独り言


2022.02.27  捨てる勇気
昨日の午前の発熱外来は珍しく閑古鳥が鳴いていまして、思いのほか早々と店じまいできました。
「おっ、コロナは終息しちゃったかな?」なんてこれっぽっちも思いませんが、午後からはいくらかのんびりできたことは確かです。
そして、夜は久々の首都高ドライブへ。 

2月があっという間に終わります。
家を出る時は薄暗いのですが、クリニックに着く頃にはライトが要らないくらいになりました。
そろそろ気温も上がってきて欲しいですね。 

11月の終わりころからでしょうか、毎日マフラーと手袋をつけて通ってます。
今使っている手袋はもう何シーズン使ったんだろう?
まだ西武がつくばにあった時、ちょっとばかし高くて、「自分へのご褒美」として購入したものでした。
愛着があって、手にフィットしていてお気に入りだったんですが、
とうとう右の中指のところが裂けてきまして、今シーズンでおさらばしなくちゃならないかも。 

今使っている財布も多分10年は経っていると思います。
古くても愛着が沸いてくると捨てるに捨てられなくなるものです。 

今の携帯だってもう何年も同じものを使い続けていて、子供に
「スマホに代えるからあげるよ」と言われてもらったものです。
彼是10年以上経ってしまいました。
そのうち3Gサービスが終了するのでそこが買い替え時なんでしょう。 

何とかと畳は新しい方がいいと言われていますが、古いものも大事に使っていきたいですね。 

さて、先週からコロナワクチンを打っています。
皆さん、時間を守ってくれていますので非常にスムーズに進んでいます。
それに加え、3回目の接種ですので、予想される副反応なんかもきちんと理解されていて、僕が改めて滾々と説明する必要もないというのもスムーズに進む理由かと思います。 

ワクチン接種の時間は一般診察の患者さんにはどうしてもご迷惑をかけてしまいますが、どうかご勘弁を。

2022.02.19  注視
来週から当院でもコロナワクチンの接種が始まります。
一応、練習をしたんです。接種をスムーズに進めるためのシミュレーションっていうものを。
うまくいくかどうかはやってみてのお楽しみです。 

冬季オリンピックもそろそろ終わります。
結局、テレビでは殆ど見る機会はありませんでした。
クリニックではスポーツ新聞を取っているので、情報としては目に入ります。 

個人的にはオリンピックには愛想を尽かしていて、視聴ボイコットしていました。
しかし、時には薄目を開けてチラチラ見ていたかも。
最も長く見たのが男子アイスホッケーのアメリカ対カナダ戦で、2ピリオド分くらいだったかな。
やっぱり、ちゃんと得点が入ったうえで勝敗が決まる競技っていうのは面白いです。
タイムや距離で順位が決まるものは分かりやすいのですが、一方採点競技っていうのはどうもいかんです。
採点者の主観が入り込むもの(公正に判定しているとは思いますが)っていうのは僕の性に合わないんですね。  

そういえば、今回のオリンピックに際して、「外交的ボイコット」をしたらしいのですが、
連日、NHKをはじめとしてメディアでは連日オリンピックの放送をしていました。
国民はとても楽しくテレビの前で過ごしていたことと思います。 

ボイコットを行った意義、そしてその効果は如何ほどだったんでしょうか。 

一方、オリンピック期間中は専らウクライナの方が国際的には問題となっていたようで、
総理は「最大の緊張感を持って注視」されていたようですが。 

見てるだけかい! 

