独り言


2016.04.28  再流行?
一旦消えたと思っていたインフルエンザが今週は再び盛り返しています。
1日に1人くらいのペースで出ていまして、この連休での人出で流行が再燃するかも。
因みに、検査で検出されたウイルスはすべてB型でした。
インフルエンザが流行している時期であれば、積極的に検査を勧めますが、そうでなければ、「普通の風邪ですね」で済ましているケースもあります。
そんなスルーされた患者さんが先週、今週と何人かいたかもしれないなあ・・・。

そう言えば、今日受診された中に典型的な溶連菌感染症による発疹が出ている患者さんがいました。
問診票を見ただけでなんとなく、「これはあれだな」と思いましたが、溶連菌チェックをして陽性を確認して、「当たり」。
自分は小児科医でも皮膚科医でもないので、発疹の鑑別は不得手ですが、典型例だったので・・・。

実地医療をしていると患者さんから学ぶことは多くて、病院勤務では目にしなかった疾患が沢山あります。
逆に、大きな病院で働いていなければ経験できないような疾患も多数あるわけで、どっちが優れているかは一概には言えないと思っています。

しかし、最近ではしきりに総合診療医の養成が叫ばれていまして、専門医軽視とも取れる流れが出てきています。
このため研修医の指導の仕方もなんだか迷走しているように感じられていまして、いつまでも「広く、浅く」の知識を得ることに年月を費やされ、専門分野での一人前の技術を学ぶことができなくなっているようです。
全ての医師が全ての科の知識、技術を学ぶことが理想的なのは重々承知しています(医師であれば内科疾患の鑑別、外科手術、お産や小児科の診察ができるべきなんて言われます)が、それはあまりにも絵に描いた餅です。
そのシステムだと、医学部を卒業して5年も6年も全科をローテーションして何でも屋さんになった後で、いざ専門分野を極めようとしたらもう40歳手前ってことになってしまいます。
特に外科医は若いうちが華ですからねえ。
餅は餅屋、蛇の道は蛇という諺もありますし、虻蜂取らずにならないように全ての医師が総合医になる必要性はないと思っています。
家庭医は自分の手に負えるものと手に負えないものを区別できるような嗅覚を鍛え素早く専門医に紹介し、大病院の専門医は専門医としての力を発揮してくれればいいのかなと思っています。

2016.04.23  春本番
このところ、エアコンも暫しのお休みを頂戴しておりまして、窓を開けて外の空気を思う存分吸い込んでおります。
鶯の囀りも聞こえてきますし、本当にいい季節となっています。
2週間ほど前はクリニックの裏手ではコブシの花が咲き誇っていたんですが、今は緑一色です。
来週後半はGW、予定はそんなにないけどなんとなくウキウキします。

GWというと、子供が小さい時には日直やら当直などでまとまった休みが取れませんでした。
そして、子供が大きくなった今はまとまった休みは取れるものの、個々のスケジュールが優先されて、家族旅行なんてできません。
テレビでは毎年のように高速道路、空港、駅での混雑ぶりの映像が流れますが、「へーっ、大変だねえ」と他人事のように眺めています。

うちは今年も5/2を臨時休診にしましたので5/1から5/5まで5連休になっていますが、スケジュール帖はまだ余白が沢山。
これからぼちぼちスケジュールを埋めていくとしましょう。

2016.04.16  地震
今週はこれに尽きるでしょう。
ある患者さんから、「先生のご実家は大丈夫でしょうか?」というお電話を頂いたりして・・・、一応大丈夫なようです。

実家は県の北部に位置していますので大したことはないだろうと思いつつも、昨日、今日と電話をしたところ、案の定、
「ちょっと長めに揺れちょったけど、大したことないよぉ。あんまり心配はしちょらんき。」なんて言ってました。

5年前の教訓として、食べ物と水の確保とガソリンを入れておくように言いましたが、既に準備している様子でした。

熊本と言えば、ここ2年続けて阿蘇山に行き、昨年は黒川温泉にも行き、身近に感じてきた県でもあったわけで、非常に心が痛みます。

地元の友人たちもあまり経験したことのない地震で少し動揺している様子でした。こっちでは震度3なんてすっかり慣れっこになっているのですが、向こうではちょっと不安に感じるみたいです。


ここ2週にわたって職員募集の折り込み広告を入れています。
でもって、希望者に対し面接を行っているところですが、非常に難渋しています。
なかなか決めきれず、どなたもいい方ですから。
誰かを選べば誰かを断らなくてはならず、葛藤する日々を送ることになっています。

