独り言

2016.10.30  読書の秋
丁度、読書週間(10/27〜11/9)だそうで。
普段、週刊誌を6誌、月刊誌を3誌ほど購入していますが、全部読むのが大変です。
このほかに学会雑誌が月に4誌ほどありますから。
学会雑誌にはトレーニング問題なんていうものもありまして、これを解くのにも時間がかかります。
そのほかにも本屋さんに行って面白そうなものを選んだりすると、結構な出費になったりしますね。
単行本は電車での移動の時に読むことが多かったのですが、最近では電車に乗ることもめっきり少なくなってしまいましたので、専ら寝る前の15分くらいになってしまいました。

秋の夜長をどう過ごすか?
外来でも不眠を訴える患者さんが多くいらっしゃいます。本当は睡眠薬を出すのは好きではないのですが、「どうしても」、と希望される方には処方しています。
自分の場合、不眠に悩まされることって殆どなくって、比較的早く眠りにつくことができます。
ただし、例外がありまして。
1.沢村が四球を連発した挙句、同点に追いつかれ、菅野の勝ちを消しただけでなく逆転を許して負けたとき。
2.遅くまで麻雀をして負けたとき。(どうしてあそこであの牌を出したかなあ?どうしてリーチをしなかったのかなあ?etc)
こういうときって、いつまでたっても眠れませんね。

30分して眠れなければ一度リセットするっていうのがお勧めです。自分の場合、新聞を読み直したり、本を読んだりしています。
ただ、次の日に何もなければ(仕事がなければ)別に時間通りに眠る必要はないと思っているのですが、不眠を訴える多くの患者さんは真面目なのかなあ?
何時間寝なくてはならない、何時に寝なくてはならない、っていう強迫観念を抱いているようで。

2016.10.29  雨上がり
雨の翌日の晴れた朝の空気は何とも言えず清々しく、気持ちの良いものでした。
最近は朝晩の冷え込みのためか、風邪(と思われる)の患者さんが多いようです。

先日、警察署に行ってまいりました。
あそこは別に悪いことはしていないのにどうも落ち着かない場所です。
慣れればどうってことないのかもしれませんが、慣れるほど頻繁に訪れたくない場所の一つですね。
他にこういう気分になるところと言えば、以前個別指導を受けた厚生局とか、税務署とか、教授室でしょうか。

交感神経が緊張して、ドキドキして、声が上ずって、嫌な汗をかいて・・・、疚しいことなんてこれっぽっちもないのにね。
どうも、ああいった権威に弱いのかもしれません。


フィリピンのドゥテルテ大統領が訪日しました。なぜか「はじめ人間ギャートルズ」に出てくる「ドテチン」が思い出されます。
別に侮辱しているわけではないのですが、愛らしいというか、いかにもフィリピンの人らしいというか。
親日家をアピールして、日本から多くのお土産をもらって帰っていきましたが、さて、フィリピンから日本は何を得たのでしょうか?
中国には南沙諸島の問題を棚上げするというお土産を持って行ったようですが、日本には何か持ってきたんでしょうか?
何だかかつての英国の二枚舌外交のようなことをしていったんじゃないかと・・・。

TPPの国会承認が近いようですが、個人的には長期的に見てこれは日本にとってマイナスとなるように感じています。
特にISDS条項が日本に重くのしかかってくるのではと。
日本がアメリカを愛しているくらいアメリカが日本のことを愛している(相思相愛)と思うと痛い目に合うことでしょう。
結局、自国のことが最も重要で、自国が危うくなれば日本のことなど構っていられなくなるのは当然です。

日本にはドゥテルテ氏のような政治家はもういなくなったんでしょうか、角栄さんが最後だったのかな?
角栄さんはアメリカの逆鱗に触れたんだと思っています。


最後に東京五輪の会場選びについて。
重鎮と呼ばれる方々はしきりに「レガシーとなるものを」とおっしゃっていますが、恐らくこれらは「負のレガシー」となると思っています。
誰がその「負のレガシー」を管理していくのかと。
競技団体がその責務を負うというのであれば、「あっ、そう。じゃあ、よろしくね」って言えるのかと思いますが、
都民や国民にそのつけを負わせる気満々ではそう簡単に首を縦に振るわけにはいかないのではないでしょうか。
既存の施設を有効利用してこそスマートな、そして(コスト的に)コンパクトな五輪となるように思っています。

