独り言


2023.04.28  ChatGPT
対話型人工知能とも言われている便利なツールらしいのですが、経済雑誌なんかで特集されている記事を読むと確かに便利な代物ですね。
まだ正確性に欠ける部分もあったりするそうですが、そこはAIの技術により改善されていくものと思われます。 

これは学生の宿題やレポート作成に大いに活躍しそうで、この取り扱いには大学側も苦慮しそうです。
また、企業や自治体でも色んな企画書や資料作成には生身の人間より立派なものができるんじゃないかと期待されています。
国会答弁にも使おうっていう大臣もいらっしゃるくらいですから。
 

でもね、それって自分の(人間の)無能さをさらけ出すことにならないかなあ。
ある質問を入力すればそれなりの回答がすらすらと出てくる。
それをそのまんま(一部手直しして)出してきて、さも自分が作ったように見せかけて、自分は仕事のできる人間だとアピールする。
「君の作る文章は凄く理路整然としているけれど、実際に会って話してみたら案外だったね」
って言われたら悲しいじゃないですか。 

AIの作る文章はどこかに出典(オリジナル)があって、それを学習することによってきちんとした文章にすることになりますね。
人間だって、自分がこれまでに学習した事を頭の中の引き出しから引っ張り出して文章を作成します。
また、過去の事例や他人が発表したデータを参考にしたり、それこそネットで検索して自分の文章として皆の前で発表したりするんですよね。
だからChatGPTも人間もやっていることはそう大して変わらないのかもしれません。 

便利になるということは人間が楽になることでもあるんだけど、別にその人じゃなくても良いよっていうことにも繋がるんじゃないかと思っています。
「それは君の独自の考えじゃなくて、君はAIを操作しているだけでしょ」
AIが文章を作成しているんだったらもっと人件費の安い人で充分だよね」
って言われても仕方のないことだと諦めることができるんだろうか。  

会社の会議の場で、上司から
「この計画の見通しはどうなんだ」って聞かれたら、部下は
「お待ちください、ChatGPTに聞いてみます」とか言って、パソコンに入力すると、
「現在の世界経済の状況からは見通しは暗いと考えられます」なんて答えがあったりして。 

国会の答弁書もChatGPTに任せておけば官僚の残業時間も激減することでしょう。
「明日の国会で何だかうるさ型の野党議員からこんな時間に質問が来ちゃって」なんていうトラブルにも即対応できるんだから。
でも、都合の悪い事実が明らかになったりするハプニングもあったりしてね。 

国会にも導入するとなれば、国会答弁にわざわざ大臣が出席しなくても良くなるんじゃないかな。
質問する議員さんと答弁を読む担当者がいればいいだけです。
そこに丁寧な説明もChatGPTがやってくれたら万々歳です。岸田さんよりも丁寧でわかりやすいかもしれません。
何よりも誠実なのがグッド。 

患者さんでも、自分の病気についてChatGPTに聞けば別に長い待ち時間を使って病院にかからなくても正しい答えが得られるかもしれないんですけど。 
自分は医療に携わっている身ですが、業務の処理能力、計算力、語彙数、文章作成能力なんかはAIに太刀打ちできないけれど、
人間がどれだけ人間らしくいられるかはやはりその人の心の持ちようかと思っていて。

AIにはない考え方、優しさ、気配り、価値観の共有、損得にとらわれない態度など。
臨機応変な対応(時に優柔不断だとか朝令暮改だとか言われるけれど)というのは一人一人の患者さんに向き合う中で育まれたものです。 

問診を打ち込んだら適切な診療科に案内され、必要な検査を指示され、検査を受ける。
その結果を入力すると診断が出て、適切な治療法が提示される。
説明もAIがやってくれて難しい質問にもちゃんと答えてくれる。
手術ならロボット手術が主流になっていて、服薬ならば機械が袋詰めしてくれる。
カウンセリングも対話式のAIなら得意でしょう。
そこには生身の医師や薬剤師は出てきません。
そんな時代が近い将来、来るんだろうか?

2023.04.22  選挙
GWを挟んだこの1ヶ月間というのは1年の中でも最も好きな季節です。
カレンダーを見ながら休みの予定を埋めていき、仕事もなんとなく余裕があったり(ただ単に暇なだけ)、心と体がリラックスできるんですね。 

牛久市でも龍ヶ崎市でも統一選挙戦が真っ盛りです。(明日が投票日)
当事者、関係者の方々はとても大変だと思いますが、利害関係のない有権者にとってあの選挙カーからの名前の連呼にはうんざりしています。
4年に1度の選挙なんだけど、その候補者がどんな思想、信条を持って立候補しているのか伺い知ることは困難です。
地域に根付いて活動をしたり、講演会をしたり、それこそ膝を突き合わせてお話をしているのであればその為人が判るってものですが…。
選挙の時だけ白い手袋をはめて、笑顔を振りまいて名前を叫んでも全く効果はないと思うんですね。
だから街頭で演説をしている候補者は印象が違います。
話している内容をじっくりと聞いたわけではないので、本当のところはわかりませんけどね。 

