独り言

2018.06.30  誰のため?
今年も半分が終わってしまいました。梅雨も明けちゃったし、いつもより長い夏になりそうですね。
先週末は個人的事情のため3日間の連休となっていたんですが、今週いらした何人もの患者さんから、
「この前来たんだけど、やってなかったですね。旅行ですか?」と皮肉とも非難とも取れるような言葉をかけられました。
2か月前から告知していたはずなんですけど・・・。

次の長期休暇は夏休みですからね。

「働き方改革法案」なるものが成立するようです。
うちの場合、診療日数は5.5日/週ですが、職員の就業日数は4.5-5日/週です。また、事務さんは交代で休みを取れるので月に2度のペースで週休3日になります。
かなりホワイトな職場かなと自画自賛しているのですが、患者さんたちの労働環境を聞いてみると、とても辛そうなケースがあります。
糖尿病、高血圧、脂質異常症の患者さんは食事療法、運動療法が基本となりますが、そんなことやってる場合じゃない(とてもじゃないけどやれないよ)っていう人々が数多くいらっしゃいます。
「帰ってくるのが10時過ぎ、それから食事してすぐ寝るんです。」、「昼もあまり食べる時間がないから帰ってからドカ食いしちゃうんです。」、「休みの日は体を休めるのが大事で、運動はしてません。」

そういわれると、職場で行った健康診断の悪化したデータを見せてもらいながら、こっちもなかなか強くは言えなくなってしまいますからね。
「そんなに働かせられているんですか?」

労働環境は悪くなることはあっても良くなることはないように感じています。
働いても働いても暮らしは良くなることはなく、昇給分は社会保険料という名の税金で吸い上げられ、消費税も上がることが決まっています。
僕も一雇用主として職員の給与の支給をしていますが、お国の指示通りに昇給しても全くと言っていいほど職員の手取りって増えないんですね。

好景気を享受できるのはほんの一部の人々だけで、そういう人たちが日本のかじ取りをしているのだから自分たちに有利となる政策は思いのままでしょう。
新聞を読むなっていう人が財務省のトップっていうのは大変不幸な国民だと思います。国民は馬鹿で、何も考えずに働いて、大人しく税金を納めればいいんだよって。

働き方改革によって労働者は幸せになるんだろうか?多分、Noだと思っています。
これは「働かせ方改革」でしょうから。メリットは経済界(経営者)にこそあって、労働者には何のメリットもないものだと断言できます。



そういえば今回、加藤厚労大臣の件で学んだことがありました。

ダイエットがうまくいかない患者さんへの質問で、
「ご飯を沢山食べていませんか?」と聞くと、たいていの人は、
「ご飯は本当に少ないんですよ。」って答えます。
そこで、
「では、パンや麺類は?」って聞くようにしています。

これと同じことって昔からありましたね。
「お酒は飲んでませんか?」
「はい、飲んでません。」
「でも、焼酎は飲んでますよ、てへっ。」

2018.06.20  30歳
ある調査によると「人は30歳になるまでに新しい音楽を探すことをやめてしまう」らしいです。
そういえば春樹さんも「ダンス・ダンス・ダンス」の中で書いてたもんなあ。
自分は40歳くらい位までかな?
僕も新しいアーティストの曲を聴こうとせず、昔から知っているアーティストやグループの歌ばかりを聴いている気がします。
彼らも時々新曲やアルバムを出すので、全く新しい曲に触れないわけではないのですが、子供たちが聴いているような曲はどうも馴染めないです。
いい曲だなあっていうのはありますが、「このグループの別の歌も聴いてみよう」とか、「アルバムを買ってみよう」という気にはなかなかならないんですね。

これも「昔は良かった」症候群なのでしょうか。

いろんな理由があると思うのですが、
仕事が忙しいから?家事や子育てが忙しいから?
それだけでは説明できない理由があるんだと思っています。

僕も含めてですが、年を取ると好奇心が薄れ、感情の起伏も乏しくなり、喜怒哀楽を表に出すことを自制するような機転が働くようになります。
40にして惑わず(不惑)という言葉もあるように、世間を冷めた目で見るような態度が大人であり、若い時の様にアイドルや流行を追いかけるのは、「いい大人が・・・」と言われます。
考えてみると、今でも色んな音楽に触れるチャンスは多いと思います。
歌番組は少なくなってしまったけれど、インターネットで世界と繋がっていて、いつでも新しい楽曲を聴くことはできます。

