独り言


2015.01.24  初めての
インフルエンザの勢いが少し弱まったかな?と個人的には感じたりしておりますが、全国的にはまだまだ流行中のようです。
ただ単にうちが患者さんに避けられているだけかもしれませんが。

相変わらず発熱している患者さんは多いのですが、迅速検査で「インフルエンザ陽性」と確定する患者さんは先週に比べると減っている印象です。
ニュースなどでインフル流行中と散々喧伝されると、ちょっとした発熱でも医療機関を受診して検査を行う。
普通の風邪でも胃腸炎でも検査をやってみる。
そうすると、検査では「陰性」
というケースが多いです。
僕の大雑把な感触として、検査してのインフルエンザ陽性率は1週間前は7-8割だったのが今週は5割を切っていると思います。
ただ、学校では学級閉鎖も数多く見られているだけにまだまだ油断できないですね。

で、これまでのケースは全てインフルエンザA型でしたが、今週(昨日)初めてB型が出ました。
海外出張予定の男性でしたが、延期かな?


また、今週あたりから春の花粉症の患者さんもみえ始めました。
「花粉症」
春を感じさせる響きです。
しかし、今シーズンは昨シーズンの2倍の花粉飛散量という話もありますから、花粉症の患者さんにとってはつらいシーズンとなりそうです。

そういえば、「舌下免疫療法」なる新しい治療法が保険適応となりましたが、うちではやれません。
特別な講習を受けた医師だけが行えるそうで、通常は耳鼻科の先生か、アレルギーを専門としている先生が行うんでしょうね。

2015.01.17  高度プロフェッショナル労働制
またもや名前だけを変えただけのホワイトカラーエグゼンプションまたは残業代ゼロ法案が出てまいりました。
自分はもはやこの制度の枠外に置かれた立場になりましたので、「別にどうでもいい」はずなんですが、やっぱりこれは認めちゃいかんでしょう。
というのが僕の立ち位置です。

年収1075万円以上、職種限定とされていますが、一旦導入されれば必ずや5年以内に年収のラインは引き下げられるか、職種は拡大されるか、またはその両方が起きると保証いたします。
保証しますと言っても外れた場合、何の責任も取れませんが・・・。
僕の予想が外れることが望ましいのですが、クジや馬券は外れてもこんな予想は当たっちゃうんだよなあ。

こういう制度の導入は決まって企業、経営者サイドから話が持ち上がって、決して労働者サイドの話は聞こうとしませんね。
ということは経営者にとって都合がいいから、そして労働者には不利な法案であることは明白です。労使ともにいいこと尽くめならば労働者もこぞって賛成の声を挙げるんですが・・・。

年収1075万以上の労働者というとかなり限定されそうなので、普通の労働者は当事者意識が薄いことが狙いのように感じるんですね。
「そんなにもらってる人ならいいんじゃない」と思わせればまず成功。
そこで、対象年収の引き下げが起こりまして、800万、600万、500万となります。
続いて職種も拡大してきて、
「君はプロフェッショナルな販売員だね。来月から残業代は出ないから。」
「君の事務能力は素晴らしい、僕にはまねできないよ。プロフェッショナル事務員だから残業代はなくていいよね。」
という感じで低賃金でこき使われる奴隷制度が完成するわけですね。

そうすることが、国際競争力を高めると考えている経済学者や企業経営者が政府のそばにいる限りこの流れは止められそうにありません。
悲しい事です。


悲しい事と言えば、もう一つありました。
C型肝炎でインターフェロンを含む3剤併用療法を終えた患者さん。ここまで順調にウイルスは陰性化が持続していましたが、終了3ヶ月目でウイルスが検出されてしまいました。
「再燃」
来週結果を聞きに受診される予定ですが、非常につらい。
85%という確率で治るとされていた治療でしたが、15%の方に入ってしまい・・・、本人、奥さんの悲しむ顔を見るのが何ともつらいです。
次の治療法はありますが、果たしてすんなり受け入れられるかどうかはちょっと疑問ですね。
2剤併用で1年、3剤併用で半年を費やしましたから。1年半の間、毎週毎週通ってこられたからなあ・・・。
経口2剤で半年の治療を選択するか、その後に出てくる最強の経口剤を待つか。

