独り言

2017.07.29  気質、マインド、そしてDNA
「今回もHbA1cが高いですねえ。」
「ごはんはほんの少ししか食べてないし、頑張ったんですけど・・・、次は下がっていると思います。」

そして2か月後

「今度も少し上がってるじゃない、LDLコレステロールもまだ高いし。」
「飲み会が多かったんですよ、それに子供が残したものを食べたからかなあ。」
「HbA1cを2%下げるのにいつまでかかるんでしょうか?」

日頃よくある診察室での会話です。

多くの場合、このままずるずる時間が過ぎるだけでいつまでたっても目標が達成できません。
従って内服薬を増量したり、インスリン療法を勧めたり・・・。

日銀のインフレターゲット政策も何だかそんな感じがしているなあって思っています。
いつまでたっても2%の物価上昇が達成できず、延々と先送りしています。
医師が患者さんに脅しをかけたりするのも最初のうちは効果がありますが、段々と効かなくなります。
日銀のバズーカも最近は全く効き目がないように見えます。

なぜ効果がないのかを検討せずにただ先送りしてもしょうがないと思うのですが・・・。
そもそも政策自体に無理があったんじゃないかとか、アベノミクスってとっくの昔に破たんしてるんじゃないかとか、そんなことを進言するような取り巻きはいないんでしょうかねえ。
それを認めてしまうと、完全に自己否定、そして政権に反旗を翻すはめになるので決して認められないってことは容易に想像できますが、そろそろ観念したらどうでしょう。

日本人は国民性からオプティミストよりペシミストが多いのではないかと思います。(コップの中に水が半分も残っている or 半分しか残っていない、という話)
僕は完全に後者ですが。
また、バブルの後遺症が今でも残っていると感じています。
「宵越しの金は持たない」っていう江戸っ子ばかりなら、手持ちのお金があればすぐに使うでしょうが、ペシミストはどうしても貯蓄に回します。
ここに将来(老後)への不安、脆弱な社会保障、かさむ教育費が加われば経済学者の机上の計算通りには行かないでしょう。
いくら悲観主義者でも安心な将来が望めるのであれば貯蓄なんてしなくても済みます。セーフティーネットのしっかりしている社会作りが経済活動を活発にすると思うんだけど。


夏休みも始まったばかりの学生時代、「夏休みはあと〇日しか残ってない」と考えて生活していたことを思い出しました。
そして今、「人生もあと・・・・」

2017.07.22  立ち入り検査
子供たちは夏休みに入ったようですが、うちはもう関係なくなりました。
高校生までですと、公立・私立で多少の違いはあるものの、〇〇日から休みという明確な日にちが規定されていますが、大学生ともなると学校によって夏休みが全然違います。
バイトや部活の練習があったりして家に帰って来る日もバラバラで、いつの間にか夏休みに入って、いつの間にか学校が始まるという具合です。
親の方もいちいち干渉せず各々のスケジュールを立てて行動しているんですね。

僕の場合、7月21日というのは夏休みの初日というイメージが強くありまして、ここから40日間に及ぶ長い休日というのは非常に楽しいものだったですね。
宿題は7月中に終わらせて、あとはゆっくりするというのがマイルールでしたから。
さすがに高校になってからは宿題の量が膨大となっていましたので、目標はお盆までに片付けるということにしていました。(休み明けには必ずテストあり)
そして、今の子のように塾に行くこともなかったし、楽しいイベントも遊び場もないような田舎でしたので専らテレビの番人と化していました。(カルピスを飲みながら)
一生のうち、一番長くテレビを見ていた時期かもしれませんね。

先日、保健所による「立ち入り検査」なるものが行われました。
適正な医療が行われているかをチェックされるのですが、クリニックの場合大体5年ごとに行われます。
事前に何時行くかを知らされていて、完全な抜き打ち検査ではないので心の準備や資料の準備ができるんですが、資料の準備が結構大変でした。
もともとちゃらんぽらんな性格なので資料がバラバラ。
きちんとファイルにまとめておけばなんてことないんですが、
「これは感染対策用?あれは医療安全用?」
日付が前後していたり、レントゲン関連と内視鏡関連が同時にファイルされていたり・・・。