2016.10.22  予防接種
今週から始まっています。
まだ接種希望者が少ないのですが、本格的に忙しくなるのは11月に入ってからでしょう。
今日の帰りに冷蔵庫を見たら一人分余っていたので、スタッフに「誰か打たない?」って聞いたら、
「どうぞ」、「どうぞ」と美しい譲り合い。
しゃーないので僕が打ってもらいました。果たしてシーズンの最後まで効くかな?

2016.10.15  ノーベル賞
9月の終わりだったか、患者さんのご自宅を訪問した際に金木犀の良い香りがしていました。
僕が、「金木犀の香りって好きなんですよ」
なんて話を振ったところ、
「先生、そうなんですか?私にはわかりませんでしたけど・・・」
なんて返事をされました。
「最近、味も判らないんですよね、年なんでしょうか?」
なんて会話をしましたが、認知症の初期症状で嗅覚障害があるっていうのをどこかで見た(読んだ?)記憶があります。
90歳を超えているにも関わらず普段の会話はしっかりしていて、一人暮らしも問題ない方ですが、認知機能は徐々に衰えてきているのかな?
今度、長谷川式でもやってみようっと。

ノーベル文学賞の話。
今年も村上春樹さんは受賞ならず。
ボブ・ディランがノーベル文学賞を受賞というニュースを聞いた時には、「ボブ・ディランって作家になったのかな?」って思いました。
作家としてではなく、作詞家という括りでの受賞というのにもびっくり。それじゃあ、日本のシンガーソングライターにもノーベル文学賞の目が出てきました。
頑張れ、中島みゆき、桑田佳祐、ミスチル桜井等々ってことでしょうか。
良くも悪くも「強いメッセージ性」、反戦でも反体制でもいいけど、そういったものが好まれたのかもしれません。
村上氏はどちらかと言えば、「曖昧模糊」とした作風ですから、選考委員へのアピール度としては低かったのかもしれません。
日本の文学賞の選考にも選考委員の好き嫌いっていうのが反映されると聞いていますので、ノーベル文学賞についても、村上作品というのが「どうも合わない」と感じる選考委員がいるのかもしれませんね。
ただ、ノーベル文学賞はノミネートされるものではないので、周りが勝手に、「今年の有力候補、ブックメーカーで1番人気」なんて言って煽っているだけかもしれませんけど。

別に僕はハルキストではありませんが、結構彼の作品は読んでいます。
読後のもやもやした気持ち、充分納得できないもどかしさ、っていうのを常に感じながら読んでいます。
他の人の解釈を参考にしたりして何とか理解しようと試みているってところでしょうか。
似た感情っていうのはカフカを読んだときに通ずるものがあります。不条理性というか・・・、語彙が足りなくて表現が難しいです。

他のノーベル賞の受賞についてですが、大隅氏の言葉は非常に重要だと思っています。
自分のことは高く高く棚の上の方に上げて言うのもなんですが、
役に立つかどうかは1年や2年ではわからない、10年後、20年後になってやっとで日の目を見るような研究っていうのが今の日本ではもう難しくなっている現状を憂いてるわけですね。
重要性は今はわからない、全くダメかもしれない、そんな不確実性なものを許容する余裕がないから、結果が出そうな流行りのものをみんなでやる。
山のものとも海のものともわからない研究はないがしろにされてしまうわけです。
産学共同研究なんていうのが最たるもので、決して悪いとは言いませんが、企業の下請け研究機関かっていう大学もありますから。
研究は各企業が独自にやるべきものだと思っています。
研究室を作って研究者を雇って研究をやらせても一銭にもならない、だから大学の研究室に幾ばくかの研究費を出してコストカットをする。
そこでいいものが出れば儲けもの。
大学側も企業とのパイプもできて、院生の就職や研究費も賄えてウインウイン(イヤな言葉です)。
話は横道に逸れますが、ウインウインなんて詐欺師の常套句ではないかと。もしくはお殿様と商人の、「お主も悪よのう」、「お殿様こそ」っていうシーンが思い浮かびます。

