独り言


2011.06.25  被災証明書
東北の本物の被災者ならいざ知らず。
茨城県も被災県に含まれていますが、県北と県南じゃ全然違うでしょう。
つくばや牛久で被災証明書を発行してもらうのに窓口に並ぶって・・・、「あなた、本当に被災者なの?」って聞きたい。
高速が無料になるらしいですが、これを利用して夏休みに旅行に行くなんて輩も。
ただになるとか、あそこは安いとかいう情報に目ざとく反応するのってなんかもう、まあ、良いんですけどね。
「ただでもらえるものはとりあえずもらっとこう」っていう精神って
一言でいってしまえば
「浅ましい」ってことになるんでしょうか?
「みっともない」とも言えるかな?

自分だけもらわないのは損だ、とか、こんなにお得なものをゲットできる自分て凄い、っていう心理なんでしょうか?

今回の軽微な被災で被災者面するのって、昔、北海道のスーパーで肉を買った人に返金すると言ったら、関係ない人まで殺到して大混乱になったという事件に構造は似ているような気がしてなりません。

ある一定の世代以上の方々はそんな行為に眉を顰めて、「なんて浅ましい」なんて言うんじゃないかな。
その一方で、「なんでもらわないの?ばかじゃない」なんていう人もいて。多分価値観の違いだけではない何かがあると思っています。

麻生さんの時代に、「高所得の人が定額給付金をさもしくもらうのは・・・」、という発言がありまして、多くの人たちは反発してましたねえ。
個人的にはあれは良かったと今でも思っていますが。
あの時、久々に「さもしい」って言葉を聞きました。

厚かましい、浅ましい、みっともない、さもしい・・・、他にもありますが、この後に「人間」や「行為」って言われないようにしなさいっていうのがうちの親の教えでした。
分相応がいいんだよっていうのもよく言われました。

2011.06.24  節電
消費電力量を15%削減してくださいとのお触れが回ってきていまして、うちでも節電しています。
たとえば、待合室や受付のライトをちょっと落としたり、昼休みはコンピューターを切ったり、そして一番の節電はエアコンを我慢することだったりしますが、この何日かはとてもじゃないけど辛かったですね。先週までは窓を開けっぱなしていましたが、風がぬるい、というより、暑い。
これじゃたまらん、というわけで人のいるところだけ28度でドライをつけています。
扇子も併用しながらやっていますが、夏本番になったらどうなるんでしょう?
ここはうちの押入れで眠っている扇風機の出番かもしれません。

多分、一番の節電対策は、
「休診にすること」
だと思っています。
大体ひと月で24-5日診療しているところを20日にするだけで20%のカットになりますから。

2011.06.21  漏洩検査
先週は個人的な事情で結構忙しく過ごしていました。
年に一回の行事で、それに向けての準備に時間を取られてました。
それも漸く終わり、普段の生活に戻ってきてまして、でもちょっと気が抜けた感じもありますね。
15年を越えてもう20年近く続いているグループでの付き合いになっていまして、土曜日は久々に深酒をしたので翌朝は頭が痛かったです。
また1年の戦いが始まりますが、この時期が一番楽しいのは言うまでもないですね。多分。
多くの人には何のことだかわからないと思いますが・・・。

先日、放射線の漏洩検査を行いました。
3月の震災の影響がないかを確認したんですが、当院は大丈夫だったようです。建物自体はほとんど影響を受けていなかったのですが、放射線は目に見えないものですし、あと、法令にも定められていますので、今回確認しました。

「洩れてる?」って聞くと、
「洩れてない」って答えてくれました。

よくテレビで見る放射線量の測定機器をいくつも持ってきて、建物の中だけでなく、外の芝生のところでも測定してくれました。(これはサービスなんだと思いますが)
原発事故以来、非常に忙しくなっているみたいで、いろんなところ(学校や役所の関連施設、市場等)に出張しては測定をしているとのことでした。

2011.06.09  読書の梅雨
例年のことですが、この時期日中は適度に暇で、読書にもってこいの季節です。
ミステリー系をよく読んでいますが、今年の本屋大賞に輝いたのは、「謎解きはディナーのあとで」(東川篤哉)でした。
お笑いの要素がふんだんに散りばめられているあのスタイルが非常に気に入っていましたので、彼の作品は殆ど全て読んでいました。
今回の受賞で一気にメジャーデビューした感があって、嬉しいような、でもちょっと寂しいような複雑な気持ちになったのも事実です。
売れない時代から応援していたアイドルが突然ブレイクして一気に有名になってしまって自分の手から離れていくような、といった感情でしょうか。(ちと違うか?)