2015.1.10  ジョーク
冗談の通じる相手なら少々のブラックジョークでも笑い飛ばせますが、今回は少々相手が悪かったというべきでしょうか。
同じ価値観、世界観、宗教観を持つ人々、そして人種であればそれほど問題にならなくても、それらが異なる人々に対して発せられたジョークは悪口、侮辱にしかならないと思われますが。
日常生活においても冗談を解さない堅物の人に何か冗談を言っても、なにかとても気まずい思いをすることもよくあることでして。
最近のお笑いも僕にとっては全くつまらない、どこが面白いの?というものもあります。これは価値観が違う、世代が違う、笑いのツボが違うのでしょう。
また、触れられたくないことを冗談めかして言われると、非常に気分が悪いし。
相手は単なるジョークと思っていても言われた本人はナイフで刺されるような思いをしているかもしれないですよね。
セクハラやパワハラ問題にしても同様だと思います。感じ方は人それぞれ、同じ日本人でもそうなんだから外国人ではなおさら、宗教が違えばなおさらです。
今回、メディアで表現の自由、言論の自由ばかりを唱えるのは如何なものか、ちょっと不用意だったんじゃないのか、なんて感じるんですね。
クローズドなコミュニティで交わされるユーモア、ジョークは会話の潤滑油、スパイスとしては有効で、麻生さんも支援者の会合でのリップサービスやらが公となって結構叩かれたりしますが、あれも同じ機序かと思います。
最近の麻生さんの発言で、「内部留保は守銭奴」のくだりは別に何とも感じなかったです。ああ、良いこと言ってるなって思ったくらいですから。
違う価値観、立場の人には問題発言と映るんでしょう、当然です。

冗談が通じなかったら、「冗談もわからないのか」と言うより、その人が冗談の通じる相手かどうかを見極めたり、雰囲気を察知するセンサーを研ぎ澄ますことが重要と思っています。
初対面の相手にいきなりジョークをかましたりタメ口で喋ったりするのは明石家さんまくらいなもんでしょうが、普通は当たり障りのないことや丁寧な言葉遣いをしますよね。
相手の事(年齢や性格など)が段々分かってくればそれなりに会話も変わってきて、「このくらいは良いかな?」、「こんなこと言うと気を悪くするかな?」なんて考えながらコミュニケーションを図ります。

今回の風刺画も、「喧嘩売ってんのか?じゃあ、買ってやろうじゃないか」って感じ。
相手を理解しようとせずに自分たちだけの価値観で物事を判断する傲慢な態度がどこかに見えてやしないか?と、ちょっと離れた極東の第三者の立場から思ったわけです。

2015.1.8  流行中
インフルエンザが猛威を振るっています。
年末年始は近くの病院が大混雑していた様子(お勤めの方からの情報)で、うちの外来も月曜日からインフルエンザのオンパレード。
検査をする患者さんの半数以上でインフルエンザA型が検出されるような状態です。
今日から学校も始まって、ますます流行ってしまうのではないかと危惧しております。

あれだけのインフルエンザの患者さんを診察していて全く何ともないのはなぜでしょう?気合でウイルスをブロックしているのかな?
うちのスタッフもインフルエンザにかかることもなく元気に働いてくれていますので感謝してます。
スタッフが一人でも休んでしまうと補充が利かず、ブラック企業並みの労働条件になってしまうのが零細クリニックの辛いところですね。

マクドナルドの異物混入の件。
個人的にマックにはこの何年かは訪れていないのでどこか他人事なのですが、ちょっとやりすぎ?な気もします。
中国の期限切れ鶏肉の件(カサノバ社長の会見も含め)は論外と思いますが、業績も悪化し、踏んだり蹴ったりですな。
安さ、効率ばかりを求めすぎる経営者、企業はどこかに無理、犠牲を強いてしまいがちで、消費者のためを謳いながら結局自分のため、株主のためであることが多いようです。
これに懲りて日本に生産拠点を置いて、国産の食材を使い、日本人を雇用していけば少々高くてもマックを食べてみようって思えると思う、多分。

2015.1.4  金持ち爺さん
なんでも子供の住宅購入や孫への教育費を祖父母が援助することによって相続税対策が可能となるような税制改革がなされるそうで。
シルバー世代が多額の預貯金を抱えているのは事実でしょうが、実に嫌な話だと思うんですね。
別にうちの親が財産を持ってないので僻んでいるわけではないってことは先に断っておきますが。

