独り言

2018.01.27  雪かき
村上さんのいう「文化的雪かき」じゃなくて、本物の雪かき。
そして、今回はプラスチック製のじゃなく、ちゃんとした平たい金属製のスコップでやりました。(前回、プラスチック製のは全くの役立たずでしたから)

月曜日の夕方から、急に雪の勢いが強くなって、駐車場も車の上にもどんどん降り積もってきて。
遠くから来ている職員には早めに帰ってもらい、
「こんな雪の中じゃ患者さんも来れないだろうから」って、5時で診療を終了として、残りのスタッフも早上がりしてもらいました。
残された僕は、近くのコンビニでお弁当とお酒を買い込んで、一人クリニックにお泊りでした。
ノーマルタイヤじゃ運転できないし、仮に帰ることができても翌朝来ることができないことは明らかだったし。
開業して2度目の自院当直となりました。
休憩室から降り積もる雪を見ながらハイボールや日本酒を飲むのも楽しからずや。

翌朝はちゃんとシャワーを浴びて、いざ雪かきへ。
一つ失敗したのは長靴を持ってきていなかった(元々持ってないのは内緒です)ので、普通の靴の上からスーパーでもらうようなビニール袋をかぶせて足首で縛っているという間抜けなスタイル。
もう一つの失敗は、作業の際にウォークマンか携帯ラジオを持って行かなかったことですね。次回はちゃんと準備しときましょう。

雪は意外に軽くて、そして意外にも空気も暖かく、心地よい作業でした。
一人で駐車場全ての雪かきをするのは到底無理なので、せめて歩いてくる患者さんの足元だけでもと思っていましたが、これもまた結構大変。
1時間以上やったでしょうか?そのうちに外の道路部分まで手を出して除雪していました。

前回は駐車場の雪が凍ったため重機を入れて除雪してもらい、僕の車が駐車場から出られず、やっと出たと思ったら道路でスリップしてにっちもさっちもいかないっていう事態に陥りました。
しかし、今回はあっという間に溶けてくれてなによりでした。雪だるまも作ったけど、すぐに溶けちゃいました。

そんなわけで自宅の雪かきは・・・、
「今朝は大変だったんだからね」という文句を聞く羽目になってしまいました。


今週、西部邁、野中広務両氏が死去されました。
若い頃の自分と今の自分では両氏に対する見方(評価)はかなり大きく変わりました。


インフルエンザが大流行っていう話題ですが、あれって定点医療機関を受診したインフルエンザ患者さんの1週間の数をカウントして注意報や警報を出しているんですね。
うちは当然の如く、定点医療機関になっていないのですが、今週だけなら完全に鹿児島を超えているでしょう。
僕は無事なのが不思議です、全く。

2018.01.20  大寒
こういった二十四節季のあれこれはニュースのお天気コーナーでしか話題に出ることもなくなりました。
僕も全てを把握しているわけではありませんが、日本特有の文化とか風情や情緒を感じるものとして、そしてなにより一般常識として知っておく必要があると思うんですが・・・。
しかし、若い人たちには話が通じません。
次は立春、暦の上ではもう春なんですね。そう聞くだけで心はうきうきしてきます。
ただ、来週は積雪の可能性が示唆されていまして、スタッドレスを履いていない僕としてはお泊りセットを準備して出勤するべきかどうかの選択に迫られそうです。
雨であって欲しい。

平昌オリンピックまであと少しとなってまいりました。
元々オリンピックには殆ど興味がないのですが、見てみたい競技を挙げるとすればアルペンとカーリングかな。
メダルの色や個数なんて些末なことは抜きにして、競技自体に面白さを感じているので見てみたいですね。

開会式に首相は出席するんでしょうか?しない方に賭けておきます。
始まる前から南北朝鮮の政治上の駆け引きみたいな様相が見られまして興ざめです。


常磐線の列車内で妊婦さんが出産したとのニュースがありました。
もし仮にその場に居合わせたとしても、僕にはどうすることもできなかったでしょう。(多分)
学生時代に産婦人科の実習があり、産科当直もやらされましたが、もう30年以上前のことです。もうすっかり忘れてますって。
今の研修医は初期研修で産婦人科を回ることになっていまして、形の上では分娩への対応も可能であるってことになっているんでしょうが、果たして・・・。
しかし、今回のケースは非常にラッキーだったと思います。
母子ともに助かったので美談としてニュースになりましたが、不幸な転機となっていたら・・・。
こういう時に「善きサマリア人の法」っていうのをつくづくと感じさせられます。


