独り言


2020.08.29  夏はまだまだ続きそう
帰りの時刻にはもう暗くなっているので、「そろそろ夏も終わりやなあ」って思っていたのですがとんでもないですね。
相変わらず暑い日が続いております。
今日は半ドンだったので昼はゆっくり外食へ。
クリニックに戻り、来週の準備をしたりのんびりテレビを見たり、久々のリラックスタイムでした。


昨日、とうとう総理が辞任されました。お疲れさまでした。
功罪は色々ありますが、立場によって見方は全く違うんでしょうね。
3割くらいのコアな支持者にとっては頼もしく、立派な方だったんだろうと。

彼の7年8ヶ月の在任期間で日本という国は国際的な地位、評価は上がったんだろうか?

「日本を見習おう」とか、「日本のリーダーは尊敬できる」という海外からの声や日本から世界に向けて発信するメッセージっていうものが不勉強な僕にはあまり聞こえてこなかったんですね。
今回のコロナについても日本発のワクチン、治療薬、研究というものがなかなか出てこない。
何とか海外の製薬メーカーからワクチンを買うことができたそうですが、先進国としては寂しい限りです。
国内メーカーの研究の能力が劣っているのか、それとも国費が出せないのか、はたまたそのどちらともなのか。

良くも悪くもアメリカのトランプさん、中国の習近平さん、ロシアのプーチンさんのように存在感を出せというのではないのですが。
メルケルさんの発するメッセージっていうのは国際的にも注目されるんですね。
国力としてはドイツより上と思っている日本の総理が世界に向けて特別な存在感を見せられないというのはどうしてなんだろう。
「日本は凄い」って自分から言わなくては他人から評価してもらえないっていうのはなんだかなあって感じがします。
かつて「ルックイースト」という言葉がありました。マレーシアのマハティール首相が日本をお手本にしようとした政策でした。

世界第2位のGDPという経済力だけで国際舞台に打って出ようとして無残にも散ってしまってからは(常任理事国入りを目指した時期ですね)国際的なプレゼンスは低下する一方となってきました。
それは経済がダメになったからというよりは他に理由があるんではないかと思っています。

今、日本発の「ビジョン」っていうものがあるんだろうか。国際会議の場で日本がリーダーシップを取ってまとめていく政策って…。
TPPが辛うじてそんなものかもしれませんが。
そこに安倍さんの姿はなかなか見えてこなかったんですね。

国際的には常にアメリカのお追従ですから。属国に甘んじている、そしてそれに満足しているという図式。
このことは他国からもバレバレっていうところが辛いです。

一方、国内に目を向けると、やはり分断と対立の構造を深く、強く形成してしまったように感じます。
自分たちの仲間にはいい顔をし、便宜を図るけれども、対立する人には冷徹に接する、何も与えない。
依怙贔屓の政治思想により国民全体の幸福より身内の幸せを優先させてしまったように感じています。
美味しい思いをしたいなら自分の味方になれ、隷従しろ、抵抗するなら粛清だ、っていう手法をとってきたことで、日本人の持っていた倫理観や正義感までもを崩壊させてしまったんですね。

民主主義っていうのは本来非常に面倒くさいもので、多数決が全てと考えられていますが、実はそうでもないんじゃないかと思っています。

「多数の意見がいつも全て正しくて、少数の意見は全て間違っている。」
「だってそうじゃないか、正しいからこそ多数が支持したんだ。負けたっていうことは間違っていることの証拠だ。」

この論理をもって論破しようとする人がいます。
本当にそうかなあ?

国を司る人は国民全体の幸福や健康や安全を願い、政治を行っていくものとかつては信じられていたんだと思います。
しかし、一部のコアな支持者のためだけの政治をしていることがバレてしまったコロナの時代に何が起こったのか。
元々彼を信用していない、支持していない、不遇を味わって冷や飯を食わされている国民は、彼とそして彼の取り巻きの人たちの言葉を信用しませんでした。
「彼らのやることはどうせお友達が得するような政策なんだろ」、「電通とパソナが儲かる仕組みなんでしょ」って。

悉く不評に終わった国のアイデアは、元々が質の悪いものだったのかもしれませんが、根本にあるものは、
「国が信用されていないこと」につきると思います。

国はこれまでも我々全国民のために必死にやってくれてきた、そして今もやってくれているという信頼感があれば、マスク2枚のコロナ対策にも少しは暖かい目が傾けられたかもしれませんね。


次の総理は、「自分と考えの異なる人も同じ日本国民なんだ」と思える人であって欲しいと切に願っています。

2020.08.22  
昨日、今日は休み明けのせいか、とても忙しく過ぎて行きました。
冷房をつけていても診察室だけはなぜか暑くて、患者さんも額から汗が噴き出しておりました。
僕もいつもの2倍、3倍のアイスコーヒーを飲んで口渇を凌いでいたんですね。
夏休み中はこちらを離れていましたが、朝のうちは窓を開けていればエアコンなんて必要ないくらいの日もあったんですが、関東は本当に暑いです。

