独り言
2020.02.24 春近し
今年の暖冬は個人的にはとても助かっています。
生まれつき寒がりなものですから。
学生時代はウインタースポーツの部活に所属していたし、スキーにも行ったことはありますが、30歳を過ぎてからは雪の積もった場所へはとんと足を踏み入れていません。
かと言って暑けりゃいいってものでもなくって、非常に扱いにくい奴です。
こんな暖冬は地球規模ではよろしくないのかもしれません。
また、雪があることで生計を立てている業種の方は「商売あがったり」状態なんでしょう。雪解け水不足も危惧されます。
今年はこのまま春を迎えそうな天候でして、サクラの開花も例年に比べ一週間ばかり早くなるそうですね。
僕の家の前の公園の桜の木はここ数年でかなり伐採されてしまいました。お花見シーズンには絶好のロケーションだっただけに非常に寂しく感じています。
2020.02.23 検証できるかな
今日は天皇陛下の誕生日。陛下は還暦だそうです。
「令和も平成と同じくらい続いてくれればいいなあ」と思いながら…、2月もあと少しで終わります。
朝もはよから(夜が明ける前)ドライブと久々の連休を満喫していました。
帰りは東の空からの日の出を見ながら往復で2時間ちょっと。
ちゃちゃっと用事も済ませてパンとジュース、それに忘れちゃいけないのがスポーツ新聞、を買ってクリニックへ。
世間はコロナ一色で、「他に話題はないんかい」って探しましたが、あんまりないんですね。
クルーズ船の件は、以前から危惧していた通りに進んでしまいました。
「あの時こうしていれば…」とか、「ああすべきではなかった」なんてことは後になればいくらでも非難することはできます。
だからと言って、「終わったことをあれこれ言うべきではない」ということに与するわけでもないんですが。
全てが間違っていたとは思いませんが、政府関係者が挙って「適切な処置をしていた」、「批判には当たらない」と強弁するのはやっぱり違うと思うんですね。
適切に、正しいことをやっていた結果があれほどの感染者を生み出したんでしょうか。
そして最小限の被害で食い止めたんだと、世界に向かって胸を張って言えるんでしょうか。
自分には非がないと言い切ってしまった後から不都合な事態が発生した場合、
前言を撤回して素直に謝る人って最近少なくなってしまいました。
後からなにかとこじつけをしたり、言い訳をしたり、逆切れしたり、恫喝したり、はたまた自分の都合の良いように捏造したり、改竄したり。
そして資料を消去したりするんですね。
今回の感染症が終息していった際には必ず検証することになるのですが、正しく検証するためには正確な情報を詳らかにしなくてはなりません。
しかし、最近の国のやり方を見ていると、出してくる情報には眉に唾を付けて見る必要がありそうなことが多いです。
多分、既に筋書きは8割がた出来上がっているんじゃないのかな?
中国や北朝鮮の事をとやかく言う資格はないように感じております。
ここ立て続けに悪性腫瘍の方の診察があり、気持ちもちょっと重くなっています。
昨今、癌の治療成績は向上していますが、患者さん本人としては依然として癌は不治の病というイメージが残っていますから。
特に、不幸にして進行癌の状態で見つかった場合は非常につらいですね。
ただ、県南地区は医療資源に恵まれていて(しっかりした病院が多い)、難しい疾患でも適切に紹介できるので、患者さんだけでなくクリニックにとっても大変助かっています。
2020.02.15 定年延長と早期退職
定年を延長して「生涯現役」を礼賛するのは将来の年金不足を何とかしようとする目論見ですよね。
一方、高収入の中高年を早々と引退させたり、役職定年を設けて賃金の抑制を図ったりするのは何か変。
狙いは、使える高齢者を低賃金で使い倒そうっていうプランではないかと思うんですね。
このままじゃ年金が十分もらえないし、家にいても迷惑がられるし、低賃金でもいいっていう従順なお父さんたちをうまく使おうっていう手段ではないかと思っています。
60歳で引退して、あとは悠々自適、好きなことをして年金暮らしっていう生活は無理ですよって宣告されているっていうのはあまりにも辛いと思うんですけど。
やる気のある人は生涯現役でもいいでしょう、しかし、「これまで精一杯頑張ってきたよ、そろそろ楽したい」っていう人も多いと思います。
しかし、この国はそれを許してくれようとしません。「死ぬまで働いて、お国に貢献しろ」って平気で言ってきているんですね。
子育てが終わり、経済的にも肉体的にも好きなことができるころっていうのが60歳から75歳くらいまでじゃないかと思います。
外来に通っている女性を見ても、友達と旅行をしたりジムで汗を流しているのはこの世代ですね。
男性でも自分へのご褒美ができるのは精々75歳まででしょうね。
100歳まで生きられると言っても意義のある人生、楽しめる時間っていうのはほんのわずかだと思っています。
なんとはなく、生涯現役を強いられているような感じがしていますが、本来はもっと自由で、余裕のある老後が過ごせるはずだったんだと思っています。
それが不可能となったのは何故か?
