独り言

2017.12.28  最終日
例年、最終日の外来はあっさりしたものっていうのがうちの定説でしたが、今年はなぜか午前外来が混雑してしまいました。
理由は、「インフルエンザの流行」です。
Aだけでなく、Bも結構いまして、37度そこそこっていう患者さんも、「念のため」調べると・・・。
「インフルエンザB型」って。

年末年始の大移動で大流行になってしまうのではないかと危惧しております。

診療が終わってからはみんなで掃除をして、事務さんはレセプト処理なんかもしていました。
一方で暇な僕は予約してあったお弁当を受け取りに行って、最後に待合室でみんなで一緒に食べるっていういつもの締めくくりでした。

旅行に行く人、実家回りをする人、なにもしない人、それぞれ長い正月休みを過ごすべく、「良いお年を」と言い合って解散となりました。
誰もいなくなった診察室で少し余韻を味わっていると(ただ残務処理をしていただけ)、何本も電話がかかってまいりました。

今年はカレンダーの並びを見ると、近隣のクリニックも昨日か今日で終了となっています。
明日(29日)やるところは非常に少ないんではないでしょうか。
うちに限らず、クリニックの職員って奥様層が多くなりがちです。そうすると、年末年始は長いお休みが必要となります。(ホワイトな職場であろうとすれば)
普段、我儘な院長が無理を強いているだけに、時には優しい面も見せておかなくては。
「もうやってられません」って言われないとも限りませんからねえ(笑)。

というわけで、明日からお休みとなります。すみません。


それでは、今年の重大ニュースの発表とまいりましょう。
3位:ワクチン不足で混乱
当初の目論見が大外れ。
接種対象者を絞ったり、時間を制限したり、患者さんには顰蹙を買いました。それに対応する職員にも多大な迷惑をかけてしまいました。
電話口で謝る姿を見るにつけ、こちらも非常に辛かったですね。
国のワクチン行政に振り回されるのは毎度のことですけど、今年は特にひどかった。

2位:南の島へ
今年は暑い時期に南の島へ行ってまいりました。
ガイドさんには、「今は観光のシーズンじゃないんですよ」なんて言われたりして。
民謡を聴きながら水牛に乗り、焼肉を食べ、マングローブ林を巡り、グラスボートで気持ち悪くなったりして・・・。
まあ、たまにはそんな旅行もいいでしょう。

1位:新旧入れ替わり
スタッフの交代がありました。
前の職員はとてもいい人でしたが、「年齢には勝てません」ということで退職されてしまいました。
そこで、3分の1の年齢の新人へ。一気に若返りです。
自分たちの子供と同じくらいのお嬢様ですからねえ。
我々には一人前の医療事務職員に育てていくことの責任感が問われます。また、それと同時に常識ある社会人として育てる使命もありますから。
うちの場合、年功序列、終身雇用制度という昭和の古き良き時代の雇用形態をとっていますので、長く勤めてくれればきっといいことがあるはず。(?)

今年はこんな感じです。
今年いいことがあった人にも、あまりいいことがなかった人にも平等にお正月はやってきます。
それでは、また。

2017.12.24  クリスマス
達郎のサンデー・ソングブックで流れた「クリスマス・イブ」を聞くと、「ああ、今年もクリスマスがやってきたんだなあ」て感じがしましたが、取り敢えず今の僕には何の関係もない日曜日でした。

12
月ともなりますと、色々と1年のまとめみたいなことをしなくてはなりません。
書類を1年分集めて紐で括ったりするんですが、自営業者としては今の時期にそういった類の整理が必要になります。

どこでもそうでしょうが、うちも税理士さんと契約していますので、僕の仕事はまあ限られています。
領収書を集め、日付順に糊付けすること。
請求書を月ごとに仕分けすること。
職員の給与計算、年末調整への資料提出等々。

税務管理、労務管理などこれらの仕事を自分でやるっていうのは絶対に無理で、やはり餅は餅屋ですね。
というわけで、先日自分で作った資料をなんとなく眺めていて気付いたこと。
それは、職員に支給した給与の昇給分が手取り額のアップに殆ど反映されていないってことでした。
あんなに上げたのに・・・(職員にしてみれば「たったこれっぽっち」って思っているんでしょうが)

先日見たプライムニュース(BSフジ)の中で、景気がいいのにどうして給料が上がらないのかっていう問題が議論されていて、非常に興味深く視聴できました。
改めて給与明細を見ると、やはり給与からの天引きが非常に多いことに気づかされます。
健康保険料や厚生年金保険料が大きくって。

事業者としては、
「従業員にできるだけ多く給料を出そう」
と思っても、従業員が明細書を見ると、
「手取り額ってたったこれだけ」
って感じになります。

「国民は消費税や所得税を上げることにはうるさいけれど、保険料率を上げるのは比較的文句が出ないんですよ。」
と出演していたゲストの方は仰っていました。なるほどね。(朝三暮四みたいなもんか)