廃棄物は適正に処理されているか、薬品はきちんと管理されているか、保守契約を交わしているか、院内研修がきちんと行われているか等々、色々と面倒くさい規定がありまして。
一応、重大な指摘もなく終えることができましたが、行政による指導とかチェックを受けるというのは小心者には堪えます。
終わった後にはいやーな汗をかいていました、と同時にやっとすっきりした気分で夏を迎えることができました。
今後はいくつか指摘された点を真摯に受け止め、改善することになります。
しかし、「あれ」がまさかの期限切れだったとは・・・。

2017.07.17  好ゲーム連発
ここ数年、海の日を含む連休は行くところが決まっていて、今日行ってきました。
東京ドームでの都市対抗野球。

そしてマスコットキャラクターを一匹連れて帰ってきました。

涼しいドーム球場でペナントレースの時には決して座れないような特等席で最大3試合を見ることができて、コストパフォーマンスがとてもいいです。
特別に応援しているチームはなく、選手の名前も全然知らないけど、会社の名前を背負って負けたら終わりというトーナメント戦は知らないうちに力が入っていきます。(ビールの勢いもあるかも)

唯一知ってる名前が出ていました。それは、加治前(元ジャイアンツ)選手。

プロ引退後に社会人野球に移って、今日はライト前ヒット、いい仕事しました。

先週でしたかプロ野球のオールスターゲームをやっていましたが、今年も結局1秒も見ることはありませんでした。
なぜか?
真剣勝負でないものに感動は芽生えないと気付いたからでしょう。もう、10年以上見てないかも。
「楽しみます」、「オールストレートでいきます」、「ホームラン狙いで」とかいう試合を高いお金を払ってまで見たくないんですね。(無料のテレビでさえも)

今日は1試合目も2試合も非常に面白い(観ているほうにとっては)ゲームでした。
1試合目は日本生命対三菱日立パワーシステムズ。赤い応援団(日生)は1塁側1階席、2階席、ライトスタンドも8割方を占めて人数でも圧倒し、試合も終盤まで日生優位で進みましたがまさかの逆転負け。
2試合目はNTT西日本対JR西日本。これまた終盤での大逆転でJRの勝ち。


暑い中での試合は見ている方もやってる方も本当に大変です。
3年後、世界的なスポーツイベントが東京で行われますが、死者がでなければいいのですが・・・。
やらなきゃいいのにって、今でも、これからもずっと思い続けると思います。
「選手のことを思って」というのが一つ。
「結局、金だろ」っていう嫌悪感からくることが一つ。

2017.07.15  夏の日、あれこれ
明日から連休なので今日は忙しくなるかな?と身構えていたら肩透かしを食ってしまいました。
まっ、いいんですけど。

先週の日曜日は講演会のために東京まで出ておりました。
田舎者なもんで、人混みには滅法弱いときています。
駅では上ばっかりキョロキョロ見て、目的の出口を探し、駅を出てからも案内表示板で現在地を確認してから歩を進めるといった具合で。
一応、学会という名がついていましたので、ジャケットくらいは着て行かんと悪いかな?ということで割とちゃんとした格好をしていました。
当日は幸いにも猛暑日ではなかったのですが、都会のアスファルトの上を歩くのはしんどかったです。
会場に着いてみたら、結構カジュアルな服装で来ている人が多く、ここで一つ後悔。

帰りは出る方向を間違えてしまい有楽町から東京まで歩く羽目に。いい運動になりました。(普段、歩かんけん)
昼食がサンドイッチだけだったので東京駅で何か美味しいものを食べようと目論んでいたんですが、人波に酔ってしまい食欲も失せて早々に岐路につきました。
車内で弁当を広げている隣の人を横目で見ながら二つ目の後悔。


昨日、業者の方がクリニックの周りの雑草の手入れをしてくださりまして、さっぱりと綺麗になっています。
芝を刈った後の独特の香り、なかなかいいものです。
夏、夕立の後の匂い、これもいいものです。

