独り言


2020.01.25  新型肺炎
武漢から拡がってきた新型コロナウイルスによる呼吸器感染症が日本にもチラホラ出てきているようです。
当院にも中国帰りの方が何人か訪れていますが、熱もそれほどでもなく、症状も軽くて、「多分、大丈夫でしょ」ってな感じです。(本当かな?)
しかし、感染者の全てが高熱で、重篤になって受診されるわけでもなく、最初は普通の風邪症状だけっていうケースもあるんですけど、
そういうケースをどうやって区別(鑑別)すればいいのでしょうか?

だからと言って、中国からの渡航者を全て新型肺炎疑いという扱いにするのは無理があるんですね。

最近はちょっと下火になってきた感のあるインフルエンザの患者さんでも、迅速検査で調べるまでもなく典型的な症状、状態の患者さんもいれば、
全く熱もないけれど、たまたま調べたらインフルエンザだったっていう患者さんもいます。

新型肺炎の場合は、検査キットもなく、医療者も典型的な患者さんを診てるわけでもないので、これをきちんと診断することなんてできっこありません。
高熱だけどインフルエンザでもなく、原因が特定できず、肺炎になっている、そして中国への渡航歴があるっていう患者さんは積極的に疑うんでしょうけどね。
そして、ヒトからヒトへの感染があれば、もう中国への渡航歴の有無なんて全く関係ないことになってしまいます。
難しいですね。

この土曜日は午後から休みでしたので、昼からお蕎麦屋さんを開拓してきました。
阿見の方へ車を走らせること15分。(迷ったので)
ちょっと一風変わったお店でした。
何が変わっているかと言うと、店主がどことなくアーティスト風。ミュージシャン風ともいうべきか。
古民家を改修したような構えで、囲炉裏を囲むような座席配置。
そしてテーブル席はなし。


外国人の観光客と思しきお客さん3人組が先客としていらっしゃいまして、店内の写真を撮りまくっていました。
メニューは一種類のみで、「おいおい、これでやっていけるのかな?」って心配しちゃいました。 

果たして再訪はあるのか?

2020.01.17  25年
先週はインフルエンザが流行していたので今週はかなり警戒していたのですが、「あれっ?」っていう一週間でした。
ピークは過ぎたんでしょうか、それなら嬉しいのですが。

今週は私立高校の入試、大学のセンター試験があったので、当事者さんたちは気が気じゃなかったと思います。
センター試験に関しては今年で最後らしく、来年からは共通テストと名称を変えて実施されます。
何がどう変わるのか、自分には関係なくなってしまったので全く分かりません。
しかし、これまでのセンター試験の何が問題だったのか、そして共通テストでそれが解消されるのかは非常に興味があります。

表向きの説明
センター試験では知識偏重になっているのが良くない。でも、共通テストにすることで思考力や判断力や表現力を問うことができるんだそうです。

本当かな?

一次試験で知識を問うことはとても重要だと思っています。土台の知識レベルを正確に測るには共通一次やセンター試験は有用だったと思いますけどね。
思考力や判断力などは二次試験でじっくり調べればいいのでは?


25年前の今日、阪神淡路大震災が起こりました。
当時、医局で観たテレビでの映像はとてもショッキングなものでした。
今朝の新聞やニュースではこの話題一色でしたが、今日一日、25年という年月をしみじみと感じていました。
十年一昔と言いますが、25年は四半世紀です。

30歳になって初めて迎えた1月、何だかとても遠い昔のように思えます。
同僚から、「つい先週まで神戸にいたのよ」と言われた1月17日。
大学の友人の結婚式に呼ばれて神戸まで行ったのは震災のちょっと前でした。
三ノ宮のアーケード街を案内されて明石焼きなるものを初めて食べたのもいい思い出です。
また、震災をベースにした小説として「幻夜」(東野圭吾)がありまして、東野作品の中でも印象深いものでした。