もう一つ、生活保護が引き下げられるそうです。
低所得者層のレベルに合わせるという理由だそうですが、低い方に合わせるのが当然という考え方がちと悲しいです。
低所得者層を何とか引き上げましょうという発想がどうして生まれないのかなあ。
おまえらはこのくらいのレベルで暮らしていけるはずだろ。上を見ることなく、最低限の生活を続けていきなさい。
弱者を叩くのは強者ではなく、同じ弱者であることはよく知られたことでして、自分より不幸な者がいることで安心できる。
「まだまだ自分は不幸じゃないんだ、もっと不幸な奴がいるんだから」って。
(ただ、最近では富裕層も弱者を叩きます。「おれたちの税金をあんな奴らのために使うんじゃない。」とか言って)

絶対的な視点ではなく、相対的な視点で物事を見ることで自分の不安な(不幸な)状況をなんとかごまかしているんですね。

 
最後に。
経済的な支援をしているんだから、俺の言うことをきけ、きかないんだったら支援を減らすぞって脅しをかけるある国。
それに屈してしまったいくつかの国。そして、なんにも言えずに棄権してしまった国。
事情はそれぞれありますが、日本は今回だけはちゃんと賛成票を投じていていました。(やるじゃん)
これって、「言うことをきかないと交付金を減らすぞ」、「受け入れてくれたら財政面で優遇しますよ、補助金を出しますよ」って言ってる政府と自治体の関係と同じ構図に見えました。

2017.12.23  ミスマッチ
久々の連休、天気も良く気分も爽快な朝でした。
朝、フラっとクリニックに行って、コンビニで購入した新聞を読んだり昨日のデータをチェックしたりしておりましたところ、9時を過ぎたあたりから電話がジャンジャン。
シャンシャンだったら良かったのに・・・、なんて思いながらも、「今日はお休みですよ」と。陛下のお誕生日、静かな気持ちでお祝いいたしましょ。

今年も残すところ1週間となって、診療日もあと4日となりました。
ワクチン接種もほぼ終了し、今はインフルエンザの流行期に入ってしまいました。
ワクチンが不足していたから流行したのか、それとも全く関係ないのか。

例年、11月が予防接種のピークとなるのですが、今年はここでワクチンが不足していたため希望者のニーズに応えることができませんでした。
しかし、12月に入ると供給が増えてきたのですが、その時は希望者は少なくなっていました。
患者さんの心理として、
「もう12月だから今更打ってもしょうがない、今年は諦めよう」と考えたのでしょうか。
実は十分量確保できているのに。

そんなこんなしているうちにインフルエンザが流行してきたので、予防接種は時すでに遅し。


このほかに僕らと医療情報の提供者との間にもミスマッチを感じるケースがあります。
あちらが売りたい医薬品は必ずしもこちらが使いたい(採用したい)医薬品とは違う場合があります。
売りたい薬っていうのはその会社のイチオシ薬品だったり、新薬だったり、今期の重点薬品だったり、非常に儲けが出るものだったりします。
しかし、こちらとしてはそれを使うような患者さんがいない、使うメリットをあまり感じなかったり、従来品で充分うまくいっている場合、あえて採用しないわけですね。

時に新たな疾患概念を作ることで、新たに患者さんを作って治療しましょうっていうことがないわけではなくって・・・。(解りにくくて済みません)
よくあるケースとしては、高血圧の基準を従来より厳しくすると、これまで正常だった人も「高血圧患者」となります。
脂質異常症の基準を厳しくすると新たに内服薬が必要になる人が増えるっていう具合。
まあ、これらは大規模スタディできちんとデータを取って、イベントの発症が抑えられるかどうかを検証しています。
こういった健康寿命の延長に大きく寄与するような医薬品は別ですが、生活の質を改善するようなものっていうのはなかなか患者さんを説得するのが難しい場合があります。


相手があまりにも強く勧めてくれるお薬を、こちらとしてはそれ程魅力的と感じていない場合、お話を聞くのが非常に苦痛となります。
相手も仕事だから仕方ないんでしょうが、こっちの気持ちも察してくれよって。
最近の医薬品の情報提供を生業としている方は非常にまじめな方が多いと感じています。
余計な話で時間を潰しては先生に申し訳ないって思っているのか、ひたすら製品説明に終始する方が殆どです。
時には世間話をしたり、馬鹿話に終始する、っていう人もいていいように思うんですが・・・。で、最後に「今日は何しに来たんだっけ?」って聞かざるを得ない状況にさせられるような人。
窮屈な社会になったんですかね。

