独り言


2016.02.27  ピーク超え?
いつもより遅い流行となったインフルエンザもここにきて少し終息傾向にあるように感じられます。
検査をする人の半分が陽性だった先週と比べ、今週は2、3割となってきていまして、絶対数も一日で5-10人くらいです。
来週は気温も上がってくるという予報もありますので、このまま流行も静まってくれればいいと思っています。
それに来週は県立高校の入学試験も控えていますので、中学3年生は万全の態勢で臨んでほしいところです。

今朝の新聞でも話題に出ていましたが、日本はいよいよ人口減少時代に突入しているようです。
個人的な感想を言えば、
「そんなに悪くないんじゃないかなあ」
です。
成熟した社会は人口は減る傾向にあると思っています。
人を増やすことを目指すよりも、人が減っていく社会でいかに折り合いをつけるかを考えた方が楽なように思えるんですね。

まあ、現実的ではないかもしれませんが、土地も食料も人口が少ない方が一人当たりの取り分は多くなるんですから。
ずっと右肩上がりの成長を望むような資本主義世界に身を置いてしまった国では市場が縮小していくことは致命的なことになるのでしょう。
いつまでも競争を続け、そして勝ち続けることはいろんなところで無理を強いることになるし、憎しみや怒り、妬みの感情を生じさせることになります。
「もう、この辺でいいんじゃない」って競争から降りることも時には必要だったりするんじゃないかな?
今ある資源を上手に使う、新しく作るのではなく古くなったものを補修していく、なんてことがもっと声高に叫ばれてもいいんじゃないかと思っています。

別の調査では、日本人の生活が夜型から朝型にシフトしているという結果が発表されていました。
夜早く寝て、朝は早く起きるんですって。
それだけ日本人が高齢化してきているっていうことなんでしょう。
確かに若い頃は遅くまで起きてテレビを見ていたり、日付が変わるまで飲み会をやっていたりしたものですが、最近では21時を過ぎると、
「そろそろ寝なくっちゃ、明日も早いし」なんて思うようになっています。そして起床は5時。

日本は確実に高齢社会になっていて、これを昭和30年、40年代のような子供がうじゃうじゃいるような社会にしようと本気で思っているんでしょうか?
既に大人の国に変貌したんだからそれなりの振る舞いをし、それに見合った施策を講じていくのがベターだと思うんですが・・・。

「大人の振る舞い」とは?
僕の考える大人の振る舞いとは、

「次世代へのパス」かな?

努力を否定するものではないのですが、「もう、これ以上はいいよ」、「もう十分だよね」と思えるかどうかです。
高齢者と若者の世代間格差が話題となり、互いに憎しみ合ったりするらしいのですが、高齢世代全てが恵まれているとは当然言えないわけで、しかし成熟した大人ならば、
「まあ、ぱっとしない人生だったけれど、そこそこだったよ」と明るく言ってほしいです。
そうすれば「低所得の高齢者に3万円」という政策より、「保育所を作りましょう」っていう流れになるんじゃないかな?

ただ、「下流老人」というフレーズも他人事じゃないという時代の中で、結局みんなが貧乏になっていってるということなんでしょうね。
しかし、この国のトップが言うには「日本はアベノミクスで好景気」なんですって。

僕は既に子育てもほぼ完了し、あとは親を看取るだけの状況です。
何をすべきか、何をすべきでないかはある程度打ち合わせも終えていて、限りある医療資源も有効に使える・・・、と思っています。
多分、自分の時も、「僕に使う分は君たちが使いなさい」と言うことになるでしょう。

今日は土曜日、たまには少し遅くまで起きていようかな?

2016.02.20  シーズン到来
2週続けての週末の悪天候となっています。
一歩一歩春に近づいている証拠でもあり、マフラーも手袋もつけない日が多くなってきていて、そんなに嫌な気分ではありません。
しかし、花粉症持ちの方にとっては辛い季節でもあるわけで、今週は花粉症のお薬を希望される患者さんが結構いらっしゃいました。
花粉症って本来耳鼻科のテリトリーかもしれませんが、そこであぶれた感じの方がうちへやってくるようです。
これこそが、「トリクルダウン」ってやつですか?違うか。

