり足を洗ってしまいました。 

そして、その時のゴルフクラブはいつの間にか粗大ごみへ。
しかし、時は流れ、四半世紀。
うちの子供たちは僕とは性格的に違っているようで、ゴルフを楽しんでいるようです。
「パパはゴルフやらないの?」
「うーん、へたくそだし、迷惑かけるだけだからね」
丁重にお断りするのが良し。

2024.04.13  日本版
日本版ライドシェアが大都市を中心に始まるという話に乗じて、「日本版」というものについて感じたこと。 

日本版DBS(子供に係る仕事に就く人に性犯罪歴がないという証明を求める制度)
日本版CDC(アメリカでいうところの疾病対策センターの日本版)
なんてところがあります。 

海外でうまく行ってるシステムを日本仕様にしましょうというコンセプトなんですが、それがあんまりよろしくないんですね。
規制でがんじがらめになって使い勝手が悪かったり、組織だけ作って中身が充実していないとか。 

「日本版」と言うだけで、本場の「劣化版」というイメージになってしまうところがつらいところです。 

日本版ライドシェアについて。
料金はタクシーと同等で、運行管理もタクシー会社がやるって、タクシーの運転手を増やすのとおんなじようなんだけど。
そもそも、タクシーの運転手が不足しているからライドシェアを導入しましょうっていうことだったと思うんですが…。
二種免許を持っていない人がドライバーになれることで人数が増やせるというメリットは確かにあります。 

これを利用者の立場で考えてみると、
料金は同じで、アルバイトの運転手さんの自家用車に乗せてもらうんですよね。
もしもの事故の場合はタクシー会社が責任を持ってくれそうだけど。
そんなんだったらまずはタクシーを呼びたいって思っちゃいますけどね。
どうしても普通のタクシーが捕まらない場合だけライドシェアタクシーで我慢するかってなりませんか? 

次に、本物のタクシードライバーさんの立場で考えてみると、
素人さん(二種免許を持っていないドライバーさん)がライドシェアに参加してきて
自分らと同じ料金で客を乗せるってとんでもないよ、って思わないかなあ。
 
プロのドライバーとアマチュアで待遇が同じっていうのはモヤモヤしそうですけど。

最後にライドシェアに参加しようとするドライバーさんの立場で考えてみました。

平日は午前中の4時間くらい、週末は深夜の時間もあるけどアルバイト感覚です。
これを生業にすることは到底無理な勤務体系なんですね。
これって、現役を引退したようなシニアの方にお勧めかも。 

そしてウーバーがライドシェアに参画してきますが、従来のタクシー業界と渡り合えるか見ものです。 

ただ、タクシー業界の規制緩和をした結果が現状なので、ライドシェアを完全自由化した場合、
起こりうるデメリットもある程度予想されます。

だから今回、日本版ライドシェアにタクシー業界を保護するという面があることは割と好意的にみております。
是非とも日本のタクシー業界は外圧には負けないでほしいですね。 

「ウーバータクシーでいいんじゃない」なんて言う夏木マリのコマーシャルは決して見たくないです。

2024.04.06  リニアについて
4月になってやっとで冬服をなおすことになりました。
「なおす」って、仕舞う、とか片づけるっていう意味です。
コートなんて洒落たものではないのですが、この冬の間に着ていた厚手の上着3着のうち、2着を洗濯(クリーニング)に出すことにしました。
ついでにマフラーも。
残りの1着は「もしもの時に備えて」もう少し残しておきます。 

今週、うちの前の公園のサクラは開花してきていて、来週あたりは満開となりそうです。 

さて、発熱外来のやり方を変えて1週間。

診る人数も増やしているのですが、意外とスムーズに回っている感じです。
そもそも検査を希望される患者さんも減ってきていて、陽性者も少なくなっているからだと勝手に想像しています。
診療報酬の面でも普通の風邪と同じ扱いになっていますし、僕もそんなもんだとして対応しています。 

静岡県知事さんがお辞めになるそうです。
辞任の直接の理由はともかく、この方とリニア新幹線は切っても切り離せない関係だったと思います。
お辞めになることでリニア新幹線の工事が進むだろうという見立てもありますが、
僕はかねてから「リニア新幹線って本当に必要なの?」という疑問を抱いているわけです。 

僕はひとつも乗りたいとも思わないのですが、「技術の進歩」、「成長の証」と言う面では意義があるのかなあ? 

品川から名古屋まで何もない田舎の風景(不適切で申し訳ない)とトンネルばかりの新幹線ですよ。
景色を堪能する、駅弁を食べるなんてこともなく(あっという間に着いちゃうから)、
風情なんてあったもんじゃないと思うんですけどね。 

できるビジネスパーソンはこれを利用して、仕事をたくさんこなせるかもしれません。
旅行の移動時間をできるだけ短縮して、観光に多くの時間を充てようとする人には便利かもしれません。
タイパ(タイムパフォーマンス)、コスパ(コストパフォーマンス)を重視する現代社会においてはリニア新幹線という乗り物はニーズがあるんでしょうかねえ。 

営業運転は2030年代にずれ込むでしょう。その時に果たして僕は乗りたいと心変わりしているだろうか?
恐らく10年後も僕は東京駅で駅弁を買って、横浜を過ぎたあたりで食べ始めるような旅をしているような気がしてならないんですが…。(今の新幹線で) 

京都、大阪、神戸まで行く場合、名古屋で乗り換えなくてはならず、
「面倒くさい」ってならないかなあ。
それならずっと座っていけるのぞみでいいやって思いますもん。 

そもそも「速い」ってことが正しいのでしょうか。
別に大井川の水がとか、環境がどうのこうのという議論に参加することはしません。 

移動時間を短縮することだけを追い求めることに「何か違うんじゃないかなあ」って思ってしまうんですね。
別に鈍行列車を推奨しているわけでもないわけで、今のこだま、ひかり、のぞみで不都合はあるんだろかと思っているだけです。 

リニアを全国津々浦々に張り巡らせることはないでしょうが、東京-名古屋間に開通させることで劇的なメリットがあるとすれば果たしてそれはなんだろう? 

「ここまで進んだんだから途中でやめることはできない」
といういつもの話のような気がしてなりません。 

落ち目の日本を一発逆転の起爆剤で元気にしようという話であれば、もう勘弁してくださいなんですけどね。 

もう一つの視点でいえば、
「便利になることは働く人をそれほど幸せにしない」と思っています。

平成生まれの人には分かってもらえないかもしれませんが、昭和の人には分かってもらえるかも。 
これは長くなるので別の機会に。



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