2017.12.17  宴のあと
昨夜は飲みすぎて今朝は幾分二日酔い気味でした。
なんで飲みすぎたかと言えば、「ザ・忘年会」だったわけで。
体調を考慮したり、運転手を申し出てノンアルコールだったり、甘いお酒を所望するメンバーもいて、各々が好き勝手なドリンクを注文する中、
約2名はがんがん日本酒へ。
昔のことを言うのは恥ずかしいのですが、普通、乾杯の1杯目は、「取り敢えずビール」だったと個人的には思っています。(「生中を人数分ね」とか言って)
今じゃ店のお姉さんに一人ずつドリンクを注文して、五月雨式に全員分が揃ったところで、乾杯の御発声。まあ、立場上、私がやりました。
酔っぱらう前でしたので。ちゃんとまともなことが言えたかと思っています。

昔、「長く助走を取った方がより遠くに飛べるって聞いた」って桜井さんも歌っているように、宴会の最初はアルコール濃度の低いものから行った方がよかったのに、
ハイボール、冷酒、冷酒、またまた冷酒。
向かいの席の相棒は、果敢にスタートダッシュを決めたはいいけど途中リタイア。タクシーという救護車によってあえなくご帰宅されてしまいました。


今年の漢字っていうのが発表されていました。「北」だそうですね。
ふーん、ってな感じ。

今朝は早起きしたので、テレ朝のニュース番組を見ました。
戦隊ものやアニメの放送時間をずらしてまで始めた、東山くんをメインキャスターに置いた番組です。
放送が開始された頃にちょこっと見たのですが、すぐに脱落。(何だか中途半端な感じがして)
今日も久々に見たんですが、やっぱりものの5分とせずにチャンネル変更。
日曜の朝からいきなりエンタメ情報はいらないでしょう。
そんな情報が欲しい層は日テレの「シューイチ」を見るでしょうし、日テレの方がその辺には長けていると思います。
ちゃんとしたニュース番組かと思うと期待外れだし、完全なるエンタメ路線にはシフトしきれないところがどうにもチグハグな印象を抱かせます。
そして、最大の懸念材料が東山くんの立ち位置なんじゃないかと。
鋭い発言をするでもなく、話を掘り下げて突っ込むでもなく、何だか置物状態。

結局、御厨さんの「時事放談」のほうを見てしまうんですね。

2017.12.10  寒い朝
日曜日の朝はいつもより1時間ばかり遅く起きるように目覚ましをかけているのですが、やはりこの時期はまだ暗く、そして寒いです。
新聞を読んだり、コーヒーを飲んだりしながら過ごし、1時間ばかり遅い出勤となるわけで。

一人クリニックで過ごすのはもう慣れっこになっていまして、誰に気兼ねをすることもなくスピーカーの音量を上げて音楽を聴くことができます。
一人でコーヒーを淹れ、スポーツ新聞を読んで、好きな時間に帰宅。
休日の仕事は自分のペースでできるっていうところが気楽ですね。(今日は専ら書類作成に費やされましたが)


「人づくり革命」なる仰々しいスローガンがあるようですが、「革命」って言葉はどちらかというと反体制側が用いる用語ではないかと・・・。
今の政権は次々とキャッチコピーを作り、委員会やら諮問機関やらを立ち上げるのが好きですね。そういえば「一億総活躍」ていうフレーズもありましたが、どうなったんでしょう?
個人的には幼児教育の無償化より待機児童対策や児童館の確保なんてところが働くママのニーズが高いのでは、と思っているんですけどねえ。
あとは保育士さんや介護士さんの待遇改善が絶対に必要だと思っています。
やりがいだけでは続かない世界ですから。

2017.12.09  ジャイアンとスネ夫
トランプ大統領がエルサレムをイスラエルの首都とするという発表をしました。
少しでも世界史を勉強した人であれば、その行為がいかに危険な事かはわかるはず・・・、と思っていました。
僕は高校で世界史を取らなかったのですが、キリスト教、ユダヤ教、イスラム教の聖地がエルサレムにあることくらいは、まあ一般常識として知っています。

この暴挙に中東の人々が猛反対するのは当然で、欧州各国の首脳もトランプ大統領を一斉に非難しておりました。
一方、極東のこの国の腑抜けぶりといったら。
「仏教の国だから関係ないよ」とでも言うんでしょうか、いつも勇ましく他国を非難する官邸の面々は奥歯にものが挟まった感じで歯切れが悪いです。
属国だからなんでしょうか、面と向かって非難なんてできるはずもありません。
「事態を注視する」
なんて言ってごまかしていますが、結局は何もしないで米国に追随するだけでしょうね。
対等な関係であれば、「首都移転を撤回すべきだ」なんて言葉が出てきてもおかしくない問題だと思うんですけどねえ。