うちみたいな内科では鼻の粘膜を見ることはしないし(そもそもできない)、よほどのことじゃなければアレルゲンの特定もしません。
今の時期ならば、「スギですね」とか、ゴールデンウィークまで続くならば、「ヒノキもありますね」なんて言って、内服薬を処方しています。
場合によっては点鼻薬やら点眼薬まで出していますが、患者さんもよく心得ており、最近では商品名を指定してきますね。
「去年も○○だったから、今年も同じで」とか、
「去年は○○が今一つだったから、今年は△△にしてみようと思う」とか。

ちなみにうちでは注射による治療や舌下免疫療法はやっておりませんので、悪しからず。

2016.02.13  ただの風邪やった
今日は天気も良く、遊びに行くにはもってこいの土曜日だったにも関わらず、大勢の患者さんが来られました。
今週は自身の体調不良もあって非常に辛い診療となりまして、昼食も食べる気になれず、憩いの一時もただぼーっと過ごしていました。
患者さんのインフルエンザをもらったかと思いましたが、インフルエンザ検査は陰性でしたので、ただの気管支炎だったのでしょう。
長く話をしているとゴホゴホと咳き込むし、飲んだ薬で眠くなるし、少しづつ快方に向かっているので来週は多分大丈夫でしょう。

最近インフルエンザ外来をやっていて感じた事。
午前でも午後でも診療時間の始まりの方に受診される患者さんは検査で陽性が多い傾向があります。
そして、診療の後半にやってくる人は案外陰性が多いように感じました。(あくまでもここ2週間のことですが)

具合が悪いので、早く診てもらおうと考える人は、本物のインフルエンザ。
ちょっと具合が悪いけど、念のため調べてもらおうと考えて受診する方は、普通の風邪。
ということなんでしょうかねえ、知らんけど。

また、うちに来られる患者さんだけかもしれませんが、症状が意外と軽いように感じられます。
例年、インフルエンザの患者さんって、一目見ただけで、検査をしなくても、「あなた、インフルエンザだね」と判るケースが多かったのですが、
今年は、「えっ、これでインフル?」という人が結構おられます。熱も然程高くなく、普通の風邪よりちょっときついかな?という程度。

今日、明日と暖かいという予想ですが、来週はまた寒くなるようですので、まだまだ注意が必要ですね。



今週起こった残念なニュース。
本当にローカルな話題ですが、友朋堂書店が閉店してしまったこと。
つくばで学生時代を過ごし、社会人になってからも僕のかかりつけ書店だった友朋堂が突然なくなってしまいました。
学生時代は吾妻店へ、最近では梅園店を利用していました。
大体週一のペースで訪れていまして、院内の書籍の半分以上はここで購入したものでした。
店が流行っていなかったわけではなく取次会社の廃業で共倒れのような形での閉店となったらしく、非常にショックです。

これまで近くのワンダーグーでも本を購入していましたので全く買えなくなるわけではないのですが・・・。
2店の違い、それは品揃えの数、書籍の配置だとかの差はもちろんですが、最も大きな違いは本の香り、店の雰囲気だったでしょうか。
ワングーでは決めている本を買いに行く、最初から目的をもって、それだけを買うという行動パターンでした。
しかし、友朋堂は違いました。
もちろん買いたい本があるから行くのですが、他に並んでいる本を色々見て回って、棚から取り出してパラパラめくって、買うかどうかを決めるということが多かったです。
ですから自然と滞在時間も長くなり、買う予定のなかったものも沢山購入していました。
今はネットで何でも注文できるようになり、翌日には手元に届くようなサービスになっています。ポイントも付いたりして、町の本屋で買うよりもメリットが大きいとされています。
しかし、本屋さんで過ごす時間というものは僕にとっては非常に有意義(楽しい)ものでしたから、ここが閉店になってしまったのは一言で残念というだけでは言い尽くせないような気持ちです。

これから、どこをかかりつけ書店にするか思案のしどころです。
少し車を走らせればショッピングセンターに入っている大型書店もありますし、それこそ近くにはもう一軒書店がありますが、ここはどうも趣味が合わんのです。

