独り言


2008.10.31
神奈川の県立高校の入試で外見で合否を決めた校長が問題視され、その後更迭されたという記事が出ていました。
マスコミは高校入試に見た目で判断するなんて、とんでもないという論調でいきたかったんでしょうが、世間もそんなにばかではなかったようで、教育委員会には校長を擁護する意見が相次いで届いたようです。
最初の記事が出た時に、やくみつる氏は校長の措置は当然というコメントを出していまして、むしろ見た目で判断するべき(但し、公表して)という意見だったと思います。自分も「外見で判断するのは大いに結構」、「勉強だけできても生活態度に問題のある奴は来て欲しくない」と考えるのはありだと思っています。それを非公式でやったのが問題だったようですが、公式にやってもいいくらいですね。茶髪、ピアス、服装のだらしない高校生っていうのは学校が指導するのではなく、育った家庭及び本人に問題があるわけで、普通の生徒に悪影響を及ぼすと考えられれば入り口で拒否することは当然ですね。個性?それは一人前になってから主張してください、自分でお金を稼いで、最低限の知識、常識を身につけて、論理的に議論を交わせるようになってからでも遅くはないと思います。見た目でしか個性を発揮できないという生徒は結局それだけのものしか持ち合わせてないってことなんでしょう。

2008.10.30
今週の月曜日にクリニックのパソコンが壊れてしまい、今日戻ってきました。月曜日は何度かリセットしてちゃんと作動するか試してみたんですが、前回のこともありますし(去年、初期化してデータが消失してしまうという苦い経験あり)早々に専門家にお願いしました。戻してもらって原因を説明してもらいましたが、やっぱり分かりませんでした。結局素人が深追いしなくて正解だったということです。
データも壊れてなかったし、スピードも速くなっていましたし、年に一回のドック(保守点検)と思えば安い出費でしたね。

今週は医師会の定例会があって、その後に政治家さんのお話っていうのがあったんですが・・・、辛かったです。
何がって?
もっと人の質問にきちんと答えて欲しい、一つの質問に対して、いつの間にか持論を長々と打つだけとくれば。それに、同じ話が出てくるし、「それ、さっき言ってたじゃない」って。専門分野以外の話になるといきなり下世話な話題になってしまいますから。まあ、専門が経済、財政だと医療に関してはちょっと弱くなるんでしょうが、経済の専門家が医療の政策を語るのはやっぱり無理があると思います。竹中某氏に日本経済、そして医療界がめちゃくちゃにされてしまい、「週間東洋経済」でさえ最近は医療の問題を多く取り上げています。ちょっとずれているなあ、と感じる点もなきにしもあらずですが、まあ、しょうがないです。
先の政治家先生の講演に関しては、普段、「テレビタックル」や「報道2001」を見ている自分から言わせてもらうと、ちょっと力不足な感が否めませんでした。それともやり方を工夫すればもっと有意義なものになったのかな?例えば討論という形が良かったのか?現場の医師からもっと意見を出して問題点を認識してもらう、とか。いっそのこと田原総一郎ばりの司会者を呼べば良かったかな?
結局後期高齢者の問題はどうするの?ってとこになるんですけど・・・。
巷では年金からの天引きっていうのが非常に評判が悪いようなんですが、問題はそんなんじゃなくて、医療の質が落ちるっていうところなんだけど、政治家もマスコミもだれもそこに突っ込もうとしないんですね。75歳以上の人はちゃんとした医療が受けられなくなるってことがわからないんでしょうね。幸い茨城県ではこれに反対しているので、外来ではお金さえ払えば検査は若い人と同じように受けられるし、薬ももらえます。
「包括医療」、確かにメリットはあります。しかし、デメリットの方が遥かに多く、深刻です。
きょうはこの辺で。

2008.10.23
東京で脳出血の妊婦さんが大病院でもなかなか受け入れてもらえずに亡くなったニュース、小学校でパンを詰まらせて亡くなった児童のニュース、こんにゃくゼリー関連で野田大臣が大活躍したニュースなど、なんだかなあってことが最近多いです。一つ一つの事例はとても不幸なことではありますが、報道を見てる限りでは責任の持って行き方がちょっと違うんじゃないかな?って感じてます。
日本人って、こんなんだったっけ?何でもかんでも人のせいにするの?

