独り言

2017.01.29  新年会
親しい仲間での新年会が先日行われました。
かれこれ20年以上続いていまして、連れてきている家族の成長も見ることができます。
普通、50過ぎのおじさんの会に年頃の娘は行きたがらないものですが、うちはいつも参加したがりますので、大学生になっても行ってます。
いつになったら「もう行かないよ」と言うんでしょうか?

インフルエンザが猛威を振るっています。
昨年末は近くの中学校で流行していましたが、今は小学生と大人ですね。
9割以上がA型で、熱が殆どなくても検査では陽性に出てしまいます。
平均すると、1日に10人くらいは抗ウイルス薬を処方しているんではないかと思います。
もうしばらく流行が続くんでしょう。

稀勢の里が横綱になりました。
しきりに「日本出身の」と枕詞を付けますが、別にどこの出身でもいいんだけど・・・。
しかし、このところの相撲の人気は凄いです。
夕方4時から6時頃にテレビで相撲中継を見ることができる層ってある程度限られると思うんですが、視聴率が意外と高いんですね。
サラリーマンは仕事中で、主婦は夕食の支度をしているだろうし(そもそも若い主婦層って相撲見るのかな?)、視聴者はもっぱら60歳以上の高齢者だと思うんですけど。
僕も中日にちょこっとだけしか見ることができませんでしたが、そういう層(高齢者層)がこぞって相撲中継を見て、今の相撲人気を支えているんでしょうか。
また、放送をNHKでやっているというのもいいんだと思います。
民放だと、視聴率を上げるために変な趣向を取り入れて、折角のコンテンツをダメにしていくことになります。(バレーが典型的、野球やオリンピックもその傾向あり)
ジャニタレをゲストに呼んで歌を歌わせ、競技を全く知らないような女子アナにインタビューをさせたりして、視聴者だけでなく、競技関係者までもをイラつかせてくれます。
その点、NHKならつまらなくても愚直に、淡々と中継してくれます。無駄なショーアップなんて不要です。
デーモン閣下も色物としてではなく、相撲に造詣の深い専門家として解説に呼んでくれるので好感が持てます。
そんな態度が保守的な高齢者の心を掴んで離さないのかもしれません。これから新たに生まれてくる高齢者の見るスポーツ、伝統芸能としての地位を確固たるものとして君臨していくのでしょう。

2017.01.21  偽薬
治験の時に使うプラセボーではなく、奈良県のチェーン薬局で見つかったハーボニーの偽物の話。
ハーボニーはC型肝炎の治療薬で、当初1錠8万円という高価なお薬で、あまりにも高額なので薬価改定で5万円に引き下げられました。
しかし、効果は絶大で12週間の服薬で95%以上の患者さんが治るものです。
これが偽物だったことが判明したわけですが、どうして薬局に偽薬が入ってきたのか不思議でなりませんでした。
しかし、ちょっと考えてみると、「この薬局って、正規ルートで薬を納入していなかったんだな」と気づきまして。
できるだけ安く仕入れて正規の値段で売れば、差益が大きくなるので儲けも大きくなります。
うちにもようわからん業者から、「薬を買いませんか?」というFAXが来ます。
うちは院外処方ですので全くそういうものは不要なので無視していますが、院内処方だと誘惑に駆られるかも。

本物そっくりで中身は別物、毒にも薬にもならない代物を患者さんに処方して、「うーん、なかなか治りませんね」なんて。
今回も、「健康被害は出ていない」なんて報道されていましたが、本物であれば確実にウイルスが消えるはずであるのに、全く別物であればウイルスは消えるはずがないので、
明らかに患者さんには不利益になっているんですけどねえ。
これまでハーボニーを投与した患者さんの治療効果が出ていないのは耐性ウイルスではないかと言われていますが、まさか?
当初、100%の患者さんに効くって言ってたハーボニーも症例を重ねていくうちに効かないケースがちらほら出ていまして、もしかしたら今回のような偽薬を掴まされた人だったかも?っていう疑いも芽生えてくるわけで。

通常、我々は薬局から出されるお薬に関しては100%信頼して服用しています。(ジェネリックであっても、先発品であっても。)
ただ、依然としてジェネリックに関しては、「ちょっとなあ」っていう記事も見られていまして、工場が中国だとか、原料が怪しいとか、効き目が悪いとか・・・。
今回のケースをジェネリックと同列に扱うことは避けますが、性善説で物事を見る習慣に慣れている身においては非常に良い教訓となりました。

偽物を偽物と判断するリテラシーは、本物を自分で見る(知る)ことで偽物を見分けることができるんでしょうね。今回も患者さんの指摘で判ったそうですから。

しかし、食品偽装はあれほどニュースになっていたのに薬剤偽装は今のところそれほど騒がれていないように思うのはどうしてだろう?
何か大きな力でも働いているんでしょうか?
そして、偽薬ってハーボニーだけなんだろうか?

