独り言


2013.02.23  除菌治療
先日、ヘリコバクター・ピロリ菌の除菌治療に関して新たな保険適応が追加されました。
消化器系の先生方にとっては当然の話ですが、除菌治療はピロリ菌がいても慢性胃炎(萎縮性胃炎)の段階ではできませんでした。
すなわち、胃・十二指腸潰瘍やらMALTリンパ腫やらの病気がなければやっちゃだめよ、っていうものでした。

しかし、ピロリ菌感染は胃癌の原因となることが知られていますので、ピロリ菌感染症に対する除菌治療の適応拡大は胃癌患者さんの減少に寄与すると考えられていました。
今回、漸く「ヘリコバクター・ピロリ菌感染による萎縮性胃炎」でも除菌治療が可能となりまして、これまで以上に除菌治療が広く行われるようになったわけです。
ただし、胃カメラをやっておくことが必須みたいで、やはりこれは当然かな?

翻って、これを保険審査の面から考えると非常に難しくなるように思うんだけど、どうなっていくんでしょう?
自院で胃カメラをやって、ピロリ菌による萎縮性胃炎と診断されていれば全く問題ありませんが、
1.ドックや検診で胃カメラをやっていた場合はどうするの?
2.「他の医療機関でカメラをやりました」って申告された場合もOKなの?
3.数年前に胃カメラをやってた場合もOKなの?
なんていうケースが続々出てきて、いちいちコメントを書かなければならなくなりそうです。

インフルエンザも少し落ち着きつつありまして、代わりに花粉症の時期ですね。
今年からアレグラも町の薬局で買えるようになりまして、アレグラのCMを先日たまたま見ました。
普段、アレグラのアクセントは一本調子のア・レ・グ・ラですが、CMだとアレーグラ(レーで一旦上がってグラで下がる感じ)って言ってまして、非常に違和感ありあり。
別のお薬かと思いました。

2013.02.14  バレンタイン
今や国民的行事となった感のある、一年のうちでチョコレートが最も売れる(巷で飛び交う)日でした。
僕なんかはお義理でもらうのが恒例となっていますが、さも嬉しそうに頂戴するのが礼儀かな?なんて思いながらも、
「もう、そろそろいいんじゃない?」って感じです。
ゴディバさんにそんなに儲けさせなくてもよかろうもん。

うちの子は専ら「友チョコ」作りに精を出して、夜遅くまで母親と悪戦苦闘(たぶん、母親が毎年作っているものと思われますが)していました。

自分の場合、ちゃんとした(義理じゃないやつ)チョコレートをもらったのは・・・、うーん、35年くらい前かなあ・・・(遠い目)。
当時はバカだったから、その子の気持ちを汲み取ってあげられなかったのを今でも後悔してます。
気の利いたことの一つも言えたら、できていたら・・・、なあんてね。


プレゼントをもらって、その品物がいくらするのかを調べる人っていうのが少なからずいますが、あれってどうもイヤーな感じがします。
大体どれだけのものをお返しすればいいのかを判断するためかもしれませんが、自分がそれをやられると嫌な気分になりますから、自分では決してやりません。
金額だけが判断材料ならいっそのこと商品券か現金をもらえばいいじゃん、ってならないかなあ?

頂いた品物が自分にとって価値のあるものであれば、値段なんて全く関係ないんですけどねえ。
最近はネットを使えば簡単に調べられますから、困ったものです。

なんでこんなことを言ったかというと、まあ、何だ、色々ありますがな。

2013.02.06  大雪のはずじゃ
昨日の予想では、首都圏は10cmから15cmの積雪になる模様、十分準備をしておくように、なんて散々煽りまくって、鉄道各社も朝から間引き運転。
大学の入試日にあたっているところは開始時間を遅らせたり、新聞のテレビ欄でも東京の大雪情報なんて特集も組んでいましたが、見事に裏切られてしまいました。
実をいうと僕も、一面の銀世界、深々と降り積もる雪化粧なんてものを期待しつつ、いつもより早起きして新聞を取りに外に出たら・・・、

雨やんか。

そのあとは、洗濯したりコーヒーを淹れたりしながらいつも通りの朝になりました。
それでも、日中に雪が積もったら帰れなくなるかもしれないから、病院に泊まれる用意もしておきましょ、ってなことで、一泊分のお泊りセットをカバンに詰めて出かけました。

昼前に少し降っていましたが、結局肩透かしを食う形になりましたね。

昨日の気象庁の天気予報って、まさしく
「羹に懲りて膾を吹く」でした。

前に「降らない」っていう予報が外れてしまって、お叱りを受けたものだから、今回は「降るよ」って言っときゃそんなに責められないでしょっていう意識がどこかにあったんじゃないのかな?
気象庁にしてみれば色々と言い訳もあるんだと思うんですけど、きちんとした客観的な予報っていうものがあるんじゃないのかなあ?
今回の予想外しについては、どこか心情的に守りの姿勢というか、安全策を取ったというか、人の顔色を窺ったみたいな大雪予想だったんじゃないかと思えてしまいます。
朝の時点で予報を変更する勇気があればよかったのにね。

2013.02.03  アベノミクス
再チャレンジの安倍総理、船出は順調のようで何よりです。

2%のインフレ目標を立て、円安で株高、輸出産業業界にとっては願ってもない展開ですが、円安だと輸入品が値上がりすることになりますよね。
原油の価格が上がって、ガソリンをはじめとする燃料代が値上がりします。
クリニックではプロパンガスを使用しているので、○○石油ガス株式会社さんから、「原油価格の上昇のため、やむを得ずガス料金を上げることになりました」
なんてお知らせが入ってくることでしょう。
しかし、「原油価格が下がっているので、ガス料金を下げます」っていうお知らせは見たことがないんですよね。

原発停止で火力発電への依存度も上がっていて電力料金も上がってきますし、食料品も上がると、家計の支出なんてあっという間にプラス2%になっていくように思えます。

支出が2%増えても収入が2%増えれば別にどうってことないんですが、給料は上げない(経団連)って言ってますから、困ったものです。
まずは給料を上げることが消費に結びつくと思うんだけど、このアベノミクス、うまくいかないような気がしてなりません。
新橋なんかでの街頭インタビューでは、景気が良くなった感を訴えるサラリーマンの声も聞かれますが、好景気が末端まで行き渡るには相当な時間がかかりそうです。
特に医療や介護の業界ではインフレの恩恵なんて全くありません。(もちろん、デフレの恩恵もありませんでした)

公共事業についても、先日のトンネル崩落事故のケースでも明らかになったように、高度成長期に作ったもののを補修、補強していくことに重心を移していくべきで、
それで安心・安全を確保するのであれば国民の支持も得られるでしょうが、新しいものを作りっぱなしで、あとは知らん、では古い自民党のまんまでしょう。

明日はいよいよ立春です。
最近、日の出が少し早くなったのを感じられるようになっています。
朝、家を出るときにちょっと明るくなってるもんなあ。





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