国が貧乏になったんだと思います。そして、精神的に「貧乏臭くなった」と思っています。
若い人たちはもっと残酷な老後が待っていることでしょう。
世代間でいがみ合っている場合ではないんですけどね。
前回の「パラサイト」について、一つ注目した点がありました。
映像では決してわからないけれど、「臭い(匂いではない)」っていうもの。
映画の中で何度か出てきました。
「何か変な臭い」
豪邸に住む家族の下の子供が指摘(貧困の家族の父と娘が同じ臭いがする)していましたし、富豪の主人も言ってました。
小便の臭い?下水道の臭い?古い雑巾の臭い?みたいなものでしょうか。
昭和20年代から40年代を生きてきた方ならばわかって頂けるかもしれません。
ずっと同じ臭いを嗅いでいると次第に慣れてきて違和感を覚えなくなってしまいます。
しかし、部外者からしてみると、それは「変な臭い」として感じられます。
いつの間にか貧乏臭くなってしまったのに、僕らはもうそのことに気づかなくなってしまったのかなあ。
最近、ニューヨークに行った人が言ってました。
「ニューヨークは物価が高い」
それは違うんだよ。
「日本が安すぎるんだよ」
2020.02.11 映画
いつもより少しばかり遅く起きて、朝の寒さもちょっとましかな?って感じながらスポーツ新聞とパンを買って出勤。
パンを食べながら新聞に目を通しておりましたら、芸能欄には今年のアカデミー賞の話題が出ておりました。
作品賞に選ばれたのは韓国映画の「パラサイト」でして、これは
僕が映画を観に行くのは年に数回あるかどうかですが、珍しく当たりの映画を観たことになります。
前回観たのが「ジョーカー」だったので、「2打席連続ヒット」な感じ。
韓国の格差社会が実際にどうであるかは知りませんが、面白かったです。
貧困家族が徐々に富裕層家族の使用人としてパラサイトしていくところはちょっと強引な印象を持ちましたが、嵐の夜からの後半部分は息もつかせぬドキドキ感で楽しめました。
是枝監督の作品にも通ずるのではないかと思ったのですが…、どうなんでしょう。
アニメからアイドルが主演のもの、ディズニー系の物語もありました。
お伴から解放された今、鑑賞する、しないの選択権は全て自分にあるのですが、「そのうちDVDを借りて観よう」ってことになって
しかし、借りてきたDVDを観るのと、映画館で観るのとではやはり気合の入り方が違います。
再生して繰り返し観られたり、一時停止すれば適当に他の事も出来ちゃう緊張感のなさで観るのと、一度きりのライブ感のある映画館鑑賞ではね。
ただ、この映画を観た時もそうでしたが、お客さんが非常に少ないんですね。30人もいなかった感じでした。
潰れなければいいのだけれど。(だったらお前が観に行ってやれってことですね、ハイ)
2020.02.08 船のこととかさかなとか
朝、家を出る時はまだほの暗いのですが、クリニックに着くころには明るくなっていて、漸く季節が春になってきているのを感じられる季節となってまいりました。
ただ、昨日の朝は今季一番の寒さで家の給湯器が使えずに難儀したのはご愛嬌ですが。
幸い、クリニックはお湯が出たのでここでシャワーを使うことができました。
船に閉じ込めることで水際作戦はうまくいくかもしれませんが、何とか上陸させてあげられないものか、上陸させたうえで感染対策はできないものかって。
飛行機で帰ってきた方々は不自由だけれども地上の施設で生活できるのに、船上に隔離されたままというのはあまりにも酷で、忍びないですね。
僕自身、船旅と言うのはこれまであまり経験がなく、最も大きな船は「さんふらわあ」だったかな?
