独り言


2014.12.27  最終日
今日が2014年の最終診療日でした。今週はずっと忙しく、最後の患者さんを見終えたのは1時を過ぎていました。
例年最終日はまったりと過ぎていくはずなんですが、インフルエンザの流行で最後までバタバタしていました。
インフルエンザワクチンはあと何人分かは残っていますが・・・、一応終了ってことで。
どうしても打っておきたい方は在庫があるかどうか電話で確認してからいらしてください。


ジャジャーン、唐突ですが今年の5大ニュースの発表です。普通、こういう場合は10大ニュースなんですが、生憎5個しか見つかりませんでした。
それも大きくないし。
それでは、

5:整形外科さん、お引越し。
GWからはめっきり寂しくなりました。ただ、一部の患者さんからは、「駐車場が空いてて良かった」なんて言われて苦笑い。
新しい整形外科クリニックはすごく立派でハイカラです。若い感性でデザインされていて、大通りから眺めるとあたかもエアロビやダンススクールみたいな景色です。
うちはもいつかは・・・。

4:内視鏡の買い替え。
経鼻希望者の増加に対応するため10月より新機種を導入しました。使いやすく画面も明るくていい感じです。
当院では全件数の約
7割が経鼻内視鏡になっていまして、2人続けて検査する場合は経鼻内視鏡が2本必要となります。
これまでは内視鏡を消毒するために
2番目の方には暫くお待ちになっていただいておりましたが、最近では連続でできるようになっています。

3:職員旅行に行く。
全員参加とはなりませんでしたが、日頃の慰労を込めて北海道旅行をしてまいりました。羽田から旭川へ、レンタカーを借りて富良野、札幌へ。
ラベンダーがきれいでした。札幌ではビール園にも行ってきました。
ビールは飲みたいけど飲みすぎるとジンギスカンが食べられなくなるというジレンマに襲われつつ、バイキングを堪能しました。
若い時に一度行ってますが、流石に食べる量は減りましたね。

やはり夏の北海道は格別です。

2:新人さん、いらっしゃい。
これまで派遣さんとして来てくれていた女性が新たにうちの職員として仲間に入ってくれました。これで職員の平均年齢が少し低下しましたね。
思い起こすと、開院時は事務さんは2人しかいませんでしたが今はその時の倍。出産で退職したりして何人か入れ替わっていますが、一番の古株さんは丸9年になりました。
ちなみに看護師さんはオープン当時からのメンバーやなあ。

そして栄えある1は。
何と言っても2月の大雪で臨時休診となった出来事でしょう。
僕は土日にクリニックに閉じ込められ、カップラーメンで飢えをしのぎ、駐車場からやっとの思いで出られたと思ったら、車が道で立ち往生。
近所の方に助け出され、翌日の月曜日は駐車場がカチンコチンに固まっていて仕方なく休診となったあの悪夢のような
3日間でしょう。
しかし、今となっては懐かしく思い出されます。

最後の診療が終わってみんなで掃除をして、お弁当を食べて今年を締めくくりました。
それでは皆様、よいお年を。

2014.12.23  スイカ狂想曲
先週日曜日に自分の担当分の大掃除を終えていましたので、今日は何となくゆったりとした休日。
子供の送迎をする以外の時間は、洗濯し、本を読み、年賀状を書いて、買い物に行ったりしながら過ごしておりました。
久しぶりに市の中心部に行くと、結構混雑しており、駐車場に車を止めるまで時間がかかりましたね。
平日にこんな休みがあればなんて幸せなんだろう、と思いつつも一人自由な時間を満喫しました。

先日の東京駅100周年記念Suicaの混乱について。
実際の映像は見ていませんが、伝え聞くところによれば凄かったらしいですね、かつての日本人ってあんな感じだっただろうか?
ああいう人たちを見て思い当たる言葉としては、
「はしたない」、「浅ましい」、「品性を疑う」といったところでしょうか。

あそこに集まった人を分類すると、
1.純粋に記念品として欲しい人。
2.転売目的でひと儲けしようと企む輩。
3.たまたま売っているところに居合わせたので並んでみた人。

1に分類される人から見たら2のような奴らは迷惑以外のものではなく、こんな奴らのために折角の記念Suicaを手に入れることができなくなり同情いたします。
なんでもカネ、カネといって大騒ぎする、物質的な貧しさだけでなく、心までそんなに貧しくなってしまったんでしょうか。
かつて「お金で買えないものはない」と豪語した方がいましたが、「じゃあ、そのお金で品性を買ってくれ」と思っておりました。
この件で、JR東日本の対応が甘かった、悪かったなどという意見もありましたが、責任をJR側だけに押し付けるのは可哀想な気がしてなりません。
マスメディアから、「転売目的で並ぶ不届きものがいたせいで混乱が生じたんだ」というような論調があまりなされなかったことが残念でなりません。