アマゾンのようなオンライン書店ではなく、実際の書店に足を運んで本を購入するのは時代遅れかもしれませんが、今まで存在すら知らなかった本に出合えるチャンスというのは最大のメリットではないかと思っています。
たまたま行ったとき、目に触れて、手に取ってみて、「面白そう」と思って買うことができるって、とてもいいことではないでしょうか。
ネットでも、「この本を買った人はこういう本がお勧めです」みたいなお知らせ(お節介)をしてくれたり、調べればあらすじも判るようになっています。
本屋さんのない地域に住んでいればネットで注文するしかないと思いますが、できれば自分の目で見て、手に取って購入したいと思っています。

これって、電子辞書か紙の辞書かという話にも通ずると思っていまして。
子供が電子辞書を持っています。「音声も出るし、便利だよ」ということで以前、ちょこっと使ってみましたが、アナログ世代にはどうも使い勝手が悪い。
単に使い勝手が悪いという以上に、「楽しくない」というのが最大のデメリットでした。
紙の辞書はあるワードを引くと周辺のワードがどうしても目に留まります。
これらも一緒に覚えたり、横道に逸れたりすることは決して無駄なことではなく、辞書を引く楽しみでもあったわけですね。
しかし、目的のワードだけをピンポイントに調べるような電子辞書は確かに便利であることは間違いないんでしょうが、その先の広がり、奥深さが感じられなかった気がします。

そのくせ本以外のショッピング(洋服や食べ物)の時は目的のものしか買わないという習性がありますね。なんだか矛盾しております。

2016.02.11  日々反省
先週から今週はインフルエンザが猛威を振るっていまして、外来が結構大変です。
今日は週の真ん中の休日、久しぶりかなあ。
先週の木曜日は最も暇とされているのにも関わらず、土曜日の午前中並みに診察していました。
今朝はいつもより1時間ほど遅く目覚め、コーヒーを飲みながら新聞を読みながらラジオを聴いておりました。
また、天気も良く、洗濯の乾きも良く、ついでに昼寝タイムまで確保できてまして、まあ、充実した休日となったわけです。

タイトルの件ですが、
火曜日の午後に受診されたお子さん、インフルエンザ検査では陰性。
水曜日の診療終了後に電話がかかり、「熱が下がらないんですが・・・」
診療時間内であれば、インフルエンザの再検査をすることが可能だったのに・・・、「インフルエンザが疑われるので休日当番の先生に診てもらってください」と言いましたが。

やはり、火曜日にきちんと翌日の対処方法を話しておくべきだったかと反省。

診断キットも改良され、発症早期でもインフルエンザの診断ができるようになってきていますが、精度は100%ではないだけに、発熱して間もない場合は注意が必要ですね。

他にも、高血圧の患者さんで、「最近息が苦しくなることがあるんですよ。」
血圧正常、レントゲンでも安静時心電図でも問題なく、血液検査を行っても異常所見なし。
朝、電話がかかってきて、「苦しくなってるので病院に行きたい」と。
紹介状を作成して、救急病院へ行ってもらいましたら、「循環器内科へ入院しました」とのこと。
心筋梗塞だったんでしょうか?まだ詳細についてはわかりませんが、もっとやっておくべきことはなかったかなあ、と反省。

2016.02.06  多々雑感
あっという間に1月が終わり、立春も過ぎてしまいました。
「暦の上ではもう春ですが・・・」というようなフレーズが気象予報士の方々の口から飛び出すのは定番となっています。
でも、春を感じるのはプロ野球のキャンプのニュースを見ている時くらいです。

今週は身の回りでいろいろありましたが、どの話題にしよう。
まずは節分から。
豆まきはここ何年もやっていません。子供が小さい時には鬼のお面をかぶって豆をぶつけられる役を仰せつかっていましたが、既に現役引退してしまいました。(鬼も結構疲れるんですよ)
最後にやった時は袋入りの豆をリビングにそっと置くように捲いたっけ。
しかし、今どきの節分は豆を撒くより恵方巻を食べることがメインになってしまった感があり、非常に嘆かわしい(寂しい)です。
豆より寿司の方が儲かる(経済効果がある)という算段が働いたと考えるのは邪推でしょうか?
恵方巻に伝統がないとか、ただの一地方の風習でしかないということではなく、何か大きな力が恵方巻を必死に押しているという感じがしてならないんですね。
だったら、鰯業界もこれに対抗して、「節分には鰯を食べよう」とキャンペーンを打ってもよかろうもん。
鰯、子供は食べないかな?
昔、大洗の鰯専門店に行ったことがありますが、おいしかったです。