あくまで仮定の話ですが、もしオプジーボの偽薬が出たら・・・。(中身はただの生理食塩水)
オプジーボは効くか効かないかやってみなければ判らないお薬ですから、これを点滴しても、「残念ながらあなたにはあまり効いていないようです」って言えるんですね。
悪意ある中間業者が中身を入れ替えれば・・・。いかん、考えないでおこう。

2017.01.14  新旧
現大統領のオバマさんの最後のスピーチと翌日に行われた新大統領のトランプさんのスピーチがあまりにも対象的で、これから先の最低4年間の未来を考えると、非常に悲しく、暗澹たる気持ちになりました。
理論が通じない相手と議論することほどむなしくなることはありません。
最初から相手を否定する気満々、そして自分の主張をただ繰り返すだけの人が最近目立つようになっている気がします。
なぜか自信満々、全能感を漂わせ、「俺はなんでも知っているんだぞ」、「つべこべ言うな」みたいな。

相手が本物のエリートであれば理論武装して対峙できると思いますが、反知性主義者の場合どうしようもありません。
相手の矛盾を突くような質問をしても前言撤回を何とも思わないし、齟齬を反省し恥じ入ることもありません。
長期的なビジョンを持たず、明日のこと、次の選挙のことが大事。嫌なら選挙で落とせばいいじゃないか、と平気で宣う。

オバマさんは当初の期待があまりにも大きかっただけに(ノーベル平和賞も受賞)、後半はその期待を裏切った感じが強かったのではないかと思います。
しかし、彼の描いていた理想は決して非難されるべきものではなく、何とか実現してもらいたかったものが多くありました。
G7のサミットでもメルケルさんと並んで非常に好感の持てるリーダーだったと個人的に評価していたんですが・・・。

そして早速、オバマケアは廃止になってしまいました。地球温暖化対策にも否定的ですし、これからも世界の秩序を破壊するリスク要因となることは避けられない様子です。(トランプ氏)


今週、成人式の話題もありました。
自分の成人式はなぜか8月の暑い時期に行われました。
とにかく田舎だったので、
「若者は田舎を離れて外に出て行ってしまい、1月15日の本来の成人式には出られないだろう。」
「お盆休みには帰省するだろうから、いっそのこと夏休みにやろう。」
ってことだったと思われます。
大学生だった自分は住民票をつくば(当時は桜村)に移していて、当日はちょうど帰省していて、市役所の横にある会場までは行った記憶がありますが、式に出たかどうかは覚えていません。

成人式に対する超個人的意見ですが、行政がわざわざ新成人のためにあんな会を催さなくてもいいんじゃないかと思っています。
メリットがあるのは呉服屋さんと美容室くらいなものでしょう。
成人式では市長をはじめ、来賓の方々からありがたいお言葉を頂戴することになるんですが、そんな話なんてほとんど誰も覚えていないと思うんですね。
お偉方のお話しをしっかりと聞いて、明日からの生活に生かしていこうって思うような殊勝な新成人って果たしてどれくらいいるんでしょうか?
地元で公務員に就職したような若者が新成人の代表として、「成人の誓い」を読まされるんだと思いますが、成人式に真剣に取り組んでいるのは彼だけなのかもしれません。

毎年、「荒れる成人式」が話題になります。今年はつくば市がニュースになっていました。
あそこで派手な袴を着て、酒を飲んで暴れるお子ちゃまたちに対していつも思うことなんですが、行政が用意してくれた行事によくわざわざ、のこのこ素直にやってくるなあって。
不良と呼ばれるような輩、若しくは反体制側の若者っていうのは、
「けっ、あんなのに頼まれたって出席なんてしねえよ」って考えるものかと思っていましたから。
あの派手な袴は買ったものかそれともレンタルなのか判りませんが、多分親にお金を出してもらってるんじゃないかと思います。(自分のお金であれば申し訳ない)

社会に背を向けるようなちょっとひねくれた若者は予定調和的な行事には参加しない、若しくは面従腹背な態度をとるっていうのが常だったんですけどねえ。
それがちょっとニヒルで格好いい、みたいな青臭い青春、中途半端な大人だった30年以上前の自分です。

