独り言


2015.05.31  春終了
先週、所用で所沢まで行ってまいりました。
大学時代、まだ外環自動車道や関越自動車道がない時代(あっても学生には高速道路を使うという概念がなく、ひたすら下道を走るしかない時代でもありましたが)に
片道
2時間以上をかけて試合に行った防衛大グラウンドに久々足を踏み入れました。
別にここが本来の目的地ではなかったのですが、折角所沢まで来たのだから、ちょっと見ていきましょうということで、学生野球を見学したわけです。
ユニホームを着た大学生が沢山いて女子マネも結構いて、時代は変わりましたが、雰囲気は昔とそんなに変わっていません。
強いて変わった点を挙げるとすれば、イケメン学生が多く、マネージャーもかわいい子が多かったことですかね。

プロの選手のプレーを見るのもいいのですが、学生スポーツもなかなか乙なものです。

自分の子供が所属しているチームの試合を観る場合、母親と父親は微妙に違うように感じております。
例外はありますが、母親は自分の子供の活躍をチームの勝敗より重視し、父親はチームが勝利すれば我が子の成績にはある程度目をつぶる(活躍するに越したことはないが)傾向があると感じます。
そして子供が引退(卒業)するとその競技や所属していたチームへの興味が薄れてしまう度合いが強いのが母親であると。
我が子がプレーする姿を見たいというのは親心として誰しも抱いている感情ですが、これが高じてくると、非常に面倒ですね。
現場を預かる指導者の考え方と親の考え方が必ずしも一致しているわけではないので、
「うちの子が出られないのはどうして?」という外野の声がどうしても聞こえてくるわけで。

nが少なく、統計的な解析はしておりませんが、あくまでも個人的な印象です。

明日から6月になります。6月は1日も祝日がなく、プライベートでは非常に忙しい月となりますが、診療は比較的暇になるんですね、これが。
ちょっと診察室の模様替えをしてみました。

2015.05.28  夏本番?
今週は30度以上の、夏と見紛うばかりの暑い日がありましてエアコンを付けるかちょっと迷いましたが、地球温暖化の阻止に貢献していました。
職員も温度の感覚が微妙に違っていますので、僕の一存で冷房をつけても、「先生、寒いです。」と言われそうで・・・。

5月は大好きな季節で、この後に続く梅雨も「そんなに悪くない」と思っています。その昔、シトシトと降るぬるい雨、それを部屋からぼんやりと眺めるのが好きでした。
しかし、今はそんな感傷的な時間って・・・、なくなってますね。

C型肝炎の治療がどんどん進んできております。
今や当院でもインターフェロン治療を受ける人はいなくなってしまいました。
これは経口剤のみで90%以上が治るようになってきたからです。
そしてこのたび、2型の人を対象に新薬が出まして、2種類の経口剤を3ヶ月飲むことで95%以上の方が治るようになっています。
この秋には1型の方にも新薬が出ますのでC型肝炎は駆逐されてしまうのではないでしょうか。
しかし、これらの薬は非常にお高い。新聞でも書いてありましたが、1錠が6万円以上(これでも外国に比べて安い)します。
肝炎の治療は助成制度がありますので、患者さんの負担は低く抑えられています。したがって残りは国や県が負担するわけです。
肝炎のうちにウイルスを排除して、肝硬変や肝臓癌への進行を防ぐことにより、肝硬変、肝臓癌になった場合にかかる医療費を抑えるというシナリオならば
今、この高い薬に対しても医療費を負担するメリットがあるのでしょう。
(慢性肝炎を治療する医療費 < 肝硬変、肝臓癌を治療する医療費)

