独り言


2010.04.29
今日からGW突入です。でもうちはカレンダー通りですから。
お薬屋さんなんかは今日から1週間通しでお休みって、羨ましいです。
ただ、このGW期間中もぶっ通しで開けている産業もあるわけで、サービス業、スーパー、デパートなんかは稼ぎ時なんでしょうね。
個人的な感情ですが、多くの人が休んでいるときに働かなくてはならない仕事って、やっぱり精神的には辛いなあ。
医療はサービス業、なんて言われますが、やっぱり違うと思います。サービス業ならGWも正月も日曜日もフルオープンするでしょう。
そのほうがお客様(敢えて患者さんとは言いません)が多く来てくださるでしょうから。
サービス業なら、コンビニやファーストフード店みたいに、「いらっしゃいませ、こんにちは」って職員が一斉に声を張り上げるでしょう。
あと、患者様という呼称にも凄く違和感を感じますが、あれは、一般の人から見るとどうなんだろう?人間ドッグでは、「○○様」って呼んでもいいとは思いますが(ドッグは病気の人を対象としてないし、まさしくお客様ですから)、具合が悪くて病院に来ている人に対して、様付けはちょっとなあ・・・。多分、自分が病院を受診する立場で、「○○様」なんて、呼ばれた日には何だか凄く居心地の悪さを感じてしまうだろうなあ。例えば自分と対等、または少し上の方だと思って話していた時に凄く丁寧でへりくだった対応をされると、かえって嫌な気分(何か下心があるんじゃないかな)になるのとおんなじかな?

最近、ガソリン代が上昇しているみたいで、先週よりも5円から10円/Lくらい高くなってるような・・・。ランプが点いてからガソリンを入れに行ったのは失敗だったかも。満タンにしたら結構痛かったです。

2010.04.21
暑いので、午後からは暖房も切って、窓を開けっぱなしにしていました。
明日からはまた寒くなりそうで・・・。

昨日、子供が漢字の勉強をしていました。チラッと見たんですが、これが難しい。漢検2級レベルかそれ以上というような難解な文字が並んでいました。読めても書けない漢字ばかりでしたが、そこで子供が、
「これを覚えてもセンター試験で役に立たないんでしょ、漢字の問題なんて10点分もないんだし・・・。」
確かに、彼は理系を専攻しましたので、国語を勉強するのはセンター試験までで、難しい漢字を書けることは大学受験には何の役にも立ちません。
それもそうだよなあ、しかし、ここで、「そうだね、受験には役に立たないから適当にやれば。」なんて親としては言えない訳で・・・。
漢字を知っているということのメリットって、最近の芸能人の出るクイズ番組でいち早く読めることで子供に自慢できる位かな?漢検に関しては自分でも2級までは楽勝でしたが、準1級はとてつもなく難しくて、断念してしまい、決して大きな口は叩けませんが。
「あのね、言葉の意味を知っている、難しい漢字を読める、書ける、熟語を使って会話できる、っていうことは人間として尊敬されるんだよ、同じレベルの人と対等に会話できて、新聞や本を読んでも楽に理解できるでしょ、物事を知らないっていうのは人間の深みに欠けるし、それなりの人としてしか認めてもらえないよ。今やっている勉強は大学に入るためだけのものではないんだよ。数学だって同じでしょ。」なんて、偉そうなことを言ってしまいましたが、彼には届いたでしょうか?
かくいう自分も、高校時代は世界史は全く勉強していません。(そういうカリキュラムだったから)なので、今でも中世ヨーロッパのこと、アメリカの歴史、中国の歴史やイスラム圏のことなんて、これっぽっちも知りません。それに日本史についても中学生に少し毛の生えた程度の知識っていうのも辛いです。専ら世界地理と政治経済ばかり(共通一次での選択科目だったから)をやっていた記憶があります。やっぱり、社会に出れば最低限の常識としての勉強は必要だったかな?
今になってみれば世界史って凄く面白いと思えるんだけど、当時は理系は地理、文系は世界史、っていう棲み分けがなされていたんだよなあ・・・。

普天間問題はどうなるんでしょ。これが鳩山政権の命取りになりそうです。

2010.04.15
昨日は暖かかったのに今日は朝から冷たい雨が降って、体調管理が大変です。
今週から少し風邪気味だったので、薬を飲んだら凄く効いてしまって、眠くてしょーがないっていう日がありました。(ピーなんちゃらっていう薬)
日曜日に認定医のポイントをもらうため、有楽町に行ったのがいけなかったんでしょうか。帰って確認してみると、更新のためのポイントは足りていまして、ちょっと後悔。
開業してると学会への参加はちと厳しくなります。そういえばもう何年も遠方で開催される学会には行っていません。
理由は、患者さんが来てくれた時に休診だったというのを避けたい、それと経済的なことですかね。(もしかしたらこっちが一番かも)
僕の先輩開業医の先生が、仰っていたことは、「開業医は常に医院を開けておく事が大事だよ。」、「5年間は辛抱しなさい。」
この2点は身に沁みて感じています。

「医者は親の死に目に会えない」とも言われていますが、多分そうなんだろうなって思っています。
自分の病院に入院させていたり、たまたま夜間だったりすれば間に合うでしょうが、普通に外来やっていたらちょっとやそっとでは駆けつけられないでしょう。それに自分の場合は田舎へは余裕で半日はかかりますから。夜に急変しても着くのは翌日の夕方です。
そういう覚悟というか、割り切りとかをうちの親にも持ってもらいましょう。