選挙公約では「住みよいまちづくり」とか「子育て支援を拡充」なんていうのがよく挙げられています。
何となくぼんやりとしていて、万人受けするような公約なんですね。
もう少し具体的に、実効性のある政策を語って欲しいんですけど。 

もう、この人が議員さんになったらバラ色の未来が待っているかのようなセリフが次から次へと出てきます。
でも現実にはそんなことはなくて、課題は山積みです。 

「ここまではできますが、それ以上は無理です」
「これを実現するためにはあちらの予算については我慢してもらう必要があります」
「私の専門分野はこの事業です、4年間はそこに注力してまいります」
なんてことを言う人に対して、僕は誠実な人だなあって思いますもん。 

「巧言令色鮮し仁」っていう諺があるじゃないですか。
「あれもやります、これもやります」っていう人ほど結局は何もできなかったっていうこともあるわけで。 

ただ、無投票や定員割れにならなくて良かったです。

2023.04.16  学会ウィーク
4月というのは本当に素敵な季節です。
一杯分の新しいコーヒー豆を挽いて、この前買ったばかりの新しい靴を履いて、新緑の中、車を飛ばしてクリニックへ着く。
日曜日の朝、まだ少し冷たい空気を吸ってちょこっとだけ勉強したり、掃除をするんですね。 

今週末はいつもの内科学会です。
日本のどこで開催していてもウェブで参加できるので本当に便利になりました。(ハイブリッド開催だから)
参加費さえ払えば好きな時間に見ることができます。 

他の講演会とは違って、「見たよ」という確認も求められないので楽ちんですね。
前回の教育講演会では「何時何分、確かに見てますよ」のキーワードが求められ冷や汗をかきました。 

それに今年は診療がびっちり入っていて、遊びに行く予定もなかったので診察室できちんと見ることにしました。
(朝、スタバに寄って珈琲を買って、患者さんに頂いたおやつを食べながら)

2023.04.08  国際卓越研究大学
研究力強化のため10兆円規模の大学ファンドの計画で、ここに10校が応募したというニュースについて。
予想通り旧帝大に有名私立大学の名前がありました。(ここに慶応がないのは意外) 

ニンジンをぶら下げて手を挙げさせるやり方って、学問や研究を馬鹿にしちゃいませんか。
研究にはお金がかかるから支援しましょうっていう考え自体は悪くないと思っているんですがね。 

10校の応募の中から数校に絞るというものですが、競争させ、評価、そして査定するというものがどうにも気に食わないんですね。 

さて、誰が、どんな基準で評価、査定するんでしょうか。
そして、その判断は果たして正当なのか、妥当なのかっていうのが問題だと思っています。 

同じ研究テーマで10校の中から選ぶ?
そんなことはないでしょう。
各大学は色々なテーマで研究しています。
化学、物理、生物、医学、天文学、工学など、多岐にわたる研究が行われていることと思います。
その中から、こっちはOK、あっちはダメとどうやって選択しますか? 

5年後に投資した金額を回収できるようなテーマ?
それとも50年後、100年後の人類にとって役に立つテーマ? 

世界が挙って研究している最近話題のテーマ?
それとも今は全く注目されてない、海のものとも山のものとも分からないようなテーマ? 

これをどうやって評価するんだろう。 

例えば、オリンピックの金メダリストの陸上100メートル、マラソン、砲丸投げの3人で誰が最も優れているかを選ばせるようなものって言ったら的外れかなあ。 
それと同じように化学の分野と物理の分野のトップ同士を比べるのってナンセンスでしょうに。 

競争させて評価する、査定するという作業で最も楽なのは、基準が単一のものですよね。
同じ土俵に立たせて一つの基準で競わせる。
例えば国内の学生を英語圏の国に留学させる時、TOEICの点数で順位をつけるのであれば基準も明確で簡単です。
成績上位の者から選べばいいんだから。

しかし、みんながやらないもの(その専門家がいないもの)を研究テーマに選んだ場合、果たしてそれを評価することなんてできるんだろうか?
それが先進的だとか、画期的だとか、先見の明があるとかを判断する材料がないんですよ。
もしかしたら全く外れかもしれないけれど、実は凄い研究だったとか、そんなことってノーベル賞を受賞するような研究ではよくあることですよね。 

「この分野ではアメリカのどこそこがやっているから」とか、「中国の勢いが凄いからうちも負けないように」というような理由で
後追いで研究費をぶち込むような馬鹿な真似はしないとは思いますけど。