勿論、名探偵が関係者を一堂に集めて推理を披露して犯人を当てるという古典的なものも読みますが、そういう「本格」、「新本格」なんていわれるものにちょっと飽きた時には、東川ものは面白いです。完全におちゃらけたものではなく、フーダニット(Who done it)、ハウダニット(How done it)といった推理小説に必須な要素もきちんと描かれていまして。
何よりパロディーのツボが僕の感性と似通っているというのがいいんだと思ってます。

密室トリック、アリバイトリックなどは、ワクワク、ドキドキしますが、ちょっと苦手なのは時刻表トリックで、西村京太郎はちょっと勘弁。あと、京極夏彦の百科事典のような分厚いミステリーもチャレンジしましたが、徐々に足が遠のいてしまいました。(「姑獲鳥の夏」、「魍魎の匣」、「狂骨の夢」、「鉄鼠の檻」、「絡新婦の理」くらいまでは読んだんだけどなあ)

子供の頃、横溝正史を読んだり、映像化された作品を見たりして、ミステリーものを読むようになったのではないかと思っています。
で、最近横溝作品と似た作品を見つけました。大村友貴美の「首挽村の殺人」、「死墓島の殺人」がそれですが、久々に因習にまみれた田舎を舞台にしたお話に出会いました。スケールはまだまだですが、続編に期待です。

東野圭吾も避けては通れない作家ですが、以前とかなり作風が変わったというか、いろんなジャンルにチャレンジしている感じがします。最初は学園もの(青春ミステリー)や、本格ものだったと思いますが、SF的なもの(「ブルータスの心臓」、「分身」、「変身」、「トキオ」など)も目立ってきて、そして本格ものを批判した(茶化した)「名探偵シリーズ」は痛快でした。
ミステリーとはいえないような、「秘密」、「白夜行」、「幻夜」も好きで、直木賞の受賞作となった「容疑者xの献身」は映画も見に行きました。
最近のものはちょっと作風が変わってきたような。何だか社会派作品みたいな感じがして、個人的には、ちょっと・・・。
でも、本が出れば買って読むんですけどね。

一つ苦手部門がありまして、それは海外物です。理由は、外人の名前は覚えられないってことで。登場人物の関係が途中から分からなくなることがたびたびでして。
ミステリーではありませんが、ドストエフスキーは何度挫折したかわかりません。

2011.06.04  一定のめど
2日の菅総理の辞任表明、内閣不信任決議案の否決、それをめぐるあれこれ。つくづく嫌になってきます。
いい加減にして欲しいですね。
誰に対して?
野党?いや、鳩?小沢?
菅総理を早く辞めさせたいなら、この際全面協力して、「一定のめど」をつけてやればいいのに・・・。
「北風と太陽」じゃないけど、辞めろ辞めろと強行に迫っても一定のめどなんてつきませんね。菅総理の延命に寄与するばかりだと思いますけどね。
それに、早くめどをつけることは被災者の救済にもつながるわけで。
被災者をはじめとする国民の多くはこんな政争を期待してはいないと思います。
早く瓦礫を処理しろ、義援金を早く配れ、仮設住宅を早く造れ等、政治にはスピードを求めているはずですが・・・、野党、そして与党の一部も足の引っ張り合いをしてますね。
山○一○議員なんて、人の非難しているばかりで、協力しようとか建設的な意見を言おうという場面に出くわしたことがありませんが。
それは野党時代の民主党議員にも言えるわけでして。何でも反対、与党のやることは全てダメって。
こんな状況でみなが困っているときでさえ、パフォーマンスに終始している(かのように見えてしまう)議員にはもううんざり。
また、新聞、テレビをはじめとするマスコミにもこういう政争を楽しんでいる空気が感じられるのは非常に情けないです。
今は選挙や総裁選びなんてしてる場合じゃないでしょ、と正面切っていうキャスターがいません。
菅総理はいつ辞めるんだ、次の総理は誰がいいか、なんてことより、どうすれば被災者を救えるんだっていう視点で話をどんどん進めなくてはどうしようもないでしょう。
国内問題だけではなく、国際的にも問題山積なのに、永田町の権力闘争なんて・・・、これは選んだ国民がダメだからこんな政治家しかいないのかなあ?

うちの親によく言われた言葉。
「損して得取れ」
「情けは人のためならず」

いつも自分のメリットになる事ばかりを考えずにトータルでちょっとプラスになればいいじゃん、ギブアンドテイクだよ、っていうのが今の自分のポリシーですけどね。


戻る