2010.04.05
うちの前の公園の桜は満開ですが、こう寒くては花見をする気分ではないです。
しかし、明日は絶好のお花見日和になりそうですが、生憎仕事ですので、朝にちらっと見ていきましょう。
今週は入学式があちこちで行われます。うちにも新入生はいますが、僕は出席しない予定です。
まあ、卒業式に出たからいいよね、っていう感じです。
1ヶ月もしないうちにゴールデンウィークに入るんですが、今日そのことをすっかり忘れていて、「お薬、1ヶ月分出しておきますね。」なんて言って帰してしまった患者さんがいました。
なくなる前に来てくれると良いんですが・・・。


詳細な明細書の発行っていう制度が始まっていますが、特に混乱もなく、皆さん受け取っています。しかし、自分でも見てみましたが、一つ一つの項目の意味なんて、医療事務経験者でなきゃわかりません。あれを発行するのはエコの時代に逆行しているように感じますが・・・。

2010.04.01
新年度に入りました。
会社では入社式が行われ、社長が訓示を垂れていることと思われますが、うちではいつもどおりの木曜日でした。
ただ、3月途中から受付さんが替わっています。前任者に負けず劣らずいい子です。
この4月からは医療界では2年に一度の診療報酬改定が行われています。患者さんの支払いの金額はこれまでより少し安くなっているのではないでしょうか?
診療報酬アップなんて大々的に報道されていましたが、我々の感覚では全く関係ないか、むしろ下がっているんじゃないの?っていう感じです。
再診料は診療所が下がって病院は上がって同額になりました。検査や薬価も下がっているようです。勤務医の先生方を優遇しましょうってことで病院の分は上がっているので、トータルとしては増額になっているんだと思います。しかし、勤務医の給料が上がるわけではないところが世間の人との認識のギャップなんだろうなあ・・・。

我々開業医に非常に評判の悪い案件が、「地域医療貢献なんちゃら」です。
開業医が24時間365日、夜間も電話で相談を受けたり、もしくは診察したりして応対しなさい、そうすれば30円差し上げますよ、っていう加算制度なんですが、うちは熟慮の結果、これを算定しませんでした。(だから診察代が少しお安くなります)
風呂に入っていても、トイレに行っていても、お酒を飲んでいても常に携帯電話を気にしていなくてはなりません。運転中、電車の中、そして飛行機の中でも携帯を使ってもいいんですか?っていう疑問も沸きます。登山、スキューバーダイビング、海外旅行なんてできませんね。

しかし、こういう先生なら取れないことはないと思います。
患者さん:「もしもし、昨日かかった○○なんですけど、あんまりよくならないのでこれから診て下さい。地域医療貢献加算を取ってるクリニックですよね。」
医師:「それじゃ、○○○○病院に行ってね、よろしく。」
って言って、夜間、休日の患者さんを全て総合病院に回しちゃえば、一応、患者さんの応対はしたってことになりますからね。
それって、勤務医の負担を減らしたって言えるの?地域医療に貢献したって言えるの?
自分はさすがにそんな対応はできないので、心配な人には「何かあったら、ここに連絡してね」って言っておきます。それは点数が欲しいからではなく、医師としての義務感とか責任感とかそういう形のないものでやっているだけですけど。
「30円くれてやるから、一晩中携帯握っておいてね」っていうやり方に対してみんな怒っているわけで、そんな拝金主義に与しない開業医さんが沢山いるといいなあと思いながら改定の雑誌を斜め読みしていました。

厚労省のお役人の考える意図は、わからないでもないんですよ。医療崩壊が叫ばれている昨今、軽症の患者さんが夜間外来に殺到して勤務医の疲弊に繋がるので、開業医さんもそういう患者さんに対応してください、と。
理念は素晴らしい、しかし、起こり得るデメリットっていうのを考えなかったんでしょうか?
・女医さんの場合、夜中に患者さんの求めに応じてクリニックに一人で行くことなんてできますか?
・行ったけど、院外の調剤なので、薬を処方できない。
・患者さんが若い女性で僕と二人っきりになってしまい危険。(どっちが?)
・患者を装い、医師を呼び出して強盗を働く。
・いたずら電話が繰り返しかかってくる。
・マンション、株の取引業者からひっきりなしに電話がかかる。
等等、算定することはちょっとためらわれます。
小児科や内科の先生はこれまでもちょっと気になる患者さんには自宅の電話や携帯を教えてあげていたはずです。しかし、これからはだれにでもそんな対応を迫られるとなると、ちょっと無理なんじゃないかな?とりわけ心療内科では絶対無理でしょう。逆にこの加算を取りやすいのは眼科、皮膚科、耳鼻科なんてところでしょうか。国の誘導とは逆になっていくのが目に見えます。
国が夜間外来に気軽にかかることを戒めることができないならば、夜間の診療報酬を2倍、3倍、もしくは10割負担にすればいいと思うんだけど。
病院(経営者)にとっては、軽症の患者が沢山来ることによって、病院の収入は上がるでしょうからそんなに大きな声では反対とはいえないんでしょうが、一線で働いている医療スタッフにとってはコンビニ受診ほど気が滅入るものはないですから。


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