独り言

2018.02.25  春間近
昨日、ある患者さんのご家族が外来にいらっしゃいました。
「やっぱり」でしたか。
手術後に食事が摂れない、体重が減る、微熱が続く等々。

真面目で礼儀正しく、しかしどことなく面白く、ちょっとわがままで、人懐っこくて、ついでに皮肉も言ったりして。
食事が摂れないために点滴に通い、診療中に、「先生とお話がしたい」って何度となく電話がかかってきたり。

胃の噴門部切除(全摘も含む)は幽門部切除に比べてどうも予後が良くないですね。

入院されているのは知っていましたが、やはり・・・。


今日は朝からどんよりとした天候で、とても寒い日でした。折角の日曜日がこんなんじゃ気分も滅入ります。
クリニックに行って雑用を終えると何もすることもなく、スーパーで当座の食材を買い込んで料理を作って、クマの映画(パディントン)を見て、学会雑誌を読んでいたらあっという間に休日は終わります。

昨日からは沖縄でオープン戦も始まり、Jも開幕していますので春の訪れが否応なしでも感じられます。
季節は雨水から啓蟄へ、今週降る雨はもう冷たいものではなく、暖かい春へのプロローグとなります。

子供たちは春休みを満喫しているようで、スキーやスノボ、週末からは沖縄に行ったり、上の子は卒業旅行と称してあちこちへ。
自分が大学生の頃とは全く違う休日を過ごしています。
思い起こせば、自分の場合、部活の大会が3月にあったのでずっとつくばにいまして、帰省することも、旅行に行くこともありませんでした。
同級生の多くが海外へ卒業旅行に行くのを傍目に同じような境遇の仲間と一緒につくばで遊んでいたように気がします。
金銭的な余裕がなかったのも理由の一つですが、「卒業旅行」という考えを持ち合わせていなかったのが一番の理由だったのではないでしょうか。

社会人になってみると、あんな自由な時間は二度と訪れないってことが身に染みてわかり、「ああ、あの時無理してでも海外に行っておくんだった」って後悔します。
若いときは時間があってもお金がなく、年を取るとお金はあっても時間がないんですよね。
今の子はちゃんと計画を立てて、目一杯春休みという貴重な時間を使っているように感じます。春休みは宿題も休み明けのテストもないんですから。


そして、彼は今年の桜を見ることはできませんでした。

2018.02.24  データ
何事でもデータを示すことで客観的に説明することができます。
Aという治療法とBという治療法でどちらを選択すべきか、Cという薬とDという薬はどちらが有効か。
医療に限らず、製造業でもサービス業でも必ず客観的データに基づいて商品開発や販路開拓を行います。
個人的な印象や感想で勝負をするのは、サプリなんかのテレビコマーシャルくらいでしょうか。(画面の下の方に「これはあくまでも個人の感想です」なんてちっちゃな断り書きを添えてますね)

学会の研究論文では比較対象となったグループに恣意的な要素が入らないように厳しくチェックされます。
最初から母集団に差があれば、そのグループ間の比較は意味のないものとなってしまいます。
論文の根拠となるデータっていうのは厳しい目でチェックされるのでいい加減なものは論文として採択されないようになっています。
時に、データを自分の都合のいいように改竄、捏造したことで研究者としての道が閉ざされることもあります。(先日、iPS細胞でありましたね。古くはSTAP細胞も)

まず仮説を立てる、そしてデータを集める、それを解析し考察する。
その結果、自分の予測していた通りにならないことなんてざらにあります。
しかし、それを何とか思い通りのストーリーに仕立てたい場合・・・、不都合なデータはなかったことにする、少し手を加える、なんてことをしたんでしょうね。
もう最初からデータのとり方がめちゃくちゃで、小学生の自由研究にも及ばないようなお粗末な代物を国会の答弁に出してくるなんて。
仮にも東大をはじめとする難関大学を卒業してきたような人ばかりが所属している組織なのに、もっとうまく作れなかったんでしょうか(笑)。
敢えて、突っ込まれることによって国会が混乱するのを狙っていたのであれば相当な策士ですけど。
官邸側は裁量労働と通常労働でどちらが労働時間が長いかの再調査はせず、法案はそのまま提出する気でいるようです。(もう結論ありきですわ)
重要な国の政策があんな出鱈目なデータを基にして決められていくっていうことに労働者(連合とか)がなにもアクションを起こさないっていうのに失望しております。
自分は経営者の立場なので、裁量労働制は大歓迎ですよ。(本当かな?)