最近の傾向としては、コロナの影響で後ろ倒しになっていた健診や人間ドックの結果を持って来られる患者さんが多くなってまいりました。
結果を見ますと、コロナの影響を受けているような方がチラホラ見受けられますね。
「これはコロナ太りのせいですか?」なんて。

今日、不眠症で通院されている患者さんが、スマートウォッチで自分の睡眠パターンを調べ、これをスマホで見せてくれました。
深い睡眠、浅い睡眠、レム睡眠なんてパターンが一目瞭然なんですね。
睡眠の質を一目で把握することができる優れモノでした。 

これまでも「へぇ、凄いなあ」と思っても「欲しい、じゃあ買おう」とは行動に移すことがなかったのですが、今回も午前中までは買う気満々だったのに、夕方には「まっ、いいか」って。

現実の世界ではもう夢を見ることはなくなったのですが、僕は毎晩のように夢を、多い時には3話くらい見ていまして、決して深い睡眠が得られているとは思いません。
熟睡したいという希望がないわけでもないのですが、色んな夢を見ることも寝る楽しみの一つかなって思っています。
最近では夢のストーリーを操ることもできるようになりまして、寝てるんだか起きてるんだかわからん状態です。 

しかし、決まってクライマックスの時に起きなくてはならない状況っていうのが辛いですね。
いつの日か「夢の続き」が見れるグッズが発売されたら絶対に買うんだけど。


 Baby baby close your eyes
 Go back into your endless dream
 果てしない夢の続き
 見させてあげるから
          by 竹内まりや

2020.08.19  休み中につき
先週半ばの中途半端な曜日から夏休みになっていまして、17日からは数多くのお叱りの電話を頂戴しております。
20日までお休みです。申し訳ない。

で、休み中は何をしてたかって?
専ら高校野球の交流戦を見ておりました。
見ている側からすれば消化不良感満載でしたが、中には楽しいゲームもありました。
個人的には桐蔭対相模や明石商対桐生第一は見ごたえがあったと思います。

その他は何をしていたかと言うと、ちょっと小旅行をしておりました。




ナイアガラの滝もどきのしょぼい滝。とても暑かったです。
普段一人では決して買わないアイスを食べて暑さを凌いでおりました。
その後は滝つながりで、滝廉太郎縁の地を訪れたのですが、ここも非常に暑かったです。

これ以外は家からは一歩も出ずに読書とテレビばっかり見ていましたからまたもや太ってしまいました。

昼間のテレビは大体がつまらないものばかりで、CMもグルコサミン、セサミン、シジミ、青汁等々のサプリやら電化製品、それと卵を踏んでも割れないクッションなどの通販ばっかりでした。
ただ、例外として海外ドラマの「オスマン帝国」っていうのが面白かったですね。
なんの予備知識もなく見たものですから、登場人物も歴史も全くわからんのだけれども、ストーリーがなかなかいいんです。
それにも増して、出てくる女性がみんな好みのタイプ(笑)。
男優さんもイケメンなんだけど、みんな髭面で区別がつかんのです。
しかし、久々に最初から通しで見たいなって思わせるドラマでした。

そういえば、今年はセミの声をあまり聞かなかったように感じます。
滝を見に行った日に久々にミンミンゼミとツクツクボウシの鳴き声を聞きました。
例年ならばアブラゼミの鳴き声をイヤって言うほど聞くんですけど。それだけ僕が外に出なかったからなんでしょうか。
そして、18日には赤とんぼを目にしました。まだ暑いんですけど…。

2020.08.12  あぁ、夏休み
夏休み前の診療は無事終わりました。
このところの猛暑による熱中症を疑わせる患者さんも思いのほか少なくて助かりました。
明日からはこれまでのストレスや疲れを癒すため、暫しお休みいたします。

患者さんたちも先週末から夏休みの方が多いのですが、メーカー関係の方々は大体がお休みですね。
しかし、サービス業や金融関係の方は、「お盆は全く関係ないですよ」と仰います。
介護、福祉関係も盆、暮れ、GWなんかは全く無関係ですから頭が下がります。

うちの職員もコロナ不安の中、頑張ってくれましたので、ちょっと充電してリフレッシュできればいいかと思います。
ただ、家庭の主婦さんばかりなので、「家族の世話が大変」、「仕事に出てた方が楽」なんて声もあったりなかったり…。

8月は6日、9日、15日と戦争関連の公式行事がありまして、広島と長崎の式典での総理の挨拶がコピペのようだといった非難が報道されておりました。
これについて、官房長官は、同じような出来事に対し同じような文面になるのは仕方ないと擁護されていました。
確かにそうではありますが、そこを何とか工夫しようとする努力が少しでも見られれば良いのですが。

小中学校の入学式や卒業式の挨拶をする市長さんは学校の名前だけを変えて、あとは全て同じ文面にしているんだろうか?
市内に5校も10校も祝辞を話さなくてはならない場合、文面はほぼそっくり同じにせざるを得ないと思います。
もし、1校1校独自の祝辞を作成しているとしたら尊敬にあたると思っています。それも毎年ですから。