それに若いときと比べ、お金も持っているのでそれほど躊躇することなくCDも買えるんですね。 

学生の頃って、レコードもCDも好きなようには買えないので、レンタル屋に行ってはカセットにダビングしていました。そして部屋や車の中でカセットテープを聴くんですね。
新しい音楽への影響っていうのはやっぱり友人だったでしょうか。
彼らが聴いている曲を一緒に聴いて自分も好きになり、そのアーティストのデビューからのアルバムを全部そろえたりしていました。(残念ながらカセットで)

また、中学、高校の頃ってラジオの深夜放送を聴いていましたので、そこから流れてくる音楽っていうのが触れ合う音楽の源流となっていたように思います。
フォークソング、ニューミュージック、Jポップ、ロック・・・、僕の音楽の棚(本棚のようなものを思い浮かべてください)には15歳から辛うじて40歳までに入れたもので一杯になっています。
その棚から時々取り出して聴いているという状況ですね。達郎さんの言う「棚から一掴み」っていう感じ。

新しいアーティストの楽曲がその棚に収まることは・・・、どうだろう?

2018.06.16  梅雨寒
昨日、今日は冷たい雨が降る中、とても寒い日でした。
中学校では総体が行われていたようで、サッカーや野球など外でやる競技は可哀相でした。(順延になったんでしょうか?)
中学3年生にとっては最後の大会となるわけで、これが終われば高校受験に向かうことになります。
しかし、中学生の部活動って、活動期間は正味2年間なんですね。

今週の最大の出来事と言えば、やはり初の米朝会談でしょうか。
ちょっと拍子抜けってな感じもしましたが、今後米国と北朝鮮、そして東アジア情勢がどうなっていくかを生暖かく見守っていきたいです。
最大限の圧力をかけ続けるって息巻いていたどっかのトップは、どっかの大統領と完全に一致しているって言ってたんですが・・・。
だからでしょうか、今度は話し合う準備をしてるだとか、北朝鮮の非核化にはお金を出すだとか言い出しています。
もう、ワケが判らんです。
彼は外交が得意だったはずですが。
確か、地球儀を俯瞰する外交において、「北朝鮮に対して最大限の圧力をかけましょう」と、他国に言いまわっていたように思うんだけどね。

もう一つの大きな話題がロシアWC。

今週、久々に出張してのワクチン接種を行いました。
以前は市の業務で保健センターや小学校に出向くことはありましたが、いつの頃からか医療機関での接種になりました。(昔、保健センターに行くのをすっかり忘れてしまい、顰蹙を買ったことがありました)
今回は、とある施設からB型肝炎のワクチン接種を依頼されまして、スタッフを引き連れての出張だったわけです。

問診、診察、接種まで1時間くらいかかるかと思いましたが、幸い元気な若者ばかりで、非常にスムーズに終えることができました。
昼食抜きで行きましたので、帰りに頂戴したパンがとても美味しかったです。

2018.06.09  経営者目線
できるビジネスパーソン(最近ではビジネスマンって言わないのね)にはこれが必要なんだとか。所謂、「意識高い系」の方々はこういう姿勢で業務に臨むべきとされているようです。
しかし、僕はこういう話をする方とはどうも相性が悪いですね、というよりできるだけ近づかないように、一緒の空気を吸わないようにしています。
雇われている会社員が経営者目線を持つ?いやに上から目線ですね、出過ぎた真似をしているんだね、小生意気な奴だね、って。
会社の駒として業務をこなし、ある一定の立場、役職に就いて初めて、「経営者目線」で仕事をするのであれば、それは「あり」だと思っているんですが、
入って間もない社員にそういう意識を持たせたところで、決してうまくいかないように感じてますけど。
まあ、そういう方々は本物の「経営者」となって活躍していただきたい。
雇用者と被雇用者とでは最初から立場が違い、負う責任も違います。
経営者目線を持っていちいち口を出すような従業員がいたらそいつは「扱いにくい」、「厄介な」人物としてレッテルを張られるのがオチなんだけどなあ・・・。
なんでそんなことを思ったかというと、就活中の学生や企業の人事担当者のインタビューの中で出てきたワードだったからです。

学生にとってはできるビジネスパーソンを主張したい、他の就活生との差別化を図りたいってとこでしょう。
企業にとってはグローバル人材っていうやつでしょうか、言われたことを黙々とやる人より、高い自意識、モチベーションを持って経営者としての自覚や見識を持つ人を採用したいと。
全員がそういう人ばかりでは会社はうまくいかないと思うんですね、「船頭多くして船山に上る」って言いますもん。

