独り言


2020.12.28  最後の日
「どうして1228日の午前だけっていう、そんな面倒くさいスケジュールにしたの?」
という批判もなくはなかったのですが。

確かに、1226日で終わりにして1227日から13日までを休みにするという手もあったんですけどね。
今回のカレンダーの並びから考えると、14日から仕事を始めるのが普通です。
ただ、何となく「もう少し、お正月気分に浸りたい」という甘えが16日スタートになった理由かもしれません。
皆で大掃除というイベントも作らなくてはならないし、そこには半日を充てる必要があり、そこから逆算すると1228日の午前が診療最終日となったというわけです。 

半日だけ診療して、みんなでお掃除をして、注文してあったお弁当を食べて、一年の締めの挨拶をするといういつも通りの年末の風景がここ何年も続いています。
皆が帰って、一人残された診察室でぼーっとしてから帰り支度をする。
これも毎年おなじみの光景です。 

108つの鐘を突く頃になりました。しかし、それより10個も多い118個の嘘をついた人もいました。
呆れて、もうどうでもいいんですが、国会の会期中この嘘に付き合わされた議員さんたちには同情の念を禁じ得ません。
「野党がだらしないから」、「サクラよりもっと大事なことがあるだろう」という論調が蔓延っていましたが、もっとだらしないのは自民党の議員だったのではないでしょうか。

「総理、ホテルに問い合わせてみてくださいよ。そしたらすぐに判るんでしょう」
と進言した仲間は誰一人としていませんでした。
もしかしたら一人くらいいたのかもしれませんが、寡聞にして存じあげません。
恐らく、その方は次の選挙では公認をもらえなくなるでしょうね。 

こんな茶番劇にずーっと付き合わされ、大事な議題が議論も尽くされずにスルーされていったわけですから。
ただ、その方が都合が良かったかもしれませんけど。 

そして、今回全責任を一人でかぶって辞職した秘書っていうのは稀代の大悪党ということでよろしいでしょうか。
時の一国の総理大臣をだまくらかして、国会の場で嘘をつかせた挙句、みっともない謝罪会見までさせて、自分は100万を払ってそれでお終い。
ほとぼりが冷めたらまた安倍事務所に再就職するんだろうと予想しておきます。
あれだけ恥をかかせられたら普通は烈火のごとく怒って、損害賠償や名誉棄損の訴え…、なんて話になるかと思うんですが。
当人は知性も理性も人格も素晴らしいお方ですので、大きな心で許しちゃうんでしょうか。
 

部下に対して恫喝し、自分に対して異議を唱える者を冷遇して、忖度するイエスマンばかり集めた結果が今の政権中枢部の姿であるならば、
彼らが治めるこの国は来年もあまりいいことが起こらないように思えます。
 

それではまた来年お会いしましょう。

2020.12.26  3大ニュース
今年も終わりに近づいています。
今日はそれほど混むこともなく、普段通りの診療となりました。
インフルエンザも胃腸炎も流行らないし、皆さんの万全の感染対策が功を奏しているものと思います。 

今年も恒例の3大ニュースでもご披露しましょう。

では3位から。
コロナ感染がまだそれほど拡大していなかった頃(多分ね)、みんなで南の島へ行って参りました。
僕の本来の目的は、プロ野球のキャンプ取材(単なる見学)で、他のメンバーは観光だったんですね。
しかし、コロナの影響でキャンプは早終いとなって、僕もみんなと一緒にバスツアーに参加することとなりました。
楽しかったですよ。美ら海水族館でジンベイザメも見たし、古宇利大橋の綺麗な風景も堪能できて。
国際通りも外国人観光客が少なく、ゆったりした雰囲気を味わえました。

首里城は火災で焼失してしまったのが残念でしたが、南部もタクシーで回ることができて、2月の沖縄は正解でした。
前回は梅雨明け早々の真夏の石垣島、灼熱の太陽の下での観光は身体に相当堪えましたから。 

続いて2位。
コロナ関連での生活の変化かな。
診療もそうだし、日曜日の過ごし方もそうだし。
個人的にはYou Tubeの視聴頻度が高まったと同時に読書時間も増えましたね。
しかし、一番の変化は人の心だったと思います。
何か荒んだ感じというか、隠されていた本性が見えたというか、そんな場面に遭遇することが多かったように感じています。 

