独り言

2018.07.28  生産性
杉田某という偉い先生の主張の中で出てきたキーワードです。
LGBTの人たちは子供を産まないから生産性がないっていうのであれば、お宅の親分(総理ですね)もあまりいい気分はしないのではないかと心配しているんですが。

折しも、相模原の障害者施設「津久井やまゆり園」での事件も思い出される時期にこの話題でしたから、あちこちでバッシングが起こっていました。
これに対し、二階さんはあまり問題視していないコメントを発しておりましたが、これはまさしく「優生思想」なんですけどね。

強制不妊手術も国としては積極的に救済する気がなさそうにみえるのも「さもありなん」って感じでしょうか。

障害者、高齢者、生活保護受給者等々、大して稼ぐことができず、金銭的には国のお世話にならざるを得ないような人々は、この国にとっては生産性のない人々、邪魔な存在であると言いたいのでしょうか?
若くて才能に溢れ、人よりも何倍も、何十倍も稼いでお国のために沢山税金を払える人もいる一方で、人に迷惑ばっかりかけて病気やケガでまともに働けない人もいて。
そんな人もひっくるめて一つの国を形成しているんですよね。優しさがないんですね。

今、元気で健康でいくらでも仕事ができる人もいつかは年を取って働けなくなるし、不慮の事故や病気でお国のお世話になるかもしれないし。
それこそ、「生産性」が失われる状況に陥る可能性があります。
それに幼少時なんて自分で尿も便の処理もできずに、ただ飯ぐらいで、文句ばっかり言ってたただの迷惑なガキだったのはすっかり忘れています。

「役立たずはいらない」、「そんな奴らは肩身の狭い思い、卑屈な思いをしながら過ごせばいいんだ」なんて声高に叫ぶ人々が最近とみに増えているように感じます。

ある集団ですべてのメンバーが若く、元気で、頭もよく、恵まれた才能を持っていても、ある一定の時期を過ぎればそんな強者の集団は消滅していきます。
しかし、老人もいて、赤ちゃんもいて、少し困った人がいて、そして優秀なメンバーがある程度いる集団は長持ちします。
多様性のある集団は危機が起きた時にも何とか生き延びる可能性を持ち合わせているからです。

若くて元気で才能あふれる優秀な人々は他人に対し、よくこういう言い方をして区別しがちです。「こいつは使える奴だ」、「あいつは使えない奴だ」って。
使える奴は残し、使えない奴は切る。まあ、当然そうなりますね。
ビジネスの世界では。

しかし、国家においてこれをやることは致命的な過ちであるという考えが及ばなくなっているんですね。杉田某氏。
子供を沢山産んで、沢山税金を払って、国家に忠誠を尽くすような人々は「使える国民」。
一方で、一生独身だったり、子供を持つことが損だと考えたり、生まれつき障害を持っていたり、病気やケガで充分に仕事ができなかったり、生活保護を受給せざるを得なくなった人々は「使えない国民」。

国を株式会社と同じ感覚で運営しようとすればこういう論理が成り立つんですね。
できるだけコストカット(人件費、福利厚生費)をして、選択と集中をさせればうまく回る、カネが稼げるっていう考えです。
そこには「国民を守る」という概念はありません。

これじゃあ保守政党の名が廃る。

2018.07.22  納涼会
土用の丑の日も終わり、学生たちは夏休みに入り、市の広報ではプール開きや夏祭りのお知らせも入ってきています。
夏本番はこれからなんですが、もうおなか一杯っていう感じがしてなりません。

そこで、連日の暑さに参っている職員たちと、ちょっくら納涼会を執り行いました。まあ、ただの飲み会ですが・・・。
外のビアガーデンもいいのですが、女子達は蚊に刺されながらぬるいビールを飲むよりもエアコンの効いた室内を好みますので、屋内の施設で。


先週あたりから8月の夏季休暇を念頭に置いた処方を行っています。この前正月休みでそんなことをしていたと思っていましたが、時の経つのは本当に早いものです。
具体的には、通常の4週間分の処方だとお盆あたりにお薬が切れてしまいますので、睡眠薬などの処方日数に縛りのあるものがない患者さんには少し長めの処方をしています。
それでも長期休み中には、「薬が無くなったんだけど・・・」っていう電話が沢山かかってくるんですね、ようわからんけど。