定額で働かせ放題って企業側にとってはなんてありがたい制度なんでしょう。

そもそも「働き方改革」の言い出しっぺは誰だったんでしょうか?
少なくとも労働者からではないと思います。恐らく経団連や竹中平蔵さんや派遣業界のお偉方でしょうね。
だって、労働者にとってはメリットよりデメリットのほうが多いのは明らかで、メリットを享受できるのはほんの一握りの高度専門職の人だけですから。

「成果を出せば早く帰ってもいいけど、成果が出なけりゃ残業ね、残業代は出ないけど」
人を人とも思わない所業、モノ扱いするような人じゃないと立派な経営者にはなれないのかな?

2018.02.17  申告
確定申告の時期となりました。うちは税理士さんに全てお任せですから、領収書や請求書や源泉徴収票なんかをまとめておけばちゃちゃっとやってくれます。
勤務医の頃はバイト先からの源泉徴収票を集めて、市役所に持っていって確定申告をしていました。
市役所では何時間も待って、担当者に教えてもらいながら書類に書き込んでいたのが懐かしく思い出されます。

税理士さんには以前から口を酸っぱくして言われていましたので必要なものも不要なものも書類関係は残しています。
「先生、これはいらないですよ」なんて言われることもありますが、一応、念のためって思いながら。
佐川長官が僕の担当税理士さんだったらどんだけ楽だったか・・・(笑)。

しかし、考えてみれば佐川さんも可哀相な方です。
自分の意思とは無関係な状態で、立場上答弁する羽目になったわけで、論功行賞的に組織のトップに座ってしまい、もう自縄自縛な状況なんではないでしょうか?
官邸からは「適材適所」とお墨付きを与えられていますので更迭されるわけもなく、かと言って辞任することもできず、このまま鎮静化するのを待つしかないんでしょうね。
「思い切って本当のことを話せよ」って背中を押してくれる人でもいればいいのですが、それはこれまで築いてきた彼のキャリアを崩壊、そして人生の破滅を意味することになります。
前川氏のように気楽な立場であればできるんでしょうが・・・。

2018.02.11  久々の
ロングドライブってほどでもなかったのですが、都内(それも下道)を運転するのは本当に久方ぶりでした。
カーナビがあるとはいえ、田舎者にとって都会の運転は非常にストレスフルなものです。
幸い、渋滞がなく順調に進みましたので、運転していた時間は行きも帰りも1時間と少々。
腰痛にも苛まれましたが、久しぶりに常磐道を飛ばせたのでまあよしとしましょう。

ただ、「飛ばす」と言っても昔みたいな無茶なことはしないし、もうできない体になっていて、大人しく真ん中車線を走行していました。
折を見て、そして覆面がいないのを確認してアクセルを踏み込んでいただけです。
今日は大きな荷物を運ぶために車での移動、駐車場を探すのも一苦労。すぐ近くに見えているのにそこは一方通行。

しかし、明日は電車でのお出かけ。(遊びじゃないです)
こっちの方が断然気楽ですね。
乗ってれば勝手に連れて行ってくれて、都会はアクセスが非常にいいときてますから。
休日なので、ラッシュにも遭わずに目的地まで行けます。