だって、そんな二番煎じ、三番煎じの研究テーマでは先行集団に追いつけてもその分野のトップには立てないように感じています。 

取り敢えず東大、京大、東京科学大(医科歯科と東工大が合併したところ)、阪大あたりは当確かなあ。
私立も入れなくっちゃってことで早稲田が入ってくるかも。

我が母校ですか?
十両が役力士に戦いを挑むような感じじゃないかなあ。伝統とか格というものが違いすぎますよ。 

ただ、「選択と集中」っていうやり方は多分うまくいかないと思っていて、
何年か後に、「あの時の10兆円で何ができただろう」と回想する日が来なければいいと切に願っています。

2023.04.01  新人そして新年度
3月からスタッフが入れ替わりました。
今回の職員募集に際し、ハローワークや人材紹介会社にもお願いしましたがかなり苦労しました。
とても良い人が入ってくれたので一安心。ただ、一から教育する現有スタッフは大変で、何とか一人前になって欲しいですね。 

医療事務という仕事は本当に多岐にわたります。
コンビニ店員もマルチタスクで大変ですが、クリニックの事務さんも負けず劣らず色んな業務があります。

ただ単に受付と会計をすれば事足りるだろうっていうわけではなく、掃除もするし植物のお世話もするしね。
取り敢えず電話応対が大変です。
健診の申し込みに予防接種の予約の調整、行政や患者さんからの問い合わせに他の医療機関への連絡の際も医療保険制度をはじめとする医療の知識がある程度必要なんですね。
となるとレセプトコンピューターを触るなんていうのはまだまだずっと先のことになりそうです。


これまでも医療事務の専門学校から学生さんが研修に来てくれていますが、彼女たちは2年間の勉強をして現場に出ていきます。
それを高々23ヶ月で一人前にしようなんてちょっとおこがましいのかもしれません。

もちろんコミュニケーション能力が重要なのは言わずもがなですけど、そこは大丈夫。 

看護師さんも新人が入職しました。これまた過去の経験なんて本当に役に立たないんですね。
科の特性、電子カルテか紙カルテかの違いもあるし、処置の手順や流儀っていうのもクリニックによって違いますから。
まだまだ不慣れなもので、うちのシステム(かなりアナログなので)に順応できるようになるのは時間がかかるかも。 

桜は満開、ペナントも開幕、行きつけの飲み屋さんに電話すると、
「今日は一杯なんですよ」と珍しくお断りのお返事ときたもんだ。
結局、歩いていけるところで孤独メシを済ませてのんびりと。 

一応、独自予想でもしましょうか。
パリーグはオリックス、ソフトバンク、西武、ロッテ、楽天、日ハム
上位2チームの力は抜けていると思います。
投手力のオリックス対打撃のソフトバンク。
オリックスは言わずと知れた由伸、宮城、山岡の柱に強力な抑え陣が揃っています。
吉田の抜けた穴は大きいのですが、そこを森がどれだけ埋めてくれるかですね。
ソフトバンクは近藤が加入して打線の厚みが増しました。
千賀の抜けた穴が大きいように感じましたので2番手にしました。
勢いに乗れば打線の良い西武がここに割って入れるかというところ。

下位3チームはAクラス狙いが精一杯と思います。
ロッテに関してはお誘いを受けているので今年は観に行くかも。
佐々木が1年を通してローテーションを守ってくれて、10個くらい貯金を作れるならAクラス入り。
楽天については先日オープン戦を観に行きましたが打線が少し弱いかな。
日ハムについては戦力的にはまだまだこれからのチームでしょうか。投打共に力不足、役者不足ですね。 

セリーグは阪神、横浜、ヤクルト、中日、巨人、広島
岡田監督がアレを手にして宙に舞うことでしょう。投手力は元々良いので大きな連敗はないでしょうし、打線も上位から下位まで切れ目がなくなってきました。
対抗は横浜。打線は阪神と遜色ないし抑えも強力なので、先発の駒次第かな。
ヤクルトは3年連続で中継ぎ陣が好成績を上げられるかどうかがポイントでしょうね。
村上を中心とした破壊力は上位2チームと同等か、それを上回るんでしょうけど。

下位3チームは上位と比べかなり戦力的に見劣りしますね。
巨人はやはり投手力が弱いです。
大型連敗はあっても連勝するイメージは湧きません。打線は穴が多すぎるように感じています。
チーム全体で攻略するというより個人の力に頼る面が見受けられるんですね。
広島も投手力がポイントですね。打撃陣もちょっと小粒だし。
下位予想の3チームの中では立浪中日に期待しています。
積極的なトレードで血の入れ替えを行いました。先発陣は盤石、中継ぎに課題(亡命しちゃったかもしれないロドリゲス)はありますがあとは打つだけ。
外れても責めないでね、答え合わせは10月に。



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