独り言


2020.09.29  安いことは良いことか
Go Toトラベル関連のニュースでふと考えた事を。
高級な旅館やホテルが人気だそうです。
普段泊まれないような所がかなり格安で提供されているし、割引の特典を使えばもっと安くなるっていう話をテレビは教えてくれます。
都内の高級ホテルのスイートが何と半額以下、なんてニュースも目にしました。
そこは本来インバウンド向け(外国人向け)なんだそうで、海外からの観光客が入国できない今、それらは国内向けにならざるを得ません。 

海外の富裕層向けのリゾート地、そこにある旅館やホテルは日本人の一般庶民をはなから相手にしていませんでした。
今は日本人観光客の皆様、是非おいでくださいってな感じでしょうが、コロナが落ち着いたら再び「外国からのお客様御用達」となるでしょう。
さて、僕たちはこれをどう感じれば、どう考えればいいんだろうと。  

海外からの観光客は、「日本は食べ物が美味しくて、しかも安い」と言います。
この安いっていうのがどうも曲者のような気がしているんですね。 

物価が安いというのは我々消費者にとっては非常にありがたいことです。
しかし、これは物を売る立場から考えると非常に効率の悪い状態で、なかなか儲かりません。
そうなると自動的に従業員への賃金も低く抑えなくてはなりません。

世界中で同じものを売るような企業(例えばマクドナルド)では一つのハンバーガーの値段、なぜか世界共通ではありません。
各国の経済状況を反映した価格になっていて、ニューヨークのマクドナルドでは日本よりはるかに高い価格設定になっています。
まあ、欧米は高いんだろうなと思っていたら、タイやシンガポール、韓国も日本より高いんですね。

かつて日本人はタイやシンガポールに行って、「日本より物価が安くて、美味しいものが食べられて、良いホテルに安く泊まれる」なんて言ってましたが、
今や逆転現象が起きているのではないかと思っています。
 

日本は既に金持ちの国ではなくなってしまっているのではないかと感じられます。(どちらかというと貧乏な国へ)
観光客に「爆買い」されるということは、自国で買うより日本の方が良いものが安く買えるということでしょ。 

インバウンド用に価格を高く設定するホテルはその値段でもニーズがあるからその値段にしているのであって、日本人をお断りしているわけでもありませんよね。 

一部の富裕層の日本人は宿泊できるけれど、庶民は利用したくても手が出ないんです。
できるだけ安く、そして安くしないとお客さんが泊まってくれない、買ってくれないというビジネスモデルはとても危険だと思っています。
安くしないと買ってくれない、経営者は儲けが少ない、賃金も少ない、購買力が下がる、もっと安くする、のデフレスパイラルに陥ります。

海外の人からすると、「日本は何でも安い」ので資本力のある人は土地でもマンションでも資源でも何でも買うことができるようになり…、「日本が売られていく」ことに。
最低賃金が1円上がったくらいじゃどうにもならないよ。

2020.09.21  連休につき
連休中ですが皆さまいかがお過ごしでしょうか。
僕も一応3連休なもので、ちょっくら買い物に出かけたり、お気に入りのラーメン屋に行ったり。
あと、お彼岸でもありますのでお墓参りもしなくっちゃね。 

イベントも徐々に緩和されてきていまして、スタジアムの入場者数も増えてきています。
この動きは非常によいことだと思っています。
Go Toも東京が解禁になって、経済活動も徐々にではありますが回復していくことは好ましいと思っています。
ゼロリスク信奉者の方々には決して堪えられないことだと思っています。
ただ、コロナとの共生については自分の信念で行動するすべきだと常々思っていまして、自分の考えを人に押し付けることは厳に慎みたいと思っております。
 

実は、この連休中に野球観戦しようと思っていましてチケットの申し込みをしようとホームページにアクセスしたところ、既に完売となっていました。
それで仕方なく地元でうろちょろする羽目になったんですが、今シーズンはこのまま諦めることになりそうです。
いろんな制約がある中で本当に観に行きたいものなのか、例えば観に行くことで得られる快楽が、我慢しなくてはならないストレス
(入場の時に検温が義務付けられているとか、マスクをしろだとか、大声を出しちゃいけないとか、ソーシャルディスタンスを取れとか)
を上回るものであればこんな絶好の連休の中日だったらとりもなおさずチケットを取りに行くんでしょうが、今回はチケット販売のしょっぱなではなくて、少し時間を置いてからアクセスしていたんですね。