先週、センター試験が行われました。自分にも子供たちにも無関係になりましたので、新聞で問題や解答が出ても見ることはなくなってしまいましたが、今年はなぜかムーミンが話題となっていました。
あの問題が適切か適切でないかなんてとても些細なことで、ムーミンやビッケを詳しく知らなくても解ける問題だと思います。
生真面目な人が多いのかなあ?
最近は何事にでも重箱の隅をつつくようなことを言いたてる人が多くなったように感じています。
大勢にはあまり影響しないことでも殊更に、そして声高に言うってこと、多くないかな?
「別にそんなこといいじゃん、大目に見てよ」ってことが許せない、頑なで非寛容な態度な人が多くなったように感じています。
もしかして、社会がそうさせているのかもしれませんが、もっとゆるい、なあなあの関係っていうのが生きやすい社会を作っていくんだと思います。
何かというとポリティカルコレクトネスを求める社会っていうのはストレスフルでしかないし、自分の身を固い鎧で固めて(理論武装したり批判を許さない態度)行かなくてはならないのはちと辛いと思うんですけど。

「お互い様だね、今回は自分が譲るけど一回貸しだね、次はよろしくね。」ってなことが言える関係って好きだなあ。
常に対等であれ、そして平等であれ、常に勝者であれ、正論で勝負しろ、なんて要求されたら・・・、僕は死んじゃいます(笑)。
自分の権利を主張しなきゃダメだ、譲歩したら相手につけ込まれる一方だっていう態度は外交では正しいんでしょうが、一般の社会生活では個人的にお付き合いしたくない一番の相手です。
今回のセンター試験の問題も、「面白い問題だったね、ああいうのもありかもね。」っていう論調があってもいいのにって感じました。

2018.01.14  寒波襲来
先週後半は最強寒波の襲来によりうちの実家の方でもうっすらと雪が積もったそうですが、関東では冬晴れのいい天気が続いております。
子供の頃、雪が積もるのは2、3年に1度くらいだったでしょうか。朝、学校の校庭に雪が積もっていれば授業そっちのけで雪遊びをしたような思い出があります。
先生も大目に見てくれていたおおらかな時代でした。
あちこちの家の庭には大小の雪だるまが飾られ、新しい(汚れてなさそうな)雪を取ってきて、かき氷にして食べたり・・・、(これはうちだけか?)
校庭にポツンと佇む雪だるまが2、3日後には可哀相な姿になってしまうのを見ていたり、南の地方では非日常的な天からの贈り物として楽しんでいました。

猛威を奮うといえば、先週はインフルエンザもご多分に漏れず大活躍でした。
正確にカウントしたわけではありませんが、1週間で50人はインフルエンザの患者さんを診察したと思います。
A型とB型の割合はほぼ1:1、この時期にしてはB型が多い印象があります。
これから高校、大学受験が始まりますのでご注意を。

診療している方としてはこれまで一度もインフルエンザに罹ったことがないんですね。不思議です。
ワクチンをやってるからっていうわけでもなく、こまめにうがいをしているわけでもなく、体質的に罹りにくいだけなんでしょう。
ただ、医療スタッフが感染してしまうと、うちのように人数がギリギリでやっている医療機関はひとたまりもありません。
診療制限、はたまた休診せざるを得ない事態になりますから。

先週のニュースから。
まずは、新潟のJRのトラブルについて。
JRの対応については後から色々言うことができますが、「乗客の皆さんはよく我慢できたなあ」っていうのが一番の印象でした。
「とにかく降ろしてくれ」とか、「代替輸送はどうなってるんだ」とか、JR職員に食って掛かる人がいて不思議じゃないと思ったんですが、
多くの人々がそのまま翌日まで電車の中にいたっていうのがびっくりです。

もう一つ。
星野氏の死について。
毀誉褒貶相半ばする方だったと思いますが、死後、その鉄拳制裁を美化するコメントが多いことにはやや疑問を抱きます。
片や大相撲では暴力事件として横綱が引退させられ(正確には引退勧告相当ですか)ましたが、星野氏の場合は愛情のある指導だったという解釈ですか。
大相撲の「かわいがり」っていうのも愛情を持った後進の指導ってことになりはしないでしょうか?
個人的にはスポーツの指導において鉄拳や所謂、「かわいがり」みたいなものはいかんと思っています。
人間性を否定するような言葉の暴力も基本的にはアウトだと思っています。(高校野球の練習を見たことがありますが、とても嫌な気分にさせられたことがあります)
恐怖を与えることにより技術を向上させるという考えは時代遅れというより最初からやってはいけない指導方法だと思います。