相続税対策ができるリッチなお爺さん、お婆さん、そしてもらう方の子供、孫にとってはとってもいい話ですね。
その一方で全く関係ないという一般人が大勢いるわけで、当然、格差の固定化という話も出ていますが、それも嫌な理由の一つではあります。

この話で最も違和感のあるのが、「自分の家は自分が稼いで建てる」、「子供の教育費は親が出す」といった視点がないってことですね。
子供の教育費については日本の教育に対する公的な支出が少なすぎるという問題もあり、これを国が面倒見ることなく、お金を持っている祖父母世代に出してもらえっていう魂胆が見えること。
そして、自力で家を建てられるだけの経済力が若い世代にはなくなっていることを憂うような声が聞かれないというのが残念でなりません。
いくら住宅ローン減税を行っても建てられる財力や返済できる長期的な見通しがない人にとっては持ち家は絵に描いた餅でしかないわけで、結局、働いている世代が皆低収入であることが問題だと思います。
非正規雇用ではローンを組むこともままならず、建てるなら親に出してもらいなさいって言ってるようなものです。

シルバー世代も一部の相続税対策できるような方を除いては将来のことが不安でたまらないわけです。
社会保障制度も脆弱で、病気への不安、減っていく年金、インフレターゲットと円安で物価は上昇しますので安心してお金を使うことができないのではないでしょうか。

国は何とか国民にお金を使ってもらうような政策を次々繰り出そうとしていますが、
国民がお金を使わない理由は、「将来への不安感」を抱いているからだと思うんですね。
この不安感が払拭されればもう少し好循環するように思います。

2015.1.3  正月休み中
明けましておめでとうございます。
僕は1週間ほどお休みをいただき、両親の顔を見てきました。おかげさまで、まあまあ、それほど悪くない状況でした。

28日は穏やかな気候にも恵まれて、機体も大して揺れず快適なフライトでした。
いつものようにレンタカーを借りて空港から約1時間の山越えドライブ。
夜、友人たちと旧交を深めて・・・。
29日は携帯に数多くの電話がかかってまいりまして、トータルで15件くらいでしょうか、
「今日は診察していますか?」

残念ながらやってませんでした。

30日はすごく天気も良く、気温も上昇していましたのでドライブへ。
今回はどこに行こうか?
日頃から大変お世話になっているキヤノンの工場がある日田まで行って、そこで帰るのも何だかもったいなかったので、少し足を延ばして阿蘇まで。
これで通算3度目ですが、冬の阿蘇は初めてです。帰りは湯布院に寄ってきましたが、片道3時間弱は意外と近かったです。

1枚目は外輪山を撮っています



2枚目は草千里

3枚目は噴煙を上げる中岳


また、30日は車の中で大瀧詠一さんのアルバムをずっと聴いておりました。
2013年の大晦日、昼のニュースで彼の訃報を聞きましたが、亡くなったのは12月30日だったそうで・・・。
あれからもう1年も経ってしまいました。命日ということもあり、阿蘇への行き帰りは一人カラオケ状態でしたね。

大晦日は特に何もなし。
紅白はかれこれ10年以上見ておりませんが、今年は他局も面白そうな番組もないため、家族水入らずでおしゃべりして年越しそばを食べて寝るだけ。

年が代わって2015年になりました。
朝から駅伝を3日連続、昼はラグビー、そして夜は年に一度の「相棒」、とお決まりのコース。


この帰省中に見たテレビで非常に懐かしいものがありまして、それは東雲堂の「にわかせんべい」のCM。
「こら、ぜんじ、また喧嘩してきたっちゃろ」っていうやつ。「たまにーは、けんかーに、まーけてこいー」という歌がよかです。
地元を離れてもう30ウン年、まだやっていたんだなあ・・・。


食べて、飲んで、寝て、曜日の感覚もないサンデー毎日の生活を送ってきましたので明日は少しリハビリを。
文化的には、読書時間がかなりありましたので5冊を読破。たまっていた未読の本がかなり整理されました。

5日からはいきなり通常モード、インフルエンザが下火になっていることを願っています。




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