今のうちに手立てをしておけば将来大きな災難に見舞われなくて済む、といったことは個人レベルでも国レベルでも言えることでして。
患者さんでも、「今はそんなに症状もないし、お金もかかるし、薬は飲みたくない」なんて言います。
そしていよいよ進行してから治療を始めてもなかなかうまくいかなかったり、合併症が出ていたりと必ずしもいい結果にならないケースがあります。
「後悔先に立たず」っていうパターンですね。
日本の社会保障政策や経済政策でも何だか同じようなことが起こります。
負担はできるだけ後回し、いよいよ厳しくなったら
「他に方法はない」

方法はいくらでもあっただろうに・・・。

2015.05.23  便利な言葉
お役所が用いる言葉は何かと難解なものが多くて困ります。
一回読んだだけではなかなか理解できずに、もう一度読み直す必要があることがままあります。ただ、これは受け手の方の読解能力が低いせいとも考えられますが・・・。

市役所からのものは、解りやすく、丁寧に書かれてあるのですが、厚労省の法律関連のものはようわかりません。
大体のものが、「法律で決まったので、今後はこうしなさい」という命令です。我々下々のものは「ははぁ、承知致しました。」と言って従うわけです。
で、今回FAXで送られてきたものが、介護保険の主治医意見書の取り扱いに関するものでした。
通常、作成した書類は患者さんの介護認定の介護度の判定(介護認定審査会での資料)に利用されます。

それが、法律の改正によってこの主治医意見書なるものが介護サービス計画作成等に利用されることになったそうです。

ぱっと見た感じ、以前とどう違っているのかとよく見ると、「等」が追加されているんですね。
これまでは介護サービスの計画作成だけの限定的な利用だったものが、「等」を加えることでこれからは色々なものに利用できることになったわけです。

「等」にあたる事項として、いくつかの具体例が示されていまして、一見、非常に便利になったようにも思えますが、あまり関係ない範囲まで拡大解釈されないかと不安な面もあります。

「など」、「等々」っていう言葉を使えばいくらでも後付が可能となります。
「この前は書けなかったけれど、これも含まれるんだよ。」
「いちいち説明する暇もなかったけれど、当然、これも入ってくるでしょ。」
「今度、新しい制度ができたんだけれど、前の省令でことわってあるから使えるよね。」
となります。
とても便利な言葉です。

日常会話ではそれほど問題になることはありませんが、契約や法律に係る場合はやはり限定的な言い回しが望ましいと思っています。
お互いが自分に都合の良いように恣意的に解釈することでトラブルになりかねませんから。

2015.05.16  委任状
前回、草笛用の雑草の事を書きましたが、早速シルバーの方々によってクリニック周囲の清掃が行われてしまいました。(5/13、14)
すっかり綺麗になっていまして、芝生も短く刈られていい匂いがいたします。草笛を吹くのは来年になりそうです。

今日は白紙委任の話
なんでそんなことを言うかと言えば、昨日行われたある会議の件でのことです。
確か、3月頃に、「先生、今度○○の件で打ち合わせがあるんですけれど、出席していただけますか?」という打診がありました。
丁度その日は先約がありましたもので、
「ごめん、その日は行けないや」
と言って断ったところ、
「では、決定事項にはすべて賛同ということでよろしいですか?」と言われましたので、
「良いですよ」と答えました。

担当者から、「今年度の初会合がありますので、来てくださいね。」と言われたのが2日前。今度は用事もなかったので行ってきました。
渡された資料に年間の担当者スケジュールが載ってあり、僕の欄には毎回○印がつけてあって。
「えー!」
確かに最初の打ち合わせに行かずに委任状を出したようなものでしたので文句は言えませんが、ちょっとびっくり。

白紙委任って怖いです。

選挙を棄権するってことも同じことですね。
棄権した人には文句を言う権利は与えられていないわけで、文句を言えるのは、投票をした人だけ。
しかし、公約にない事をしたり、公約通りに行わないこともしばしば。また、公約の隅っこにちょこっと書いてあることをあたかもメインスローガンのように打ち出すこともあるわけで。



明日は大阪でなんかようわからん住民投票があります。
部外者がどうのこうの言うのはあれですけど、大阪ってところの一部住民、そして為政者は僕にとってはどうも理解不能です。
なんでも取り敢えず壊すことに心血を注いで、文化的なものや歴史的なものを守る、品格あるものに敬意を払う、良いものを創造する、なんてことは考えていないように映るんですね。
一言でいうと、やることなすことが「下品」。
明日の今頃には結果が出ているでしょうか?

