独り言


2015.04.30  GW
今週は気温も急上昇していて、気分はすっかりGWです。
GW気分なのは暖かいからだけではなく、患者さんからの電話も原因の一つかも・・・。
「今日はやってますか?」
「GWの予定は?」
なんていう電話が来ますと、
もしかしてGWは年末年始みたいに長期の連休にしても良かったかな?なんて思っちゃうわけで。
しかし、うちはカレンダー通りですので、今日も普段通りに診療しております。

普段の木曜日はゆるーい雰囲気でのんびり診療をしているのですが、今日は前日が休日だったせいか結構患者さんが多かったような。
慢性疾患の方は少なめで、半数以上が急性疾患という感じでした。

今年は旅行の予定も入れてないし、市の休日当番にもあたっていますので、個人的には完全な飛び石連休になっています。
昨年は世界卓球を見に行ったり、シャトーの地ビール祭りにスタッフと出かけたりしましたが、
今年は大人しく家の掃除や冬物の整理や庭の草取りなど、普段サボっていることをやって、点数を稼ごうと思ってはおります。

昨日、よく行くお店の店員さんに、
「GWはちゃんと休めるんですか?」と聞くと、
「書き入れ時ですから全部仕事です。イベントがない時は休みでそれ以外はずっと仕事、ポールの公演の時も大変でした。」
なんて言っていましたが、サービス業はつらいですね。

2015.04.25  老いる
うちのクリニックに通院していた最高齢(99歳)の患者さんが亡くなったと知らされたのは今週の事でした。
膝は悪かったものの認知症は殆ど見られず、いつもお洒落で笑顔の素敵なご婦人(お婆ちゃん)でした。
この冬に自宅で膝を痛めて動くのが困難になったので一時的に介護施設に入所していたのですが、感染症をきっかけに・・・。
かれこれ20年近くの付き合いがあったわけですが、流石に100歳に手が届きそうなほどの超高齢者では仕方のない結末だったのかもしれません。

もう一つ、今週ちょっと考えさせられた事柄を。
70代後半の女性がしきりに、「疲れるんですよ。」とおっしゃいます。
なんでも、自分の子供が遊びに来るとそのお世話が結構大変とのこと。
朝食から夕食まで、孫の好きそうなものを手を変え品を変え作ることが何日も続くらしく、遊びにも付き合ったりして。
「我が子、孫が可愛くないわけではないんですが、昔はそんなに苦痛じゃなかったけれど、年を取るととても辛い、彼らが帰るとどっと疲れが出てしまうんですよ。」
とおっしゃっていまして、ふと自分にも置き換えてみたんですね。

うちの親もそろそろ後期高齢者でして、僕が帰省すると朝から晩まで何か料理を作ったり、買い物に出かけたりとせわしなく動いております。
娘であれば、「お母さん、ご飯は私が作るから少しゆっくりして。」なんて優しい言葉もかけられるんでしょうが、なにぶん、料理は苦手と来てますもので。
できた料理を運んだり、終わったら食器を下げたりするくらいで、あとは任せっきりですからねえ。
長いと1週間くらい滞在していることになりますので、僕が帰った後は、「ああ、やっと帰ったわ。」と言っているかもしれません。

「年老いた親の顔を見に帰ってやってるんだ」、というようなこっちの自分勝手な善意を押し付けないようにせねば・・・、とちょっと考えさせられました。

2015.04.18  春の京都
先週の日曜日は内科学会への参加のため京都へ行ってきました。
この日は秋葉原-神田間で架線柱が倒れた日でもありまして、山手線も京浜東北線も止まっていました。
なにぶん田舎者ですので、このルートが断たれてしまうと上野から東京への行き方がわからん。
しかし、「のぞみ」の時間は迫ってくるし・・・。
メトロで行くか、それともタクシーで行くか・・・、「ええいっ、奮発してタクシーや」ってことで上野からタクシーで東京駅へ。
やっとこさ間に合って、弁当を買って「のぞみ」に乗り込みました。

京都からは会場までのシャトルバスを利用するのですが、駅周辺は凄い人の数。外国からの観光客も多いのですが、この日はやけに数多くの京都府警の警察官の姿が見られました。
「何の警備やろ?」と思いながらバスに乗り込みましたが、道路はひどい渋滞でした。
信号では必ず停止、一回で通過できずもう一回と、みやこメッセまで50分近くかかってしまいました。
この日は天気が良く暖かい学会日和ではありましたが、鴨川沿いの桜は殆ど散っていましてちょっと残念。あと一週早ければ最高のお花見学会でしたね。

それにしても、「桜の散った京都がなんでこんなに混んでんの?」と文句の一つも言いたくなるような混みようでした。


京都は何度行っても良いですね。
スーツ姿ではなく、ゆったり観光目的で行けたらなあ。帰りの新幹線ではいつもそう思っています。

2015.04.9  不平等社会
昨日の雪にはびっくりしました。仕舞い損ねたセーターを再登板させまして、何とか乗り切りました。

この前、新聞を読んでいたら年金の話が出ておりました。
払った額と将来もらえる額との比較で年齢、世代ごとに損か得かの試算が出ていました。僕の年齢は丁度トントンのようでしたね。このままだと。
しかし、恐らく今後は年金の支給額が減っていくでしょうから、僕の年齢でも収支はマイナスになるんだろうと予想しています。
これを見て、高齢者はもらいすぎだ、若者は損してばかりだという議論に持っていくのはどうかと思うんですよね。

