独り言


2009.11.29
先週末に、二者面談なるものをやりました。スタッフを一人一人呼んで、これまでのこと、今後のことなんかをお話する、ものの5分か10分です。
受験生を抱えていたり、扶養に入っていたり、親と同居していたりと様々な事情で今後の働き方(急に辞めますなんて言われたら大変)にも影響を及ぼしますので、一応スタッフの希望だとかも聞いておく必要がありました。
また、この時期にやったのは賞与の件もあったわけで、12月には支給しなくてはなりません。
一人一人の評価も伝えて、前年よりアップ?ダウン?なんてことも言わなくてはならず、これが結構辛いです。

2009.11.23
今日は1年半ぶりの休日当番医でした。前回はGW期間中で人数の多さに参りましたが、今回は症状がみんな熱発っていうのにびっくり。
インフルエンザの勢いはまだまだ衰えていなかったんですね。地元の中学校では学級閉鎖もなくなってきていましたし、先週は迅速検査での陽性者が少なくなっていましたので終息傾向にあるのかと、甘い見通しでした。
それに、今日受診された方のほとんどが初診患者さんでしたので、窓口がてんやわんやでした。スタッフ全員に出勤してもらっていても足りないくらいでしたね。
ただ、残念だったのは小さいお子さんはお断りせざるを得なかったことでしょうか?流石に小児科専門医ではないのに1歳前後の小児を診るのは不安でしたので。3歳位からでしたら、完璧にとは言いませんが診てあげられるのですが・・・。
あれだけのインフルエンザ患者さんを診てもうちのスタッフ、そして自分も感染しないって言うのは不思議です。もしかしたら明日あたりに熱が出たりして。

2009.11.21
デフレだそうです。言われなくてもわかってるよって感じですが、やっと認めました。
物価が下がることを喜んでばかりじゃいけないってここでも散々言いましたが、この先どういう対策を取っていくのでしょうか?
借金もなく、年金暮らしの人にとってはデフレは歓迎すべき状況なのかな?

事業仕分けの件ですが、蓮舫さんが大活躍していました。でも、どうなんだろう?最初から結論ありきのようで、民主党のパフォーマンスみたいな感もありました。科学技術関連の予算もカットなんて・・・。教育を経済の立場で論ずることほど横暴なことはないと思うんだけどなあ。効率ばかりを強調して失敗を許さない、少しの無駄も許さないっていうのは教育にはなじまないように感じます。
また、厚生労働省関連では先発品を後発品(ジェネリック)の薬価まで下げるっていうのもあんまりだと思います。そんなことしたら新薬の開発なんて誰もしないって。ぜーんぶ外国任せにしちゃって、日本のメーカーは自分で薬を開発しなくなります。開発のコスト(技術者の育成から臨床試験に至るまでのコスト、多くの失敗も踏まえたコスト)が含まれての薬の価格なんですから。ジェネリックなんて人の褌で相撲を取ってるようなもので、臨床試験も大してやらずに開発にもお金を使ってないのであれだけ安くできるんです。それを、知ってか知らずか政府は先発品メーカーのプライドを踏みにじるようなことを平気でやるんだから。
しかし、最近は先発メーカーもジェネリックに参入していまして、どうも気分のいいものではありません。
先発メーカーは先発メーカーとしてのプライドを持って宣伝して欲しいのですが、「自分の所の先発品はこれからも使ってください、そして他社の先発品に対しては自分のところでジェネリックを作ったからよろしく」っていうMRさんには軽蔑の目を向けざるをえません。
「じゃあ、お宅の薬もジェネリックにしますよ、そうすれば公平でしょう。」