若い頃、自分が神戸という街に持つイメージとしては、アンダーグラウンド、反社会的勢力が跋扈する街、貧困層や被差別部落が混在するところ、というものでした。
今でもそれは残っているんでしょうが、学会で何度か訪れている中ではあまり感じられません。(昼の神戸しか見てないからかもしれませんが)
交通のアクセスもいいし、街は綺麗だし、とても便利です。震災の面影なんて全くないかのようで、外見は見事に復興を遂げたんじゃないかと思わせます。


一方で東日本大震災で被災した街は、25年経つとちゃんと復興できるんだろうか?非常に不安です。
国土の一部を半永久的に失い、そこに暮らしていた人々の生活を一変させておいて、「復興五輪」とは。

2020.01.13  成人の日
この週末に恒例の新年会が執り行われました。
毎年この時期に同じ趣味の仲間が家族同伴で(当然一人で参加する者も)集まり、一時を過ごすわけで。
彼此20年以上続いています。
娘は物心ついたときから毎年参加していましたが、今回は大学の試験期間中のため、やむなく初めての欠席となりました。
僕は正月明けにダイエットを始めたばかりでしたが、ちょっとリバウンドしてしまいました。 


年明けの診察はインフルエンザが流行っていたため、十分なリハビリ期間もないまま慌ただしく過ぎていきました。
ただ、ラッキーだったのは内視鏡検査があまり入っていなかったので診察に専念できたことでしょうか。それでも土曜日外来は久々にきつかったぁ。
中国の武漢でも変な感染症が流行しているとかで、高熱の患者さんにはインフルエンザだけではなく、「武漢に行ってましたか?」って聞く必要もあるとか、ないとか…。 

また、年明けからビッグニュースが多いです。ゴーン氏の国外脱出に始まり、米イランの関係悪化にイランでの航空機撃墜。
台湾総統選挙も新聞の一面を飾りました。

国内ではIR贈賄事件もあるんですが、ちょっと霞んでしまいます。
あれは中国企業が失敗したから露見しただけで、うまくいった場合露見しなかったのではないかと思うんですね。
米国企業(トランプと関連している)も裏で色々やっているんではないか、何か見えない力が働いて表に出ないだけではないかと。
今回名前が出たのはいずれもトカゲの尻尾みたいな方ばかりで、米国企業とつるんでいる側にはもう少し大物が潜んでいるんじゃないかと思っています。(下種の勘繰りですけど) 


この冬休みに外国人作家の本に手を出してみました。
少年時代には海外の童話集やら物語を読み漁っていましたが、大人になってからは専ら国内ものばかりを読んでいました。
今回、手始めにノーベル賞作家のカズオイシグロを、推理ものとしてアンソニー・ホロヴィッツを購入して田舎で読み耽っておりました。
海外ものはその国の文化や習慣の予備知識が必要だったり、登場人物の名前が覚えにくく敬遠していたんですね。
今回の本も英国の地名やロンドンの町の距離感も全然わからんので、頭の中でイメージが沸き辛いという難点がありました。

しかし、頑張って読んだことで読書の幅(ストライクゾーン)が広がったように感じられました。

今日は成人の日。
素晴らしい天候に恵まれて、新成人の門出には最高の日となりそうです。
って思っていたら、式典は昨日のうちに行われていたようで、今朝のニュースではお決まりの「荒れる成人式」の様子が映し出されていました。
これも年明けの風物詩やなあってぼんやりと眺めていました。

洗濯をして掃除機をかけた後は暖かい窓辺に座ってのんびりコーヒーを飲みながら1人家で過ごす。
なんて贅沢な休日の過ごし方でしょうか。
そして、CDからはこんな曲が流れてきます。