コンビニやスーパーでのこれでもかという「恵方巻」、意地でも買わんかったです。
なんかね、「作られたブームに乗る」っていう行為がどうも好かんのですわ。
ハロウィーンにしてもメディアが必死になって煽るようなものに対してはどうしても冷めた目で見る(一歩引いて眺める)という習慣が身についてしまっています。

次はマイナス金利
日銀の黒田総裁が打ち出した金融政策。
国民の預金には影響がないと言っていますが、マイナス金利が続くと必ず影響は出てくるに決まっています。
既に定期預金の金利は下がっていますし、ほぼゼロ金利のようなものです。
銀行は貸し出す相手もいないし、日銀に預けても損するだけですから、あの手この手で預金者(利用者)からお金を取ろうと画策するでしょう。
ATMの手数料アップや口座管理料みたいなものを新たに導入したりして。
住宅ローンの金利は低くなって、これから住宅を購入する層にはメリットがあるでしょうが、メリットを享受できるのは限定的でしょう。
金利が低くなったからといって中小企業がこぞって設備投資するとは到底考えられず、銀行も危なっかしい中小にお金を貸すとは思えず。
株価は上がっても景気回復には繋がらないと踏んでいます。
そもそも物価を2%上げることに汲々していますが、その前に国民の可処分所得を増やしてやれば消費も拡大して経済が回ると思うんだけどなあ・・・。
賃金が安い、非正規雇用者が多すぎるってことが問題で、将来の不安が大きくて、結婚もできず、子供も産めず、人口減少・・・、負のスパイラルに陥っている気がしてなりません。

これに関連して、同一労働同一賃金という問題もあって、これはまたいつか。

人口減少問題に関しては成熟した国家ならば仕方ない現象だと思っていまして、少ない人口でもやっていけるような政策を考えていけばいいことであって、
いつまでも右肩上がりの成長戦略を考えていることが無理を強いているのではないかと思うんですよね。
もういいじゃない、そこそこの暮らしで。そんなにぱっとしない生活でも、誰も飢えたりせず、安全に暮らしていければって。
弱肉強食の世界、一強他弱の世界、そこは果たして美しいだろうか?

次はアメリカの大統領選挙関連。
共和党のトランプさん、もしかして勝っちゃうかも・・・、と心配しましたが、アメリカ人もそんなに馬鹿じゃなかった(良識が少しはあった)です。
彼を見ると、バック・トゥ・ザ・フューチャーで未来へ行った時のビフとダブってしまいます。
クルーズ氏、ルビオ氏、トランプ氏の三つ巴の様相ですが、トランプさんは途中で降りるような気がします。
一方、民主党はクリントンさんとサンダースさんの接戦となりまして、個人的にはサンダースさん押しです。

かつてアメリカは、「世界の警察官」を自負し、名実とも世界のリーダーを目指すんだという勇ましいセリフを吐くマッチョな候補者がおりましたが、
これまでの選挙戦をみると、どうも様相が違ってきているように感じます。どちらかというと、国内向け、内向きの政策が論戦になっているようです。
アメリカもほかの国のことよりも自国の問題(格差や人種問題など)が国民の支持を得るのに重要になったのでしょうか?

そして、清原。
別にどうでもいいのですが、こんなことより、もっと大事なことをニュースで流してくれって。
購入ルートなんて結局わからず、芋づる式に芸能人が逮捕されるわけでもなく、清原一人が執行猶予付きの有罪判決を受けておしまいになることでしょう。

もっと大事なこと?
甘利さんや遠藤さんの口利き、URや国交省の問題やら、グレーというよりクロでしょう。
また、企業献金というのはいわゆる賄賂とどう違うのか説明してほしいですね。
アメリカの茶会の構図と同じだと思っています。

国民が選挙で政治に参加しても一部の企業や団体が献金することによりその企業や団体に有利となる政策を決めていくと、国民に無力感が芽生え、それが政治への無関心になるんじゃないのかなあ。
政治家は心ではそう願っているに違いないと・・・、邪推してますが。
国民は選挙の時だけに必要な人気投票の駒になればいいと、ただの大衆であれと。
でなきゃ、あれほど低レベルの国会議員が選挙で選ばれるわけないもの。




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