あと、「ウインウインな関係」っていうのもどうも胡散臭い。
お互いが得をするみたいなニュアンスですが、「越後屋、お主も悪よのう」、「お殿様こそ」っていう時代劇のワンシーンが浮かんできますね。
しかし、その陰で誰か(従業員だったり消費者)が泣きを見ているのではないか?
だからあまり気軽に使わないようにしています。
個人的には「持ちつ持たれつ」とか、「ギブアンドテイク」の方が好きですけど。

2018.06.03  危機管理
最近話題の大学の学部の話ではないのですが。
人口減少が進んでいるっていうニュースが最近も出ておりまして、平成29年に生まれた子供は94万人で死亡数は134万人だったそうです。
単純計算では一年間で40万人の自然減となります。

合計特殊出生率っていうんですか、女性が生涯に産む子供の人数が1.43であったことも、同時に発表されていました。
人口が減っていくっていうのは国の危機とも言えるわけですが、一向に具体的、かつ実効性に富む対策が取られてきません。
こんなことは多分随分前から指摘されていたんだと思います。しかし、当時はそれ程逼迫した問題ではなかったため、誰も当事者意識に欠けていたんだと思います。
1990年に入っていよいよマズいってことで、色んな対策を出してきたんでしょうが、それは抜本的な対策ではなく、どちらかと言えばその場しのぎの方策でしかなかったように思えます。

他の先進国を見回してもどこでも女性の社会進出が進んでいて、わが国でも女性の活躍を国策として挙げているので、今更「女性は家に入って夫を支え、沢山子供を産んでください」なんて言えるはずもありません。

新聞ではこういうデータを公表するわけですが、大体が言いっ放しであることが殆どです。本来であれば、この結果を踏まえ、この先どのような社会になっていくのかというストーリーを立て、
それに対する処方箋をどうすべきなのか、社としての見解を示すことが重要なのではないかと思っています。

人口が減少して大変だ、大変だっていうのは誰でも言えます。
団塊世代が一掃される今後20年くらいの間の社会保障をどうするか、生産人口の減少に対して移民を受け入れるのか、家族のありかたはこのままでいいのか、
経済は成長一辺倒でいいのか等々、考えることはあまりに多くあって、その解決方法は二次方程式や三次方程式を解くよりもずっと難しく、果たして正解にたどり着くかどうかもわかりません。
 

もし、国が本気で女性に子供を産んで欲しいと願っているのであれば、男性が一人で働いて、奥さんや子供を23人養っていけるような環境(報酬)を与えることが最も手っ取り早いでしょうね。
これは昭和の時代の話で、現在の世の女性からは大ブーイングを受けること間違いありませんね。
しかし、今の若い人たちの報酬って凄く少なくって、ますます少子化に拍車がかかるんじゃないかと思います。 

悲観的に未来のことを予測したりすると、多くの成長信者たちは寄ってたかってこの意見を攻撃しますね。
「攻めの経営」を自称する人々たちに代表されるんですが、負けを認めることが敗北に繋がるっていうマインドですかね。
この先、劇的に人口が増えることはまずありえません。
世界中を見渡しても、これからも人口が増えるのはインド、アフリカ、東南アジア、中東、そして移民大国のアメリカくらいでしょうか。
かつて日本のGDPは世界第二位にまで登りつめたことがありましたが、あとは下り坂です。
「あの栄光をもう一度」っていくら鞭を入れても無理なことくらいはわかりそうなのですが、成長を止めちゃうと死んでしまうって考える人にとってはどうしても受け入れ難い現実なんでしょうね。
できるだけ玉砕しないように、被害をできるだけ少なくするような、ソフトランディングな対策を取れる人がよき指導者(経営者)だと思っています。 

で、危機管理っていう話ですが、僕らは嫌なことからはできるだけ目を背けたい、最悪なシナリオは想定外にしたいという心情が働きます。
人口減少問題という国家の危機(僕は必ずしもそうは思っていない派ですが)に対して是非とも先送りにせず有効な対策を取ってもらいたいですね。
多分、今の現役の政治家の皆さんには直接影響しないのですが、あなたたちの孫の世代には確実に恨まれることになるでしょう。
で、僕の考えている秘策ですか?
一言で言えば、「反グローバル」かな?




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