今日は友人のクリニックで定期的な検査があったため、朝から絶食。
まあ、いつも朝は食べてないようなものなので、どうってことないんですが、
「前日の21時以降は何も食べないでくださいね」なんて絶食を指示されていますとどうも落ち着きません。(前日は飲み会でアルコールをしこたま飲んでる状況でしたから)
そして、検査当日は何故か早起きしたりして。
普段はコーヒーや牛乳を飲んだりするんですが、今日は歯を磨いて終わり。

検査は無事に終わり、遅い朝食(サンドイッチ)を食べたりしながら自分のクリニックへ移動。
普段は患者さんにやっていることを自分が体験することで、今後の検査に役立てることができます。
ただ、自分が患者さんに言っていることを自分は実践できずに、検査では迷惑かけてしまいました。(「口にたまったら飲み込まずに出してくださいね」って結構難しくって)
しかし、日曜日に検査だけでもやってくれるっていうのは本当に助かります。

2018.07.16  猛暑の中
今の猛暑の原因は太平洋高気圧とチベット高気圧が重なっているらしいですね。
ボランティアの皆さんの映像を見ると、本当に大変な状況にあることがわかります。
今日は久々の祝日だったので朝から普段見ることのないワイドショーを見ておりました。

番組の中では同じ映像が何度となく流されていて、あまりいい気分にはなれません。
極端ですが、洗脳っていうんでしょうか、同調意見を誘導するような・・・。

どの番組を見ても同じような構成で、まあ、国の一大事ですから仕方ないんでしょう。


これだけ暑くなりますと2年後はどうなっているでしょうか?(オリンピック)
僕は観に行くつもりもテレビで見るつもりもこれっぽっちもなく、選手の生命が心配です。あと、観客も危ないですよね。


今週で学校も終わり、夏休みに入ります。
先日、夏服の背中に一杯汗をかいて3、4人で自転車を漕いでいる高校生の集団に出くわしました。

とても楽しそうに、そして大きな声で馬鹿話をしていたんですね。

自分もそんな時代があったんだなあって。
自分は何者でもなく、経験も実績もなく、将来への約束もないけれど、ただ不確実な未来があって、他愛もない会話を重ねながら、「明日は今日より違った何かいいことがあるかもしれない」っていう幻想だけを持ちあわせていたあの日。
夏休みの前の友人との時間は今となっては決して取り戻せない貴重なものでした。
急な夕立にもめげず、びしょ濡れになりながらも自宅まで自転車を漕ぐ、そんな青春時代は二度と戻ってきません。

BSで「バックトゥザフューチャー」を観たからかもしれませんが、あの日に戻れるならば・・・。
忘れぽっくなった今でも夏の空に浮かぶ入道雲は郷愁を誘います。

それでもまだ暑い夏は続きます。

2018.07.15  猛暑の連休
昨日は半ドンでしたので、2.5連休となりました。連日の猛暑の中、今週は熱中症と思われる患者さんが何人かいらっしゃいました。
熱中症には「清暑益気湯」という漢方薬が効果的ということですので、漢方薬が苦手ではない患者さんにはこれを処方しております。
僕らが医学生の頃は漢方の授業はなかったはず(さぼっていただけかも?)でしたが、最近の医学生はちゃんと授業の中でも教わっているらしいです。

そういうわけで、昔さぼっていた僕らの仲間たちは漢方の基礎から応用までをメーカー主催の勉強会で定期的にキャッチアップしています。
メンバーは同級生ばかりですので、漢方医学の常識中の常識を知らなくても軽く笑い飛ばしてくれるような非常に和気あいあいとした雰囲気で、毎回楽しみにして参加しております。