そして1位。
おめでたい話題です。
うちのかわいい看板娘が結婚、出産の運びとなったことでしょうね。
ある日、「先生、結婚することになりました」と報告を受けたんですね。
当然、そうなることは就職したときからわかっていたつもりでしたが、やはりびっくりしました。
自分の娘と同じくらいの女性がママになるんですから。
産休、育休のため暫くクリニックを離れることになりますが、是非、再び元気な姿で戻ってくれることを期待しています。

その間、代わりの人を募集することになったのですが、コロナのせいでクリニックで働いてくれる人が見つからず、かなり焦りました。
最初は余裕をかましていたんですが、残り1ヶ月になっても見つかりません。11月下旬に漸く面接にこぎつけたわけですが、いい人が来てくれて良かったです。

一方ではコロナの影響で失業する人が多いというニュースもあったのですが、医療機関への忌避感というのは極めて大きいと改めて感じられた今回のケースでした。
本人より家族からの反対が多いみたいですね。
 

診療は28日の午前で終了です。

まあ、なんだかんだ言っても時は誰にも平等に過ぎていきます。
そして、今年は多くの人に多くの試練を与えました。
僕も例外ではなく、まあそれなりに大変だったかもしれないですね。
下を見ればきりがないけど、文句を言って現状が改善するわけでもないですから。
家族が路頭に迷うこともなく、職員を解雇することもなく、来年も仕事を続けられそうなのが救いです。 

 いいことも やなことも 時が経てば
 忘れると言いながら じっと手を見る ♪♪ 「三日月ロック その3」 by  スピッツ

2020.12.19  墓碑銘
Go To事業の一時停止をしたにも関わらず、菅総理ご自身が5人以上で会食をしたことで批判を浴びてのコメントがまた秀逸でした。
「国民の誤解を招くという意味においては、真摯に反省している」 

そうでしたか、我々国民は今回も誤解していたんですか。二階じゃなく。
前総理にしても、「謝ったら負け」という考えに取りつかれてしまっているんじゃないかと、可哀想になってしまいます。
一言、「済みませんでした」と言えば、我々下々の者も、「まあ、しょうがないよね、関係各所と連絡を取ったりする上でも必要だよね。
最初から予定が入ってて、ずらせなかったんでしょ。」って少し多めに見てくれるかもしれなかったのに。

そんなことを全く言わずに、あなたたちが誤解しているだけだ、自分はちっとも悪くないっていう態度を取るから反発を招くんだと思うんですね。 

今年も残り2週間を切りました。
今年も印象深い方を失いました。個人情報が判らないようにしつつ一部を振り返ることにします。

墓碑銘(2020年版)
1人目
前の病院からの患者さんでB型肝硬変の方。
ウイルスは消えていましたが非代償性肝硬変のため肝性脳症や浮腫のコントロールに難渋していました。
ずっとご自身で運転して来られていましたが、昨年、「もう一人では来られません」と言って、自宅に近い病院へご紹介しました。
そこで入退院を繰り返していたのは息子さんから伺っていましたが、今年の初めに訃報を知ることになりました。
20年以上のお付き合いでした。
礼儀正しく控えめで、そして自分の意思をしっかり持った方でした。

2人目
これまた非常に義理堅く、真面目で、インテリジェンスの高い元官僚の方。
地区の世話役もしていましたが、決して威張ることもなく、常に感謝の言葉を口にしていました。
この方も前の病院から彼是20年以上のお付き合いでした。
前の病院時代も朝一番の診察、クリニックに移ってからも常に朝一番。職員が来る前から駐車場に車が止まっていました。
「先生、今日は○○さんがいらしてますよ。」
消化器系の疾患で通院されていましたが、元々あった心不全が進行してしまいました。自力で歩くことさえ辛そうでしたから。
病院の循環器内科の先生とは半年ごとにラブレター(診療情報提供書)を交換していましたが、今年に入ってからは受診されなくなり奥様からの喪中はがきで亡くなったことを知りました。