 日なたの窓に憧れてたんだ 哀しい恋のうたに揺られて
 落書きだらけの夢を見るのさ 風のノイズで削られていくよ   「日なたの窓に憧れて」 by スピッツ

2020.01.05  スタート
2020年が始まりました。
休み中はそれ程電話がかかってきませんでした。トータルで10件くらいでしたでしょうか。

14日に茨城に戻ってきましたが、一言、「寒い」でした。
田舎では昼間はストーブが要らないくらいの暖かさで、毎日3食きっちり食べて、テレビを見て、読書をして、十分な睡眠を取ったお陰で体重を〇キロ増やしてしまいました。
あれから1週間が経ちましたが、なんだかやけに長い7日間だったように感じられました。

テレビ小僧として年末は映画三昧、年明けはスポーツ三昧。
映画では「風と共に去りぬ」を初めて通しで観ました。
作中の音楽や俳優名はそれとはなく知っていましたが、ストーリーは全くと言っていいほど知らなかったんですね。
今回、暇に飽かせてほぼ全てを観ることができました。
その後は「インディージョーンズ」シリーズも4話中3話を観たりして。
大晦日の某国営放送の歌合戦には全く興味が沸かず、テレビ東京のグルメ番組へ。 

年明けは駅伝、ラグビー。
1日の実業団の駅伝と23日の大学生の駅伝について。
旭化成の4連覇と青学の総合優勝、どちらも素晴らしく、ケチをつける筋合いは毛頭ありませんが、レースの面白さを比較すると、断然実業団駅伝が上でした。
自分の知り合いが出ている、出ていないとかは全く関係なく、競技を楽しもうとする完全なる部外者としてテレビで観戦していましたが、
チームの力に歴然とした差がついていると、勝負の面白さが失われてしまいます。

実業団もかなり差がありましたが、参加チームが多いため、色んな所で集団が形成されたり、順位の入れ替わりが多くて最後まで楽しめました。
一方、箱根は往路の
4区あたりから興味を失ってしまいまして、復路は完全に読書の時間となってしまいました。 

ラグビーは関東対抗戦組が強かったんですが、関西ナンバーワンとして天理にはもう少し頑張ってもらいたかったなあ。

実力差があるためにつまらない競技となってしまったのは、社会人と大学生のチャンピオン同志が対戦したアメフト(ライスボウル)でしょうか。
ラグビーもかつては社会人と大学生が対戦していましたが、今はやめてしまっています。(学生相手では敵なしだった帝京でも社会人には歯が立ちませんでした)
プレーヤーには何の罪もないんですけどね。

高校ラグビーは地域差が大きなスポーツとなっています。
関東と関西に福岡の高校がいればだいたいベスト8が揃います。
しかし、夏の甲子園のように必ず1つの県に1つの代表校がいます。さすがに大阪は3つの代表校がありますけど。
0-100で負けるようなチームの選手にしてみても、県の代表として全国大会に出て、強豪校と対戦し、自分の実力を確かめ、高めていくという目標があります。
強豪校相手に一つでもトライを取る、タックルを決める、練習してきたサインプレーを決める等、弱いチームなりにも戦う意義を見出すことが重要なんだと思います。
「君たちは全国では全く相手にならないから、出なくていいよ」ということにはなりません。
地域間格差は簡単には縮まらないと思いますが、今のような県代表制は続けるべきだと思っています。
 

しかし、アメフトの社会人と大学生のゲームはそろそろ見直してもいいのかなと思っています。
学生にしてみたら、どうせ敵わないような相手に勝負を挑むことで、一方、社会人にとっては赤子の手をひねるような相手との試合において高いモチベーションを保つことは可能なんでしょうか。


今回、唯一の外出として、温泉に行ってまいりました。(急遽九州への里帰りの息子と一緒に)
そして、生まれて初めて、「砂風呂」なるものを体験しました。
砂風呂と言えば、指宿が有名ですが別府にもありまして、残念ながら砂かけばばあはおらず、全てセルフの砂風呂。
しばらく砂に埋もれて一年の疲れを癒しておりました。


さて、明日からスタートです。



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