また、結婚式の祝辞を依頼される上司の方々も何度もその大役を任される場合、過去のものを使いまわしたりしませんでしょうか。
「部長、また3つの袋の話をしてるよ」とか。

小さなコミュニティーでのそういったお話はそれほど問題視するものでもないかと思いますが、一国の総理が毎年こういう批判を受けてしまうのはやはり悲しいものです。
どうせ、誰かが作った文章をそのまま読んでいるだけで、決して自分の言葉で喋っているわけではないということは日本の誰もが知っています。
だって、そんな文章を日本で一番忙しい方が作れるわけがないもの。
だから、その文章を作った官僚(または組織)の広島や長崎に対する軽い気持ちというものがより一層悲しい気持ちにさせてしまうんですね。
同じものを総理に読ませてもどうってことないや、どうせ同じような式典だろ、という気持ちが表れているからです。聞かされる参列者、そして読まされる総理をも侮辱する行為だと思っています。
そして叩かれるのは総理だよって思っているのかもしれませんけど。

もし、少しでも原爆の被災者に寄り添う気持ちがあるとすれば、地名を変えただけのコピペのような文章を作成することを恥じるとか、申し訳ないと感じるはずなんですけどねえ。

読んだ本人も「それで良し」と判断したのはとても悲しいことではありますね。
「おいおい、これって殆ど同じじゃないの。長崎から文句が出るんじゃないの?」って…、思わなかったんでしょうねえ、多分。

15日にも総理の挨拶があります。
優秀なスピーチライターの登場を期待しています。

2020.08.08  猛暑
本来であれば東京オリンピックの最中、日本中がお祭り騒ぎしていたであろう今週は連日の猛暑でありました。
この時期の日本は、温暖でアスリートにはベストコンディションという触れ込みを最早誰も信じていないとは思うのですが。
まあ、来年無事に開催できますようにっと。
 

巷では今日からお盆も含めて長い夏休みとなるみたいです。(最大で9日間)
うちも13日から夏季休暇となりますので、今日は休み中にお薬がなくなりそうな患者さんが大勢いらっしゃいました。

日々の診療の中で患者さんと対話していると社会の色々なこと、不条理なことが生の声として聞かされます。
特にコロナにより生活が一変してしまった人たちの苦しみは非常に切実です。

一方で働き方が変わったことにより快適な生活を送っている方々もいるわけで、今回の感染症は社会構造を大きく変えてしまいました。
もう元の生活には戻れないのかもしれませんが、できれば戻りたいし、戻ってほしいと願っています。
 

今週の午後外来での事。
患者さん:「のどが痛いのでイソジン下さい。」
僕:「いいですよ。他に症状はありませんか?」
患者さん:「ありません、イソジンだけでいいです。」 

何だか不思議な感じがしましたが、スタッフからその理由を教えてもらいました。
イソジンが店頭から消えるわけも納得。 

しかし、あれを学会で発表しようものならフロアや座長の先生から総攻撃を受けるのは必至ですね。
吉村知事はイソジンの製造販売メーカーとのCOIConflict of Interest:利益相反)を開示しなくちゃなりません。


そろそろ学校は夏休みに入っています。今日受診された学校の先生方からも夏休みに入った旨、伺いました。
休みとはいえ先生方は大変して、もう少し敬意と感謝の気持ちを持って向き合っていきたいものです。

そして夏休みと言えばプールです。
しかし、僕はプールにはいい思い出はありません。

泳げなかったから?
その通りです。
4年生くらいまでは顔を水につけることができなかったんですね。
当時、夏休み明けの水泳大会というのが苦痛で仕方なかったものでして、25メートルプールの途中で何度も足をついていました。
中学生になると何とか人並みに泳げるようになっていましたが、息継ぎができないのでクロールは苦手、得意種目は背泳ときたもんだ。
水に顔をつけること、水の中で目を開けることがどうしても嫌だったんですね。
高校の時は学校にプールがなくて本当に助かりました。


そして、プールと言えばこれ。
 君に会えた 夏蜘蛛になった
 ねっころがって くるくるにからまってふざけた
 風のように 少しだけ揺れながら~♪       ( 「プール」 by スピッツ )

2020.08.01  夏が来た
長かった今年の梅雨、やっと明けたようです。
昨日あたりから日差しが夏らしくなっていて、何だか気分もウキウキしていました。

夏になったからと言って特別に何かやりたいことがあるわけでもないんですが。
セミの声、風鈴の音を聴いて、びっしょり汗をかいて、スイカやアイスを食べて、テレビで高校野球を観る。
そういう風物詩っていうのかなあ、典型的な夏っていうものを、短くなった今年の夏も味わえればいいな。

今朝の新聞に、日本人の平均寿命が過去最高を更新したという記事が出ておりました。
男性が81.41歳、女性は87.45歳だそうです。
僕は持病もあるのでそこまでは長くないと思っていますが、もし、平均まで生きるとしたら…。
と考えてみると、意外と残り少ない人生なんだということに気づかされてしまいます。


だからいっぱい本を読んで、音楽を聴いて、そして、そして…、ちょっぴり仕事もするんだ。

さあ、8月。頑張っていくとしましょう。



戻る