2015.05.09  忖度
毎朝、玄関と外回りを一人で掃除しています。
大体同じ時刻にやっていますので、一年の季節の移り変わりを日々感じてます。
箒で掃いても風で葉っぱがどんどん吹き込んでくる冬の日もあれば、蜘蛛の巣があちこちに張っている夏の日もあるし。
今の時期は近くの雑木林で鶯が鳴いていたりして気持ちのいい朝を迎えています。
しかし、玄関前の芝生の手入れに関しましては全くノータッチでして、これは管理会社(オーナーサイド)にお任せしてあり、今は雑草がボウボウですね。
この雑草の中に、エンドウみたいなものがあり、「昔、これで草笛を作ってたかなあ?」と手に取りましたが、昔みたいにいい音が出せません。
かれこれ40年以上前、田んぼのあぜ道でブーブーって鳴らしていたのですが、今は全く上手くいかず。作り方が悪いのかなあ、吹き方が悪いのかなあ?

このところ話題の猿の命名の件。
高崎山は子供の頃行ったことがあるらしいです。(実家のアルバムに残っていましたから)
自分では全く記憶がなく、物心ついてからは一度も訪れていないんですね。

で、ここの子猿の名前がシャーロットと命名されたのがけしからん、とひと騒動あったわけで・・・。
「あまりにも日本人らしい」、「ばかばかしい」
というのが感想ですが、これを大きなニュースにするのもマスコミの劣化だと思っています。
もっと伝えるべきニュースはないのか?って。

猿だからだめ?パンダやコアラならいいの?子犬や子猫ならどう?
カバやブタはやっぱりだめ?
そんなこといちいち誰が、どうやって判断するの?
ってことにならないのかな?
競馬の世界でも馬の名前に外国の有名人の名前を付けることなんてざらでして、リンカーンなんていうそのまんまの名前の競走馬もいますし、メジロの馬にもマックイーンやライアンもいます。
他にもエイシンワシントンなんて馬もいますね。挙げたらきりがありませんけど、ちゃんと馬名審査も通っています。

もしも、このお猿さんにオバマちゃんなんて付けたらアメリカから猛烈な抗議がくるかなあ?って考えたりもしました。
今回、イギリス王室も当惑したんではないかと思います。
クレームを入れた人々は本気でイギリス政府がこの件について高崎山に抗議をしてくると思っていたんでしょうか?



日本人って他人を慮る、人の気持ちを汲み取ることが美徳とされていまして、そういうことができる人は思いやりのある人、優しい人、大人と称されます。
これは日本人同志であれば人間関係を良くすることにつながりますが、国際的な企業間の契約や国の条約に関しては全く無意味ではないかと思っています。

日米間では、「日本がこういう態度に出ればアメリカはどう思うか?」ということを日本の政治に携わる人々、官僚は常に考えています。
アメリカ様にお伺いを立ててなるべく穏便に、関係を悪化させないように慮ることが第一で、決して日本のメリットを優先させない。
日本は奥ゆかしくて、相手をできるだけ立てて、アメリカ様の気持ちを汲み取ってそれとなく、先回りして色々な根回しをする。
忖度するのが日米間の外交の基本となっているように感じます。
これでは完全なる主従関係でしかないと思っています。