聞くだけ、見るだけ、しかし、黙して語らず。
存在感は益々薄まっていきますよ。 

そこで、地球儀を俯瞰する外交を得意とし、プーチン大統領とは何回も会って、
「ウラジーミル」と呼ぶくらい親密な関係を築いたあの人にご登場願ったら如何でしょうかねえ。


「ロシアへ電撃訪問」でもすると、世界平和にも貢献できると思ってますけど。
武力による解決より外交を介しての解決を誰もが願っていますから。
その暁には、再々登板の道が…。

2022.02.12  その手もあった
世間では3連休ですが、うちは土曜日が半ドンの、なんちゃって3連休です。
半日だけ頑張ろうって気合を入れて臨んだわけですが、やっぱり疲れました。 

発熱外来が長引いて昼食にはやや遅い時間になりましたが、いつものお蕎麦屋さんに行ってまいりました。
ワンパターンじゃつまんないということで、今日は変化球勝負で天ざるを注文してみました。
天麩羅は胃もたれするのでこれまでは積極的に注文してきませんでした。
でも、今日は朝から何も食べてないし、疲れたしっていうことで。

しかし、僕の周りは何故か天丼率高し。
「天丼でご飯少なめね」と注文してるおじさんや天丼&ざるそばという組み合わせの人もいて…、
今後参考にさせていただきます。(天丼、美味しそうだったんだよなあ)
  

昨日の建国記念の日は久々に映画なぞ観てまいりました。
昨年夏以来、約半年ぶりでした。
やっぱ、ここは「ドライブ・マイ・カー」でしょ、ってことで。
村上春樹さんの原作も読んでいて、結構忠実というか、村上テイストがふんだんに組み込まれていて良い作品でした。
3時間もあっという間に過ぎてしまい、しかし最後は何故か韓国。
このあたりの解釈はちと難しかったです。 

「正しく傷つくこと」
村上作品ではよくあるテーマであります。 

2月ともなると何かと慌ただしくなってまいります。
何のことかというと、ペナントに向けてのチケットの予約が始まるんですね。
「そうか、春はそこまで来ているんだ」という気持ちになってまいります。
そして、今年は久々に名古屋への遠征にも出かけたくなります。(密かに立浪監督には期待しているもので) 

また、クリニックでもある程度年間の予定も固めておかなくてはならず、
「先生、夏休みはどうするんですか?」
というプレッシャーも受けるんですね。 

皆さん、夏のご予定のあるなしに関わらずやはり気になりますよね。
まだ半年も先の事ですよ。
早割りの航空チケットでも取るおつもりでしょうか?(実は自分の事だったりして)

2022.02.10  FAX地獄
最近、FAXが大活躍しています。
医師会からのお知らせをはじめとして、製薬メーカーからの講演会のお知らせ、検査会社からの結果報告書、人材派遣会社からの案内(いい人いますよって)、
格安
パソコンやお弁当などの販売に至るまで、受け取る量(枚数)が多いんですね。
生憎、うちのFAXは旧式ですので紙に出す出さないの取捨選択ができず、来るものは拒みません。
「こんなん、いらんかったんや」と言ってゴミ箱にポイすることになるのが殆どですが。 

しかし、最近ではこちらから送信するケースが増えてまいりました。
その殆どは保健所や医師会宛てのものです。

時代はIT全盛なんですが、医療業界においては重要なやり取りはFAXが中心となっています。
これまでも病院に患者さんの診察や検査のお願いをする時はずっとFAXでやり取りしていました。
「病院からまだ予約のFAXが届かないよ、もう一回連絡して」なんて言ってる声を待合室でお聞きになった方もいるかもしれません。

それに加え、最近ではコロナ陽性者を診断した時には保健所にお知らせする必要があり、これ全部FAXなんですね。
こんなのFAX番号を間違えたら大変なことになりますよね。
だって、どこどこの誰誰さんがコロナ陽性になりましたっていう報告書をFAXで送るわけですから。
県からは「FAXを送信したら必ず確認の電話を入れろ」、「夕方6時過ぎたら翌日ね、日曜、祝日はいないから」
って言われていまして、僕も事務さんも「早く、早く」って。
仕事は増える一方です。 

流石に簡単な申請書の提出なんかはウェブでできるようになっていまして、わざわざ保健所に赴くことがなくなっています。 
しかし、FAXはこれからも必要な、そしてとても便利な機器だと思っています。少なくとも僕が生きている間は(笑)。