3人目
糖尿病の高齢男性。
奥様と娘さんと一緒に毎月受診されていました。
親思いの娘さんはややもすると、「厳しすぎるんじゃないかな?」って思うほど、父親の食事療法や生活改善に熱心に取り組んでいました。
彼は多少認知機能の低下もあったのですが、「娘は厳しいからねえ」っていう感じで、ニコニコと、しかしいたずらっ子のように舌をペロッと出して笑顔を見せてくれていました。
甘いものが大好きで、間食がやめられない憎めない方でした。

肺炎で入院した後は明らかに弱ってきていまして、一旦退院しましたが、再び肺に水が貯まって呼吸困難になったことで入院してもらうことになり、それが最期となりました。
奥様は元々小柄な方ですが、益々ちっちゃくなった気がします。 

メインは心臓疾患で別の病院に通院していて、こちらにはちょっとした風邪なんかで通院していたご婦人。
ご主人が甲斐甲斐しく奥様の面倒を見てくださっていました。お二人ともお洒落で、上品でした。
ドキドキする、苦しいと言っては受診するのですが、あまり有意な所見もなく、ちょっと困ることもありましたねえ。 

これまた心臓に持病を抱えたご婦人。息子さんが本当に良い方で、優しく、いつもお母様と一緒に診察室に入られ、自分のこと以上に母親の病状を心配していました。
全く突然の予期せぬ疾患を発症し、あっという間に亡くなってしまったとご報告を受けました。
親子の愛情という点では見習うことがとても多い方でした。
 

その他にもいらっしゃいますが、最後の方。
僕と同い年の男性。
どうして通院するようになったかは今となっては不明ですが、何かと大変な境遇で。

病気もそうですが、社会との関わり方という面でも。
病状の悪化のため専門の病院へ紹介してもすぐに戻ってきては(理由は色々とあって)そのままずるずると通院せざるを得なくて、「絶対、外来治療じゃ無理だよ」という状態でした。
結局、原疾患の合併症による心筋梗塞でお亡くなりになりました。
本人の努力、医療者の努力、双方に充分ではなかったんだろうなあ。



それにしても今週は寒かったですね。
「真冬並み」というフレーズを何度も聞きました。
「まだ真冬じゃないんだ」ってことを痛感させられたわけですが、本当の真冬への心の準備としては少しは役に立ったかも。
そして、今週は一足早いクリスマスケーキ(患者さんからのプレゼント)もいただき、達郎さんの「クリスマスイブ」も聴いたし、冬の準備は万全です。

2020.12.13  残り2週間
暖かい日曜日。どこにも行けず、鬱々としているばかりでは仕方ないので、庭の草むしりに年賀状書きをしてたらすっかり夕暮れとなっていました。
もうすぐ冬至ですもんね。

そろそろ今年のインフルエンザワクチンも終了を迎えようとしています。
ひと頃の賑わいもなく、淡々と接種していまして、昨日もほぼ時間通りに終了することができました。
在庫もまだありますので、希望される方はどうぞお越しください。


Go Toに関しては分科会の意見は殆ど無視状態の政府ですが、一旦始めちゃったらもう後には戻れない、戻したくないっていう事みたいです。
誰かが、かつてのインパール作戦のようだって言ってましたが、まあ、その通りです。
  ♪やめろと言われても (ヒデキー!!) 今では遅すぎた (ヒデキー!!) ♪    「激しい恋」 by 西城秀樹
         

コロナのワクチン接種が海外では始まりましたが、日本では来年の春頃からでしょうか。
ワクチン、ワクチンと言ってますが、同時に治療薬を開発してもらいたいものです。

インフルエンザは治療薬があることで、罹ってもそんなに心配はいらないって考えられています。
時には重症化して命を落とす方もいらっしゃいますが、多くはタミフル、イナビルなどで改善します。
今でもインフルエンザウイルスは根絶できていませんが、皆さんはこれとうまく付き合っているのでしょう。

コロナの場合は治療法、治療薬が確立されていないという点でインフルエンザより怖い病気だと恐れられているように思えます。
ワクチンを打てば完全に以前のような生活に戻れるのかというと、そんなわけにはいかないでしょうけど。
そして繰り返しワクチンを接種する必要があるとすれば…、考えただけでも眩暈がしてきます。
治療薬があれば、不安感もかなり解消するはずなんですが。そして経済も回復すると思います。