日本の官邸には歴史認識が欠如している人しかいないのか、国際感覚に鈍感な人の集まりなのか、ちょっと悲しい。

北朝鮮のミサイル打ち上げにはあれだけ勇ましく抗議の声を挙げ、安保理でも圧力をかけるよういろんな国に働きかける人なのに。


国会論議でもよくあるケースで、立場の強い政党と弱い政党が連立を組む場合を考えてみましょう。
弱い方(議員数が少ない方)は、「相手方の政策を丸呑みするつもりはありません。是々非々で。」って必ず言います。
しかし、ほとんどの場合、「是々」のみで、「非々」はありません。
堂々と、「それは受け入れられません。」っていうことはないんですね。
「それなら連立解消だ。」って啖呵を切るはずもなく、「ついて行きます下駄の雪」状態ですね。


そういえば先日、東京五輪のマスコットキャラの候補が3つ出ていました。
全国の小学生の投票で選ばれるそうですが、個人的には(ア)が好きです。(どうでもいいけど)
そして選ばれたキャラクターには必ず文句が出ると思いますが、選んだのが小学生であれば非難もしにくくなるし、責任問題も問われないだろうって魂胆が透けて見えるんですが・・・。
これって下種の勘繰りですよね。

2017.12.03  掃除
風邪はひいてるけど風は殆どなく、気温も低くなくて絶好のお掃除日和ぢゃないかってことで、午後からはプチ大掃除をやっておりました。
まあ、近くの黄色い帽子でタイヤを交換してもらっていたので、時間が空いてしまい手持無沙汰だったというのが最大の理由でしたが。
例年、窓拭きは僕の分担でしたから、これで今年の任務は完了ってとこです。ついでに庭の草取りまでやってしまい、ちと腰が痛い。

今週は院内清掃の予定されていて、いよいよ年末を感じさせる行事が続いてまいります。
お歳暮、忘年会、年賀状・・・、12月はあっという間に過ぎ去っていくように感じます。それと職員へのボーナスっていうも忘れちゃならん行事でした。

掃除と言えば色々な資料なんかも整理する必要があります。
保管期間が決められているもの以外は捨てちゃうことになるんですが、年々紙の資料の類がたまっていきまして僕の部屋にも、
「これいつまで保管しとかなくちゃならないの?そろそろ捨ててもいいんじゃないの?」っていう品がいくつもあります。
いっそのこと財務省に倣って、
「1年未満でも捨てていいことにしちゃおう。」
佐川さん、いいですよね。

福田元総理がいいことを仰っていました。(好きな総理経験者の一人であります)
「公文書は国家の記録であり国民の財産である。」
「その時の政治に都合の悪いところは記録に残さないというのでは本当にその害は大きいと言わざるを得ない。後世に与える悪い影響を残すだけ。」

2017.12.02  何とかの不養生
先週末から風邪をひいておりました。
最初はのどの痛みだけだったんですが、咳、痰、鼻づまりといった諸々が出てきたため、有り合わせの薬を自己流に服用しておりました。
だからでしょうか、今日になってもまだ鼻声でして、時々患者さんからの訴えで聞く、
「鼻水がのどの後ろに流れていくんです」
という症状を初めて体験しました。
「ははん、これが後鼻漏ってやつか」なんて思いながら鼻をかんだり、咳と一緒に痰を出そうとしたりしております。

いつもなら喘息様気管支炎の症状が出て苦しむパターンでしたが、今回はちょっと違うコースを辿っているようです。


今週からインフルエンザの患者さんがちらほら出ています。
ニュースでも報道されていましたが、例年よりも早い流行だそうです。
しかし、この後キャスターが、「ワクチンを早めに打ちましょう」と呼びかけていました。
ワクチン不足が散々報道されているのに、ここで「早く打ちましょう」だと・・・。
思わず苦笑い。

今週は当院でも完全に接種停止の日が出てしまいました。
平日分を使わずにキープして、土曜日に来院する方すべてに対応できるようにと。
「選択と集中」ってやつですか?

限られた資源を有効に利用するための常套手段ではありますが、個人的にはあまり好きな言葉ではないんですね。(なんとなく)

医療の世界でもそうした動き、考え方が主流となっています。
都市と地方、都会と田舎での医療格差は「仕方ない」とすべきなのか、それともどこに住んでいようと同じ医療が受けられるべきだと考えるのか。
保険料はどこに住んでいようと同じですが、受けられるサービスは都会の方が良いっていうのが現状です。
それを、「高度医療を受けたければ都会に引っ越せばいいだろ」と言って切り捨ててもいいんだろうか?
だからと言って、あちこちの田舎にでっかい総合病院を建てるっていうのも市場原理からは非現実的であることは論を俟たないでしょう。
従って限られた予算と人員で何とかやりくりするのためには、やはり「選択と集中」となるのが自然の流れなんでしょうけど・・・。



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