その後、JR東日本は希望者全員が購入できるようにしたということです。これは非常にいいことだと思います。
ただ、欲しいと思う理由が、「限定品だから」という人にとってはありがたみが少し失われますね。
まあ、記念硬貨やテレカと違って、使うことによって手元からなくなってしまったり、価値が落ちてしまうことはないのでいいかも。

チケットの類は転売屋のせいで本当に見たい人、行きたい人がチケットを手に入れることが困難になっています。
ネットオークションで高額で取引されたりして、ほんと嫌な社会になっています。

2014.12.20  少子化に思う
内科なのに子供を沢山診たからって訳じゃないけど。今日は子供のことなんかを。

少子化って社会が成長期から成熟期を迎える上で避けて通れない問題だと思っています。
敗戦後間もない日本ではまだしも、これからも右肩上がりに人口が増えていくことが望ましい事なんでしょうか?
人口が減ると国力が落ちる、経済活動に支障が出る、社会保障制度が破たんするなんてことが言われていますが、何だかお金の事ばっかりという感じがして嫌な気分になります。
結局、オヤジ世代が、
「もっと子供を産まないと俺たちが困るじゃないか」、「ものを作っても売れないじゃないか」、「俺の介護は誰がやってくれるんだよ」
って言ってるように感じるんですね。

「女性が輝く社会」、「女性の活用」なんて、女性の社会進出を促している一方で、「子供をもっと産め」って。
仕事をバリバリやって、結婚して、子供を2、3人産んで、産休育休が明けたら子育てしながら職場復帰・・・。どこにそんなロールモデルがいるんでしょう?
医師の世界では確かにこんな凄い女医さんはいらっしゃいます。しかし、ごく一部ですねえ。
ご主人やご両親などの協力も欠かせないでしょうし、職場の環境も重要となるでしょう。

もし、そういうスーパーウーマンがすべての女性のロールモデルとなるべきだと、今の政治家の皆さんが本気で考えているとしたら、女性はたまったものじゃないですね。
女性にも能力差、価値観の違いがあります。
「私は子供なんて産みたくも育てたくもないの、仕事が楽しいわ」
「仕事より家庭に入りたいの、専業主婦がいいわ」
「いっそ、独身の方が気が楽ね、旦那もいらない」
「子供はできるだけ沢山欲しいわ、そしたら仕事は無理よね」
100人いれば100通りの考え方があり、男のように単純ではないと思うんですよね。
「女性の皆さん、お国のために、頑張って2人の子供を産んでください」なんて言われて、
「がってん承知の助」なんて言ってくれる女性は日本広しといえども一人もいないでしょう。

なぜ、少子化が進んだのか?
これは運命だと思っています。高度成長期が終わりを告げて社会は成熟してしまいました。
この間、核家族化が進み個人主義、高学歴化も進みました。
女性も社会に出て男性と同じように働くことを期待され、実践してきたと思ったら見事に梯子を外されて・・・。結婚しろ、子供を産めって。
そして、子供を産んだとしても育てていく環境が厳しい、自分の生活の一部が制限される、不利益を被る、なんてことを女性自身が解ってしまったことも大きいのではないでしょうか。
損するのはいつも自分だ、女性だ、何かを犠牲にしている、という不満を抱えながら自分の人生の大半を費やしてしまうことは嫌だと思ってるんだと思います。
昔のように祖父母がいて、若夫婦がいて、そして子供がいて・・・、という家族形態であれば、若夫婦は仕事をして、子供は祖父母に見てもらえますから社会で輝けるかも。
しかし、もうその時代には戻れないんだよなあ。
じゃあ、どうする?
祖父母の役目をしてくれる誰か、ここではやはり公的なものが理想だと思います。国がもっともっと支援すべきですね。
出生率の数値目標を掲げるのも結構、しかし掛け声だけでは女性は動きませんね、強かですから。

で、最初の疑問、「人口が減ることはいけないことなのか?」になるわけですが、個人的には「それほど悪くない」と思っています。
1.老人が一掃されることで社会保障費が減る。
2.車や電車の渋滞が解消する。
3.エネルギー消費が減ることによりCO2排出量が減少する。
4.一人あたりの土地・宅地面積が増える。
5.食糧資源の消費が減らせる。
6.水資源、森林資源が保たれる。
などがあげられますが、僕の意見は多分少数意見でしょうね。
右肩上がりの経済成長を望む方々は人口が減ることは死活問題と考えるでしょう、きっと。

2014.12.18  寒い
このところぐっと寒くなってまいりまして朝がきついです。
新聞を取りに行くときは真っ暗ですし、家を出る時もまだまだ暗いし。
車の暖房をつけても暖かくなるのはクリニックに着くちょっと前なので、運転中は体をブルブル震わせております。

インフルエンザも段々流行期に入ってきておりまして、今日も5人程度の患者さんが出ております。(すべてA型)
ワクチンで大混雑していた2週前とは打って変わって風邪や胃腸炎の患者さんで混雑してきました。
今年の診療日数もあと10日あまりとなりまして暮れの準備も徐々に進めていかねば。