クリニックも年末に向けて準備を進めています。
先週、大掃除に入ってもらい、ワックスがけ、窓、エアコンの掃除も済ませました。
機器の定期点検、1年分の書類のまとめをしたり、コロナで遅れていた学校の内科検診も予定されていて、あと2週間はせわしなく過ぎて行きそうです。

それと、先週から新しい事務さんが入ってくれています。しかし、こんな時ですから歓迎会も忘年会もできずに申し訳ないですね。

2020.12.06  モザイク
街頭インタビューでのことです。
「今年の年末年始は帰省や旅行をしますか?」
の問いかけに、町の人が回答する場合、モザイクをかける人とかけない人がいます。

「今年は家にいます」と答えた人は全員モザイクなし。
しかし、「帰省します」、「家族で旅行します」と答えた人は何故かモザイクが大半。

さて、これは回答した人の希望なのか、それとも局側の配慮なのか。

回答した人の希望であれば、少し後ろめたい気持ちがあるんでしょう。まあ、仕方ないですよね。
しかし、局側の配慮っていうことであれば、そこには何か嫌なものが透けて見えてしまいます。

「こんな時期に帰省するなんて非常識だ」、「自粛するのが当然だろ」という圧力を暗にかけているのではないかと勘繰ってしまいます。
「世の中にはこんな非常識な人がいます。でも、この人がバッシングされないようにモザイクをかけてあげているんですよ」ってな感じで。

決してそうでないことを祈っています。

監視カメラより怖い隣近所の監視の目。
  とんとん とんからりんと 隣組 ♪♪

2020.12.05  恒例ですから
12月、カレンダーも最後の一枚となりました。
僕の更衣室の世界遺産カレンダーの12月はハンガリーのブダペストの街並みです。
ドナウ河の畔、ゴシック様式で建築された建物の写真です。
1年を通しこのカレンダーを毎日見てきましたが、大自然ものよりお城や建物系の方が好みだったように感じています。 

スウェーデンの方からのお土産のカレンダーも飾ってあるのですが、これまた美しい自然の風景が心を和ませてくれました。
今日が何月何日で何曜日だっていうことが分かりさえすればいいというのであれば、こんな風景や写真付きのカレンダーなんて全く無用の長物でしょうが、
実用的ではないけれど何か楽しめるもの、心躍るものが生活には時として必要だと思っています。
さすがに診察室には無機質なカレンダーを吊るしていますけど。

 

今年も都市対抗野球を観に行ってまいりました。
例年は
7月に開催されるのですが、今年はオリンピックの影響でその時期に東京ドームを使うことができずに11月開催となっていたんですね。 

ほぼ1年ぶりの東京ドーム、いそいそと歩を進めていくと、いつも娘と行ってたお寿司屋さんがなくなっていました。
一人の時は専らカウンターで飲んで、ちょっとつまんで、たまにはボトルを入れたりして。

そこの店長とは馴染みになって、「今日も負け試合を見てくるよ」と笑いながら店を後にしたものでした。
シーズンの終わりには、「また来年来るよ」と、翌年のオープン戦の頃に、「今年もよろしく」と言って。
10年近くの付き合いでしたから…。

他にも周辺のいくつか店舗が閉じられており、これもコロナの影響ですね。
都市対抗はいつもの応援合戦もなく、とても静かなものでした。打球音、キャッチャーの捕球音、ベンチからの選手の掛け声をバックネット裏の特等席で観られたのはとても良かったです。 

恒例のものとしては、これまた先月のものですが、ボージョレ・ヌーヴォーも体験しました。
「体験」というのもなんですが、まあ、一応近くのイオンで購入して飲んでみました。
恒例ですから。
解禁日っていうのが自分の誕生日と近いものですから、自分へのお祝いとして飲んでるんですけどね。
世間の注目度も年々低下している様子で、今年の出来云々については全く知る由もありません。
味音痴を自認する僕は、「美味しかった」の一言です。 

他にも、今年の流行語大賞っていうのもありましたが、コロナ関連で仕方ないでしょうね。(三密)
今年の漢字っていうのも予想してみます。
「禍」



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