独り言


2023.01.28  寒い
今週は本当に寒かったです。
テレビの言ってることはいつも大袈裟なんですが、今回ばかりは「疑ってすまんかった」です。 

発熱外来と称して、一日に二回、駐車場での診察に出向くのですが、尋常じゃない寒さでした。
「身を切るような寒さ」っていうのを久々に(初めて?)体感しました。
ただ「身を切る改革」というのはまだお目にかかっていませんけどね。 

初めてと言えば、コロナとインフル同時感染という患者さんもいらっしゃいました。
話には聞いていたのですが、今週だけで3人も。
また、2回目のコロナ感染という患者さんも結構いるんですね。
「この前かかったから今回は違うんじゃないかなあ」と高を括っていたら、
「あれ、コロナじゃん」というケースも。
最短は4か月というインターバルでした。 

選抜高校野球も出場校が決まりました。
昨年のような不可思議な選考もなく、まあ順当な結果でしょうか。 
優勝候補は大阪桐蔭、広陵、仙台育英あたりかな。
これに東邦が絡んでいけるかというところが焦点となりそうです。 

侍ジャパンのメンバーも決まって、中居君の元気な姿も見られてまずは何よりです。
メンバーを見ると過去最強の布陣のように映ります。(不安は監督だけ)
無事に(順当に)アメリカに渡れるよう期待しています。

2023.01.21  教育のこと
1月も20日を過ぎてしまい、とっくに新年の気分はなくなっているのですが、1か月前の慌ただしさが凄く遠い昔のように感じられています。
僕は今の時期が最も寒いと感じているのですが、あと2週間ほど我慢すれば春になります。
それに夜明けが少しづつ早くなってきていることもグッド。
あとはこのまま積もるような雪が降らなければ最高です。 

今週あたりから私立高校の受験が行われています。
先週は大学の共通テストもありましたが、子育ても終わりましたので全く無関係なイベントになってしまいました。
以前は新聞に試験問題が出ていれば、
「どれどれ、少し解いてみようかな」
とチャレンジしていましたが、今では見向きもしなくなってしまいました。
実は全然歯が立たんのです。 

そういえば、コロナが始まったころには学校の新年度を4月から9月にしようという話が持ち上がっていましたがいつの間にか消失してしまいました。
ああいう抜本的な制度の変更はどさくさ紛れにやるのではなく、きちんと社会的なコンセンサスを得て進めなくてはならないと分かったのではないでしょうか。
特に教育や医療などの社会的インフラはある日突然制度を変更するということには向いていない、と言うか、「やっちゃいけない」ものだと思っています。
その辺は保守的であることがシステムの永続性、堅牢性を保てると考えています。 

何が何でも改革したい、規制改革だって声高に主張する人がそういう組織のトップに立つことほど不幸なことはありません。
特に教育行政に携わるお役人や政治家さんはご自分が受けてきた教育に対し、憎しみと言うか恨みでもあるように見えるんですね。
だから、先生に対する敬意というものが見られないし、これまでの教育をまず否定するような政策を打ち立ててきます。

上意下達、システム(指導要綱)に乗っけて画一的に教育すべし。教師による自由な発想、創意工夫はもっての外。
書類や会議、家庭の問題や部活指導に追われ、残業代は雀の涙(働かされ放題)、挙句にメンタルの不調を来すのは当然かも。
昨今、先生を志望する学生さんが減っているというのも無理はないかと。 

文科省が「まだまだ改革が足りないんだ、教育者への管理と指導をすることで日本の教育は良くなる」とでも思っているとしたら、
益々日本の教育の未来は暗く、知的水準は低く、世界での地位は下がっていくように感じています。

2023.01.14  薬価
医療機関を受診して薬局などでお薬をもらう場合、先発品よりジェネリック品の価格は低く設定されています。
だから政府は積極的にジェネリック医薬品をもらうように誘導しています。
これは随分前から推し進められている政策で、増え続ける社会保障費を減らす目的で理にかなったものですよね。