難解な医療用語の言い換えが新聞に出ていましたが、分かりやすく説明しようとすると、かえって難しく分かりづらくなるものもありそうで・・・、メタボなんてそのままでも十分通じるでしょう。これを、日本語で長々と説明する方が分かりづらいと思うんだけどなあ。
自分にとってはコンピューター関係の取扱い説明書の用語なんて全くわかりませんでした。理解しようと努力すれば何とはなしに分かってくることもありますけど、横文字の羅列は難しいです。結局、無理に日本語に置き換えずにそのまま使えばなんとかなるものです。裁判員制度も始まりますが、法律用語も難解ですし、経済用語ももっと分かりやすく説明してもらいたいですね。そして、なにより政治用語は意味不明ですね。
「遺憾です」は「残念だと思っていますが、私は悪くありません。」ということ。「善処します」は「ご意見はとりあえず聞きました。やるかどうかはわかりませんよ、多分やらないでしょうね。」っていうことですよね。


麻生さんが連日一流ホテルで外食をしているといって、マスコミが騒いでいますが、「別に良いんじゃないの?」というのが第一印象です。自腹を切って飲み食いするんなら問題はないと思います。やるべきことをやってさえいてくれれば食事をどこで取ろうと、高級ワインを飲もうと文句を言われる筋合いはないと思いますけどねえ。逆に一国の総理が安い居酒屋や赤提灯で一杯やっているところを見せて、「庶民派」を気取るよりは良いんじゃないかな?マスコミってほかにも暴かなくてはならない大事なことがあるでしょうに、そんな些細なことに目くじらを立てるっていうのはどうかな?

2008.10.18
「先日、母が亡くなりました。」と、今日、息子さんに言われました。その方はいつもお昼前に息子さんと一緒に来ては診察が終わると息子さんと食事に行くというパターンで、「はい、お土産」と言って、チョコレートやキャンディーなど甘いお菓子をクリニックに置いていってくれるいつもニコニコしている方でした。もともとの病気自体でもそんなに長生きできないだろうなあ、と思って、息子さんには、「お母さんを大事にしてください、あまり無理をさせないように、お母さんがいなくなった時のことも考えておいてください。」なんてことも言っていたんですが、これほど早くその日が訪れるなんて夢にも思っていませんでした。
結局、死因は現病ではなかったようですが、ちょっとショックが大きかったです。
これは開院して間もなく、急性心筋梗塞で亡くなった方の報告を受けた時以来かな。

2008.10.16
常陸大宮の方で夕食の中に薬物が混入していて一人が死んでしまったという事件があり、四男に逮捕状が出たらしいのですが、一家四人のうち三人に中毒症状が出て、一人だけ何ともなかったらやっぱり残りの一人に疑いの目が向けられて当然なんだけど、その辺は何にも考えなかったのかな?四男。

このところ、株価の動きが大きくて、世界経済も大変なことになっていますが、相変わらず日本はいつ総選挙をやるかで腹の探りあいをしたり、とても平和です。自分は経済にはとんと疎くて(共通一次試験では「政治経済」を選択したのは遠い昔の思い出)、株や投資には全く興味がないのですが、この夏あたりから三菱東京○○○銀行やら、○○信金、そして○○証券から投資信託をはじめ、株の取引のお誘いの電話がかかってきます。こういう株価が不安定な時こそ面白いのかもしれませんが、全くやる気は起こりません。以前は「大阪の関空の近くのマンション買いませんか?」、「金を買いませんか?」なんて、いかにも怪しげな電話がかかってきたものでした。そんなにおいしい話なら客に言わずに自分で買ったら?と思いますが・・・。僕にとって見ればこんな電話で物を買うっていう神経がわかりませんが、実際に買っちゃう人もいるんでしょうね。まあ、そんな遊ばせてるお金はありませんし、そんなのがあれば早いところ銀行さんにお返ししたいと思ってます。