それに軍事技術の研究をする大学に予算を出すっていうのも何だか不気味な気がしてなりません。
ノーベル賞受賞で浮かれているマスコミは日本の基礎研究部門の危機を報じたり、国立大学への助成金の減額を批判するような報道をもっとするべきだと思っているんですが、どうも無駄なようです。

今日の帰り、クリニックから出てふと空を見上げると、きれいな満月が見えました。
何だか久しぶりにこんなきれいな月を見たなあって思いましたが、ずっと天気が悪かったせいなのか、それとも自分が下を向いてばっかりいたせいなのか・・・。

2016.10.08  瓜田に履を納れず、李下に冠を正さず
例えば料理屋で白紙の領収書を貰ったら、10人中半数以上は実際に払ったよりもいくらか上乗せした金額を書くんじゃないかと思っています。
自分でもするかもしれないし。

しかし、国会議員の先生たちはさぞ清廉潔白な人種らしく、「全く問題ない」と言い切りましたね。

100歩譲って、法的に全く問題がなくても、そういう慣習(白紙の領収書をやり取りすること)は、社会通念上(世間の常識として)全く問題ないと思っているんでしょうか?
「富山の市会議員さんたちと我々国会議員、同じ自民党に所属していても倫理観が全然違うんだよ」
と大見得を切ったことになるんですね。

多くの国民が、「どうせちょろまかしてるんだろ」と思うということが想像できないんでしょうか?
痛くもない腹を探られたりすることを厭わないような図太い神経の持ち主であることが、国の行方を左右する重要な人物の条件であるかのようです。

図太い神経を持っていると、答弁の時に非常に役立ちます。
過去の発言と現在の発言との整合性を問われたときにも、
「あの時はあの時、今は今。状況が変わったんだから」、「そんなつもりで言ったわけではない」なんて言えば逃げ切れます。
普通の良識、知性のある人であれば、人から発言や主張の齟齬を突かれた場合、どうしても
「うぐぐっ、マズい」という気持ちが働くわけで、
その相手に対して、申し訳なく思ったり、反省する心情っていうのが生まれてくると思うのですが、最近の偉い人たちって、
「状況は日々刻々と変化しているんだから、発言もその都度変わらざるを得ない、臨機応変に対応するのが正しいんだ」というような主張をしますね。(大阪の元市長なんかが典型的)
誤りを指摘されたりすると、「謝ったら負け」、みたいな感情があるんじゃないかってくらい勇ましく反論してきます。
質問に誠実に答えず、自己主張を繰り返す。自分に都合のいいデータだけを妄信(盲信?)して、ネガティブデータは無視する。
しかし、そういう指導者(独裁者?)を崇める風潮があって、どうも不思議でなりません。

先月、日銀の黒田総裁も「総括的な検証」なるものを行ったわけですが、金融政策はどうみても失敗なのに悪あがきが過ぎます。
うまくいかないのは世界経済のせいだから自分の責任じゃないんですって。マイナス金利の恩恵は一般市民には全くと言っていいほどありません。
銀行も防衛のために手数料の値上げなどを迫ってくるでしょう。
2%のインフレなんていつまで待っても達成できるわけないのに・・・。

モノが高くなれば買わない、できるだけ安いものを探す。収入が増えないんだから節約志向となる。
将来への不安があるから無駄遣いはせずに貯蓄に回す。
かつての中間層の多くが貧困層に流れてしまっている現状を知らないはずはないんですが・・・、もしかしたら上流階級の為政者の皆様は本当に知らないのかも。
自分に都合の悪いデータは見ないから。