いい匂いというと、もうすぐ土用の丑の日、ウナギもいいですね。
先日、一足先にウナギを食べてきました。雑誌で紹介されていた店に、もちろん一人で。
住宅街から離れ、細い道を暫く走ったところにその店はありました。駐車場は砂利、車止めは勿論なく、仕切り線もなく、暖簾は出ているのですが、本当にやっているのかどうかわからないくらいひっそりしていて。
濃いめの甘いタレのウナギはとても美味しかったです。
5月に名古屋で食べたひつまぶしも良かったですが、牛久沼のウナギもなかなか。

2017.07.08  大雨
梅雨らしくない降り方で九州の方は大変なことになってしまいました。
患者さんから、
「先生のご実家の方は大丈夫ですか?」というお言葉をかけていただきますが、ご心配には及びません。本当にありがとうございます。

幸いにもうちの実家は山からも川からも離れた田んぼに囲まれた分譲住宅地にあり、雨量は多いようですが被害は全くないとのことです。
こんなことがない限り、電話もせんような親不孝な息子ですけど、一週間に2回も母と話してしまいました。
それにしても何故に僕の実家があのあたり(北部九州)だと知っているんでしょうか?

山国川流域の耶馬渓、深耶馬渓あたり(青の洞門が有名)では以前も台風で大きな被害が出ていましたが、今回も大変そうです。
夏に帰省した折には何度も訪れているところですので心が痛みます。
また、日田が大きな被害を被っている様子で、うちに通っている患者さんの中にも仕事の関係(キヤノンさん)で日田に縁のある方もいらっしゃいまして、とても他人事とは思えないですね。


夏は内科にとっては(うちだけかも)とても暇です。職員にも心配されるくらいですから。
だから健診の季節でもあるわけで・・・。暇な今だからこそ本を読んで勉強したり、研修会に行ったり。まあ、時間を有効に使っております。(明日はお勉強のため東京まで)

2017.07.02  連勝なるか
藤井4段の快進撃、30連勝となったのでしょうか?今の時点ではわかりません。

自分が14歳、15歳の頃を思い出すと本当に恥ずかしいのですが、ほんのちっぽけな存在で、見渡せる世界は地元中学校区内くらいなものでした。
休みの日に隣の市に行くのにも親と同伴でなければならないとか、制服を着用せねばならないとか、なんだかそんな決まりごとがあったように記憶しています。
隣の市(住んでいるところより少し都会)の駅前には先生が見回りをしていて、
「お前、こんなとこでなんしよんのんか、わぁりぃ事するんじゃねえぞ。(訳:あなたはここで何をしているのですか?悪いことをするんじゃありませんよ)」
と声をかけられたものです。

僕の場合、テレビや深夜ラジオが外界とをつなぐ情報源で、本や新聞を読むこともなく、毎日が家と学校との往復でした。
しかし、今の子供たちは小さい頃から数多くの情報のシャワーを浴び、意図すれば世界と簡単にアクセスできる環境にいます。
そんな今どきの学生とはなんだか一線を画しているように見える藤井君は、インタビューの際に見せる落ち着いた雰囲気、そして語彙の多さはとても中学生とは思えません。
学生服を着てはいますが、すっかり一人の大人という感じです。

14歳でプロになり、先生と呼ばれたりしています。そしてインタビュアーもその辺の中学生に話しかける口調ではなく、大人として扱うような会話になっています。
これがスノーボードの選手だったり、ゲーマーだったりすると、記者も少し砕けた口調になるんでしょうが、彼の風貌や朴訥とした雰囲気がそれを許さないのかもしれません。
彼は決して早熟というわけではなく、これからも大きく伸びる可能性を秘めた存在だと思います。
ただ、必ずどこかで負けますので、あまり連勝連勝と騒ぐべきではないと思いますが。
ここで登場した未来の担い手を大事に育てていくことが将棋界の発展につながるように思えます。