若者が「老人はもらいすぎだから、あいつらからむしりとればいいんだ」っていうのは何だか情けない気持ちになってしまいます。

また、老人も、「我々も昔は苦労して、今の日本を作ってきたんだから、少しぐらい良い思いをしてもいいだろ」なんて反論はちょっとさもしい考えのように感じてしまいます。
特に、資産が沢山あって年金の必要のないような人たちまでもが、「もらえる権利があるものはもらわなくては・・・」と主張するのにはげんなりしてしまいます。

こういった世代間闘争の方に話を持っていくと問題の本質が見えなくなっていくように感じます。
高齢者にも貧富の差があって、若者にも貧富の差があって、問題は国民全体としての貧困、格差の拡大ではないかと思うんですけどねえ。
持てる者は持たざる者を「自己責任」という論理で片付けようとします。
一方、持たざる者はルサンチマンを抱くか、諦めを抱くか。
本来、弱者が戦うべき相手は同じ弱者ではなく支配層であるはずなんですが、
社会的弱者は弱いもの同士で足の引っ張り合いをしているように見えてしまいます。
そして持てる者は持てるもの同士で結束することが多く(強者連合)、これは格差の固定化につながり、弱者には一発逆転の目はなくなってしまいますね。

昔は学力をつけることが逆転の手段として有効でしたが、今や学力もお金がものをいう時代になっていまして、
東大、京大をはじめとする難関校の入学者は私立の高校(中高一貫校)からの卒業生が数多くを占めています。貧乏な家庭からはなかなかいい学校に進めなくなっているのが現状のようです。
政財界、官僚など日本の中枢には「持てる者」として育ってきた人々が多く入り込んでいて、これが強者連合となるんですが、
彼らは弱者への心配りがかつての日本人よりも疎かになっているのではないかと思っています。

社会的弱者や底辺でくすぶっていて不満を抱いている人に対し、「お前らは努力が足りなかったんじゃないの?」の一言が決め台詞になります。
結果の平等を謳えば、努力が報われない社会になりますのでこの主張を完全には否定しているわけではありません。

しかし、今の社会を
100メートル競走に例えてみると、富める者達(強者)は最初から50メートルくらい前からスタートしている、若しくは彼らのレーンだけ10メートルの追い風が吹いている状態ではないかと思われます。
機会は平等だよ、チャンスはあるよと言われていても初めからハンデを背負わされている、初めから勝負がついているような競技にはなかなか参加できませんね。

僕としては日本という国で生まれて暮らして、決してぱっとしない、しかしそれほど悪くない人生であれば、他の国で暮らすよりも幸せだと思っていて、
やれ国際化だ、やれグローバル化だ、やれバスに乗り遅れるな、なんてスローガンはまっぴらです。
それよりも、人口も増えないし、高度成長なんて望むべくもない時代に向かう中で、いかに国民全体が飢えず、貧困や暴力から逃れることができるような社会を作ることの方が大事じゃないのかなと思うんですね。

多分、少数派でしょうけど。

2015.04.02  花見



今日は半ドンでしたので、午後からは前の公園で花見をしてきました。もちろん、一人で。
今週末は天気が悪くなるとの予報も出ていますし、日曜日は用事があって、ゆっくり散歩もできそうにありません。
というわけで、今シーズンはこれが見納めです。
公園では小さい子を連れたお母さん軍団、学生、老夫婦などがお花見をしていました。
この時ばかりは堂々とブルーシートや段ボールを持ち歩いたり、敷いたりしてもお巡りさんには声をかけられないんですね。


しかし、最近は桜の開花も満開の時期も昔に比べると早くなった感じがしてなりません。
南の方の出身の僕にとって、「桜の花咲く校門を、母と手をつないで・・・」といったフレーズは小学校の入学式の定番だったと記憶しております。
そうなると、来週の入学式の頃には葉桜になっていることでしょう。
それもこれも地球の温暖化が原因ってことになるのでしょうか。

例年、3月までは慌ただしくしておりますが、年度が替わりますと患者さんも検査も少なくなりのんびりした診療となります。
今年はインフルエンザの流行も終わり、2、3月中に花粉症のお薬も出し終わったので余計にそう感じています。
すぐにゴールデンウィークも来まして、1年のうちで最も好きなシーズンが到来しています。

4月は色々な制度も変わる時期で、ものの値段や税金など、生活に直結するところでの負担がジワリと増えてきます。
大企業を中心として景気は回復傾向ですが、医療界はその恩恵に与ることはまずないですね。
しかし、世間では賃上げ賃上げと叫ばれ、総理の命令もありますので、零細企業のうちも職員の賃上げを・・・。できるかな?

他に、テレビの番組やキャスターも代わっていまして、それでなくてもテレビの視聴時間は短かかったのですが、ますますテレビ離れになっていきそうです。
大越さんと井上さん、好きだったんですけどね。



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