今回のシャーロットちゃんについてもイギリス王室への忖度の表れなのかなと思った次第です。

日本で自分のペットに「マコちゃん」、とか「カコちゃん」なんてつけても誰も「失礼だ!」って文句言わないでしょうに。

2015.05.05  目論見は大外れ
今日は当番医。
9時から12時までのたった3時間の診療でしたが、予想に反して結構な人数を診ていました。
風邪も下火になっていたし、行楽シーズンなので病院になんて来るわけないやろ、なんて高をくくっていました。(冬の時期の当番医は大変です)
そして、スタッフが手持無沙汰にならないように、予め検診の胃カメラや腹部エコーをいつも以上に入れていたんですね。
しかし・・・、うーん、忙しかったです。
確かに上気道炎症状の患者さんは少なかったのですが、何故か胃腸炎が多かったですね。

この連休中(5/3〜5/6)の休日当番は内科系2日、小児科2日となっていましたので市民の皆様にとっても僕らにとっても比較的良かったのではないでしょうか。
専門ではない僕らが休日に小児科の患者さんを診る場合、どうしても不安が付きまといます。
こういう場合、翌日に小児科の先生が当番医ですと、
「もし、症状が悪化するようなら、明日小児科の先生が当番だから必ず診てもらってね。」と言えますから安心です。

明日でGWも終わってしまいます。当初の予定通り、家の掃除をして庭の草取りもしたし、取り敢えずノルマは果たしたでしょうか。
あとは、本を読んで資料を作るという作業が残っていまして、これを明日からせっせとやることになります。


先日、国土交通省が「ETC非搭載車の高速道路通行料を値上げする」というニュースが出ておりまして、何だか釈然としないものを感じた次第です。
非搭載車は搭載車に比べ人件費や設備の維持管理費が5倍かかるというのが理由と言われていますが、どうも怪しいって感じます。
僕はETCを付けていない一人でして。
どうして付けてないかって?
「高速道路なんて、年に数回乗るかどうかですから」というのが最大の理由ですね。
水戸へ出張するときくらいしか乗らないし、まして首都高なんてこの1年間足を踏み入れてないですから、ETCを付ける意義を見出せません。

ETC導入の際に、普及率を上げる目的で割引制度がありました。
そして、普及していくとこの割引制度がなくなります。
最終段階として、ETCを付けない人を苛める(通行料金を引き上げる)という手に打って出る。
国のやることは非常に解りやすいです。

ETC料金ってクレジット会社からの引き落としだったと思いますが、何か胡散臭いですし、クレジットカードが作れない人、作らないというポリシーの人は高速道路に乗るなということになりますね。

そういえばSuicaも同じことやってなかったかなあ。Suicaを持っていない人の運賃は少し高かったような・・・。

全てを画一化すれば効率的でコストの削減ができます。色んな支払方法があると、それぞれに対応する必要がありますから、管理者としては不便で仕方ない。
しかし、単一の方法だけだと、それがシステムダウンした時に逃げ道がないという状況に陥ります。多様性ということでリスクが回避できるということを考えないのだろうか?
人間でも生物でも「多様性」があるから生き延びられると思うんですけどね。

管理者(専門家)たちは「システムに穴はないから安心してください、リスクはまずありません、何か起こっても完璧に対応します。」
必ずそういいます。

「世界で最も厳しい安全基準をクリアしているから、事故が起こるはずはない」
「だから、万が一を想定する必要はない」
うーん、どこかで聞いた話ですね。

ちょっと話がずれてきましたが、お上が殊更、「便利になりますよ、こんなにいいことがありますよ。」と喧伝するものって言うのは、国民が得られるメリットよりも国や公安や企業により多くのメリットがあるんじゃないかと思うんですよね。
Tカードやnanacoカードをはじめとするポイントカード、クレジットカード、そしてマイナンバー制度、防犯カメラの設置などによれば個人情報なんて丸裸になります。
多分、国は全ての国民の個人情報を管理したい、そしてしようとしているんだと思っています。
そして、国に都合の悪い情報は隠す。(そういう法律ができましたし)

GWというすがすがしい季節に何だか暗い話になってしまいました。



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