もう一つ。
かなり時間が経っていますが、標準治療をせずに進行した状態になって、治療の機会と同時に命を失うのは非常に勿体ないと感じた元アナウンサーについて。
今はどんな癌にも治療ガイドラインがあります。ガイドラインに沿った治療を受けても100%治ることは残念ながらありませんが、ガイドラインに沿わない治療より成績がいいのは確かです。
そうでなければガイドラインの意味がありませんから。

民間療法で癌がすっかり消えたなんていう宣伝文句ほど怪しいものはありません。
年末ジャンボ宝くじの1等に当たるくらいの確率しかないものに大金を払ってまで賭けてみようとする感覚が最早正常の判断を失わせているのかもしれませんが。
乳癌については診断技術も治療法も進歩しているので、民間医療の出る幕はないんですけどねえ。

2017.07.01  後半スタート
昨日はプレミアムフライデーだったのですが、うちは通常どおり、終業時間は18時でした。(従業員よ、ごめんな)
しかし、昨日の午後の患者さんの数は少なかったので、世間の皆様は受診もせずにプレフラを満喫されたのかもしれませんね。

そして今年も半分が終わり、後半戦に突入しました。
年を取ると月日の経つのが非常に早く感じられまして、1か月も経てば夏季休暇、お盆を過ぎると夏の終わりを、インフルエンザワクチンの接種が始まると冬の訪れを感じさせられます。
そして忘年会、院内清掃をやるとあっという間に新年になります。

というわけで、先日は夏の大掃除を行いました。床はピカピカになっていましてほんのりとワックスの匂いがします。
業者さんも手慣れたもので、ものの2時間くらいで仕上げてくださいました。
非常に忙しかった6月の木曜の午後はこれで終了。今月からはある程度自由な時間ができそうですが、代わりに日曜日が・・・。


明日は東京都議会選挙らしいのですが、一地方議会選挙の割に報道が過熱しております。
今週はその応援演説で、朋ちんの失言?が大きな注目を集めておりまして
「罷免しろ」、「辞任しろ」という声が野党や与党寄りの政党からも上がっていました。
しかし、なぜかこの大臣は依怙贔屓されているのか、辞めさせられませんし辞めようともしませんね。
弁護士という肩書を持っている方にしては思慮に欠けるというか、大臣としての(議員としての)資質に欠けるというか、不思議な方です。

「東北でよかった」大臣は一発退場。
「長靴業界が儲かった」政務官も退場。

南スーダンの日報の問題でミソを付け、森友問題でも虚偽発言(記憶違いと言い訳)をするし。
自分達(オーストラリア、フランスの国防大臣)のことを「グッドルッキング」とジョークのつもりで発言したのも顰蹙をかったり・・・。

何か問題を起こすたびに上司(菅、安倍)に庇ってもらえるのは人徳のなせる業なのでしょうか?それとも何か上司の弱みでも握っているんでしょうか?
余人をもって代えがたい立派な大臣なんでしょうから次の内閣改造の際も留任させなければ説明がつかないと思われます。

一方で凄く頑張っている大臣もいて、個人的には岸田さんや塩崎さんは好感が持てますね。
岸田さんは交渉の際に感情が表に出やすくてなかなか面白いですね。ニコニコした笑顔や困ったときに浮かべる渋面。
塩崎さんは当初の厚労省案通りに受動喫煙の法案を通してくれればもっと評価が上がると思っておりますがどうなるでしょうか?でもタバコオヤジ連中によって交代させられるんだろうなあ、塩崎さん。

他にも議員さんの面白い(と言っては不謹慎ですが)不祥事が週刊誌を中心にして暴露されていました。
それより、11人から200万円のヤミ献金疑惑をもっと追及すべきかと。
10人だと1人あたり20万になるのでわざわざ11人にしたのは明白でしょうに。

果たして明日の都議選で小池さんは勝てるんでしょうか?
本来、〇〇ファーストってちょっとポピュリズムな感じがして好きではないんですね。(トランプさんのアメリカファースト、ルペンさんのフランスファーストしかり)
ファーストがあればセカンド、サードがあるわけで、少数派、意見が異なる層の不満をいかに少なくするかの手腕が問われると思っています。




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