12月は忘年会のシーズンで、うちもささやかな忘年会を行いました。
毎年、幹事さんを交代制でやってもらい、場所も牛久、つくば、竜ヶ崎と色々と。
今年はすぐ近くの日本料理店で、おいしい食事とお酒をいただきました。
女性ばっかりということもあって、飲んで暴れる人もなく、おとなしいものです。
家庭持ちばかりですので二次会のカラオケもなし。まあ、いいんですけどね。
最近はめっきり飲み会も少なくなりまして、個人的にはこの1回きりでした。

外来をやっていると、
「このところ宴会が多くて、体重が増えちゃって・・・、飲みすぎちゃって・・・」
なんて仰る方がいますが、ちとうらやましいです。

2014.12.6  可哀想なケース
今週の出来事より。
月曜日にインフルエンザワクチン接種。
火曜日に微熱、咽頭痛が出現したので受診。
「う-ん、昨日ワクチンをやったからその影響かもね。」なんて言って、解熱剤を処方し帰宅。
水曜日は熱がもっと高くなって38度、症状も悪化していまして・・・。
「溶連菌感染かも、一応念のためインフルエンザも調べましょう。」と言って、両方の検査をしてみると、
ものの1分も経たないうちに
「インフルエンザA型」

えーっ、月曜日は何ともなかったのに・・・。

恐らく、土日あたりにインフルエンザに感染して、潜伏期に予防接種をやってしまったんでしょう。
ちょっと可哀想な患者さんでした。

今週はインフルエンザA型の方が毎日のようにいらっしゃっていました。
ニュースでも指摘されているように、今シーズンは流行が例年より早いようです。
また、胃腸炎の方も数多くいらっしゃっており、いよいよ年末らしい様相を呈してきました。


話はがらっと変わりまして、「気の利く、感じのいい人」の件。
ある旅行代理店のカウンターにいる女性がなかなかいい感じなんですね。
僕は通算でも3回くらいしか利用してなくて、それも年に1度か2度。
今回も帰省のチケットを取りに行ったときには前回と同様に手際よく手配をしてくださいました。
「領収書は病院名で?」なんてこと聞くし。
「いや、完全にプライベートだから。(笑)」
別に患者さんでもないし、顔見知りでもないのに・・・、前の時にやけに印象に残ったのかなあ?
彼女の仕事ぶりを見ると、非常にテキパキとして、選択肢をクリアカットに示してくれ、顧客の希望に沿うようなプランを立ててくれます。
うちの事務さんにも、「人の顔と名前を覚えなさい」、「顔と名前を覚えたら、その人のキャラクターを覚えなさい。そうすれば、コミュニケーションの幅が広がります。」
と言います。
マニュアルまみれのコンビニ店員の接客応対はしないようにしたいものです。

2014.12.2  この道しかない
ここに一人の肝硬変の患者さんがいました。この方は運が悪く多発性の肝臓癌を併発してしまいました。肝機能も良くなく、浮腫や黄疸も出始めています。

病院を訪れた時に、医師にこういわれました。

「抗癌剤の治療しかないね」

さて、どうしたものか?

もうちょっと早期(単発)なら、色々と手が打てたのに。
手術もできるしラジオ波焼灼療法もできるし、ちょっと変わったところで陽子線治療もできたのに。
という後悔は何の役にも立ちませんので、何とかしようと工夫することになります。
抗癌剤の治療をやると、癌はある程度の治療効果が得られても正常肝細胞へのダメージも大きく、肝不全になることも危惧されます。
こういう場合、「じゃあ、ある程度肝機能を回復させてからやりましょうか、また、肝不全対策も並行しながらやりましょうね」なんて議論がなされます。
また、癌を治療することが必ずしもその患者さんの予後を幸せにする(延命できるかどうかも含め)ことにはつながらない場合もありますので、ご家族、ご本人とも話し合いを行います。


日本を再生させるにはアベノミクスしかないという言葉がこれとちょっとかぶったものですから。
もっと前に何かやっておけば良かったのにという反省は必ず必要になりますが、「沈みゆく日本を浮上させるのにはこれしかない」という前のめりになる姿勢に対して、
「もっとよく考えてみてよ」と言いたくなるんですね。

低成長時代、人口減少期に陥った状態(肝硬変)の日本、デフレ(肝臓癌)になってしまいました。
ここにアベノミクスという抗癌剤を投与することにより、都会そして一部の富裕層の景気は持ち直してきましたが、地方と中間層の衰退は目を覆うばかり。
肝硬変の治療と同じように、国債を発行し地方には補助金をばらまくからいいよねって。
もっと抗癌剤を使うんだけど副作用が大きそうだから国民によく話を聞いてみようよ。

ああ、だから今回、総選挙をやるんですね。納得。
他にも承諾書が必要な件(輸血をするかもしれない、腹水を抜くかもしれない、CVを入れるかもしれない等)もあるけど、
抗癌剤投与の分だけで、あとは事後承諾でやりましょうってことにならなきゃいいのですが。




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