さて、今日も非常に暑かったのですが、毎年恒例のところで過ごしてきました。
そう、都市対抗野球。
観たのは鈴鹿市(ホンダ鈴鹿)と横浜市(三菱日立パワーシステムズ)で、場内放送が聞こえないくらいの両チーム応援団の大きな歓声でした。
ホンダのユニホームは青を基調としたものでドラゴンズチックないで立ち、一方MHPSは白くてジャイアンツみたいな感じ。しかし、ホンダの応援は赤一色でまるでカープ。
ホンダはかなりの人数の応援(社員)を動員しているようで、凄かったです。
結果はMHPSが3本のホームランで勝ったんですが、3本目はリプレー検証ものの怪しい判定だったように見えました。(この前の筒香の当たりみたい)
ホンダは会社としてこの大会3チームが出場していまして、昨日の第3試合から今日の第1、第2試合と3試合連続で組むように希望していたんだと思います(そういう制度があります)が、全て負けてしまいました。

この都市対抗野球は古き良き時代の日本の社会人スポーツを見ているようで、とても良い印象を抱かせます。
自分はその会社や選手、そして都市とは全く無関係な観客ですが、これからも続いてほしい文化だと思っています。

毎年行った証にクマを連れて帰るのですが、これで6匹になりました。(今年は横浜DeNAみたいなユニホーム)


西日本の災害は予想以上のものでした。
あの日、東広島で僕の小学校から高校までの同級生が缶詰になっていまして、メールや電話でやり取りしていました。
すぐにでも九州に戻れるような口振りでしたからこちらも軽い気持ちで応対していましたが、とんでもない事態だったというのは週が明けてからになって初めてわかりました。

だからでしょうか、国会議員の先生方も呑気に宴会に興じていたんでしょう。山口や広島を選挙区にしておられる方もいらっしゃったと思いますが。

そして官房長官は今回もこう言うのでしょうか?
「全く問題ない」、「批判には当たらない」

最終的には「災害対策は先手先手で万全に適切に行われた」と閣議決定されるんでしょうか。

2018.07.07  豪雨
西の方では凄い雨で大変なことになっているようです。
実家に電話したところ、「こっちは全然大丈夫」とのことでした。
あそこは川からも山からも離れた田んぼの中にある住宅地ですから滅多なことでは災害に巻き込まれることはないと思っていましたが、一度も電話もせずに放っておくわけにもいきませんから。
「薄情な息子だなあ」って思われたくないですもんね。

九州北部、中国、四国に京都や岐阜あたりまで広範囲に渡って被害が出ていますが、これまでで初めてではないでしょうか。
しかし、広島市の安佐北区って前回の大雨の時も甚大な被害を受けていたように記憶しています。
あのあたりって、地形的に危ないところに宅地を造成しているように感じるのですが、今回の災害が一区切りついたころには災害対策に対しての責任問題なんかが湧き上がるような気がしています。


今週から7月に入りまして、院長室のカレンダーを捲ると、地中海沿岸のきれいな街並み(赤や青や黄色の屋根と白い壁の家が立ち並ぶ)の写真が現れました。因みにアマルフィ海岸でした。
チンクエテッレも美しい風景で好きですが、アマルフィ海岸も大好きです。
イタリアという国はちょっとだらしないイメージ(あくまでイメージですよ)ですが、写真や映像の中で旅するには本当に良い国です。

僕は海外旅行の経験はありませんが、「世界の車窓から」を見たり世界遺産の写真集を眺めるだけで十分満足できるような安上がりな人間です。
若いときは経済的な面で不可能だったし、今は時間的な面で不可能となっています。
いまだ日本の47都道府県も制覇していないので、それをクリアしてからかな?

先日、出入りの業者さんからお花を頂きました。
開院記念の記念品だそうで、早いものでもう13年経ってしまいました。どうりでしわも白髪も増えるわけだ。

2018.07.01  急がば回れ
朝から暑かったんですが、こういう時じゃないと布団も干せないし、シーツや枕カバーも洗濯できません。
バスタオルなんかと一緒に洗濯機に放り込んで、ゆっくり新聞を読んだりしていましたところ、洗濯機からアラームが。
脱水の際にバランスが悪くて自動停止しちゃうんですね。
一回で済まそうとして横着をしていたらかえって時間がかかってしまう事態になっておりました。

洗濯、草取りを済ませてから家を出て、エアコンの効いたクリニックで紹介状の返信を書いたりしていたらあっという間に午後になってしまいました。
また、専門医更新のための勉強中ってこともあって、今日は机に向かっている時間がやけに多かったような気がしています。




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