2016.04.09  入学式
今週はまさに「入学式ウィーク」でした。
スタッフのお子さんが軒並み入学式だったため、お互い勤務をうまく調整して業務に支障をきたさないようにしてくれました。
そして僕も子供の入学式があったのですが、それには行かず人の子供の入学式にしっかり参加したのでした。
近くの中学校の校医をしている関係で、招待を受けていましたから。
丁度、診療も休みでしたので来賓として出席したわけですが、席順が上の方(市議会議員さんの次ってあんまりやないですか)で何だか居心地が悪かったです。

生徒数も多く、若い先生も多く(僕が年を取ったのでそう感じたのかもしれませんが)、非常に活気に満ち溢れた良い雰囲気の学校でした。
6月に内科検診に行くことになりますが、人数が多いっていうのは、まあ、大変だってことにも繋がるわけで・・・。
また、配られた名簿にも色々と興味を惹かれました。うーん、僕は漢字の勉強がまだまだ足りないなって。


最近、「パナマ文書」の話題がネットを中心に目にされますが、日本人や日本企業についてあまり報道されることはありません。
租税回避地(タックスヘイブン)に資産を移して税金逃れをしようとする卑怯な人間(企業)が晒されたわけですが、どうも日本のマスコミやメディアはこれをバッシングしようとしないのはなぜでしょう?
自社のスポンサー企業や広告を出してもらっている企業だから追及や批判しにくいと考えているんでしょうね。
中国では厳しい報道規制が敷かれていますが、日本もあまり中国のことを非難できないように感じています。
中国は上からの規制、日本は自主規制(メディアは政府や大企業の犬だから)。
いつだか、「マスコミを懲らしめるには広告料収入がなくなるのが一番」という発言が物議を醸しましたが、まさにその通りの事態が起きているんですね。
ここは文春さんに頑張ってもらうしかないんでしょうか?

法人税を下げてもらって、納税も回避するような自称「グローバル企業」は社会的責任やプライド(大企業の矜持)なんてこれっぽちも持ち合わせてないってことが証明されたわけで・・・。
従業員の雇用や生活を守るよりも、株主様の意向に沿うように配当と内部留保を増やし企業価値を高めていこうとしているようです。

日本人、日本企業がタックスヘイブンに移した資金のほんの一部でも国の税金に回してくれれば、保育所不足、保育士不足も少しは解消するんじゃないかと思うんですけどね。
それに社会保障費にも回せて消費税の増税も回避できるかもしれないのに・・・。

スケールは天と地ほどの差がありますが、「先生の税金対策にマンションを」と言ってくる輩を蛇蝎の如く嫌っているのは僕のちっちゃなプライドでもあるわけで。

2016.04.02  診療報酬改定
医療業界は2年に1度のペースで診療報酬が改定されることになっていまして、昨日から新しい体制となっています。
今回の改定では、クリニックでは病院ほど大きな変化がなく、僕もスタッフ共々右往左往することはなかったと思います。
しかし、うちに来る患者さんにとって一番影響を受けそうなものは、
「シップは1回あたり70枚(10パック)まで」
というルールでしょう。

「腰が痛い」、「膝が痛い」、「肩が痛い」っていう患者さんはシップを希望されます。
両方の肩と腰に貼ったら1日に3枚が必要となります。
1か月を28日と考えると、トータルで84枚が必要になりますので、70枚じゃ足らん。

幸いにも昨日、今日の外来では何もトラブルになるようなケースはありませんでしたが、来週以降がちと心配です。
シップと塗り薬を組み合わせることも必要でしょうか。または大きなシップを出して、患者さんに半分に切って使ってもらうっていう方法もあるかな。

今週に入り、漸く外来も落ち着きを取り戻し(インフルエンザが鎮静化したため)、外来の合間に勉強したり本を読んだりする時間が出てきました。
それで、今週のことですが、ある本(推理もの)を読んでいたら、トリックと犯人がすぐに判ってしまいました。なんでだろう?

前に読んだのと同じ本を買っていたんですね。
家に帰って本棚を見ると、ハードカバーの同じタイトルの本がしっかりとそこにありまして、今回買ったのは文庫本でした。なんだかなあ・・・。


そういえばうちの前の公園にも桜が咲いています。まだ満開とまではいきませんが、朝、新聞を取りに行くとき、車で家を出るときに目に入ります。
昨年だったか、公園の桜の木が伐採されてしまったため満開になっても以前のような壮観な景色は望めないのが残念でなりません。
しかし、今あるものを鑑賞し堪能していくことにしましょう。




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