「別に取れなくてもいいや」という気持ちがそうさせたんだと思います。
観戦を許可してやる代わりにこれこれしなきゃダメだぞって言われるのが我慢ならなかったっていうのが本心でしょう。 

茨城県もアマエビだかアマビエだとかのシステムがあって、お店によって温度差があるんですね。
真剣に説明をされていましたが、僕はなぜか冷めた目で見ておりました。
生憎、僕の携帯では
QRコードが読み取れず登録できませんでした。何しろ古いもので。 


マイナンバーカードについて。
なかなか普及が進まないことで、政府は色々な特典を付けることで普及率を上げようとしています。
健康保険証、運転免許証と一体化したり、ポイントを付与したり。(舘さんお疲れ様です) 

そもそも、マイナンバーについては他人にばらさないように、個人情報だから適切に扱うようにって散々言われました。
事業主は税務の関係で職員のマイナンバーを教えてもらう必要があったのですが、その時もきちんと管理するようにって言われた覚えがあります。
だから今もパスワードを設定したうえでパソコンに保管してますけどね。

さて、マイナンバーが保険証の代わりとなったりすると、医療機関は患者さんのマイナンバーカードを見ることができ、カルテにも番号が残る可能性だってあります。
運転免許証の代わりになるとすると、レンタルビデオ店の会員証の発行の時の本人確認やらレンタカーを借りる時の免許証にコピーにもマイナンバーが相手に知られてしまうことになるんですね。
あれほどマイナンバーは人に教えちゃダメですよって言われていたのに…。
「個人情報はその目的以外には使用しません」
という文言は100%信じていいものでしょうかっていう問題も発生するわけで。 

カードを作ることにより得られるメリットと作らないことで被るデメリットを国民は勘案した上で、
「今のところ作らないでおこう」
と判断しているんだと思うんですけどね。
それともう一つは作ることによる起きるデメリットというのも大きいのかなと思っています。 (これはとりもなおさず政府が信用されていないことの表れだと思っていますけど)

あと一日、秋の休日を楽しみましょう。

2020.09.19  連休前
少し涼しくなってまいりました。
朝起きた時にはまだ暗く、帰る時は車のライトを点けなくてはならないことで秋の訪れを感じています。
丁度一か月前、僕は夏休みをエンジョイしていましたが、既に遠い昔のように感じています。
7月から8月の体感と9月の体感はやっぱり違いますね。
9月は残暑が続きますが、やはり「秋」だと思います。
元々が西の育ちなので関東とは時差は1時間あります。
特に秋の夕暮れのもの寂しさというものが堪えます。
そして、これからの季節、クリニックを後にするときの寂寥感というものを感じていくことになるんでしょうね。
 

また、今週からでしょうか、インフルエンザワクチンの問い合わせが増えてまいりました。
しかし、クリニックの冷蔵庫にはワクチンは一本もないのですが、「105日から打てますよ」なんて言ってます。
大丈夫かなあ? 

政府の方針では今年のインフルエンザワクチンの供給は例年より多いそうです。
しかし、全国民へ行き渡る供給量ではありません。(どうして?) 

国民全員がインフルエンザワクチンを打つわけではないのは当然です。
それにワクチンの製造メーカーは私企業ですから需要と供給のバランスを考えます。
多く作っても余ってしまうと困りますから、きっちり余らないようにするのが腕の見せ所でしょう。 

しかしここ数年、ワクチンが足りないと言っては医療機関が混乱しているのが常態化しています。
流石に今年は製造量を増やしたそうですが、絶対に足りなくなると思っています。
ここは国の出番だと思うんですね、「余ったら国が補填してやるから」って。



「国民のために働く内閣」
あたかも前の内閣が国民のために働かなかった(専らお友達のために働いた)と言いたいかのようなフレーズですけど。
もし、菅さんがそう認識しているとすれば凄く期待が持てますね。
発足して何の実績もない時点での内閣支持率がすこぶる高いのも頷けます。