2008.10.09
先日、王監督がユニホームを脱ぎました。年齢を見たらうちの母親と同い年でした。そう考えるとやっぱり年を取ってたんだなあ。
子供の頃の思い出としては、ミスターより王さんの印象の方が強く残っています。物心がついたとき(野球に興味を持った頃という意味で)、既にミスターは晩年で、「巨人軍は永久に不滅です。」のイメージが強く、逆に王さんはホームランの記録を次々と塗り替えて、700号、714号、756号とテレビでワクワクしながら見ていました。何を考えているのか分からない面白いおじさんのミスターと人格者、求道者である王さん、とうとう、二人とも表舞台から姿を消してしまうことになりました。自分の心の中でまた一つ「昭和」が消えてしまいました。
ソフトバンクは結局最下位に終わり、王監督は有終の美を飾ることは叶わなかったわけで、それも雨の中でのサヨナラ負けという「世界の王」の最後としては、悲しい幕切れでした。次は秋山監督だそうで、何とか巻き返してもらいたいものです。

イチローが王監督を評して、「プロ野球界には凄い記録の人はいるが、尊敬できる人はそんなにいない」なんてことを言ってましたが、まあ、本当のことなんでしょうが、あれはちょっとなあ・・・。凄い記録を作った尊敬できない人って誰?って気になってしまいました。


野球関連だと、昨日の巨人-阪神戦はいい試合でした。中盤は阪神の押せ押せだったのに、あと一歩足りず、巨人に突き放されてしまいました。惜しむらくは地上波で最後まで見れなかったことでしょうか。

2008.10.08
今月に入って風邪が流行っているようです。風邪と一言で言っても人それぞれで症状が違っていて、薬の効き方もまちまちで一筋縄ではいきません。風邪薬を飲めばたちどころのうちに良くなってしまうってものでは決してないのですが・・・。一回目の薬で良くならなくて、再度受診される患者さんもいますが、これは結構心苦しいですね。最初、咳は出ていなかったのに薬を飲んでいるうちに咳が出てきたよ、なんてざらですし、熱が全然下がらないとか、薬を飲んだら胸がドキドキするなんてこともあって・・・、それ以上に怖いのが風邪の裏に実はもっと重要な病気が潜んでいたなんてことが稀にありますから。最初から次に出る症状を予測して、その薬も処方しとけよっていう意見もあるかと思いますが、それじゃ薬漬けになっちゃうし・・・、逆に不要な薬を出しやがって、というお叱りも受けたり、なかなか難しいです。
処方に関していうと、病院によっては「約束処方」なんてものがあります。レストランで言うところのセットメニューのようなものですが、風邪セットとか、胃腸炎セットなるもので、電子カルテを導入しているところや事務さんのレセプトコンピューター(レセコン)入力にとっては便利な処方の仕方ですね。うちではいちいち症状にあわせた薬を処方しているので、事務さんにとっては手間のかかる入力かと思います。
人間の身体って言うのはとっても複雑でひとりひとり違います。抗生剤を使うべきか、使わざるべきか、これも非常に悩みます。
「風邪」、考えようによっては難しい病気かも。

2008.10.02
昨日までの肌寒い曇天とは打って変わって今日は清々しい秋晴れの好天でした。朝、公園を走っていると、どこかから金木犀の良い香りが漂ってきましたし、いよいよ秋本番という感じの一日でした。こんな日は仕事なんかしないで、ドライブにでも行きたい気分でしたが、午後からは東京で行われた学会に参加してきました。これは消化器系の学会では最大のもので、臨床に役立つという面でやっぱり面白いです。一方で学術的な学会もあるんですが、基礎的な研究はどうもイメージが沸かないというか、難しいですね。
会場は品川だったんですが、ほんと久しぶりでした。高輪口は学生の時に行ったきりでしょうか?駅からの上り坂は結構応えました。履き慣れない革靴だったからというのもあって、足が痛くて・・・。
本当なら、明日も参加したいのですが、開業医だとそうもいかないですね。

ビレッジの前の空き地もいよいよ住宅の建設が始まるようで、今はクリニックビレッジ(調剤薬局さん)の建物は道路からよく見えるのですが、家が建ってしまうと全く見えなくなってしまいそうです。大家さん、看板を立ててくださいね。


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