これに加え、薬価改定という制度があるのもご存知だと思いますが、通常、改定されるのは下げることが既定路線です。
決して薬価が上がることは想定されていません。
新薬の場合も最初は高く、年々安くなっていきます。 

薬価が下がることで患者さんの負担は確実に減ります。
これは消費者(患者さん)にとってはとてもありがたいことですね。 

しかし、物価はどんどん上がる中でお薬の値段がこのまま下がっていくとしたら…。
製造メーカーの収入はどうなるでしょうか。
110円のお薬が9円になってしまう、そのうち8円、7円と下げられてしまう。
これまでと同じだけ作って売っても儲けが少なくなる、そして採算が合わなくなるという憂き目にあうわけです。 

メーカーの立場に立って考えてみましょう。(経営面だけを考えた場合ですよ)
とてもいい薬で長年医療に貢献してきたけれど全然儲けにならないよ」「生産ラインの維持コストや人件費を考えたら割が合わないよなあ」
「原材料費も上がっているしなあ」
という状況になってきます。

「もう作るのをやめちゃおうか」
という経営判断が出ても不思議じゃありません。
 

実際、医療現場でもそういう昔ながらのお薬があります。
メーカーから正直に「薬価が安すぎて令和○○年●●月をもって供給を停止します」というお知らせもあるくらいですから。
理由は明確にされていなくとも市場から撤退していったお薬はいくつかあります。
「えーっ、結構いい薬で患者さんにも好評だったのに、なくなっちゃうの」っていうことがままあります。 

今では風邪薬、胃薬、鎮痛解熱剤なんてものは近所のドラッグストアで買えます。
ロキソニンやPL顆粒やカロナールなどは医療用もあるし、市販用(OTC製剤)もあります。
昨年はそういった医療用の解熱剤、感冒薬が軒並み品不足となりました。現在も咳止めや抗炎症剤が不足しています。
どれもとても安いお薬なんですね。 

医療用は公定価格です。
市販用はメーカーが自由に価格を決められます。 

ここからは眉に唾を付けて読んでくださいね。(僕の陰謀論かも) 
自分が製薬メーカーの経営者だとしましょうか。
生産ラインは医療用と市販用があった場合、どっちを優先しますか? 

国は医療費を減らしたいと考えています。
国民にはできれば医療機関を受診せずに、ドラッグストアで薬を買って欲しいと願っている。(セルフメディケーションで医療費の還付もありますから)

その思惑が合致すれば…。

医療用の薬不足が未だに解消しないのは何故でしょう?
昨今の薬不足の原因として、ジェネリックメーカーの不祥事(行政処分を受けたこと)により他のメーカーにしわ寄せが出たと発表されていますが、
これを素直に受け入れることができないんですね。

また、漢方薬についてはコロナ禍で中国からの生薬の輸入量が少なくなったという影響もあるらしいのですが。
 
安い薬を作るのに新たに生産ラインを作って、人を雇って…、うーんなかなか気が進まないんじゃないのかなあ。 

メジコンやトランサミンが枯渇するほどのコロナ患者さんがいるんだろうか。
数年前インフルエンザが猛威を振るっていた頃でも潤沢にあった麻黄湯や葛根湯が今では全く出せなくなってしまうほどコロナ患者さんが増えているんだろうか。 

原材料費や物流コストの上昇、賃上げもしなくちゃならないので医療用製剤も値上げせざるを得ませんという
製薬メーカーの悲痛な叫びはとんと聞こえてきません。
だって、自分の意思で価格が決められないんだもの。お国が決めるから。 

医療費を減らす方法は
薬価を下げる
 ↓
作るだけ損するからメーカーが撤退する
 
医療用製剤がなくなる
 ↓
薬がないから国民は高い市販薬を買う
 ↓
メーカーは市販薬で利益を得ることができる 

メーカーも国もウインウインってことで。 
薬価を下げることで国民は自己負担を減らすことができますが、保険の効かない市販薬を買う羽目に陥らないかと危惧しております。 

全くの見当違いの妄想かもしれませんけど…。

2023.01.08  5000
月に5000円くれたら子供を産もうと思うか?(東京の小池さんのプラン)
うーん、どうだろう。
単純計算して、1年に6万円、18歳までもらうとして108万円か。
コスパ、コスパ(今はタイパが重視されているそうで)の若者がこの金額をコスパが良いねって思うかなあ? 