だからと言って、「僕を叱らないでください、僕は褒められて伸びるタイプですから」っていう若者には、
「あっ、そう」って言って、僕は放置しちゃいます。(笑)

星野氏は反骨精神、悪い言い方をすればルサンチマンにより球界を生きてきたのかなって感じています。

改めて膵臓癌は予後が悪いっていう事実が証明されました。
そして、日々の診療の際にもしっかり膵臓を観察せねばと感じさせられました。

しかし、高血圧や脂質異常症で治療している場合、症状がなければ消化器系の検査は普通やりません。
そのために人間ドックやがん検診があるわけで、無症状の人にカメラやエコー、CTをやると、保険組合から、「過剰診療です、適応がありません」って認めてもらえません。
ですから、うちに通っている患者さんにも検診やドックを勧めているわけです。

2018.01.07  予想以上
昨日は朝から大忙しでした。
ある程度の混雑は予想していましたので、緊急の検査に対応するために予め検査は入れていませんでした。(結局1件だけ内視鏡検査が入りましたが)
それでも急性疾患の患者さんが多くてんてこ舞い、診療が全て終わったのはとうに1時を過ぎていました。
花粉症の時期の耳鼻科や眼科さん、人気の整形外科さんには、「そんなもん、大したことないですよ」って鼻で笑われそうですが・・・。
こういうことってうちでは滅多にないことでしたから、スタッフ共々、正月明けからリハビリする間もなくあっという間に嵐のような半日が通り過ぎていきました。
多分、お屠蘇気分も一気に吹っ飛んだんではないでしょうか?
 

夜は親しい仲間との新年会。もうかれこれ20年以上続いていますが、今年は家族連れが多かったです。
長年続いていますと、一番小さい子でも小学生、そして大学生や社会人になっている子もいて、会場がちょっと窮屈な感じがしました。

2018.01.05  お屠蘇気分
新年も明けて5日、「いつまで休んどるんじゃい」というお叱りの声もいただいておりますが、一応明日から始めます。
しかし、半ドン。
通常に戻るのは来週からとなっています。

今回は北九州空港という海に浮かんだ空港を利用して帰省したのですが、空港に着いてからのアクセスが非常に悪い。(スターフライヤーは黒くて格好いい飛行機なんですが)
飛行機に乗っている時間以上にバスや電車に乗っている(待ってる)時間が長くてね。
これは田舎の宿命とも言えるものでして、ローカル線を細切れに乗り継がなくては目的地まで到着できないときてます。
特急に乗れば県をまたいで遠くまで行けるんですが、自宅の近くの駅に止まるのは1時間に1本。
だからとりあえず特急で行ける所まで行って、そこから各駅停車の電車を待って。
そんなこんなしてるうちに家にたどり着くのに2時間以上。(電車の選択を間違えたことも影響しています) 

約一週間、食べて飲んで、そして年末年始の番組を見ていましたため、途中から曜日の感覚もなくなってしまいました。
所謂、「サンデー毎日症候群」ってやつですな。(そんなもんあるんか?)
実家はインターネット環境のないところでしたから、新聞と数少ないニュース番組だけが世間との繋がりを得る手段でした。
段ボールで食べ物や着替えと一緒に本をしこたま送っていましたので、退屈せずに何とか過ごしていけましたが、田舎暮らしも楽じゃなかったです。 

しかし、テレビ番組の貧弱さは年々強まるばかりです。
そのお陰で暮れは家族との会話が多くなってかえって良かったのかも・・・。(今回も紅白は見らんかった)
年明けはいつも通り駅伝三昧。 

「繰り上げスタートの合図の乾いたピストルの音、中継所にはこれまで繋いできた仲間の汗がしみ込んだ母校の襷を握り締めたランナーが走りこんでくるも、渡すべき仲間はそこにはいません」
なんてフレーズを聞きながら青学の4連覇を見ておりました。
いくら箱根駅伝の人気があっても日本の長距離界へ有望な人材を輩出できていないことにもっと日テレは危機感を抱いて欲しいところですが、視聴率さえ良ければそれでいいって感じなんでしょうか?
折角瀬古さんが解説にいるのにね。 

浜松町までは旅行カバンやお土産を持っている人が沢山いましたが、山手線から常磐線に乗っていると現実に引き戻されてしまいました。
世間ではもう仕事は始まっているんだよって。




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