失業率は過去最低で、株価も上がって、企業収益も増加しているはずなんですけどねえ。
不思議です。

2016.10.02  引き篭り
折角の天気のいい日曜日にも関わらず、一日をクリニックで過ごす羽目となりました。
というのも、なぜか当院はこの時期は健診が目白押しなんですね。
その準備に追われていたことと、過去のレントゲンフィルムの処分や労務関係の仕事などが一緒になってしまい、気が付いたらスプリンターズSも見ることもなく、時間が過ぎ去っていました。
途中に息抜きと称して学会雑誌に目を通したりもしましたが、昼食も抜けちゃいました。

明日からはまた新たな一日が始まります。
横浜DeNAのラミレス監督ではないのですが、
「Tomorrow is another day」
落ち込んだとき、くよくよした時はこの言葉を自分に言い聞かせるようにしていますが、性格上、なかなかうまくいかないものですねえ。

確かに今年のDeNAは良かったです。見ていても非常に雰囲気が良く、「希望」という言葉が似合うチームでした。
個人的にはスターマンが微笑ましくて。


スタオベ(スタンディングオベーション)がこのところ耳目を集めていますが、これってスポーツ観戦ではよくあります。
この前、中日との対戦でギャレットのサヨナラ逆転ツーランのシーン、これは自然発生的なものでした。翌日の小林のサヨナラタイムリーなんかもそうかな?

今回の国会での出来事については、いろんなところで批判も出ていますが、やはり北朝鮮や中国みたいな感じがして・・・。
拍手をやめると粛清されたりして。

ああいうのって、どうも大政翼賛会的な感じがしてどうも好きになれません。
アメリカでも大統領の一般教書演説や党大会の演説なんかでもああいったシーンが見られますが、日本人には基本的に向かないアクションではないかと思っています。

コンサートのアンコールや打点を挙げた選手へのスタンドからのコールなんていうのは一種の儀礼的なものだし、
オペラの「ブラボー」の掛け声、歌舞伎の「○○屋!」、「待ってました!」なんていうのもなんだか気恥ずかしく感じられます。

今回のスタオベについてもどうも強制された感、演出された感っていうのが見て取れるわけで、与党からも批判が出るのは仕方ないと思っています。
本来の日本人の気質って惻隠の情、奥ゆかしさ、恥じらいなどが美徳とされていて、いかにもアメリカン、ラテンな言動っていうのはどちらかというと
「はしたない」
と感じられてきました。
グローバルな社会では、「それじゃだめだ」ってことなんでしょうかねえ?

しかし、今回のものは欧米的なもの(思わず、自発的に)ではなく、やっぱり東アジア的なものを感じてしまいました。

2016.10.01  あと3か月
外では花火の音が聞こえていますが、今年もあと3か月を残すのみとなってしまいました。年を取ると月日の経つのが非常に早く感じられます。
9月はどうも調子が悪く、原因は自分でも重々承知していまして・・・、多分秋のせいなんだと思っています。
特に今年は日照時間も少なく、雨ばっかり。
朝、新聞を取りに行く時間はまだ真っ暗だし、家を出て車を運転するときはライトを点けなくてはならないほどの暗さですから。
自分の心の中では、9月というのはまだ夏の残り香があって、秋の気配なんてまだ感じるべき季節じゃないって刷り込まれているからでしょうか。

まあ、そんなこんなで10月に突入したわけで、気分も一新。
しかし、今日は寒い一日となりました。

10月となりますと、そろそろインフルエンザワクチンの季節になります。
巷ではマイコプラズマや胃腸炎が流行っていまして、ワクチンどころじゃないってな雰囲気も見られます。
10/1から自治体のワクチン接種補助が始まりましたが、実際に接種するのは10月の3週目以降がいいでしょうね。
当クリニックでは例年通りの態勢で臨むことになっています。(スタッフには頑張ってもらわねば)



今朝、C型肝炎に対する経口薬のCMを初めて見ました。
うちに来ているMRさんから、「近々テレビでコマーシャルをやるのでご覧になってください」って言われていましてポスターも貼っています。
「テレビCMを作れるってことは、やっぱりあのお薬って儲かってるんだなあ」
妙に納得。
実際に効果は絶大で、当院でも経口薬での治療成績は100%です。




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