2009.11.19
先日、医師会の例会がありまして、今の旬な話題といえば、やっぱり新型ワクチンの子供への接種の問題でした。
結論から言うと、まだ何も決まっていません。
国が現場に丸投げ状態で、あとは個々でいい方法を考えてくれっていうのはあまりにも無責任。
基礎疾患のない子供さんのワクチン接種は集団接種が望ましいと思いますが、ワクチンは医療機関に個別に届けられます、いわば押し売りみたいなもので、それも返品不可。10mlのものは24時間以内に使い切らなくてはいけないという縛りもあって、非常に迷惑。せめて1ml入りのならばうまく回せそうなのに・・・。
お金の問題、副反応が出たときの補償の問題、もろもろの問題があって、いい結論には至らなかったというのが実情です。

そろそろ年末の準備も始めなくては。大掃除、忘年会、ボーナスなんかももうすぐです。勤務医のころはやってもらう(受け取る)側でしたが、今では全て逆になってしまいました。
この前、職員に、「今年はどこの会社でもボーナスが下がってるんだって、うちもご多分に漏れず厳しいかも」なんて言ったら怒られました。
本当なんだからね。

2009.11.12
今日は寒かったです。昨日みたいに雨も嫌ですが、風が冷たくて寒いのはもっと嫌ですね。診療の都合でどうしても外に出なくてはならない状況(インフルエンザの人の診察)だと、昨日、今日の天候は堪えます。まあ、外で仕事をしている人はそれが一日中、毎日ですからね。贅沢は言ってられませんけど・・・。

そういえば、昨日のニュースで「新型は1回接種」が決まったようです。子供は2回ですが、大人に関してはとりあえず1回接種になったのでホッとしています。しかし、昨日の夕方に保健所から電話が来て、「おたくには新型ワクチンは10mlのものを配ります」ですって。
「じゃあ、いりません」って言うわけにもいかず、18人分をまとめて一日で打たなくてはならなくなりました。一日で18人というと、一般の診察に支障が出るので、別に時間を取らなくてはならないし、接種対象者に電話をしまくってその日に何とか都合をつけてもらうようにしました。仕事を持っている人は土曜日がいいって言うんですが、うちの場合、最優先の方は高齢の方が多いので何とか平日にまとめることができました。そして残りの何名かを土曜日まとめるってことで、何とか事なきを得ました。しかし、12月以降も10mlのバイアルが来たら大変です。いっそのこと集団接種みたいにして、保健センターや学校なんかでやってもらいたいです。日曜日なんかに自分が出張して打つのは別に構わないし、そういう風にしないと、今後元気な子供の接種を一般のクリニックでやるのはあまりにも負担が大きいと思います。

最近、クリニックの朝は早くなっています。検査、健診、予防接種の人が朝早くからやってきます。院長自らワクチンをつめる作業をして、スタッフがやってくるのを待ってますと、早い患者さんだと8時15分くらいにやってこられます。自動ドアを手動で開けて入ってきたりして・・・。そんなこんなで9時過ぎまでは非常に慌しく、検査予定の人にはかなり待ってもらってまして、「予約してるのにいつまで待たせるんだよ」って思ってるかも。

2009.11.10
とうとう季節型ワクチンが枯渇してしまいました。今日、うちの優秀なスタッフに計算してもらいましたところ、「もう受けられません」って言われました。これまではかかりつけの方は何とかなっていましたが、もうダメみたいです。
新型もその勢いはとどまることを知らず、学級(学年)閉鎖がなおも出ています。迅速のキット(インフルエンザの検査)は買っても買ってもなくなっていきます。このインフル禍はいつまで続くんでしょうか?
国は子供の接種時期を前倒ししろ、なんて言ってきますが、新型のワクチンがないのにどうやって対応しろと。そもそも2回接種となっていますので、次に入るワクチンも1回目を終えた優先患者さんに打つしかない状況です。
うちの実情では、11月中旬に20人分配布されたとすると、次(12月初旬)に配布されるのが30人分なら新規で打てるのは10人だけという計算になります。

気づいてる方もおられるでしょうが、最近、書籍棚(マガジンラックとも言う)に雑誌が増えています。出版業界にお勤めの方の奥様が差し入れてくれているからでして、女性誌は自分では絶対買わないので非常に助かります。