これまで、「全く問題ない」、「ご指摘には当たらない」と鉄面皮で答えていた人が今後どのように答弁するのかが非常に興味があります。
そして河野大臣がどれだけかき回してくれるかも楽しみです。
その他、セクシー大臣は前回全く中身がないことがわかりましたが、今後どこまで挽回してくるか見ものです。

2020.09.12  直ったでござる
先週の5日、待合室のエアコンが故障しまして難儀しました。
10日に漸く直ったんですが、この間患者さんには大変ご迷惑をお掛けしました。
待合室だけが暑く、他は全く問題ないんですね。
普通、冷たい空気は暖かい所に行くと思っていたので、廊下や受付の冷気が待合室へ流れて、温度も下がるかと期待していたんですが…。
現実はとても残酷なものでした。診察室は25度、待合室は30度超えっていうところだったでしょうか。

業者さんが持ち込んでくれた冷風機は、まさしく「冷房と暖房を同時にかける」ものでした。
ダクトからは涼しい風が噴出されるのですが、機械の周りは暑くなっていて気温としては差し引きゼロ。(室外機が室内にあるようなものでしたから)
機械が作動している音がうるさくて、室内環境としてはどちらかと言えばデメリットの面が大きかったように感じました。

しかし、業者の方は色々手を尽くしてくれました。
他の仕事もあったことでしょう、こちらの都合、あちらの都合も考慮し、診療に支障がないように便宜を図ってくださり非常に感謝しています。
そこで、「こっちは客だぞ」とか「わざわざ修理しに来てやってるんだぞ」なんてことを決して言わないのがこれからも良い関係を続けていく秘訣だと思っています。

10日からはやっとで元通りになりましたので、昨日、今日は快適だったかと思います。


「自助、共助、公助」
これは次期総理大臣が約束されている菅さんの言葉です。

とても辛いです。

立身出世した人、一代で何かを成し遂げたような人は自分の成功体験からこう語るのかもしれません。
自己責任論、自業自得論なんかもその類かもしれません。

「自分は単に運が良かっただけだ」とか、「周りの人に支えられてここまで来たんだ」
という気持ちがあれば、「自分の努力だけで今の自分があるんだ」という言葉はなかなか吐けないと思っているんですが。

一方で、「行き過ぎた個人主義」を否定し、昔ながらの家族のつながりを大事にするようなことを自主憲法に組み込もうとするのはどこか矛盾を感じてしまいます。
それこそ共助だったり、公助の精神ではないかと思っているんですね。
国民の一体感を望む一方で自己責任論を振りかざすのは虫のいい話なのではないかと。

岸田さんや石破さんは菅さんへの対抗軸を打ち出したわけですが、今さら遅いんではないかと。
特に岸田さんにはこれまでご自分の政治ポリシーが殆ど見えませんでしたから。

「自助」には「努力」がつきものです。
どうか「努力」が報われる世の中になって欲しいと願っております。
しかし、そんな時代じゃないから「自助」という言葉は辛いんです。

2020.09.05  さぞ暑かったことでしょう
朝、いつものように出勤して診療の準備をしていました。
ところが、待合室のエアコンが無反応、他の部屋はちゃんと作動しているのに…。
土曜の朝から業者の人に来てもらって、「どうしたもんでしょうかねえ」なんて色々やってもらったのですが、やっぱりダメ。
「少し暑いですけど我慢してください、生憎、土日は修理できないかもしれませんけど」
なんて、悲しい言葉を残して去っていきました。

勤続15年以上ですからこんなこともあるのかな?しかし、こんな時期にダウンしなくてもよかろうもん。 

だから、今日の待合室は残暑の影響をもろに受けていました。
廊下や受付から流れてくる冷気は何の足しにもならなかったようです。
ダイソンの扇風機も風力を最大にしましたが、焼け石に水でした。
そして午後は天気予報のゲリラ雷雨に少しは期待したのですが、やっぱり暑かったです。

来週は涼しくなっていますようにって本気で願っています。



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