独り言

2017.03.25  異動の季節
ある高齢婦人のお話しです。
そのご主人は数年前に亡くなっており、今は一人暮らしをされています。
そして、彼はある新聞社の社会部の記者だったそうです。

「うちの人は運がいいんですよ」

日本がポツダム宣言を受諾し、海外に赴任していた兵隊さんたちも日本へ引き上げることになりました。
しかし、戦地はまだ混乱の中にあり、受諾後も戦闘は終わっていませんでした。
彼(将来ご主人になる人)は当時独身で、シンガポール(昭南島)に赴任し、取材した記事を日本に送っていました。
漸く日本に帰る日が決まったのですが、船に乗れる人数は決まっています。
先発隊、第二団、順々に船が来るわけですが、誰もが早く帰りたいものです。
最初の船が出るのは決まっていましたが、次の船が来るのは未定。
で、最初の船に乗れる人をくじ引きで決めることになり、彼は運よく最初の船で帰ることになりました。
しかし、妻帯者(子供もいる)であった先輩はくじに外れてしまい、次の船で帰ることになりました。
「いいなあ、お前は」
独身であった彼は、「先輩、僕は独り身で、別に待っている人がいるわけでもないので、お先にどうぞ」
と言って、その先輩に最初の船に乗る権利を譲りました。

しかし、港で見送る人々の目の前で、その船は魚雷により沈没させられたのでした。

この話を聞くのは2回目でしたが、当然初めて聞くかのように拝聴いたしました。

運がいいとか悪いとか、人は時々口にするけど・・・って歌がありましたね。(無縁坂)


年度末で番組の改変が結構見られます。
テレビ番組ではなく、ラジオ番組での話です。今年は特にショックが大きくてね。
ラジオってパーソナリティーが同じ番組を長く勤めます。
毎日聞くことが習慣になっていますので、その喪失感は多大なるものがあります。
赤江さんの場合は妊娠、出産に伴うものなので幾分仕方ないものと諦めもつきますが、堀尾さん長峰さんはなあ・・・。

うちに出入りしているMRさんも代わってしまうんですが、非常に寂しく感じるこの季節です。

そして、当院でもこの春、一人の方がいなくなってしまいます。
非常に悲しく、残念な気持ちで一杯ですが、一旦決めたことを翻意させることは困難で、気持ちよく送り出すことになりました。
一緒に仕事をして、食事をして、旅行に行って、6年半を過ごしましたが、その方にとって、「今までより少しだけいい職場だったな」って思ってくださっていれば嬉しく思います。
逆に、「ああ、辞めて清々した」って思っていたら・・・、ちと悲しい。

2017.03.19  乱読
ここ数日で新書、ハードカバーを3冊読み終わりました。他に経済紙をひとつ。
読みやすいってことが一番ですが、書店で買っておいた本が結構溜まってしまったからっていうのが本当の理由かもしれません。
古市憲寿氏、中川淳一郎氏、雫井脩介氏の本でして、雫井氏の『望み』はほぼ1日で一気読み。
読後感はあまりいいものではありませんでしたが(口の中にざらざらしたものが残る感じ)、子供を持つ親の立場としては一登(登場人物である父親)と同じ気持ちでした。
他にも読み残したものがあるし、定期購読の週刊誌もあり、月に一度送られてくる学会雑誌もあるし、読むものが多くて運動する暇がないです(はなからやる気もないけど)。

最近、テレビを見る習慣はあまりないのですが、「えんきん」のCMは結構気に入ってます。
多分自分がそういう年になって身に染みているのかもしれません。
先日のこと、縫い針に糸を通さねばならない事態に見舞われました際、昨年まではまあ何とかできていたのですが今回は全くダメでした。
糸を舐めて針穴に通そうと、遠ざけても近づけても全くうまくいきません。「えいや」って勘を頼りにしても全然。
仕方なく断念、機を改めて、虫メガネ(拡大鏡)を準備して再チャレンジしました。完全に老眼(調節障害)の症状が出ていまして、自分でも認めざるを得ない状況でした。