これは揺れが少なくてよかったのですが、その他はとても小さくて、天候が悪いと船が大きく揺れて、船酔いで「もう懲り懲り」っていう目に何度も会いました。
燃料の匂いが船酔いに拍車をかけるんですね。
それに船を下りてもいつまでも船に乗ってる感じが取れませんでした。
そして過去最悪だったのが、沖縄で経験した「グラスボート」。
「サンゴ礁や綺麗な魚(ニモ)が見れますよ」って見てたら、僕はおさかなさんに餌をやってました。
さかなと言えばやっぱりこの曲ですかね。
飾らずに 君のすべてと 混ざり合えそうさ 今さらね
恋人と 呼べる時間を 星砂ひとつに閉じ込めた
2020.02.06 諦めさせる(呆れさせる)が勝ちでござるか
論理的な考え方をする人(知性的とも言う)はその矛盾を指摘されると何も言い返せなくなるのですが、非論理的な人は無敵な強者となれるようです。
推理小説でもあるじゃないですか、探偵が容疑者のアリバイを崩す場面とか。
矛盾を突き付けられると、ガクッときて、「実は私がやりました」なんて。
しかし、これはフィクションの世界だけのようですね。
前言を翻すことなんて何とも思わない、自分の言ったことの整合性を問われても恥じることがない。
聞かれたことにまともに答えず、持論を延々と話す。
相手が呆れても別に何とも思わない。
次第に周りも、「元々、ああいう人だから言っても無駄だよ」って諦める。
そういう人は知性的でないかというと必ずしもそうとは言えないと思います。
もしかしたらほんとうに知性が欠如しているかもしれないけど、あえてそれを演じているのだとすれば非常にたちが悪い。
「暖簾に腕押し」、「糠に釘」、「蛙の面に水」、「馬耳東風」なんて言葉が浮かんできます。
あなたの周りにもこんな人いませんか?
患者さんにもたまーにいるんですね。
「ああいうキャラだから」、「少し認知症が進んできてるのかなあ」って。
年を取って認知機能が衰えてしまい、やむを得ない場合もあります。
しかし、ワザとそういう風に振る舞うのは非常に困りますね。
それが成功体験として周知されてしまうと、多くの人が真似しようとします。
こういう手法(麻生さんのいうところの「手口」っていうやつ)が東京の方で流行しつつあるっていうことは新型コロナウイルスよりも怖いです。
そして、こんなことを決して少なくない国民が肯定しているのは不思議でなりません。(やれやれ)
他にも大事なことが山積しているだろうに…、謝ると死んじゃう病に取りつかれているとしか思えません。
敬意とか勇気とか生きる意味とか
叫べるほど偉くもなく
さっき君がくれた言葉を食べて歌い続ける
壁のカレンダーのウサギを見ながらふと感じたことです。
2020.02.02 コロナ
先週は新型コロナウイルス感染症の話題一色でして、医師会やら厚労省からも連日FAXが届いています。
こちらとしては粛々と診療するだけでして、中国からの帰国者やそういう人との接触のあった人かどうかを問診で見極めるくらいしかできません。
今の段階であれば疑わしい場合は保健所に問い合わせるのがベストな方法だと思います。
民間の医療機関だと診断も治療もできず、かえって混乱に拍車を掛けたり、ウイルスを蔓延させる危険性もありますから。
そして二次感染、三次感染が起きてきているそうで、こうなると普通の風邪か、コロナウイルスなのか全く分からなくなります。
これから生産して全国に行き渡らせた頃にはとっくに終息して無用の長物となっていること請け合いです。
ましてやワクチンを製造するなんて、どこの業者が手を挙げるでしょうか?
インフルエンザの様に毎年流行するウイルスであれば検査キットやワクチンの必要性はありますが、今回で一回きりの感染症なら商業ベースに乗らない(儲からない)ので作る業者は現れないでしょう。
国が補助金を出して全面的にバックアップするのであればメーカーも頑張るかもしれませんが。
現段階では通常の感染症対策(うがい、手洗いなど)で終息するまでじっと見守るしかないと思っています。
必要以上に怖がることはないと思っていますが、市場ではマスクがなくなっていまして、医療機関としてはこれが一番痛いです。
アスクルにもなくなっていまして、業者さんへ注文しても全くないそうです。オイルショック時のトイレットペーパー買い占め狂騒曲みたいです。
一方でインフルエンザは終息に向かっているかのような少なさです。
コロナくん対策で皆さんが手洗いやうがいを励行しているから?
やっぱり暖冬の影響が大きいのかな。