2022.02.05  推しワクになびかない高齢者たち
2月に入りました。受験シーズンでもあります。
うちにも試験を受ける子供がいましたが、コロナを家に持ち込まないように、持ち込んだとしても移さないようにと食事は別々、会話や接触は控えておりました。
「ただいま」、「おやすみ」のたった二言で一日が終わる日があったんですね。
今週でそんな生活ともおさらばです。 

学校や保育所での感染が判明すると、先生や生徒さん、そしてその家族もみんな巻き込まれてしまい本当に大変なことになります。
蔓延防止だか何だか知りませんが、飲食業者を締め上げる措置は本当に効果があるんでしょうか?
酒を飲んだ人が職場、家庭に持ち込んで、家庭内感染や職場内感染を引き起こしているという論理、
そして、飲食店を締め上げることで、現在学校や保育所など広がっている感染を防ぐことができるという主張は俄かには信じがたいんですが。

誰かを悪者にしないと気が済まない、犯人はよくわからないけれど、何もしないと「無策だ」と非難されることを恐れているように感じています。 

国がやるべきことは、「治療薬を十分量確保する事」、「ファイザー製ワクチンを手に入れる事」だと思っています。
治療薬については処方するのに非常に面倒な手続きがあって、ホイホイ出せる感じではありません。
ワクチンについてはいくらモデルナ製がいいですよって言われても、ファイザー信仰っていうのが多くの国民には植え付けられています。
モデルナ製は副反応が強い(モデルナアームや心筋炎になっちゃうとか)から嫌だって考える高齢者は一定数いますね。

それより、どうして政府はモデルナ推しなの?
「前回までファイザーだったから今回もファイザーで」
という希望者は当然います。
逆に、「今回はモデルナを打ってもいいかな」
という人もいますね。

その自由意思が無視される(意思が反映されない)というのがワクチン接種が進まない一因かもしれないと勝手に思っています。
閣僚には積極的にモデルナ製を打って、それを国民にアピールするようにというお達しが出るくらいですから。
小渕さんの「株上がれぇ」や菅さんの「カイワレ一気食い」みたいなパフォーマンスをやらなくちゃならないくらいモデルナ製は不人気です。 

結局のところ、「ファイザー製が全然足りないのでモデルナ製を打ってください、頼みます。」って正直に言えばいいのに。
その上で、
「何故ファイザー製のワクチンが足りないのか」
「今後どういうスケジュールで入ってくるのか」
「それともこのまま入ってこないのか」
なんてことを明らかにすれば国民も自分なりに判断するし、それにより自治体の混乱も大分収まると思います。
「もう、モデルナを打つしかない」って半ば諦めにも似た境地になるかも。
とにかくワクチンを打ちなさいって言われても、自治体や国民は不信感ばかりが募ってくるんですけどね。 

当院でも3回目のワクチンの接種機関になっています。
当初予定では、毎日18名の予約が入ることになっていましたが、ファイザー製のワクチンがないため、3月以降は開店休業状態です。
折角協力しようってスタッフも僕も手ぐすねを引いて待っていたのに…。 


2種類のワクチンを準備して、どちらにも対応することが望ましいのは当然です。
しかし、それによるトラブル(間違い)も当然起こり得ます。
ファイザーを打つべき人にモデルナを打っちゃった、その逆もあります。
2種類のワクチンの管理、スケジュールの管理、そういった諸々の作業は一般診療の片手間ではなかなか難しい所でもあります。(言い訳じみていますが)

普通、病院でも集団接種会場でも、ワクチンは一種類だけを扱います。
「集団接種はモデルナ、開業医はファイザーで」というお達しのもと、準備を進めてきたところでしたからね。 

例えば、市から「もうファイザーは入りません、モデルナしかありませんので、それでお願いします」
と言われたら、モデルナ仕様に切り替えるのですが。
今はファイザーが十分量供給されるのを待っているというのが現状でしょうか。 

 来ぬ人を まつほの浦の 夕なぎに
 焼くや 藻塩の 身もこがれつつ 
      権中納言定家(藤原定家)

それより今は発熱外来で連日大わらわです。



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