2017.01.07  激しいリハビリ
年明けの慌ただしい診療が終わりました。いつもはもう少しのんびりした診療になるところでしたが、今年は最初からフルスロットル。
初日は言葉もなかなか出てこない場面もありましたが、徐々にスムーズに。
検査もちょっとぎこちなかったけれど、まあ無事に完了。


一昨日でしたか、高齢者の定義を75歳以上にしようなんて提言が出されていまして、ちとびっくり。
確かに65歳からを一律に高齢者とするには可哀そうな方もいらっしゃいますが、統計処理などで日本だけが前提条件を変えることは望ましくないと思っています。
(そんなバカなことはしないと思いますが)高齢化率の世界の国々との比較や過去のデータとの比較に使うときには混乱すると思われます。
65歳から74歳までを准高齢者とするなんて、准教授や准看護師みたいな扱いをするんやね。
75歳になると、「ああ、これで晴れて正式な高齢者になるんだ」って喜ぶ人はいませんが、なんだか変な感じ。
学会ではこれを社会保障に結び付けることは避けるべきと言っていますが、必ずやそういう流れになることでしょう。
時の総理か厚生労働大臣が、
「将来にわたり国民の皆様の確実な年金確保のために年金の受給は高齢者である75歳からとします。准高齢者ももらえますが減額されます」なんて。


<田舎に帰省した時に感じた事>
その壱
うちの親に限ったことなのかもしれませんが、よくテレビを見ています。
だからなのか、僕や妹より芸能情報に詳しかったです。
あの年になってもSMAPの解散のこと、メンバーの名前がちゃんと言えていました。(最初、SMAPじゃなく、SNAPと言っていたのはご愛嬌)
ただ、V6とTOKIOに関してはメンバーがごっちゃになっていまして・・・。実は僕もようわからん。
嵐についても名前こそ出てきませんでしたが、顔は認識できているようです。ドラマもちゃんと見てるんだなあって感心しました。

その弐
子供がいない。
ウォーキングした時も、車でその辺を探索したときも子供の姿がありません。
さすがにイオンに行った時には見かけましたけど・・・、まあ、成熟した大人の街と言えばいいのでしょう。

2017.01.05  新しい年に向けて
年末年始は凄く天候に恵まれていて、過ごしやすかったです。雨が降ったのは12月29日だけだったような。
例年通り、食べて、飲んで、そしてたっぷり寝る。
「それじゃいかん」ということで、罪滅ぼしにウォーキングに出かけたりしました。
こっちにいるときに比べ、摂取カロリーが5割から8割増しの生活だと、付け焼刃の運動療法は焼け石に水でしたがやらんより少しはましでしょう。
1週間で2-3キロ増えたんじゃないかと思っています。(怖くて体重計に乗っていませんが)

相変わらず年末のテレビは面白くなく、結局紅白は観ずじまい。お陰で1週間で4冊の本を読破できました。
4冊の中で最も楽しめたのが、東野圭吾さんの「祈りの幕が下りる時」でした。
「白夜行」と「容疑者Xの献身」に「砂の器」をミックスしたようなストーリーと言っては違うかな?早晩映像化されることでしょう。

年が明けると一気に駅伝をはじめとするスポーツ番組、そしてドラマ。
青山の箱根3連覇と3冠は称賛に値しますが、1強はやはり興ざめでした。
ニューイヤー駅伝は旭化成が久々に復活しました。
旭化成は元々は地元の高卒選手を鍛えて強くするといったイメージでしたが、最近では箱根を経験したような大卒の選手を起用するようになったんですね。
毎年感じることですが、駅伝だけじゃなくマラソン界でも多くの選手が活躍できるように強化すればいいんだけれど・・・。あと、箱根はCMが多くて辟易。

ラグビーは東海と帝京の順当勝ち。
天理も同大も頑張っていましたが、力の違いがまざまざでした。
それにしても今年の東海は帝京の連覇を阻むくらいの力はあると感じられる破壊力でしたね。


診療は6日から始まります。
昨日、今日は問い合わせの電話が多くかかってまいりまして、「いつまで休んでんだよ」っていう叱責にも似た思いを受け取りました。
明日からはちゃんとやりますから。


「今年の抱負」というものを新年に掲げるものですが、もうこの年になると全く新しいものっていうのは浮かんでまいりません。
一つ挙げるとすれば、
「食わず嫌いをなくす」
でしょうか。いろんな意味で。



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