2009.11.05
メジャーリーグではヤンキースが優勝し松井がMVPを取ったらしいです。これで来年もヤンキースに残れるかな?
松井と言うと、ジャイアンツの4番で最後のシーズンを終えて、その年のファン感謝デーに行って、「頑張ってこいよー」って送り出してからは結構気にして見ていました。しかし、第一回のWBCで参加するかどうかの大騒動、そして不参加となったころから彼に対する感情は微妙に冷めてきたのは事実でして、別にメジャーで活躍しようが、トレードで移籍しようがどうでもいいニュースになってしまいました。
多分、今日の夜のスポーツコーナーでは日本シリーズと並んで大きく取り上げられることでしょう。

サッカーのナビスコ杯で準優勝に終わった川崎Fの表彰式での態度が悪かったというニュースがありましたが、あれはいかにもサッカー選手らしいというか、ほかのスポーツではなかなか見られない行動かも。スポーツマンシップという精神が感じられなかったですね。敗者は勝者を称えること、そして勝者は敗者を思いやること、これは子供のころから指導者に教わっているはずですが・・・。日本人としての美学を持っていればああいう行動はとれないんじゃないかな?あれで「サムライブルー」を名乗るのはちゃんちゃらおかしい気がしてます。
そういえばオリンピックでも銀や銅メダルの選手がふてくされた態度をとって、バッシングを受けることがよくありますが、あれと同様の行為ですね。

2009.11.01
先々週あたりからパソコンの調子が悪く、先日入院させまして昨日戻ってきました。いつもお世話になっている「pcQ援隊」という市内の会社にお願いしました。早い、フットワークがいい(気軽に出張してくださる)というのが最大のメリットかな。あと、素人の僕にもわかりやすく説明してくれる、というのもグッド。

先日、診療の中でちょっとした見解の相違で気まずい思いをした事例があって、今でもひっかかっています。原因は自分の説明不足、言葉足らずかな。忙しい中でなかなかゆっくりと話せないというのは言い訳でしかないけど、病態がクリアであれば誰にでもわかるけど、人間の体はひとりひとり違いますので、同じ病気でも違う経過をたどったり、検査結果も同じように出るわけではないので、ある程度推測でものを言うしかない場合もあり、経験を通しての判断である場合もあるわけで・・・。
何の話かというと、
インフルエンザを強く疑う患者さんがいて、周りの状況(クラスで流行っている)からは多分新型インフルエンザに罹患したらしい、しかし、熱が出始めてからあまり時間が経過していない。結果はやはり陰性。
さて、こういう場合、タミフル(リレンザでもいい)を出すか出さないかは常に迷います。
あくまでも簡易検査が陽性になってから(きちんと確定してから)出すべき、そのためには翌日にもう一度来てもらって検査をして、という先生もいれば、
周りの状況から、そして目の前の患者さんの症状から、インフルエンザの患者としてタミフルを出しちゃうという先生もいます。(僕はこちらの立場だったんですね)タミフルを飲んでしまえば翌日に調べても陰性であることはありえることですので、インフルエンザと確定することは難しくなります。あくまでも臨床的に診断を下しただけで、検査で確定したわけではありません。(簡易検査万能という考え方も間違いですが)
また、簡易検査でA型が出たら新型か?ということは今の時期ならばイエスでしょうが、あと一ヶ月もすればわからなくなります。新型かどうかのPCR検査は一人一人のケースでは今はどこでもやっていません。それに治療法は同じですからことさら区別する必要はないと思っています。
検査でA型と診断された方に関しては誰も文句は言いませんが、検査で陰性だけれどもタミフルを飲んでよくなった方についてはそれが本当にインフルエンザであったかどうかという最終的なことはわからないと思います。あとで振り返って、「ああ、タミフルが効いたってことはやっぱりインフルエンザだったんだね」ということになりますし、12月にA型インフルエンザになった方についてはそれが季節型なのか新型なのかは一般病院ではわかるわけないんですから。
もうちょっとじっくりお話をすればよかったなあ。

そろそろ学校も普通の対応をして欲しいと思っています。

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