他にも、患者さんが持ってくる健診やドックの結果票も細かい字だとよう見えんのですわ。
数字の3か8か、6か8か。
年をとったんですな、これは。
サプリを飲んで改善するわけでもないので眼鏡の購入を考えております。

老化っていうのは誰でも平等に訪れてきます。老いることが嫌ならば早死にすることです。
人によって幾分早いか遅いかの違いであって、体力も落ちて、目や耳も悪くなり、認知機能も低下してきます。
老化って別に忌み嫌うものではなく、生きているものとしては当然の自然の成り行きですから仕方ないものと受け入れています。
機械も金属疲労するように人間の臓器もダメになっていきますが、欲を言えば視力は最期の方まで保っていければ。

というわけで明日は電車の中で1冊の予定。

2017.03.18  過小評価しちょった
WBCの話です。
まさか全勝でアメリカに渡るとは・・・、嬉しい誤算でした。
12日のオランダとの激闘をものにしたのが大きく、その後のオランダの戦績を見ているとどうしてこの相手に勝てたんだろうって思いますもん。
次にやったら絶対負けるんだろうなあ。次があるとすれば決勝で再戦の可能性がありますが、その前のアメリカ若しくはドミニカも強敵に変わりありませんので相当厳しいですね。
そして、時間がたっぷりある春休み中の我が娘は、観に行った4試合が全て勝ちで終わりましたので大層機嫌がよかったようです。(オランダ戦は途中帰宅)

巷では今日から3連休ということになっています。そのため、今日の土曜外来はいつもより忙しくなるかと思っていたら・・・、そうでもなかった。
これはちょっと嬉しくない誤算。

話題は大相撲へ。
新横綱の稀勢の里が7戦負けなしの勝ちっぱなしという好スタートを切っています。
序盤5日目くらいまでで番付下位力士に取りこぼしてしまうといったお約束も影を潜め、順調に白星を重ねています。
「こんなの僕の知ってる稀勢じゃない」っていう気持ちもしないこともないのですが、何だか「これぞ横綱」というか、勝っても仏頂面の北の湖を彷彿とさせる強さです。
「地位が人を作る」とも言われますが、このまま好調を維持して、「横綱に上げるには時期尚早」という意見を払拭してもらいたいものです。
同部屋の高安も援護射撃しているのかもしれませんね。

また、明日からは早実の清宮くんが話題のセンバツも始まります。
今年の出場校はどこもレベルが高いと思われまして、決して清宮くん一色ではないと思っています。大阪の2強、デカプリオの日大三や作新、望洋、静岡、そして九州の代表も結構やるんじゃないかと思っています。
ただ、暴論かもしれませんが、21世紀枠なんてものは廃止してもっと強豪校を出してほしかったなあ。
21世紀も今年は2017年になっていまして、もう目新しさはないでしょう。これが2080年、2090年になっても相変わらず21世紀枠なんて続けるんだろうか?
もし、不来方が勝ち上がったら考えを改めます。過小評価しちょったと。

2017.03.12  朝日の話
朝、通勤途中で太陽が正面から当たる季節になってまいりました。晴れていると西大通と国道6号がぶつかるあたり(実際は下をくぐるんですが)では信号や前の車もよく見えません。
しかし、あと1週間もすれば日の出がもう少し早くなって、眩しさも少しましになってくれるのではないかと思いますが・・・。
一番いいのは自分が家を出る時間をずらせばいいんでしょうけど。

先週から
WBCが始まっていまして、日本は一次ラウンド突破、今日から二次ラウンドの戦いが始まります。
対戦相手を見るとかなり厳しいのではないかと思っていまして、ここで敗退が濃厚とみています。
ただ、完全ホームでの戦いですから、そこに一縷の望みをかけて何とか2勝を。
娘は一次ラウンドを
1戦、二次ラウンドを3戦とも観に行ってきますが果たしてどうなることでしょう。

この他にもJリーグも始まっていて、センバツもすぐそこですから春は心ウキウキにさせてくれます。
また、春からは所属している学会の講演会もありますので、外に出る機会も少し増えてきそうです。


診療に関していうと、インフルエンザがまだちらほら出ていますね。
AB型と混在しておりまして、今でも1日に数名の患者さんがいます。
多分、春分の日くらいまでには終息するのではないかと思っていますが。(甘いかな?)