いかん、これは子供を持つことへのご褒美と考えるべきなんでしょうね。
やらないよりは一歩前進だと思いますが、
その前に結婚しない、できない若者へのサポートが疎かになっているんじゃないかと感じています。 

少子化って今に始まったわけでもなく、ずっと前から指摘されていた課題です。
今さら「異次元の少子化対策」って大風呂敷を広げたってなんか冷ややかに眺めています。 

「オオカミが来るぞ」、「オオカミが来るぞ」って言っているのに何の対策もしない村人に対して、
次第に「オオカミが来ればいいな」って期待し、本当にオオカミが来た時に、「それ見たことか」って思うのが人の常ですもん。 

 

お正月から既に1週間が過ぎました。
振り返ってみると、今回はテレビの視聴時間がこれまでの半分以下になっていたように感じています。
一緒に観る人がいなくなったというのが一因でしょうね。 

その代わり、読書時間が多くなって、アンソニー・ホロヴィッツの「殺しへのライン」、
ホリー・ジャクソンの「優等生は探偵に向かない」など、計4冊を読破。

別府の温泉ホテルに行ったり、これまでとは違う年末年始を過ごしておりました。

勿論、紅白は一秒たりとも見ずに「孤独のグルメ」を見ておりました。
また、母校が帝京にコテンパンにやられた大学ラグビーの準決勝の試合も見ました。(京産対早稲田は好ゲームでした)
決勝は順当に帝京が勝ちましたね。
ちょっとレベルが違うというか、力の差が歴然としていました。 

今年はラグビーWC、野球のWBCが開催されますので非常に楽しみです。

2023.01.05  コールの嵐
あっという間の年末年始休暇でした。
帰省中は天気が良く、暖かくて、昼間は暖房が要らないくらいの陽気でしたから。 

当院は今日(15日)までがお休み期間でした。
これまでもGWやお盆休みや正月休みなんていう時には、県や市から、
「おたくはいつからいつまで休むんですか?ちゃんと報告しなさい」という通達があります。
だから、こちらもちゃんと休診情報を届けているわけです。
特に発熱外来をやっていることもあり、診察をしている、していないという情報は患者さんにとっても重要ですよね。

「ところが、何と」という状況が…。

1日の朝8時過ぎに、「昨日から熱があるんですが、診てもらえますか?」という電話がかかってきました。
「お正月なんでお休みなんですよ」と答えまして、これはご愛嬌。
2日、3日もちらほらそういった問い合わせがかかってきたんですね。それでも10件前後でした。
3が日って基本的に個人の医院は休みで、大きな病院くらいしかやってなくて、それも救急対応のみです。
その昔、正月の日直業務をやっていた時には100人以上診ることもありましたからねえ。
今年の救急当番の先生方は大変だったと思います。


4日は水曜日、社会も動き出してきますがうちはまだ休み中。

少しは覚悟していたんですよ、それでも。
そしたら朝から電話が鳴りっぱなし、実家の母も

「大変やねえ、そんなに熱を出している人が多いん?」とあきれ顔でした。
電車や飛行機での移動もあり、携帯の電源を切っていた時間もありましたが、この日はトータルで60件以上。
その8割以上の対応をしましたが、とても疲れました。
「どこもやってないんですよ」とか、「発熱外来はもう一杯って言われたんです」とか。
どうしてあげることもできず、「ゴメンナサイ」でした。

そして、5日も朝から鳴りやまず。 

「今日は診療していますか?」
ではなく、
「発熱外来の予約をお願いします」
なんだもん。
「生憎、今日は休診なもので」
って言っても、
「発熱外来をやってるって書いてある」
と言う患者さんがいまして。 

そこで、県や市への休診情報はまるで生かされていないんじゃないかって思ったわけです。
何のために情報収集してるんやろか、集めることが目的化してて、利用するという意識がないんとちゃうかって。 

明日(6日)から始めます。



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