2月に入ってから花粉症の患者さんが多くなってまいりました。
「先生、去年と同じ薬をください」
って声が聞かれる季節になってきたんですね。


2月と言えば恵方巻、バレンタインチョコという2大迷惑イベントがあります。(恵方巻は終わっちゃったけど)
自慢じゃないけど恵方巻っていう食べ物は生まれてから一度も食べたことがありません。(別に自慢することじゃないですよね)
巻きずしなら幼い頃によく食べました。お盆やお正月に親戚が集まったときには必ず出てましたし、そこにはいなりずしもセットで。
自分の性格上、売らんがためのイベント作りには徹底的に背を向けるっていうスタンスなんですね。

もう一つ、ゴディバが「義理チョコをやめよう」っていう広告を打っていましたが、天下のゴディバ様のチョコを義理チョコにくれる女子なんてどれだけいるんでしょうか?
これも自慢じゃないけど僕は以前、もらったことありますよ、「〇〇一同より」みたいな感じで。たった4つしか入ってなかったけど、「これって高かったんだろうなあ」って思いましたもん。
普通はチロルチョコとかペンシルチョコレートくらいが手ごろでしょうか。

義理チョコっていう文化は男女お互いにとって、何だか疲れちゃうんですね。
僕は何年か前に、「もうやめましょう」と言って、受け取りを拒否しましたのでこのところは非常にすっきりしています。
義理人情っていうのは大事ですけど、「お義理」でチョコをあげたりもらったりするのはなんか違う気がしています。

でも、本命については必ずしも拒否しているわけではありませんから。

2018.02.10  連休前夜
朝、空が白み始める頃に家を出るのですが、クリニックに着いて玄関の掃除をしていると大分明るくなっていて、春が徐々に近づいている感じがしています。
寒さは何とか我慢できますが、日の短いのは心寂しく感じられるものです。

インフルエンザは少なくなっていると思います、実感としては。
全国的には多いんでしょうが、うちのクリニックの診療圏では確実に減っていると。


東京の公立校の標準服に「アルマーニ」っていうニュースが出ていました。
最初は、「私立だったらいいんじゃないの?」って思っていたら、なんと、公立の小学校の話だったんですね。
制服っていうのはてっきり中学校からという認識でしたが、小学校から制服を着るなんて流石は東京。

一式で8万円というのは普通のご家庭ではちと厳しいでしょう。
ただ、その学校に通ってらっしゃるのは特別なご家庭のお子様ばかりっていうのにもびっくり。

小学生は年々成長していきますし、外で走り回って砂もつけるし、転んでひざを擦りむくこともあるでしょう。
絵画や習字の授業で服を汚し、給食でカレーやスパゲッティが出れば当然汚すでしょう。
6年間で何着買わなくっちゃならないんでしょうか?ここに通わせることのできるご家庭の経済力であればなんてことないんでしょうかねえ?
校長先生の口ぶりではそんな感じがしています。

アルマーニからキックバックでもあるんじゃないかと邪推したりして・・・。

もしかしたら普通の地元の子がこんなセレブな公立校に通えず、遠くの小学校に通わざるを得ない状況になってしまってないかと、全く関係ないけど心配しています。

明日からは連休となりますが、個人的はわりと忙しくなりそうです。
遊びじゃないけど必ずしも仕事じゃない休日っていうのは幾分気楽ではありますが、休んだ気がせずに来週へ突入してしまいます。
それでなくても2月は出席すべき研究会や公務が多いみたいで、普段真っ白なスケジュール帳には多くの予定が詰まってます。


僕にとって土曜日の夜っていうのは唯一時間を気にせずに映画(DVD)やYouTubeを見たり、音楽を聴いたりできる時間です。(テレビについてはチャンネル権がないので見られません)
今は山下達郎を聞いていまして・・・、「なぜ、山達?」って思われるでしょう。
今週、本屋さんで偶然「BRUTUS」が目に入って、思わず購入。
「サンデー・ソングブック」はまったりとした日曜日の午後に聴くにはもってこいの番組です。普段はAMばっかり聴いていますがFMはこれくらいかな。