3月は卒業や進学が決まるシーズン、そして異動の時期でもあります。
気心の知れた担当者が異動してしまうのは非常に残念ですが、企業で働いている人の宿命ですから仕方ないですね。
いつの間にか担当者が代わってしまうようなちょっと不誠実なメーカーもあれば、きちんと新旧の担当者が引き継ぎをするメーカーもあり、まあそれぞれです。
 

また、役所からの次年度のスケジュールが次々と送られてくるのもこの時期です。
健診の予定、会合の予定など結構先の方まで決まっていますので、スマホを持たない主義の自分としてはカレンダーや手帳への記載が大事になります。
そう言えばこれだけスマホが普及しているのに、うちに営業に来る方々の殆どは分厚い手帳をお持ちになっていまして、これに書き込んでおります。
後で自分のスマホでスケジュール管理しているのかもしれませんが・・・。

2017.03.05  ネコの話
宅配大手のヤマト運輸が苦境に立たされているというニュースがありました。
アマゾンの荷物を引き受けることにより配達量が増え、現場が悲鳴を上げるという図式。
配送料が無料になるというサービスのしわ寄せは配達業者に押し付けられ、業務量が増えても儲けが少ないんじゃ、
「やってられるか」
という不満は当然の事でしょうね。
今回の出来事から配達料を払うという当然とも思えるコスト意識の改革を我々消費者は持つべきではないかと感じます。 

自分はアマゾンを利用したことは一度もありませんが、クリニックでのお買い物は先日倉庫が何日間も燃えた会社を利用しています。
比較的余裕をもって注文をしていますので、別に明日来なくてもいいのですが、ほとんどのものは翌日届きます。
開院以来、事務用品をはじめとして各種消耗品はネット注文でほぼ賄えていて非常に便利で、そして配達料は無料(一定料金以上の買い物をすると)なんですね。
まあ、品物にその分を上乗せしていても構わないと思っていまして、コストより利便性を重視しています。

また、事業所を相手にしている宅配業者さんの最大のメリットは再配達というリスクがまずないことではないかと思っています。
うちの場合、平日に突然の休診でもない限りは必ず受け取りますから。
日曜日や祝日に届ける必要がなく、確実に受け取ってもらえるところであれば宅配業者もそれほどストレスは感じないんでしょうが、
個人宅への配送だと、「このうち、いつも不在だよ」、「また夜に届けなきゃならないのかよ、いやだなあ」ってなりますもん。
うちでも夕方自宅に帰ると不在連絡票がポストに入っていて、再配達の連絡をすることになりますが、夜の8時、9時ころに持ってきてもらうと非常に申し訳なく思います。
こっちは夕食も終わって、のんびりしている時間にまだトラックで駆けずり回っているかと思うとね。 

今後、コンビニや駅などで受け取れるような仕組みができてくれば再配達問題は徐々に解消できるのではないかと思っています。
ただ、荷物の保管期間の問題(いつまで置いとけばいいの)や保管スペースの問題(一杯になったらどうするんだ)なども議論となるしょうし、
取りに行ったら一人で持って帰れないものだった、なんてこともあるでしょう。
それよりも重要なのは物流業界がきちんと儲けを確保でき、そこで働いている人たちに十分な対価を払えるようにすることだと思っております。 

今回、ヤマトが宅配数量に規制をかけたことがいい方向に向かっていくことに期待しています。
アマゾンに対して料金の値上げを申し入れれば尚のこと。
価格競争は現場を疲弊させることに繋がり、ブラック企業化させていきます。
荷物を受け取るとき、凄く忙しく不機嫌そうに、「ここにサインしてください」と言うお兄さんより、笑顔で対応してくれるクロネコのお兄さんの方がいいに決まってます。
利便性とかサービスっていうものに適正な対価を払うことが長期的に見ればその業界を維持したり成長させることに繋がるんだと思います。



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