言いたいことは山下達郎のことではなく、本の文字についてです。
普段、読んでいるのは学会雑誌やクリニックにおいてある雑誌諸々ですが、BRUTUSのフォントサイズがこれらより明らかに小さくって。
寝る前に布団の中で読もうとしたら非常に読みづらくって、すぐに眠りについてしまいました。(BRUTUSは若者向けなのね)
「老眼」っていう言葉がすぐに思い浮かびまして・・・。
昨年でしたか、チケットの座席番号の6と8の区別がつかずに、近くのスタッフのお兄さんに尋ねたことがありました。
その時は酔っぱらっていたので、目がぼやけただけだと言い訳していましたが、確実に老化は訪れています。(そのあと密かにルーペを購入しました)


そういえばオリンピックが始まっています。
韓国とは時差がないにも関わらず、アメリカのために競技時間が変な時間に設定されているようで。
IOCの商業主義の悪影響そのものですね。
2020年の東京でも起こり得る事態ではないかと思っています。
別に僕は見ないからどうでもいいんですけど、アスリートファーストではなくここにもアメリカファーストが蔓延っている様相です。

2018.02.04  春はまだ先
先週はインフルエンザが大流行、大相撲の理事選挙で貴乃花親方が落選、仮想通貨が流出、皆既月食なんていうニュースをよく目にしました。

確かにインフルエンザは大流行していますが、僕の個人的な印象ではちょっとピークは過ぎたかな?って感じています。
ただ、先々週はB型ばっかりだったのが、先週はA型も混在してきていて、これからA型が増えてくる可能性があります。
私立大学の入試の真っただ中で、不運にもインフルエンザに罹患してしまった受験生もいました。
また、家族が罹患してしまったため、「受験生の息子はどうしたらいいでしょう」と相談されたりもしました。
予防投与(保険は利きませんが)という手もありますので、
そんな際はご相談下されば対処いたしますから。
高校受験は私立が一区切りついて、多くの方には本番の公立までは一か月近く時間がありますので、それほどの深刻さは感じられません。
 

仮想通貨「NEM」が流出した件について。
経済音痴なので、仮想通貨についてもようわかりませんのでコメントのしようがありませんが、一言だけ。
「お金は額に汗して稼ぐもんやで」
オレオレ詐欺をはじめとする特殊詐欺でお金を失ってしまう人には同情するけど・・・。
 

ただ、今回会見に出てきた社長の若さにはびっくりしました。 

貴乃花親方についてもようわからん。
報道の仕方が協会寄りだったり、貴乃花親方寄りだったり。

ワイドショーやスポーツ新聞の立ち位置っていうものを裏読みする必要があって、果たして真実を語っているのは誰なんだろうっていう疑問がずっと続いていました。
結果は貴乃花親方の惨敗だったわけですが、彼の素晴らしい理念や理想っていうのが本人の口から出ずに、そのため彼の肉声が我々の耳に届かず、
書面でしか目にすることができなかったことが世間の共感を得ることができなかった原因ではないかと思っています。

被害者であった力士を隠蔽し(そうとしか見えなかった)、親方も取材に応じようとしなかったことも悪印象を抱かせました。
情理を尽くして説明することなく、FAX一枚で対応するっていうのはやはりマズかったかな。

皆既月食は家の中からチラッと見ました。あと、テレビでじっくり。
中学生の時に太陽や月の動きを勉強したのが最後かな。
水金地火木・・っていうフレーズ、潮の満ち引きの仕組みなどもその頃習ったんでしょう。
高校では地学という教科がありましたが、選択科目になっていましたので勉強した覚えはありません。

そういったことから、どうも宇宙や天体の事には疎いようです。
地質学や気象学なんていう分野は結構面白いと思うんですが・・・、高校時代って受験科目以外の事は出来るだけ排除していたんですね。
今思えば、幅広く色んな知識を身に着ける時期を逃してしまって非常に勿体なかったです。
しかし、そんな余裕はなかったでしょうけど。

大人になってからでも学ぶことは可能ですが、その時にしか学べないもの、学ぶべきものっていうのは
確かにあると思っています。
僕も時間的な余裕ができてきた今、少しでも取り戻そうとしています。

学び直しがちょっとしたブームになっているのも判る気がします。




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